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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

1 :ゼロ ◆5eqMCHlE :2003/08/04 22:42:31
このスレは、2003年のシャッフルユニット+αでのバトロワ風サバイバルゲーム小説のスレです。
残酷なシーンとか出てきますので、そういうの嫌いな方は見ないほうがいいです。
それでもいいという方がいれば──
少しの間、私の拙い小説にお付き合いください。


374 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/20(木) 23:01
それともこんなの?

SALT5(中居正広)
×安倍なつみ(説得しようとするが勘違いで大谷に射殺)
_加護亜依(辻と学校を脱出中)
_小川麻琴(そろそろ気絶から回復?)
_松浦亜弥(これからどうしようか考えながらうろうろ)
_前田有紀(稲葉が殺されたことにショック受けながら別荘へ)
×稲葉貴子(ユウキに刺殺)

375 :名無し:2004/05/23(日) 00:40
言った奴が言わないので代わりに。
>>373
>>374
両方の方がわかりやすいと思います。いつも読んでるので頑張ってください。

376 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/23(日) 00:49
1日目
11:00 うたばんの音楽でメンバーが起こされる。>>2-3
ルール説明 >>4-12
石橋、見せしめのために道重を爆殺 >>13-20
ルール説明・続き >>23
紺野が兵士に撃たれる >>24

377 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/23(日) 00:50
じゃ、とりあえず両方のっけます。
ただ、時間は決められないので省略します。

12:00 ゲーム開始 >>25
FOOD 道重を埋葬
FOOD 田中 一人で出て行く
SALT 武器配布、安倍が呼びかけ決意 >>26-28
AIR 武器配布、SALTと交渉のため別荘へ >>29
WATER 矢口・吉澤・辻 紺野の治療用具を得るために、診療所へ >>31-32
WATER 斉藤・村田・柴田 大谷に会うため、倉庫へ 
FOOD 保田・亀井 パソコン探しに出発 >>33-38
SALT 村役場に到着 >>38-40
AIR 別荘へ到着 >>43-44
AIR 新垣 手榴弾入りのナップザックを開け死亡 >>45-47
WATER 斉藤・村田・柴田 田中を目撃 >>51-54
FOOD 保田・亀井 商店に到着、食糧を発見 >>55-57
SALT 安倍 島の中央部の丘より呼びかけ開始 >>58-61
AIR 石川・稲葉・大谷 安倍に新垣が死んだことを伝える >>62-65
AIR 大谷 安倍を射つ >>75-76
SALTとAIRで銃撃戦 >>67-71 >>78-80

378 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/23(日) 00:51
WATER 矢口・吉澤・辻 SALTと合流 >>82-84
FOOD 保田 石川と会う >>93-95
FOOD 田中 安倍の最後を看取る >>97-98
FOOD 保田・亀井 役場でPCを見つけるも回線につなげられず >>103-104
吉澤・辻・加護 安倍の遺体を回収 >>88-89
AIR 倉庫で待っていた斉藤・村田・柴田と会う >>99-101
FOOD 後藤・中澤・みうな 商店に食べ物を取りに来る >>116-117
AIR 稲葉、石川に愛想をつかす >>110-111
WATER 矢口・吉澤・辻 飯田に安倍が殺されたと報告
SALT 前田 松浦に手榴弾でトラップを作ったことを告白 >>105-107
WATER 斉藤・村田・柴田 飯田にAIR側からの言い分を報告 >>114-115
SALT 学校へ到着 加護・小川は紺野の看病 前田・松浦は飯田と話し合い >>118-122
WATER 飯田 田中から安倍の遺言を聞く >>123-126
AIR 石川・高橋 冷凍庫に魚発見 >>128-130
FOOD 保田・亀井 集会所に帰還 >>131

18:00 1回目の放送 >>132

379 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/23(日) 01:01
7AIR(木梨憲武)
_石川梨華((・∀・)アヒャ!!)
×高橋愛(勘違いで吉澤射殺、怒った石川に射殺)
×新垣里沙(別荘でナップザックを開けてしまい爆死)
×ミカ(ソニンに射殺)
_里田まい(矢口埋葬作業)
×大谷雅恵(海に入って自殺)

380 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/23(日) 01:04
11WATER(香取慎吾)
_飯田圭織(学校に戻るところ)
×矢口真里(石川に刺殺)
×吉澤ひとみ(高橋に刺殺)
_辻希美(加護と逃走中)
×紺野あさ美(ユウキに騙されて刺殺)
_藤本美貴(自分を囮にして敵をおびきよせようとしている)
_アヤカ(学校に戻るところ)
×あさみ(ワイヤーでソニンに首斬り)
×村田めぐみ(転ばされてソニンに銃殺)
_斉藤 瞳(首輪の解除中)
_柴田あゆみ(学校に戻るところ)

381 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/23(日) 01:06
FOOD6(石橋貴明)
×中澤裕子(稲葉に銃殺)
_後藤真希(矢口埋葬作業)
_保田圭(首輪の解除中)
_みうな(矢口埋葬作業)
_亀井絵里(首輪の解除中)
_田中れいな(首輪の解除中)

EE
ユウキ(獲物発見)
ソニン(???)

382 :名無し娘。:2004/05/23(日) 01:47
>>379に松浦がいないかな?

383 :名無し:2004/05/23(日) 04:43
>>382
松浦はSOLTだよ。スレ汚しスマン。

384 :名無し娘。:2004/05/23(日) 07:55

AIRがやべーな

385 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/23(日) 15:22
UTABAN TEAM'S PHASE──

「ガツッ、ガツッ、ガツッ。」
保田の首輪についているマイクが、妙な音を拾う。金属と金属がぶつかり合う音がする。
首輪システムが効果をなくしたといっても、それは首輪が爆発しなくなっただけで、
首輪ないの集音マイクは生きているし、生存判定装置もそのままなのである。

アルバイトの男が「これ? なんの音ですかね?」と後ろの石田佳子に聞く。
「トンカチで釘を打っている音ね。何か作ろうとしているんじゃないの?」と彼女は答える。
「へぇー、そうなんですか。」アルバイトは感心する。

(どうやら今度は首輪を外そうとしているわね。こっちも順調っと。彼女に連絡しなくちゃ。)

─────────────────────────────────────────────────────

386 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/23(日) 16:11
石橋・中居 EE JUMPにルール説明 >>133-134
AIR 里田・石川・ミカ FOODと同盟を結ぶために集会所へ >>135
SALT 夕食しながら今後のことを相談 >>136-137
WATER 夕食しながらゲームからの脱出の方法を相談 >>138-140
集会所で、AIRとFOODが話し合い >>141
里田・石川・ミカと中澤・保田が一緒に倉庫へと戻る
EE JUMP ゲーム開始。武器のある灯台へ >>143-144
SALT 港に到着、高橋と加護と小川の邂逅 >>147-148
SALT 松浦 大谷をおいつめ、自殺させる >>149-150
SALT前田とAIR稲葉 話し合い→異変に気付き桟橋へ >>152-153
SALT とりあえず倉庫から引き上げる
FOOD 田中帰還。PCを持ってくる。「味方」からのメッセージに気付く >>154-156
AIR 稲葉 前田に借りたSALT用のトランシーバーで松浦と連絡をとる >>158

24:00 2回めの放送

387 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/24(月) 23:10
AIR TEAM'S PHASE──

矢口を埋葬しようと思ったが、道具がなかったため、
矢口の遺体をとりあえず草むらに隠し、
先にSALTの本部へと着いた里田達だがやはりそこにはミカも高橋もいなかった。
別荘の庭先にスコップなどがないか探したが何もみつからず、
ミカ達が捜索しようにもどこにいるか全くわからないため仕方なく3人は別荘の外で待っていた。
別荘は、道のちょうどT字路の道が分かれている所に立ってあり、
どこから誰が戻ってきてもいいように3人とも別の道を見ていた。

すると、正面の中央の丘へと通じる道を見張っているからみうなが、
「誰か来ますよ。」
と声がかかった。他の道を見張っていた里田と後藤が真ん中に集まる。
こちらへ来る人物はSALTの服装をしていた。
「前田さんだ。」横の里田が呟いた。

388 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/24(月) 23:11
前田は覇気がなくとぼとぼと歩いていたが、正面にいた3人を見ると驚き、目を見開いた。
そして後藤と目があった瞬間、顔つきが険しくなる。
ナップザックに手を入れ、イングラムを取り出すと、
「おまえのせいでー!!!」
と叫び、いきなり乱射してきた。

ぱらららららら

里田が家の門の陰に隠れ、後藤はすかさず横へ転がったが、一番前に立っていたみうなが反応しきれず
腹部に銃弾をくらう。だがなんとか里田のいる門の陰に飛び込む。
「みうなちゃん!」
「うっ」
苦悶の表情を浮かべるみうなの腹の傷からは血が流れ始めているようで、衣装のTシャツを赤く染めていた。

389 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/24(月) 23:11
里田は後藤のほうをみる。後藤は態勢を立て直すと、今、里田達がきた海岸方向へ駆け出すところだった。
途中でコルト・ガバメントを取り出すと、前田を挑発するように2発放つ。
どっちを仕留めようか迷っていた前田はその挑発にのせられ、
「お前の弟のせいで全部台無しだよ!!!」
と叫び、イングラムを乱射しながら後藤を追いかける。
里田は心で後藤に対する感謝と無事を願いつつ、みうなの様子を見る。
「里田さん…、逃げてください…、私はもうだめです…。」
みうなは弱気な発言をする。
「何バカなこと言ってるの! こんなことぐらいで人は死んだりしないわよ!」
里田はそんなみうなに喝を入れる。
とはいうもののお腹の傷は重傷のようでTシャツの血の染みは広がりつつある。
里田は自分の衣装の上着を脱ぎ、みうなの傷よりやや上部に巻きつける。
(止血にすらならないかもしれないけど…。)
「すぐ戻るからちょっと待ってて。」

390 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/24(月) 23:11
というと里田は別荘へと走り、門から中に入り裏側へとまわる。
そこには庭に面したサッシに手にかけ開けようとするが鍵が掛かっていて開かない。
(それならば…)
里田は腰から正宗を鞘ごと抜くと、サッシのガラスに向けてそれを思いっきり叩きつける。
ガラスは派手な音を立てて割れた。割れたところから手を入れて中から鍵を開ける。
里田はそのまま中に入ると、玄関の鍵を解除し扉を開け、玄関を飛び出してみうなのところへ駆け寄る。

「みうなちゃん、立てる?」「は、はい。」
里田はみうなを支えて立ち上がらせて別荘の中へと入っていった。

─────────────────────────────────────────────────────

391 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/25(火) 23:09
EE JUMP 学校を夜襲、あさみ斬殺 >>159-161 >>164-166
EE JUMP 村田銃殺 >>173-177 >>187-190
WATER 被害の確認 >>193-196
FOOD保田・AIR里田 集会所に到着、保田「味方」からのメッセージを見せる >>199-201
WATER 飯田・アヤカ・柴田 捜索隊として出発 >>208-209

3回目の放送 >>211

392 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/25(火) 23:35
FOOD TEAM'S PHASE──

後藤は海岸沿いを前田から逃げていた。時折コルト・ガバメントで応戦をするが、
目的は、前田を里田達から引き離すことだったので、本格的に狙っていたわけではない。
実際、前田は後藤の後についてきた。AIRの倉庫へ続く海岸沿いの道まで来たところで、
ここまで来ればとりあえずは別荘の2人は大丈夫と思い、
民家の塀に隠れて、前田に声をかける。
「なんで、後藤たちに攻撃をするの? 何もしていないじゃない。」

393 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/25(火) 23:35
「しらばっくれやがって、お前の仲間が稲葉を殺したんだよ!!」
前田の怒りの声が銃声とともに響く。
後藤は思い浮かべる。他の仲間のことを。
(圭ちゃんは自分から殺したりはしないだろうし、PCをいじってるんじゃなかったっけ?
 あとは…、新しい子はよくわからないけれど…。)
「仲間って誰のこと?」
「それはお前が一番知っていることだろう? お前に良く似た弟だよっ。」
(ユウキ!?)
とその時、後藤の側で何かが爆発する音が聞こえた。
これは前田が手榴弾を投げたためであったが、後藤はそれを知らない。
壁にしていた塀が崩れ落ちてくる。
後藤は咄嗟に頭を庇う。塀がそんなに高くはなかったためダメージ自体は少なかったが、
ブロックに下半身が挟まれてしまった。抜け出そうとするが、いつの間にか前田が目の前に来ていた。

394 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/25(火) 23:36
「ユウキがこの島に来ているっていうの?」後藤は自分のピンチにもかかわらず弟のことを聞く。
「それはあんたが知ってるはずだろうが。」前田はイングラムの銃口を後藤に向ける。

その時、前田の後ろに誰かが立った。その人物は左手で前田の口を抑え、
少し大きめのナイフを持った右手で前田の喉を掻ききった。
前田の喉から血がスプリンクラーのように勢い良く飛び散った。
後ろの人物は左手を放す。前田はくぐもった声を出しながら、支えを失って後ろに倒れた。
倒れた後でも、前田の体は首から勢いよく血を飛び散らせながら痙攣を続けている。
前田の後ろから現われた人物は、……ソニンだった。

395 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/25(火) 23:36
ソニンは、後藤の方を一瞥すると無視して前田の装備を物色し始めている。
後藤は、ブロックから抜け出すとソニンに声をかける。
「ソニン……さん? ありがとう…。」
ソニンは、前田のナップザックから手榴弾を取り出して自分のナップザックに入れながら答える。
「…ああいう狂気にかられた手合いは早めに潰さないとやっかいだからであって、
 別に助けたわけじゃない。」
「(まあいいや)で、どうしてここに?」
「この場所にという意味なら君達の後をつけていた。この島にという意味なら連れてこられた。」
「あなたも!? …あなたがいるってことはもしかして?」
ソニンは前田の持っていたイングラムを自分のナップザックに入れる。
他の荷物には興味ないらしく、手をつけずに崩れ落ちたブロックの下に隠す。
「ユウキ? 来てるよ。」
「今、どこにいるの?」後藤はソニンに迫る。
「島のまんなからへんにいるんじゃない?」とソニンはあいまいに言いつつ立ち上がる。
「生きていたらまた会うかもね。」といいつつソニンは西方向へと去っていった。

前田有紀:死亡 【SALT 4人→3人】

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396 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/27(木) 23:47
WATER TEAM'S PHASE──

藤本は、学校を出てから一度紺野がいた民家に立ち寄り、飯田達が紺野を埋めた場所に、
途中で摘んだ花を供えると、決意を新たにし、南に離れた民家を拠点と決めて、
準備をすると襲撃者を待つ。だが、なかなか登場しない。
家の中にいても相手がみつけてくれないかと思った藤本は屋外で待つ。

ちょうど待ちくたびれた頃、何かが横から飛んでくる気配がしたので横を振り向く。
そして偶然に飛んできた黒いボールのようなものをキャッチし、それを反射的に投げ返した。
それは、轟音とともに空中で弾けた。弾けたものから生まれた煙があたりを覆う。
藤本は咄嗟に近くの木の陰に隠れた。

397 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/27(木) 23:47
その煙の中から銃声が聞こえ、藤本の隠れている木に銃弾が当たる。
その後、煙の中から右手に剣を、左手に銃を構えた一人の少年が飛び込んでくる。
(あれは…ユウキ? あいつがあさみさんと村田さんを殺した…
 もしかしたらあいつが紺ちゃんも…。)
藤本は足元にある小石を拾うと、遠くに投げる。小石は地面に当たり「カッ」という音を立てる。
ユウキはその音の方向に銃を撃つ。
銃声に紛れて藤本は拠点のある民家へと逃げる。ユウキも気がついたのか藤本に向けて銃を撃った。
銃弾の内の一発が藤本の左上腕部をかすり、衣装を焦がす。
藤本は熱さを伴う鋭い痛みを感じたが、かまってはいられない。民家に入る。
ユウキも藤本の後を追いかけ始めた。

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398 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/28(金) 22:56
EE JUMP TEAM'S PHASE──

ユウキは、さっきの稲葉にやったように手榴弾で相手を弱らせてから、
エクスカリバーで止めを刺すつもりだった。だが、相手は手榴弾をキャッチし、
しかも投げ返してきた。手榴弾は途中で爆発したが、相手の状態はよく分からない。
とりあえずエクスカリバーを茂みに置き、ワルサーを取り出して相手の方にせまる。
煙が徐々に晴れ、辺りが確認できるようにはなったが、相手の姿は見えない。
(ちっ、逃げたか?)

その時、右後方でカツッと物音がした。足音と思い振り向きざまワルサーを撃つ。
ところが姿は見えない。また右後方から今度ははっきりとわかる足音が聞こえてきた。
またも振り向き姿を確認すると、逃げていくWATERの姿に向けてワルサーを放つ。
(あの衣装と髪型と身長からすると、藤本か?)
1発かすっただけで命中することはなかった。藤本は近くの民家に逃げ込む。

399 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/28(金) 22:58
「逃がしはしねえよ。」
そう呟くとユウキは民家へと追いかける。玄関から入ったところでユウキは藤本が正面の部屋に入ったのを見た。
ユウキも続けて追いかける。正面の部屋に入ろうとしたところで足に何かが引っかかった感触があった。
それが何かを確かめる前に、上から何か粉のようなものが大量に落ちてきた。
その粉末がユウキの視界を遮る。そして…。
(何だこれは? ん?)
そのとき、ユウキはとある衝動に駆られた。
「ふ、ふわっくしょい! ふわっくしょい! こしょうか、くそっ!!」
ユウキはこらえきれず何回も何回もくしゃみをした。たまらず廊下へと戻る。
「ふわっくしょい!」
それでも視界が晴れくしゃみが収まるまで、2分程度かかった。
「時間稼ぎかよ!!」
ユウキは急いで部屋に戻る。

400 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/28(金) 22:58
視界が晴れてよく分かったのだが、部屋はどうやら洗面所のようで洗濯機などがおいてある。
奥には外へ出る裏口があり、ユウキはそこから外に出る。
そこは家の庭だった。物干し竿や物置がおいてある。
「どこ行った! 隠れてないで出て来い!」ユウキはワルサーを構え叫ぶが、反応はない。
(家の横に回って逃げたか?)
とその時、庭の植え込みに赤いものがあるのに気付いた。
(なんだ?)
良く見てみるとそれは赤い布が植え込みから少し出ている。
(こんなところに隠れているのか。っていうか隠れたつもりだったのか。)
ユウキはニヤリとした。
「くそっ、逃げやがったな。」
と言いつつ、わざと足音を立てて追いかけたふりをする。
それから逆に足音を消し、赤い布の方へとゆっくりと歩いていく。
そしておもむろに、隠れていると思われる場所に向ってトリガーを引いた。
周囲に銃声が轟く。
「やったか!?」
とその時、背後から衝撃を受け、うつ伏せに倒れた。

─────────────────────────────────────────────────────

401 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/29(土) 23:59
WATER TEAM'S PHASE──

藤本は、自分の衣装の上着をわざと端だけ見えるように植え込みに隠し、
自分は物置の影へと隠れた。ユウキは裏口から出てきて、一旦は横へ行くふりをし、
足音を消して上着を置いてある場所の近くまで戻ってくる。
そして、ワルサーを上着に向って撃った。

銃声と同時に物置の横から出てユウキの背中へとショルダーチャージをする。
ユウキはそのまま受け、うつ伏せに倒れた。藤本はすかさず上に乗る。
ユウキは起き上がろうとするが、藤本が背中に乗っかっているせいで起き上がれない。
藤本はまずは、ユウキが落としたワルサーを取り、自分には扱えないものなので、
庭の池へとワルサーを投げる。ドポンという音とともにワルサーは池へと沈んだ。
腰から護身刀“竜穿”(小剣)を取り出し、ユウキの首筋に当てる。
「ちょ、ちょっと待って。殺さないでくれ。頼む。」
ユウキは懇願する。

402 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/30(日) 00:00
「は? 何言ってるの? あんたあさみさんや村田さんばかりでなく、美貴を殺そうとしたんだよ?」
「ち、ちがう。俺はソニンに無理矢理やらされたんだ。今だってソニンが先に攻撃しろって…。」
(じゃあ、今、近くにソニンがいるっていうこと?)
藤本は咄嗟に後ろを振り向いた。ユウキはその隙を見逃さず右足を折り曲げかかとのキックを藤本に見舞う。
虚をつかれた藤本は脇腹にキックを受けバランスを崩す。
ユウキは横に回転し、藤本の下から抜け出と、近くの自分のナップザックを掴み、藤本と距離を取った。
藤本もすぐに体勢を立て直し、護身刀“竜穿”をつかみ立ち上がる。
ユウキはナップザックから鉄の爪を取り出し、手に装備する。

403 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/30(日) 00:01
「お、お前それをどこで?」見覚えのある武器に藤本はユウキを問いただす。
「これか? 戦利品だよ。あいつ…紺野とか言ったっけ?
 こっちが『無理矢理連れてこられた』っていったら簡単に気を許しちゃってさ。」
「じゃあ、お前が殺したんだな?」藤本はユウキを睨みつける。
「ああ、剣で腹をグサリとな。なかなかいい声で泣いてやがったぜ。
 それにしてもあいつ泣くとブッサイクだよなあ。」ユウキは挑発する。
「…かかってこい。包茎野郎。」藤本も中指を立てて挑発し返す。
「お前も直ぐに会えるよ。あの世でなっ!!」
と叫ぶとユウキが右手で藤本の顔面めがけて切りかかってくる。
 
                  *            *

404 :名無し娘。:2004/05/30(日) 10:12
美貴様美貴様(ユウキに)オシオキキボンヌ

405 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/31(月) 01:40
藤本がモーニング娘。に加入すると発表になった後の
2003年の正月のハロコンの待ち時間の時、紺野と他愛もない話をしていた。

「…そういえばさ、紺ちゃんって空手やってたんだよね?」
趣味の話からの派生だった。
「うん。ちょっとだけだったけどね。」
「いいなあ。そういうのって。やっぱり今日び自分の身は自分で守らなくちゃね。」
「美貴ちゃんは、空手とか合気道とか、護身系のものってやってないの?」
最初は紺野は藤本のことを「藤本さん」と呼んでいたのだが、
堅苦しいので「美貴ちゃんでいい」と藤本の方からお願いしたのだった。
「ま、そういうちゃんとしたものはね。そうすっとさ、やっぱり正拳突きとかってちゃんとできるの?」
「ちゃんとっていうか、形はあるよ。」
「それ教えてよ。…いつなんどき変態に襲われるかわからないからさ。」
紺野はにっこり笑みを浮かべると、「うん。わかった。」と頷き、藤本に説明し始めた。

                  *            *

406 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/31(月) 01:41
藤本は護身刀“竜穿”を左手に持ちかえると、ユウキが右手の爪で切りかかるのを体をひねって交わす。
爪の切っ先が藤本の頬をかすめる。
(腰で体のしなりを作り、十分にスピードを乗せて突く。)
よけた時に体をひねっておいて、ガラ空きとなったユウキの右ボディに向けて
4ヶ月前に教えてもらった通りに正拳突きを放つ。
(当たる瞬間に拳をより強く握り締め、脇も固め、引き手を十分に引く。)
ユウキは今日2発目の正拳突きをくらい吹き飛んだ。
藤本は護身刀“竜穿”を右手に戻しながら、横向きに倒れたユウキに取り付き、
正面を向かせるとためらうこともなく、その左胸に護身刀“竜穿”を突き刺した。

ユウキ:死亡 【EE JUMP 2人→1人】

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407 :名無し娘。:2004/05/31(月) 06:37
鳥肌立った   ミキティありがとうミキティ・゜・(ノД`)・゜・

408 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/31(月) 21:43
FOOD TEAM'S PHASE──

後藤は、別荘の前に戻ってきて里田とみうなを探す。ところが2人ともみつからない。
もちろんトランシーバーで呼びかけてみたのだが答えはなかった。
実は2人は別荘の中にいるのだが、後藤はまさかガラスを破ってまで侵入をしているとは思っていなかった。
どこかへみうなを治療できる場所に移動したと思い地図を探る。
(診療所!? ここかな?)
後藤は1人診療所へと向った。

─────────────────────────────────────────────────────

409 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/31(月) 21:44
WATER TEAM'S PHASE──

藤本はユウキを倒し一息つくと、ユウキの胸から護身刀“竜穿”を引き抜き、
それを庭の池で洗うとユウキのナップザックを持ち、家の中へと入る。
洗面所に鏡があったので藤本は気になることを確かめるために鏡を覗く。
左頬のところに一筋の傷跡を発見した。
チッと藤本は舌打ちをする。さっきのユウキが鉄の爪で切りかかって来たときに出来た傷だ。
(ま、そんなこと気にしている場合じゃないね。人殺してるんだし。)
藤本は自虐的な笑いを浮かべるとユウキのナップザックを探る。
出てきたのは、手榴弾2発と、PDAのようなものだった。
(なんだこれ?)

410 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/31(月) 21:44
藤本は不思議に思っていろいろいじくっているうちに電源のようなものを見つけ、
それをONにする。すると、モニターの中心に青い点が1つ写し出された。
(どういうこと?)
別のスイッチを押すとやがて右に黄色い点が1つ。
右上の方に黄色い点と青い点が1つづつならんでいてどちらもすこしずつ動いている。
さらに同じスイッチを2回押すと、今度が画面のあちこちに4色の点が現われた。
そこで藤本はピンと来た。
(これってもしかしてレーダー?)
とりあえず一番近くにある右の黄色い点に向って歩き始めた。

─────────────────────────────────────────────────────

411 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/31(月) 22:52
現在の状況
SALT
∬´◇`)<加護さん、どこ行ったんだろう…。
从‘ 。‘从<そろそろ別荘にもどろっかな〜。
( ‘д‘)<………。

AIR
川=‘ゝ‘=||<みうなちゃん、大丈夫?
( ゚▽゚)<あひゃひゃひゃひゃ!!

WATER
( ´D`)<あいぼん、にげるのれす。
川VvV从<レーダーゲトしますた。
川σ .σ|||川‘▽‘)|川‘〜‘)||<学校で何があったのかしら?
ξξ “ З.“)<解除中……

FOOD
( `.∀´)<解除中……
从 ` ヮ´)ノノ*^ー^)<どうなるのかなあ?
( ´ Д `)<里田さんとみうなちゃんどこいったの?
μ TヮT μ<痛い……。

EE JUMP
从0‘ ∀‘ 0从<次はどうしようニダ?

412 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/01(火) 22:56
SALT TEAM'S PHASE──

いまや生きている者は誰もいない学校。ここにまた一人の人物がおそるおそる入ろうとしていた。
小川麻琴である。石川に気絶させられ、誰にも見つかることなく、普通に気絶から回復した小川は、
加護のことを思い出すと急いで学校へと向かった。高橋達と同じく校門前の血痕を発見し、
加護と同じく「誰かいませんか〜?」と呼びかけるも反応がなかったので、
ゆっくりと昇降口から学校へと入る。やがて廊下とクロスするところへ出た小川は、
左側に2人の人物が倒れているのを見つけた。

小川はまずは手前の人物かけよる。
「愛ちゃん?」
それは小川の同期で、一番エースに近く事務所の後押しもあり、小川が羨ましかった人物だった。
その整った顔立ちは今や恐怖で固まり、額のほぼ中央にはコイン大の穴があいて、
その周りの皮膚は焦げていた。また穴から出た粘っこい血はどろりとこめかみの方へと垂れていた。
時間がちょっと経ったのか血は固まっているように思えた。
また頭の後ろの床には脳漿と思われる液体が飛び散っており、それの匂いがまだ残っている。

413 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/01(火) 22:57
小川は思わず顔をそむける。そむけた方にはもう1人の人物がいた。
「吉澤さん?」
それは小川の1期前の先輩で、いつもかっこいいし、楽屋ではちょっとクールな憧れの先輩だった。
吉澤の体は鋭利なもので何回か傷つけられている。そのうちの1つが右胸を抉っており、
これが致命傷だろう。

「!!」
小川は突然吐き気を催し、以前学校に来たときに使ったトイレの位置を思い出し、
2人の死体から逃げるように走り始める。
2人をもう“気持ち悪いもの”としてしか認識していない自分に呆れながら…。

                  *            *

414 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/03(木) 21:35
一方、歩くのにも限界が来た加護は辻に背負ってもらっていた。
「重くてごめんな。」
「…東京に戻ったら、一緒にダイエット………バナナって結構……いいらしいよ。」
辻の声がところどころで聞こえなくなってきた。おそらく出血多量によるものだろう。
「そうだね。」
自分の声も自分の頭の内部で響いていて、本当に自分が声に出したのかがわからなくなっていた。
(そろそろ限界やな。)
加護は自分の生命が尽きようとしていることを自覚していた。
(あれだけは言うとかんと。)
「なあ、のん。」
「何?」
「あんなー、前にのんがアイスがなくなったって騒いでた時があったじゃない。」
「うん、あった……誰かの……」
「あれなー、食べたの加護なんだ。なんか1つぽつんってあったから、余ってたのかなって思っちゃって食べちゃったんだ。
 のんが騒いだ時も言い出せなくて……。ごめんな。」
「……あいぼんだった……、びっくり……良く言ってくれたね。」
「言わなくちゃいけないと思って。本当にごめん。……ちょっと眠くなったから眠る。」
「わかった。」
加護は辻の背中で揺られながら考えていた。
(それにしても頼もしい背中や。いつのまにこんなに大きくなったんやろ?)

