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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 4 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/04 22:50:24
- 「早速ですが、みなさんにこれから『うたばん』のゲームをしてもらいます。」
木梨憲武(とんねるず)の言葉に石川梨華(モーニング娘。) は、「うたばん」なのに木梨が出てきた事より驚いた。
石川達、7AIRのメンバーもSALT5と同様に眠らされていたところを音楽に起こされたのである。
しかし7AIRがSALT5と違うところは、眠らされていた場所が倉庫であったことである。
その倉庫の中には窓が上の方に一つしかなく外の様子はわからなかったが、
潮の匂いがすることから海が近いのが分かった。
ここで石川は1つ気になることがあった。それはSALT5と同じように
(それは石川がまだ知らないことではあったのだが)7AIR全員につけられていた金属製の首輪。
(よっすぃーに借りたDVDで見たことがある。これは、もしかして『バトルロワイヤル』の首輪?)
そんな石川の思いをよそに、木梨は、地図に指し棒で指しながら説明する。
「最終的な目標は、自分達の武器で他のチームを全滅させたら君達7AIRの勝ち、
先に自分達が全滅したら7AIRの負け。ルールはたったこれだけ。
ちなみに優勝者には豪華商品をプレゼント!」
「つまり、シャッフルチーム対抗でサバイバルゲームをするということですか?」
ミカ(ココナッツ娘。)が聞いた。(さすがは、アメリカンね。)石川はよくわからない感心をした。
「お、そうそう。わかりやすくいうとサバイバルゲーム。まさにそんな感じ。」
- 5 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/04 22:52:14
- そのあと、自分達のいる場所の説明があった。
まず、ここは伊豆諸島のとある島でほぼ円に近い形をしていること。
住民には立ち退いてもらい自分達しかいないこと。
自分達7AIRは島の西側の港の倉庫にいること。
SALT5は島の北側の一般市民の別荘として使われている民家にいること。
11WATERは島の東側の学校にいること。そして──。
「そしてもう1チーム、FOOD7があ、島の南の島の集会所にいます。」
突然の発表に、まだ言葉の意味を理解しきれていない石川が唖然としていると、
後ろから今度は高橋愛(モーニング娘。)が木梨に質問した。
「FOOD7ってどんなチームなんですか?」
「といっても俺も初めて聞いたからなあ、どんなチームなのか…。」そんな木梨の元にADが1人近づき、木梨に耳打ちする。
「えー、そのFOOD7のところにいる貴明から、チームの紹介があるそうです。」
というと、木梨は横にあるTVの電源を着けチャンネルを6に合わせた。
古いTVなのでなかなか最初は映像がはっきりしなかったが、徐々に映像が鮮明になり、
やがて画面は、石橋貴明(とんねるず)を映し出した。
- 6 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/04 22:53:27
- 「みなさん、こんにちは。えー、これからですね。ハロプロシャッフル史上最大のゲームがはじまるわけですが、
まあ、せっかくだから4チームにしようというわけで、急遽、つんく♂に作ってもらったFOOD7。
このチームを今から担当の私が紹介しようと思います。まずは、じゃじゃん。」
といって画面は中澤裕子を映し出した。
「中澤裕子!」
「まだまだ、あんたらには負けへんから。」中澤は腕を組み下目遣いで挑発するようにこちらを睨んでいた。
「こわっ。えー続いては後藤真希。」今度は後藤にカメラがパンした。「後藤〜、会いたかったよー。」
画面の端から石橋が口を尖らせて後藤にチューしようと近づく。
「もー、貴さんたら!」後藤は笑顔で石橋を避ける。「うちとは扱いが違うわ。」中澤のぼやきが横から聞こえる。
「次、みうな。カントリーの新人さんやね。」「よろしくお願いします。」みうな(カントリー娘。)はお辞儀をした。
「んで、亀井絵里(モーニング娘。)。」「皆さんの足を引っ張らないように頑張ります。」「初々しいねー。」
「田中れいな(モーニング娘。)。」「いえーい!」「お、元気いいねー。」
「ややおもさゆみ(モーニング娘。)!」「…道重です。」「ゴメン、読めなかったよー。」
「そして、最後は保田!」「よ・ろ・し・く・ね。チュッ。」保田圭はしなを作って投げキスをする。
「おえー。」カメラは石橋に戻る。後藤の笑い声が聞こえる。
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- 7 :名無しさん:2003/08/05 20:28:28
- ( ^▽^)<LF+Rロワイヤルみたい
- 8 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/05 22:29:01
- (ごっちんにけいちゃんかあ。何だかうれしくなっちゃうなあ。私もあっち行きたいなあ。)
吉澤ひとみ(モーニング娘。)は懐かしさで胸が詰まった。
11WATERも前述の2チームと同様の経緯を持って今に至っている。
ただし、彼女らが眠らされていた場所は、島で唯一の学校だそうだ。
