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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

387 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/24(月) 23:10
AIR TEAM'S PHASE──

矢口を埋葬しようと思ったが、道具がなかったため、
矢口の遺体をとりあえず草むらに隠し、
先にSALTの本部へと着いた里田達だがやはりそこにはミカも高橋もいなかった。
別荘の庭先にスコップなどがないか探したが何もみつからず、
ミカ達が捜索しようにもどこにいるか全くわからないため仕方なく3人は別荘の外で待っていた。
別荘は、道のちょうどT字路の道が分かれている所に立ってあり、
どこから誰が戻ってきてもいいように3人とも別の道を見ていた。

すると、正面の中央の丘へと通じる道を見張っているからみうなが、
「誰か来ますよ。」
と声がかかった。他の道を見張っていた里田と後藤が真ん中に集まる。
こちらへ来る人物はSALTの服装をしていた。
「前田さんだ。」横の里田が呟いた。

388 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/24(月) 23:11
前田は覇気がなくとぼとぼと歩いていたが、正面にいた3人を見ると驚き、目を見開いた。
そして後藤と目があった瞬間、顔つきが険しくなる。
ナップザックに手を入れ、イングラムを取り出すと、
「おまえのせいでー!!!」
と叫び、いきなり乱射してきた。

ぱらららららら

里田が家の門の陰に隠れ、後藤はすかさず横へ転がったが、一番前に立っていたみうなが反応しきれず
腹部に銃弾をくらう。だがなんとか里田のいる門の陰に飛び込む。
「みうなちゃん!」
「うっ」
苦悶の表情を浮かべるみうなの腹の傷からは血が流れ始めているようで、衣装のTシャツを赤く染めていた。

389 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/24(月) 23:11
里田は後藤のほうをみる。後藤は態勢を立て直すと、今、里田達がきた海岸方向へ駆け出すところだった。
途中でコルト・ガバメントを取り出すと、前田を挑発するように2発放つ。
どっちを仕留めようか迷っていた前田はその挑発にのせられ、
「お前の弟のせいで全部台無しだよ!!!」
と叫び、イングラムを乱射しながら後藤を追いかける。
里田は心で後藤に対する感謝と無事を願いつつ、みうなの様子を見る。
「里田さん…、逃げてください…、私はもうだめです…。」
みうなは弱気な発言をする。
「何バカなこと言ってるの! こんなことぐらいで人は死んだりしないわよ!」
里田はそんなみうなに喝を入れる。
とはいうもののお腹の傷は重傷のようでTシャツの血の染みは広がりつつある。
里田は自分の衣装の上着を脱ぎ、みうなの傷よりやや上部に巻きつける。
(止血にすらならないかもしれないけど…。)
「すぐ戻るからちょっと待ってて。」

390 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/24(月) 23:11
というと里田は別荘へと走り、門から中に入り裏側へとまわる。
そこには庭に面したサッシに手にかけ開けようとするが鍵が掛かっていて開かない。
(それならば…)
里田は腰から正宗を鞘ごと抜くと、サッシのガラスに向けてそれを思いっきり叩きつける。
ガラスは派手な音を立てて割れた。割れたところから手を入れて中から鍵を開ける。
里田はそのまま中に入ると、玄関の鍵を解除し扉を開け、玄関を飛び出してみうなのところへ駆け寄る。

「みうなちゃん、立てる?」「は、はい。」
里田はみうなを支えて立ち上がらせて別荘の中へと入っていった。

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