415 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/03(木) 21:36
加護にとって辻は相方だった。はじめのころこそ、唯一の同年代の友達として仲良くしていたが、
加護がたんぽぽに入り、忙しくなるにつれあんまりプライベートで遊ばなくなった。
加護は加護で後藤たちと仲良くなり、辻は辻で飯田や安倍たちと仲良くやっていたようだ。
ミニモニにともに入り、写真集を「辻加護」として入るにつれ、
加護は辻のこと「相方」と思うようになっていた。

加護の意識がだんだん遠のいていく。目の前にあるのが背中という感触はすでになく、
何か暖かいものであった。
(でもこうして、相方の背中に背負われて終わる人生も悪くはない人生や。
 のの、最後まで生き残るんやで……。)
その瞬間、辻の肩に置いてあった手から力が抜け、振動につられ、
すうっと、加護の手が辻の肩からずり落ちたのだった。

加護亜依:死亡 【SALT 3人→2人】

─────────────────────────────────────────────────────

416 :名無し娘。:2004/06/03(木) 23:32
あいぼぉぉぉぉぉぉぉぉん。・゚・(ノД`)・゚・。

417 :名無し娘。:2004/06/04(金) 21:31
殺伐としたなかにも「ええ話」が・・・(泣)。

418 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/04(金) 23:53
EE JUMP TEAM'S PHASE──

ソニンは、ジャマーを一度切ってユウキと連絡を取ろうと、レーダーであたりの注意を払いながら、
灯台へと戻っているところであった。
後藤達3人をつけていたことで後藤を偶然救う形となっていたソニン。
だが、何故あそこで後藤を助けたかは自分でもわからない。放っておいてもよかったはずだ。
(やはり、あいつの姉だからか? まさか?)
それを考えるのはとりあえずやめて、ユウキの位置を確認するためレーダーの範囲を広げる。
どんどん拡大していくが、自分以外のEE JUMPのメンバーであることを示す紫の点はみつからず、
ついに島全体をカバーするまで範囲を広げるが、やはり紫の点は存在しなかった。
「どういうこと?」思わず口にする。
そのとき辺りに「うたばん」のテーマが流れ始めた。
(もう昼か……。)

─────────────────────────────────────────────────────

419 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/04(金) 23:53
「石橋貴明が、お昼の12時をお知らせします。ぷっぷっぷっぷー。
 どーもぉ、みなさんお元気でしょうか? あ、死んでるヤツもいるんだっけ。
 まいっか、死亡者の発表をするぞ〜。
 SALT、稲葉貴子・前田有紀・加護亜依、それとAIRのミカ・高橋愛、WATERの紺野あさ美・矢口真里・吉澤ひとみ、
 FOODの中澤裕子、最後にスペシャルチーム ユウキ。以上の10人だ。
 ここへ来てハイペースになっているじゃないかあ。その調子でどんどん殺しあってくれ。」

─────────────────────────────────────────────────────

420 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/04(金) 23:54
FOOD TEAM'S PHASE──

「10人…」亀井は思わずつぶやいていた。
「10人…」隣の田中もつられるように同じことをつぶやく。
ふと保田をみる。保田は窓の外のきっと睨みつけていた。
同期であった矢口の他、娘。だけで5人も死んでいるのだ。
メンバーになって1ヶ月強の亀井でさえ、なんだかやりきれない気持ちになっている。
5年間モーニング娘。として裏を支えてきた保田の気持ちは推して知るべきだろう。
現在は、亀井の首輪を外してもらっているところである。
このあとは田中の首輪を外す予定である。

─────────────────────────────────────────────────────

421 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/07(月) 01:12
SALT TEAM'S PHASE──

松浦は別荘へと戻る途中だった、なぜなら本来はそこで待っているはずだったからだ。
現在は島の中央の丘からやや北へと進んだところだ。もう少し進めば右に道が別れ、
そっちは診療所へと続いているはずだ。下は砂利道で細く、車は通れないようだ。

松浦も放送を聴いて驚いていた。
(前田さんと稲葉さんと加護ちゃんが死んだ? そしてSALTはあと2人?
 どうしよう? まつーらとまこっちゃんだけ、しかも2人ともばらばらじゃ、生き残れない…。
 そうだ! まだ人数の多いWATERかFOODに入れてもらえればいいんだ。
 ……FOODにあんまり仲良い人いないんだよね。やっぱりWATERか。美貴ちゃんがいてくれれば話は早いんだけどな。)

422 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/07(月) 01:12
と、その時、後ろから「亜弥ちゃん?」と聞きなれた声が松浦にかかった。
後ろを振り向くと、そこには今心に思い浮かべた人物がいた。
「美貴ちゃん!!」
(ラッキー! まつーらツイてる! ありがとう、神様仏様イエスキリスト様アッラー様…)
松浦は心に浮かんだありとあらゆる神様に感謝した。
「ふ〜ん、黄色はSALTなんだ〜。」といって藤本は近づいてくる。
手にはPDAのようなものを持っている。
「よかった! まつーら一人で寂しくしていたんだよ。みんなとはぐれちゃって、
 今の放送で前田さんとか稲葉さんとか加護ちゃんが死んじゃっててすごく悲しかった。」
「美貴のいるWATERも、紺ちゃん・矢口さん・よっすぃ〜といなくなっちゃった。」
30秒ぐらい静寂が続いた。松浦は死んだ人間のことを考えていたし、藤本もきっと同じだろう。
松浦は、気を取り直すとさっきから気になっていることを藤本に質問した。
「その傷どうしたの?」近づいて来てわかったのだが、藤本の左頬に横一文字に傷がついていた。
「ん、ちょっと転んでね。」藤本は左頬に触れながら答える。
松浦は傷に関してもう少しつっこみたかったのだが、藤本はあまり話したがらさそうだったので別の話題にうつることにした。

423 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/07(月) 01:13
「…ところで、右手に持っているそれ、何?」
「これ? レーダーっていえばいいのかな…。みんなの居場所がわかるんだ。
 この青い点が美貴。んで黄色い点が亜弥ちゃん。」
松浦は覗き込む。そこには黄色い点と青い点が中心付近に並んでいた。
「ここを押すと」と言って藤本は画面の下部についているスイッチを押す。「範囲が広がるっと。」
すると、黄色い点と青い点の位置は変わらないが、赤い点が2つと緑の点が1つ上部に現われた。
赤い点のうちの1つは2人に近づいているようだ。
「へぇ〜、すごいね。」
「美貴は、これで仲間を探すんだ。みんなバラバラになっちゃったでしょ。」
「ねえ、まつーらも一緒に行動していい? やっぱり1人よりも2人の方が心強いし。」
(美貴ちゃんが仲間を集めて、タイミングを見計らってWATERに入れてもらおっと。)
すると、藤本は少し考えて口を開ける。と、その時、
「あれ? ミキティにあややじゃん。」という声が松浦が今から向おうとしている方から聞こえてきた。
2人とも声のした方向を振り返る。

後藤真希だった。

そして、松浦は藤本の顔色が少し沈んだのに気がついた。

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424 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/07(月) 20:21
SALTとAIR 和睦しようとするもSALTの計画により中澤銃殺、その責任を石川に >>210-212
WATER 探索隊 別荘へ >>214
AIR ミカ・高橋 丘へかけつけるも、SALT逆ギレで石川つれて退散 >>215-216
SALT 加護・小川 丘へ出てくる→稲葉SALTにチーム変更 >>223-227
WATER 矢口 SALTに遭遇、中澤の死を知る >>228-230
FOOD 保田 PCと格闘&中澤の死をSALT側とAIR側から報告をうける
後藤・里田・みうなは倉庫へ >>234-238
SALT 稲葉がSALTに移るまでの経緯 >>241-245
SALT 加護・小川 WATERに亡命決意 >>246
AIR 石川 SALTの目的に気付きブチギレて、別荘へ >>247-250
WATER 藤本 学校へ帰還 >>251-252
WATER 紺野 隠れていたところを発見され、騙されてユウキに殺される >>253-263
FOOD 後藤・里田・みうな 直接別荘へ >>268
WATER 斉藤 集会所へ >>269-270
矢口・石川遭遇。石川が矢口を斬殺 >>271-273 >>278-279
SALT 加護・小川 別荘を出ようとするところを松浦に見つかるが通してもらう >>274-277

425 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/07(月) 20:22
誰かから誰かへのメール >>281
WATER 斉藤 集会所へ到着 >>282-283
WATER 吉澤・辻・藤本 紺野の死を知る >>284-285
WATER 藤本 仇を討つために出て行く >>287-289
AIR ミカ EE JUMPの2人に殺される >>290-299
EE JUMP ユウキが単独行動をとる >>304-306
AIR 石川 加護・小川を追いかける >>309-315
SALT 小川 石川と話し合うが決裂。気絶させられる >>317-319
SALT 前田・稲葉 中澤の遺品を集会所に届けにくる >>320-321
高橋・松浦 石川達を追う >>322-324
EE JUMP ユウキが稲葉を突き殺す >>325-327
EE JUMP ソニンがジャマーを起動 >>331-333
AIR 石川が加護においつく >>334-336
WATER 辻 加護を守る >>340-341

426 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/07(月) 20:22
木梨 現在の状況を確認する >>342-344
石田AD 保田の侵入を確認する >>345-346
後藤・里田・みうなが矢口の死体発見 >>347
WATER 吉澤 石川達の仲裁 >>348-351
FOOD 保田 首輪の爆発装置の解除 >>353-354
WATER 吉澤 加護たちをおいかけようとする石川を気絶 >>355-357
AIR 高橋 吉澤が石川を殺したと勘違いし斬殺 >>358-362
AIR 石川 吉澤が殺されたことに怒り高橋を射殺 >>363-364
SALT 松浦 学校で使えそうなものを自分のものにする >>365-367
WATER 辻 加護とともに北へ >>368
保田と斉藤 首輪を外す >>370-373

427 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/07(月) 20:22
石田AD 首輪を外す行為を確認 >>385
SALT 前田 後藤・里田・みうなに発砲 みうな怪我 >>387-390
EE JUMP ソニン 前田の喉をナイフでかき切る >>392-395
藤本VSユウキ >>396-406
FOOD 後藤 診療所へ >>408
WATER 藤本 レーダーを発見 >>409-410
SALT 小川 学校で高橋と吉澤の遺体発見 >>412-413
SALT 加護 辻に背負われながら出血多量で死亡 >>414-415
EE JUMP ソニン 灯台へ >>418

3回目の放送 >>419

428 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/08(火) 00:11
容量オーバーの前に物語を終わらせたいが・・・・

429 :名無し娘。:2004/06/08(火) 13:34
>>428
思うようにやってください。楽しませてもらいます。

430 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/09(水) 23:47
FOOD TEAM'S PHASE──

里田とみうなを探す後藤は、別荘を離れ診療所に向ったがそこには誰もいなかった。
診療所で放送を聴いたが、里田もみうなも死んではいなかった。
とはいえ、吉澤や加護、自分の実弟であるユウキの死にはかなりのショックをうけたのだが。
しかし実際に死体を見たわけでもないので、彼女らの死については実感がなく、悲しかったが涙は出なかった。

里田とみうなは集会所に帰ったのかと思い、一旦集会所に戻ることにした後藤は、
途中で藤本と松浦をみつけた。そのまま避けて行こうかと一瞬迷ったのだが、
2人とも一応同じユニットに配属された縁もあり、声をかけた。

「あれ? ミキティにあややじゃん。」

431 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/09(水) 23:47
2人は後藤の進行方向、南を向いていたのだが、2人そろって振り向く。
「ごっちん…。」松浦は驚く。
藤本は黙って振り向く。その左頬には横一文字の傷があるのに後藤は気がついた。
「どうしたの、こんなところで?」と後藤は尋ねる。
「偶然、美貴ちゃんと会ってね。といっても美貴ちゃん、レーダー持っているから美貴ちゃんからすれば、
 偶然でもないんだろうけど、ね。」と隣の藤本に賛同を求める。
ところが隣の藤本は下を向いて黙っていた。
「どうしたの、美貴ちゃん?」松浦は心配して尋ねた。
藤本はそんな松浦の質問にはこたえず、真剣な表情をすると、
「ごめん、亜弥ちゃん、ちょっとここで待っていて。」と言って後藤の方へすたすた歩いてくる。
(どうしたんだろう?)と考える後藤に近づき、「ちょっと話がある。」と言って、
後藤のデニムシャツの袖を引っ張りつつ、後藤が来た方向へ歩いていく。
30mぐらいは歩いただろうか。松浦には姿は見えるけど、声が聞こえないところまでは来たようだ。
藤本は立ち止まると「聞いて欲しいことがある。」と話をはじめる。
「何?」「ごっちんの……弟のこと。」藤本は表情を変えずに答える。
後藤は生唾を飲み込んだ。

432 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/09(水) 23:48
それから藤本は語り始めた。ユウキとソニンが今朝、夜明け前にWATERの本部である学校を夜襲し、
あさみと村田を殺したこと。その後、藤本が単独で行動していたところユウキが襲っていたこと。
それでユウキと争い、ユウキが死んだ紺野の武器を持っていたこと。
そして……ユウキを殺したこと。

後藤は話の途中で、藤本がユウキを殺したということはなんとなく予測はしていたが、
実際本人の口から聞くとショックだった。
藤本が話を終え、後藤も喋らなかったので、沈黙が1分程続いた。
後藤は何気なしに、松浦の方を見る。松浦はつまらなさそうに地面を蹴っていた。
「よく言う気になったね。」とここではじめて後藤は藤本に言った。
「人の弟殺しといて、よくも堂々と。」と後藤は右手で銃を作り人差し指を藤本の額につけ、
「バァーンって殺されるかもしれないのに。」と撃つ真似をした。
「言っておいた方がいいと思って。」藤本は後藤を見たままそういう。
「てかさ、ミキティはそれをあたしに言ってスッキリしたかもしれないけどさ、
 あたしにとっては、『はぁ? 何、それ?』って感じ。
 ミキティから見れば自分の仲間を殺したやつだけど、あたしにとっては可愛い弟なんだよ。
 『正当防衛であなたの弟を殺しました。仕方ないですよね?』
 みたいに開き直っている感じがするんだよ。」後藤も藤本を真直ぐ見ながら言う。

433 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/09(水) 23:48
「別にそんなつもりは……。」と藤本。
「……うん、わかってるよ。…そんなつもりじゃないのはわかってる。」
後藤は下を向いて首を横に振りながら続ける。
「ごめん。ミキティにこんなこと言ってもしょうがいないよ。全部、あいつら、うたばんのやつらが悪い。」
「弟が死んだってわかって、すぐ言った私もタイミング悪かったね。」藤本は詫びた。
「んで、あいつと争ったのってどこ? この島に来てわたしはあいつとは会っていないから、
 せめて死体のあいつでも会おうと思って。」
「……美貴が案内するよ。ちょっと目印になるものもないし。」と藤本が自分も同行することを提案した。
「そうしてくれると助かるよ。」
「じゃあ、亜弥ちゃん呼んでくる。」といって藤本は松浦の方へと歩いていこうとする。
「あ、ちょっと待って。」と言って後藤は呼び止める。
「何?」藤本は振り返る。
「まっつーは一緒に来てほしくないんだ。」
「え、なんで?」

434 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/09(水) 23:49
今度は後藤が藤本に語る番だった。SALTが中澤を殺した責任を一方的に石川に被せたこと、
その後タイミング良く、稲葉がSALTに加わったこと。
このことからおそらくもともと稲葉がグルではないかという推測。
そしてさっき、前田がいきなり後藤達に襲い掛かってきたこと。

「ま、松浦がどこまでかんでいたかはわからないけどね。
 後藤はSALTを信用してないんだ。だから一緒に行動したくない。」
藤本は面食らって、少し考えているようだったが、
「わかった。2人で行こう。」
「ごめんね。わがまま言って。」

─────────────────────────────────────────────────────

435 :名無し娘。:2004/06/10(木) 01:33
ミキティかっこいいよミキティ

436 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/10(木) 23:32
FOOD TEAM'S PHASE──

『さて、いよいよ急がなくちゃね。』保田は筆談で会話する。
斉藤が保田の首輪を外した後、亀井達はお互いの首輪を外して4人とも外せるようにはした。
だが完全にはずしてしまうと、カメラに写ったら即バレてしまうので、
一応首には装備しておいて、いつでも外せるようにしてあった。
そして今から4人で手分けして、みんなに首輪の効果がなくなったことを知らせて回るのである。
組み合わせは保田と亀井、斉藤と田中の2手に別れる。
保田達は、東の学校方面へ、斉藤達は西の港方面へと向かう。
「それじゃあ、みんな行くわよ。」
こうして4人は集会所を出発した。

─────────────────────────────────────────────────────

437 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/15(火) 21:03
SALT TEAM'S PHASE──

待ちくたびれた松浦は座り込んでいたが、後藤と藤本が近づいてくるのを見ると、
立ち上がりお尻をパンパンとはたく。
「話長かったね。んで、たん、どこに行くの?」
「ん、ごっちんとちょっと行かなくちゃいけないところがあるんだ。」藤本の顔色は冴えない。
「え、まつーらは?」
「ごめん、一緒にいけない…。」
松浦は藤本が当然自分と行動してくれるものとばかり思っていたので、
藤本の突然の翻意に驚愕し、声が出せないでいた。
「…なんで?」10秒後、松浦は少し怒りを込めた声で理由を尋ねた。

438 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/15(火) 21:03
「後藤が2人だけで行動したいって言ったからなんだ。」と隣の後藤がかわりに答えた。
「なんでまつーらはだめなの?」松浦は、そんな後藤を睨みながら尋ねる。
「ふう…」後藤は松浦からいったん目を逸らし、遠くを見つめるとまた松浦と視線を合わせる。
「まっつーのいるSALTがさ、裕ちゃんを殺したっていう話が耳に入ってきているんだよね。
 しかもその罪を梨華ちゃんに被せたっていう話も。」
「そんなのAIRが流しているデタラメに決まっているじゃない。」松浦は声を荒らげる。
「その話が本当かデタラメかっていうのは判断できないんだけど、
 要は後藤はSALTも梨華ちゃんも信用しないってこと。
 だから信用しない人と一緒に行動しない、とそういうこと。ミキティ行こう。」
「う、うん。」藤本は名残惜しそうに松浦をちらちらと振り返りながら、
後藤とともに丘方向へと歩いていく。その道は右側が角度のきつい斜面になっている。
2人はわりと右側を歩き、左に藤本、右に後藤という隊列である。

439 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/15(火) 21:03
松浦は左の親指の爪を噛みながら、2人を恨めしそうに睨んでいた。
自分だけが仲間はずれにされた事、親友の藤本に後藤が余計なことを吹き込んだ事。
(後藤が余計なことを言わなければ……。あの魚女め!)
松浦は体が勝手に走り出していた。
後藤と藤本は熱心に何か話し合っているらしく、こちらには気付かないようだ。
松浦はスピードを上げる。ある程度近づいたところで2人は気付いたらしく、2人とも振り返る。
松浦は両手を前に出し勢いをつけて、振り返った後藤を斜面側に突き飛した。

─────────────────────────────────────────────────────

440 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/18(金) 00:15
WATER TEAM'S PHASE──

藤本は、通常ならば後藤よりも松浦を優先するところであったし、
どっちを信じるかって言われれば、松浦の方を信じただろう。
実際この時も、中澤さんの件に関しても松浦は軽くしかかんでいないだろうと思ってはいた。
だが後藤の言うとおり松浦の同行を断ったのは、ひとえに「後藤の弟を殺した」という負い目からだった。
とはいえ、殺した行為自体は正当防衛だとは思っていることには変わりはない。

松浦を置いて2人で、藤本とユウキが戦ったところへと向う。右側が急斜面になっており、
自然と後藤が右側になった。
「その顔の傷…」と後藤は自分の左頬を指で一文字になぞる。「もしかして…」
藤本は黙って頷く。それで後藤も全てがわかったようで、「そう。」というと、
「ところで、その家までここからどれくらいあるの?」と話題を変えた。

441 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/18(金) 00:15
その時である。後ろから誰かが砂利道を駆けて来る音がする。
2人は振り返るとそこには、怖い顔をした松浦が走ってきていた。
松浦は振り向いた後藤の胸を、ドンと斜面のほうへと突き飛ばす。
突然の事に後藤は対応しきれず、体勢を崩しながらも咄嗟に松浦の手を掴む。
後藤の後ろには一応、転落防止用らしき木の横板があったものの長年の風雨で腐っていたらしく、
倒れてきた後藤を支えられずあっけなく破れる。

後藤と松浦は2人で斜面上に投げ出される。
藤本は慌てて、道路の端へ行き斜面を見る。2人は悲鳴をあげながら斜面を転がっていく。
途中まで2人は同じ軌道で動いていたが、途中からは別々の軌道を描きながら落ちていく。
斜面の下の方は林となっており、2人は林の中へと落ちていき姿を消し、
ここからでは2人がどうなったかわからない。

藤本は地図を取り出す。この下の林に行くには、島の北東部の海岸方面からしか行けないようだ。
藤本は地図をしまうと、別荘方面へと急いだ。

─────────────────────────────────────────────────────

442 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/20(日) 21:30
SALT TEAM'S PHASE──

学校にいた小川だったが、結局逃げるようにして学校から出てきてしまった。
とりあえず、行く先もなかったが、なんとなく別荘へと戻っていた。
戻る途中で、12時の放送を聞いた。10人もの死者が出てしまったこと、
特にSALTのメンバーが3人も死んでしまったことにショックを受け、ますます落ち込みながら歩いていく。

やがて別荘へと着く。石川に襲われた時に、松浦に拒絶されたことを思い出し憂鬱になる。
(一度裏切ったんだからしょうがないよね。でも残り2人だし、謝れば許してくれるかも。
 ダメだったら、その時に考えよう。)
玄関のノブを回し鍵がかかっていることを確認して、玄関のチャイムを鳴らす。

ピンポーン

しばらく待ってみたが反応がない。もう一度押してみる。

ピンポーン

443 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/20(日) 21:31
やっぱり反応がない。小川は諦めてその場から離れようとしたときに、
玄関からガチャっと鍵が中から開けられる音がした。
小川は振り向くと、そこには意外な人物。里田がいた。里田は小川に呼びかける。
「入って。……とはいってもここはあなたたちの家だっけ。」

10分後、小川は別荘の1階の応接間にいた。
小川は椅子に座っており、丸テーブルを挟んで向こうには里田がいる。
尚、2階の客間用の寝室のベッドにはみうなが寝ているとの話だった。

444 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/20(日) 21:31
小川と里田はお互いの情報を交換し合った。小川は前田が突然銃を乱射してきたことに驚き、
里田も石川が矢口を殺し、さらに加護と小川をおいかけてきたことに驚いているようだ。
里田はみうなの怪我が重傷なので、島の診療所に行っていろいろ取ってきたいが、
みうなをここに1人で置いておくわけにはいかず、困っていたと語る。
そこへ小川が近づいてきたので、かつて争っていたSALTのメンバーで少し迷ったが、
小川を信用し、玄関を開けたという経緯らしかった。

「じゃあ、わたしがここで待っていて、時々みうなさんの様子を見ていればいいわけですね。」
「そう。そんなに時間はかからないと思うんだけど…。」と里田は付け加えた。
その後、2人は2階へ上がり、みうなに今決まったことを話した。
「里田さん…、気をつけてください…。」
みうなの顔色は悪く、あまり大きな声が出せないようだった。
「な〜に、すぐに戻ってくるって。」と言うと里田は明るく微笑んだ。

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445 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/27(日) 01:06
WATER TEAM'S PHASE──

10人もの死亡者、そのうち学校で待っているはずの吉澤の名前があったことで、
飯田達3人にも動揺が走った。やはり学校で何かあったと思い、足取りを速める。
ただ、1つの希望は、リストの中に辻の名前がなかったことである。
(せめてのんちゃんは無事でいてくれるといいんだけど…。)飯田は心配する。

3人はようやく丘と学校の中間地点のところまで来た。
ここは一面見晴らしのいい畑で、ところどころ道端には綺麗な花が咲いている。
飯田はふと、学校のほうから、誰かが歩いてくるのを見つけた。

その人物はWATERの上着を着ているので、始めは仲間だと思った。
だが良く見てみると着ているのは上着だけで下は全然違う衣装である。
そしてその見覚えのある顔は……。

446 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/27(日) 01:07
「梨華ちゃん!」
友人である柴田は石川に声をかける。だが石川は反応しない。
柴田は、「どうしたの?」と言いつつ石川に近づく。
飯田は、ふと石川の雰囲気が異様なことに気付いた。
うまくはいえないが、正気の人間が持つものとは違う気がする。
飯田は言い知れない不安に駆られた。

「柴っちゃん! 近づいちゃダメ!」思わず叫ぶ。
「え?」柴田が振り向く。その柴田の頭がころっと胴体から離れ、
首から血しぶきを飛ばしながら、道沿いの畑へと落ちる。
主を無くした胴体はどさっと横へと倒れる。
胴体の向こうには、斬鉄剣を持った石川がいた。
「きゃーーーー」横のアヤカが悲鳴を上げた。

柴田あゆみ:死亡 【WATER 6人→5人】

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447 :名無し娘。:2004/06/27(日) 10:52
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

448 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/28(月) 00:27
SALT TEAM'S PHASE──

「ん、ん?」松浦は目覚めた。何か悪い夢を見ていた気がするが、全く覚えていない。
周りを見てみる。たくさん木が生い茂っている。どこかの森のようだ。
そういえば、体のあちこちが痛い。体を見てみるといろいろなところに切り傷がある。
松浦は徐々に記憶を思い出してきた。
(ごっちんと美貴ちゃんに置いてけぼりをくらってカッとなって、
 ごっちんを突き飛ばして……、ごっちんが落ちる間時にまつーらの腕を掴んで……、
 二人で転がっていって……、あ、一度木の上に私は落ちたんだっけ。
 そこから地面へと落ちた。木の枝がクッションとなって死にはしなかったってことかな?)
全身が痛いが、それでも生きているだけありがたいと思った。
(ところでごっちんは?)
松浦は立ち上がると後藤を探し始めた。

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449 :名無し娘。:2004/06/29(火) 01:59
(●´ー`)<メロン4人あっさり死に際で全滅、ごまっとう活躍雰囲気。
       作者さんの推し・アンチがわかるべなー

450 :名無し娘。:2004/06/29(火) 10:54
>>449
そうか?
斉藤さんは死んでないし、ごまっとうも少しも繋がるそぶりが見えないんだが、
むしろ黙っててください。

451 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/29(火) 20:23
AIR TEAM'S PHASE──

みうなの看病を小川に任せた里田はひとり、診療所へと向かっていた。
本当は走っていきたいところだったが、
目立つのを控えるためわざと道沿いの草むらをかきわけて歩いていた。
前方から誰かが走ってくる気配がし、草むらに身を潜め様子を見る。
赤と黒を基調とした衣装、WATERの藤本だった。
敵か味方が判断がつかない里田はそのまま草むらで待機を続ける。
藤本は、手にPDAのようなものを持ち、それを見ながら走っている。
と、里田の潜んでいる近くまで来たところで立ち止まり、
手元のPDAをちらちらと確認しながら、里田のいる方向を見ている。

452 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/29(火) 20:23
(居場所がバレた?)
里田は瞬間、正宗の柄に手をかける。
だが、藤本はまた走り出し、別荘のほうへと走っていく。
里田は草むらから顔をだし、藤本の足取りを目で追う。
藤本は別荘ではなく、海岸へと下る道を降りていった。
里田はホッとすると自分も草むらから飛び出し、引き続き診療所へと歩き始めた。

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453 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/29(火) 21:56
>>451の改訂

AIR TEAM'S PHASE──

みうなの看病を小川に任せた里田はひとり、診療所へと向かっていた。
本当は走っていきたいところだったが、
目立つのを控えるためわざと道の端をゆっくりと歩いていた。
前方から誰かが走ってくる気配がし、草むらに身を潜め様子を見る。
赤と黒を基調とした衣装、WATERの藤本だった。
敵か味方が判断がつかない里田はそのまま草むらで待機を続ける。
藤本は、手にPDAのようなものを持ち、それを見ながら走っている。
と、里田の潜んでいる近くまで来たところで立ち止まり、
手元のPDAをちらちらと確認しながら、里田のいる方向を見ている。

454 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/29(火) 21:56
草むら歩いていたら音がしてしょうがないっちゅうねん。

