■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 最新50
とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

234 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/12/28(日) 22:36
FOOD TEAM'S PHASE──

「う〜ん。」
保田は田中の持ってきたPCの前で腕を組み唸っていた。
最初にPCにあった「解説.doc」の中は、はじめは医学関係のわけのわからない文章だったが、
PCに入っていたとあるソフトで解析すると新たな文章となった。
そしてその文章には、今回の「ハロプロシャッフルゲーム」の様々なことが書いてあった。
スタッフの名前とどこで監視をしているか、警備の人数、ゲームの舞台となる島の建物の位置、
宝箱の位置と中身などなど。
(あの外国の兵士達は昨日一日の契約だけだったみたいね。ま、この辺はプラスになる情報っと。)
その中でも、保田が特に気になったのが首輪システムである。
やはりコンピュータで管理されているらしく、一応防御システムもあるみたいなのだが、
外からの攻撃にはあまり強くないみたいである。
(まあ、外から攻撃されるなんて思ってもみないでしょうけど。ここを突かない手はないわね。)
保田は首輪のシステムに侵入するつもりである。そこからどうするかはまだ未定だ。
とりあえず今は、ネット上に置いてある自分のデータをダウンロードしているところである。
(やっぱりデータが大きいと時間がかかるわね。)

235 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/12/28(日) 22:36
「プープー」その時、FOODのトランシーバーから呼び出し音が鳴った。
(そういえば、交渉が成功したら連絡するって裕ちゃんが言ってっけ。)保田は思い出す。
「保田です。裕ちゃん、どう? うまくいった?」相手が中澤だと思いそのつもりで呼び出しに答えた。が、
「こちら前田です。SALTの前田です。中澤さんのトランシーバーを借りました。
 交渉は決裂しました。それで、中澤さんは…………亡くなりました。」
「へ?」保田は突然すぎて前田の言ったことが理解できなかった。
そして、トランシーバーの向こうから流れる中澤が撃たれた経緯を、
どこか映画かドラマのストーリーを聞くがごとく、現実と認めることができずに、他人事のように聞いていた。
「そういったわけで、AIRには十分気をつけてください。
 あと、これからそちらへ中澤さんの遺品を届けたいと思います。それでは。」通信は終了した。

しばらく現実を認められずに、トランシーバーを握りしめながら、ぼーっとしていた保田だが、
はっと気がつくと、みんなのいる第一会議室(最初にみんなが寝かされていた場所)に走っていく。
中には、亀井・田中、そして目覚めた後藤がいる。どうやら朝食の話をしていたようだ。
「みんな、大変よ!」
3人とも慌てて入ってきた保田をみてびっくりする。「圭ちゃん、どうしたの?」後藤が心配する。
そこで、保田はさっき前田から聞かされた話を3人に話す。
「中澤さんが…、本当なんですか?」3人とも信じられないようだ。そこへ…

236 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/12/28(日) 22:37
「みんな、大変よ!」顔色を変えた里田とみうなが会議室に入ってくる。
「へ? どうしたの?」ちょっと前の自分とほとんど同じ行動の里田に保田は面食らう。
「中澤さんが亡くなったと、石川さんから連絡がありました。」里田は報告する。
「それ、私のところにも前田さんから連絡があったよ。石川が松浦を撃とうとして
 あっちゃんがそれに気付いて飛びついたんだけど、狙いが外れて裕ちゃんに当たったって。」
保田は後藤たちにした話を里田にする。
「え? あたしの聞いた話だと、稲葉さんが突然中澤さんを撃って、そのあと石川さんに体当たりして、
 松浦さんが大声をあげてミカさん達が駆け寄ったらいつのまにか石川が松浦を撃とうとしたことになっていた
 と聞きましたよ。つまり、石川さんは稲葉さんと前田さんと松浦さんの罠に嵌って言ってました。
 それで、あたしに『急いで戻ってきて。』と言ってきました。」

237 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/12/28(日) 22:38
「みんな、大変よ!」顔色を変えた里田とみうなが会議室に入ってくる。
「へ? どうしたの?」ちょっと前の自分とほとんど同じ行動の里田に保田は面食らう。
「中澤さんが亡くなったと、石川さんから連絡がありました。」里田は報告する。
「それ、私のところにも前田さんから連絡があったよ。石川が松浦を撃とうとして
 あっちゃんがそれに気付いて飛びついたんだけど、狙いが外れて裕ちゃんに当たったって。」
保田は後藤たちにした話を里田にする。
「え? あたしの聞いた話だと、稲葉さんが突然中澤さんを撃って、そのあと石川さんに体当たりして、
 松浦さんが大声をあげてミカさん達が駆け寄ったらいつのまにか石川が松浦を撃とうとしたことになっていた
 と聞きましたよ。つまり、石川さんは稲葉さんと前田さんと松浦さんの罠に嵌って言ってました。
 それで、あたしに『急いで戻ってきて。』と言ってきました。」

238 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/12/28(日) 22:39
「なにそれ? 随分情報が違っているわね…。
 とりあえず、その辺の検討はあとでするとして、里田さんは戻ったほうがいいわね。
 後藤、そしてみうなちゃん。里田さんを送り届けて。一人じゃ危ないし。」
「いえ、一人でも大丈夫ですよ。」
「何が起きるか分かりませんし、あさみさんが亡くなって、まいさんまで死んじゃったら私…。」
みうながあさみの死を放送で聞いた時の事を思い出したのか、少し目が潤ませ里田を説得する。
「わかったわ。それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます。」 
「じゃあ、圭ちゃん、行って来るね。」
後藤・里田・みうなは倉庫へと向った。

(石川が松浦を撃とうとしたせいで裕ちゃんが死んだというSALT。
 そして、石川を嵌めるためにはじめっからあっちゃんが撃ったというAIR。
 共通するのは裕ちゃんの死。…わけわかんないわ。)
保田は混乱していた。

─────────────────────────────────────────────────────

499KB
続きを読む

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail(省略可)

0ch BBS 2006-02-27