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石川・・・・・ボケー!!

1 :名無し娘。:2004/04/12(月) 18:27
ノノ*^ー^)<石川!私の方が可愛くて輝いてるんじゃボケー!!
(0`〜´)<石川!私の方が可愛くて輝いてるんじゃボケー!!
从*・ 。.・从<石川!私の方が可愛くて輝いてるんじゃボケー!!

                      (;^▽^; )<・・・・

154 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/15(火) 07:35


そしてぼくらは立っている 同じ世界に立っている

かわってく心 かわらない願い
 

155 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/15(火) 07:35

 飯田圭織      23歳

156 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/15(火) 07:36


彼女はかつて23歳だった。
彼女はかつて23歳だった頃の自分をふと思い出す。
 

157 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/15(火) 07:36


彼女はモーニング娘。に残った最後のオリジナルメンバーだった。
だがそれに大した意味などなかった。
結婚・出産後、石黒彩が復帰してきたときに、彼女はそれに気づいた。

石黒と共有していた戦う精神を、彼女はずっと忘れていた。
中澤や石黒や安倍や福田と戦った頃の彼女は、もうそこにはいなかった。
タンポポで石黒や矢口と戦った頃の彼女も、もうそこにはいなかった。
 

158 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/15(火) 07:37


リーダーだったこともあまり意味はなかった。
野心がなくなった自分にはもう存在価値などない。
彼女はそう思っていた。

野心がなくなっても彼女の不器用さは変わらなかった。
自分の感情をコントロールできるようになったのは、もっと後のことだった。
 

159 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/15(火) 07:37


ずっと日陰の存在でもかまわない。
彼女は保田圭とそんな言葉を交わしたことを思い出す。

あの時も保田は感情を表には出さなかったが、
彼女は自分の感情を抑えることはできなかった。
 

160 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/15(火) 07:37


でも保田の秘めた思いは、自分のそれを凌いでいたのではと彼女は思う。
いつの間にか彼女が抱えていた精神は、保田に引き継がれていたのかもしれない。

保田は夜明けを待っていて、彼女は孤独を抱いていた。
二人の精神は出会うべくして出会い、二人で夜をこえた。
 

161 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/15(火) 07:38


彼女が23歳だった頃
彼女がモーニング娘。だった頃
 

162 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/15(火) 07:38

【第十章  了】

163 :名無し娘。:2004/06/15(火) 21:04
へえ

164 :名無し娘。:2004/06/16(水) 07:40


君がぼくに ぼくが君に 求めてきたものを

ひとつずつ ひとつだけ
 

165 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/16(水) 07:41

【第十一章】

166 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/16(水) 07:41


君がぼくに ぼくが君に 求めてきたものを

ひとつずつ ひとつだけ
 

167 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/16(水) 07:42

 石川梨華      20歳

168 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/16(水) 07:42


彼女はかつて20歳だった。
彼女はかつて20歳だった頃の自分をふと思い出す。
 

169 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/16(水) 07:43


自分のいないモーニング娘。なんて想像したこともなかった。
辻や加護が先に卒業していくとも想像したことはなかった。

何度も泣かされた小憎たらしい辻の顔が浮かぶ。
自分が鬱陶しがられているのは知っていた。

だがそれでも彼女は他に上手く愛する方法を知らなかった。
辻からもらった愛情を上手く返す方法を知らなかった。
 

170 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/16(水) 07:44


20歳の彼女は自分のことが結構好きだった。
中澤裕子と出会う前とは全く違った意味で好きだった。
中澤は下手くそな自分の愛し方を肯定してくれた。

時には否定されたときもあったが、
自分にとっては肯定されるのとあまり意味は変わらなかった。
 

171 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/16(水) 07:45


彼女は自分の全てを、全ての存在意義を中澤にぶつけていた。
だが20歳になった彼女に、全てをぶつけてくる人間はいなかった。

それに気づいた時に、彼女は悲しみに暮れてこう思った。
モーニング娘。という輪を、キセキを、

つないでたつもりの心の糸は
もうほどけないくらい、からまってちぎれそう。
 

172 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/16(水) 07:45


彼女が20歳だった頃
彼女がモーニング娘。だった頃
 

173 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/16(水) 07:46

【第十一章  了】

174 :名無し娘。:2004/06/16(水) 12:27
ふう

175 :名無し娘。:2004/06/17(木) 07:10


そしてぼくらは立っている 同じ世界に立っている

かわってく心 かわらない願い
 

176 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:11

【第十二章】

177 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:12


そしてぼくらは立っている 同じ世界に立っている

かわってく心 かわらない願い
 

178 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:13

 ぼくらがモーヲタだった頃

179 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:13