455 :名無し娘。:2004/06/29(火) 23:56
>>450
ドンマイ。精一杯生きてくれ

456 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/03(土) 00:20
WATER TEAM'S PHASE──

「みんな、みんな、死んじゃえばいいのよ。」
アヤカの悲鳴に反応し、石川は呟きながらアヤカに斬りかかる。
アヤカは反応できずにいた。飯田はナップザックを放り投げ、自分の王者のつるぎを鞘から抜くと、
アヤカの前に立ち、石川の一撃を剣でうける。

キーン

金属同士がぶつかる音が響く。石川の細身の体から放たれたものとは信じられない程一撃は強く、
飯田は少し腕がしびれた。だが、そんな感想を持つ間もなく石川は次々と斬り込んでくる。
飯田は反応するのが精一杯で反撃する暇もない。
突然、石川は足払いをかけてくる。斬鉄剣で斬ってくると思っていた飯田は反応できずに、
足をなぎ払われ尻餅を突く。上を見上げると石川が斬鉄剣を逆手に持ち飯田にむけて、
振り下ろそうとしていた。飯田は死を覚悟した。

457 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/03(土) 00:22
バーン

あたりに銃声が響き、石川の手がはじかれ斬鉄剣を落とす。斬鉄剣は飯田のすぐ前の地面に刺さった。
飯田はこの隙を見逃さず、立ち上がり石川と距離を取る。
石川を見てみると石川は苦痛に顔を歪めながら、右手で自分の左手首を押さえており
手の間からは血が流れているのが見えた。飯田は、銃声の方向をへ向く。
するとそこには、飯田のデリンジャーを持って石川に狙いを定めているアヤカの姿があった。

飯田は石川に声を掛けた。
「石川、争うのはやめようよ。私たちが争っていても喜ぶのはスタッフだからさ。
 みんなで協力してここから脱出しよう。ね?」
石川はしばらく何も言わなかった。飯田が、また話し掛けようと思った瞬間に石川の口が開いた。
「…もう、どうでもいい。だれが、死のうが、だれが、殺されようが、もう、わたしには関係ないの。
 わたしは、ただ、すべてを、滅ぼすだけ。」というと右の尻のポケットに右手を入れる。

458 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/03(土) 00:22
バーン

さっきと同じ銃声が響いた。今度の銃弾は石川の上腹部やや右のあたりに命中した。
石川は苦悶の表情を浮かべると、口から血を吐きながら、ゆっくりと前に倒れた。
そしてその右手にはデザートイーグルが握られていた。

飯田は下唇を強く噛んだ。

石川梨華:死亡 【AIR 2人→1人】

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459 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/03(土) 00:23
「ども、中居ですが、ここでみなさんに連絡があります。
 この時点を持ってAIRチームの残り人数が一人となりましたので、
 これ以降、AIRチームメンバーの所属変更は認められませんので宜しくお願いします。」

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460 :名無し娘。:2004/07/05(月) 02:53
アヤカ→石川(銃殺)

みたいな感じで途中結果おねがいします

461 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/06(火) 18:58
WATER TEAM'S PHASE──

藤本は後藤と松浦の落下地点辺りへと到着していた。
さっき、道の途中でAIRのメンバーと接近し、その人物の位置も把握していたが、
相手の姿が見えないし、こちらも急いでいたので無視して先を急いだ。

途中でレーダーを確認したが、この落下地点には光点は確認することができなかった。
ただ、全体図でSALTのメンバーのうち1人が南東の方向へと移動中であることを確認していた。
もう1つの点は変わらず別荘にあるので、移動中の点が松浦であろう。

歩いていると、藤本は遠くに太い木を発見する。
現在は、近くにある木の葉などから根元のところしか見ることはできず、上の様子はわからない。
ただ、他の木と比べるとひと目で気づくのは、木の幹が真っ黒であることだ。

462 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/06(火) 18:59
歩いていくうちに、視界を妨げる葉が減ってきて黒い木がはっきりと見えてくる。
だんだんわかってきたのだが、どうやらこの木は枯れ木のようである。
途中から斜めに折れたようであり、みるみる枯れ木の先が細くなっている。
黒くなっているのは、おそらく落雷が原因だろう。
ある程度近づいてきて、藤本は枯れ木の上の方が鋭くなっているのに気付き、
そこに何か異様なものが刺さっているのに気付く。

(!?)
どうやら人間のようだ。デニムシャツを着てジーンズを履いているその人物の顔は、
藤本のよく知る人物だった。
「ごっちん……。」
それは落下して松浦とは逆に最悪の位置に落ちた後藤真希だった。

後藤真希:死亡 【FOOD 5人→4人】

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463 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/06(火) 19:00
石橋→道重(首輪爆発)
前田→新垣(手榴弾のトラップで爆死)
大谷→安倍(銃殺)
松浦→大谷(精神的に追い詰め自殺させる)
ソニン→あさみ(暗殺)
ソニン→村田(銃殺)
稲葉→中澤(銃殺)
ユウキ→紺野(刺殺)
石川→矢口(斬殺)
ソニン→ミカ(銃殺)
ユウキ→稲葉(刺殺)
高橋→吉澤(斬殺)
石川→高橋(銃殺)
ソニン→前田(暗殺)
藤本→ユウキ(刺殺)
石川→加護(出血多量)
石川→柴田(斬殺)
アヤカ→石川(銃殺)
松浦→後藤(突き落とす)

464 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/09(金) 23:44
SALT TEAM'S PHASE──

時は少し遡る。
松浦が後藤の遺体を発見したとき、松浦の頭の中で何かが崩れる音がして、
その場から逃げるように走り去った。だが、松浦の頭の中で、後藤の串刺しにされた体、
無念そうな顔、口から漏れた血、全てが松浦の意志とは反対に頭に焼き付けられてしまった。
そしてそれらは、消そうと思っても消せない。
「私は悪くない私は悪くない私は悪くない、あんなところに落ちた後藤が悪い。
 私は悪くない私は悪くない私は悪くない、私を無視した後藤が悪い。
 私は悪くない私は悪くない私は悪くない、私を道連れにした後藤が悪い。
 私が殺したわけじゃない私が殺したわけじゃない私が殺したわけじゃない
 後藤が勝手に死んだんだ……。」
その時、何かの段差につまづいてしまうが、そんなことには構っていられずにまた走り出す。

465 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/09(金) 23:45
やがてまた夢中で走ると目の前に1人の人物が現われた。
──な、なんでこんなところに!! あなたは死んだはずよ!!
その人物とは大谷だった。
「あなたは後藤さんを殺したひとごろし。」
大谷は呟くように言う。だが、松浦の耳にははっきりと聞こえた。
──違う! 違うよ。松浦のせいじゃない!
「あなたが突き飛ばさなければ後藤さんは死ぬことはなかった。」
大谷は両手を広げ、ゆっくりと松浦に近づいてくる。
松浦はナップザックからデザートイーグルを取り出すと震える手で大谷に銃口を向ける。
──そ、それは、後藤がまつーらを無視するから。
「その原因はあなた自身にあるってこと、自分が一番良く知っているはず。」
大谷はますます近づいてくる。
──うるさい! 私は松浦亜弥! 天下のあややよ! 
松浦は目をつぶりデザートイーグルのトリガーを弾いた。何かがドサッと倒れる音がする。
松浦は目を開ける。
「う、嘘…。」
倒れていたのは、大谷ではなく斉藤瞳だった。

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466 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/14(水) 00:24
FOOD TEAM'S PHASE──

斉藤と田中は、集会所を出ると港へと向っていた。
だが途中まで来たところで、道路わきの草むらがガサゴソと音を立てたかと思うと、
松浦が姿をあらわした。斉藤たちの進行上の道だったので、向こうはこっちにはまだ気付いていないようだ。
斉藤は「あたしがいってくる。田中ちゃんは待っていて。」というと自分のナップザックを持ち、
松浦に近づいていく。

斉藤はまず「松浦さん」と声をかけた。松浦は斉藤の出現に大変驚き、
「な、なんでこんなところに!! あなたは死んだはずよ!!」と叫んだ。
(死んだはず? どういうこと?)と思ったが、「松浦さん、大丈夫?」と心配する。
すると松浦は何かに怯えながら、「違う! 違うよ。松浦のせいじゃない!」と叫んだ。
(混乱しているのかしら? とりあえず敵意がないことを示さなくちゃ。)
斉藤は「大丈夫、私は敵じゃないの。」と言いつつ、松浦に近づくが、
そのうち松浦は震えながら銃のようなものを出しそれを斉藤に向けた。
斉藤はナップザックをその場に置き、両手を広げて敵意のないことを示すと、
「ほら、武器なんて何も持っていないから。」と松浦に話しかける。

467 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/14(水) 00:25
松浦は何かもごもごと呟いていたようだが、
「うるさい! 私は松浦亜弥! 天下のあややよ!」とまた叫ぶと突然発砲した。
弾は斉藤の左胸に命中し、よろけて仰向けに倒れた。
痛みも感じたが、撃たれた理由がわからず現実感がなかった。
誰かが駆け足で近づいている音がする。おそらく田中だろう。
松浦は「う、嘘、いやぁーーーーー!!」と叫ぶと足音とともにまたどこかへ行ったようだ。

田中が声をかけてきた。
「斉藤さん、斉藤さん!!」
斉藤は薄目をあける。狭い視界に田中が映る。口も薄く開き呟く。田中は口元に耳を近づける。
「ごめんね。あたししくじっちゃった。」
「あれは仕方なかと。」かすかに田中の声が聞こえる。
「あのね、もし、柴田あゆみに会うことがあったら、あなただけは生きて帰ってって伝えて。」
と呟くと斉藤はゆっくりと目をつぶった。

468 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/14(水) 00:25
ハロープロジェクトのユニットは、モーニング娘。に代表されるように、
加入・卒業を繰り返し歴史を積み重ねていくものであると言っても過言ではないだろう。
そんな中、結成して以来。加入も卒業もないという珍しいユニットがメロン記念日である。

「第2回モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション」に1999年8月に合格した4人は、
そのまま、「メロン記念日」という名前を貰い、デビューすることになる。
2000年2月にデビューし、4人は苦しいことも嬉しかった時もいつも一緒だった。
よって、4人は団結力もハロプロメンバー随一であった。
だからこそ、斉藤は柴田にメロンのメンバーとして生き残ることを託したのだが、
実はその時、柴田は石川に斬られたあとだったのだ。
しかし、斉藤がそのことを知らず、実はメロン最後の生き残りが斉藤だったということを、
斉藤が知らないままで死んでいったことは、彼女にとってよかったのかもしれない。

斉藤瞳:死亡 【WATER 5人→4人】

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469 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/18(日) 01:25
UTABAN'S PHASE──

うたばんの現地スタッフは、プロデューサーでありこのプログラムの最高責任者である清水と、
ディレクターであり、いろいろな手配を担当している石村、
首輪システムを管轄しているADの石田佳子、船舶関係の担当でありADの鈴木、
機材担当で、カメラアレンジャーも任されている熊井AD、
カメラマンの須藤に、アルバイトの菅谷の7名である。

ゲーム当初はもっと人数がいたのだが、本社のほうが忙しく現在はこの人数である。
ちなみに、ゲーム最初に登場した外人部隊は傭兵であり、昨日限定で雇ったため、彼らも今はいない。

今は、清水が石村をモニター室に連れてきたところである。
現在画面では、田中がナップザックからローラーブレードを取り出して足に装備し、
どこかへと走り去る様子が写っていた。

470 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/18(日) 01:26
「清水さん、見て欲しいものってなんですか。」石村は聞く。
「おい、熊井、ちょっと南東・Gカメラの映像をちょっと巻き戻して見せてくれ。」
「わかりました。」
画面には、斉藤が松浦に撃たれた場面がうつっている。やがて、斉藤が倒れると、
「ここでストップ」といって清水は一時停止させた。
「これを見てくれ……。」
石村は覗き込む。「首輪が外れている!?」
「そうだ。今は田中が慌てて装着させていたので現在の斉藤には装着してはいるが。
 あれは普通は倒れた衝撃ぐらいじゃ外れることはない。
 …もともと外れるようになっていたというのが正しい見解かもしれない。」
「でも、あれは無理矢理外そうとすれば壊れるはず。」
「そうだ。だとするとだな、考えられるのは1つ。」と言って清水は自分の顎鬚を触りつつ、
PCから首輪管理システムを立ち上げる。

471 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/18(日) 01:26
「死にかけているから、こいつでいいか。熊井、別荘Dカメラを表示してくれ。」
と言いつつ、FOODチームからみうなを選択する。
画面には、ベッドで寝ているみうなとそれを心配そうに見ている小川がうつった。
みうなのデータが画面に表示される。
その右下の「首輪爆破」の項目をクリックし、確認してくるので「実行」の項目をクリックする。
ところが画面のみうなの様子に変化はない。
「やっぱりそうか…」その言葉を受けて、石村は聞く。「どういうことですか?」清水は説明する。
「どうやら、首輪の爆破装置が全部不発になってしまったようだ。
 全部まとめてだから、おそらくはシステム上の問題だろう。おい、石村、行くぞ。」
と言って清水はどこかへ移動しようとする。
「どこへ行くんですか?」石村は尋ねる。
「石田んとこだよ。システムのことはあいつに聞かなくちゃわからん。」

472 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/18(日) 01:27
2人が石田のところへいくと、石田も首輪の不発については知らなかったらしく驚いていた。
そして石田がいろいろと調べた結果、どうやらウイルスのようなものがばら撒かれて、
爆破の発動システムがダウンしたらしいのこと。離島でバックアップはとっていないので、
復旧は難しいと石田が説明した。

爆破ができないとなると、強制的に戦わせることができなくなってしまう。
清水は焦る。一度は東京に連絡しようとしたが、石村の
「ここで失敗しましたなんて報告したら、俺たちの首が飛ぶだけじゃすまされないでしょうね。」
の言葉に思いとどまる。かくなる上は……。
「あいつらを脱出させるわけにはいかない……。幸いまだ首輪が爆発しないことを知っているのは一部のようだ。
 だったら、結束する前に全員殺してしまえばいい。東京には『最後の1人が残ったんですが、
 最後に自殺しました。』とでも言っておけばいい。あとはカメラも故障したことにしとく必要があるな。
 よし、石村。武器の用意だ。石橋達にも協力してもらうように要請しろ。
 特に石橋は自分の手で1人殺しているはずだからな。協力を拒むわけがない。フフフフ。」

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473 :名無し娘。:2004/07/19(月) 14:23
新展開かな。ガンガッテ。

474 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/25(日) 01:11
FOOD TEAM'S PHASE──

保田と亀井の目の前には学校があった。平常時であれば平日なら子供達がたくさんいていいはずの学校だが、
今は何の気配もしなかった。亀井は保田に話しかける。
「誰かいますかね?」
「人の気配がないね…。とりあえず入ってみよう。」と言って保田は歩いていく。
亀井も続いて歩いていくが、うっかり自分の右足で左の靴紐を踏んでしまい、靴紐がほどけてしまう。
亀井はしゃがみこみ紐を結びなおす。結びなおしたらすぐに走って合流するつもりだったので、
保田にはとくに何も言わなかった。保田を見るともうすぐ校門である。
亀井は靴紐を結ぶのに1回目は失敗してしまった。右の丸くなっている部分が左に比べて大きくなってしまったからだ。

475 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/25(日) 01:12
もう1度結びなおす。今度こそうまくいったと思った瞬間、前から「保田さん」という声がしたと思ったら、
続いてぱらららという音がした。亀井は前を向く。校門から少し入ったところで、保田が崩れ落ちるところだった。
次に校門の影からイングラムを持ったソニンが姿を表した。
ソニンは動けないでいる亀井にむかってイングラムを構える。

と、うつ伏せに倒れていた保田が手を伸ばしソニンの右足をつかみ、おもいっきり引っ張ながら叫ぶ。
「亀井! 逃げろーーー!!」
ソニンはバランスを崩し倒れる。亀井は保田の声に我を取り戻すと、今きた道をダッシュで戻る。
懸命に走っている亀井の後方から、またぱらららとイングラムの銃声が響いてきた。

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476 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/29(木) 20:18
EE JUMP TEAM'S PHASE──

ソニンは放送でユウキが死んだことを知った時、特に何の感情もわかなかった。
もともとユウキは単独行動を取っていたし、近くにいても正直邪魔だったからだ。
ただ、戦力的にダウンしたことはいなめないので、
自分からは仕掛けずに、どこかで待ち伏せをすることにした。
場所はまだ生存者が多いWATERの本部の学校である。

ソニンは学校へ向かう途中、WATERのメンバーである青い点が単独行動をしているのを見つける。
だが、ソニンはそれには目もくれずに学校へと向った。
理由は、1人で行動している人物というのは警戒しており、そんな人物を襲って、
こちらも無事でいられるとは考えにくく、下手をすると逆にこちらが倒されてしまうからだ。

477 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/07/29(木) 20:27
無人の学校につくと、誰かを待ち受ける。しばらくすると南からFOODのメンバーが2人近づいてきた。
ソニンは前田のものだったイングラムを取り出すと、2人を待った。
近づいたところで1人だけが分離して学校へ近づいてくる。様子見だろうか。
1人が校門から中へ入ったところで、その人物に向けてソニンはイングラムのトリガーを引いた。

保田はイングラムの弾をまともにうけ、崩れ落ちる。ソニンは門からでると、外にいる亀井に向かって、
イングラムを構える。だが、その時保田に右足を引っ張られ倒れてしまう。
「亀井! 逃げろーーー!!」
保田の叫び声が響いた。ソニンは横向きになると足をつかんでいる保田にむけてイングラムを撃つ。
同時に右足を激しく振って手を振り払う。
やがて、束縛されていた右足が自由になる。ソニンは足で立ち上がると、ぴくりともしない保田に近づくと、
とどめをさすように心臓をめがけてイングラムを放った。
保田の体に大量の銃弾が埋め込まれ、体は跳ねあがった。
そのうちイングラムの銃弾が切れる。前田は予備のマガジンを持っていなかったので、
銃弾はもうない。ソニンはイングラムを投げ捨てる。
そして、ソニンは保田の目を見て、保田の死を確認すると、レーダーを頼りに亀井をおいかけはじめた。

保田圭:死亡 【FOOD 4人→3人】

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478 :名無し娘。:2004/07/30(金) 01:56
お決まり通り一人も殺さずに逝ったか。・゚・(ノД`)・゚・。

479 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/01(日) 11:56
UTABAN'S PHASE──

ゲームの行われている島の突入しようと準備をすすめている清水Pに、船舶を担当している鈴木が話しかける。
鈴木も石田と同じく、途中で入社した人物である。
「プロデューサー、お話が。」
「忙しいから手短に言え。」清水Pは武器を確認しながら答える。
「木梨さんと香取さんが、東京に帰りたいから船を出してくれっていうんです。」
「なんだと? 説得したのか?」
「説得したんですが…、自分達がわざわざ殺しに行く理由なんてないっていうんです。」
「そうか……、よし、俺が言ってみるか。」

清水Pは鈴木とともに木梨と香取と説得しにいったが、2人は自分の意志を崩すことはなかった。
清水Pは妥協案として、帰京するが番組側に人数に余裕がないので、船は出すから自分達で帰ってくれと、
提案した。木梨が船舶免許を持っていることを把握した上でのことである。
これで2人とも納得した。清水は鈴木にEE JUMPを連れてきたクルーザーの説明を2人にするよう命じる。

480 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/01(日) 11:56
20分後、木梨と香取はクルーザーで港を離れた。清水Pは鈴木とともにクルーザーを見送る。
クルーザーが目視でタバコの箱ぐらいの大きさになる頃、清水は腕時計を見て、
「30秒前…、20秒前…」とカウントをはじめた。横の鈴木は不思議そうに清水Pの方を見る。
「10秒前、9、8、7、6、5、4、3、2、1…」
と0になると同時に海のほうから爆発音とともに赤いものが見えた。海のほうを見るとクルーザーが赤い炎を上げて炎上している。
ただ、爆発音はそれほど大きくはなく、内陸で準備をしているスタッフには聞えないだろう。

「いやあ、鈴木君、海難事故っていうのは怖いねえ。」清水Pはニヤニヤしながら話し掛ける。
「でもまあ、東京で余計なことをベラベラ喋られると思えば、結果OKってところかな。」
鈴木はそれに対して何の反応も返すことができなかった。清水Pはそんな鈴木に構わず続ける。
「さて、準備の続きだ。もうすぐあっちの島へと出発できそうだ。」
と言うと清水Pは島の内部へと戻っていった。

木梨憲武・香取慎吾 死亡

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481 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/03(火) 22:07
WATER TEAM'S PHASE──

藤本は松浦の行方も気になっていたのだが、それよりも自分にわりと近い1人でいるWATERのメンバーが気になり、
レーダーを元にその人物へと近づいていく。場所は学校と別荘の間、やや別荘よりのところ。
藤本はその人物が見える場所まで近づいた。その人物は道沿いの木陰で座っていた。
ただし、その場所にいたのはそのWATERのメンバー一人だけではなかった。
もう1人、SALTの衣装をつけた少女が横に寝かされていた。

482 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/03(火) 22:07
(あれ? 2人?)
藤本はもう一度手元のレーダーを確認するがそこにはやはり青い点が1つしかない。
近づくうちにSALTの衣装をつけた少女はさっきの放送で名前を呼ばれた少女だとわかった。
藤本は少女の近くに着くと、木陰で下を向いている少女の目の前にしゃがむ。
「のんちゃん?」藤本は目の前の少女をあだ名で呼ぶ。
辻は目線を上げて藤本の方を見る。その目は泣いていたのか充血している。
その目にまた涙があふれ、目尻から一筋こぼれ落ちた。
「うあああーーーーー!」
辻は藤本にしがみついて泣き叫ぶ。藤本は辻を抱きしめ、優しく彼女の後頭部を撫でる。
やがて、辻が落ち着く頃、藤本は辻に話し掛ける。
「みんなのところへ行こう。」

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483 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/04(水) 23:09
FOOD TEAM'S PHASE──

島の北西部は海岸となっていて夏には泳ぐ人もいたりするが、南東部は海との境目が切り立った崖であり、
ここから飛び降りようとする人は自殺願望がある人ということになるだろう。
TVの2時間ドラマの犯人を指摘するシーンの撮影がされたという噂もある。

その崖の近くに粗末な小屋がある。以前は誰かが住んでいたのかもしれないが今は廃棄されたようで、
生活感がなく荒れ放題になっている。壁もあちこちで破れ外が見える。

亀井は保田の犠牲でなんとか逃げ切った後、この小屋に息を潜めて隠れていた。
現在はボロボロのテーブルの下にいる。

484 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/04(水) 23:10
と、小屋の扉がぎぎぎと音を立てながら開いた。ギシギシと古い床板を踏む音が近づく。
(誰?)
亀井のいるところからでは顔は見えない。足元を見る。スニーカーにGパンだった。
これだけでは誰だかわからない。その人物はテーブルの方に近づいてくる。

亀井は自分の武器の飛燕(一対の剣)を両手に持って警戒する。
侵入者は亀井の隠れているテーブルの前に立つと、しゃがみ込みでその姿を亀井に晒した。
「アンニョンハセヨ」
その人物は成膳任ことソニンだった。右手にはブルーノを持っている。
突然話しかけてくるとは思ってなかった亀井は口をあんぐりあけたまま、
あとづさろうとするが後ろは壁であり背中をぶつけてしまう。
「ねえ、あなたに聞きたい……」

485 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/04(水) 23:11
ソニンの言葉の途中で、またもや小屋の扉が開いた。今度もスニーカーにGパンだったが、
そのスニーカーには見覚えがあった。
「何しっとっと?」
新たに入ってきた人物の声が聞こえてきた。
「れいな!」
亀井は思わず叫ぶ。
「え? 絵里? どこにおると?」また田中の声が聞こえてくる。
「ちっ」とソニンは舌打ちすると、扉の方へと向かい、パンパンと2発発砲した。
どさっと人が倒れる音がした。亀井からは前へと倒れたれいなの頭が見えた。
「れ、れいなっ」亀井は小声で倒れた人物の名前を呼んだ。
「さて、邪魔者が入ったが…。」ソニンは再び亀井に銃を向けるが、
トリガーには指をかけずに亀井にさっきの質問を続ける。
「あなたに聞きたいんだけど、まだ、曲も出さないうちに、
 こんなことに巻き込まれたわけなんだけど、モーニング娘。に入って後悔している?」

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486 :名無し娘。 :2004/08/05(木) 13:40
もう1年経ったんですね。
ゼロさんガンバ!!

487 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/05(木) 23:42
昨日で1年か。早いもんだ。

488 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/06(金) 23:57
EE JUMP TEAM'S PHASE──

ソニンはレーダーを持っていたので亀井を追いかけるのは他愛もないことだった。
また、ソニンは亀井を見たときから、亀井に聞きたいことがあった。
それはこんな目にあっても憧れのモーニング娘。に入ってよかったと思っているかということである。

ソニンもかつてはユウキとEE JUMPというユニットを組み、TVに出たり曲を出したりしていた。
だが、ユウキは最終的に、未成年なのにキャバクラにお酒を飲んでいたことが原因で芸能界を去ることになった。
それから、ソニンはソロとなっていろいろ苦労もした。だが、それでもEE JUMP時代の思い出などもあり、
芸能界に入って良かったと思っている。

だが、亀井たちはモーニング娘。として5月にデビューはしたものの、新曲発売前にこんなことに巻き込まれて、
命の危険に晒されていることをどう思っているかふと聞きたくなったのだ。
途中田中が乱入してきたが、さすがに2対1で抵抗されると厄介なので、田中には死んでもらった。
そうしてから亀井に質問をしてみた。

489 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/06(金) 23:57
「あなたに聞きたいんだけど、まだ、曲も出さないうちに、
 こんなことに巻き込まれたわけなんだけど、モーニング娘。に入って後悔している?」

仲間を殺されて亀井は答えてくれないかもとはじめは思ったのだが、
目の前の亀井は、「え? え? いや、みんなに会えたし後悔はしてません。」と
普通に答えた。

動揺した様子もなく真っ直ぐに答えた亀井に対し、ソニンは逆にびっくりして、
(後悔していないのか……。)
と亀井の言葉を頭の中で反芻していた。
その時、ソニンは気配を感じて咄嗟に亀井に向けていたブルーノを右へ向ける。
とそこには、銃殺したはずの田中が倚天の剣を振りかざすところだった。

「………そうか、防弾チョッキか。どうりで着膨れしているはずだ。」
田中にむけたブルーノが右手ごと、ごとりと地面に落ちた。

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490 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/08(日) 22:12
FOOD TEAM'S PHASE──

亀井は、田中が放浪中に宝箱から、PCと防弾チョッキを見つけたことは知っていた。
だから田中が倒れた時は驚いて声をあげたが、ソニンに質問された時は、
横目で田中がゆっくりと起き上がるのを確認しつつ、普通に自分の正直な気持ちを答えることが出来た。
亀井の答えにソニンは驚いていたようだが、田中に気がつくとブルーノを田中に向ける。
だが、田中の方が先に倚天の剣を振りかざしており、ソニンの右手を切り落とす。

ソニンは「………そうか、防弾チョッキか。どうりで着膨れしているはずだ。」
と言うとニヤリと笑い、残っている左手でオリハルコンを取り出すと田中に斬りかかる。
銃だけを弾き飛ばすつもりで、反応されて手元が狂い右手ごと切り落としてしまった田中は唖然としていたが、
ソニンが斬りかかっているのを見ると倚天の剣で受ける。
だが、体格に劣る田中は受けたもののバランスを少し崩す。
同じく唖然としていた亀井も我を取り戻し、飛燕を両手にそれぞれ持つと、
田中に加勢するために、ソニンへと斬りかかる。

491 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/08(日) 22:14
こうして始まった田中・亀井VS右手のないソニンの戦いだが、
ソニンがオリハルコンだけではなく、蹴りも駆使して戦ったため、
最初はソニンが押し気味に戦いを進めていく。
田中は左の二の腕を切りつけられ、亀井は腹部に思いっきり蹴りを入れられた。
だが、右手損失による出血が徐々にソニンの体力を奪い、みるみる動きが鈍くなっていく。

逆に田中と亀井の攻撃が当たるようになり、ソニンの体のあちこちから傷が刻まれ血が流れ始める。
体力的にも限界なのか、肩で息をしている。
「もう、こんなことやめましょう。」亀井が声をかける。
「はぁ…、はぁ…、随分、優しい、のね…。」ソニンは笑顔を浮かべると、オリハルコンを亀井に投げてきた。
オリハルコンは、よけた亀井の顔の左横を通ると髪の毛を数本切り取り、後ろの壁にささった。
ソニンは投げると同時にしゃがみこみ、ブルーノを握っている自分の右手を拾うと、
それを近くの窓を投げ込む。窓のガラスは派手な音を立てて割れた。
ソニンは続けて窓から飛び出し外に出る。

