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ときめきモーニング
- 1 :サボテン:2003/09/10 15:13:57
- 季節を選択してください
1 春
2 夏
3 秋
4 冬
- 736 :サボリン:2004/03/12(金) 17:41
-
「…とりあえず今日は夜も更けた、
松明だっていつまでも燃やしてるわけにはいかねーだろー、
空気も冷えかけているしィ、まずは寝床を準備して寝るんだッ!
…電気は使えねーんだからなァ、夜は寝るしかねーんだよォ!」
「はい、美貴様のおっしゃるとおりです!」
「明朝、情報を整理してまた指示を出す、
オメーラ適当に別れて就寝しろ、ヘタな真似すんじゃねーぞォ
分かってるとは思うが、銃器は全てオレらが管理してるかなァ!」
藤本の号令でみんなおとなしく就寝の準備に取りかかった。
長屋を片づけて、合宿所から布団を運んだ。
紺野さんの指示でそれぞれに部屋が割り振られた。
1号室が藤本と紺野さんと絵里ちゃん、
2号室に後藤さんとれいなと、…市井先生も連れてきたみたいだ。
3号室には中澤先生と矢口先輩と安倍先輩、
4号室には愛ちゃんとひとみと小川さんと飯田先輩、
5号室には加護ちゃんと辻ちゃんと石川さん、
6号室はオレ一人、男だからといって隔離されてしまった。。
7号室にはまいちゃんとあさみちゃん、といった部屋割りだった。
布団をしいてすぐ寝るようにと言われたものの、
臭い長屋に一人、しかも慣れない布団で寝付かれない。
1時間ほど布団でもぞもぞしていたが、我慢できずに外に出た。
空には月が二つ、綺麗に輝いている。
月夜のせいか、目が慣れたのか、夜でも結構周りが見えた。
オレと同じように眠れない人がいたのだろう、何人かの人影が見える。
鉄棒の下の砂場にはれいならしき人影が見える。
体育館前の階段には愛ちゃんらしき人が座っている。
昇降口には紺野さんだろうか、銃を持って立っている。見張りだろう。
体育館裏のトイレの方には絵里ちゃんも見える。これも見張りかな。
裏門では藤本らしき人物が銃を持って外を見ている。
一人で眠れないよりは、誰かのそばに行って話でもしてみよう。
誰の方に行ってみようか?
1 れいなの方へ行く
2 愛ちゃんの方へ行く
3 紺野さんの方へ行く
4 絵里ちゃんの方へ行く
5 藤本の方へ行く
- 737 :名無し娘。:2004/03/12(金) 18:44
- 4
- 738 :名無し娘。:2004/03/12(金) 20:48
- 5
- 739 :名無し娘。:2004/03/12(金) 21:15
- 5
- 740 :名無し娘。:2004/03/12(金) 22:10
- 5
- 741 :名無し娘。:2004/03/13(土) 01:32
- 2
- 742 :名無し娘。:2004/03/13(土) 03:27
- 激しく1
- 743 :名無し娘。:2004/03/13(土) 10:30
- 3
- 744 :名無し娘。:2004/03/13(土) 19:21
- 4
- 745 :名無し娘。:2004/03/13(土) 23:53
- 3だあ
- 746 :名無し娘。:2004/03/14(日) 23:53
- 3ですね
- 747 :fushianasan:2004/03/21(日) 01:28
- 5
- 748 :名無し娘。:2004/03/21(日) 08:21
- 4
- 749 :名無し娘。:2004/03/21(日) 22:32
- 5で。
- 750 :名無し娘。:2004/03/21(日) 23:42
- 4で
- 751 :名無し娘。:2004/03/21(日) 23:43
- 5
- 752 :サボリン:2004/03/24(水) 12:23
-
オレは藤本の方へ向かった。
寂しそうな後ろ姿がなんとなく気になった。
藤本は羊の着ぐるみを着たまま突っ立って外を見ていた。
銃を持っているから念のため後ろから声をかけた。
「藤本…?」
「あ゛?」藤本が振り返る。
「……なんだ○○か」
「…ちょっと、眠れなくてさ」
「寝れなくても寝るんだよォー」
「寝れねーもんは寝れねーんだからしょーがねーだろー」
そう言いながらオレは藤本のそばに行って少し笑った。
「ったく…他のヤツらに示しがつかねーんだよォ」
そう言いながらも藤本も少し嬉しそうに笑った。
しばらく二人で外の大地を見ていた。
月の光で青く光った砂が綺麗だった。。
「…ホント、すごい遠くに来ちゃったみたいだな」
「……ああ、…ごめんな、○○まで巻き込んじゃって…」
「いや別に、…オレは藤本と一緒で楽しいよ」
「えっ?」 藤本が振り向く。
「……っ、○○ゥ、お気楽なこと言ってンじゃねェぞ!」ドスッ!
「いててて、あ、すみません美貴さま!」
藤本が脇腹を殴ってきたので慌てて下手に出た。
「…ちくしょう!
なんでオレがこんな目にあわなきゃいけねーんだよォ!
○○ゥ、全部オメーのせーだ、このバカ」バシッ、バシッ!
今度は足でケツを蹴ってくる。
「いててて、なんで?、お、おやめ下さい美貴さま!!」バシッ、バシッ!
「………」ピタッ。
ゼンマイが止まったようにいきなり藤本がおとなしくなった。
「…ん?…どうした?」
「…ハハ、そういやオレ、夢の世界で、なんか知らねーけど
江戸時代だか大正時代だかのどっかの妾になってて
……オメーのことが好きだった、…そんな夢を見てたのを思い出した」
「あ、それならオレも見たぞ、
和服姿の藤本は綺麗だったなぁ…」
「なっ…オメーも見てたのかよっ!」
「うん、…ホント、あの藤本は綺麗だったよなぁ〜」
「………」
「…ちょっとデコが広かったけど」
「一言余計なんだよォ!」バシッ、
「あ、すみません美貴さま!」ドカッ、バキッ!
- 753 :サボリン:2004/03/24(水) 12:24
-
「………」ピタッ。
「…なぁ、○○、…オレたち、これからどうなっちゃうのかな?」
「…さぁ、…みんながいるんだから、…なんとかなるだろ?」
「……オレ…」 ヒュウウ〜。。ぶるぶるっ。
夜風に吹かれて藤本が肩をすぼめて震えた。
「…オレ、…怖いよ、…こんなとこに来ちまって…」
ふわっ、と藤本がオレの胸に寄りかかってきた。
「……藤本…」 オレは思わず藤本の肩を抱き締めた。
「………」
藤本は抵抗せずにおとなしくオレの胸に顔を埋め、体重を乗せてきた。
風格の割に藤本の体は小さい。藤本はオレの腕の中にすっぽり入って
小刻みに震えていた。…泣いてるみたいだ。。
「…つらかったんだな、藤本、こんなとこに来ちゃって…、
おまけに藤本はリーダーだからしゃんとしてなくちゃいけなくて…」
「……ぅぅ…」
「オレの前では楽にしてていいんだぞ、オレは藤本の味方だからな」
そう言ってオレは藤本を強く抱き締めた。
「……ぅン…」
藤本は小さな声でうなずいた。
藤本の頭に頬を寄せると、髪の毛のいい匂いがした。
藤本の体温が伝わってきてオレもあったかくなってきた。。
そうやって二人はしばらくの間、抱き合っていた。が、
「…○○ゥ、…いつまで抱きついてンだよォ?」
胸の中で藤本がつぶやいた。
「…え?」
藤本が胸から離れてオレを見上げてギロッっと睨んでくる。
「バッカヤロー、オレに抱きつくなんて10年早ぇンだよォ!」ドガッ!
「いててて、ちょっ、自分から…」
「さァっさと自分の部屋行って寝ろや、このタコ!」ドガッ、バキッ!
「わたたっ、やめっ…」
オレは藤本の蹴りを避けようとして慌てて逃げた。
「いててて、…シドイ…美貴さま…」てくてく。
「○○ゥ!」ビクッ。
後ろから藤本に呼び止められた。
「…今日のことは誰にも言うなよ」
「…はい」
「…ヨゥシ、帰って寝ろォ!」
「はい!」すたたた。
自分の部屋に戻って布団に入った。
藤本のいい匂いを思い出しながら眠りについた。
ふと胸の辺りを触ってみると藤本の鼻水がついていた。。
・・・・うわっ、きったね。ゴシゴシ。
- 754 :サボリン:2004/03/24(水) 12:25
-
7日目…
朝、太陽の光で目を覚ます。
運動部の長屋だ。…やっぱり夢じゃないんだな。。
ん? 起きあがって足元を見ると手紙が置いてある。
なんだ? がさごそ。
『 □□くんへ
昨日はみんなを驚かせてごめんなさい。
でも私の考えは間違っていないと思います。
みんなの前では言いませんでしたが、
さゆみんは恐らく生きています。感じるのです。
その証拠に石はまだ少し力を持っています。
私はあの爆発の前、校門のすみで石を発見しました。
この石さえあれば私一人くらいなんとかなるでしょう。
私は旅に出てさゆみんを探します。南へ向かいます。
私は生徒会長としてさゆみんの行方を確かめる責務があるのです。
□□くん、あなたはさゆみんの主です。
いずれあなたを必要とする日が来るでしょう。
それまでみんなをまとめて必ず生き残るのです。
残りの石は置いておきます。あなたに預けます。
混乱の元になるといけないので隠しておいて下さい。
また会えることを祈ってます。
飯田圭織 』
・・・飯田先輩。。
布団の横にはさゆみんの石が3つ置いてあった。
オレは黙って部屋のすみの棚に隠した。。
- 755 :サボリン:2004/03/24(水) 12:26
-
・・・さゆみちゃんが生きてるって?