11WATERにも、そしてFOOD7にも(TV越しだが)ついていた首輪については、吉澤は演出の一部という意味でのアクセサリーという認識しかなく、
(この首輪、カッケー! 終わったらもらえないかな。)としか考えていなかった。
吉澤がそんなことを思っていると、ADが台車でいくつかのナップザックを運んできた。
中にはすでに何か入っているらしく重量感が感じられる。
11WATER担当の香取慎吾(SMAP)は、ナップザックの1つを開ける。中から出てきたのは、食パン1斤とトランシーバー、懐中電灯、そして島の地図。
それらを確認すると、香取は支給物質の説明を始めた。
「えー、まずこのナップザックは人数分あります。後ほど配布します。中身は、まずは食料。おなかが減っては楽しくゲームができないからね。
とりあえず1人当たり乾パン1缶。普通の食料が食べたい人は、この島のどこかにあるんで探してみてください。」
- 9 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/05 22:34:07
- そこで、吉澤は不意に肩をつつかれる。隣を見るとそこには辻希美(モーニング娘。)。
「よっすぃー、収録何時間だっけ?」
辻に言われて吉澤は1つ気が付いたことがあった。
それは、どう考えてもこのゲームが2、3時間で終わらないことである。
「今日の予定はたしか『うたばん』しかなったから、
結構かかるんじゃないかな。まあ、明日になることはないと思うけどね。」
香取の説明は続いている。
「次にトランシーバーです。ゲーム中は他のチームメンバーとこれで連絡を取り合ってください。
簡単な使いかただけざっと説明しておくと、ここのボタンを押して話し掛けると他のメンバーと会話ができます。
ちなみにここのつまみで音量を調節します。詳しい機能については、えー、説明書があるので読んでください。
あとは、暗いところで使う懐中電灯です。夜は足元に注意してください。
そして島の地図です。これはここに貼ってあるものの縮小版です。」
- 10 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/05 22:50:24
- 「質問があるんですけど…。」おずおずと手を挙げたのは柴田あゆみ(メロン記念日)だ。「はい、どうぞ。」
「サバイバルゲームって人数による有利不利があると思うんですけど…。 私達って11人で、他のチームより多いんですけど、いいんですか?」
香取はその質問を受けて、手元の資料を見ながら答える。
「えっと……、その辺は支給される武器によって補われる、そうです。具体的には…、人数の少ないSALT5は、
武器がしっかりしていて、11WATERは逆にちょっとショボイというわけだそうです。こんな説明でいいですか?」
「わかりました。」柴田は大人しく座る。
- 11 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/05 22:51:21
- 「それでは、武器の一部を支給をします。」香取はそういうとスタッフの一人から何かを受け取り、
11WATERのリーダーである飯田圭織(モーニング娘。)のに机の上にそれを置いた。
飯田は銃の形をしているそれを手に取って観察する。モデルガンだろうか?
真中にくるくる回転する物体がついている。
(これ、なんていうんだっけ? 映画とかのロシアンルーレットする時にくるくる回すんだよね、たしか。)
その時、後ろから「飯田さん、貸してください。」と辻の声がした。「いいよ。」飯田は手渡した。
辻は銃を手にとると構え、隣の吉澤に向け「バーン」と銃声の真似をする。「な、なんじゃこりゃー。ガクッ。」吉澤は死んだふりをした。
(なんで、よっすぃーは松田優作をしっているのかしら?)と思いつつも、「何、バカなことしてるの?」とたしなめる。
「そうそう、リーダーの言うとおり、暴発したら大変です。中には既に実弾が詰まってますからね。
しかも、それはリボルバーものなんで安全装置はありません。
まあ、説明書をよく読んで、取扱いには注意しましょう。」
香取がさらっといいのける。焦った辻は持っていた銃から慌てて手を放つ。
銃はリボルバーを中心に床の上をくるくる回転した。
- 12 :ゼロ ◆RO/PNu7I :2003/08/07 00:20:49
- 「へ?」村田めぐみ(メロン記念日)が変な声をあげた。
「キャハハ、香取さん、何言ってるんですか、もー。」矢口真里(モーニング娘。)は本気にはしていない。
「…簡単に手に…」「…あるいはフェイク…」
紺野あさ美(モーニング娘。)と藤本美貴(モーニング娘。)は何か話し合っている。
他にもいろんなところからささやき声が聞こえていた。
辻が放った銃をアヤカ(ココナッツ娘。)が拾い上げ、観察する。
「これはデリンジャー!? 正確にはアメリカンデリンジャー・ハイスタンダードモデル。
アメリカでみたことがある。モデルガンなんかじゃありません。これ本物です。」
アヤカは驚いたように声をあげた。
「だから、本物って言ったんですよ。」香取は少し飽きれたようだった。
すかさず飯田が立ち上がった。「じゃ、じゃあ、私達に殺しあえというんですか?」
「ええ、そうですよ。だから最初に言ったじゃないですか。これは『サバイバルゲーム』だってね。」
飯田は力なく座った。
香取のその宣告によって、教室内は水を打ったように静まりかえった。ただ、TVの音を除いては。
「なんで、あたしらが殺し合いせんとあかんねん。」
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