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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜

370 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/20(木) 21:57
斉藤と保田は亀井と田中には説明しなかったことがあった。
「本当に首輪の効果が解除されたのか」の確認方法である。
いくら首輪の効果が解除されたといっても、それを証明できなければ他のメンバーを説得できない。
PCの中の文書には、首輪システムの侵入方法の他に、首輪の外し方も書いてあった。
といっても力ずくの部分が多く、もし本当に効果が解除されていなければ首輪は爆発してしまうだろう。

保田は、文書通りに首輪システムを解除したつもりだが、それ自体が罠だという可能性もあると考えていた。
だが、斉藤は「それならば、首輪システムに侵入した時点で保田さんの首輪が爆発してしまっているだろうし、
今は、この『味方』を信じるしかない。」と説得した。

それに、他に生命の危険を冒さずに解除されたと証明する方法がないのである。
進入禁止区域にわざと入るという方法もあるが、
元のバトロワでは時間ごとに進入禁止区域が増えていったものの、
このゲームではそれがないので、最初に定められた海に飛び込むくらいしかない。
だが、集会所の近辺は海辺は高い崖となっており、ここから飛び降りたら、首輪と関係無く死んでしまうだろう。
海に直に接するには反対側であるAIRの本部のある西から北西への海岸へ行かなくてはならず、
途中で襲撃者に襲われるかもしれず、これもリスクがある。

371 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/20(木) 21:57
という経緯で、2人は文書に書かれている方法で首輪を外すことにした。
本当は解除されていなかったら、保田の首は飛ぶだろうし、側にいる斉藤も無事ではすまないだろう。
このことは斉藤にも筆談で告げてあるし、斉藤もOKを出しそのリスクを負っている。

現在、保田が椅子に座り、後ろの斉藤がマイナスドライバーを持っている。
斉藤はドライバーで保田の首輪をこじ開けようとしているところである。
こじ開けてから、金属の薄い部分を集会所の倉庫にあった金属用のハサミでぶち切るのである。
外は5月のうららかな陽気にもかかわらず、斉藤の手は汗でひっしょりだった。
(これだけ緊張するのも、デビュー以来かもね。)
ふと斉藤はそんなことを思った。保田は目を閉じてじっとしている。

斉藤は深呼吸をし、息を整えると、左手で首輪を固定し、
思い切って右手でドライバーを首輪の切れ目に突っ込む。

372 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/20(木) 21:57
ガツッ、ガツッ

1、2回目と失敗したが3回目で挿入に成功した。保田の首輪の警告音が鳴り出す気配はない。

ふぅ

2人から同時にため息が漏れた。
(とりあえずは第一段階はクリアってところね。)
差し込んだドライバーを上下に動かす。中がだんだんと見えてくる。
ある程度開いたところで、金属用ハサミを持ち、薄くなった部分を挟みパチンと切る。
あとは、力任せに開き、首輪が外れるところまで広げる。
残るは保田の首を傷つけないように外す。
やがて、保田の首は約1日ぶりに自由となった。保田と斉藤は声を立てずに喜び合った。
斉藤は、田中と亀井を呼びに2階へと上がって行った。

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373 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2004/05/20(木) 22:07
>>369
1日目
11:00 うたばんの音楽でメンバーが起こされる。>>2-3
11:05 ルール説明 >>4-12
11:20 石橋、見せしめのために道重を爆殺 >>13-20
11:25 ルール説明・続き >>23-24
12:00 ゲーム開始 >>25

こんな感じでしょうか?

499KB
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