あれから千年以上経ったかも知れないのに?
・・・そりゃ、無事だといいけど。。
でも、今は正直言ってさゆみちゃんどころじゃない!
食料が1週間分しかないんだ。…紺野さんは森があるからなんとかなるって
言ってたけど、都会で育ったオレたちが森に入って何ができるっていうんだ?
飯田先輩は超能力が使えるからって一人で勝手に出ていっちゃって、
そのくせ、オレにみんなをまとめて生き残れとか言い残す。無責任だ。
…オレなんかに、あんなキャラの濃いヤツらをまとめられるはずがない。
…起きた早々、いろんなことが心配になってきた。。
と、
ドルゥゥン! ドンドンドッドッドドッドドド…
バイクのエンジンがかかる音がする。
外に出ると紺野さんがバイクに乗っている。
後席ににまいちゃんを乗っけて、
ドルンドルン! ドドドーーォン ボーーン…ッボーン……
轟音を残して裏門から消えていった。
「…どうしたの?」
オレは隣にやってきた絵里ちゃんにきいた。
「紺野さんが昨日、川を見たって言って、確かめに行くって」
「…ふーん」
そうか、食料よりはまず水を確保しなきゃだよな。。
校庭に行くとあさみちゃんたちが朝食の準備をしていた。
朝食は昨日の豚の骨のスープと白米だけだったが美味しかった。
食後、飯田先輩が出て行ったことを藤本に伝えたが藤本は既に知っていた。
オレは藤本の前で昨日のことを少し意識してしまったが
藤本はまったく態度に表さず、いつもの厳しい藤本だった。。
その後、藤本の指示があり、学校内をもっと探すように言われ、
使えそうなものを見つけて整理した。結構いろいろな物があった。
- 756 :サボリン:2004/03/24(水) 12:27
-
しばらくして紺野さんが帰ってきてみんなが集められた。
「ヨゥシ、オメーラ、紺野の話を聞けェ!」
「…えー、みなさんに吉報があります、
ここから北東5キロ上方、森の中に小さい川が流れてました!」
「おお」「やったー」「…微妙な距離やな〜」「水があるだけいいじゃん」
「とはいえ毎回往復10キロを歩いて水を飲みに行くわけにも行きません、
と言って川の近くに住むのも危険だと思います。ということで、
備品隊と雑用隊のみなさん、協力して川を作りましょう!」
「は?」「な、なんやて?」
「…紺野さん、川を作るって、、
5キロ先からここまで水を引っぱってくるってことじゃ?」
「もちろん、そうです」
「んな…突拍子もないことを軽ぅ言うなや、こん出目金がぁ!」
「…加護さん、あなたはもっと立場をわきまえて下さい、殺しますよ」
「……<っ…」
「…大丈夫です、みなさん、安心して下さい、
昨日捕まえた保田さんと市井さんにも働いてもらいます、
一人一日100メートル掘りましょう、10人でやれば5日で終わります、
まいの指揮に従って速やかに行動して下さい、頑張って下さいね」
「……」「……」「……」「……」
「他に質問は?」
「あーい!、他の部隊は何をやるんれすか?」と辻ちゃん。
「えー、探検隊・食料隊は狩猟、漁労、および採集です、
時間のある者は貯水池を掘るのを手伝ってもらいます」
「狩れすか!狩狩れすか!楽しみなのれす!」
「よーし、森はなっちにまかせるべ、
たぶん果物とかいっぱいなってるっしょ」と安倍先輩。
「アタシは釣りでもするかな」とひとみ。
「それと、昨日は安易に豚を殺してしまいましたが、
今日からは小動物はなるべく生け捕りにして下さい、
なるべく長く生かし、可能なら家畜にしますので、心得てください」
「あい」「…はい」「……」「……」
「それでは各部隊、散って作業を始めて下さい!」
- 757 :サボリン:2004/03/24(水) 12:27
-
まいちゃんの指示で備品隊と雑用隊が集められた。
備品隊から、愛ちゃん、中澤先生、後藤さん、
雑用隊から、絵里ちゃん、オレ、加護ちゃん、矢口先輩、小川さん、
それに市井先生と保田のおばちゃん、といったメンツだった。
まいちゃんがみんなに話し始める。
「えー、みなさん、お話を聞いて下さい、
よ〜く考えよ〜、お水は大事だよ〜、と歌にもあるように
水は生命の生命線です、みなさん、頑張りましょう!」
「……」「……」「……」
「えー、自身の仕事に自信を持って、埃を払って誇りを磨く、
目配り、気配り、思いやり、できる職場に事故はなし!」
「……」「……」「……」
「…えー、では、これから私が石灰を持って線を引いていきますので
皆さんはシャベルを持ってついてきて下さい、
紺野さんが言ったように一人一日100メートルをノルマにします、
中澤さんは体が小さいので70メートル、
□□さんは男なんで130メートルで、お願いします」
・・・げ。オレだけ130メートルかよっ。
「川を作ると言うと大げさですが、要は用水路です、
幅50センチ、深さ50センチを目安に掘って下さい、
それと矢口さんは小さいので、各パートを見回って
ずれがないかを確認・修正する仕事です、
重要な仕事です、しっかりやって下さい」
「はーい」ピョコン。
「…なにか質問ある人はいますか?」
「……」「……」「……」
「ないようですね、では作業に取りかかりましょう、
ちなみにノルマを達成しないと美貴様の鞭打ちが待ってます」
「……」「……」「…にゃろぉ」
まいちゃんの引いた線で一人100メートルの区間が割り振られ、
作業が始まった。砂漠のように見えたのは土の表面だけで
下にはちゃんとした土があった。これならなんとか水を引けそうだ。。
ざくっ、ざっ、ざざっ。
ざくっ、ざっ、ざざっ。
とはいえつらい作業だ。
でも、みんな黙々と掘っている。
ノルマを達成しないと鞭打ちだからな。。
まいちゃんや絵里ちゃんだって頑張っているのだから休めない。。
- 758 :サボリン:2004/03/24(水) 12:28
-
ざくっ、ざっ、ざざっ。 ふぅ、はあ。
ざくっ、ざっ、ざざっ。 ふぅ、はあ、
ざくっ、ざっ、ざざっ…… …
ざくっ、ざっ、ざざっ… …
ざくっ、ざっ、ざざっ…
11日目…
ざくっ、ざっ、ざざっ…
ざくっ、ざっ、ざざっ……
ざくっ、ざっ、ざざっ。 ひぃーはぁー、
ざくっ、ざっ、ざざっ。 ひぃーはぁー、ゴホッ、ゴボゴホッ。
…用水路を掘り始めてもう5日経つ。
オレの担当の場所が遠いのか、川は一向に見えてこない。
とはいえ森はすぐそばに見える。もう少しのはずだ。
川上の方の担当では既に森の中で作業をしている隊員もいるが、
森に近づくほど土が硬くなり、木の根が邪魔することもあって、
作業は難航していた。
みんな、5日間風呂にも入らずひたすら作業を続けていた。
それぞれの担当区間が100メートルあって
お互いに離れているため、会話も出来ない孤独な作業が続いた。
空から矢口先輩の励ます声だけが聞こえていた。
パラシュートを改造して飛び回っているようだ。。
…あと2日以内に完成させないと学校の水が切れる。作業は大詰めを迎えていた。
- 759 :サボリン:2004/03/24(水) 12:29
-
この5日間、体力的に非常につらかったが、
探検隊と食料隊が車を出して効率よく食料を集めてきたので
食事には苦労しなかった。イモやキノコや木の実などが食べれた。
一昨日はひとみが釣ってきた魚も食べれた。
豚やガチョウも捕まえたが、家畜として飼うことになり
あさみちゃんが体育倉庫を家畜小屋に改造していた。。
学校では、オレたちの用水路の完成を信じて
辻ちゃんや石川さんやれいなが貯水池を掘っていた。
…なんとしても完成させなければ。。
ざくっ、ざっ、ざざっ。 ひぃーはぁー、
ざくっ、ざっ、ざざっ。 ひぃーはぁー …ぅ<ッ、
ざくっ、ざっ、ざざっ。 ひぃーはぁー …ッスーッ…、
「…ホップ、ステップ、玉砕!
