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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 67 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/09/09 22:43:18
- 石川が安倍に近づくように求め、安倍が近づくことにより、結果小川麻琴達がいるところから遠ざかり、
小川達には安倍と石川が何を喋っているのか全然聞こえなくなった。
ただ、途中で安倍が「ええっ、り、里沙ちゃんが? な、なして?」と驚いたのだけは聞こえた。
(里沙ちゃんがどうしたんだろう?)
しかしその他はほとんど聞こえなかった。また特に言い争いしている感じにも見えなかった。
しばらくその状態が続き、やがて安倍が自分のナップザックを空けて調べていると、
パーン
突然、銃声が響いた。安倍は後ろに倒れる。
「あ、安倍さん?」聞こえないのはわかっていたが、小川は安倍の名前を呼んだ。
「い、いきなり!?」隣を見ると前田は驚いていたが、「まこちゃん、ここで待っていて」
というと木の影を伝って石川達に近づきながらナップザックを開け、石川達に向かってデザートイーグルを撃つ。
パン
- 68 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/09/09 22:44:47
- すいません、67のはじめに次の一行を入れてください
時は少し遡る──
- 69 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/09/09 22:46:18
- その銃声がまるでビデオの再生ボタンを押したかのように、
石川達3人は動き始め、銃声のした方向とは反対側の林に慌てて隠れ反撃する。
パン、パパン、パーン、パラララララ
何回かの銃声のやり取りがあった後、丘の北側の入り口からミカが現れ、前田を狙う。
(前田さんっ、ど、どうしよう?)
そんな小川の心を知ってか、小川から広場を挟んで反対側に林に隠れていた松浦が、
前田を狙うミカを牽制するように、デザートイーグルで援護し始めた。
(わ、私も援護しなくちゃ)
小川は慌ててデザートイーグルを取り出し、誰にも当たらないような方向へ向けて撃とうとするが、
カチッ、カチッ
(あ、あれ? どうして…? そうだ、安全装置!!)
小川は安全装置を外そうとするが、まさかこういう事態になるとは思っていなかったから、
どこをどうしたら安全装置が外れるのかわからず、あたふたしていた。
- 70 :名無し娘。:2003/09/10 04:18:50
- 更新乙。移動はいつするんですか?
個人的に不定期の少なめより定期の大量更新期待。
- 71 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/09/11(木) 21:00
- そんな中でも、銃声は絶えずいろんな方向から響いてくる。
小川があたふたしていたが、そのうち広場の様子がおかしいのに気づいた。
見ると、広場全体が黒い煙で覆われている。小川がびっくりしていると、
「まこちゃん、今のうち逃げるよ。」
目の前には前田が戻ってきていた。良く見れば前田の左上腕の衣装が破れ、血がでている。
「前田さん、その怪我…」
「ああ、ちょっとしくじったよ。そんなことより早く。」前田は小川の手を引っ張る。
「は、はい。」
小川と前田は、黒々とした煙の中をつっきり、反対側の林に飛び込む。
反対側には、突然の煙の発生に驚いた松浦と加護がいたが、前田の「2人とも今のうちに逃げるよ。」という声に促されて、
東南の小道を下って“戦場”から脱出した。
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