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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 412 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/01(火) 22:56
- SALT TEAM'S PHASE──
いまや生きている者は誰もいない学校。ここにまた一人の人物がおそるおそる入ろうとしていた。
小川麻琴である。石川に気絶させられ、誰にも見つかることなく、普通に気絶から回復した小川は、
加護のことを思い出すと急いで学校へと向かった。高橋達と同じく校門前の血痕を発見し、
加護と同じく「誰かいませんか〜?」と呼びかけるも反応がなかったので、
ゆっくりと昇降口から学校へと入る。やがて廊下とクロスするところへ出た小川は、
左側に2人の人物が倒れているのを見つけた。
小川はまずは手前の人物かけよる。
「愛ちゃん?」
それは小川の同期で、一番エースに近く事務所の後押しもあり、小川が羨ましかった人物だった。
その整った顔立ちは今や恐怖で固まり、額のほぼ中央にはコイン大の穴があいて、
その周りの皮膚は焦げていた。また穴から出た粘っこい血はどろりとこめかみの方へと垂れていた。
時間がちょっと経ったのか血は固まっているように思えた。
また頭の後ろの床には脳漿と思われる液体が飛び散っており、それの匂いがまだ残っている。
- 413 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/06/01(火) 22:57
- 小川は思わず顔をそむける。そむけた方にはもう1人の人物がいた。
「吉澤さん?」
それは小川の1期前の先輩で、いつもかっこいいし、楽屋ではちょっとクールな憧れの先輩だった。
吉澤の体は鋭利なもので何回か傷つけられている。そのうちの1つが右胸を抉っており、
これが致命傷だろう。
「!!」
小川は突然吐き気を催し、以前学校に来たときに使ったトイレの位置を思い出し、
2人の死体から逃げるように走り始める。
2人をもう“気持ち悪いもの”としてしか認識していない自分に呆れながら…。
* *
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