……ホップ、ステップ、玉砕!」
ん?隣の担当の加護ちゃんの姿が見える。
加護ちゃんもなんだかんだ言ってまじめに働いていた。
労苦の美しさを体感したのだろうか。
いつものかけ声で頑張っているみたいだ。
「…ホップ、ステップ、玉砕!
……ホップ、ステップ……
………ホップ、ステッ…」
ん?かけ声がとぎれたので隣を見てみると
加護ちゃんがシャベルを放り投げ、森の方に向かってフラフラと歩き始めた。
・・・トイレかな。。ま、そのうち帰ってくるだろう。
オレは森の方を気にしながら作業を進めていたが
小一時間経っても加護ちゃんは戻ってこない。
担当箇所に見に行ってみたが、やはりシャベルが放置されたままだ。
・・・・どうしたんだろう。・・・・まさか脱走かな?
なんだか心配になってきた。。どうしようか。。
1 加護ちゃんを捜しに森に入る。
2 とりあえず、まいちゃんに報告しに行く。
3 作業を優先させて自分の作業を続ける。
- 760 :名無し娘。:2004/03/24(水) 14:32
- 3
- 761 :名無し娘。:2004/03/24(水) 17:00
- 1
- 762 :名無し娘。:2004/03/24(水) 22:28
- 2
- 763 :名無し娘。:2004/03/25(木) 00:57
- 1
- 764 :名無し娘。:2004/03/26(金) 00:14
- 2
- 765 :名無し娘。:2004/03/26(金) 02:18
- 2
- 766 :名無し娘。:2004/03/26(金) 15:51
- 5
- 767 :名無し娘。:2004/03/27(土) 01:02
- 1
- 768 :名無し娘。:2004/03/27(土) 13:44
- 2
- 769 :名無し娘。:2004/03/27(土) 16:05
- 1
- 770 :名無し娘。:2004/03/27(土) 17:03
- 1
- 771 :名無し娘。:2004/03/31(水) 01:02
- 1
- 772 :サボリン:2004/04/02(金) 01:49
-
う〜ん、加護ちゃんが心配だ。
組織の一員としての行動を優先しないといけないのに、、
こんな解答では公務員試験だったら落ちてしまうだろう。。
でも、加護ちゃんが心配だ。森に入って捜してみよう!
オレは恐る恐る森に入った。
食料隊や探険隊は毎日のように入っているようだが
オレが森に入るのは初めてだった。
木や草の濃い匂いがプンプンしてくる。…しばらく歩くと川が見えてきた。
・・・歩くとこんなに近くにあったのか。ホントにもうすぐだな。
と、川岸にキラッと光るものを見つけた。
・・・加護ちゃんのライターだ。。
手を伸ばして拾おうとすると、
ドカッ!
「…痛ッ!」 …ドサッ。
オレはいきなり後頭部を殴られて突っ伏した。
「へっへっへっ、久しぶりだなァ…、□□とやら!」
「…斉藤さん!」
倒れた俺を踏んづける斉藤さん。・・・随分痩せたように見える。
「…ここはオレたちの領土!、不法入国者は強制送還じゃ!
……と言いたいところだが、…オマエには藤本へ伝言を頼むぜ」
「…伝言?」
「そうだ、…加護は預かった、
…返して欲しけりゃ食料をあるだけ持ってこい、とな!」
「な、なんだって!、加護ちゃんがいるのかっ、どこだっ!」
「うちはここやで〜」声のする方を見てみると、
加護ちゃんが柴ちゃんとマサオさんに腕をつかまれている。
「兄さ〜ん、助けて〜」 加護ちゃんが緊張感のない顔で言う。
「…ちょっと待って!、斉藤さん、そんなこと藤本に言っても、
たぶん藤本は…フツーにサラッと加護ちゃんを見捨てるぞっ」
「…な、なにっ、……確かに、そう言われればそうかもな…」
「…いややわ〜、藤本さんに限ってそんなことあらへんわ〜
兄さ〜ん、うちを助けてって藤本さんに伝えてくれや〜」
・・・しかし、どうも加護ちゃんの言い方が芝居臭いな。。
- 773 :サボリン:2004/04/02(金) 01:50
-
「…ようし、役割変更じゃ!
コイツを人質にして、…ハゲを伝令に使うぞっ」ググッ。
「…ううっ」
斉藤さんがオレの脇腹に体重を乗せてくる。
「シヴァ、マサオ、ハゲを離せェ」
「…はい」「…はっ」
斉藤さんに言われて加護ちゃんが離された。パサッ。
「ようし、ハゲ、…わかったな、藤本に伝えてこい、
□□の命が惜しかったら、…食料をあるだけ持ってこい、とな!」
「……ったく、兄さんはタイミングが悪いのう、
仕事サボる口実に、もう少し遊んでやろ思ぅてたのに」コキコキ。
「…か、加護ちゃん?」
「…ハゲ、…どうした?、言ってることがわかったか?」
「はぁ〜?なんですってェ?、斉藤さァん、わかりませんよォ〜!」
「…だから藤本に、」ふらっ。
・・・斉藤さんがふらつく。
・・・やっぱり、あの痩せ方は尋常じゃない。
・・・5日間、ほとんど何も食べてなかったんだろう。
・・・ろくな道具も武器もなく、野宿を続けて森をさまよっていたんだ。。
「あンれれェ〜、どォしたンでちゅかァ?、斉藤ちゃァん!?
あんよが国民年金みたいにフラフラでちゅよォオ!?」
「……はぁ、はぁ、…ハゲ?」ぐっ。
と、マサオさんが加護ちゃんの襟首をつかむ、
「…加護ォ、ボスに向かってなんて口のきき…」
ボフッ!
「くはっ!」
マサオさんの腹に加護ちゃんのパンチが入る。
そのままマサオさんの体が加護ちゃんに倒れかかる。
「なんでちゅかァ〜、マサオくゥゥン!?
なんて言おうとしたんでちゅかァア?、ねぇ、ねェッ!」ボコッ、ドガッ!
加護ちゃんが倒れかかったマサオさんの腹になおも膝蹴りを食らわす。
「…ぅ<っ」 …バタン!
「マサオ!」と、柴ちゃんが駆け寄ろうとするが、
その髪の毛を加護ちゃんがグイッとつかむ。
- 774 :サボリン:2004/04/02(金) 01:51
-
「…いたっ!…なにするの!」
「オラオラッ!、オラオラオラオラオラオラァア!!」
バコッ、バコッ!ドガッ!ボコッ!!
「…はう!、はぅ!はぅ!はぅう!!」ぶしゅぅぅう〜!
髪の毛をつかんだまま加護ちゃんが柴ちゃんの頬を連続で殴った。
柴ちゃんの頭がゴムマリみたいに吹っ飛んでは戻ってきた。。
「・・・みゅぅぅ…」 …バタン!
柴ちゃんは顔を真っ青に腫らし鼻血を出し、泡を吹いて倒れてしまった。
と、柴ちゃんの抜けた髪の毛を持って加護ちゃんが立ちつくす。
「…ふう、ええ運動や。」
パシッ、パシッ、と血で汚れた手を払う。
「……ハゲ、…キサマァ!」ダダッ!
斉藤さんが加護ちゃんに殴りかかる。
が、パスッ、っと斉藤さんのパンチを片手で止める加護ちゃん。
「目の焦点があってないようだぜェ、斉藤ちァんよォ!」
「……っ…ハゲ…」
「…ハゲ言うなやッ!」ボコッ!
「…痛ッ!」
「…斉藤ゥ、どうせなんも食わんと薬でごまかしてたんやろォ!
…こちとら煙草も薬も絶って肉体労働、今や立派な健康優良不良少女やねん、
ヨタヨタのジャンキーババァがなめんなやポルァ!」ボコッ!
「…くはっ!」
「向こうでは随分と世話になったからなァ…斉藤ゥ、
ハゲハゲ、見下しやがってからに…、たっぷり礼をせんとあかんなァ!」
「…はぁ、はぁ、…ざけんなよォ、
…このォオ…ハァゲェがぁァアッ!」ダダダッ!
ひょい、〜すかっ。 …どさっ、びちょ。
パンチを軽くかわされ、ぬめった土に頭から倒れ込む斉藤さん。。
「あははは、こりゃいいや、
……悔しいかァ、斉藤ゥ、
悔しいってーのがどんな気持ちか判ったかよォ!」
- 775 :サボリン:2004/04/02(金) 01:51
-
と、その時、
がさごそ。
「ん?」
なんか茂みの向こうで物音がする。
「誰やっ!?、
…はぁ〜ん、メガネやろォ!、死にたくなったら出てこいや!」
がさごそ。
・・・・・熊だ。
「…加護ちゃん、…熊だよ」
「なんやて〜兄さん、熊がこんなとこに…」くるっ。。。
がさごそ。
…ホントに熊だ。茂みから出てきてこっちをにらんでいる。。
「…ク、クマ──!!」ダダダダッ!
