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石川・・・・・ボケー!!

116 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/12(土) 12:04

【第七章】

117 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/12(土) 12:04


安全と冒険で君はどっちへ行く?

退屈と充実で君はどっちをとる?
 

118 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/12(土) 12:04

 安倍なつみ      22歳

119 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/12(土) 12:05


彼女はかつて22歳だった。
彼女はかつて22歳だった頃の自分をふと思い出す。
 

120 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/12(土) 12:05


脱退の瞬間、彼女は不思議と寂しさを感じなかった。
脱退が寂しいと感じたのは、福田明日香の時だけだったかもしれない。

彼女に勇気を分け与えてくれた福田の脱退は寂しかった。
だけどあの時、誰よりも寂しがった弱い彼女はもうそこにはいなかった。
 

121 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/12(土) 12:06


福田から受け取った勇気を胸に、彼女は奇妙な冒険を続けた。
冒険を終えたその時、勇気という言葉はもはや彼女と一体だった。

自分がモーニング娘。であることを誰よりも誇りに思っていた。
モーニング娘。と運命を共にすることが彼女の人生だった。
 

122 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/12(土) 12:06


22歳。石黒彩はもう母親になっていた年だろうか。
丁度彼女が脱退する頃に、石黒は主婦として芸能界に帰ってきた。

「羨ましい」とあの時率直に石黒に感じた嫉妬心は、
彼女が石黒に渡すことができる、唯一の本心だった。
 

123 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/12(土) 12:07


男はいらない。子供が欲しい。
柄にもなく彼女はそんなことを思った。

モーニング娘。を脱退した今、こんな適当な環境で
誰から、どんなやさしさを感じればいいの?
 

124 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/12(土) 12:07


彼女が22歳だった頃
彼女がモーニング娘。だった頃
 

125 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/12(土) 12:08

【第七章  了】

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0ch BBS 2006-02-27