亀井はまたも唖然としていたが、田中がソニンの後を追うために家の玄関から外に出たことに気付き、
慌てて後を追っていった。

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492 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/10(火) 20:47
WATER TEAM'S PHASE──

飯田とアヤカは柴田と石川の死体をとりあえず埋葬しようと地面を掘れるものを探していたが、
学校のほうから銃声が聞こえると埋葬を諦め、急いで学校に戻る。

学校に戻った2人が校門のところで見つけたのは保田の死体であった。
どうやら、保田は体中に銃弾を浴びたようだ。
「圭ちゃん…。」
飯田は開いていた保田の目を閉じる。

「アヤカさん、とりあえず圭ちゃんを中に運びましょう。」
「わかりました。」というと、飯田は保田の上半身、アヤカは保田の下半身を持ち、
校舎の中に運び込む。運ぶ途中で飯田はあることに気がついた。

493 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/10(火) 20:47
飯田達が保田を運びながら学校に入ると、中は校門よりさらに酷い状況になっていた。
「あれは…、高橋とよっすぃー?」
高橋と吉澤が重なり合うようにして倒れている。
そちらも気になったのだが、とりあえず保田の死体を教室に運び込み、
村田の死体の横に寝かせる。ふと、飯田は保田の首輪に手をかけると、
それをゆっくりと回していく。切れ目をみつけ、それを広げ、首から首輪を外す。

「え、それって…」隣のアヤカがびっくりして尋ねる。
それに対して飯田は、「うん」と頷いた。

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494 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/13(金) 00:01
FOOD TEAM'S PHASE──

亀井と田中は、ソニンが崖の上からじっと海を見ているのをみつけた。
上空にはカモメらしき鳥がとんでおり、しきりに鳴いている。
ソニンは、手には武器をもっておらず、リックサックも持っていなかったが、
亀井と田中は油断せずに近づいていく。
ソニンはそんな2人の様子に構うことなく、じっと海を見つづけていた。

「綺麗な海ね。」

ソニンは、突然話し始めた。

「は、はい。」

亀井は取りあえず答える。

495 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/13(金) 00:02
「この海を見ていると、この島での出来事を忘れそうになるよ。」

というとソニンはまたしばらく無言になった。亀井はなんと答えたらいいのかわからずに黙っていた。
田中も喋らないところを見ると同じ考えなのだろう。

「あなたたちはきっと生きて東京に戻ることになると思う。
 でも、本当の敵はおそらくうたばんのスタッフではないね。
 あなたたちにとっては、東京に戻ってからが本当の戦いかもしれない。」

あいかわらずソニンは海を見ながらそう言う。
(本当の戦いは東京に帰ってから?)
亀井は意味が全くわからずに頭の中でソニンの言った言葉を心の中で繰り返していた。

496 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/13(金) 00:02
突然ソニンはこちらを振り返る。
田中は突然のことで驚いたのか、倚天の剣を慌てて取り出す。
亀井も身構えるが、ソニンはそんな2人を見てにっこりと微笑むと
「アンニョンヒ カセヨ」と2人にはっきり聞こえる声で言うと、
そのまま後ろ向きにゆっくりと倒れこみ海へと落ちていった。

亀井と田中は急いで崖に近づき、海を見下ろす。
ちょうどソニンが海面に落ちるところでドッパーンと大きな音を立て、水しぶきがあがったところだった。
そこから大きな波紋が外側に向かって広がっていく。
その波紋がやがて小さくなり、やがて消えても、亀井も田中も黙ったまま水面をずっと見ていた。

ソニン:死亡 【EE JUMP 1人→0人】

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497 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/15(日) 10:44
SALT TEAM'S PHASE──

診療所に道具を取りにいった里田は、約束どおりに30分ぐらいで道具を持って戻ってきた。
そしてみうなの手当てを始める。小川はそんな里田の様子を見守っていた。

ピンポーン

チャイムが鳴った。一瞬ドキリとした小川だったが、
「あ、小川が出ます。」と言って階段を下っていく。
(誰だろう? 松浦さんかな? だったら普通に入ってくるか…。)
玄関に着き、ドアスコープから外の様子を伺う。

498 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/15(日) 10:45
ピンポーン

2回めのチャイムが鳴った。小川がドアスコープを覗くと、
ドアの前には辻と誰かを背負った藤本がいた。小川は少し迷ったが、鍵を外し、扉をあける。

「やっぱりまこっちゃんか。」
小川が扉を開けてすぐ、藤本が小川の顔を見てそういった。
「え? やっぱりって?」と小川は藤本の発言の意味がわからなかった。

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499 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/16(月) 20:42
WATER TEAM'S PHASE──

保田の首輪が簡単に取り外せたこと、首輪に作為的な傷があちこちにみられたことから、
飯田とアヤカはそれを保田が自ら外したものと考え、
そこから「理由はわからないが、首輪が爆破することはない」という結論に達した。

とはいうものの、機械に弱い飯田とアヤカでは、
それをどのようにして証明したらいいかは考え付かなかった。

その時外から「誰かいますか〜?」という声が聞こえてきた。
その聞きなれた声に反応し、飯田は昇降口へと急ぐ。

「あ、飯田さん!」

昇降口から外に出ると、そこには亀井と田中が立っていた。

                  *            *

500 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/16(月) 20:42
2人を校内に招きいれ、お互いの無事を喜び合った後、飯田は早速首輪のことについて2人に尋ねた。
2人は、最初顔を見合わせていて、田中が「ま、いっか。どうせバレることだし。」と言ったのをきっかけに、
保田がPCで首輪の爆破装置を起動させなくしたことを伝えた。
と同時に、本来は爆破装置を起動させなくしたことをうたばん側に知られなかったが、
斉藤が撃たれた時に首輪が外れてしまったため、
もしかしたらうたばん側はもう知っているかもしれないと付け加えた。

「じゃあ、今この事実を知っているのは、メンバーだと私たちだけってわけね。」
飯田は2人を見て言った。
「そうです。斉藤さんも保田さんも死んでしまったので…。」
(どちらにしてもうたばん側も爆破装置が起動しないことは把握するはず。となると……。)
その時、飯田の視界に、田中が以前もってきた安倍が使った拡声器が入った。

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501 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/17(火) 22:15
AIR TEAM'S PHASE──

里田が2Fで斉藤の手当てをしていると、家のチャイムがなった。
里田は手が離せないので、小川に対応を任せた。

小川の階段を下る音が聞こえ、やがてドアを開ける音がする。
「藤本さん! それにのんつぁん!」
という小川の声が続けて聞こえてきた。
(ミキティに辻ちゃんか。WATERの2人ね。)

「ちょっと、加護ちゃんを寝かせてもらっていい?」これは藤本の声のようだ。
そのとき里田はさきほどの死亡者放送で加護の名前が呼ばれたことを思い出した。
(どうして、あの2人が加護ちゃんと?)
「えっと、それじゃあ、加護さんはとりあえずTVの前のソファにお願いします。」と小川。

502 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/17(火) 22:15
とちょうどそこでみうなの手当てが終わった。あとは安静にしているしかない。
「みうな、ちょっと下行って来るね。」「はい。」
里田も下りていく。小川はちょうど里田とみうなの説明を二人にしているところだった。

それからお互いに情報の交換を行った。
石川が狂気にかられたことは小川から聞いていたからある程度予想はできていたものの、
後藤の死については、里田も小川もびっくりした。

503 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/17(火) 22:16
「これからなんだけど、亜弥ちゃんを助けに行こうと思う。」
お互いの情報交換が終わり、藤本が話し出す。
「このレーダーがあれば位置がわかるし。」
とPDAのようなものを取り出す。
「ああ、これでさっき私の位置がわかったわけね。」
里田はさっき、診療所へ向う途中で藤本を目撃したことを話す。
「そうそう。最初ユウキが持っていたんだけどね。
 で、辻ちゃんをここに置いていくからよろしくね。」
辻はさっきから言葉数が少なく、小川とともに加護の遺体の側にいる。
「私も行く。何があるかわからないでしょ? 決して足手まといにはならないから。」
里田は立ち上がり、同行を志願する。
藤本はちょっと考えいたが、「それじゃあお願いします。」と快諾した。
「まこっちゃん! みうなと辻ちゃんよろしくね。」
里田は小川に声をかける。
「わかりました。」
里田はみうなに出かけることを伝えるのと、武器を取ってくるため2階へと向った。

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504 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/18(水) 23:14
UTABAN'S PHASE──

島の西部になる港に1隻のクルーザーが接岸した。船を固定させると中から8人の人物が次々と降りてくる。
うたばんスタッフである。彼らは残りのメンバーを殲滅させるために島へとついたところだ。
ただ、彼らが元いた島には熊井ADだけは残してある。東京から連絡があるかもしれないからだ。

その中で清水Pは全員を集めて話し始める。
「えー、現在。島のメンバーは10人が生存していて、別荘に3名。別荘から南方向へと移動している人物が2名。
 南部に1名。学校に4名いる。移動中の2名は南部にいる1名に合流する可能性がある。
 そこで我々も3チームに分割する。まずは、私と石村君が別荘へと向かう。学校へは石橋君と石田君と菅谷君。
 また、南部の1名は中居君と須藤君に行ってもらう。鈴木君はここでクルーザーの見張りをしていてくれ。
 君達の目的はメンバー全員を殺すことだ。遠慮はいらない。尚、我々が最初に灯台のジャマーを止めるので、
 20分後ぐらいには無線が使えるようになっているはず。以後連絡は無線で行う。それでは解散。」

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505 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/18(水) 23:16
SALT TEAM'S PHASE──

島の南部にあるこの島唯一の本屋のレジの下に松浦は隠れていた。
震えながら、体育座りをし、両手で耳を覆い、顔を膝と膝の間にうずめる。
だが、そうしても、さっき斉藤を撃ってしまったこと、後藤のこと、いろいろなことが頭から離れずにいた。
もはや、自分の手を汚さないとかそういう場合ではなくなっていた。

「もう、もういやだよ。……寒い、寒いよ。」

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506 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/20(金) 19:27
UTABAN TEAM'S PHASE──

清水Pと石村Dは灯台に着くと、まっすぐ屋上に行き、ジャマーの電源を落とした。
清水はすぐにトランシーバーで他の2チームに連絡をし、両チームが目標に近づいているという報告を受けた。

「順調なようですね。」石村は報告を受けてコメントする。「これだったらすぐに……あ、あれ!」
石村は驚愕の表情を浮かべる。「清水さん、海岸です。海岸。」石村は地面を指差している。
「どれどれ…」清水は石村が指差している方を見てみる。「何もないぞ。」
「もっとよくみてください。誰か倒れてます。」
清水は屋上から身を乗り出して地面を見るが、何も見えない。とその時、
「高い建物の屋上で足を滑らせることは、海難事故並にあるそうですね。」
という石村の言葉とともに清水は背中を突き飛ばされた。抵抗できず空中へと飛び出す。
「うわぁぁーーーーーーーー!!」
あとは重力に従い、地面へと落ちていった。

507 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/20(金) 19:28
                  *            *

石村は屋上から地上で息絶えている清水を見てほくそえむ。
「清水さん。ここまでお疲れ様でした。あなたの役目はここで終わりです。後は私に任せておいてください。」
石村は清水の荷物からレーダーを取り出すと灯台の屋上から下に降りる階段を下り始めた。

うたばんスタッフ 清水死亡

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508 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/22(日) 00:39
WATER TEAM'S PHASE──

(亜弥ちゃん、今行くから待ってて。)
藤本と里田は手元のレーダーを確認しつつ、黄色い点の方向へ向いつつあった。

「ミキティ、伏せて!」
と後ろから声が聞こえてきたので、藤本はとっさに伏せる。藤本が元いた位置に銃弾が通り過ぎる。
銃声の聞こえてきた方向を向くと、カーブしている曲がり角の先に
中年の小太りの男性が拳銃を持っているのが見えた。
その男がもう一度、藤本に向けて銃を構えたので、藤本は急いで近くの民家のブロック塀に隠れる。
里田はシグ/ザウェルをその男に向けて撃つ。
その男も素早くカーブにある木の陰に隠れる。

509 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/22(日) 00:39
「誰?」藤本は謎の人物について尋ねてみた。
「たしか、うたばんのカメラマンじゃないかしら? 須藤とかいう。」里田は答える。
「それが、なんでこんなところに?」藤本はさらに聞く。
「なにか緊急事態でも起こったのかしら?」と里田は須藤に応戦しながら予想する。
「とりあえず美貴があいつに近づくから、まいちゃん援護よろしく。」
「わかった。」里田は小川から預かったイングラムに持ちかえると須藤の方へと乱射する。
藤本は護身刀“竜穿”を抜き、家の塀・木の幹等の陰を渡り歩きながら須藤に近づく。
ある程度近づいたところで、突然何か機械を通したような声が響いた。

「みんな、聞いて! もう首輪は爆発しないの! だから争わなくてもいいの!」
(飯田さん?)その丘の方角からの聞きなれた声に少し戸惑ったが、
続いてもう一回、「みんな、聞いて! もう首輪は爆発しないの! だから争わなくてもいいの!」の声、
そしてその次にパァーンという、その丘からの銃声にハッと我を取り戻す。
そして須藤が山の方角を見てオロオロしているのを見ると、素早く飛び出し、
後ろから須藤の首筋に護身刀“竜穿”を当てる。
「なんでスタッフがここにいるの?」

510 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/22(日) 00:40
「え?え?」須藤はまだオロオロしている。
「もう一度だけ言うよ。なんであなたたちはここにいるの?」
「も、もうゲームは無効になったって清水さんが言ってたから。」須藤はビクビクしながら答える。
「ゲームは無効? なんでいきなり?」
「そ、それは首輪が……」須藤が全てを答えることはなかった。
何故なら、前方から現われた人物に突然撃たれたからだった。
須藤は口から血を吐き、崩れ落ちる。
「余計なことは言わなくていいんだ。」今の銃声のした方からちょっとハスキーな声がした。
藤本は声の主を見る。

中居正広だった。
「さて、ミキティ。その危ないものを捨ててもらおうか。あと、近くに居る君の仲間も呼んでくれよ。」
中居は右手にデザートイーグルを持っていた。
「まあ、嫌だったらやんなくてもいいんだぜ。こいつが死んでもいいんならな。」
「チッ! 卑怯な!」藤本は吼える。
「ごめんね。たん。」
中居の前には銃を突きつけられた松浦が立っていた。
丘の方角からぱらららとマシンガンの銃声が聞こえてきた。

うたばんスタッフ 須藤死亡

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511 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/22(日) 23:56
WATER TEAM'S PHASE──

飯田、アヤカ、亀井、田中の4人は丘に来ていた。
目的はここから飯田が拡声器で首輪が爆発しないことを他のメンバーに知らせるためだ。

飯田は拡声器のスイッチを入れ、一旦近くに入るアヤカ、亀井、田中の顔を見渡すし、声を絞り出す。
「みんな、聞いて! もう首輪は爆発しないの! だから争わなくてもいいの!」
一息置いてまた同じセリフで叫ぶ。
「みんな、聞いて! もう首輪は爆発しないの! だから争わなくてもいいの!」

もう一息置いて、もう一度呼びかけようとした時に、パァーンと銃声があたりに響いた。
飯田は驚きしゃがみこみ、そしてゆっくりとあたりをうかがうが、自分が撃たれたわけではなかった。
他のメンバーを見渡したが、みんな驚いているものの無事であるようだ。
その時丘の南東方向から「石田! てめぇ、なにしやがる!」と男の興奮した声が聞こえてきた。

512 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/22(日) 23:57
その声とともに1人の帽子を被った女性が飯田達のいる方へ走ってくる。
「みんな、港へ!」
叫びながら来るその顔は飯田には見覚えがあった。
「あれ、石井ちゃん、どうしてここに?」
それは、飯田が昨年「おどる11」で一緒だった石井リカだった。
「説明している暇はないです。とりあえず港へ!」
とその背後から2人の男性があらわれた。1人は10代後半だと思われるまだ体格の良い男性。
彼は青龍堰月刀を持っている。
もう1人は、……石橋貴明だった。イングラムを手に持っている。

「菅谷、左によけろ!」と石橋がいうとその体格の言い男性は左によける。
石橋は飯田達にむけてイングラムを乱射した。
2人は北の階段へ向けて走り始めた。亀井たち3人も先に北の出口へ向っている。
飯田達も北の階段へと急ぐ。その後ろでマシンガンの音が再び聞こえてきた。
階段の入り口に辿り着いたところで、飯田は足に激痛を感じて倒れる。

513 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/22(日) 23:59
飯田は足を引きずるようにしてなんとか階段の下に隠れる。
そして痛みの元を見てみる。右足にいくつも銃創があり、そこから血が流れはじめていた。
階段の下に視線を向けるとそこには、亀井たち3人が飯田を心配そうに見ていた。
飯田は石井の方に振り返ると言う。
「石井さん、あの子ら連れて先に行って。」
「何言っているんです? 一緒に逃げましょう。」
石井が石橋と菅谷に向けてブルーノを牽制しながら答える。
「自分のことは自分がよくわかる。一緒について行っても足手まといになるだけ。
 だったらここであの二人を食い止める。どれだけもつかわからないけど。」
飯田ももともとは保田が持っていたブレーザーR93で石橋と菅谷を牽制しはじめる。
「くっ、……わかりました。」石井は答えると、階段を下っていく。
「そ、そんなあ、じゃあ、飯田さんを見捨てるんですか?」亀井の声が下から聞こえてくる。
「亀井! 未来のあるあなたたちまでここで死なすわけにはいかないの!」
飯田は、丘の2人を引き続き牽制しながら叫ぶ。牽制のかいもなく、2人は徐々に階段方向へと近づいてくる。
「時間がない早く! 石井ちゃん、アヤカさん。2人を頼んだわよ!」
「飯田さん! 港で会いましょう!」田中の声が聞こえてくる。泣きそうな声だった。
4人が走っていく足音が聞こえた。
(さあて、ここからね。)
飯田は唇を舐めた。

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514 :名無し娘。:2004/08/23(月) 00:25
更新おつです
飯田さんかっこよすぎです
石橋だけでもぶち殺せ!!!

515 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/24(火) 23:55
UTABAN TEAM'S PHASE──

中居は、須藤に藤本達の対応を任せると、自分は松浦の隠れている本屋に近づく。
扉には鍵がかかっていたがデザートイーグルでガラスを割り鍵を開けて中に入る。

「おーい、あやや。SMAPの中居だけど、ゲームは終わりだから出てきていいよ!」
中居は声をかけたが反応はない。
中居は舌打ちをするとレーダーで相手の位置を確認する。
どうやらレジの下に隠れているようだ。

「アクシデントがあってもう終わりなんだ。向こうにミキティ達もいるから、
 早く出てきなよ。レジの下にいるんだろう?」

516 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/24(火) 23:56
「あっちにいるよ。」中居は外を指す。
松浦はレジから出ると、小走りで本屋から出る。
中居はレーダーで藤本達の位置を確認しながら松浦を先に歩かせ、
自分は手で方向を指示しながら、藤本達のいる地点まで急ぐ。

藤本は須藤カメラマンの後ろで須藤の首筋にナイフを当てていた。
藤本の姿が見えた瞬間、松浦は「え?」という声を出した。
「も、もうゲームは無効になったって清水さんが言ってたから。」須藤はビクビクしながら答えていた。
「ゲームは無効? なんでいきなり?」藤本は怖い顔をしながら質問する。
中居はデザートイーグルを取り出し、「そ、それは首輪が……」と答えようとしている須藤の腹に向けて、
数発銃弾を撃つ込む、もし藤本に貫通したとしてもそれはそれでかまわないと考えていた。
だが崩れ落ちたのは須藤だけだった。(運のいいやつめ……)思いとは逆に中居は満足そうな表情を浮かべた。

517 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/24(火) 23:56
続いてデザートイーグルの銃口を呆然としている松浦のこめかみにあてる。
「さて、ミキティ。その危ないものを捨ててもらおうか。あと、近くにいる君の仲間も呼んでくれよ。
 まあ、嫌だったらやんなくてもいいんだぜ。こいつが死んでもいいんならな。」
「チッ! 卑怯な!」藤本は吼える。
「ごめんね。たん。」目の前の松浦が悲痛の表情で答える。
丘の方角からぱらららとマシンガンの銃声が聞こえてきた。

マシンガンの銃声になんら動じることはなく、中居は「お〜い、里田、出て来いよー」と呼びかける。
しばらくして奥の方から里田が現れた。その手にはイングラムを持っている。
「とりあえずその銃は捨ててもらおうか。そして2人とも荷物を地面におけ!」
2人とも渋々、地面に全てのものを置いた。その時、中居はある事を思いついた。

518 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/24(火) 23:58
>516 改定

すると藤本の名前に反応したのか、レジの下から松浦が立ち上がった。
(いい子だ。まあ、嘘じゃないしな。)
「美貴たんがいるって本当ですか?」
「ああ、本当だ。」
「美貴たんはどこにいるんですか?」
「あっちにいるよ。」中居は外を指す。
松浦はレジから出ると、小走りで本屋から出る。
中居はレーダーで藤本達の位置を確認しながら松浦を先に歩かせ、
自分は手で方向を指示しながら、藤本達のいる地点まで急ぐ。

藤本は須藤カメラマンの後ろで須藤の首筋にナイフを当てていた。
藤本の姿が見えた瞬間、松浦は「え?」という声を出した。
「も、もうゲームは無効になったって清水さんが言ってたから。」須藤はビクビクしながら答えていた。
「ゲームは無効? なんでいきなり?」藤本は怖い顔をしながら質問する。
中居はデザートイーグルを取り出し、「そ、それは首輪が……」と答えようとしている須藤の腹に向けて、
数発銃弾を撃つ込む、もし藤本に貫通したとしてもそれはそれでかまわないと考えていた。
だが崩れ落ちたのは須藤だけだった。(運のいいやつめ……)思いとは逆に中居は満足そうな表情を浮かべた。

519 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/24(火) 23:59
「里田は普通の銃も持っていただろう。それを手に持て。」
里田は怪訝な顔をしたが、仕方なくシグ/ザウェルを手に持つ。
「見てのとおり俺は松浦から手が離せない。だから、里田、藤本を撃て。」
中居は松浦に銃口を向けたまま言う。
「な、なんでそんなことを!」里田は反発する。
「……もし、お前が藤本を撃ち、そして自殺したら松浦はなんとか助けてやろう。
 松浦のアイドルとしての価値はここで終るものではないからな。」
「そんなこと信じられないわね。」里田は信じてないようだ。
「別に信じてもらわなくてもいいんだぜ。こいつが先に死ぬだけだからな。」
中居は松浦に銃口を押しつける。松浦はガクガクと震えている。
「わかった。」口を挟んだのは藤本だった。「だけど自分の死ぬタイミングぐらい自分で決めさせてよ。」
というと里田から銃を奪うようにして取り、ロックを解除する。
「なーるほど。よしわかった。それでいいだろう。まず藤本が自殺して、そのあとは里田だな。
 じゃあ、時間もないからさっさとはじめてくれるかな?」中居は冷静に言う。

520 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/24(火) 23:59
藤本は無表情で自分のこめかみに銃口を当てた。とその時。
「やめて…。」中居の近くから声が聞えてきた。
「まつーらのために二人とも死んじゃうなんて、そんなのまつーら全然嬉しくないよ。」
震えていたはずの松浦が今はしっかりとした声で言う。
「おまえ何……」松浦が突然右手を上にあげる。その手には手榴弾があった。
どうやら中居が藤本と里田に意識を集中していた間、ポケットから取り出したようだ。
松浦は驚く中居の前で手榴弾のピンを外す。

「うわぁ」中居は情けない声を出し、松浦を突き飛ばし逃げようとする。
だが、素早く体勢を戻した松浦に逆に後ろから抱きつかれ、バランスを崩し2人で地面に倒れる。
松浦の手から転げ落ちた手榴弾がちょうど中居の目の前に来る。
手で払いのけようと思うのだが、両手とも松浦につかまれてそれができない。
頭を必死にふり頭突きで飛ばそうとするが、手榴弾まで一歩届かない。
「は、離せ、俺はまだ死にたくない。やめろーーー!」

─────────────────────────────────────────────────────

521 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/25(水) 00:00
WATER TEAM'S PHASE──

「は、離せ、俺はまだ死にたくない。やめろーーー!」
2人にかけよった藤本の前で、中居の絶叫とともに中居と松浦は爆発した。しばらく煙であたりは何も見えなくなる。
しばらく呆然としていたが、我に返り2人がもつれていた場所へと咳き込みながら移動し、
おそらくダメだとわかりつつも手探りで松浦を探す。

やがて4つの足を見つける。そのころには煙もだんだん晴れてきて、視界が少しはまともになった。
履いていた衣装でそれが中居か松浦かはわかったが、それ以上はわからなかった。
なぜなら、両足とも膝から下しかなかったからである。

中居正広:死亡
松浦亜弥:死亡 【SALT 2人→1人】

─────────────────────────────────────────────────────

522 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/25(水) 23:05
UTABAN TEAM'S PHASE──

石橋と石田と菅谷は丘へと向っていた。学校にいたメンバーは丘へ移動していたからである。
丘まであとちょっとのところで拡声器越しの声が聞こえた。
「みんな、聞いて! もう首輪は爆発しないの! だから争わなくてもいいの!」
どうやら飯田のようだ。
「ジョンソンか…。余計なことを…。急ぐぞ…。」
3人は小走りで東南の坂道から丘へと入ったところで2回目の呼びかけがあった。
「みんな、聞いて! もう首輪は爆発しないの! だから争わなくてもいいの!」
3人はやがて飯田が見えるところまで来る。飯田は反対方向を向いており、
石橋達には気付いていないようだ。

「菅谷、やれ!」
石橋は命令する。「ういッス」と菅谷は答えると、ブルーノを取り出し飯田に狙いを定める。
トリガーをひこうとした瞬間、石橋の隣に居た石田が突然走り始め、菅谷の拳を手刀で思いっきり叩く。
菅谷はなんとか発砲するが、ブルーノを落としてしまう。

523 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/25(水) 23:05
飯田はしゃがんで頭を隠すものの無事のようだ。
石田は地面に落ちたブルーノを拾うと飯田の方に走り、「みんな、港へ!」と叫んでいる。
菅谷は地面に置いてあった青龍堰月刀を持つと飯田達の方へと突撃する。
石田が裏切ったとわかった石橋はイングラムを構え、
「菅谷、左によけろ!」と叫ぶ。
菅谷がよけたのを確認して石橋は飯田達の方へと走りながら、イングラムを乱射する。
飯田と石田は北の階段へと逃げるようだ。その前には別の3人も階段へと向っているが、
こちらは追いつけないだろう。

石橋は目標を2人にしぼってイングラムを乱射する。
飯田が階段に近づいたところで突然転んだ。
(やったか!)石橋は思ったが、両手を使って階段の向こうへと逃げる。
先に階段に着いた石田はブルーノで石橋達を牽制する。
石橋達も牽制しつつ、じりじりと階段へと迫る。その時飯田の叫び声が聞えたが銃声にかき消され、
何と言ってるかはわからなかった。

524 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/25(水) 23:06
やがて銃声がやんだ。
(逃げたのか?)その石橋の考えに呼応するかのように、
「追いかけますか?」菅谷が聞いてくる。
「よし! 頼んだ! 俺も援護する。」と答える。

菅谷は青龍堰月刀を構えると階段へと走る。石橋はゆっくりと階段へと歩く。
菅谷が階段まであと数歩というところまで来たところで、影が飛び出てくる。
菅谷は青龍堰月刀で斬ろうとするが、影がいち早く懐にもぐりこみ菅谷の右手を剣で斬りおとす。

「ぐわぁぁぁーーーーー!!」
菅谷の叫び声が聞こえてきた。

(さすがはジョンソン。だが、それは承知の上よ。)
レーダーはもともと石田が持っており、飯田達の位置はわからなかったのだが、
石橋は飯田が隠れている可能性を読み、菅谷を先に行かせたのであった。
石橋はその間に2人の横へと移動して2人に向けてイングラムを撃つ。
菅谷は左半身に銃弾を受けその場に崩れ落ちる。
飯田も右半身に銃弾を受けたはずだが、立ったままだった。

525 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/25(水) 23:07
「おおおおぉぉぉぉーーーーーー!!」
飯田はケモノのような咆哮をあげると、王者の剣を持って石橋へと突進する。
血でべっとりと汚れている右足を引きずりながら、だが、引きずっているとは思えないスピードで。
石橋はその威嚇するような目に一瞬ひるんだが、気を取り直すとイングラムのトリガーを
飯田に向けてまた弾く。

無数の銃弾が飯田の体内に埋め込まれた。だが、飯田の歩みは止まらない。
「あいつはバケモノか…」
石橋は尚も撃ち続ける。やがてカチンカチンと弾が切れる。
見ると飯田はすぐそこまで迫ってきていた。飯田は王者の剣を振り上げる。
「ヒィッ…」石橋は飯田の迫力に動けず、情けない声を出してその場に尻餅をついた。
だが、飯田は振り上げたまま前にドサっと、石橋の横へと倒れ込んだ。
どうやら剣を振り上げたのが最後の力だったようだ。
「くそっ、驚かせやがって……。」
石橋は立ち上がると、動かなくなった飯田を一瞥し、タオルで汗を拭きながら、
南東への小道へと走っていった。

