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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 355 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/07(金) 23:39
- AIR TEAM'S PHASE──
「ごちそうさまでした。」石川は手に持っていた皿を机に置いた。
「どうだった? ひとみ特製おにぎりのお味は?」吉澤が得意気に聞いてくる。
「おいしかったよ。でも特製っていっても普通のおかかじゃん。」石川は笑いながら答える。
「そのおかかが特製なんだよ。わかってないなー。かつおぶしの本場だぜ、ここは。」
「もう、よっすぃ〜ったら。」2人は声を揃えて笑った。
「とりあえず、梨華ちゃんの状況はわかった。稲葉さんもグルだったんだよ。
でも、あいぼんと麻琴は知らなかったんじゃないのかなあ。」吉澤はそれとなく誘導する。
「そんなわけないでしょ。知っていなかったらあんなにタイミングよく2人が登場しないよ。」
石川は真っ向から否定する。
「さてと。」というと石川は立ち上がり、調理室の扉から出ようとする。
「あれ? どこへいくの?」気のせいか吉澤の声が焦りを帯びている。
「保健室。こっち?」石川は扉を開けて学校の反対側へと向う。
「う、うん。そこの奥に行ったところだけど、なんで?」吉澤もついてくる。
「さっきはののには謝ってもらったけどあいぼんはまだ謝ってもらってないから、謝ってもらうの。」
「そ、そう…。」
- 356 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/07(金) 23:39
- 石川は引き続き歩き、保健室を探す。吉澤もあとからついてくる。やがて、
「ん? たぶんここね。あいぼんー、いる?」と保健室の扉を開ける。
中に入り、ベッドを覗くが誰もいない。ベッドの下も一応覗いてみるがやっぱりいない。
部屋中を捜してみたがやっぱりいないようだ。
「2人はいないよ。」後から入ってきた吉澤が石川にそう告げる。
「どういうこと?」石川は驚く。
「2人は飯田さん達と合流するためにここを出て行ったよ。」
石川は保健室を出ると昇降口のほうへと向かう。
「どこいくの?」吉澤がついて来ながら尋ねる。
「2人を追いかけるのよ。あいぼんには謝ってもらわなくちゃ。」石川は答える。
- 357 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/07(金) 23:41
- 吉澤はダッシュすると石川の前に回りこむ。
「それはあとでしてもらうからさ。飯田さん達にはあいぼんの看病をしてもらうんだよ。
のの一人ではつらいだろうし。とりあえず戻ろうよ。」
「謝るのにそんな時間かかるわけじゃないし、別にいいじゃん。」
石川は吉澤の横を通り抜けて昇降口の方に向かおうとする。
「1人で外出ると危ないし、ここにいた方がいいって。」
吉澤は通り抜けようとする石川の肩を掴んだ。
とその時、石川は別荘のそばで矢口に肩を押さえられたのを思い出した。
反射的に吉澤の手を払いのける。吉澤は突然の態度に驚く。
「よっすぃーだけは私の味方だと思ったのに…。」
「いや別に敵じゃないって。」
「味方だったら、私に黙って2人を行かせたりしないよね?
私の進路を邪魔したりしないよね?」
「っていうかなんで敵とか味方とかでしか判断できないの?」吉澤も呆れ始めた。
「まあ、別に敵でも味方でもいいや。」というと石川はシグ/ザウェルを取り出した。
「どいて。脅しじゃないよ。」
吉澤は首を横に振ると廊下の端により進路を開ける。
石川は銃を下ろし横を通り抜ける。ところが吉澤の真横を通った瞬間みぞおちに強烈な衝撃を受け、
石川は気を失った。
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