■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 最新50
石川・・・・・ボケー!!

176 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:11

【第十二章】

177 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:12


そしてぼくらは立っている 同じ世界に立っている

かわってく心 かわらない願い
 

178 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:13

 ぼくらがモーヲタだった頃

179 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:13


ぼくらはかつてモーヲタだった。
ぼくらはかつてモーヲタだった頃の自分をふと思い出す。
 

180 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:14


ぼくらはいつだってモーニング娘。を見つめていた。
彼女達の輪の中に入りたいと思っていた。

もちろんそれは叶わない願いだった。
ぼくらはいつだってその輪の外側にいた。
ただ見つめることしかできなかった。
 

181 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:15


だけどぼくらは確かに彼女達とつながっていた。
共に一つの時代を生き、共に一つの物語を紡いだ。
 

182 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:15


やがて時は流れ、彼女達はモーニング娘。ではなくなった。
そしてぼくらもモーヲタではなくなった。

あの頃の記憶は、あるものは美化され、あるものは消去された。
一つの物語が終わり、一つの世界の扉が閉じた。
 

183 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:17


あの頃の真実は時の彼方へと消えた。
あの頃の情熱は遥か彼方へ姿を消し、そして二度と帰らなかった。

何事もなかったかのように、ぼくらの人生は再び動き出した。
それが人生だからと言わんばかりに、新しい物語を求めて。
 

184 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:17



.

185 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:18


 そうさ


 だけど


 いつか


 きっと


 不意に


 思い出すんだ。
 

186 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:18


彼女達がモーニング娘。だった頃
ぼくらがモーヲタだった頃
 

187 :吉澤承太郎 ◆JOJO7O5k :2004/06/17(木) 07:19

【第十二章  了】

38KB
続きを読む

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail(省略可)

0ch BBS 2006-02-27