「クマーーーっ!!!」ダダダダッ!
オレと加護ちゃんは一目散に学校の方に逃げだした。スタタタタ。
ドサッドサッ、と足音を立てて熊がオレたちを追ってくる。
「…あ、か、加護ちゃん、熊とあったら、
逃げない方がいいんじゃなかったっけ?」スタコラ。
「アホー!、今頃言うても遅いねん、
今はとにかく死ぬ気で走れやゴルァ!」スタコラ。
- 776 :サボリン:2004/04/02(金) 01:52
-
と、森を抜けたところの正面にまいちゃんの姿が見える。
「おーい、まいちゃーーん!!、、」
「……?」
「…ク、クマ──!!」スタタタタ。
「クマーーーっ!!!」スタタタタタ。
「なんですとー!」と銃を構えるまいちゃん。
オレたちの後をなおも熊が追いかけてくる。
スタタタタタ、とまいちゃんとすれ違ったその時、
ダン!
ドサッ! ズザザザザザァァア!!
…熊がオレたちに倒れ込んできた。…重い。。
「…うぐぅ、死ぬ死ぬ、熊に食われて死ぬ!」じたばた。
「…いやや〜、こんな死に方だけはいやや〜!!」じたばた。
「…二人とも、…もう大丈夫ですよ!」とまいちゃんの声。。
「はぁっ、はぁっ、…ん?」
熊はオレたちの上で頭から血を流して死んでいた。。
「はぁっ、はぁっ、…ありがと、まいちゃん」ズルズル。
「…兄さん、引っ張ってくれや…あぁ、ゆっくり頼むで」パシッ。
「…ったく」ズルズル。
二人はやっとの思いで熊の下からはい上がった。
「…はぁ、はぁ、熊の分際でうちを襲うなんて生意気や!」
バコッ、ドカッ、加護ちゃんが死んだ熊の頭を蹴っていた。
「…二人とも、持ち場を離れて何やってんでスカ!」
「…ごめん、まいちゃん、
あ、それより、森の中で斉藤さんたちとあって、
弱ってる斉藤さんたちを加護ちゃんがボコボコにしちゃって
まだ森の中で倒れてると思うけど、、どうしよう?」
「んもう、今は斉藤さんたちなんてどうでもいいんですよ、
早く用水路を完成させないと、
みんなで毎日10キロマラソンすることになるんですよ?」
「いや、でも凄い痩せちゃって、マジで死にそうだったよ?」
「いいから作業を続けて下さい、二人とも!」
「…うん」「…だりーよぉ」
- 777 :サボリン:2004/04/02(金) 01:52
-
と、騒ぎに気づいた後藤さんが近づいてくる。
「まい、どうしたの?」
「後藤さん、…いや、これこれこういうわけで…」
「…んぁ、そうか、…でも、見捨てるのもどうかと思うよ、
今私たちにとって本当に必要なのは水よりもむしろ人材だからね、
助けた方がいいんじゃない?、助けて回復したら働かせればいいよ」
「…う〜ん、そうですかねぇ〜」
「たぶん斉藤達はここが未来だってこと知らないんだよ、
それを知らせれば、まっつーが捕えられた今の状況で
これ以上ミキティに刃向かったりはしないでしょ?」
「…美貴様に聞いてきます、みなさんは作業を進めて下さい!」スタタタ。
まいちゃんは学校の方に向かって走っていった。
・・
しばらくしてまいちゃんが軽トラで戻ってきた。ツトトトトト。
荷台には安倍先輩とひとみと石川さんと辻ちゃんが乗っていた。
「おーい、○○〜、頑張ってるかぁ〜」とひとみ。
「…おーっ!」 ……食料隊は仕事が楽そうでいいな。。
キキキキィィ! パタン!
と、まいちゃんが軽トラから降りてきて指示を出す。
「え〜、例の連中は助けることになりましたが、、まずは熊です!
みなさん気合いで軽トラに乗せてください!」
…7人がかりで苦労して、なんとか熊を軽トラに乗せた。
安倍先輩と辻ちゃんが軽トラで帰った後、指示があって
まいちゃんと、オレと加護ちゃんとひとみと石川さんで
斉藤さんたちを助けに行くことになった。
ほどなく斉藤さんたち3人、近くで村さんも無事発見し、
4人を背負って学校に運ぶことになった。
オレは一番重そうなマサオさんを背負うことになった。
・・・どうせなら柴ちゃんがよかったな。。
…で、その柴ちゃんは石川さんが背負っていた。
石川さんは柴ちゃんのことを本当に心配している様子だった。
- 778 :サボリン:2004/04/02(金) 01:53
-
そうして4人でそれぞれを背負いながら歩いていると、
森をぬけた辺りで、ポツ、ポツポツッ、と雨が降ってきた。
「…雨だ」「…雨やぁ〜!」「……」「やったー!」
こっちに来てから初めての雨だった。。
「…雨は嬉しいですけど、タイミングが悪いですね、
みなさん、急いで運んで下さい、
この人たち衰弱してますから雨に濡れると危険です!」
「…うん」「……」「…うん」「……柴ちゃん」
なんて言ってるうちに雨はどんどん強くなり、ドシャ降りになってきた。
ザァァーーーーーーーーァアアアッ!!
「ちくしょう、もういやや〜!
なんでうちがメガネを背負って雨に濡れなあかんねん!」ザァァアアア。
「…加護ちゃん、もう少しだから頑張ろう!」ザァァアアア。
…とはいえ凄い雨だ。はぁ、はぁ。
作業中の絵里ちゃんや後藤さんや愛ちゃんは大丈夫だろうか。ザァァアアア。
と、用水路の上方から愛ちゃんが走ってくる。
「センパーイ!、水が、水が来ますよ〜!」スタタタタ。
「え?もうできたの?」「なんですとー!」
「はぁ、はぁ、…川が増水して、最後の部分がつながったんです!」
「ホントか!」「やったー」
みんなで用水路を見守っていると、
しばらくしてザザザーーッっと勢いよく水が流れてきた。
水はそのまま学校の方へ一直線に進んでいった。ササーーッ。
「やったー」「完成や!」「かっけー!」
みんなで手を上げて喜んだ。
加護ちゃんは村さんを地面に放置してピョンピョン跳ねて喜んでいた。
用水路の向こうからは絵里ちゃんたちが笑って帰ってきた。。
その後、みんなで学校に戻って体育館で熊鍋になった。
食料隊がネギやら白菜を調達してきたので上等な鍋になった。
(余った肉は薫製にすると言ってあさみちゃんが持っていった。。)
用水路も完成し、腹もいっぱいになって、
その日は久しぶりに満足した気分になって、深い眠りについた。。
- 779 :サボリン:2004/04/02(金) 01:54
-
12日目。
…朝、やっと雨があがったようだ。
起きて外に出て貯水池を見てみると、水がたくさん溜っていた。
…良かった。これでしばらくは水の心配はしなくてすみそうだ。
と、絵里ちゃんが「お風呂だー」と言って飛び込もうとしたので
慌てて止めた。・・・大事な水なんだから汚しちゃだめだよ。。
しばらくして朝礼が始まった。
斉藤さんたちもいる。
斉藤さんたちも昨日食事と布団を与えられ、なんとか回復したようだ。
「ヨゥシ、オメーラ、紺野の話を聞けェ!」
「えー、みなさん、おはようございます、紺野です。
昨日も言いましたが、そこにいるのが、今日から仲間になった、
斉藤さん、マサオさん、村田さん、柴田さんです。
みなさん、仲良くしてあげて下さいね」
「あい!」「クソがァ」「うぃーす」「ヨロシコ」「よろしくだべさ」
「早速ですが、斉藤さんたちにも仕事を与えます、
汚物下水処理班、斉藤組ということでお願いします」
「な、なんだってぇ?」「…汚物ゥ?」「……」「……」
「…文句ありますか?、あなたたちは初めは協力を拒み、
自ら外に出て行って死にそうになり、それを私たちが助けたのですよ?」
「……<っ」
「…ないようですね、では仕事を与えます、
まず、下水というか用水路の延長をお願いします、
予想以上に水の勢いが強くて貯水池が溢れてます、
水の鮮度を保つためにも下方の川に流して循環させるべきです、
ということで、ここから南東に下って4キロに川がありますから、
そこまで用水路の延長をお願いします、わかりましたか?」
「……」「……」「…」「…」
「わかりましたかァ、斉藤さんッ!?」
「…はい、わかりました」
- 780 :サボリン:2004/04/02(金) 01:54
-
「それと、あさみが既に畑を始めていますが土が悪いようです、
そこで、毎日のみなさんの汚物は畑のために有効利用させていただきます、
専用のトイレと肥だめをつくって管理して下さい、わかりましたか?」
「……」「……」「…」「…」
「…あなたたちはどうも覚えが悪いようですね、
柴田さん、わかりましたか!?」
「…はい、わかりま…た」
「声が小さいですねぇ〜、
汚物担当柴田あゆみ、美貴様のために頑張ります!