うたばんスタッフ 菅谷死亡
飯田圭織:死亡 【SALT 4人→3人】

─────────────────────────────────────────────────────

526 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/30(月) 00:39
SALT TEAM'S PHASE──

別荘にて小川が落ち着いてきた辻と話をしていると、
「小川さ〜ん。」と外から男の声が聞こえてきた。
この島に男はいないはずと不思議に思っていると、
「小川さん、小川麻琴さん。ちょっと話があります。」と続けて声がかかった。
(な、なんでわたしがここにいることを知っているの?)と小川は不思議に思った。
「のんつぁんはここで待ってて。」と辻に言うと、一人で玄関へと移動する。
チェーンをかけたまま、「なんですか?」とドア越しに聞く。
「あ、わたくし、うたばんのディレクターで石村といいます。
 単刀直入に言いますと、ゲームはもう終わりです。あなたたちは戦わなくてもいいのです。」
「はぁ…。とりあえず仲間と相談します。ちょっと待っててください。」
小川は覚悟を決めると、一旦辻のところへ行く。
そして辻に、今の石村の話をして、辻と相談をする。
結局、安全かどうかわからないが、もし殺す気だったらわざわざ正面からこない、
どの道、このまま最後のチームが残るまで勝負させられるくらいなら、
ここで一か八か彼の話を聞くほうがいいという結論に達し、石村を中にいれることにした。

527 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/30(月) 00:40
小川と辻は玄関に戻り、チェーンを外し鍵を開ける。外には眼鏡をかけた丸顔の30歳くらいの男性が立っていた。
「ありがとう。」彼は微笑む。
「まだ、私たちはあなたを信用したわけではありません。だから武器を預からせてもらいます。」
小川は強気に言う。
「ま、そりゃそーですね。」と石村は言うとジーンズの後ろのポケットからデザートイーグルを取ると、
それを小川に渡す。
「では、中へ。」小川は石村を中に通す。

3人はリビングのソファに座った。
「さっきの話、もうちょっと詳しく聞かせてもらいますか。」
「保田さんが貴方達の首輪の爆破装置を止めました。だから、君たちが無理矢理戦う必要なもうないのです。」
「おばちゃんが…」辻が驚く。「でもなんでそれをのぉ達に教えてくれるの?」
「スタッフの中にもあなたたちのような少女が戦うというのに反対しているメンバーがいるということです。
 わたしたちはこの計画を事前に知ってはいたものの、止めることはできませんでした。
 だけど、島のあちこちに宝箱を置くことを提案し、その中の1つにパソコンを入れておきました。
 それがうまく保田さんの手に渡って、彼女が首輪の爆破システムにウイルスをばら撒き、
 システムそのものを無効としたわけです。まあ、もし宝箱が見つけられなかったら、
 わたしの仲間が忍び込んでどこかのチームに渡す予定だったんですがね。
 で、今反対派がこの島にいる残りのメンバーをかき集めて、島から脱出しようとしているところです。」
石村は淡々と説明する。

528 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/30(月) 00:41
「あなたの話はわかりました。でも、藤本さんたちが松浦さんをつれてここに戻ってくる予定なんです。
 だから、ここを離れられないんです。あと、ここには重傷の人もいるし。」
小川が現在の自分達の状況を説明する。
「藤本さんの件でしたら、」といって上着のポケットから藤本がもっていたものと同じレーダーを出す。
「これで居場所がわかります。これを使って合流すればいい。」
「これ、ちょっといいですか。」辻がレーダーを手に取る。
「どうぞ。」というと石村は辻にレーダーの使い方を簡単に説明する。

「スイッチオンっと。あ、ちょっと下に赤と緑の点ある。」 
「藤本さんと里田さんかなあ。」小川も隣から覗き込む。
「あややはどうしたんだろう?」辻は心配する。
「みうなさんの件ですが、傷の具合をみないとなんともいえませんね。」石村が言う。
とその時、「わたしなら、歩けますよ。」という声とともにみうなが階段から降りてきた。
顔色もよくなったように小川には思えた。
「大丈夫なの?」
「完全とはいえませんが、歩くぐらいなら。あんまり早くは歩けませんけど…。」
「まあ、いざとなればわたしが背負いますから、ご心配なく。」これは石村だ。
「じゃあ、とりあえず、藤本さん達が戻ってくるのを待ちましょう。」
「のぉはあいぼんとお別れしてくるね。」というと辻は2階へとあがっていった。
(さてと、私も準備しなくちゃ)小川も立ち上がった。

─────────────────────────────────────────────────────

529 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/31(火) 00:20
WATER TEAM'S PHASE──

アヤカ達は石井の先導で島の西部へと到着した。AIRの本部である倉庫を抜け、
港へと走る。走りながら石井が「あのクルーザーが私たちのよ。」と一隻のクルーザーを指して言う。
やがて、クルーザーが止めてある桟橋へとたどり着く。

実は石井は手元のレーダーで飯田の点が消えていることに気付いていたのだが、言い出せずにいた。
石井は桟橋からクルーザーに向けて、「戸田さん。戸田さーん。」と呼びかける。
すると、クルーザーからひょこっと若い女性が顔を覗かせた。
アヤカはその顔には見覚えがあった。元カントリー娘。のりんねである。
りんねは顔に怯えの表情を浮かべていたが、突然、「逃げて! 早く逃げて!」と叫ぶ。

530 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/31(火) 00:21
すると、横から人影が出てきて、持っていた銃の銃把のところでりんねの後頭部を殴った。
りんねは「グッ」とうめき声を出すと横へ倒れる。
「い、石橋!」前の石井が声を上げる。
「おいおい、先回りだよ。先回り。南のルートの方だと早く着くんだよ。
 ところで石田。お前どっかで見たと思ったら去年のシャッフルのメンバーか。
 まあ鈴木もそうだったようだけどな。どちらにしても俺たちを騙すなんていい度胸だ。
 礼だ。受け取れ。」
石橋はそういうと右手のイングラムで石井を撃つ。
石井はよけるものの右肩から右脇腹にかけて被弾してしまう。思わず膝をつく石井。
アヤカは素早くデリンジャーを抜くと、クルーザー上の石橋に向けて数発撃つ。
石橋は影に隠れる。アヤカは引き続き撃ちながら、「田中! 亀井! 石井さんを頼む!」と叫ぶ。
田中と亀井が石井の元へと寄り、2人で石井を支え歩く。
アヤカは石井からブルーノを借り、しんがりで歩きながらクルーザーに向けて打ち続ける。
石橋は手だけ出して、イングラムを撃ってくる。そのうちの1発がアヤカの左の二の腕を掠める。
熱感と痛感が同時にアヤカを襲う。だが、構っている暇はない。出ている手だけに向って撃ち続ける。
だが的が小さく石橋手には当たらず、周りの壁を削るのみだった。

531 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/31(火) 00:22
石橋はそれでも撃ちつづけるが、そのうち弾切れを起こし、銃倉を入れ換える音がする。
「みんな、いまのうちに!」とクルーザーから少し離れた漁船の陰へと逃げ込む。
漁船の陰に隠れると、アヤカは石井の傷の様子を見る。
5・6発はまともに受けたようだ。決して軽くはない。

(手当てするにしてもここにはないもないし……。)
とアヤカが少し悩んだその時、前の亀井が「あ、あれ!」と叫んだ。
後ろを振り向くと、漁船の上で何かが爆発する。どうやら石橋が手榴弾を投げたらしい。
漁船のガラスが割れる音とともに爆風で4人はなぎ倒される。

「みんな、大丈夫?」
アヤカはふと顔をあげて他の3人の安否を気遣う。田中と石井は少し飛ばされたが無事なようで、
2人とも起き上がろうとしているところだった。ただ亀井が立ち上がらない。
(後頭部をうった?)アヤカは心配して声をかけようとしたその時──。

532 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/31(火) 00:23
アヤカが後ろに人の気配がして振り返る。
石橋が影から現われたところだった。アヤカは地面に落ちたブルーノを拾おうと手を伸ばす。
石橋のそのブルーノに向けてイングラムを撃つ。

アヤカはブルーノをつかむが、右手に激痛が走りブルーノから手を離す。
右手の甲に2つほど穴が穿かれ、そこから血が流れていた。
アヤカが左手で右手を押さえてると、石橋はアヤカにむけてイングラムを構えた。
アヤカは目前に死が迫ってきてても実感がわかなかった。

アヤカこと、木村絢香はミカと同じく99年にココナッツ娘。としてハロプロ入りする。
彼女は他のココナッツメンバーとちがって純粋な日本人だった。
はじめのころこそシングルを出していたが、だんだんとメンバーがやめていき、
2001年8月の「情熱行き未来船」を最後にシングルが発売されなくなった。
そして02年にレフアがやめて、ココナッツ娘。はミカと二人きりになる。
ミニモニで活躍しているミカとは水をあけられた形となったアヤカだが、
02年にプッチへの加入というまたとないチャンスを与えられた。
だが、結局新プッチは1枚もシングルを出すことなく事実上活動停止となった。

533 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/31(火) 00:26
(ああ、このまま死んじゃうんだ、私。せめて写真集くらい出したかったなあ……)
とアヤカが諦めかけたが──。
「たぁ〜かさん!」
石橋を呼ぶ声が石橋の後ろから聞こえてきた。
石橋が振り返ると同時に、石橋のいるところから黒煙が発生し、あたりを包む。
「ゲホッ、ゲホッ、くそっ、どうなってやがるんだ!」という石橋の声が聞えてきた。
アヤカも煙で包まれて視界がほとんどなく、煙の影響でむせる。もちろん向こうの様子は見えない。
その時、アヤカは誰かに肩を叩かれて耳元で囁かれた。
「今のうちに…」
「ミキティ!? どうしてここに?」声の主は意外にも藤本だった。

                  *            *

534 :名無し娘。:2004/08/31(火) 07:52
初めまして。いつも見させていただいたいます。
いきなり指摘します、すみません。
525のかおりはSALTではなく、WATERですよね。
あと、アヤカは写真集を出しています。

本当にすみません。
これからも頑張って下さい。

535 :名無し娘。:2004/08/31(火) 08:02
>>534
これってシャッフル時の話だから出してないんじゃない?

536 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/31(火) 11:36
>>534
あ、そうでした。コピペ直してなかった。

アヤカの写真集は2003年8月20日発売です。
ですから、5月下旬ぐらいではまだ話を聞く前かなあと。

537 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/31(火) 11:36
ということで525の訂正版

「おおおおぉぉぉぉーーーーーー!!」
飯田はケモノのような咆哮をあげると、王者の剣を持って石橋へと突進する。
血でべっとりと汚れている右足を引きずりながら、だが、引きずっているとは思えないスピードで。
石橋はその威嚇するような目に一瞬ひるんだが、気を取り直すとイングラムのトリガーを
飯田に向けてまた弾く。

無数の銃弾が飯田の体内に埋め込まれた。だが、飯田の歩みは止まらない。
「あいつはバケモノか…」
石橋は尚も撃ち続ける。やがてカチンカチンと弾が切れる。
見ると飯田はすぐそこまで迫ってきていた。飯田は王者の剣を振り上げる。
「ヒィッ…」石橋は飯田の迫力に動けず、情けない声を出してその場に尻餅をついた。
だが、飯田は振り上げたまま前にドサっと、石橋の横へと倒れ込んだ。
どうやら剣を振り上げたのが最後の力だったようだ。
「くそっ、驚かせやがって……。」
石橋は立ち上がると、動かなくなった飯田を一瞥し、タオルで汗を拭きながら、
南東への小道へと走っていった。

うたばんスタッフ 菅谷死亡
飯田圭織:死亡 【WATER 4人→3人】

─────────────────────────────────────────────────────

538 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/31(火) 11:37
藤本と里田が別荘に戻ってくると、石村という男性が居て少し驚いたが、とりあえず説明を聞き、
完全には信用はしなかったが、とりあえず理解はした。
そこの全員に松浦の死を知らせると、別荘の空気が重いものとなったが、
藤本の「亜弥ちゃんのためにも東京へ帰るんだ!」の言葉に触発され、元気を取り戻す。

全員で港へと向うことになり、怪我をしているみうなの足取りに合わせてゆっくり行くことになったが、
既に港へ向っているWATER1人とFOOD2人(アヤカと亀井と田中)と連絡を取るために、
藤本が1人だけ先行することとなった。その時に藤本はあることを思いつき、
石村に首輪の外し方を教えてもらい、そのやり方で首輪を外し、それを辻に渡す。

「だって、レーダーってこの首輪で反応してるんでしょ? やっぱり石橋達に1人でいるのがバレると、
 ヤバいからさ。美貴は後でみんなと来ると思わせときたいわけ。」
そのほかいろいろ準備をして藤本は先に別荘を飛び出した。

別荘から港へは初めて通る道だったのだが、里田に教えてもらったとおりに進み、
さほど時間はかからなかった。港に着いたところで何かが爆発する音が聞こえ、足を速める。
やがて、視界が開ける場所まで来ると、石橋が誰かに銃を突きつけているところだった。

539 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/08/31(火) 11:39
藤本は走りながら、別荘で里田に分けてもらった煙玉を2つほど火をつける。
「たぁ〜かさん!」
藤本は叫びつつ煙玉を石橋の方へと投げる。地面に落ちた煙玉はたちまち大量の煙を吐き出す。
石橋の周りは黒煙で覆われた。
「ゲホッ、ゲホッ、くそっ、どうなってやがるんだ!」という石橋の声が聞えてきた。

藤本はレーダーであたりをつけて、黒煙の中に入り、石橋の一番近くにいるWATERのメンバーの側へ行き、
その肩を叩いて、「今のうちに…」と呼びかける。
「ミキティ!? どうしてここに?」その人物――アヤカは突然現れた藤本に驚いていた。
「話は後。早くあっちの倉庫の裏へ!」藤本はそう促すと、今度は田中の近くへと移動する。
田中のところまでくると煙の影響はほとんどなかった。やはり驚いている田中にも同じく呼びかける。
「絵里が…。」亀井は仰向けに倒れたまま動いてなかった。
とりあえず亀井を田中とともに、倉庫の裏へと運ぶ。アヤカは石井とともに先に倉庫の裏にいた。
石橋の方を見ると、煙から脱出してクルーザーの方へと戻ったようだ。

藤本は全員の安否を確認する。アヤカは右手を負傷し、恐らく何も持てないだろう。
左手で持つことはできるだろうが、利き腕ではないので戦力としては期待できない。
石井は右肩から右の脇腹にかけて撃たれていて重傷であり、歩くのがやっと。
亀井は確認したところ、息があったので爆発で飛ばされて気絶しているだけのようだ。
田中は左の二の腕に切り傷がある。だがこれは手当て済みであるし、武器を持てないことはなさそうだ。
(このメンバーで石橋をどうにかしなくてはいけないのか。さて……。)

─────────────────────────────────────────────────────

540 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/01(水) 00:19
UTABAN TEAM'S PHASE──

石橋は一旦船の方へと戻ったが、煙が晴れるとまた元の場所へと戻る。
だが、そこには誰もいなかった。
「くそっ、どこへ逃げやがった?」
石橋は辺りの様子を見る。近くには倉庫が3つあった。
そのうちのどれかだろうと考えた石橋はとりあえず倉庫のシャッターを調べる。
だがシャッターは開かなかった。他の2つの倉庫も調べたが同様に開かなかった。
(もしこの中に入っても袋のねずみだ。わざわざここには入ってないかもしれない。そうすると…。)
石橋はイングラムのトリガーに指をかけ、真ん中の倉庫から左の倉庫との倉庫の狭い路地をそっと見る。
だが、誰もいないようだ。今度は右の倉庫との路地をそっと覗く。やはり誰もいない。
しかし何か違和感を感じた石橋が下の向いた瞬間、下から何かが飛び出す。
「うわッ!」
どうやら藤本がしゃがんで隠れていたようだ。石橋は藤本にイングラムを向けるが、藤本の方が行動が早く、
右手の護身刀“竜穿”でイングラムを弾き飛ばす。
イングラムは弧を描くと、石橋の右後方に落ちた。石橋は振り返りイングラムを拾おうとするが、
いつの間にか現れていたアヤカが右足でイングラムを蹴る方が早かった。
「あっ」石橋は声をあげる。
アヤカは1歩進んでさらに強くイングラムを蹴る。
イングラムはクルクル周りやがてポチャンと海へと落ちた。

541 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/01(水) 00:19
石橋は武器を失い四つんばいになり、がっくりうなだれる。
「貴さん、もう貴さんが戦う理由はないと思うよ。だから、もうやめようよ。」
藤本が石橋の前に来て話し掛ける。見ると武器は持っていないようだ。
「たしかに重さんを殺したのは許せないけど、だからと言ってここで貴さんを殺したらそれで終ってしまう。
 一緒に東京戻ろうよ。一緒に戻ってここでの出来事を皆に話して欲しいんだ。」
石橋は顔を上げる。藤本が右手を差し出す。
「…わかったよ。もう武器もないし降参だ。
 お前らの言うとおり、東京に戻ってこのことをみんなに話すよ。」

542 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/01(水) 00:19
石橋は一旦右膝をつき、立てひざの体制になり、自分の左手で藤本の右手を握り立ち上がろうとする。
と同時に自分の右手をズボンの中に入れる。
そして立ち上がると同時に、右手で隠してあったジャックナイフを取り出し、
藤本の左胸目掛けてナイフを突き出す。いや、突き出そうとした。
だが、藤本は右手を前に出し、勢いをつける前の段階で、ナイフの刃の部分を握り勢いを殺す。

「妻子があるのに、わざわざ東京に戻って犯罪者になるわけにいかないだろう。バーカ!」
刃を握った藤本の右手から血が流れ出し、地面にポトリと落ちる。
アヤカが駆け寄ろうとするが、藤本は左手でそれを制す。
「そうか……。れいな!」藤本は田中を呼ぶ。
倉庫から田中が出てくる。手には既に倚天の剣を握って。
慌てた石橋はナイフを引いて対応しようとするが、藤本の力が案外強くて引き抜けない。
田中は黙って倚天の剣を石橋の背中へと振り下ろした。

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543 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/01(水) 22:43
AIR TEAM'S PHASE──

里田は別荘組の後発隊として、辻・小川・みうなとスタッフの石村とともに港へと進んでいく。
みうなのスピードに合わせて普通の歩行だったので少し時間がかかった。
港につくと藤本と田中とアヤカがいた。足元には石橋が倒れており、
背中には袈裟切りにされた傷があった。
そして、藤本もアヤカも腕に怪我をしているようで右手が血で染まっていた。

声を出せないでいる里田たちにアヤカが優しく微笑む。
「全ては終わったのよ。東京に帰りましょう。」

─────────────────────────────────────────────────────

544 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/01(水) 22:44
UTABAN TEAM'S PHASE──

2チームが合流し、藤本やアヤカの応急処置や島を脱出する準備をしているころ、
石村は、石橋が倒れている側に来ていた。
「石橋さん。ここまでお疲れ様でした。ゆっくりお休みください。
 私ね、彼女らを東京まで届けるとプロデューサーになれるんですよ。
 まあ、ゆくゆくは制作部長にでもなって石村時代を築くようにがんばらせてもらいますよ。」
その時、倒れている石橋の右手がかすかに動いた。
「あれ? 石橋さん、もしかしてまだ生きてらっしゃるんですか? これは失礼しました。」
と言って石村は石橋の頭を足で踏んづける。
「そういえば、東京にいる頃、私のことを散々馬鹿にしていただきましたよね?
 根暗とか、ヲタク野郎とか…。あの時、受けた御恩、私絶対忘れませんよ。」
石村は足を一旦上げ、勢いをつけて石橋の後頭部へ振り下ろす。ガツッという鈍い音がする。
「あははは、無様ですね。今のあなたを見たら奥さんや子供達はどう思うのでしょうね?」
とその時、石村は石橋を踏んでいる足に何かチクッとした痛みを感じた。

545 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/01(水) 22:47
自分のズボンを上げて足を見てみる。足首のちょっと上のところの外側に赤い点があるのを見つけた。
「なんだこりゃ?」
続いて石橋を見てみる。石橋は右手に何か針のようなものを持っていていた。
「ぷくくく、最後の抵抗に針! それで私に抵抗したつもりですか?
 たしかにチクッとして嫌な感じがしましたよ。これで満足ですか?
 さて、そろそろ準備も終わる頃でしょう。では、石橋さん、さ・よ・う・な・ら。」
石村は歩き出し、クルーザーの方へと向うために、1歩2歩と進んでいく。
3歩目を踏んだところで、突然息が出来なくなった。思わず喉を押さえる。
だがまるで呼吸の仕方を忘れてしまったように息が出来ない。
「ぐぐぐぁぁ。」
みるみるうちに石村の顔がどす黒くなっていき、目はこれ以上ないほどに開き、口からは泡を吐き出す。
石村は立っていられなくなり四つん這いになる。よだれがボタっと地面に落ちる。
そして、右手の近くにあった草をつかむ。だがそれで楽になるはずもなく、草が抜けただけだった。
石村はそうしてしばらく最後のあがきをしていたが、やがて動かなくなった。

石村は最後まで知らなかった。石橋が最後の力を振り絞って石村の足元に刺した針はただの針ではなく、
先端には即効性の毒が仕込まれていた毒針であったことを。

石橋貴明:死亡
うたばんスタッフ 石村死亡

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546 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/02(木) 21:20
クルーザーは一路東京へ向けて進路を取っていた。
乗っているメンバーは、アヤカ、辻、小川、里田、藤本、田中、亀井、石井リカ、熊井AD
そして運転者のりんねである。

石村Dは、アヤカが呼びに行ったときは既に事切れていた。
原因はおそらく石橋が持っていた毒針による中毒死だろうとりんねが見当をつけた。
それは、予備の支給武器の中に毒針があったのをりんねが記憶していたからである。
気の毒とは思ったのだが、だからといって遺体を東京に持って帰るわけにもいかず、
仕方なく倉庫の中に運び込んだ。

途中でスタッフがいた島へ立ち寄り、熊井ADを回収する。
熊井はみんなが無事に動いているのを知ると諦めたらしく、大人しくついてきた。
現在はクルーザーの一室で大人しくしている。

547 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/02(木) 21:22
腕だけを怪我したアヤカと手だけを怪我した藤本に比べて石井の怪我は重傷だった。
最初はベッドに寝ていたが、熊井を連れてきて東京に向けて出発した後、みんなを呼ぶ。
「説明しなくちゃ……いけないわね。」
石井は声を振り絞って話し始める。まるでそれが自分の最後の仕事のように。

2003年のとある日、石井に懐かしい人からメールがあった。
そのメールには日時と場所の指定がされていた。どうしても直接話さなければならないという。
その日は開いていたのでOKの返事をした。

その日その場所へ行ってみた。そこはどうやら貸し会議室のようなものらしい。
そしてそこには同じくハロプロOBのりんねも来ていた。お互いに驚き近況を話し合う。
話している途中でメールの送り主である平家みちよが現われた。
平家は挨拶もそこそこに用件を切り出す。

どうやらTBSでモーニング娘。によるバトルロワイヤル計画が進行中であるとの情報を平家は聞いたらしい。
いつなのかはまだわからないが、あるのは確実なようだ。
だから、2人にTBS内部に入って詳しい情報を得て、阻止できるなら阻止してしてほしい。
自分が入ってもいいのだが、自分は外で動きたいので、2人にその仕事はお願いしたいと。

548 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/02(木) 21:23
「バトルロワイヤルってあの小説から映画になった?」りんねが聞く。
「そう、武器で戦い合うというあれよ。」平家が答える。

最初は事務所に話したが信用されなかったという。まあ当然だろう。
TBSの内部に入るってそんな簡単にできることなのかと石井は質問した。
TBS内部にも協力者がいるからそれはOKであるという。

石井は考えていた。この現代日本でそんなことが可能なのかと、そしてそんなことをしてTBSは利益があるのかと。
すると、隣のりんねが、
「わかりました。協力します。私だったらあんまり顔が知られていないのでバレないでしょう。」
と平家の手を握った。
石井はそんなりんねの態度に面食らった。2人はじっと黙って石井の顔見る。
石井はそんな2人の視線を交わすように、壁の時計を見たり、扉を見たりしていたが、やがて耐え切れなくなり、
「……協力します。」と根を上げた。

半信半疑だった石井だが、石田佳子という名前でTBSで面接し、採用され、
うたばんのスタッフになることによって平家のことをだんだん信用する気になってきた。
一方、りんねも鈴木音羽という名前で採用されていた。
そして引き続き平家と連絡を取りつつ、非常事態に備える。
最初は保田圭の卒業の前に、太平洋上のとある島へ出張するスタッフがいるのを見つけ、
保田の卒業企画として開催されるのかと思ったが、保田圭の卒業は普通に撮影され、違うことがわかった。

549 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/02(木) 21:25
やがて石井に太平洋上の島へと出張予定が入る。時期的にはシャッフルの時期だ。
(これか……。)石井は確信した。計画はかなり進行しており阻止は無理そうだ。
平家に相談し、はじまってから内側から壊すことになった。

石井が首輪システムを平家に教える。平家はそれをもとにウイルスを作った。
そして作戦通りに、隠し支給品のPCにウイルスで首輪システムを破壊する方法を記しておいた。
誰かに発見されやすい場所に少しカバンをはみ出させといて埋めておいた。
あとは誰かが見つけるのを待つまでだが、もし誰も見つけられないようであれば、
りんねが直接島に向かい、カバンごと手渡す予定だった。
ただ、これだとすぐに自分達が内通者だとわかってしまう可能性が高いのであまりやりたくはなかった。

だが、田中が見つけてくれて、しかもそれをPCに詳しい保田に届けてくれて石井はホッとした。
あとは順当に解除してくれて今に至るわけである。

「結果的に、あなたたちだけでも生きていてくれてよかったと思う。」
このときは既に石井の声はだいぶ小さくなっていた。
「でも、もしかしたら、誰も死なないで済むほうほうもあったかもしれない。」
「そんなことありません。みなさんがいなければ私たちも死んでいました。」亀井が泣きながら訴える。
「そう、そう言ってくれると私も助かるなあ。ありがとう。」
その言葉を最後に石井は再び喋り出すことはなかった。

石井リカ(石田佳子)死亡

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550 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/03(金) 23:24
神奈川県横須賀市のとある埠頭──

りんねの運転したクルーザーは横須賀市の埠頭へと停泊した。
熊井を連れ出したときにりんねが平家さんに連絡し、ここを指定されたからだ。
先頭の藤本が船を出る頃、丁度平家が走ってくる。だが、彼女は1人ではなかった。

「つんくさん!」つんく♂も一緒だった。
「お前ら、よく戻ってきてくれた。」
「実はね、私にこの計画があるって教えてくれたのはつんくさんだったんだ。」平家が言う。
「みんな、ごめんな。俺もプロデューサーという立場で迂闊に行動を起こせなかったんや。」
つんく♂は頭を下げる。
「そ、そんなつんくさんが謝ることはないですよ。」船から出てきた里田が慌てる。
「いや、みんな死んでもうた。俺のせいや。」つんく♂はその場で土下座をした。
「そ、そんな、つんくさん頭を上げてください。」アヤカが手を差し伸べる。
「もう起こってしまったのはしょうがいないよ。これからどうするか。それが肝心だ。」
藤本が腕組みをしながら言う。
「せやな。」つんく♂は立ち上がって涙を拭く。「みんなありがとうな。」
「とりあえず今日も遅いし、ホテル取ってあるんで、今日はゆっくり休んだほうがいいよ。」
横の平家がみんなを気遣う。

551 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/03(金) 23:26
「せや、もう夜中の12時や。とりあえずこれからのことは明日考えよ。な。」
というとつんく♂は携帯でとこかに電話をする。
「あ、もしもし俺やけど、車を回してくれるか? 右から2番目や。」
そしてみんなの方へ向く。
「今ワゴンがくるから、それに乗ってや。」
「船の中に、石井さんとうたばんのスタッフが…。」小川が心配そうに言う。
「わかってるわ。大丈夫よ。ワゴンは2台あるから。」平家が答える。
その時近くにワゴンが2台とまった。つんく♂を先頭にワゴン車へと乗る。
また、ワゴンからスタッフが出てきて、クルーザーへ向っていった。

ワゴンの扉がしまり、ワゴンは走り始めた。車内にホッとした雰囲気が広がる。
亀井が横を見ると、小川などは既に船を漕ぎ始めていた。
「これで、ようやく終わったんだ。」亀井は呟く。
「そうだね。」隣の田中が答える。
「よかった、ホントによかった。」車の揺れが心地よい。
「うん。」田中が頷く。
「これで、さゆもきっと天国で……。」
亀井は安心すると途端に眠気に襲われ、そのまま車の中で眠りについた。

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552 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/05(日) 00:13
最終結果──

SALT5
安倍なつみ(説得しようとするが勘違いで大谷に射殺)
加護亜依(辻と学校を脱出するも、出血多量で死亡)
○小川麻琴(生き残る)
松浦亜弥(中居を道連れに爆死)
前田有紀(ソニンに射殺)
稲葉貴子(ユウキに刺殺)

7AIR
石川梨華(吉澤殺されて発狂、最後はアヤカに射殺)
高橋愛(勘違いで吉澤射殺後、狂った石川に射殺)
新垣里沙(別荘でナップザックを開けてしまい爆死)
ミカ(ソニンに射殺)
○里田まい(生き残る)
大谷雅恵(松浦に唆され、海に入って自殺)

11WATER
飯田圭織(石橋に射殺)
矢口真里(石川に斬殺)
吉澤ひとみ(高橋に斬殺)
○辻希美(生き残る)
紺野あさ美(ユウキに騙されて刺殺)
○藤本美貴(生き残る)
○アヤカ(生き残る)
あさみ(ソニンに斬殺)
村田めぐみ(ソニンに銃殺)
斉藤 瞳(松浦に射殺)
柴田あゆみ(狂った石川に斬殺)

FOOD6(石橋貴明)
中澤裕子(謀略の犠牲で稲葉に射殺)
後藤真希(松浦に突き飛ばされて死亡)
保田圭(ソニンに射殺)
○みうな(生き残る)
○亀井絵里(生き残る)
○田中れいな(生き残る)
道重さゆみ(石橋によって爆死)

553 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/05(日) 00:13
EE
ユウキ(藤本に刺殺)
ソニン(海に飛び込んで自殺)

生存者
藤本、小川、里田、亀井、田中、アヤカ、辻、みうな

うたばん
石橋貴明(出血多量)
木梨憲武(帰京するところを船が爆発)
中居正広(松浦の自爆に巻き込まれる)
香取慎吾(帰京するところを船が爆発)

スタッフ
清水P (石村に突き落とされ墜落死)
石村D (石橋に毒針で刺され死亡)
石田佳子AD(石井リカ) (石橋に受けた傷が元で死亡)
○鈴木音羽AD(りんね) (生き残る)
○熊井AD (生き残る)
須藤カメラマン (中居に射殺)
菅谷 (飯田に刺殺)

○は生還者

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554 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/05(日) 00:14
「……先ほどからお伝えしている卯久祢島テロについて再びお知らせします。
 ○×日正午頃、テロ組織のメンバーと見られる集団が卯久祢島を襲撃し、
 卯久祢島でTV番組の収録をしていた33名を殺害、5名に重軽傷を負わせました。
 島民は番組の収録のために全員避難していたため無事でした。尚、先ほど死亡者に亀井絵里さんとありましたが、
 これは道重さゆみさんの間違いでしたお詫びして訂正致します。このあと10時から記者会見が行われる模様です。
 現場となった卯久祢島に中継がつながっております……」

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555 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/05(日) 00:15
モーニング娘。がLes filles de Phoenix(フェニックス娘。)となって復活!

