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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 274 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/02/01(日) 00:56
- SALT TEAM'S PHASE──
SALTチームは、加護と小川が握ったおにぎりを食べ、
その後、前田・稲葉は中澤の遺品を届けに集会所へ行き、松浦は2階で休憩している中、
加護と小川は1階で書き置きの手紙を書いていた。
「よし、終了っと。」小川はボールペンを置いた。
「じゃあ、とりあえず加護が読んでみておかしかったところは言うね。」加護が読み上げる。
「えっと、
『前田さん・亜弥ちゃん・稲葉さんへ
私たち、加護亜依と小川麻琴がみなさんに黙ってここから出て行くことをお許しください。
みなさんは私たちに良くしてくれました。そのことには感謝していますが、
私たちは友達と一緒になるためにここを出て行きます。わがままを言ってごめんなさい。
加護亜依・小川麻琴』
う〜ん、大丈夫なんじゃないかなあ。加護はあんまり文章書くのが苦手なんで参考にならないと思うけど。」
「じゃあ、とりあえずこれで行きましょう。」小川はテーブルの上に手紙と自分と加護のトランシーバーを置き、
2人は外に出るために玄関に行き、靴を履き始めた。
- 275 :名無し娘。:2004/02/02(月) 20:55
- ドキドキ
- 276 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/02/03(火) 01:01
- と、そこへ…。「あれ、2人ともどこへいくの?」2階からちょうど松浦が降りてきた。
2人は気まずい顔をし、お互いを見るが、加護が決意し松浦に話し始める。
「……というわけで、加護たちは学校へ行こうと思ってます。裏切りだと言われても仕方ないと思ってます。
でも、加護たちはそれでもののや紺ちゃんと同じチームになりたいんです。
だから、加護たちがここから出るのを許してください。」加護は手と手を合わせて祈るポーズを取った。
「お願いします。」小川も同調する。
それまで黙って聞いていた松浦を口を開く。
「いや、許すも何も、松浦はそういうのいいと思うなあ。友情かあ。いいなあ。」うんうんと大きく頷く。
「そういうのいいよね。おそらく、WATERのみんな賛成してくれるだろうし、問題ないんじゃないかなあ。」
「行かせくれるの?」「許してくれるんですか?」加護と小川の顔が輝く。
「許すも何も、どっちにしてももうWATERに行くって決めているんでしょ?
なら、行ってらっしゃい。でも、びっくりした〜。2人にそんな行動力があったなんて〜。」
松浦は感心をしたようだ。
「「ありがとうございます。」」2人は声を揃えてお礼を言う。
「ここからちょっと海岸沿いに行ったところに矢口さんがいるから、矢口さんと合流するといいんじゃないかな〜。
あ、向こうに着いたら、ミキスケによろしくね〜。」
「わかりました。」加護と小川は松浦に手を振ると扉を開け、WATERの仲間となるために外へと飛び出した。
- 277 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/02/03(火) 01:02
- * *
松浦は加護と小川を見送ると、再び2階に上がりベランダに出て双眼鏡で外を見はじめた。
加護と小川が、待ちきれないとばかりに走っていく。
(あの2人の離脱はちょっと早かったなあ。まさか、2人だけで離脱の計画を立てるとはね。
本来は松浦が2人に話を持ちかけるはずだったんだけど、ま、いいか。)
松浦は双眼鏡を2人が向っていく方向に向ける。
するとそこには……、銃らしき物を矢口に向けた石川の姿が映った。
(こっちは……、まあ順調かな。まだ油断はできないけどね。さて、どうなるかな?)
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