…と、元気を出して大きな声で言いましょう、はい?」
「…お、汚物…」
「聞こえませんねぇ〜、
役に立たない4人組は今すぐ処分してもいいんですよォ!?」
「…お、汚物担当、柴田あゆみ!
美貴様のために一生懸命頑張りますッ!!」
柴ちゃんは顔を真っ赤にして大きな声で言った。…立派だ。。
「あの〜、紺野さん、柴ちゃんはまだ体の調子が悪いんです、
時間があるときは梨華が柴ちゃんを助けてもいいですか?」と石川さん。
「ふっ、物好きですね、好きにしなさい」
「はい、ありがとうございます」
- 781 :サボリン:2004/04/02(金) 01:55
-
「えー、では次の指示に移ります。
備品隊、雑用隊のみなさん、昨日までご苦労さまでした。
みなさんの働きで水が確保でき、大変助かりました。
今日からは食料隊、探険隊に混ざって森に入り、
一緒に食料調達および探険をしてもらいます」
「おお」「やっと土方から解放や」「ふう」
「私たちも昨日まで精一杯歩いたのですが、
まだ半径5キロ前後を探索したにすぎません。
もっと遠くまで、もっと丁寧に探せば、
もっと多くの食料や役立つものが発見できると思います!
…えー、では二人一組になり森を探険してもらいます、
銃器以外の刃物等は護身用に携帯可とします、
工芸室から持っていって下さい、
それと、今まで探険した箇所は地図に書いて体育館に貼ってあります、
参考にして未開拓の地域に行くようにして下さい、…えー何か質問は?」
「あのー紺野さん、組む人はどうやって決めるの?」
「ま〜、適当に組んでいいですよ、
食料隊や探険隊には既に他の仕事がある人もいますが。…他に質問は?」
「……」「……」
「…いいですね、、それではみなさん、頑張って下さい!」
…それぞれが散って組む人を捜し始めた。
「○○ぅ〜、一緒に北の山の方を探険しようよ?」
と、絵里ちゃんが誘ってくる。
「兄さん、うちと組まんか?、ののは薪担当で忙しいんやて〜、
西の方に行ってみようやないか?」と加護ちゃんも誘ってくる。
「先輩、一緒に南の方に行きましょうよ?
もしかしたら落ち着ける場所があるかも…」
愛ちゃんも誘ってくる。
「○に〜ちゃん、後藤さんは市井先生と組むんだって、
れいな、組む人おらんと、一緒に行ってくれなか?」
れいなも誘ってくる。。
う〜ん、どうしようかなぁ。。
1 絵里ちゃんと組む。
2 加護ちゃんと組む。
3 愛ちゃんと組む。
4 れいなと組む。
- 782 :名無し娘。:2004/04/02(金) 02:03
- 1
- 783 :名無し娘。:2004/04/02(金) 09:09
- 2
- 784 :名無し娘。:2004/04/02(金) 09:23
- 4
- 785 :名無し娘。:2004/04/02(金) 15:47
- 3
- 786 :名無し娘。:2004/04/02(金) 15:56
- 激しく4
- 787 :名無し娘。:2004/04/02(金) 18:14
- 加護しく2
- 788 :名無し娘。:2004/04/02(金) 23:56
- 3
- 789 :名無し娘。:2004/04/03(土) 00:03
- 4
- 790 :名無し娘。:2004/04/03(土) 12:07
- 3
- 791 :名無し娘。:2004/04/03(土) 23:41
- 4
- 792 :名無し娘。:2004/04/03(土) 23:59
- 2
- 793 :名無し娘。:2004/04/04(日) 20:20
- 3やよ〜
- 794 :名無し娘。:2004/04/05(月) 01:51
- ここで3だ!
- 795 :名無し娘。:2004/04/07(水) 23:36
- 3
- 796 :名無し娘。:2004/04/08(木) 04:43
- 2
- 797 :名無し娘。:2004/04/08(木) 04:45
- 2
- 798 :名無し娘。:2004/04/08(木) 17:03
- 2
- 799 :名無し娘。:2004/04/11(日) 00:33
- 3de
- 800 :名無し娘。:2004/04/11(日) 15:19
- キリ番ゲッツで3やよ〜
- 801 :サボリン:2004/04/11(日) 19:04
-
よし、れいなと組むことにしよう。
「絵里ちゃん、愛ちゃん、加護ちゃん、ごめん。
オレ、れいなと組むよ、れいな、まだ慣れてないみたいで…」
「えー、だったら絵里がれいなと組むよ!」
「いや、ファティマ同士が組んでも効率が悪いだろ、
絵里ちゃんは愛ちゃんと組んで愛ちゃんを守ってあげてよ」
「…ふんだ、…もういいよ○○なんか、行こう、高橋さん!」
「あ、うん」スタスタ。
絵里ちゃんは愛ちゃんの手を引っ張ってそそくさと歩いていく。
愛ちゃんも複雑な表情をしながらも従っている。
…絵里ちゃんと愛ちゃん、仲良くなってくれればいいな。。
「…へっ、気楽なもんや、遠足やねーんやで〜、
ほな兄さん、うちは…保田でも連れてくわ、またな〜」
そう言って加護ちゃんも去っていった。
絵里ちゃんと愛ちゃんはどうも南の方に向かったようだ。
加護ちゃんは西の方に行くって言ってたし、、
よし、それじゃ、絵里ちゃんが行こうとしていた北の山の方に行ってみるか。
「よし、れいな、行こうか」
「…うん」スタスタ。
れいなは下を向いてとぼとぼとついてくる。
しばらく歩いて森の中に入ったが、
れいなは髪の毛で顔を隠して黙ったままだ。。
「どうした?、れいな、元気ないな?」
「…だって絵里が怒っちゃったから」
「あんなの、拗ねてるだけだよ」
「でも絵里は……」
「…ん?」
「…○に〜ちゃんと絵里はこっちでも仲がいいんやね、
うち、こっちで知ってる人は後藤さんだけやったから…」
「なんだぁ、こっちに来てもう六日も経つんだから
みんなと仲良くなれたんじゃねーのかよ?
辻ちゃんとか石川さんと一緒に貯水池を掘ってただろ?」
「…みんな、うちがファティマやって知っとるから…避けてるんばい」
「…そんなこと」
・・・あるかもしれないな。
斉藤さんたちが撃った弾をバリアしてるのをみんな見てたしなぁ。。
「れいな、自分がファティマだって自分で壁を作ってるんじゃないのか?
れいなもみんなも普通の女の子だよ、ちょっと能力が違うだけで」
「…うちはみんなとおんなじがよか」
「だーっ、もう、れいならしくないなぁ!
元気出すんだ、れいな!、ん〜よしっ、走るぞっ!」パシッ。
オレはれいなの手を取って走り始めた。スタタタタ。
「あっ…あははは、待って〜、○に〜ちゃん!」スタタタタ。
突然オレが引っ張ったので少しビックリしたようだったが、
すぐにれいなも笑って走り始めた。やっとれいなの笑顔が見れた。。
- 802 :サボリン:2004/04/11(日) 19:04
-
調子に乗って二人で走って行くうちに随分と山の中に入ってきた。。
傾斜はきつくないのだが、左手は見上げるような崖が視界を塞いでいる。
オレたちは徐々にスピードを落とし、
崖に手を添えるようにして山を登っていった。
「○に〜ちゃん、気をつけて」
「…ああ」…と、
ガコッ。
上から妙な音が聞こえてくる。
シャラシャラ…と小石が降ってきた。。ん?…顔を上げて上を見る、、
・・・と、巨大な石がオレに向かって降ってくる!!ひゅぅう〜!!
「うわぁあ!」
「危なか!!」 バリバリバリバリッ!!
ドガッ、ドシャッ!