つんく♂(34)がプロデュースするアイドル軍団、ハロー!プロジェクトのモーニング娘。が6月以降活動を停止
していたが、2ヶ月ぶりに名前を「Les filles de Phoenix(フェニックス娘。)」に変え復活することになった。

メンバーは、藤本美貴(18)、里田まい(19)、小川麻琴(15)、亀井絵里(14)、田中れいな(13)の
5人。ユニット名は、「Les filles de Phoenix」と書いて「フェニックス娘。」と読ませる。
9月6日発売の「We have returned!」が久々のシングルとなる。
リーダーの藤本美貴は「テロ事件で亡くなったみんなの分まで頑張る!!」と宣言した。

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556 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/05(日) 20:39
ラスト五話

557 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/05(日) 20:45
エピローグ 川=‘ゝ‘=||人μ ’ヮ ’μ

卯久祢島の事件の後、警察での事情聴取など、精神的に苦痛な日々が続いた。
そして1週間程の静養の後、Les filles de Phoenixの発表、ダンスレッスン、曲収録等の目まぐるしい日々が続く。
その合間に、5人はそれぞれの視点で卯久祢島の事件を書き、それを出版した。
これが大ヒットとなり、しばらく本の売上1位をキープした。
TV出演も増え、前にも増して忙しくなった。そんな中、全員に1日だけ休みをもらった。
そこで、里田はその1日で前から行こうと思っていた場所へと向かっているところである。

里田まいは伊東駅の改札口を出ると手元の地図を確認する。
8月下旬でまだまだ暑かったのだが、時折浜風が心地よく吹いてくる。
その場所へは、タクシーで行っても良かったのだが、なんとなく歩きたい気分なので、
歩いていくことにした。

20分程歩いたところでとある旅館に到着する。
看板を見ると銘禄園と書いてある。(ここだ)里田は安心をする。
入り口の自動ドアに近づき、中を見る。目的の人はまだいないようだ。

558 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/05(日) 20:47
(そりゃそうね。待ち合わせより15分早いもの。)
思い切って中に入る。
「いらっしゃいませ!」
フロントから従業員の人の大きな挨拶が聞こえてくる。
「ご予約の方でしょうか?」中年の男性従業員が聞いてくる。
「えっと、あのですね…。」里田が答えに困っていると……。
「里田さ〜ん。」久しぶりに聞いた声が里田の耳に入る。
里田は声を方を振り向く。「みうな!」里田は待ち合わせの人物の名を呼ぶ。
「あ、この人は私のお客さんです。」と男性従業員に説明する。

みうなは例の事件後、傷が重傷であったこと、親の反対などがあり、
芸能界を引退し、伊東温泉の旅館で働いていた。

みうなはもう少し用事があるというので、里田は旅館のお土産屋を覗き時間を潰す。
やがて、みうなが旅館の制服である着物姿から私服に着替えて出てきた。
2人はみうなのオススメで旅館の近所の蕎麦屋へと向った。

その蕎麦屋は近くで働いているみうなのオススメだけあってとてもおいしかった。
そこでお互いの近況を話しあう。なんだかんだいろいろ話し合っているうちに、
すぐ時間が過ぎてしまい、みうなが旅館に戻らなくてはならない時間になった。

「今度はみんなを連れてきてくださいよ。」
「ん〜、わかった。5人で来るよ。んじゃ、仕事頑張ってね。」
「は〜い。里田さんも頑張ってください。」
里田は駅に向って歩き出さす。後ろではみうなが旅館へと戻っていく。
(やっぱり気付いていないか…。まあ、そうだよなあ。)
外ではたくさんのセミがシンフォニーを奏でていた。

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559 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/06(月) 23:16
エピローグ ∬ ´◇`).。oO(………)    (´D` )

小川麻琴は、病院のエレベーターを3階で降りると、とある病室を探す。
とはいうものの以前にも何回か来たことがあるので、312号室はすぐにみつかった。
扉の窓から中を覗くが辻希美はそこにはいない。
(ん? お昼ごはんかな?)
小川は食堂の方へと歩いていく。すると向こうから辻が歩いてきた。
「お、まこっちゃん! 来てくれたん?」
「のんつぁん、ごめんね。なかなか来れなくて。」
「はぁ? うちはののとちゃうで、加護亜依という親から貰った立派な名前があるんや。」
「あ、ああ、ごめんごめん。」
2人は辻の病室へと歩いていく。辻が扉の横の「辻希美様」というプレートを指して言う。
「まだこのプレート変えてくれへん。早くうちの名前にしてくれ言うとんのに。
 っていうかはよ、退院したいわー。」
2人は病室に入る。

560 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/06(月) 23:16
辻希美は、小川たちがつんくに助けられて、警察の事情聴取がはじまるくらいから、
理由は分からないが、自分が加護亜依であると思い込み、おかしな大阪弁を使うようになってしまった。
周りがいくら辻希美であると説明しても、自分が加護亜依であることを譲らない。
事務所は、テロ事件のストレスによるものとして辻を精神病院に入院させた。

「あ、そういや、聞いたで、フェニ娘。のデビューシングル。
 ええなあ、あれ。なんか聞いていると元気がでてくるわ。
 あー、うちもはよ退院して歌うたいたいわー。
 ♪そうさ〜、いくぞ〜 かがやける〜あしたへ〜
 はあー、へこむ……。」
「大丈夫大丈夫、私たちは逃げないから。」
とその時、病室の扉が開いた。「加護さん、検査の時間ですよ。」看護士の人が顔を出す。
「じゃあ、私はこの辺で帰るね。」小川は看護士と入れ替わるようにして外に出る。
「うん、また来てや。」
後ろでは辻が小川の姿が見えなくなるまで手を振っていた。

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561 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/07(火) 23:33
エピローグ 川‘▽‘)|

えっと、あなたは…、村田彩さんって言うんですか? 新聞記者の人ですか?
え? フリーライターですか? へー、まだ若いのにすごいですねえ…。
あなた最近有名ですよ。いろんなところに行っていろいろ調べている別嬪さんがいるって。
え? 丘に出る幽霊のことを教えて欲しい? それ誰に聞いたんですか?
あーうちの弟からですか。わかりました。この卯久祢島ってテロ事件があったじゃないですか。
その後、俺たちが戻ってきてからですね。出始めたのは。

俺が叔父さん、あ、南部に住んでいるんですけど、そこから帰るときに、いつも丘を通るんですよ。
あれは、先々週の金曜日だったかなあ。いつもと同じく丘を歩いてたんですね。
時間ですか? んー、11時過ぎだったかなあ。歩いていると人の気配がするんですよ。
ふっとその方向を見ると、背が高くて長い髪をした目の大きな女性がいるんですよ。
その人はあきらかに島の人間じゃないんで、「こんなところで何をしているんですか?」
って聞いたんですけど何も答えないんですよ。

よく見てみると、その人普通の人間じゃないんですよ。瞬きしないし雰囲気が普通の人間じゃないっていうか…、
そしてなんか透き通ってるんですよ。んで俺、悲鳴上げて急いで走って家まで無我夢中で逃げたんです。
いやー、むちゃむちゃ怖かった。まあ、こんなところですかね。
あー、はい。お役に立てて嬉しいです。えー、ですねー、もしこの後用事がなければ、
一緒にこの島のおいしい魚とおいしいお酒でも……。あ、この後は学校? そうですか。

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562 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/08(水) 22:58
エピローグ 川V一V从

藤本が自分の記憶の異変に気付いたのは、警察の事情徴収から解放されてからである。
家で鏡をみてみると、うっすらと自分の右頬に傷跡がある。注意していないと気がつかないだろう。
テレビに出ても気付く人はいないだろう。
これはテロ事件の時にテロリストにつけられた傷なはずだ。
そのテロリストはそのあと反撃して倒している。
だが、何故かそのテロリストの顔がユウキなのである。
また、左手の傷をつけたテロリストの顔が何故か石橋なのである。
「まつーらのために二人とも死んじゃうなんて、そんなのまつーら全然嬉しくないよ。」
松浦の声が頭の中でエコーとなって響く。
それらを鍵としていろいろ考えてみるのだが、決まって激しい頭痛が藤本を襲う。

頭痛に耐え、記憶をたどるうちに自分が紺野の仇をとってユウキを殺すという記憶を思い出した。
それとリンクして、松浦が後藤を突き飛ばして崖から落としたという記憶も思い出す。
だがこれらは、テロリストに襲われた事実とははっきり違うものだった。
どちらが本当なのか、はっきりとさせるためにつんく♂のオフィスへ忍び込むことを思いついた。

563 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/08(水) 23:04
メンバー全員がオフの日、そしてそれは、つんく♂が山崎会長と某TV局の社長と3人で料亭へと行っていて
夜にオフィスにいない日でもあった。藤本はビルの同じフロアの女子トイレから換気口に入り、
つんく♂のオフィスに忍び込んだ。
PCを立ち上げ、自分のノートPCでつんく♂PCのパスワードをこじ開け立ち上げる。
すると、自動的にメディアプレイヤーが立ち上がり、画面中央につんく♂がうつった。そして喋り出す。

「これを見ているってことは、誰かが記憶を取り戻しつつあるってことだな。
 そして、異なる二つの記憶の秘密に解決するためにここに来たと。
 この映像は自分以外の人間が立ち上げた時に流れるようにしてある。
 まあいつかは来るだろうとは思っているよ。」

その声は機械によっていじられた声であった。また喋り方もいつもの関西弁ではなく、標準語である。

「お前が誰なんだか知らないが、ここまで来た褒美にとある話を教えてあげよう。」

藤本は懐に手を入れるとMDレコーダーの録音スイッチを入れる。
だが、画面のつんく♂はそれを見透かしたように言う。

「だが、録音しても無駄だ。そのために声を変えてあるし口調も変わっている。
 それに俺は自分の名前は言わない。だから証拠としては意味をなさない。
 あと、このファイルも一通り流れれば自動的に消されるようになっている。
 探しても無駄だ。」

藤本は(クソッ)と心の中で愚痴った。

564 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/08(水) 23:08
「さて、前置きが長くなったな。お前の知っての通り、モーニング娘。を代表とするハロープロジェクトは、
 CDの売上不振など限界に来ていた。プロデューサーとしてはなんとか打開しなければならなかった。
 それにはやはりニュースだろう。それも国民の涙を誘うような悲劇が必要だ。
 そこで「テロリストによってメンバーの大半が死亡」という筋書きを考えた。
 だが、そう簡単にテロリストは襲ってはくれない。だったらどうするか?
 本当にテロリストに殺される必要はない。世間的にテロリストに殺されたことにすればいい。
 メンバー通しで殺しあえば手っ取り早い。その後、記憶を操作する必要があるが。
 これについては山崎会長が海外から記憶を操作できる器具を持ってきてくれたよ。
 宗教がらみで使われているものらしい。
 これらの考えをTBSにこの筋書きを持っていった。TBSはOKしてくれたよ。
 テロリストに襲われたという事件をTBSが独占スクープさせるという条件付きでだ。
 まあもちろんお金も結構かかったがね。
 向こうは「とくばん上でサバイバルゲーム」という名目にしたようだ。
 それはこちらにも異論はない。こうしてお前らはシャッフルの企画としてサバイバルゲームをやると
 騙され、離島に連れて行かれた。あとはお前らの方がよく知っているだろう。
 結果として、藤本・アヤカ・里田・小川・亀井・田中・みうなが生き残った。
 お前らにはアヤカは病院で急死したと話してあるがあれは嘘だ。本当はアヤカは生きている。
 アヤカは洗脳直後に病院からどこかへと逃げ出したんだ。卯久祢島に現われたとの噂もある。
 記憶を取り戻したのかもしれないなー。これを公表するわけにはいかないので死んだことになっている。

565 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/08(水) 23:09
 あ、平家はこの計画には噛んでいない。あいつは本当にお前らのことを思って助けてくれたんだ。
 まあ、PCのウイルス等のアイデアは俺が出したんだけどな。
 平家とりんねとなんとかっていうADも記憶を消し、前の生活に戻っている。
 この洗脳システムなんだけどなー。完璧というわけでもなさそうなんだ。
 辻はなかなか洗脳させてくれなかったんだ、加護のことを忘れてくれなかった。
 だから、他の人より少し強めにかけたんだ。そしたら、本人が何故か加護であるということになってしまった。
 まあ、不幸な事故だなあ。仕方ないから残る五人でユニットを組ませた。
 「地獄から帰ってきた娘達」というキャッチでな。前評判は上々だ。
 時間が経つにつれ、何人かは少し記憶を取り戻すかもしれない。だけど、それを証明するのは不可能だ。
 しかも、その時はフェニ娘。は動き始めている。その忙しさで記憶もあやふやなものになるだろう。
 大事なのは過去じゃない。未来だ。お前も死んだもののために歌ってくれ。」

というと画面上のつんく♂は姿を消した。藤本はMDレコーダーのスイッチを落とす。
だが、これは本人の言うように証拠にはならないだろう。
藤本はPCを調べる。フォルダの1つ1つ、ファイルの1つ1つ。
だが、全く証拠になりそうなものを見つけられなかった。
藤本はため息をつくと、部屋の床に座り込んだ。

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566 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/08(水) 23:10
う〜ん、ラストは2話にわけたいので明後日で終わりです。

567 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/09(木) 22:50
やっぱり今回の更新でラストにします。

568 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/09(木) 22:50
エピローグ ノノ*^ー^)人从*・ 。.・从人(` ヮ´ 从

亀井は、オフを利用して田中と買い物に出かけていた。
帰りに田中がどうしても家に寄ってほしいというので、田中の家にお邪魔する。
田中の部屋に入り、母親が冷たい紅茶とお菓子を持ってくる。母親が去ると、田中は自分の机を
「どこだっけ?」となにやらごそごそと探し出し、「あった。」と声を上げると、
何かを持ってきて戻ってくる。田中は机の上にペンダントを置く。それは数字の「0」をあしらったものだった。
「これはさゆの。」と言って田中は今度は自分がつけていたペンダントを前に出したペンダントの横におく。
それは、先に出したのと同じものだ。「これはれいなの。絵里も着けてたよね?」

「うん。」と亀井は答えて首から外し、道重の隣、田中とは反対方向に置く。
それもやはり先に出たものと同じものだった。
「これ覚えとる? 3人がモーニングに入ったときに、一緒に渋谷で買ったんばい。」
「そうそう。懐かしいねー。それで、これを書いたんだよね。」
亀井は自分の財布から紙を取り出す。そこには「0+0+0=∞」と書いてある。
「ペンダントを買った頃はまだ本当に入りたてで、なんの実績もない「0」の状態なんだけど、
 その未来は∞という気持ちを込めて書いたんだよね。」
「そうそう、それ。そん時は最年長の絵里が持っとることになりよったんだっけ。
 ちゃんと持っていてくれたんやけん。」
「絵里はダンスレッスンとか辛いときに、これを見て初心に戻るためにいつも持っているんだ。」
「ところでさ、こんさゆのペンダントなんやけど、
 島でさゆば埋めたときに首から外してれいなが持っとったんやけん。」
「あれから3ヶ月かあ。」
「それでさ、さゆがさ、そん、誰に殺されたかって覚えとる?」
「え」亀井は一瞬答えに詰まる。「そ、それは、テロリスト達に……」記憶をたどって答える。
「う〜ん、たしかに、そういう記憶もあるんやけど……。」田中は頭をかきむしる。
「れいなはまた別の記憶もあるんよ。」
「別の記憶って?」亀井は聞く。
「殺されたのはテロリストにやなかってゆう……。」
「じゃあ、誰に?」亀井は尚も聞く。

569 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/09(木) 22:51
「それに答えるのはちょこっと待って。やあ、絵里はさゆがどのようにして殺されたかって覚えとる?」
「それは、テロリスト達に銃で……あれ?」
その時、亀井は気がつく。道重がみせしめのために殺されたときに、テロリストに銃で殺されたという記憶がある。
だが、一方で別の記憶が突然浮上した。
「首輪が爆発して? 絵里がさゆの手を握っていたような……あれ?」
田中の目が大きく見開かれる。
「絵里が『いつまでも友達だよ。』って囁いて、さゆが『う、うん。』と答えてくれた……あれ?」
「そう! それ! それ、れいなんもそん記憶がある! 首輪ば爆発させたのが石橋!」田中が立ち上がって叫ぶ。
「それでれいなが怒って石橋に掴みかかった。よね?」亀井の言葉に田中は頷く。
「でも、なんで2通りの記憶があるんだろう?」亀井は少し氷がとけた紅茶を飲む。レモンティーだ。
「れいなね。どっちかは嘘なんやなかかと思うんやけん。」田中は座って話し始める。
「最初、世間的には、さゆはテロリストに殺されたことになっとるし、
 石橋に殺された方がなんかの記憶が混じっとるんやなかかと思っとったとよ。
 でもなんかちごうとる気がしとったと。他の人に話しても相手にしてくれなかと思っとったとよ。
 やけど、諦めきれんでん今日絵里に聞いてみたと。よかった〜、れいな一人やなかったんやけん。」
田中はポッキーに手を出す。
「今度さ、他のメンバーにも聞いてみない? もちろん笑われるかもしれないけど、
 きっと覚えている人もいると思うんだ。」
「そうだね…、とりあえずまこっちゃんに聞いてみようよ。」田中の提案に亀井は頷く。

                  *            *

570 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/09(木) 22:54
結局程度の差こそあれみんなある程度思い出していたようだ。
そんな中、藤本が「全員に言うと混乱するから」と言って、亀井だけに録音していたつんく♂の声
──つんく♂と説明されなければ、どこの誰だかわからかった──
を聞き、亀井はびっくりする。その話が本当だとしたら、自分達の利益のために仲間が犠牲になったことになる。
だが、本人も言ったように、他人に話しても大ボラだと思われるだろう。
そして新しい生活も始まっている。亀井は自分達が歌い続けることによって死んでいった仲間達の手向けとしたい
という気持ちに変わりはなかった。おそらくみんなそうだろう。
だが、このまま真実を闇に葬り、次第に自分達の記憶からもなくしてしまう気はならなかった。
亀井はメンバーに真実を聞き、把握しきれない部分は自分の想像で、一つの小説にしようと決意した。
そのために1日の睡眠時間が2〜3時間になってしまったがそれでも亀井は書き続けた。

はじめ、亀井はそれを書いたままにしておこうと思ったが、やはり誰かに見てもらおうと思った。
そこで、事件前に新垣に教えてもらった「狩」という掲示板を思い出す。
そこを紹介されたときは、小説とかAAとかで楽しんだものだった。
「狩」でスレを立てて、小説を載せようと決意する。次にペンネームを考える。
そのとき、自分の机においてあった「0」のペンダントが目にはいる。
亀井はポンと手を叩き、ペンネームは「ゼロ」にすることにした。
あとはトリップを勉強し、ふさわしいトリップをみつけ、スレを立てる。
タイトルに「とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜」、
名前に「ゼロ#*****」と入れ、内容に挨拶を入れる。
「このスレは、2003年のシャッフルユニット+αでのバトロワ風サバイバルゲーム小説のスレです。
 残酷なシーンとか出てきますので、そういうの嫌いな方は見ないほうがいいです。
 それでもいいという方がいれば──
 少しの間、私の拙い小説にお付き合いください。 」

571 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/09(木) 22:55


零ノ*^ー^)<これで私の小説は終わりです。ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

572 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/09(木) 22:56


零ノ*^ー^)<最後にあげておきますね。

573 :名無し娘。:2004/09/09(木) 23:09
おお。
こんなラストになるとは。

574 :名無し娘。:2004/09/10(金) 00:39
1年以上もこつこつ更新お疲れ様でした。
まさかラストがこうなるとは思ってませんでした。
オリジナルバトルロワイヤルでもこういう終わり方はめずらしいかな?
毎回更新楽しみにさせてもらってました。ありがとう。

575 :名無し娘。:2004/09/10(金) 02:30
脱稿乙でした。
筆者さんのハロプロへの思いが感じ取れる文章で、それだけにバトロワ物という
テーマが、良い意味でミスマッチだったかと思います。

576 :名無し娘。:2004/09/10(金) 07:27
毎回見てました。
とても面白かったです。
お疲れ様でした。

577 :名無し募集中。。。:2004/09/10(金) 16:34
めっちゃ楽しませてもらいました
開始から1年ですか・・・
そんな時間が経ったと思えないくらい毎日楽しみでした
お疲れ様です

578 :名無し娘。:2004/09/10(金) 21:11
言うことなしです。ほんとにお疲れさん。

579 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/09/10(金) 23:53
ノ<面白かったです。お疲れ様でした

580 :名無し戯言:2004/09/12(日) 06:57
面白かったです。ありがとうございました。

581 :名無し娘。:2004/09/13(月) 15:46
ワラタ

582 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 20:29





        埋  め  立  て  企  画
        

583 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 20:31
────────────────────────────────────────────

2004年9月某日、品川──

( ‘д‘)<お、高輪プリンセスホテルちゅうんはここか。
       それで、運ちゃん、料金はいくらや? 4940円?
       んじゃ、5000円で、あ、釣りはええ。サービスや。

( ‘д‘)<いやあ、ええことをした後は気持ちがええなあ。
       で? 会場はっと。3階、どんぐりの間か。エレベーターに乗ればええんやな。
       あ、あのどっかで見た後姿は……、おーい、しげさん!

从*・ 。.・从<あ、加護さん、おはようございます。

( ‘д‘)<おはようさん。なんやモーニング娘。も呼び出されたんかいな。

从*・ 。.・从<そうです。絵里にも連絡がきてましたから。

( ‘д‘)<ということは、れいなも?

从*・ 。.・从<れいなは分かりません。

( ;‘д‘)<………。

( ‘д‘)<まあええわ。もう3階や。どんぐりの間は目の前やな。お、入り口に誰かおる。
       ん? うちの名前は加護亜依です。って見てわからんのかいな? ん? 一応お聞きしてます?
       なんや一応って。うちは実はルパンが変装しているとでも……

从*・ 。.・从<加護さん行きますよ。

( ‘д‘)<ここまでにしといたるわ。ん? これを持って行ってくれって? わかったわ。

584 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 20:31
        oノハヽ ワイワイ ノノハヽo∈
  ,〆〃ハハ§ ・ e・)     (・-・o川   ガヤガヤ
  ∬∬´▽`)( つ と ∋oノハヽo∈⊂)ノノノハヽ
  ( つ  つ (__ (__)  (´D` ) _ (__) (^▽^ )
   (_) __) ☆ノハヽ  (   )    ⊂  ⊂)
  oノ人ヽヽノノ*^ー^)  ノノノハヽ ノハヽo(__)
  (〜^◇^)( つ つ  (   )  c_,´ 从
  ( つ  つ (__)__)   (    )  (   )
   (___) __)  ガヤガヤ   (__ (___)   (__ (_)


ξξ “ З.“)(‐Δ‐ ) ル ’‐’リ 州*‘ o‘リ
μ ’ヮ ’μ 川‘▽‘)| 

从*・ 。.・从<みんな来ているみたいなの。

( ‘д‘)<どっかで見たAAやな。
       しかし、いきなりこんなところに呼び出して何がはじまるんや?
       そや、入り口でさっきもらったのなんやろ?
       5×5のマス目の中にハロプロのいろんな曲が書かれていて中央は「FREE」って書かれとる。
       もしかして、ビンゴ? 

    ┌────┬────┬────┬────┬────┐
    │ モー   .│ 恋の   │愛のバカ.│  乙女  │ チュッ  .|
    │ コー  .│ ピロリン |  やろう.  |  パスタ │ 夏パー |
    ├────┼────┼────┼────┼────┤
    │  恋の  │ めちゃ .│ スクラ  | 王子様  | BE ALL |
    │ ダンス │  ホリ .│ ンブル │ 雪の夜  | RIGHT .│
    ├────┼────┼────┼────┼────┤
    │  ここ  │ね〜え?.│ FREE  │ 青春時 │ SEXY .│
    │  いる  .│        │        │ 代123 .│ NIGHT .|
    ├────┼────┼────┼────┼────┤
    │シャボン .│ グッバイ.│ 抱いて .| ミニモニ | 赤いフリ .|
    │  玉    │  夏男  │  PGO  │テレフォン.|  ージア  |
    ├────┼────┼────┼────┼────┤
    │        │ 奇跡   | ロマン  │ラッキー │ ピリリと .│
    │  浪漫  │ ダンス。.│ 浮かれ │ チャチャ.│ 行こう .│
    └────┴────┴────┴────┴────┘

585 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 20:33
( ;‘д‘)<しかしズレズレやな。

从*・ 。.・从<作者はAAが作れなくて、コピペや改変しかできないので仕方がないの。

( ‘д‘)<ださっ!
  _, ,_
ノノ+^ー^)ピキピキ

( ;‘д‘)<なんで亀子が怒るんや?

(Ο^〜^)<お〜い、あいぼん!

( ‘д‘)<お、よっちゃんも来とったか。なんかみんな来とるみたいやな。

(Ο^〜^)<ん〜でも、ごっちんと安倍さんとあややとミキティがいないぜ。

( ‘д‘)<ソロ組とソロクビ組やないか。お、そろそろ時間やな。何がはじまるんやろ?

<ソロクビ言うな!

( ‘д‘)<ん? 今どこからか声が聞こえた気がするけど気のせいやろか?

キーンコーンカーンコーン

( ;‘д‘)<なんや、学校のチャイムやないか。

川VvV从<どもども、皆様おはようございます。

Σ(Ο^〜^)<ミキティ!

586 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 20:35
     ノノノハヽ
    川VvV从<いやあみなさん、わざわざお疲れ様です。
     (つ と)  
  ━┳━━━┳━
    ┃滝 川 ┃

从#~∀~#从<いや、それは別にええねんけど、うちらを集めてどないするん?

川VvV从<今日は、皆さんにちょっと、殺し合いをしてもらいまーす

Σ( ^▽^)Σ∬ ´◇`)Σ从 ` ヮ´)Σ川σ_σ|| Σμ ’ヮ ’μ Σ州*‘ o‘リ

(; ‘д‘)<なんで……

<なんでバトロワやねん!

