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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

365 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/16(日) 19:17
SALT TEAM'S PHASE──

松浦にとってこの島は人生を終える地には絶対にしたくなかった。
東京に生きて帰ってあややとして、アイドルを続けるのが絶対条件であった。
だから、どんな手を使ってでも生き残りたかった。

同時に、自分の手を汚したくもなかった。
(人を殺したアイドルなんてまっぴらね)
だから大谷を言葉で攻める事を言って自殺にしむけたし、前田をけしかけてSALTとAIRの争いを起こし、
今もまた、高橋を騙し吉澤を攻撃させた。松浦の予定としてはとりあえず吉澤か高橋かどちらかが争って
死んでくれればいいと思っていたのだが、意外にも息を吹き返した石川が錯乱し高橋を射殺した。
(よし、一気に2人も減った。)
その後も注意深く石川を観察する。

366 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/16(日) 19:18
高橋を射殺した石川は吉澤の死体の元でひとしきり泣くと立ち上がり、
吉澤のWATERの衣装の上着を脱がせると、それを自分で着た。
AIRの露出の高めの衣装の上にWATERの赤いちょっとフォーマルな衣装はミスマッチしていて、
(あ、逆にこれはこれでありかもしれない。)
と松浦はのん気に思っていたのだが、やがて石川は歩いてこちらに来る。
目はうつろでその瞳には何もうつっていないだろう。
(ヤバイ)
松浦は下駄箱と下駄箱の狭い空間に隠れ石川をやりすごす。
やりすごす時に、石川が何かつぶやきがながら歩いていくのを耳にした。
幸い石川は松浦に気づかず、昇降口から学校の外へと出て行った。

367 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/16(日) 19:19
石川が出て行くのを確認すると、松浦は吉澤と高橋の死体に近づく。
あたりには皮膚の焦げた臭さと、血の匂いと、高橋が撃たれた時に飛び散った
脳漿の匂いが混在しており、耐え難いものだった。
松浦は鼻をハンカチで押さえながら、何か使えるものは余ってないか調べる。
特に直接武器がアーミーナイフしかなかった松浦にとって、
もう少し広い攻撃範囲をもっている武器がほしいところであった。

吉澤のズボンのポケットを調べると、リボルバー式の銃が出てきた。
何かの役に立つかもしれないと思い松浦は銃を自分のナップザックにしまう。
続いて高橋を調べると、吉澤を斬った菊一文字が落ちていた。
人を斬った武器に松浦は少しためらったが決心すると、刃についた血を高橋の衣装で拭き、
鞘を自分の腰につけ刀をしまって、松浦は学校を離れるのだった。

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