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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 271 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/01/26(月) 21:14
- AIR TEAM'S PHASE──
紺野が最後に確認した緑の点、それは島の北西部の海岸沿いをSALTの本部のある北部に向けて歩いている
石川を示していた。その時、この時間に流れるはずのない音楽が流れる。
「どもー。中居正広です。まだ前回の放送から1時間半しか経ってませんが、
ここで臨時の放送です。えー、チームの変更ですね。AIRチームだった稲葉貴子が、
SALTチームのメンバーになりました。そんな感じですね。以上です。」
(やっぱり、あれはわたしを悪者にする罠だったんだわ。)石川は確信する。
(ますます、稲葉貴子に問い詰めなくちゃ気がすまないわね。)
海岸が終わり、やがてもうすぐ別荘というところで石川は声をかけられた。
「石川」
声のほうを見るとそこには真剣な顔をした矢口がいた。
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- 272 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/01/29(木) 23:43
- WATER TEAM'S PHASE──
「あれ矢口さん、どうしてこんなところに?」石川は矢口の突然の登場に少し驚いたようだ。
「ま、いろいろあってね。」矢口はつれない。「…ところで石川はこれからどこに?」
「いや、ちょっとSALTの本部へと。」矢口の真剣な態度に少し戸惑う様子を見せる石川。
「チーム変更した稲葉さんを問い詰めるために?」
「それは、そうですよ。……って何で矢口さんが知っているんですか?」石川は驚いた。
「前田さんに聞いたんだ。石川が最初に松浦を撃とうとして稲葉さんが取り付いたんだけど、
もみ合いの中、発砲されちゃってそれが裕ちゃんに当たって…。」
「それ、間違ってますよ。稲葉が一人で中澤さんを撃ったんです。
始めっから、稲葉はSALTと組んでいたんです。私を悪者にするために中澤さんを撃ったんです。」
「え?」今度は矢口が驚いた。(話がよくわからないなあ。)
「でも、石川を悪者にするために裕ちゃんを殺したりはしないだろう。」
「それをしたんです。あいつらは!!」石川が語気を荒げる。
「で、稲葉さんに会って問い詰めるの? 『もしかして稲葉さんははじめっからSALTと組んでいたんですか?』って?」
「そりゃ、そうですよ。」
「ま、おそらく稲葉さんは否定するだろうね。『は? 何言ってるの?』って。そしたらどうするの?」
「そ、それは…」石川はもともと勢いでここまで来たので後のことはあまり考えてなかったようだ。
- 273 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/01/29(木) 23:43
-
「とりあえず、落ち着けって。」
「私は冷静です!! 矢口さんこそ、こんなところでブラブラしてないで帰ったらどうですか?
じゃあ、私は行きますので。」石川は行こうとするが、矢口はそんな石川の肩を抑えて行かせないようにする。
「待ちなって。今あそこ行ってもしょうがないよ。とりあえずAIRの本部にでも帰って朝飯でも食べなって。」
石川は、自分の手で矢口の手を払いのけて別荘のほうへ向おうとするが、
矢口が素早く石川の前に回りこみ進路を妨害する。
「とりあえず、そこどいてください。話をするだけですから。」石川は明らかに苛立っていた。
「そういうわけにはいかないよ。今の石川は何をしでかすかわからないもん。」
矢口は、真面目だがその分キレたら手がつけられない石川の性格をわかっていた。
「フン。どうしてもどいてくれませんか?」「ああ、石川が帰るまでね。」2人とも譲らない。
「これでも、どいてくれませんか?」石川はナップザックからシグ/ザウェルを取り出すと、
銃口を矢口のほうへ向けた。
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