( ‘д‘)<つっこみはやっ! 誰や?

川 ´・`)<加護さん、はじめまして。美勇伝のつっこみ担当岡田唯いいます。
       ゆくゆくはハロプロのつっこみ担当を目指してるんや、加護さんには負けへんで。

(; ‘д‘)<そもそも、ハロプロにつっこみ担当とかないと思うんやけど。

川 ´・`)<加護さんも鈍くなったもんやなあ。昔はもっと鋭いつっこみをしとったと思うたんに…。
       体型のせいやろか?

( ` д´)<誰が3倍やねん! 

从; ・а・)<唯ちゃん。唯ちゃん。こんなところで喧嘩しちゃだめだよ。

川 `・´)( `д´)<つぼ八はだまっとれ!!!

从 TаT)

川 ´・`)<まあ、油断はせえへんほうがええで。

( ` д´)<くっそーお前だけには負けへんからな。

587 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 20:37
     ノノノハヽ
    川VvV从<まあ、要するに皆さんの中でアイドルとして才能があるのは誰かを決めるというわけです。
     (つ と)  
  ━┳━━━┳━
    ┃滝 川 ┃

( ‘д‘)<説明がつづいとるな。あのアホのせいでちょっと聞き逃したわ。

川VvV从<ここ東京をはじめとして最終ポイント沖縄までそれぞれ1つずつテーマが決まっており、
        それで争います。

从#~∀~#从<つまり、昔やったウルトラクイズみたいなもんやな。

川VvV从<そうですね。

( ´D`)<なんでミキティが司会なんれすか?

川VvV从<えー、シャフロワを見てもらえればわかるように作者は美貴ヲタです。
        美貴が出ると優勝してしまうので仕方なしに司会者に回ったというわけです。

ノノ*^ー^)<苦肉の策ですよ?

( ‘д‘)<なんで亀子がその辺の事情しっとるんや?

川‘〜‘)||<なっちとごっちんとあややは?

川VvV从<3人はシード選手として第3チェックポイントからです。

588 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 20:38
川VvV从<質問もこれまでのようですので、早速行きたいと思います。

川V∩V从<コホン

川V0V从<みんな沖縄に行きたいか〜!!

从#~∀~#从( `w´)<おー!!

川;VvV从<って2人だけかよっ、まあ、年齢的にしょうがないけどさ。
        ここはとりあえず「おー!!」って言っておけば間違いないから。

( ‘д‘)<なんやそうなんか。ようわからんけど。

(; ‘д‘)<そもそも、ミキティはいくつなんや?

ノノ*^ー^)<女性に年齢を聞くのは失礼ですよ。

川VvV从<ではあらためまして。

川V0V从<みんな沖縄に行きたいか〜!!

(Ο^〜^)||c| ・e・)|<おー!!

川V0V从<自分がハロプロ一のアイドルだと思っているか〜!!

( ^▽^)从*・ 。.・从<おー!!

川V0V从<罰ゲームは怖くないか!

( ‘д‘)<おー!!

( ;‘д‘)<ってなんや、罰ゲームってそんなんあるのか。

589 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 20:40
川VvV从<えー、お約束はこの辺にしといて。早速第一チェックポイント東京をはじめたいと思います。
        まずなんと言ってもアイドルに必要なものは運です。デビューシングルにサザンと被さってはもうどうにもなりません。
        まあ、芸能人になったみなさんはある程度、運はあるとは思いますが。
        そこでさっき渡したビンゴカードが役に立つわけです。
        普通のビンゴカードには数字が書かれていますが、
        みなさんお手持ちのカードにはハロプロの曲が書いてあると思います。
        今から、ランダムでハロプロの曲が流れます。流れた曲がカードに書いてあったらそこを穴を開けてください。

( ‘д‘)<なるほどなー、そういうわけか。

川VvV从<1列できた人が勝ち抜け。次のチェックポイント横浜へ辿り着けるのは、14名。

(Ο^〜^)<結構いけるもんだな。

川VvV从<では早速1番目の曲から行ってみましょう。

じゃんーじゃんじゃん、じゃんーじゃんじゃん、じゃんーじゃんじゃん、じゃんじゃんじゃんじゃん

( ‘д‘).。oO(このイントロはGo Girlか。文字だけじゃなんのことやらわからんけどな。)

じゃんーじゃんじゃん、じゃんーじゃんじゃん、じゃんーじゃんじゃん、じゃんじゃんじゃんじゃん

川VoV从<♪アッパレ、アッパレ、キスしてGATO!

( ‘д‘)つ<お前が歌うんかーい!
川 ´・`)つ<お前が歌うんかーい!

( ` д´).。oO(ほぼ同時やな…)
川 ` ・´)キッ
( ` д´).。oO(お前には負けへんで…)

(Ο^〜^)<???

从 ´ ヮ`)<あった、あった!
∬ ´▽`)<よし!

( ;‘д‘)<当たっとるメンバーもおるようやな。

(Ο^〜^)<でもまだ1曲目だぜ。

590 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 21:12
──────────── 2曲目 ────────────
川VoV从<♪素敵なひと 出会いますよ〜に!

川VoV从<L・O・V・E、ラブリーミキティ!
L   L

(Ο^〜^)<とりあえず1つめゲット!
( ;‘д‘)<またあらへん。

──────────── 2曲目 ────────────
川VoV从<♪あ、人ごみに揺られてる毎日に〜

(Ο^〜^)<今度はなかった。
( ‘д‘)<ようやく1つ目や。

──────────── 3曲目 ────────────
川VoV从<♪告白出来ないで凹んじゃって〜

川VvV从<あ、リーチかかった人は前に出てきてください。

シーン

( ‘д‘)<さすがにおらんようやな。

──────────── 6曲目 ────────────
川VoV从<♪メモは少し長いけど〜

从*・ 。.・从<リーチなの。

Σ( ;‘д‘)<もうか…、うちは2つしかあいてへんちゅうのに。

591 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 21:12
──────────── 8曲目 ────────────
川VoV从<♪もうすぐ夕方になる、メイクもくずれちゃう

( ‘д‘)つ<いくら自分の曲だからといって2番は歌いすぎやろ!

川 ´・`)<!

( ‘д‘)<よっしゃ! 勝った!

──────────── 11曲目 ────────────
川VoV从<♪恋する乙女 は チュッチュッチュ〜ルチュッ

( ‘д‘)<結構リーチしている人も増えたな。

从*・ 。.・从 ( ‐ Δ‐) μ ’ヮ ’μ 川‘〜‘)|| ||c| ・e・)| 从 ・а・)

( ‘д‘)<ガキさんは何がきたらええんや?

||c| ・e・)|<新垣はですねえ、「夏の夜はデインジャー」がくれば横がそろうんですよ。

( ‘д‘)<ほお、シゲさんはどうなんや?

从*・ 。.・从<「ハピネス〜幸福歓迎!〜」か、「王子様と雪の夜」がくればいいの。

( ‘д‘)<Wリーチか、ええなあ。

──────────── 14曲目 ────────────
川VoV从<♪王子様と雪の夜〜

从*・ 。.・从<そろったの!

川VvV从<シゲさんおめでとう!

( ‘д‘)<おお、よかったなあ。

( ‘д‘)<……、あ、うちリーチや! あと「浪漫」で斜めがそろう。
川 ´・`)<うちもやで! うちは「FIRST KISS」で縦や!

( `д´).。oO(絶対うちのほうが先や…)
川 `・´)キッ

592 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 21:13
──────────── その後 ────────────

川‘〜‘)||<そろった!
      :
从 ´ ヮ`)<やったー!!
( ‐ Δ‐)<頂きました。
      :
川o・-・)<完璧です。
      :
||c| ・e・)|<安倍さんの曲であがれるなんで最高です!
      :
μ ’ヮ ’μ<きました!
      :
(Ο^〜^)<おっしゃ!
      :
川σ_σ|| <ミュン!

( ‘д‘)<結構そろったなあ。今のところ9人。残りは5人か。
( ‘д‘)<今、リーチかかっとるんは……

( ‘д‘)从 ・а・)川 ´・`)( ^▽^)州*‘ o‘リ 川=‘ゝ‘=|

( ;‘д‘)<なんや、美勇伝そろいぶみか!

( ^▽^)<チャオ♪

( ‘д‘)<梨華ちゃんだけ落ちたりして。

( ;^▽^)

川VoV从<♪独りの日も良いんだよ、ありがたさに〜

从 ^а^)<そろいました! 縦1列そろいました!

( `д´)<空気嫁や、ジブン! 先進めるキャラ違うやろ!

川 `・´)( `▽´)州* ` o´リ 川=`ゝ´=|

从 TаT)ナンデワタシバカリ

593 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 21:14
────────────────────────

川VoV从<♪どうして恋人になれないの?

川 ^・^)<きたでー! 

川 ´・`)<加護さん、それではお先に…… 

( ;‘д‘)<くそっ、先越されてしもた。

────────────────────────
川VoV从<♪もったいぶらないDESTINY

( ^д^)<キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!

( ;‘д‘)<残り二人か、危ないところやったで。

────────────────────────
川VoV从<♪緊張感で汗ばむ女の見せ場じゃん

州*‘ o‘リ<きたもん。りしゃこ勝ち抜けたもん。

川VvV从<残り1人となりました。現在のリーチの人は…

( ^▽^) 川=‘ゝ‘=| ∬ ´▽`) ( `.∀´) (0゚v゚0) ( ´D`)

( ‘д‘)<いよいよ最後か……。誰が残るんやろ?

594 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 21:14
────────────────────────
川VoV从<♪逆転サヨナラ 満塁ホームラン 目指すっきゃない

∬ ´▽`)<きたよぉぉぉぉー!!

( ‘д‘)<お、最後はマコトか。ということは……。

( T▽T)<あいぼんのバカバカバカ。本当にわたしだけ落ちちゃったじゃない!
( TDT)<ひっく、ひっく、あいぼんのせいでおちてしまったのれす。

( ;‘д‘)<な、なんやうちのせいか?

川VvV从<それでは通過した14名のみなさん、おめでとうございます! 

从*・ 。.・从 川‘〜‘)|| 从 ´ ヮ`) ( ‐ Δ‐) 川o・-・)
||c| ・e・)| μ ’ヮ ’μ (Ο^〜^) 川σ_σ|| 从 ・а・)
川 ´・`) ( ‘д‘) 州*‘ o‘リ ∬ ´▽`)

( ‘д‘)<とりあえず次は横浜やな。

川o・-・)<横浜中華街にラーメン博物館。崎陽軒と楽しみです。

( ‘д‘)<食べ物ばかりやな。

595 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 21:14
────────────────────────

从#~∀~#从<あれ、あるんやろ?

川VvV从<お、中澤さん鋭い。敗者復活戦を行います!

从#~∀~#从<おっしゃ!
( ^▽^)<やったー!
( ´D`)<がんばるのです。

川VvV从<敗者復活戦は早押しクイズ。3問正解で復活です!

( ;´D`)<クイズは苦手れす。
(〜;^◇^)<おいらだって苦手だよ。

川VvV从<問題。「WHO」は世界保健機関、それでは「IAEA」は…

川‘▽‘)|∩ピンポーン

川VvV从<アヤカさん。

川‘▽‘)|<国際原子力機関

川VvV从<正解!

( ;´D`)<早いのれす。

────────────────────────

川‘▽‘)|<熊本県!

川*’ー’)<聖徳太子!

川‘▽‘)|<いまそがり!

川VvV从<アヤカさん、敗者復活!

川‘▽‘)|<クイズなら負けません! 普段目立たない分、ここで目だっておかないと!

( ;´D`)<容赦ないのれす。
( ;^▽^)<全然答えられなかった。

(〜^◇^)<高橋、もうちょっと空気よめよ! キャハハハ

596 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/09/20(月) 21:16
────────────────────────

第一チェックポイント通過 15名

道重さゆみ
飯田圭織
田中れいな
村田めぐみ
紺野あさ美
新垣里沙
みうな
吉澤ひとみ
柴田あゆみ
三好絵梨香
岡田唯
加護亜依
菅谷梨沙子
小川麻琴
アヤカ

→ 横浜行き決定!

597 :名無し娘。:2004/09/20(月) 22:05
乙。次回作に期待

598 :名無し娘。:2004/09/29(水) 19:58
hozen

599 :名無し娘。:2004/09/29(水) 22:47


600 :名無し娘。:2004/09/29(水) 22:47


601 :名無し娘。:2004/10/02(土) 15:26
魔人ガー

602 :名無し娘:2004/10/04(月) 13:16
ほんの1コマしか出てこなかった
哀さんに乾杯

603 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/10(日) 22:28
伊東・銘禄園(旅館)──

        ∬           ∬       
                ∬            ノハハヾ
                             从‘ 。‘*从
            。。。。ooOcっっcc∞c∞cっ。。 (つ,,,/ )∬ coo
       o(")o                   丿 ゙(..イ)   c゜っ:・
     o(")o           ノノノハヽヽ ( (( 〜〜〜〜 )) ) ゚゚o(")o ^""   ..,,..
      ("'')0  〃ノハヾヽ    (●´ー` )              O(~)o
""゙` (~~)ヽ   (´ Д ` ) ~^ ~^ ~^~ ~^ ~^     ∬       (´^ヽO    ,^゙゙'
  (⌒ヽ  ~ ~~ ~ ~~~ ~~       ∬              (⌒)(゙゙゙)~,,..
   /~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~)        (~゙゙ヾ⌒`)⌒)~´(⌒~ヽ~ ~~  、、
   ゝー ′ '"   `"    <⌒)⌒)⌒>-(⌒    ¨^^
      、i,,      ``′    ""  ,,,イiw;,,.  ""゙゙       vルイw,

(●´ー`)<ふう〜、極楽極楽だべ。

( ´ Д `)<なっち、おばあちゃんみたいだぽ。

(●´ー`)<ごっちん、あんまり変なこといわないでほしいべさ。

(* ´ Д `)<えへへ。

从‘ 。‘从<でも、やっぱり温泉っていいですよね。日頃の癒されるって感じ。

( ´ Д `)<んあ〜、東京にいるみんなに悪い気がするよ〜

从^ 。^从<でも、折角の機会なんで楽しみましょう。

(●´ー`)<♪いい湯だな〜、ハハン、いい湯だな〜、ハハン。

从‘ ー‘从<安倍さん、選曲が古いな〜

────────────────────────────────────────────────

604 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/10(日) 22:32
(●´ー`)<やっぱり温泉あがりは牛乳に限るべ。

从‘ 。‘从<コーヒー牛乳もおいしいですよ。

( ´ Д `)<この牛乳を飲むまでが温泉だね〜。

           │
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(●´ー`)<あ、卓球台があるべさ。やっぱり温泉といえば卓球だべ。

( ´ Д `)<まっつー、一勝負やらない?

从‘ 。‘从<いいでしょう。望むところです。

(●´ー`)<じゃあ、なっちは審判やるべ。

るぁー!!
  V
从 ` 。´从つ−□                │         ミ○ □−○(` Д ´ )
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
(●´ー`)<ん? ごっちんが前陣速攻型であややはカットマンタイプだべか。

                                      ハロプロの1等賞になるぽ!
                                             V
从 ` 。´从つ−□ ○ミ               │          □−○(` Д ´ )
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 

(;●´ー`)<スゴイラリーだべ。温泉卓球レベルじゃないべ。

(●´ー`)<この二人仲がいいんだか悪いんだかわからいべ。

────────────────────────────────────────────────

605 :名無し娘。:2004/10/13(水) 04:05
乙。次回作に期待

606 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:13
横浜中華街──

川‘〜‘)||<なんかいい匂いがする。さすがは横浜中華街。人も多いね。

       マチクタビレター マチクタビレター マチクタビレター マチクタビレター
     ☆ チン    マチクタビレター マチクタビレター マチクタビレター マチクタビレター
        ☆ チン  〃  ノノノハヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\川\・∀・)<  中華料理マダー?
             \_/⊂ ⊂_ )  \____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|   


||c|;・e・)|<あさ美ちゃんが限界に近づいているのだ。

州*‘ o‘リ<りしゃこ、餃子は水餃子派だもん。

(Ο;^〜^)<いや、そんなこと誰も聞いてないって。

川‘▽‘)|<たしかに1時ですから、みんなのおなかもすいているわけですよ。

キーンコーンカーンコーン。

( ‘д‘)<お、チャイムや。

     ノノノハヽ
    川VvV从<いやあ、どうもみなさん、こんにちは。 横浜へようこそ。
     (つ と)  第二チェックポイントはここ横浜。ここから美貴のアシスタントがつきます。
  ━┳━━━┳━
    ┃焼 売 ┃

ノノ*^ー^)<どうも〜、アシスタントのエリザベスキャメイです。

川VvV从<キャメイさんにはいろいろ手伝ってもらうのでよろしく。

ノノ*^ー^)<こちらこそよろしくお願いします。

607 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:13
川σ_σ|| <中華街=ラーメン=ラーメンマン=亀井ってこと?

从 ・а・)<あ、なるほど!

≡ノノ_,ハ,_ヽ  ノノハヽ
≡从*・ 。.・)⊃☆))аT)  バキッ
≡/つ  /  ⊂ ⊂/

从+・ 。.・从<絵里の悪口は許さないの。

从+`,_っ´)<死ね。氏ねじゃなくて死ね。

ヒリヒリ
从#TаT)ワルクチイッタワケジャナイノニ

ノノ*^ー^)<気にしてないからいいですよ。

从*・ 。.・从<絵里の優しさは五臓六腑に染み渡るの。

从 ´ ヮ`)<絵里の優しさは五大陸に響き渡るたい。

从#TаT)モウドウデモイイヤ

川VvV从<ここのチェックポイントで15名から12名に絞ります。
次のチェックポイントは伊東。伊東ではシードのソロ組が待っています。
ここのチェックポイントで問われるは「協調性」。
他人と協力できなければ芸能界を生き残るのは難しいでしょう。
ルールの説明をキャメイさんよろしく。

ノノ*^ー^)<は〜い。まずは抽選で3人×5チームに別れます。
箱の中に赤・青・黒・黄色・緑の5色のボールが3つずつ入っているので東京1抜けのさゆから
引いていってください。

608 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:14
―――――――――― チーム分けの結果 ――――――――――

レッドチーム 田中れいな・菅谷梨沙子・アヤカ

川‘▽‘)|.。oO(私だけ歳がちょっと離れていて微妙ね。)

从 ´ ヮ`)<みやびは元気?

州*‘ o‘リ<元気有り余っているもん。

――――――――――――――――――――――――――――――

ブルーチーム 飯田圭織・柴田あゆみ・紺野あさ美

川‘〜‘)|| 川σ_σ|| 川o・-・)<行くぜ! イレブンウォーター!

川‘〜‘)|| 川σ_σ|| 川o・-・)<恐竜音頭だぷりんぷりんぷりん!

――――――――――――――――――――――――――――――

ブラックチーム 新垣里沙・岡田唯・加護亜依

( `д´)<なんや、よりによってお前と一緒のチームとはついてへんわ!

川 `^´)<それはこっちのセリフや。今日は天中殺や!

(+`д´)<ジブンこそ、ちょっとみぬまにAA変わりよってからに。アゴも伸びたんちゃうか?

川+`^´)<余計なお世話や。ジブンこそますますデブルユーぶりに磨きがかかってますなあ。

(+`д´)<うちの悪口ならともかく相方の悪口まで言うなや。このアゴ女!

川+`^´)<誰もジブンの相方の話なんかしてへんわ。この3倍糞女!

||c|;・e・)|<ちょ、ちょっと、喧嘩はやめるのだ。今は同じチームなんだから仲良くするのだ。
ここは協力してこのゲームを切り抜けるのだ。

川 ´^`)<それもそうやな。とりあえずここは休戦や。

( ‘д‘)<フン、うちの足引っ張らんといてな。

||c| ・e・)|.。oO(大丈夫かなあ…。)

――――――――――――――――――――――――――――――

609 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:15
イエローチーム 道重さゆみ・村田めぐみ・小川麻琴

( ‐ Δ‐)<ふっふっふ。このゲーム、我に秘策あり!

Σ从*・ 。.・从 Σ∬ ´▽`)

∬ ´▽`)<え、なんかいい考えあるんですか!

( ‐ Δ‐)<いや、ちょっと言ってみたかっただけ。まだゲーム内容もわからんし。

从*・ 。.・从<………

――――――――――――――――――――――――――――――

グリーンチーム みうな・吉澤ひとみ・三好絵梨香

μ ’ヮ ’μ<吉澤さんお久しぶりです。

(Ο^〜^)<いやあ、みうなちゃんはいいね! ファンタジックっつーか、不思議ちゃんっていうか。

从 ・а・)<あのー。

μ* ’ヮ ’μ<それよく言われるんですけど、自分だとよくわからないんですよね。

(Ο^〜^)<まあそれはそうだろうねどさー。ホンワカした感じがいいんだよ。癒し系っていうの?

从;・а・)<あのぅ。

μ ’ヮ ’μ<里田さん言ってましたよ。ああ見えてよっちゃんは結構可愛いって。

Σ(Ο^〜^)<ええ! そんなこといってた? なんだよそれー。

从;・а・)<もしもーし。

アハハ μ ’ヮ ’μ(^〜^Ο) マジデ?

从 TаT)マタコウイウアツカイデスカ

――――――――――――――――――――――――――――――

610 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:16
ノノ*^ー^)<チーム分けも終ったところで、ゲームの説明をしますね。
ここは中華街、みなさんの前にA・Bの2種類の中華料理が登場します。
そのうちの自分の食べたいものの札を藤本さんの「ホールドアップ」の声とともに挙げてください。
この時、相談等は禁止です。少し離れてもらいますのでできないとは思いますが。
そして、自分のチームで3人とも同じのがそろえば1ポイント獲得。
3人全員が自分が食べたいものを食べられます。
2人しか合わなかった時はポイントは0です。料理は合った2人が一口分だけ食べられます。

川VvV从<サラダからデザート全部で6回戦あります。
ではさっそく最初の料理からどーぞ。

ノノ*^ー^)<はーい。こちらになります。

A:豚しゃぶサラダ B:大根サラダ

川VvV从<最初はやっぱりサラダからはじめようということで。あんまり中華と関係ないのは気のせい。
いくぞ! 1・2・3、ホールドアップ!

从 ´ ヮ`)つA 川‘▽‘)|つA 州*‘ o‘リつA

川‘〜‘)||つA 川σ_σ||つA 川o・-・)つB

川 ´^`)つA ( ‘д‘)つA ||c| ・e・)|つB

( ‐ Δ‐)つA 从*・ 。.・从つB ∬ ´▽`)つA

μ ’ヮ ’μつB (Ο^〜^)つB 从 ・а・)つA

川VvV从<レッドチーム1ポイント!

从 ^ ヮ^)<やった! もぐもぐもぐ
川‘▽‘)|<れいなちゃんに合わせてよかった。もぐもぐもぐ
州*‘ o‘リ<あばばばば。もぐもぐもぐ

川‘〜‘)||<本当に一口ね。
川σ_σ||<物足りないなあ。
川oT-T)<オナカヘッタ…。

从*・ 。.・从<ごめんなさい
∬ ´▽`)<気にすることないよ。
( ‐ Δ‐)<ふっふっふ、合う確立は1/4。6回中1・2回は合う計算だ。

1 レッド
0 ブルー ブラック イエロー グリーン

611 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:17
川VvV从<次は2回戦!

A:フカヒレスープ B:ツバメの巣スープ

ノノ*^ー^)<文字だけじゃ料理がわからないだろうとか言わない!

川VvV从<ようやく中華らしくなってきたかな。 1・2・3、ホールドアップ!

从 ´ ヮ`)つA 川‘▽‘)|つA 州*‘ o‘リつB

川‘〜‘)||つA 川σ_σ||つB 川o・-・)つA

川 ´^`)つA ( ‘д‘)つA ||c| ・e・)|つA

( ‐ Δ‐)つB 从*・ 。.・从つA ∬ ´▽`)つA

μ ’ヮ ’μつB (Ο^〜^)つB 从 ・а・)つB

||c| ^e^)|<キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
川 ´^`)<フカヒレスープや! はじめてやわー。ズーッ
( ‘д‘)<うちもや。これがフカヒレスープか。ズーッ

从 ・а・)<お二人とも、や、やりました! 
μ ’ヮ ’μ<吉澤さんありがとうございます。おいしー。
(Ο^〜^)<いやいやみうなちゃんがあわせてくれたおかげだよ。ツバメの巣ってこんなんなってるんだー。
从;・а・)<……まあいっか。食べられてるし。

川oT-T)<スープ一口だけって…、余計に空しい…。

1 レッド ブラック グリーン
0 ブルー イエロー

612 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:17
ノノ*^ー^)<以下はダイジェストでお送りします。

レッドチーム 田中れいな・菅谷梨沙子・アヤカ
ブルーチーム 飯田圭織・柴田あゆみ・紺野あさ美
ブラックチーム 新垣里沙・岡田唯・加護亜依
イエローチーム 道重さゆみ・村田めぐみ・小川麻琴
グリーンチーム みうな・吉澤ひとみ・三好絵梨香

3回戦 A:ホイコーロー B:マーボー豆腐

レッドチーム・ブルーチーム マーボー豆腐ゲット!

2 レッド 
1 ブラック グリーン ブルー 
0 イエロー

4回戦 A:担々麺 B:海鮮タンメン

レッドチーム 海鮮タンメンゲット!
ブラックチーム・グリーンチーム 担々麺ゲット!

3 レッド
2 ブラック グリーン
1 ブルー 
0 イエロー 

5回戦 A:五目チャーハン B:牛肉ガーリックチャーハン

ブラックチーム・ブルーチーム・イエローチーム 牛肉ガーリックチャーハンゲット!

3 レッド ブラック
2 グリーン ブルー
1 イエロー 

∬;´▽`)<ちょっとヤバイかも…。
从*・ 。.・从<ここで負けたくはないの。
( ‐ Δ‐)<いやいやこれからだよ。こういうクイズっぽいのは最後はアレと決まっておる。

613 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:19
川VvV从<さて、いよいよ最終ラウンド。今回はラストということで得点は倍の2点差し上げます。

( ‐ Δ‐)<ほら、来た。
∬ ´◇`)<でも、合わないと意味ないですよ。

A:杏仁豆腐 B:タピオカ入りココナッツミルク

ノノ*^ー^)<デザートでーす。

川VvV从<泣いても笑ってもこれで最後! 1・2・3、ホールドアップ!

从 ´ ヮ`)つB 川‘▽‘)|つB 州*‘ o‘リつB

川‘〜‘)||つB 川σ_σ||つB 川o・-・)つA

川 ´^`)つA ( ‘д‘)つB ||c| ・e・)|つB

( ‐ Δ‐)つA 从*・ 。.・从つA ∬ ´▽`)つA

μ ’ヮ ’μつA (Ο^〜^)つA 从 ・а・)つB

川VvV从<レッドチーム・イエローチーム2ポイント獲得!

∬ ´▽`)<やったー!!!
( ‐ Δ‐)<ふっふっふ。言っただろ、最後に正義は勝つと。
从*・ 。.・从<そんなこと言っていない気が…。でも落ちなかったからいいの。

从 ´ ヮ`)<タピオカのぷちぷち感がたまらんとです。
州*‘ o‘リ<プチプチ
川‘▽‘)|<最後でドラマがあったわね。

614 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:21
川VvV从<それでは最終ポイントの発表です。

5 レッド 
3 ブラック イエロー
2 グリーン ブルー

(Ο;^〜^)<最後の最後にかわされたか。

川σ_σ||<一気にいかれた…。

川VvV从<とりあえずレッド・ブラック・イエローチームの9人は勝ちぬけ! 伊東行き決定!

川 ´^`)<やったでー。
( ‘д‘)<伊東に行くならハ・ト・ヤやな。
||c| ・e・)|<ふるいCMなのだ。

川VvV从<最下位のチームが2チームあるので決勝を行います。決勝っていうのか微妙だけど。

ノノ*^ー^)<ルールは連想ゲームです。「赤い果物といえば何?」というような質問をします。
その答えが合った人数が多いほうが勝ち抜け。サドンデス方式なので合った人数が違ければその場で終了します。

从 ・а・)<石川さんの分まで頑張らないと…。

川o・-・)<ここで終わるわけにはいきません。

615 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:22
川VvV从<第1問 プッチモニの曲といえば? 

