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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

247 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/01/06(火) 23:30
AIR TEAM'S PHASE──

一方、倉庫に戻ってきていたAIRチームは、里田に急いで戻るように伝えると、
石川が、ミカと高橋に先程の丘でのできごとの説明をしていた。
「じゃあ、いつの間にか石川サンのせいになってたわけですか。」
それまでじっと石川の話を黙って聞いていたミカが口を開いた。
「そうなのよ。ホント、わけわかんない。」
「とりあえず、稲葉さんが戻ってきたら聞いてみましょうよ。」高橋が提案する。
「そうね。…それにしても稲葉さん戻ってこないわね。」石川がまだ少し怒っているようだ。
「ワタシの考えが正しければ、稲葉さんは戻ってこないでしょう。」ミカが衝撃の発言をする。
「なんで?」「どうしてですか?」石川と高橋は同時に理由を尋ねる。

248 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/01/06(火) 23:32
「おそらくSALTは、石川サン、いやAIRを悪者にするためにそんなことをしたのでしょう。
 石川サンのせいで中澤サンが死んでしまったとなったら、FOODもWATERもAIRを責めるに違いありません。
 つまりはじめっから、SALTはうちと同盟する気なんて全くなくて、
 石川サンをはめるために丘に呼び出したのでしょう。稲葉サンはそれを知っていた…ノー、
 知っていたどころじゃありませんね。計画の一部を関わっていたのでしょう。
 目的を果たした今、『AIRにはついていけない』などの理由で稲葉サンはSALTのメンバーになっていると思われます。」
「他のチームのメンバーってなれるんですか?」高橋が少し訛って聞いてきた。
「ただ一緒に行動しているだけじゃ、そのメンバーで最後まで残っても1チームとして認識されてないから、
 いつまでもゲームは終わらないけど、公式に同じチームになると、1チームとして認識されてることができるから、
 そのチームの勝利になれる。具体的にどうやったら公式的にチームになれるかというと、これを見て。」
というとミカはゲームのルールブックを取り出し、第13条のところを見せる。

249 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/01/06(火) 23:34
「こんなルールがあったなんて知らなかった。」高橋は驚いている。
「ワタシもこういうルールがあることは知っていましたが、正直これを使う人がいるとは考えてませんでした。」
ミカはルールブックに目は通してあった。
その時、机をバンと叩いて石川が立ち上がった。
「それなら尚のこと、なんでそんなことをしたか聞かなくちゃいけなわね。」
顔に怒りが浮べながら、ナップザックに武器をしまう。「ミカさん、高橋、行くよ。」
「どこにいくんですか?」高橋が聞く。
「SALTのところよ。きまっているでしょう。」石川は(なんでそんなことを聞くの)といった表情だ。
「ちょっと待ってください。今から行っても『飛んで火に入る夏の虫』です。
 向こうは正当防衛とかなんとか理由をつけて、ワタシたちにに危害を加えるでしょう。」ミカが止める。
「何? じゃあ、中澤さんを殺された責任を背負って黙って待ってろと、そいういうわけ?」
「そうとは言ってません。誤解を解くタイミングは絶対にあるはずです。
 それは少なくても今じゃありません。『果報は寝て待て』です。」
「『善は急げ』とも言うわ。」
(善じゃないような…)高橋はそう思ったが口を出さなかった。

250 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/01/06(火) 23:35

「とにかく、マイが戻ってくるまで待っているべきです。」ミカはあくまでも慎重だ。
その言葉に石川は首を振ると、
「もういい。もういい。もういい。わたし一人で行くから。あなたたちはここでいつまでも待っていなさい。」
というと、倉庫の扉の方に向ってスタスタ歩き始める。
「ダメです。せめて冷静になってからにしてください。」ミカが追いかける。
そんなミカに向けて石川は銃口を向ける。「ついて来ないで。本当に撃つわよ。」
それを見てミカは「くっ、わかりました。とにかく気をつけてください。」と言うと諦めたかのように元の席に戻る。
石川はそれには答えず、倉庫の扉を開けると外へと出て行った。

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