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とくばん〜HPシャッフルサバイバルSP〜
- 103 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/09/27(土) 00:40
- 一方、石川達と別れた亀井絵里と保田は村役場に到着していた。
そこで2人はパソコンを探す。探している途中で亀井はあることに気付いた。
「保田さん、さっきまで誰かがいたみたいですねー。しかも何か探していたみたいですよー。」
「うん、私もそう思ってたんだ。あ、あった。亀井ぃー、あったよー。」
亀井がかけよると、上に「経理課」と札のかかった一角にたしかに割と新しめのパソコンはあった。
よく見ていると電話線が繋がっている。
「意外と新しいわね…。最近導入したのかしら?」
「それで、インターネットはできそうですか?」
「電話線は繋がっているようだけど、まだわからないわね。とりあえず立ち上げて見るか。」というと保田はパソコンの電源を入れた。
パソコンは「ピコ」と音を立てて、HDが起動する音がする。
やがて、画面に「Windows 2000」の文字が浮かび上がった。
「……2000(ニセン)か……」保田がつぶやいた。
数十秒後、画面は亀井にもどこかで見たことのあるデスクトップの画面になった。
保田は、デスクトップにあるIEのショートカットをダブルクリックする。
IEの画面が広がり、電話線で繋げるか聞いてくる。保田は「接続」のボタンを押した。
ぴーぴろろろろ…
- 104 :ゼロ ◆ZERO/PNu7I :2003/09/27(土) 00:41
- パソコンの後ろあたりから電子音が聞こえた。画面には「接続中」という文字が出ている。
やがて、モデムから電子音がしなくなった。画面には「接続失敗しました。」という文字が出ている。
「んー、やっぱりね。」保田は机に肘を、顎を手にのせた。
「どういうことですか?」
「集会所でも商店でも、ちゃんと電話線は繋がっているのに電話がどこにも通じなかったじゃない?」
「ええ」
「多分、島からの電話をまとめているところでどこにも繋がらないように制御されているのね。
もしかしたらと思ったんだけど……だめだったか。モバイルじゃないとどうしようもないなあ。はぁー。」
「でも、何かしらやってみることは絶対に無駄じゃないと思います。」
「あ、ありがとう。」保田はびっくりしたようだ。
「な、生意気言ってすみません。」亀井はちょっと後悔した。
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