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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

396 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/27(木) 23:47
WATER TEAM'S PHASE──

藤本は、学校を出てから一度紺野がいた民家に立ち寄り、飯田達が紺野を埋めた場所に、
途中で摘んだ花を供えると、決意を新たにし、南に離れた民家を拠点と決めて、
準備をすると襲撃者を待つ。だが、なかなか登場しない。
家の中にいても相手がみつけてくれないかと思った藤本は屋外で待つ。

ちょうど待ちくたびれた頃、何かが横から飛んでくる気配がしたので横を振り向く。
そして偶然に飛んできた黒いボールのようなものをキャッチし、それを反射的に投げ返した。
それは、轟音とともに空中で弾けた。弾けたものから生まれた煙があたりを覆う。
藤本は咄嗟に近くの木の陰に隠れた。

397 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/27(木) 23:47
その煙の中から銃声が聞こえ、藤本の隠れている木に銃弾が当たる。
その後、煙の中から右手に剣を、左手に銃を構えた一人の少年が飛び込んでくる。
(あれは…ユウキ? あいつがあさみさんと村田さんを殺した…
 もしかしたらあいつが紺ちゃんも…。)
藤本は足元にある小石を拾うと、遠くに投げる。小石は地面に当たり「カッ」という音を立てる。
ユウキはその音の方向に銃を撃つ。
銃声に紛れて藤本は拠点のある民家へと逃げる。ユウキも気がついたのか藤本に向けて銃を撃った。
銃弾の内の一発が藤本の左上腕部をかすり、衣装を焦がす。
藤本は熱さを伴う鋭い痛みを感じたが、かまってはいられない。民家に入る。
ユウキも藤本の後を追いかけ始めた。

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398 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/28(金) 22:56
EE JUMP TEAM'S PHASE──

ユウキは、さっきの稲葉にやったように手榴弾で相手を弱らせてから、
エクスカリバーで止めを刺すつもりだった。だが、相手は手榴弾をキャッチし、
しかも投げ返してきた。手榴弾は途中で爆発したが、相手の状態はよく分からない。
とりあえずエクスカリバーを茂みに置き、ワルサーを取り出して相手の方にせまる。
煙が徐々に晴れ、辺りが確認できるようにはなったが、相手の姿は見えない。
(ちっ、逃げたか?)

その時、右後方でカツッと物音がした。足音と思い振り向きざまワルサーを撃つ。
ところが姿は見えない。また右後方から今度ははっきりとわかる足音が聞こえてきた。
またも振り向き姿を確認すると、逃げていくWATERの姿に向けてワルサーを放つ。
(あの衣装と髪型と身長からすると、藤本か?)
1発かすっただけで命中することはなかった。藤本は近くの民家に逃げ込む。

399 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/28(金) 22:58
「逃がしはしねえよ。」
そう呟くとユウキは民家へと追いかける。玄関から入ったところでユウキは藤本が正面の部屋に入ったのを見た。
ユウキも続けて追いかける。正面の部屋に入ろうとしたところで足に何かが引っかかった感触があった。
それが何かを確かめる前に、上から何か粉のようなものが大量に落ちてきた。
その粉末がユウキの視界を遮る。そして…。
(何だこれは? ん?)
そのとき、ユウキはとある衝動に駆られた。
「ふ、ふわっくしょい! ふわっくしょい! こしょうか、くそっ!!」
ユウキはこらえきれず何回も何回もくしゃみをした。たまらず廊下へと戻る。
「ふわっくしょい!」
それでも視界が晴れくしゃみが収まるまで、2分程度かかった。
「時間稼ぎかよ!!」
ユウキは急いで部屋に戻る。

400 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/28(金) 22:58
視界が晴れてよく分かったのだが、部屋はどうやら洗面所のようで洗濯機などがおいてある。
奥には外へ出る裏口があり、ユウキはそこから外に出る。
そこは家の庭だった。物干し竿や物置がおいてある。
「どこ行った! 隠れてないで出て来い!」ユウキはワルサーを構え叫ぶが、反応はない。
(家の横に回って逃げたか?)
とその時、庭の植え込みに赤いものがあるのに気付いた。
(なんだ?)
良く見てみるとそれは赤い布が植え込みから少し出ている。
(こんなところに隠れているのか。っていうか隠れたつもりだったのか。)
ユウキはニヤリとした。
「くそっ、逃げやがったな。」
と言いつつ、わざと足音を立てて追いかけたふりをする。
それから逆に足音を消し、赤い布の方へとゆっくりと歩いていく。
そしておもむろに、隠れていると思われる場所に向ってトリガーを引いた。
周囲に銃声が轟く。
「やったか!?」
とその時、背後から衝撃を受け、うつ伏せに倒れた。

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401 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/29(土) 23:59
WATER TEAM'S PHASE──

