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石川・・・・・ボケー!!

1 :名無し娘。:2004/04/12(月) 18:27
ノノ*^ー^)<石川!私の方が可愛くて輝いてるんじゃボケー!!
(0`〜´)<石川!私の方が可愛くて輝いてるんじゃボケー!!
从*・ 。.・从<石川!私の方が可愛くて輝いてるんじゃボケー!!

                      (;^▽^; )<・・・・

2 :名無し娘。:2004/04/12(月) 18:33


3 :名無し娘。:2004/04/12(月) 18:44
>>1!糞スレ立てるなボケー!!

4 :名無し娘。:2004/04/12(月) 18:54
ノノ*^ー^)<>>1!糞スレ立てるなボケー!!

(;^▽^; )<・・・・

5 :名無し娘。:2004/04/12(月) 18:55
>>4の訂正
ノノ*^ー^)<>>1!糞スレ立てるなボケー!! (;^▽^; )<・・・・

6 :名無し娘。:2004/04/12(月) 19:57
(0`〜´)<石川!お客に変な事言うなボケー!!(;^▽^; )<・・・・

7 :名無し娘。:2004/04/13(火) 18:57
ハロモニ見るまで意味がわからなかったぞボケー!

8 :名無し娘。:2004/04/13(火) 22:30
な、なにをするきさまらー!!

9 :名無し娘。:2004/04/22(木) 17:47
ノノ*^ー^)<石川!たまにはageんのじゃボケー!!
(0`〜´)<石川!たまにはageんのじゃボケー!!
从*・ 。.・从<石川!たまにはageんのじゃボケー!!
                        (;^▽^; )<・・・・

10 :名無し娘。:2004/04/24(土) 09:30
ミニモニ。ハ永久ニ不ケツデス

ファンヲアザムクナ

天誅!糞ハ必ズ流サレル

ミニモニ。ハ「登山シロ」ト言ッテルヨウナモノ

平成十六年四月二十四日 顕○会小倉優子爆勝部隊

11 :名無し娘。:2004/05/03(月) 11:32
八手三郎とか、矢立肇っていうのは
実在の人物ではなく、企画スタッフが使う総合的なペンネームだったんだな

12 :名無し娘。:2004/05/03(月) 18:19
これって元ネタはなんなの?

13 :名無し娘。:2004/05/03(月) 23:40
>>12
川*’ー’)<>>1のやつは4月11日放送(テレビ東京)のハロモニ見ていたら解るがし

14 :名無し娘。:2004/05/12(水) 20:47
うかうかしてると再利用されちゃうよ

15 :1:2004/05/12(水) 21:08
>>14
どうぞご利用ください。

16 :( ;‘e‘)チャーニィ ◆GAishChar2 :2004/05/19(水) 04:45
test

17 :名無し娘。:2004/05/19(水) 15:59
いたづら予定地

18 :◆syJOJO7O5k :2004/05/23(日) 19:27
何もしないんだったらこのスレもらっていい?

19 :名無し娘。:2004/05/24(月) 06:31
>>18
任せる

20 :◆JOJO7O5k :2004/05/24(月) 07:23
とりあえず一週間待ってみます。

21 :◆JOJO7O5k :2004/05/30(日) 22:43
とりあえずもう一週間待ってみます。

22 :◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:39

【注意〜この物語を読む前に〜】


1) この注意書きは使い回しです。

2) 現実の状況・実際の発言・歴史的事実と異なる描写があります。流してください。

3) 感想は感想スレ、雑談は雑談スレ、固定ネタは固定職人スレでお願いします。

4) 更新は二〜三週間に一度くらいの予定です。

5) 5といえばソロ活動がさっぱりな後藤さん。

6) 二ヶ月くらい更新がなかったら逃亡したと思ってください。

7) 私には狩狩なんて役不足ですが一生懸命頑張ります。


では、はじまりのはじまり。

23 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:41



【ぼくらがモーヲタだった頃】

 

