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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 147 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/11/09(日) 23:51
- AIR TEAM'S PHASE──
石川達が集会所で中澤達と話している時に、高橋と稲葉は漁業組合で夕食の支度をしていた。
倉庫には調理場がなかったためである。
夕食といっても、魚とご飯だけであるが。高橋は稲葉に教わりながらアジと悪戦苦闘していた。
普段、包丁を握ったこともない高橋にとっては冷や冷やの連続だった。
ふと、調理場の窓がノックされる。高橋が窓の外を見ると、2人の人物が並んで夕暮れをバックに懐中電灯で下から光を当てていた。
「ひゃあ〜」高橋は情けない声をあげた。手放した包丁が流し台のシンクにぶつかる。
今度は、2人とも光を正面から当てる。「愛ちゃん、やっほー。」
「加護さん、まこっちゃん。びっくりしたー。」
「ん? SALT? なんでこんなところに…」横にいた稲葉も驚いたようだ。
料理の残りの工程は稲葉がやってくれるということで、稲葉の許可を得て、
高橋は加護と小川を連れて港の桟橋の方に移動した。桟橋には街頭がついており明るい。
- 148 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/11/09(日) 23:52
- 「夕暮れ綺麗だねー。」加護が目をきらきらさせながら感傷に浸る。
「東京じゃ見られないよねー。」小川も感動しているようだ。
「でも、本当にびっくりしたよ。2人がいきなりくるから。でもよかった。2人に会いたいと思っていたんだ。」
高橋は丘の出来事を思い出していた。といっても階段の下にいた高橋が覚えているのは銃声が鳴り響いていたことぐらいだが。
「うん。前田さんと亜弥ちゃんが仲直りしようって。加護たちの力を貸してくれって。」
「でもみんなFOODの方へ行っちゃって今は高橋と稲葉さんと大谷さんしかいないんだ。」
「ま、しょうがないよ。予告してなかったんだし。」小川が慰める。
「とりあえずきっかけが出来てよかったよかった。」加護が満足そうに頷く。
その時、ジャッポーンと何か飛び込む音が聞こえてきた。
「何? 何の音?」「何かが落ちたよね?」
そのうち、どこかで聞いたことのある電子音が聞こえてきた。
ぴ ぴ ぴ
高橋は懐中電灯を取り出し、音がどこから聞こえてくるか探す。懐中電灯の輪はやがて1人の人物の照らした。
「大谷さん!!」
* *
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