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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 78 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/09/15(月) 20:16
- ミカ・高橋・里田の3人は、丘の北の入り口の階段のところで待機していた。
もし上にいる3人に何かあったら、階段の3人で救助したり、最悪でも3人だけでも残るという石川の配慮からだ。
その中で、ミカは階段の上のほうで丘の様子を伺っていた。
「ミカさーん、上の様子どうですか?」下にいる高橋が聞いてくる。
「うーん、安倍サンと石川サンが何か話しているよ。内容まではちょっとわからないけど…。」
その時、安倍が何かナップザックの中を探しはじめた。その途中で──
パーン
突然、銃声が響いた。安倍は何かを片手にばったりと倒れる。
石川が後ろを向き、驚愕の表情を浮かべている。後ろからなので撃ったのが稲葉なのか大谷なのかわからない。
3人とも、いやミカさえも動けないでいた。しかし、
パン
- 79 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/09/15(月) 20:18
- ミカから向って右側の林から銃声が聞こえてきた。その音に弾かれるように広場の3人は反対側の林へと姿を隠す。
(はっきりとは見えなかったけど、体型からするとあれは前田サン…。)
「な、何があったんですか?」今度は里田が怯えながら聞いてくる。「うん、大丈夫、とりあえずは…。」
(まさか、安倍サンが撃たれたなんて言えない…。)そうこうしているうちに右側の林と左側の林で銃撃戦が始まった。
パン、パパン、パーン
「アイ! マイ! 危ないからちょっとここで待っててね。」「は、はい。」「わかりました…。」
(サポートしなくては…。)
ミカは1人、シグ/ザウェルを取り出し、安全装置を外し階段の最上段から伏せながら前田を狙う。
(まさか、本気で使うことになるとは…。)
ミカは、前田を牽制することによってしばらく石川達をサポートしていたが──
キュン
- 80 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/09/15(月) 20:19
- ミカの頭上を銃弾が通り過ぎていく、被っていた帽子が後ろに飛ばされた。
シグ/ザウェルを握っている手が汗ばんだ。仕方なく、銃弾が飛んできたほうに応戦する。
その状態がどれくらい続いただろうか、ふと小さなボールのようなものがミカの横を通り過ぎ、広場に落ちた。
それは落ちると、真っ黒な煙を吐き出した。ミカが驚いて右後方を見ると──
里田が2個目の煙玉を投げるところだった。2個目、3個目──
そこで広場は煙で覆われた。トランシーバーでは聞こえないだろうと判断したミカは、
銃声がまだ聞こえていたが、危険を承知で石川達に近づく。
見ると、石川達もこっちに来るところだった。先頭の石川はミカを見ると安心し、ほっとした表情になった。
「まだ、油断はいけません。早いところ逃げましょう。」
7AIRはミカを先頭に北の階段から“戦場”を脱出した。
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