24 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:42


長い長いプロローグが終わり


長い長いエピローグが始まる


本編なんてものはいつだって


一瞬にして終わってしまうものなのさ
 

25 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:43

【第一章】

26 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:44

 福田明日香      14歳

27 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:44


彼女はかつて14歳だった。
彼女はかつて14歳だった頃の自分をふと思い出す。
 

28 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:45


それは確か春のことだった。
彼女はまるで家に帰ってきたから靴を脱ぐ、というように
自然に、当たり前のようにモーニング娘。から脱退した。

引き止めるような言葉もあったが、決心は揺るがなかった。
彼女には未練も後悔も逡巡もなかった。
 

29 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:45


彼女は中澤裕子の恨めしげな顔を思い出す。
中澤は好意的な感情も否定的な感情も隠さない人間だった。

そんなダイレクトな中澤の性格に慣れるには
一年半という時間はやや短すぎたかもしれない。

14歳と25歳の間を行き来していた奇妙な感情は、
冒険を終えた今も彼女の心に刻み込まれていた。
 

30 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:46


そして彼女は一つの映像を思い出す。
誰よりも寂しげだった安倍なつみの視線が脳裏に浮かぶ。

彼女は最後に一言二言安倍に言葉をかけた。
その言葉自体には意味はない。
伝えるべき大切な思いはもう伝わっているはずだった。
 

31 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:47


安倍はその思いを抱えてどこへ向かったのだろうか。
あの時、安倍の前には二本の道が広がっていた。

安全と冒険で君はどっちへ行く?
退屈と充実で君はどっちをとる?
 

32 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:48


彼女が14歳だった頃
彼女がモーニング娘。だった頃
 

33 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 14:49

【第一章  了】

34 :名無し娘。:2004/06/06(日) 21:00
これは小説なのかな。詩なのかな。
とりあえずつっこんどく。
>>22
役不足なのかよ。

35 :◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:03
【緊急業務連絡】

本日第一章を更新したんですが
実は下書きをコピペするときにミスがありました。
というわけで再度訂正して更新させてもらいます。
先に更新した分は忘れてください。

ごめんなさい。

36 :名無し娘。:2004/06/06(日) 22:05
詩!?
自分ではノンフィクション風の小説だと思っています。
あと、今後このスレではマジレスはしない予定です。

37 :◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:06
それにしても。
失敗が第一章だったのは不幸中の幸いだったかも。

それではあらためて


はじまりのはじまり。

38 :◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:07



.

39 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:09



【ぼくらがモーヲタだった頃】

 

40 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:10


とりあえず そーゆーふうに 笑っているのは

どうしたらいいかさえ もうわかっていないから
 

41 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:11

【第一章】

42 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:11


とりあえず そーゆーふうに 笑っているのは

どうしたらいいかさえ もうわかっていないから
 

43 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:12

 福田明日香      14歳

44 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:13


彼女はかつて14歳だった。
彼女はかつて14歳だった頃の自分をふと思い出す。
  

45 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:14


それは確か春のことだった。
彼女はまるで家に帰ってきたから靴を脱ぐ、というように
自然に、当たり前のようにモーニング娘。から脱退した。

引き止めるような言葉もあったが、決心は揺るがなかった。
彼女には未練も後悔も逡巡もなかった。
 

46 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:14


彼女は中澤裕子の恨めしげな顔を思い出す。
中澤は好意的な感情も否定的な感情も隠さない人間だった。

そんなダイレクトな中澤の性格に慣れるには
一年半という時間はやや短すぎたかもしれない。

14歳と25歳の間を行き来していた奇妙な感情は、
冒険を終えた今も彼女の心に刻み込まれていた。
 

47 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:15


そして彼女は一つの映像を思い出す。
誰よりも寂しげだった安倍なつみの視線が脳裏に浮かぶ。

彼女は最後に一言二言安倍に言葉をかけた。
その言葉自体には意味はない。
伝えるべき大切な思いはもう伝わっているはずだった。
 

48 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:15


安倍はその思いを抱えてどこへ向かったのだろうか。
あの時、安倍の前には二本の道が広がっていた。

安全と冒険で君はどっちへ行く?
退屈と充実で君はどっちをとる?
 