ぼくらはかつてモーヲタだった。
ぼくらはかつてモーヲタだった頃の自分をふと思い出す。
 

180 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:14


ぼくらはいつだってモーニング娘。を見つめていた。
彼女達の輪の中に入りたいと思っていた。

もちろんそれは叶わない願いだった。
ぼくらはいつだってその輪の外側にいた。
ただ見つめることしかできなかった。
 

181 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:15


だけどぼくらは確かに彼女達とつながっていた。
共に一つの時代を生き、共に一つの物語を紡いだ。
 

182 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:15


やがて時は流れ、彼女達はモーニング娘。ではなくなった。
そしてぼくらもモーヲタではなくなった。

あの頃の記憶は、あるものは美化され、あるものは消去された。
一つの物語が終わり、一つの世界の扉が閉じた。
 

183 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:17


あの頃の真実は時の彼方へと消えた。
あの頃の情熱は遥か彼方へ姿を消し、そして二度と帰らなかった。

何事もなかったかのように、ぼくらの人生は再び動き出した。
それが人生だからと言わんばかりに、新しい物語を求めて。
 

184 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:17



.

185 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:18


 そうさ


 だけど


 いつか


 きっと


 不意に


 思い出すんだ。
 

186 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:18


彼女達がモーニング娘。だった頃
ぼくらがモーヲタだった頃
 

187 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:19

【第十二章  了】

188 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:20


まだ見ぬ明日へ 今その先のストーリーへ

どこまでもつづく ぼくたちは進む
 

189 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:22

ほんの一瞬の本編〜あとがきにかえて〜


この先は蛇足です。

いつか必ずモーニング娘。は消えてなくなります。
この狩狩だっていつか必ず消えてなくなる日が来ます。

なんてバカバカしいものに労力を注いだことかと
後悔する日だって――――もしかしたらやってくるかもしれません。

この物語はそんなバカな自分が今、確かに、ここにいたこと。
その証を残す為に書きました。
その試みが成功したかどうかは未来の自分のみぞ知るところですが。


この先は本当に蛇足です。

この物語の【第○章  了】のレスのメール欄を見ると
もう一つの章構成が浮き上がってくるかもしれません。かもしれません。
保障はしませんが、暇な人はつなげなおして楽しんでみてください。

敬愛するスガシカオ氏と、お付き合いいただいた読者の皆様に感謝しつつ、
それではこの辺りで物語を終えるとしましょう。


ご愛読ありがとうございました。

190 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:23


長い長いプロローグが終わり


長い長いエピローグが始まる


本編なんてものはいつだって


一瞬にして終わってしまうものなのさ
 

191 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:24



【ぼくらがモーヲタだった頃】

 

192 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:24


                      ┌┐
                      ││
      ┌───────┘└───────┐
      │┌──────────────┐│
      └┘                      └┘
          ┌──────────┐
          └──────────┘

      ┌─────.─────.──―─―┐
      └────┐ ┌──┐ ┌────┘
                │ │    │ │
                │ │    │ │
                /  /     │ │
                /  /     | |
             ノ  ,ノ     │ │
            /  /       │ │      /\
       _/  /          │ └────′/
       \_/            └────── '′
 

193 :名無し娘。:2004/06/18(金) 07:38

【僕らがモーヲタだった頃】

タイトル.     >>23-24
第一章     >>41-50     福田明日香  14歳
第二章     >>53-62     石黒彩     21歳
第三章     >>65-74     市井紗耶香  16歳
第四章     >>77-86     中澤裕子    27歳
第五章     >>89-98     後藤真希    17歳
第六章     >>102-113   保田圭     22歳
第七章     >>116-125   安倍なつみ   22歳
第八章     >>128-137   辻希美     17歳
第九章     >>140-150   加護亜依    16歳
第十章     >>153-162   飯田圭織    23歳
第十一章   >>165-173   石川梨華    19歳
第十二章   >>176-187   ぼくらがモーヲタだった頃
本編      >>189-192

194 :名無し娘。:2004/06/23(水) 21:32

蟻&乙age

195 :名無し娘。:2004/06/25(金) 00:31
素直におもしろかった

196 :名無し娘。:2004/06/26(土) 02:01
予想外に良かったからあげとく

197 :名無し娘。:2004/06/26(土) 12:28
後藤真希の章が好き

198 :名無し娘。:2004/06/27(日) 23:57
>>194
>>196
君たちの勇気に感謝。

199 :名無し娘。:2004/07/17(土) 16:45
祇園祭保全

200 :名無し娘。:2004/07/19(月) 19:07
200

201 :名無し娘。:2004/08/03(火) 14:11
>>200
ボケー!!

202 :名無し娘。:2004/08/04(水) 15:44
どこにいて
なにをして
だれをすきになっても
いつまでも
わたしのこと

わすれないでいてね

38KB
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