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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 24 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/13 23:12:44
- 学校の11WATERは、道重の首輪が爆発した瞬間、まず矢口真里が悲鳴をあげ、それにつられるように、
悲鳴をあげたり、嗚咽したり、逃げ出そうとする人がいたりと、混沌があたりを支配した。
「おい、お前ら席に着け! ちっ、しょうがないなあ。」
香取は手をあげると、前の入口から入ってきていた兵士達は一斉に床に向けて威嚇射撃をする。
尋常ではない轟音とともに、学校の床が削られ、破片が宙に舞う。
その迫力の前に、泣き叫んでいた娘達の動きが一瞬にして止まった。
そして、威嚇射撃が終わる数秒前 ―― 床を跳ね返された弾の一発が、紺野あさ美の右腿をかすめた。
「キャッ!」紺野がその場にうずくまる。弾がかすめたと思われる場所から血が流れていた。
藤本美貴は自分のハンカチを取り出し、紺野の傷口を押さえる。「動ける?」
痛みよりも精神的なショックが大きいのか頷くのがやっとだった。
「……私につかまって。」
紺野が藤本につかまりながら席に戻るのを見て、他のメンバーも席についた。
(これは、ゲームじゃない本気ね。)藤本は確信した。
「今度は、近距離武器の支給にうつります。」香取は何事もなかったように説明を続けた。
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『一応の』冷静さを取り戻した集会所では石橋によるその他の武器についての説明がされていた。
亀井は顔を洗い、道重は他のメンバーによって教室の隅に寝かされていた。(さすがにこれは石橋も許可した。)
「まー、さすがに銃だけじゃ心もとないんで、他の武器も一応外の物置に保存してあるわけだ。」
石橋はそういうとポケットから鍵を取り出し、メンバーにみせる。
「これが物置の鍵だが、これは俺がこの島から出るときに渡すぞ。
そうしないと支給された武器でいっぺんに襲われたらかなわないからな。
中には銃がもう3丁と、それの銃弾。そして近接用武器──まあ剣とかだな──が入ってる。
さて、俺からの説明はこれまでだ。時計が12時なったら俺たち司会者はこの島を離れる。
そしてゲームスタートだ。優勝目指して頑張れよ、FOOD6!」
こうして狂気のゲームはスタートしたのだった。
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