■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 最新50
とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

304 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/03/11(木) 22:53
EE JUMP TEAM'S PHASE──

ソニンは、ブルーノによって事切れたミカをみるとひといき息をつき、ユウキのいる方に走って戻っていく。
戻ると、ユウキは鼻を押さえながら、立ち上がりかけているところだった。
その顔は、ミカによる殴打で腫れ上がり、その男前が(性格はともかくとして)台無しだった。
「くっそー、あのガイジン、遠慮なく殴りやがって…。」
ソニンは、そんなユウキに自分のティッシュを渡す。
ユウキは「フン」と鼻を鳴らすと、1枚を鼻血が出ている自分の鼻に詰めた。

「なんで勝手な行動してるの? 『見張ってろ』っていわなかったけ?」ソニンは問い詰める。
「たしかに『見張ってろ』とはいったけど、『獲物を見つけても構うな』とは言われた覚えはないが?」
ユウキも負けていない。
「何小学生みたいなこと言ってんの? 私がいなかったら今ごろ、死んでいたかもしれないのよ?」
「はあ? 誰が助けろって言った? 余計なことすんなよ。あそこから反撃しようとしてたんだけど。」
「へぇー。あそこから反撃ねえ。あのマウントポジションからどうやって反撃するのか、
 今後の参考にするから、聞かせてくれない?」ソニンは、皮肉まじりで笑みを浮かべた。
「そ、それは…。」ユウキはつまる。「お前になんか話せるかよ。」ソニンから目線をそらす。
「はぁー。」ソニンはゆっくり首を振ると大きなため息を付いた。

305 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/03/11(木) 22:53
「とにかく、お前の力を借りなくても、俺はもう1人でやっていける。」
というと、自分の服についた砂を手で払い落とすと、一人で歩き出す。
「おい。」「止めるなよ。」「止めないけどさー、せめて武器くらい持っていきなよ。」
というとソニンは、ミカから取り返したワルサーと、自分のナップザックから手榴弾を3つ渡す。
「どーも。」ユウキは不貞腐れた礼をすると、内陸側に向けて歩いて行った。

                   *            *

306 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/03/12(金) 23:06
(あったあった。次はエクスカリバーか。)
ユウキはミカともみ合っているうちに、落としてしまった自分のぶんのナップザックを拾い上げる。
(フン。俺は1人でもやっていけるさ。だいたいEEの時だって俺一人で十分だったんだ。)
この時のユウキの自信は、実は紺野を仕留めることができた、ただそれだけなのだが。
(たしかここに…。みっけっと。)
隠してあったエクスカリバーも見つけて、鞘から剣を抜いてみる。
(ん? …くそっ、あのガイジン遠慮なく殴りやがって。)
刀身に写った自分の、いろんなところが腫れ上がった顔を見て毒づく。
(まあいい、それならいきなり攻撃するまでさ。)
ユウキはレーダーのスイッチを入れ、次なる得物を探し始めた。

─────────────────────────────────────────────────────

499KB
続きを読む

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail(省略可)

0ch BBS 2006-02-27