藤本は、自分の衣装の上着をわざと端だけ見えるように植え込みに隠し、
自分は物置の影へと隠れた。ユウキは裏口から出てきて、一旦は横へ行くふりをし、
足音を消して上着を置いてある場所の近くまで戻ってくる。
そして、ワルサーを上着に向って撃った。

銃声と同時に物置の横から出てユウキの背中へとショルダーチャージをする。
ユウキはそのまま受け、うつ伏せに倒れた。藤本はすかさず上に乗る。
ユウキは起き上がろうとするが、藤本が背中に乗っかっているせいで起き上がれない。
藤本はまずは、ユウキが落としたワルサーを取り、自分には扱えないものなので、
庭の池へとワルサーを投げる。ドポンという音とともにワルサーは池へと沈んだ。
腰から護身刀“竜穿”(小剣)を取り出し、ユウキの首筋に当てる。
「ちょ、ちょっと待って。殺さないでくれ。頼む。」
ユウキは懇願する。

402 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/30(日) 00:00
「は? 何言ってるの? あんたあさみさんや村田さんばかりでなく、美貴を殺そうとしたんだよ?」
「ち、ちがう。俺はソニンに無理矢理やらされたんだ。今だってソニンが先に攻撃しろって…。」
(じゃあ、今、近くにソニンがいるっていうこと?)
藤本は咄嗟に後ろを振り向いた。ユウキはその隙を見逃さず右足を折り曲げかかとのキックを藤本に見舞う。
虚をつかれた藤本は脇腹にキックを受けバランスを崩す。
ユウキは横に回転し、藤本の下から抜け出と、近くの自分のナップザックを掴み、藤本と距離を取った。
藤本もすぐに体勢を立て直し、護身刀“竜穿”をつかみ立ち上がる。
ユウキはナップザックから鉄の爪を取り出し、手に装備する。

403 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/30(日) 00:01
「お、お前それをどこで?」見覚えのある武器に藤本はユウキを問いただす。
「これか? 戦利品だよ。あいつ…紺野とか言ったっけ?
 こっちが『無理矢理連れてこられた』っていったら簡単に気を許しちゃってさ。」
「じゃあ、お前が殺したんだな?」藤本はユウキを睨みつける。
「ああ、剣で腹をグサリとな。なかなかいい声で泣いてやがったぜ。
 それにしてもあいつ泣くとブッサイクだよなあ。」ユウキは挑発する。
「…かかってこい。包茎野郎。」藤本も中指を立てて挑発し返す。
「お前も直ぐに会えるよ。あの世でなっ!!」
と叫ぶとユウキが右手で藤本の顔面めがけて切りかかってくる。
 
                  *            *

404 :名無し娘。:2004/05/30(日) 10:12
美貴様美貴様(ユウキに)オシオキキボンヌ

405 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/31(月) 01:40
藤本がモーニング娘。に加入すると発表になった後の
2003年の正月のハロコンの待ち時間の時、紺野と他愛もない話をしていた。

「…そういえばさ、紺ちゃんって空手やってたんだよね?」
趣味の話からの派生だった。
「うん。ちょっとだけだったけどね。」
「いいなあ。そういうのって。やっぱり今日び自分の身は自分で守らなくちゃね。」
「美貴ちゃんは、空手とか合気道とか、護身系のものってやってないの?」
最初は紺野は藤本のことを「藤本さん」と呼んでいたのだが、
堅苦しいので「美貴ちゃんでいい」と藤本の方からお願いしたのだった。
「ま、そういうちゃんとしたものはね。そうすっとさ、やっぱり正拳突きとかってちゃんとできるの?」
「ちゃんとっていうか、形はあるよ。」
「それ教えてよ。…いつなんどき変態に襲われるかわからないからさ。」
紺野はにっこり笑みを浮かべると、「うん。わかった。」と頷き、藤本に説明し始めた。

                  *            *

406 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/31(月) 01:41
藤本は護身刀“竜穿”を左手に持ちかえると、ユウキが右手の爪で切りかかるのを体をひねって交わす。
爪の切っ先が藤本の頬をかすめる。
(腰で体のしなりを作り、十分にスピードを乗せて突く。)
よけた時に体をひねっておいて、ガラ空きとなったユウキの右ボディに向けて
4ヶ月前に教えてもらった通りに正拳突きを放つ。
(当たる瞬間に拳をより強く握り締め、脇も固め、引き手を十分に引く。)
ユウキは今日2発目の正拳突きをくらい吹き飛んだ。
藤本は護身刀“竜穿”を右手に戻しながら、横向きに倒れたユウキに取り付き、
正面を向かせるとためらうこともなく、その左胸に護身刀“竜穿”を突き刺した。

ユウキ:死亡 【EE JUMP 2人→1人】

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