・・・・頭にやった腕を恐る恐る上げて見てみると、
俺たちのまわりで石が粉々になっていた。…れいなが助けてくれたんだ。。
「れいな…ありが…」
「……<っ!」ググググ。
と、れいなが体を丸めていきなり苦しみ出す。
「……っぁぁああ!!」
「れいな!、どうした?れいなァ!?」
オレはれいなの体を抱き寄せた。…プルプルと震えている。
「○に〜ちゃ…れいなはもう……っ!」
「れいな!、しっかりしろォ!!」
「……ぁっ…」
と、目の錯覚か、、れいなの体が一瞬サッと光り、
れいなはそのままガクッと気を失った。。
「…れいな…れいな…どうしちゃったんだよォ…」
- 803 :サボリン:2004/04/11(日) 19:05
-
オレはれいなを背負って安全なところに移動し、草むらに横に寝かせた。。
…とりあえず息はしている。…顔色を見てみるが穏やかだ。
……う〜ん、単に眠っているようにしか見えないなぁ。。
なんだったんだろう、さっきの苦しみ方は。
…死んじゃうのかと思った。。
と、おもむろにれいなは目を覚ました。
「…あ、○に〜ちゃん、どうしたん?」ぱちくり。
「…ど、どうしたんじゃねーよォ、いきなり気を失って…心配したんだぞっ!」
「…あれ?、うち、どうしたん?」
「覚えてないのか?、降ってきた石を壊してオレを助けてくれたんだろ?
…そしたら、いきなり苦しみだして、体が光って…」
「そうやったっけ?…もう大丈夫ばい」スタッ。
何事もなかったかのようにれいなは立ち上がった。
「大丈夫かよ?」
「大丈夫ば…ぁっ!?」ビクッ!
「…どうした?」
「…体が重いっちゃ」
「そりゃ、さっきまで倒れてたんだからな…無理するな」
「なんか変だっちゃ…こんなの初めてばい…
……、…はっ!!」スタタタ。
れいなはいきなり走り出し、崖に向かって手のひらを向け
「やっ!、ちゃっ!」と声を出して力を込めはじめた。
「…どうしたんだよ?」
「……っ!」
「おい??」
- 804 :サボリン:2004/04/11(日) 19:05
-
「……はぁ〜、…ダメばい、
…○に〜ちゃん、れいな、
力ば…使えなくなっちゃった……」パタッ。
そう言ってれいなは手の力を抜いてうなだれる。。
「な、なんだって、、それってどういう…」
「…こっちに来るとき、絵里と一緒にすごい力を使ったんやけど…、
…そいからなんや体に力が入らなくて、おかしいと思ってたっちゃ…」
「…そうだったのか」
「○に〜ちゃん、どうしよう?
力が使えないうちなんて、必要なかん!?
…れいな、なんの取り柄もなくなっちゃうよ!うわ〜ん!!」
そう言ってれいなはオレに体を寄せて胸をボカスカ殴ってくる。
「いててて、なに言ってんだよ、落ち着けよ!
力を使えても使えなくても、れいなはれいなだろッ!」
オレが肩を持って揺すると、れいなは急におとなしくなり、
「そうかな…後藤さんに嫌われたり…しなか?」
と言って、目に涙を溜めてオレを見上げてきた。。
「大丈夫だよ、後藤さんはそんな人じゃない!」
「…○に〜ちゃんは?」
「オレはいつもれいなの味方だ、
かっこいいれいなもダメなれいなも、みんな好きだぞっ」
「…えっ……○に〜ちゃん、れいなのこと…好いとぉの?」
「…あ、…ああ、好きだぞ」
…好きの意味がちょっと違う気もするが、
泣かれると困るから否定しないでおこう。。
「あは、そうか〜、よかったと〜」
れいなは急に明るい声を出して
涙と赤くなった頬を隠すように顔に手を寄せてくしゃっと笑った。
・・・しかし、力が使えなくなっちゃうなんて。。
確かにれいなは最近元気がないような気がしてたけど、、
あ、そういえば絵里ちゃんも最近おとなしいというか、
用水路を掘るときも普通にやってて力を使ってなかった。
…もしかしたら絵里ちゃんも力が使えなくなってるのかもしれないな。。
「さっ、○に〜ちゃん、行こ!」ちゃっ。
「行こって、大丈夫なのかよお前?」
「うん、もう大丈夫ばい!
…なんだか、初めて自分の体が自分のものになった気分、
嬉しくて…なんかどんどん歩きたい感じ、さっ、行こ!」ステテコ。
そう言ってれいなは山の奥の方にずんずんと歩いていく。
「おいこら、ちょっと待て!」スタタ。
オレも慌ててついていった。
・・・よく考えたら力が使えないれいななんて、
そこら辺の中学生…いや、ほとんど子供と一緒じゃねーか。
…今度は逆にオレがれいなを守らなきゃなんだな。。
- 805 :サボリン:2004/04/11(日) 19:06
-
と、どんどん歩いていくれいなの後をついて行くと、
急にれいなが立ち止まる。ぴたっ。
「○に〜ちゃん、あれ、なんやろ?」
「…ん?」
れいなの指差す方向を見ると、
少し下ったところに小さな池が見える。…ん?湯気が出てる。
「あ、温泉かも知れないな」
「…温泉って?」
「お風呂のでっかいやつ」
「お風呂!?、やったーっ!お風呂〜!」スタタタタ。
「ちょっ…」
れいなは一目散に温泉に向かって走っていって木の陰に見えなくなった。
「おーい、れいなー、離れるなよー!」スタスタ。
・・・どうするつもりだ?、まさか入るつもりじゃ、、
「おーい、○に〜ちゃ〜ん、じっくりコトコトいい湯だよ〜」
・・・あわわわ。
れいなは既に温泉に入っていた。
素っ裸で突っ立ってこっちを向いて手を振っている。。
日の光の中に白い肌を晒して、爪先きで背一ぱいに伸び上がっていた。。
下半身は湯気で見えないものの、ムネがプルプル揺れてるのははっきり見えた。
「お前、恥じらいってものを…」
「○に〜ちゃんも早く入りなよ、気持ちいいよ〜」
そう言ってれいなは体を湯に沈めた。ちゃぽん。
「あ、熱くないか?」
「大丈夫ばい」
「気をつけろよ、天然の温泉なんだから
どっかムチャクチャ熱いところがあるかも知れないから」
「大丈夫ばい!」
「いや、大丈夫じゃない!
右の奥の方に、白くなってるところがあるぞ、気をつけろ!」
「わかったっちゃ、もう、○に〜ちゃんも早く入らんと?」
そう言って濡らした髪をよせながらオレを見上げるれいな。
白い肩がツルツル光っている。
目を細めて顔を火照らせて、…ホントに気持ちよさそうだ。。
「…ぅぅ、…ま、まぁ、せ、せっかくだから入ることにするか。。」
オレは木の陰に隠れて裸になった。
近くにはれいなの下着やTシャツが転がっていた。
・・・ったく、絵里ちゃんもれいなも、、常識がなさすぎる。。
あ、そうだ、この6日間着替えなんてしなかったから服も汚いな。
…日差しが強いから温泉で洗ってから干せば乾くだろう。ついでに洗うか。
オレはれいなの服も持って温泉に入った。ぽちゃ。
れいなからなるべく離れて。。
- 806 :サボリン:2004/04/11(日) 19:07
-
「おそいよ〜、○に〜ちゃん、れいな、のぼせちゃうよ」ちゃぽ。
「だーっ!、立つなっ、いいからそこでつかってろ!」
オレは慌てて目をそらす。
「なんで〜?、話もできんと」
「お前、普通の女の子になりたいとか言ってたろ、
だったらもう少し恥じらいを持て、恥じらいを!」
「なんや、つまらん」ぽちゃ。
「ほら、これ、お前の服、持ってきたから、
お湯の中で適当にゴシゴシして洗っとけ」ふよふよ。
「はーい」ちゃぽちゃぽ。
「ふーっ。。」
・・・確かにいい湯だなぁ。。
・・・6日ぶりということもあるかも知れないけどホントに気持ちよかった。
昨日までの激務で溜った疲れが吹っ飛んでいくようだった。
「ひぃ〜、極楽、極楽ゥ〜」
「…なんや、○に〜ちゃん、オヤジくさっ!」
「・・・・、…へっ、子供は黙ってなさい、子供は!」
「なっ…、れいなは、」ぽちゃぽちゃ。
「…ん?」
「…れいなは子供じゃなかーっ!!」 ばさぁ!
れいなが来ていきなりオレの目の前に立ち上がる。。
「うわぁぁあ!」
「ほらっ、毛だって生えてるもん!
毛が生えたら大の大人だって石川さんが言ってたもん!」ぷるん。
「だぁーーっ!、わぁーったから、見せるのはやめなさい!見せるのは!」
「それや、れいなは子供じゃなかと?」
「子供じゃないです、子供じゃないです、だからやめなさい!!」
「…ふむ、わかればよし!」ちゃぽ、と再び湯につかるれいな。
ふーっ。。
「…でもね、ほんまは生えてきたのはこん前なんよ、
力がなくなりはじめてから、…なんか体がおかしいとよ
石川さんに相談したら、、大人になってる証拠だって…」
「…そ、そうか、良かったな」
・・・どういうことだ?
