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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 284 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/02/14(土) 13:54
- WATER TEAM'S PHASE──
飯田さんから「紺野と合流したよ。」って連絡がなかったからおかしいと思ったんだ。
吉澤達がいる学校でもみんなそのことには何となく気付いていたけど、誰も口にだしてなかったよ。
ミキティはちょっと落ち着きがなかった。吉澤もちょっと普通に喋っていても、
(何で連絡ないんだろう。)と心の中では思っていた。
まあ、ののは飯田さんたちが戻ってきた時に「あれ? こんちゃんは?」と聞いていたから、
本当に気付いてなかったかも知れないけど。
飯田さんはそんなののの質問に、いったん悲しい顔をしたがすぐに気を取り直し、息を整えて、
「紺野は、このよにはもういないの。」と発言した。
吉澤は最初、「このよにはもういないの」の意味がわからなくて、(まあ、理解したくなかったんだけど)
唖然としていた。残る2人も何も喋らずあたりはシーンと静まり返っていたんだけど、そんな時、
「いないって、どういうこと?」
と静寂を破ったのはミキティだった。その言葉を受けて飯田さんは説明をしたんだ。
ミキティの言われた家にたどり着き、入り口で歌を歌ったが反応なく、裏に回ってみたところ、
庭に通じるサッシのガラスが割られており、そのサッシの近くに既に事切れていた血まみれの紺野がうつぶせで倒れていた。
そしてその紺野の左胸には、するどいもので刺された跡があった。
飯田さん達は、そんな紺野をその家の庭に埋葬してきたと語った。
- 285 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/02/14(土) 13:55
- 話の途中から、ののの目からは涙がこぼれていて、話が終わった途端、「うわーん」と声を出して泣きはじめ、
吉澤の体にしがみついてきたんだ。
ミキティは、「う、嘘でしょ? 本当は元気なんでしょ? 美貴達を驚かそうとしているんでしょ?」
と飯田さんの腕を強く握っていた。そんなミキティに飯田さんは首をゆっくりと横に振った。
するとミキティは「嘘、嘘、うそ…」とその場に崩れ落ちてしまったんだ。
飯田さん達はのの達が心配だったけどこれ以上被害が広がらないようにとまた捜索に出かけていった。
出かける間際、吉澤に「吉澤、2人をよろしく…」と言い残していった。
ののは、心労から保健室で寝込んでしまった。
昨日まで仲良くしていたメンバーが死んでしまったのだ、無理もない。
ミキティは「一人になりたい。」と端の教室に篭ってしまった。
紺ちゃんが死んじゃったのは一人にした自分のせいだと思っている節がある。こっちも心配だ。
吉澤はとりあえず二人に何か食べてもらおうと、食べ物を探し始めた。
* *
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