川‘〜‘)||つ「ちょこっとLOVE」
川σ_σ||つ「ちょこっとLOVE」
川o・-・)つ「ちょこっとLOVE」

μ ’ヮ ’μつ「ちょこっとLOVE」
(Ο^〜^)つ「ちょこっとLOVE」 
从;・а・)つ「♪恋という字を辞書で引いたぞーっていうやつ 一番最初のミリオン曲」

μ `ヮ´μ<えええええええーーーー!!
(Ο`〜´)<あの有名な歌の題名忘れるってどういうことだよ!?
从;・а・)<あの、ど忘れしました。

川VvV从<ブルーチームは3人。グリーンチームは……審議に入ります。

ノノ*^ー)ヒソヒソ(vV从

(Ο`〜´)μ `ヮ´μ
从;・а・)<ど、どうなるんでしょう? ダメダッタライキテカエレナイカモ

ソレデサユッタラネー
ノノ*^ー)  (vV从 シゲサンアイカワラズダネー

川;o・-・)<関係ないこと話しているような気が…。

マツウラサンモゲンキソウデ
ノノ*^ー)  (vV从 アヤチャンテバ…

川VvV从<決まりました。

川;σ_σ||<後半関係ないこと喋ってなかった?

川VvV从<いえいえそんな滅相も無い。判定は相手のブルーチームにゆだねたいと思います。

川‘〜‘)||<別に正解でいいんじゃない? 曲を正確に書かくクイズじゃないし。書いている曲は明快だし。
川o・-・)<そうですね。異議はありません。
川σ_σ||<でも次もそうだったら不正解にするよ。

从;・а・)<ホッ

川σ_σ||.。oO(といいつつ私もギリギリで曲名思い出したのは黙っておこう。)

616 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:23
川VvV从<第2問 山手線の駅といえば? 

川‘〜‘)||つ「上野」
川σ_σ||つ「新宿」
川o・-・)つ「原宿」

μ ’ヮ ’μつ「品川」
(Ο^〜^)つ「日暮里」 
从 ・а・)つ「渋谷」

川VvV从<これは合いませんでしたね。第3問 モーニング娘。4期メンバーといえば?

川‘〜‘)||つ「あいぼん」
川σ_σ||つ「梨華ちゃん」
川o・-・)つ「のんつぁん」

μ ’ヮ ’μつ「吉澤さん」
(Ο^〜^)つ「俺(吉澤ひとみ)」 
从 ・а・)つ「石川さん」

川VvV从<ブルーチーム1人、グリーンチーム2人ということで、グリーンチームが勝ち抜け!

(Ο^〜^)<よっしゃ!
μ ’ヮ ’μb
从;・а・)<よかった…。

川;‘〜‘)||<深読みしすぎた。素直に「のの」って書いておけばよかった。
川σ_σ||<あわせてくれると思ったのになあ。
川o・-・)<……。

川VvV从<これで第2チェックポイント通過の12名が決定しました。おめでとうございます。

ノノ*^ー^)<♪ちゃちゃちゃんらちゃらららら、とぅるるるる、どぅわー。

田中れいな
菅谷梨沙子
アヤカ
新垣里沙
岡田唯
加護亜依
道重さゆみ
村田めぐみ
小川麻琴
みうな
吉澤ひとみ
三好絵梨香

→ 伊東行き決定!

617 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/19(火) 21:24
     罰 ゲ ー ム

ノノ*^ー^)<♪でろれん、でろれん、どととと。

ノノ*^ー^)<ということで惜しくも負けてしまった飯田さん、紺野さん、柴田さんには罰ゲームをしてもらいます。

川‘〜‘)||<え! 本当に罰ゲームあるの?

ノノ*^ー^)<お約束ですから。

川σ_σ||<で、何をやればいいの?

ノノ*^ー^)<みなさんには、ここ横浜から東京まで帰ってもらいます。

川;o・-・)<ちょ、ちょっと待ってよ。収録前にお財布マネージャーさんに預けちゃったよ。

ノノ*^ー^)<ええ、ですから徒歩で帰ってください。

川;‘〜‘)||<道わかんないんだけど…。

ノノ*^ー^)<まあとりあえず地図は渡しておきますのでこれを頼りにしてください。
絵里は藤本さん達の後を追わなくちゃいけませんからこの辺で失礼します。
みなさん、頑張ってくださいねー。

川;σ_σ||<行っちゃうの? …………本当に行っちゃったよ。

川o・-・)<とりあえずこのままっていうわけにもいかないので、どうにかしなければいけませんね。

川‘〜‘)||<とりあえず16号まで出よっか。

川σ_σ||.。oO(正直めんどいなあ。)

川o・-・)<夕食までには帰れますかね?

川‘〜‘)||<帰れるといいね。

第2チェックポイント 飯田圭織・柴田あゆみ・紺野あさ美 失格 

         帰    京?

618 :名無し娘。:2004/10/19(火) 22:46
静岡といえばあの人か

619 :名無し娘。:2004/10/21(木) 14:44
次期待

620 :名無し娘。:2004/10/21(木) 14:48
唐突にネタスレになったみたいだけどおもろいですよ

621 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 22:58
第3ステージ・伊東・銘禄園(旅館)──

川VvV从<バスの長旅とりあえず初日お疲れ様でした。まあこれからもツアーは続きますが。
とりあえず初日お疲れ〜ということでみなさん夕食を召し上がって下さい。

( ‘д‘)<いただきまーす。ってこれ凄い夕食やな。刺身からあわびに天ぷらまで和食づくしや。

μ ’ヮ ’μ<ええ、ここは私も子供の頃何回か来たことがあるんですけど、いい旅館ですよ。
料理もそうですが、温泉もまた凄いんです。

( ‘д‘)<ホンマか? それはたのしみやな。

μ ’ヮ ’μ<露天風呂から見る星空はロマンティック浮かれモードです。藤本さんもびっくりです。

( ‘д‘)<それにしてもホンマ、ここの料理は最高やなー。また太ってしまいそうや。

川 ´^`)<加護はん、もう充分太ってるんで気にせんで大丈夫やでー。

(+^д^)<あははははは、ジブンこそ、あんまり食べ過ぎると、くりいむしちゅーの有田はんみたく、
顎が曲がるんで気いつけたほうがええでー。

川+´^`)<あははははは。わざわざいたみいりますわー。

              バチバチバチ
(+` д ´)- - - - - - - - -×- - - - - - - - -(` ^ ´+川

从;・а・).。oO(触らぬ神に祟りなし。黙っておこう。)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

622 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 23:00
( ´ Д `)<んあ、ミキティお疲れ。

川VvV从<いやあ、司会ってやったことなかったからちょっと緊張するねー。でも面白いけど。
そういえば、3人は美貴達がくるまで何をしていたの?

从‘ 。‘从<ごっちんと卓球してたんだ。

川‘▽‘)|<え? 卓球台があるんだ。

(Ο^〜^)<やっぱり温泉といえば卓球だね。

( ´ Д `)<……、よっすぃー、ミキティ、あやや、アヤカさんもあとでダブルスしない?

(Ο^〜^)<お、いいねー。

川VvV从<フッフッフ。それは滝川の福原愛と恐れられたこの私に対する挑戦状かい?

从;‘ 。‘从<美貴たん、年齢的に矛盾してるよ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

||c| ・e・)|<安倍さん、お久しぶりです。

(●´ー`)<おー、ガキさん。元気だった?

||c| ・e・)|<はい。相変らずです。安倍さんこそお元気そうで。

(●´ー`)<亀ちゃんもアシスタントお疲れ様〜。

ノノ*^ー^)<いえいえ、これくらいは大丈夫ですよ。

从*・ 。.・从<絵里〜、ここのチェックポイントはいつやるの?

ノノ*^ー^)<さゆ、ごめん。それはいえないんだ。

从 ´ ヮ`)<今やるのかと思ったけどやらなさそうっちゃ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

623 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 23:01
( ‐ Δ‐)<菅谷梨沙子さんですね。

州*‘ o‘リ<うん。

( ‐ Δ‐)<一つ温泉に入ったときにたしかめて欲しいことがあるんですよ。

州*‘ o‘リ<な〜に?

( ‐ Δ‐)<田中れいなさんの股間に毛は生えているのかを何気なく確かめて欲しいんです。

州*‘ o‘リ<いいよ〜。

( ‐ Δ‐)<報酬は弾みますよ。フフフフ。

∬ ´◇`)??

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

624 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 23:01
( ‘д‘)<温泉最高やったなー、あとは寝るだけやな。チェックポイントは明日かいな?

キーンコーンカーンコーン。

( ‘д‘)<お、ここでチャイムかいな。

     ノノノハヽ
    川VvV从<皆さん、今から寝るところだとは思いますが、ここで第3ステージを行います。
     (つ と)  
  ━┳━━━┳━
    ┃温 泉 ┃

(Ο^〜^)<え、何? 今からやるの?

川‘▽‘)|<っていうかステージになったんだ。

川VvV从<ここでは15人から1人落ちて14人になります。次のステージは三重。
みなさんはツアーとかでいろんなところにいくかと思いますが、
環境が変わったからといって眠れないようでは次の日のコンサートに影響します。
ということでここで問われるのは「すぐに眠れる能力」。
ルールのほうをキャメイさんから。

ノノ*^ー^)<は〜い。皆さんには頭に脳波を図る機械を装着してもらいます。
その状態で布団に入ってもらい、早く寝入った人から勝ち抜けです。
ちょっと寝ずらいかと思いますが頑張ってください。
尚、発表は明日の朝食時です。

川VvV从<そんな感じで準備よろしく。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

625 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 23:03
部屋割り紹介

玄武の間

d从*・ 。.・从b<耳につけた機械がなんか変な感じ。
d从 ´ ヮ`)b<ちょっと違和感があるっちゃ。
dμ ’ヮ ’μb<この部屋、子供の頃泊まったんですよ。懐かしいなあ〜。
d||c| ・e・)|b<菅谷ちゃん、そのフルーツ牛乳はどうしたの?
d州*‘ o‘リb<もらったんだもん。

青龍の間

d(●´ー`)b<なっち、修学旅行を思い出すなあ。……枕投げやらない?
d从;‘ 。‘从b<そんな暇はないんじゃないでしょうか。
d川‘▽‘)|b<この部屋はアダルティなメンバーがそろったお部屋ですね。
d( ´ Д `)b<んあ、よっすぃーと一緒の部屋だぽ。
d(Ο^〜^)b<この大人数で寝るのって珍しくない?

白虎の部屋

d( ‘д‘)b<たらふく食うて、温泉に入ったからすぐ眠れると思うねんけどな。って隣お前か!
d川+` ^ ´)b<それはこっちの台詞や。太った人はいびきがすごいらしいから気をつけてや!
d(+` д ´)b<いびきなんかかかへんわ!
d∬ ´◇`)b<喧嘩している場合じゃないような…。
d( ‘д‘)b<それもそうやな。うちはさっさと寝るからな。
d川 ´^`)b<うちの方が先に寝させてもらいます。
d( ‐ Δ‐)b<そうかやっぱりちょろちょろだったか。
d从 ・а・)b<???

朱雀の間

川VvV从<さあて、最後まで眠れないのは誰なんでしょうか。
ノノ*^ー^)<私たちはここでモニター越しに見守ってますよ。

………………………………………………………………………………………………………

626 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 23:03
d川 −^−)b.。oO(あ、なんかだんだん眠くなってきた……。)

<ののたんれす。だぶるゆーのりーだーれす。
ボソッ

d川 −^−)b.。oO(あのアホが何かつぶやいとるな。無視や無視。)

<にくまんうめーのれす。ふとるふとるいうんじゃねーのれす。
ボソッ

d川 −^−)b.。oO(……………………。)

<だってハンバーグしかわからなかったんだもん。
ボソッ

d川 −^−)b.。oO(誰がつっこむかいな)

<え? それは紺野さんでは?

d川 −^−)b.。oO(誰だつっこんだのは? この声は三好はんやな。めんどいから放置や。)

<何が?

<いやだからその台詞は辻さんじゃなくて紺野さんじゃないのかなって。

<だから?

<間違ってますよってことですよ。

<トロモニやから間違ってへんで。

<トロモニは関係ないじゃないですか。

d川+−^−)b.。oO(あー、何かイライラする。三好はんのせいで寝れんわ。)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

627 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 23:04
別室──

川VvV从<というわけで第3ステージがスタートしました。

ノノ*^ー^)<さてどうなることやら。

(5分経過)

ノノ*^ー^)<藤本さん、いきなり寝ちゃった人がいますよ。

            ZZZ
       __ ノハハヽ _____
     /( (0-〜-)(() /
    / ̄⌒⌒⌒⌒⌒ ̄,) 
  / ※※※※※ /
 (________,,ノ

            ZZZ
       __ ノハハヽ _____
     /(从 - 。- 从(() /
    / ̄⌒⌒⌒⌒⌒ ̄,) 
  / ※※※※※ /
 (________,,ノ

            ZZZ
       __ ノハハヽ _____
     /( 川 -▽-)|(() /
    / ̄⌒⌒⌒⌒⌒ ̄,) 
  / ※※※※※ /
 (________,,ノ

川VvV从<これは、よっちゃんさんとあやちゃんとアヤカさんだね。

ノノ*^ー^)<早いですねー。

川VvV从<あー、この3人は美貴達と卓球してたからね。ちょっと疲れていてちょうどよかったんじゃないかな。

628 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 23:04
(8分経過)
            ZZZ
       __ ノハハヽ _____
     /( ||c| -e-)|(() /
    / ̄⌒⌒⌒⌒⌒ ̄,) 
  / ※※※※※ /
 (________,,ノ

ノノ*^ー^)<新垣さんが寝たようですよ。

(9分経過)

            ZZZ
       __ ノハハヽ _____
     /( ( ‐ Δ‐) (() /
    / ̄⌒⌒⌒⌒⌒ ̄,) 
  / ※※※※※ /
 (________,,ノ

川VvV从<今度は村田さんか。AAもとから目をつむっているのでわかりにくいけど。

(その後──)

11分 ( ´ Д `)
13分 ( ‘д‘) 从 ・а・)
15分 从 ´ ヮ`)
16分 州*‘ o‘リ μ ’ヮ ’μ
18分 ∬ ´▽`)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

629 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 23:05
玄武の間

d从*・ 。.・从b.。oO(こんなことならバスで寝るんじゃなかったなあ。)

青龍の間

d(●;´ー`)b.。oO(さっき、ごっちん達が卓球していたときにちょっと居眠りしてたから、全然眠れないべさ。)


白虎の部屋

d川;´^`)b.。oO(なんで騒いでいた二人の方がうちよりも早く寝てるんやろ。焦ったら余計眠れへんわ。)

朱雀の間

ノノ*^ー^)<残るはあと3人ですね。

川VvV从<ここからはいかに平常心になるかだね。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

翌朝──

     ノノノハヽ
    川VvV从<皆さん、おはようございます。よく眠れましたでしょうか。
     (つ と)   発表は朝食を食べ終わってから発表します。
  ━┳━━━┳━
    ┃温 泉 ┃

( ‘д‘)<昨日はいつの間にやらねむっとったわ。マコはどうやった?

∬ ´▽`)<わたしもいつの間にか眠ってました。最後ではないような気もしますけどね。

( ‐ Δ‐)<そうは言ってもドキドキするもんだね。誰が落ちたんだろう?

川+`^´)<ガルルル

从;・а・).。oO(なんで、睨まれているの?)

………………………………………………………………………………………………………

630 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 23:06
川VvV从<朝食も終ったようなので発表したいと思います。キャメイさんよろしく。

ノノ*^ー^)<は〜い、それでは一気に12位まで発表しま〜す。

1 松浦亜弥
2 アヤカ
3 吉澤ひとみ
4 新垣里沙
5 村田めぐみ
6 後藤真希
7 加護亜依
8 三好絵梨香
9 田中れいな
10 菅谷梨沙子
11 みうな
12 小川麻琴

ノノ*^ー^)<ということでここまでの12人は第3ステージ進出決定です。

(Ο^〜^)<おっしゃ!

从 ^ 。^从<まつーらは一番だったんですね。

川‘▽‘)|<私たちの部屋の人はみんな寝るの早かったんだ。

( ´ Д `).。oO(あと3人は誰だろう?)

川VvV从<さてここまで名前を呼ばれていない3人は前に出てきて下さい。

(((从;・ 。.・从   ((((●;´ー`)   (((川;´^`)

从*・ 。.・从<ラスト3人かあ。
(●;´ー`)<なっちヤバイよー。
川;´^`)<あーもう、ホンマたのんますわー。

川VvV从<それでは第13位の発表です。第13位は……




从;・ 。.・从



(●;´ー`)



川;´^`)

631 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/10/31(日) 23:07
ノノ*^ー^)<はーい、今日の更新はここまで。

632 :名無し娘。:2004/11/01(月) 03:50
そんな殺生な

633 :名無し娘。:2004/11/02(火) 00:21
乙。次回作に期待

634 :名無し娘。:2004/11/02(火) 01:32
そんなぁぁぁぁぁぁぁ

635 :名無し娘。:2004/11/02(火) 08:06
ウワーン

636 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/03(水) 20:32
川VvV从<道重さゆみ!

从*・ 。.・从<やったー!!

从 ´ ヮ`)<さゆおめでとう!
||c| ・e・)|<おめでとうなのだ。

(●;´ー`)<なっち最後はちゃんと眠ったよー。
川;´^`)<アカンアカンアカンアカンアカンアカンアカンアカンアカンアカン……。
神様仏様ビリケン様〜。

川VvV从<さあ、いよいよやってきました、第14位!
これで名前を呼ばれなかった人がここで落ちます。
その第14位は……。




(●;;´ー`)



川;;´^`)




川;VvV从<……あれ、誰だっけ?

(●;;`ー´)<みいきてぃぃぃーーーーーーーーーー!!!

川;;´^`)<ホンマそういうのは勘弁してくださいよー。

川VvV从つ□<えっと、ああ、そうだそうだ。

川VvV从m6<岡田唯!

川 ´^`)<よし! あー心臓止まるかとおもうた。

(●;;´ー`)<エエエエエエエエエエ!! なっち? なっちなの?

ノノ*^ー^)<お二人はダントツで遅かったです。シゲさんが32分だったのに対して、
唯ちゃんが47分、安倍さんが50分でした。

637 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/03(水) 20:32
(●´ー`)<3分差かあ〜。

川 ´^`)<例えラス1でも抜けは抜けや! ホンマ良かったわ。

( ‘д‘)<まあ、おめでとうというておくわ。ふん。

川 ´^`)<ほんならうちもおおきにっていうとくわ。

川VvV从<これで第3ステージ通過の14名が決定しました。おめでとうございます。

ノノ*^ー^)<♪ちゃちゃちゃんらちゃらららら、とぅるるるる、どぅわー。

松浦亜弥
アヤカ
吉澤ひとみ
新垣里沙
村田めぐみ
後藤真希
加護亜依
三好絵梨香
田中れいな
菅谷梨沙子
みうな
小川麻琴
道重さゆみ
岡田唯

→ 三重行き決定!

||c| ・e・)|<このあとは罰ゲームですね。安倍さんがどうなっちゃうのか心配だなあ。

∬ ´▽`)<そういわれてみれば、横浜ん時はみんな先にいっちゃったから、罰ゲームってどういうのやるかわからないね。

638 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/03(水) 20:33
     罰 ゲ ー ム

ノノ*^ー^)<♪でろれん、でろれん、どととと。

ノノ*^ー^)<安倍さん、残念でした。それはそれとして罰ゲームをしてもらいます。

(●´ー`)<え? 罰ゲーム? そんなのなっち聞いてないよ?

( ‐ Δ‐)<あ、そうか。安倍さんここから参加だから聞いてないんだ。

ノノ*^ー^)<…………。まあ、いいじゃないですか。そんなに大変なことではないですよ。
安倍さんにはですね、ここの仲居さんを1日体験してもらいます。
ということでさっそくここの女将さんの茂那さんです。

( ´∀`)<あなたが今日うちの旅館を手伝ってくれるのね。
早速、着替えよろしくね。あと、一応変装用の伊達メガネも用意しておきましたよ。

(●´ー`)<あ、はい。着替えてきます。

ノノ*^ー^)<他のみなさんは部屋に帰って出発する準備してきてくだーい。

………………………………………………………………………………………………………

(● ΘーΘ)<さっそく着替えてきました。
(● ΘーΘ).。oO(これって微妙なAAだべさ。)

( ´∀`)<ではさっそく朝ごはんの片付けからお願い。

(● ΘーΘ)<わかりました。

………………………………………………………………………………………………………

639 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/03(水) 20:33
( ‘д‘)<さていよいよバスが出発やな。

川VvV从<えー、みなさま、あちらをごらんください。

( ‘д‘)<ん、なんや?

川VvV从<仲居さんたちが見送ってくれています。

从*・ 。.・从<あ、安倍さんもいる。

(● ΘーΘ)<みんなー、なっちの分まで元気でやるんだよー。

( ‘д‘)<眼鏡かけとったな。

μ ’ヮ ’μ<眼鏡かけていましたね。

………………………………………………………………………………………………………

 ノハヽヽ
(● ΘーΘ)
 (   )つ\
  | | |    \
 (_)__)    吊

(● ΘーΘ).。oO(このAAモップって浴場掃除しているようにはみえないべさ。)

(● ΘーΘ).。oO(この仕事って結構大変だべさ。これを毎日しているみんなはすごいわー。

(● ΘーΘ).。oO(ここで帰るのはちょっと悲しいけど、温泉宿に骨休めの1泊旅行だと思えばいいかなあ。)

(● ΘーΘ).。oO(昼ごはんは近くにおいしいそば屋があるっていうからそこで食べよおっと。)

このあと、安倍なつみが夕方泊まりに来たお客についうっかり正体をバラしてしまい、
大変な騒ぎになるのだが、それはまた別のお話。

第3ステージ 安倍なつみ 失格 

    帰    京

640 :名無し娘。:2004/11/03(水) 22:39
森本レオがいたね。乙

641 :名無し娘。:2004/11/04(木) 20:57


642 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/11(木) 22:14
第4ステージ・三重県鈴鹿市・東鈴鹿カートコース──

     ノノノハヽ
    川VvV从<第4ステージの鈴鹿へようこそ!
     (つ と)   まあ、ここでなにやるかはもうバレバレだとは思いますが。
  ━┳━━━┳━
    ┃平 家 ┃

( ‐ Δ‐)<ふむ、これだけ同じものがいっぱい置いてあってはな。

     ノノノハヽ
    川VvV从<みなさんのお察しととおりここではカートグランプリを行います。
     (つ と)   ここで問われるは、根性とトップを狙うハングリー性。
  ━┳━━━┳━      いつも通りルール説明をキャメイさんから。
    ┃平 家 ┃

ノノ*^ー^)<はいは〜い。ルールは予選が短いことを除けば本番のF1のルールと同じです。
予選は、自分ひとりでコースを3周走行してそのうちのベストラップをとります。
それを全員分とって、成績の良い順に前から並べ、本番のスターティンググリッドがきまります。
本番は5周してもらいます。

川VvV从<それではさっそくコースの発表です。

ttp://www.sonicpark.co.jp/course/coursemap.gif

川;‘▽‘)|<こ、これは…。

( ´ Д `)<結構、テクニックが問われるコースだぽ。

(Ο^〜^)<カッケー!

     ノノノハヽ
    川VvV从<ここで落ちるのは1名。13名が次のステージ京都へと進めます。
     (つ と)   また、ここで1位になった人には、本場伊勢海老づくしの
  ━┳━━━┳━       夕食がプレゼントされます。
    ┃平 家 ┃

从 ´ ヮ`)<伊勢海老は、食べたことないっちゃ。

||c| ・e・)|<トップを狙え!なのだ。

ノノ*^ー^)<それではさっそくですね〜、カートの扱い方について説明しますので移動しまーす。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

643 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/11(木) 22:14
ノノ*^ー^)<ということで一通り説明をしてもらいました。これから30分、カートに実際に乗って、
操作の仕方を確認してもらいます。

( ‘д‘)<あー、うちこういうの苦手や〜。機械とか苦手やねん。

从*・ 。.・从<大抵の女の子は苦手だと思うの。

( ‘д‘)<せやなー。とりあえずビリにならなければ次すすめるからがんばらんとあかんなー。

………………………………………………………………………………………………………

川VvV从<ここからは、このゲームの展望について解説にキャメイさんを迎えお送りします。

ノノ*^ー^)<はい、よろしくお願いします。

川VvV从<えー、ではまずですね。トップ争いをしそうなのは誰でしょうか?

ノノ*^ー^)<まずはですね。福岡時代に単車で慣らしたテクニックが光るか、田中れいな!

川VvV从<バイクに変な翼とかつけてそうだな。

ノノ*^ー^)<カッケーもの大好き、吉澤ひとみ!

川VvV从<よっちゃんさん、モータースポーツ好きそうだもんね。

ノノ*^ー^)<クールに決めるぜ、後藤真希!

川VvV从<なんだかよくわからないけど、ごっちんは物怖じしなさそうだよね。

ノノ*^ー^)<こんなところですね。逆にちょっとヤバそうなのが、
子供なので機械とかよくわかってない菅谷梨沙子ちゃんとか、
加護さんとか小川さんとかもちょっときついかもしれませんね。
あと、さゆも機械苦手なのでちょっと心配です。

川VvV从<ありがとうございました。さて、そうこう言っているうちに予選がはじまります。
前回の突破順と逆なので岡田ちゃんからですね。

644 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/11(木) 22:16
なかなかスリルがあって楽しいやないか。
             V
            〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 川 ´^`)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 

1週目 1分25秒57
2週目 1分19秒27
3週目 1分20秒94

川VvV从<1分20秒切ったね。

ノノ*^ー^)<次はさゆ、小川さん、みうなちゃんです。

645 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/11(木) 22:17
           ………………
             V
            〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 从 ;・ 。.・)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 

ベスト 3週目 1分29秒26

   スピードがあんまり出ないのは体重のせい?
             V
            〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 ∬ ;´◇`)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 3週目 1分27秒92

     明日もチューチューメルヘンかいどぉ
             V
            〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 μ ’ヮ ’)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 2週目 1分22秒78

ノノ*^ー^).。oO(やっぱりさゆ苦戦しているなあ。)

646 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/11(木) 22:17
       わけわかんないもーん。
             V
            ☆ノハヽ         
       ヽ二二 州*‘ o‘リ       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 3週目 1分26秒23

  福岡で慣らしたドライブテクをみせつけるっちゃ!
             V
            〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 从 ` ヮ´)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 3週目 1分11秒05

   さすがにスクールでは習わなかったなあ。
             V
            〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 从 ・а・)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 2週目 1分23秒74

川VvV从<さすがはれいな、いいタイムだなあ。

647 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/11(木) 22:17
        もうわけわからんわー。
             V
            @ノハ@         
       ヽ二二 ( ;‘д‘)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 3週目 1分28秒43

      ごとーはこういうの得意なんだなー。
             V
             〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 (  ´ Д `)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 3週目 1分14秒87

      藤原豆腐店っていうのが欲しいね。
             V
             〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 ( ‐ Δ‐)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 2週目 1分16秒48

ノノ*^ー^)<明暗わかれた2人と1人ってところですよ。

648 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/11(木) 22:18
     テレフォンゴールのPVみたいだなあ。
             V
            〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 ||c| ・e・)|       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 2週目 1分20秒02

     基本はアウトインアウトだぜ!!
             V
            〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 (Ο^〜^)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 3週目 1分14秒09

      なんかたのしーですね。
             V
            〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 川‘▽‘)|       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 2週目 1分19秒35

      まつーら、これは初体験です。
             V
            〃ノハヾヽ         
       ヽ二二 从 ‘ 。‘)       
         _||==-/ __O⌒\  ____  
 ε===(◎;;;)--(◎;;;)==二=));;;) 
         ̄      ̄      ̄ 
ベスト 2週目 1分27秒87

649 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/11(木) 22:18
川VvV从<以上で予選終了です。さて、スターティンググリッドが決まりましたね。

ノノ*^ー^)<はい。スターティンググリッドはこんな感じです。

1:从 ´ ヮ`)
          2:(Ο^〜^)
3:( ´ Д `)
          4:( ‐ Δ‐)
5:川 ´^`)
          6:川‘▽‘)|
7:||c| ・e・)|
          8:μ ’ヮ ’μ
9:从 ・а・)
          10:州*‘ o‘リ
11:从‘ 。‘从
          12:∬ ´▽`)
13:( ‘д‘)
          14:从*・ 。.・从

川VvV从<さて、ポールポジションに立ったれいながそのままトップでゴールするのか、
それとも、他のメンバーがそれを阻止するのか?

ノノ*^ー^)<そして、シューマッハに顎が似ているあの人はどうなのか!

川 ´^`)<え、ウチのこと、それ?

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

650 :名無し娘。:2004/11/12(金) 08:09
おおカートか。
ショマクエを思い出す。

651 :名無し娘。:2004/11/13(土) 20:26
のこり2k

652 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/20(土) 23:04
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1097152871/14-

零*^ー^)<後編は上のスレにアップしましたよ。

653 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/21(日) 23:51
別れは突然にやってくる。
そして私たちはその人がいなくなってはじめてその人の大切さに気が付くんだ。

小説「Ghost Empress」 COMING SOON!!

654 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/11/23(火) 21:32

http://www.omosiro.com/~sakuraotome/live/test/read.cgi?bbs=bbs&key=1101213149

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