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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

13 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/07 23:10:03
「なんで、あたしらが殺し合いせんとあかんねん。」

いつも中澤裕子は普通の顔をしながら怒っていることもあるが、今は本気で怒っていた。
新しい「娘。」の3人、いや、あのカントリーの新人でさえ中澤が怒っているとわかっていることだろう。
後藤真希はそう思った。そしてその理由も…。
(いきなり殺しあえっていわれれば、そりゃねえ。)
と思い中澤の目の前においてある1丁の銃(コルト・ガバメント)を見やった。
異変を感じ取ったのか、銃を持った外国の兵士が数人集会所に入ってきた。
(随分、お金かかってるんだ。)後藤はつまらないことを思った。

それに対し、石橋は右手を上げると、手を上下に振り中澤をなだめた。
「あのさー、もう、君たちでは普通のことしても数字取れないんだよー。
 まあ、うちの局も慈善事業やっているわけじゃないからさー。
 この辺でなんとかしないと、ハロプロのメンバー呼べないわけよ。
 そこで、考えたのがこの『ハロプロ・シャッフル・サバイバル・バトル』。略して、HSSB。
 シャッフルで戦ってもらって、それをSP番組で見せれば視聴率もググンと、もう20%も目じゃない。
 でもさー、普通のモデルガンだと緊張感が足らないし、お遊びになっちゃうでしょ?
 だからモノホンを使って、リアル感を出すっと。あ、やばいシーンはCGで処理するから今日は安心日。
 ちなみに、つんく♂や山崎会長も了承済みだから。」


14 :名無そうそう:2003/08/08 10:33:29
http://www.metroports.com/test/read.cgi/morning/1027178643/l33

↑の類似品ではないのか?

15 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/08 22:37:51
>14
それはそうなんですが、まー、6期面が加わっていること、
チーム戦であることというプラス要素があるということで。

16 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/08 22:38:45
あまりのことに唖然とする中澤だったが、気をとりなおすとくるりと石橋に背を向けると集会所の出口へ歩いていく。
「おい、中澤ー、どこへ…」
「保田! 後藤! みんな! 帰るわよ! 付き合ってられない。」
「チッ」石橋はそれまでのちょっとおちゃらけた態度から、冷静な態度に変わった。
「なあ、中澤。おまえさ、『バトルロワイヤル』っていう小説か映画か。見たことあるか?」
出口付近まで来ていた中澤が振り返る。「ないけど、それが?」
「後藤は見たことがある?」後藤は首を縦に振る。「よっすぃーに小説借りたことがある。」
「じゃあ、皆の首についている首輪に見覚えはあるだろう?」後藤は黙って再び頷いた。
そう、みんなの首についているものは『バトルロワイヤル』で登場した首輪にそっくりだった。
後藤は、かいつまんでその首輪のことを中澤に説明する。
中澤は眉を顰めながら後藤の話を聞いていたが、後藤が話し終わると「フン」と鼻で笑った。
「どうせ、この首輪、本物じゃないんでしょ? この平和な国でそんな物騒なものどこの企業が作るっていうの?
 本物なら、あたしの首、爆破してみなさいよ?」
石橋は目を閉じるとため息をもらした。
「平和ボケも甚だしいな。中澤。別に日本で作ったとは限らないだろう?」
「能書きはいいから、やれるものならやってみい?」
「…その言葉、後悔するなよ。」
石橋は、再びテンションをおちゃらけモードにすると、
みうな、亀井、田中、道重に次々と指差し、呪文のようなものを唱える。
「ど の こ に し よ う か な 
 て ん の か み さ ま の ゆ う と お…」


17 :名無し娘。:2003/08/10 02:42:07
>>14
まぁ面白そうだし暖かく見守ろうや。
娘のバトロワっては昔からいっぱいあったんだし。

ちなみにそこはオリジナルではない。

18 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/10 18:01:36
「り」のところで指差していた人物は、道重だった。
石橋はやおら、ポケットからリモコンのようなものを出すと、
リモコンを道重の方にかざし、いくつかあるボタンのうち1つを押した。「ポチっとな。」



どこからか電子音が聞こえた。



それはどうやら道重のしている首輪から聞こえるようだ。

ぴぴ

中澤は呆然としている。

ぴぴ

みうなはあたふたしている。

ぴぴぴ

後藤は頭の中でこの次に起こる事態を必死に否定している。


19 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/10 18:02:25
ぴぴぴ

石橋は我関せずという顔をしている。

ぴぴぴぴぴぴ

亀井は下唇を噛み、道重の手をギュッと握り締める。

ぴぴぴぴ

田中は驚いた様子で、「さゆ?」と呼びかける。

ぴぴぴぴぴ

当の道重は状況がよくわかっていないらしく、「え? え?」と戸惑っている。

ぴぴぴぴぴぴぴ

保田は、あと数秒で消えてしまうかもしれない若い命を前に何もできない自分がひどくもどかしかった。

ぴぴぴぴぴぴぴぴ

電子音がけたたましく響く中、亀井が道重に何か囁いた。「……だからね。」「う、うん。」


20 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/10 18:05:48
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ

ぱんっという破裂音のあと、道重の首が……弾けた。亀井の顔が返り血で真っ赤になる。
亀井に手を握られたまま道重はゆっくり前に倒れる。
数秒間、集会所は静寂につつまれた。

「な、なんで、うちやないんや?」中澤は声を絞り出した。
「バーカ、お前だったら、死んでそんでおしまいだからだよ。お前がリーダーだってのもある。
 とりあえず逆らったらこうなることをみせしめだ。
 つまり、あいつはお前のせいで死んだんだ。でも、本当に死んじゃうもんだな。へへっ。」
石橋は何も悪びれることなく感心した。
「あたしが、ころした?」うわごとのようにつぶやく中澤の横を一陣の風を通り抜けた。

田中が石橋の胸倉をつかむ。兵士達の銃口が一斉に田中の方へ向いた。
「…離せよ。」ドスを聞かせた石橋の声があたりを支配する。
今にも石橋に殴りかかろうとする田中を間一髪、保田が羽交い絞めにし止める。
「だめよ、だめ。」
「このあんぽすが、ぱり倒したるけん、さゆをかいせ!」田中はじたばたしながら叫びつづける。
「気持ちはわかるけど、ここは我慢して。」

「ケホケホ、さすがは保田。ナイスフォロー!
 もう3秒遅ければ今度はそいつの首が爆発するところだった。」
石橋は咳き込みながら保田を褒めた。
「別にあなたをフォローしたつもりはないけど。」保田は石橋を睨みつけていた。

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