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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

199 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/12/11(木) 22:00
FOOD TEAM'S PHASE──

亀井はノートPCから目線を外し、部屋の時計を見る。午前5時3分過ぎである。
「ん〜」亀井は大きく伸びをする。
夜は明けたらしく外は明るく、どこかで聞いたことのあるような鳥の鳴き声が聞こえる。

結局、田中が持ってきたPCは、後藤がカメラの見えない部屋に置き一通り調べたが、
イマイチよく分からなかったようだ。亀井も午前4時からここへ来ていろいろ調べていた。
たしかにインターネットができるようにはなるらしいのだが、設定の仕方がわからず、
「解説書.doc」というファイルを開いてみてもなんのことやらさっぱりわからない。

そこへ、田中が部屋に入ってきた。「おいっす。」
「おはよ〜」「どう?」田中が少し期待を込めて聞いてきた。
亀井は黙って首を振る。「そっか。」田中はがっかりしたようだ。

200 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/12/11(木) 22:02
その時、2階からドタドタと誰かが慌てたように降りてくるのが聞こえた。
階段から姿を現したのは、見張りをしているみうなである。ちなみにPCを調べていた後藤は今は寝ている。
「「おはよ〜」」「あ、おはよう。あの、帰ってきたよ。」「誰が?」
「ただいま〜」「おじゃましまーす。」集会所の入り口から誰かの声がした。
3人とも入り口に移動する。そこには…。
「あ、保田さんに里田さんも。おかえりなさいといらっしゃいませ。」亀井はお辞儀をする。
「あれ? 中澤さんは?」みうなは中澤がいないことに気付いた。
「うん、裕ちゃんはね、AIRとSALTの和解の立会いに向っているんだ。6時10分に丘の中央に集合で。
 あたしはパソコンが気になったんだけど、ほらこの島って電灯あんまりないじゃない?
 道も暗いし、何があるかわからないし、帰ってこられなかったのよ。それで倉庫に泊めてもらったのよ。」
「朝になったんで、保田さんは一人で大丈夫って言ったんだけど、
 何があるかわからないし私もついてきたと、そういうわけ。」里田が後を継ぐ。
「んで、パソコンは? え、何、何?」見渡す保田を田中が引っ張って洗面所に連れて行く。亀井も続く。
里田が不思議そうな顔をして付いていこうとしたが、みうなが頷いて引き留める。

201 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/12/11(木) 22:02
田中はポケットから、後藤に見せた「貴方達の味方」と言う人からの手紙を見せた。
保田の顔色が徐々に変わっていく。
亀井は『ということなんで重要な問題は筆談がいいと思います。』と書いた紙を保田に見せた。
保田はその紙に、『わかった』と書いた。
「なるほどね〜。ノート型のXPか。モノはどこにあるの?」保田が聞く。
田中と亀井はPCのある場所に保田を連れて行った。

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