49 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:16


彼女が14歳だった頃
彼女がモーニング娘。だった頃
 

50 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/06(日) 22:16

【第一章  了】

51 :ぷっち神父:2004/06/06(日) 23:42
  |-‐-、
  |〉V〈i
  |.∀´)<感じるぞッ! ジョースターの血統をッ!!
  |┼::`ヽ 
 (~{l二ソ
  |lヨ≡}
  ||:〈 
  |イヽ.ゝ

52 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:13


ねえ こんな適当な 生臭いキスに

どんなやさしさを感じればいいの
 

53 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:14

【第二章】

54 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:14


ねえ こんな適当な 生臭いキスに

どんなやさしさを感じればいいの
 

55 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:15

 石黒彩      21歳

56 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:15


彼女はかつて21歳だった。
彼女はかつて21歳だった頃の自分をふと思い出す。
 

57 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:16


彼女は脱退発表の瞬間のビデオを見ていた。
そこには脱退するはずなどない安倍なつみと、自分が並べられていた。

どっちが脱退するかは、発表する前から誰の目にも明らかだった。
だがあの頃の苦々しい思いは、彼女の中ではもう薄れていた。
 

58 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:16


彼女は復帰後に一度だけ、たった一度だけ
安倍から送られた羨ましげな視線をふと思い出す。

作り笑顔が得意だった安倍が彼女に晒した、たった一度の素顔だった。
あの視線が石黒の中にある何かを溶かしていった。
 

59 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:16


上手に人生を立ち回っているように見えていた安倍とは対照的に、
飯田圭織は本音しか言えないような不器用な子だった。

飯田は彼女とタンポポで共に戦った。
飯田は最後の最後までモーニング娘。で戦っていた。

卒業する時に彼女が飯田に託した戦う心は、
飯田の中で燻る何かを燃やすことができたのだろうか。
 

60 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:17


彼女らは同じグループとは思えないようなバラバラな性格だった。
唯一つ、自分を輝かせたいという、同じ願いを抱えていた。

そして彼女らは立っていた。 同じ世界に立っていた。
かわってく心を、かわらない願いを抱えながら。
 

61 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:17


彼女が21歳だった頃
彼女がモーニング娘。だった頃
 

62 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/07(月) 21:18

【第二章  了】

63 :名無し娘。:2004/06/08(火) 07:30
おや

64 :名無し娘。:2004/06/08(火) 21:21


想像していたよりも実はずっとはやく

ぼくたちの空気はひどくサビついて
 

65 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/08(火) 21:22

【第三章】

66 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/08(火) 21:22


想像していたよりも実はずっとはやく

ぼくたちの空気はひどくサビついて
 

67 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/08(火) 21:23

 市井紗耶香      16歳

68 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/08(火) 21:23


彼女はかつて16歳だった。
彼女はかつて16歳だった頃の自分をふと思い出す。
 

69 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/08(火) 21:23


人生の頂点にいたあの頃、彼女はまだたったの16歳だった。
80年生きたとしても、一体どれほどの人間が「人生の頂点」を迎えられるだろう。

あの時の彼女は無敵だった。
地球を逆に回すことだってできた。
 

70 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/08(火) 21:24


卒業が自分だけの勝手な都合だったとしても、
誰にも、あの頃よく話した保田にも、一言も文句は言わせなかった。

彼女は保田とは違った方法でモーニング娘。を愛していた。
それを一体どれだけのメンバーが理解していただろうか。
 

71 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/08(火) 21:24


それでも彼女は、自分がわずかながらも
他のメンバーに信頼されているという確信があった。

だからこそ彼女は理解してもらおうとは思わなかった。
自分をみんなと結びつけることよりは、解き放つことを選んだ。

全ての糸を切って、ただ誰にも邪魔されずに力一杯走りたかった。
誰かと比べられることには、もううんざりしていた。
たとえそれが後藤真希であったとしても、耐えることはできなかった。
 

