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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 154 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/11/17(月) 22:40
- FOOD TEAM'S PHASE──
中澤と保田がAIRと共に去ってから30分後に、田中は集会所に戻ってきた。
ところが、肩から見慣れないカバンを提げている。
田中がカバンをあけると中からノート型PCと金属製の厚さ5ミリくらいのカードが出てきた。
亀井はカードを取り上げて「これな…」とまで言ったところで、
田中が口の前に人差し指を添えているのを見てあわてて口を押さえる。
「あー、おなかすいた。カレーってまだありますか?」と言いつつ洗面所の方に向う。
洗面所に入り、後藤に向けて手招きをする。
後藤は何のことかわからず人差し指を自分のほうに向けて首をかしげる。田中が頷くと、後藤は洗面所の方へ近づいていく。
そこで田中は2枚、Gパンの前ポケットからプリントを取り出し、1枚目を後藤に渡した。
そこにはどこかのプリンターから出力されたらしく、ゴシック体の文字でこう書かれていた。
- 155 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/11/17(月) 22:43
- 「突然のこのようなメッセージに驚かれたと思いますが、まず言いたい事は、私達は貴方達の味方だと言うことです。
そして注意して欲しいことは、あなた方の会話は全て盗聴されているということです。
この島にはいろんなところに隠しカメラが仕掛けられており、行動も監視されています。
もちろん、トランシーバーによる会話も傍受されています。
ノート型PCだけではなにもできませんが、このカードがあることによってインターネットもできるようになります。
本来は、隠しアイテムはノート型PCだけの予定でした。このカードは私独自に用意したものです。
ですから、主催者にバレると妨害される恐れがあるのでこのカードのことは口に出したり、
不用意に晒したりしないようにしてください。そしてこのセットはPCに詳しい人に渡すようにしてください。」
頭の中が真っ白になった後藤に田中は2枚目のプリントを渡した。それは一見、後藤達が支給された地図のようだが、
よく見てみると、隠しカメラの位置が書いてある。
(ちょ、ちょおっと待って、これってどういうこと? 信じちゃっていいのかなあ? っていうかこの人誰?
まあ、とりあえず、裕ちゃんか圭ちゃんに聞いたみたほうがよさそうだ。)
迷う後藤の方を田中がつつく。見ると、田中はゲームのルールを書いた紙の裏にボールペンで文字を書き、
それを後藤に見せた。
『ということなんで重要な問題は筆談がいいと思います。』後藤は頷く。
- 156 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/11/17(月) 22:43
- 「後藤さん、パソコンに詳しいのって誰ですか?」
(そうか、PCがあるっていうのはスタッフも知っているから普通に喋っていいんだ。)
「やっぱり圭ちゃんじゃないかなあ。」
「保田さんはどこにいるんですか?」
「今、AIRの3人と倉庫に向っているはずなんだけど…。ちょっと呼び出してみよう。」
「こちら、後藤です。聞こえてますか、どうぞ」
「………。」
「こちら、後藤です。裕ちゃんか圭ちゃん、聞こえてますか?」
「─wwヘ√レv…こちら、保田だけど…v〜…後藤、どうしたの?…─wwヘ√レvv〜─」
「田中が戻ってきて、ノート型パソコン持ってきたんで、圭ちゃんに見てもらいたいなあと思って。」
「─wwヘ√レv…ちょっとね、こっち立て込んじゃってすぐに戻れそうもなさそうなんだ。
後藤もパソコンの立ち上げ方ぐらいはわかるでしょ。…─wwヘ√レvv〜─」
(こういうのは圭ちゃんじゃないとダメなんだけど、盗聴されているらしいから、そこまでは言えないなあ。)
「そう。わかった。とりあえず中身を見てみるよ。でも、早いところ戻ってきてね。」
「─wwヘ√レv…わかった。じゃあね。…─wwヘ√レvv〜─」
(取り込んでいるって何があったんだろう?)
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