■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 最新50
とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

322 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/04/01(木) 01:17
IR TEAM'S PHASE──

ミカと分かれ一人SALTの本部である別荘へ急ぐ高橋愛は、砂浜を抜けるあたりで前方に誰か倒れているのを見つける。
(誰やろか?)
近寄ってみるとそれは、血だまりの中で息絶えた矢口の死体だった。
(!!!!)
高橋はあまりのことに、声の出し方を忘れてしまったかのように、口をあんぐりと開けたままだった。
そのまま後ずさりしたところで、
「いやあああああああああああ。」
ようやく声が出せた。逃げるようにその場を離れ別荘の方へ向かう。
別荘の近くに近づいたところで息を整える。
(矢口さん…。石川さんはどこに?)
高橋は見渡したが、石川はいないようだ。
(SALTの本部に入ったんやろか?)
と疑問に思っていると、その別荘の玄関のドアが開いた。中から出てきたのは松浦亜弥。
石川が仇にしていたチームのメンバーのいきなりの登場にびっくりし、高橋は身構える。だが、
「石川さんを探しているんでしょ?」と松浦から話し掛けてきた。

323 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/04/01(木) 01:18
高橋は「罠に嵌められた」石川や、「SALTの企みに気づいた」ミカほどSALTに警戒心を持っていなかった。
しかも、ドアから出てきた人物が自分と同じ年齢の松浦なら尚更である。
そしてこのときは、石川の行方を知りたい気持ちがSALTへの警戒心を上回った。
「う、うん。石川さんはどこへ行ったの?」
「それがね…」というと松浦は話し始めた。

松浦によると、石川はおそらく別荘に向かってくる途中で石川を待っていた矢口と遭遇し口論になった。
おそらくというのは、外で誰かの叫び声が聞えてきたので別荘に2階に上がってみてはじめて、
2人が言い争っているのを見つけたからだ。
口論の結果、石川が矢口を殺傷した。
また、矢口のところへ行こうとしていた加護と小川がその現場を見つけてしまったようで、
加護と小川はどこかへ逃げ出し、石川は2人を追いかけていったとのこと。

324 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/04/01(木) 01:18
「愛ちゃんが来てくれて助かった。松浦、加護ちゃんとまこっちゃんが心配で追いかけたかったんだけど、
 さすがに1人じゃ不安だったんだ。一緒に行こうよ。」
高橋にとって同期であり宝塚仲間である小川と、ミニモニ仲間である加護が石川に追いかけられているという。
もちろん、追いかけている石川も心配だ。
「うん、わかった。それで、どこにいったのわかる?」
「えっとね…。方角的には南東の方向かな。ちょっと準備してくるから待っててね。」
というと松浦は別荘に戻る。

「まさか石川さんが矢口さんを…。」高橋は石川の錯乱ぶりと加護・小川のピンチで動揺していた。
だから、仲間に連絡するのをすっかり忘れていた。といってもその時ミカは既にこの世から去っていたのだが。

数分後松浦がナップザックを持って出てきた。
「追いかけましょう。」
2人は石川達の後を追うのだった。

─────────────────────────────────────────────────────

499KB
続きを読む

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail(省略可)

0ch BBS 2006-02-27