いくられいなでも最近生えてきたってーのはおかしいだろう。
もしかしたら力を失って普通の人間になったのかもしれないな。。
- 807 :サボリン:2004/04/11(日) 19:07
-
・・
その後、洗った服を干し、乾くのを待つ間に昼寝をすることになった。
「れいな、お前はあっちで寝ろ!、こっち来んなよ!」
「なんで〜、○に〜ちゃんのそばがよか、
好いとぉもん同士は裸で一緒に寝るんやって石川さんも言ってたよ」
「なっ…、…とにかく、お前はあっちで寝るんだっ!、じゃーなっ!」ピュゥ。
・・・ったく、石川さんも、、
かわいい顔をして裏では何を言ってるかわかったもんじゃないな。。
…ふう。
適当な草むらを見つけて横になる。
素っ裸で寝るのはちょっと落ち着かなかったけど
風呂上がりだし、気温も穏やかだ。……気持ちよく寝れそうだ。。
…うとうと。…と、
「キャーーッ、ライオンだよーっ!!
○に〜ちゃーん、助けて〜!!」 突然れいなの叫び声が!!
「な、なにっ!」スタタタ!!
オレは一目散に声のする方に走った。
・・・が、れいなは何事もなかったように笑って突っ立っていた。
「あははは、○に〜ちゃん、ひっかかったぁ〜」
「……っ、お、お前なぁ〜、、」
「あは、○に〜ちゃんのハダカば見ちゃったっ!
うちのも見たんやけん、おあいこばい」
「あっ!」オレは慌てて股間を隠した。。
「くそォ、…お前は今井か!、自作自演は犯罪だぞっ、
…ホントにライオンに食われても知らねーからな」スタスタ。
「あははは、ホントにライオンが来よったら
うちはライオンと友達になるとよ〜」
「…勝手にやってろ、…オレは寝る!」スタスタ。
・・・ったく。
オレは元の場所に戻って横になった。
もう何を叫ぼうが起きないからな。むにゃむにゃ。
ようやく落ち着いて眠りにつくことができそうだ。。
ん〜、むにゃむにゃ、
今井は劣化ウラン弾ケツに突っ込んで氏ね・・・
- 808 :サボリン:2004/04/11(日) 19:08
-
・
・・ん?
・・・れいながライオンの子供になって、じゃれている。
・・・・夢だ。。
がーっ、夢の中にまで出てくるなっ!
「れいなっ、いい加減にしろっ!」バサッ。
「・・・・?」
起きると、横にれいなが座っていた。
れいなはもう服を着ていて、オレの上には乾いたシャツがかかっていた。
「○に〜ちゃん、……どうしたん?」
「いや、…れいなの夢でうなされた」
「あは、ひどいっちゃ〜、
…あ、そうだほら、もう服乾いてたよ」
パサッ、とれいながオレのパンツを投げてきた。
「ああ、サンキュ、
って、お前・・・・、…やっぱいいや」
いろいろ言うのが面倒になって、オレはそそくさと服を着た。
「さっ、帰るぞ」スタスタ。
「えっ、もう?、まだ明るいのに?」
「暗くなったら帰れないだろ」スタスタ。
「なんで〜、まだ大丈夫ばい
もっと遠くまで探険しようよ、
なんか他に発見できるかも知れなかよ、
そしたらみんなも喜ぶとよ?」スタタタ。
「う〜ん、そう言われるとそうかもな…」ピタッ。
・・・今日は結局、温泉入ってただけだしな。
太陽を見ると…まだ2時頃だから先に行けないこともない。
でも、もっと先に行って帰れなくなったら困るぞ。
れいなは力を使えなくて頼りにならないし、、
どうするか。。
1 みんなのためにも、もう少し先まで探険してみる。
2 れいなを危険な目にはあわせられない、心配だからすぐに帰る。
- 809 :名無し娘。:2004/04/11(日) 22:46
- 1
- 810 :名無し娘。:2004/04/11(日) 22:49
- ヾ从 ;` ヮ´;)ノ<れいなはボーボーたい!
1で
- 811 :名無し娘。:2004/04/12(月) 22:33
- 2
- 812 :名無し娘。:2004/04/14(水) 00:22
- 1
- 813 :名無し娘。:2004/04/14(水) 00:42
- 2で
- 814 :名無し娘。:2004/04/14(水) 22:16
- 2
- 815 :名無し娘。:2004/04/15(木) 18:36
- 1
- 816 :名無し娘。:2004/04/16(金) 12:37
- 1
- 817 :名無し娘。:2004/04/16(金) 18:48
- 1
- 818 :サボリン:2004/04/17(土) 03:43
-
「ん〜、よし、もう少しだけ先の方まで探険してみるか」
「やったっ、早く行こ!」ぷにっ。
れいなはオレの腕をつかんで頭を肩に寄せてくる。。
「・・・お前、なんか勘違いしてねーか?、デートじゃねーんだぞォ!」
「離れたら危険ばい、
だって、れいなはもう力が使えなかよ、か弱い女の子なんよ、
○に〜ちゃんのせいでこうなっちゃったんよ?」
「・・・・ぐっ、…日が暮れるから早く行くぞ」スタスタ。
「あ、そぎゃん速う歩いたら歩きにくか…」
「腕を組んで山を歩くな、山をあなどるな!」スタスタ。
「あ〜ん待って、○に〜ちゃんのいぢわる、けち…」ステテテ…
「あっ!」
ズテッ!グギャ!
れいなが足を滑らせてズッこける。
オレがスピードを上げたのに、
れいなは強引にオレの腕にしがみついたままだったから。。
「だ、大丈夫か?」
「……ぅ、…ぅ、大丈夫…ばい…」
れいなは目に涙を溜めて痛みを我慢している。膝からは血が出ていた。
「ほ、ホントか?
…ちょっと見せてみろ、血が出てるじゃねーか」
「えっ!、…あっ、……ぅぅ、
…○に〜ちゃんがいぢわるするけん、
こけちゃったんやなかかぁーぁあーっ!、…うぇ〜ん!!」
「わたたた、ごめん、れいな、ごめんよー、
ほら痛いの飛んでけーってな、ほら痛くないだろ?」スリスリ。
オレは必死に膝のまわりをさすってやったが、れいなは一向に泣きやまない。
「うぁ〜ん!、うぇ〜ん」ヒック、ヒック。
・・・うっわー、よく見たら実際痛そうだこりゃ。
擦り傷じゃなくて、膝がパックリと割れている。ピロッ。
傷口は3センチくらいだけど血がどんどん出てくる。ヤヴァイぞこりゃ。。
ったく半ズボンなんてはいてるから。って違う、オレのせいだ。
それはともかく、縫わなきゃかも。。とはいえ麻酔なんてないし、
ランボーよろしく強行突破か!?…って、針も糸もねーよ。。
- 819 :サボリン:2004/04/17(土) 03:43
-
「あわわ、とりあえず応急措置をして…
とにかく、学校に戻ろう!」
オレはれいなの膝を抱えてハンカチで傷口を縛る。ササッ、クイッ。
「あぁ!」
「我慢しろ!」グルグル、グッ。
命に関わるほどの出血じゃないけど、
念のため太腿にベルトを絞めて止血した。
「痛い!」
「さっ、おんぶしてやるから、つかまれ!」
「…ぅぅ」
「よし、行くぞっ!」
オレはれいなを背中に乗っけて走り始めた。。
はぁ、はぁっ。
いくら軽いれいなとは言え、
山道を背負って下るのはつらかった。
れいなは痛みを我慢しながらうなっていたが、
泣き疲れたのか、しばらくすると眠ってしまった。。
はぁ、はぁっ。
と、来るときに崖崩れのあった場所に近づいた。
崩れた石の残骸があちこちに転がっていて歩きにくい。
石を避けながらもぞもぞとゆっくり歩いていると、
「困っているみたいね?」
・・・どこからともなく声がする。
「だ、誰?」 辺りを見渡す。
と、木の陰から一人の少女が姿を現した。。
- 820 :サボリン:2004/04/17(土) 03:44
-
「…君は、誰?、この時代の人?」
「あなたが○○さんですか、出会えて光栄です」 フッと微笑する少女。
れいなよりも小さな女の子だ。その割に話し方は大人びている。。
「な、なんでオレの名前を知ってるの?」
「…れいな、あの程度の負荷でヒトに堕ちてしまうとは情けない…」
そう言って近づき、れいなの口元に指先を添える少女。。
「…れいなも知ってるのか?、質問に答えろよっ!」
「私の名前は鈴木愛理、
今はそれしか言えません、…お助けしましょう」
そう言うと少女はれいなの膝に手を添える。
と、フワッっと一瞬光が差す。
「…もう大丈夫です、ハンカチを取ってみて」
「えっ、マジで?」
スルスルッ、・・・傷が跡形もなく消えている。。
「すごい、、あ、ありがとう、、君は…」
「近いうちにまたお会いできるでしょう、では」 フッ
・・・・お、女の子は消えてしまった。。
…いったい何だったんだ?あの子は誰なんだ?、未来人?
