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石川・・・・・ボケー!!
- 89 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:50
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【第五章】
- 90 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:50
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君の中で ぼくの中で かわらないものを
ひとつずつ ひとつだけ
- 91 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:51
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後藤真希 17歳
- 92 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:51
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彼女はかつて17歳だった。
彼女はかつて17歳だった頃の自分をふと思い出す。
- 93 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:52
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17歳という時間は永遠ではない。
そんなことはわかっていたが、17歳になったその日だけは、
彼女はその真理を忘れることができた。
彼女はこの先に栄光が待っているなどとは思っていなかった。
後に自分でも驚くほどに、正確にその後の状況を予想していた。
成功なんかどうでもよかった。
失敗なんかどうでもよかった。
- 94 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:52
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彼女は市井のことをふと思い出す。
彼女からもらった気持ちは大きすぎて受け取りきれないこともあった。
彼女は市井を愛しながら憎んでいた。
二つの気持ちを市井に捧げた。
市井は彼女のもとから去ったが、自分も結局はここを去ったのだ。
やはり成功など無意味だと彼女は思った。
- 95 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:53
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最後のステージの記憶は曖昧だった。
ただ加護とつないだ手の感触だけが不思議なくらいはっきりと残っていた。
加護の手が震えていたことに気づいた瞬間、
やはり永遠などというものは存在しないのだと彼女は思った。
- 96 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:54
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永遠よりも少し短い時間だったかもしれないが、彼女は加護の心に触れた。
その時、彼女は加護と心と心で交換することを望んだ。
彼女が加護に、加護が彼女に、求めてきたものを
ひとつずつ ひとつだけでいいから。
- 97 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:55
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彼女が17歳だった頃
彼女がモーニング娘。だった頃
- 98 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:55
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【第五章 了】
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