72 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/08(火) 21:24


彼女は後藤を愛しながら憎んでいた。
16歳の時も、今も、それだけは永遠にかわらなかった。

二つの気持ちを後藤に捧げた。
その時彼女は信じることができた。

彼女の中で、後藤の中で、かわらないものを
ひとつずつ ひとつだけ
 

73 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/08(火) 21:25


彼女が16歳だった頃
彼女がモーニング娘。だった頃
 

74 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/08(火) 21:25

【第三章  了】

75 :名無し娘。:2004/06/09(水) 07:34
あら

76 :名無し娘。:2004/06/09(水) 21:16


つないでたつもりの 心の糸は

もうほどけないくらい からまってちぎれそう
 

77 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/09(水) 21:16

【第四章】

78 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/09(水) 21:17


つないでたつもりの 心の糸は

もうほどけないくらい からまってちぎれそう
 

79 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/09(水) 21:17

 中澤裕子      27歳

80 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/09(水) 21:18


彼女はかつて27歳だった。
彼女はかつて27歳だった頃の自分をふと思い出す。
 

81 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/09(水) 21:18


あの頃はまだ4期メンバーも幼く、線が細かった。
特に石川などは押せば壊れてしまいそうなほど弱々しかった。

あの時は後に石川から受け取れないほどのパワーを
もらうことになるとは想像もできなかった。
 

82 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/09(水) 21:18


27歳の彼女の記憶は多岐にわたる。
彼女の人生における真夏の時期だった。
そしてモーニング娘。の歴史においても真夏の時期だった。

彼女は卒業の日まで揺るぎない地位を築いた。
だがその日を境に彼女は居場所を求めてさ迷い続けることになる。
何もできない人間だと思い知らされた彼女は、ただ笑うことしかできなかった。
 

83 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/09(水) 21:19


そんな時彼女が思い出すのは福田だった。
居場所など求めていなかった福田の笑顔だった。

福田とはある意味辻や加護以上に年が離れていた感じだった。
福田と自分との間で通じ合っていたと感じた友情は
彼女だけの一方的な気持ちだったのだろうか。
 

84 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/09(水) 21:20


自分が27歳だったモーニング娘。の真夏の時期に福田はいなかった。
それはきっと偶然ではなくて必然だったのだろう。

そして今日も彼女は真冬の時期をただ笑って過ごしていた。
とりあえず場を保つためだけに笑っているのは
どうしたらいいかさえ、もうわかっていないから
 

85 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/09(水) 21:20


彼女が27歳だった頃
彼女がモーニング娘。だった頃
 

86 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/09(水) 21:21

【第四章  了】

87 :名無し娘。:2004/06/10(木) 12:20
おお

88 :名無し娘。:2004/06/10(木) 20:49


君の中で ぼくの中で かわらないものを

ひとつずつ ひとつだけ
 

89 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:50

【第五章】

90 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:50


君の中で ぼくの中で かわらないものを

ひとつずつ ひとつだけ
 

91 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:51

 後藤真希      17歳

92 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:51


彼女はかつて17歳だった。
彼女はかつて17歳だった頃の自分をふと思い出す。
 

93 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:52


17歳という時間は永遠ではない。
そんなことはわかっていたが、17歳になったその日だけは、
彼女はその真理を忘れることができた。

彼女はこの先に栄光が待っているなどとは思っていなかった。
後に自分でも驚くほどに、正確にその後の状況を予想していた。

成功なんかどうでもよかった。
失敗なんかどうでもよかった。
 

94 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:52


彼女は市井のことをふと思い出す。
彼女からもらった気持ちは大きすぎて受け取りきれないこともあった。

彼女は市井を愛しながら憎んでいた。
二つの気持ちを市井に捧げた。

市井は彼女のもとから去ったが、自分も結局はここを去ったのだ。
やはり成功など無意味だと彼女は思った。
 

95 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:53


最後のステージの記憶は曖昧だった。
ただ加護とつないだ手の感触だけが不思議なくらいはっきりと残っていた。

加護の手が震えていたことに気づいた瞬間、
やはり永遠などというものは存在しないのだと彼女は思った。
 

96 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:54


永遠よりも少し短い時間だったかもしれないが、彼女は加護の心に触れた。
その時、彼女は加護と心と心で交換することを望んだ。

彼女が加護に、加護が彼女に、求めてきたものを
ひとつずつ ひとつだけでいいから。
 

97 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:55


彼女が17歳だった頃
彼女がモーニング娘。だった頃
 

98 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/10(木) 20:55

【第五章  了】

99 :名無し娘。:2004/06/11(金) 07:21
まあ

100 :名無し娘。:2004/06/11(金) 12:50
100

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