なんでオレやれいなのことを知ってるんだ?
なにがなんだかわからない、けど、
れいなの傷が治ったことだけは確かだ。。
・・
しばらくしてれいなが目を覚ました。
事の顛末を話し、女の子のことを知っているかときいたが知らないと言う。
「でも、傷を一瞬で治しちゃうなんて…」
「そうやね、すごいね、…ファティマかもね」
「かもねってお前…」
「さ、○に〜ちゃん、早く帰ろ、れいなお腹空いちゃった」スタタタ。
「あ、こら待て、気をつけろ」スタタ。
「大丈夫ばーい」スタタタタ。
れいなはすっかり元気になり、二人で走って山を下った。。
- 821 :サボリン:2004/04/17(土) 03:45
-
・・
暗くなり始めた頃になんとか学校にたどり着いた。
それぞれが探険から帰ってくるのを待ち、みんなが集められた。
オレは温泉があったことをみんなに報告した。
みんな喜んで明日から交代で順番に行くことになった。
(ただ、山で会った愛理という女の子については話さなかった。)
愛ちゃんと絵里ちゃんは南の方で米がなってるのを発見したらしい。
明日以降、あさみちゃんが調査に行くようだ。
それにしても稲が自生してるとは運がいい。
既に実のついたものが沢山あったいう話で、みんな喜んでいた。
加護ちゃんは西の方でコカの木を発見して葉を持って帰ってきた。
みんなにコカの葉の茶を振る舞って喜んでいた。
みんなも久しぶりに明るさを取り戻して夕飯は盛り上がった。
ラジカセで音楽を鳴らして、みんなヒューヒュー踊っていた。
加護ちゃんは一人、石灰を包んでコカの葉をシカシカと噛みながら
明日からは栽培の研究をするんやと言って張り切っていた。
そんな感じで愉快な晩は過ぎていった。。
- 822 :サボリン:2004/04/17(土) 03:46
-
・
・・
25日目。。
あれから約2週間。
稲は思っていたよりたくさん実っていて
みんなで収穫したり脱穀したりで忙しかった。
麦やそばなども発見した。家畜の数も増えてきた。
どうやらこの冬は越せそうで、
余裕が出来てみんなの顔にも笑顔が見えはじめた。
来期に供えて畑や田んぼの耕作も徐々に始まった。
2日に一度、温泉に入りに行くようになった。
労働の後の温泉とコカ茶は最高だった。
洗濯もするようになり、一応清潔な生活が出来るようになった。
とはいえ着替えがなかったので、
みんな洗濯中は野球やサッカーのユニフォームとか柔道着を着ていて、
はたから見るとすごい間抜けな集まりだった。。
トイレも斉藤さんたちがちゃんと作ってくれて不自由が無くなった。
用水路の下りも完成して綺麗な水が循環するようになった。。
- 823 :サボリン:2004/04/17(土) 03:47
-
そんなある晩。
みんなが寝静まった後、
オレは少し寝付かれずに長屋の外に出て月を眺めていた。。
・・・・さゆみちゃんはどうしてるだろうか。
ふと気になった、そのとき、
カラン。
と、オレの部屋から物音がする。。…ん?誰だろう?
まえに一度、辻ちゃんがかくれんぼをしていて潜り込んできたことがあるが、
まさかこんな深夜にやってんじゃねーだろーな。。
「誰?、辻ちゃん?」コト。部屋の中をゆっくりとのぞく。
…暗くてよく見えないが、布団の上に誰かいるみたいだ。。
「誰だよ?、返事しろ?」
「ふ、ふ、ふふふ、久しぶりね、○○くん」
「だっ、誰だよっ!」
「ふ、ふ、私を忘れたの?、この私を?、この世界一かわいい私を!」
カーテンが風に吹かれて窓から少し月明かりが差し込む。。
「ま、まつうらさん!」
…監禁されているはずのまつうらさんが布団の上に座っている。
随分痩せてしまって、目玉が浮き出るように頬がこけている。
「だ、だいじょう…」
ガッ!!
「うわっ!」ドサッ!
まつうらさんが飛んできてオレの体をねじ伏せる。…な、なんて力だ。。
- 824 :サボリン:2004/04/17(土) 03:47
-
「あなたに心配される覚えはないわ!」ゴン!
「…痛ッ!」
オレの体の上にまたがり、オレの頭を手で地面に押しつけながらつぶやく。
「皆さん、よくも私をこんな目にあわせてくれましたわね、
生まれて初めてのナイガシロですわよ私、怒りましたよ、ハァ、ハァ」
「いや、みんな藤本に命令され…」ゴン!
「黙りなさい!!
そもそも私がさゆみんの主になっていれば
こんなコトにはならなかったのよッ!」ゴンッ!
「……ッ!」
「…今度こそあなたを殺したいところだけど、
ふっ、まぁいいわ、もっと面白いことを思いついたから…」
「な、何する気?」
はっ、まつうらさんの首にさゆみんの石がかかっている!
この凄い力は石のせいか。。石を盗るためにオレの部屋にいたのか?
「…ふ、ふ、ふふ、楽しみにしてなさい、
せいぜい皆さんと仲良くやってね、デハ、ごきげんよう!」サッ!
「あっ、まつうらさん!」
…まつうらさんは凄い早さで走って裏門を出て行った。
・・・大丈夫だろうか、あんな痩せた体で。。
・・・・面白いことって、何をするつもりだろう。。
はっ、それより早く藤本に知らせなきゃ!
- 825 :サボリン:2004/04/17(土) 03:48
-
オレは急いで1号室に向かった。
と、ちょうど辻ちゃんと小川さんも来ていて
藤本や紺野さんと何やら話をしていた。
今日は辻ちゃんが夜の見張り当番だったが、
まつうらさんに騙されて鍵を開けて逃げられたという。
殴られて気を失っているところを交代で来た小川さんに発見されたらしい。
「…すまんれす」
「もういい、辻、過ぎたことだ…、
猿とて生身の猿、あの衰弱した体でできることは高が知れている」
「…それが、藤本、違うんだ、
まつうらさんは…さゆみんの石を持っているんだ…しかも3つ…」
「なっ、なんだとォ!、確かな話かァ!?」
「…うん、実はオレ、飯田さんから石を預かっていて、
それを盗られて、…さっきもすごい力でねじ伏せられた、…眼が怖かった」
「オメー、石を持ってて今まで黙ってたのかァ?」グイッ!
「…ぅぅ、…ごめん」
「……っ、くそォ」
「…石を持ってるとなると話が変わってきますね、
松浦さんはそれなりに知識を持っていますし、使い方も知ってるようです」
「野放しにしたら何をやらかすかわからねーなァ、、
で?、ヤツはどこに行った?」
「オレを殺すより面白いことを思いついたって言って、
裏門を出て南の方に走ってった…」
「…ちくしょう、何をしでかす気だァ・・・?
森に逃げられたらココで暴れられるよりタチが悪いじゃねーか、
これじゃぁ、明日から安心して森を歩けねぞォ!」
「…藤本、どうしよう?」
「美貴様…」
- 826 :サボリン:2004/04/17(土) 03:49
-
「……焦ったら負けだ、
今日はとりあえずみんな寝ろ、明日の朝、まつうら討伐隊を結成する、
隊員はオレと○○、他数名、森に入ってまつうらを撃つ!」
「……そんな、まつうらさんを撃つって…」
「○○、オメーが石を盗られてこんなことになったんじゃねーか、
とにかく、猿は危険なんだ、文句は言わせねーぞォ!」
「……、…わかったよ」
「よし、他の人選はオメーに任せる、明朝までによく考えておけ」
「…うん」
「ヨゥシ、オメーラ解散だァ、騒ぐんじゃねー、ほら散れ散れ!」
「……」
オレは自分の布団にもぐって考え始めた。
まつうらさん、あんな怖い顔をして何をする気だろうか。
…それにしても、さゆみんの石を盗られたのはまずかった。
・・・・さゆみちゃん、生きてるのかな。
いや、それよりまず、明日の人選を考えなくちゃ。
藤本とオレと、、あと数名を選べって言ってたな。
・・・なんで藤本はオレなんかに人選を任せたんだ?
…なんだか身震いがする。。…よく考えて選ぼう。。
【以下の中から、2人選んでください】
(多数決で3名が討伐隊に加わります)
紺野さん 絵里ちゃん れいな 愛ちゃん 加護ちゃん
(ここでは親密度が2以下の人物は選択肢に表示されていません)
- 827 :名無し娘。:2004/04/17(土) 12:18
- 紺野さん 絵里ちゃん
戦闘力重視で
- 828 :名無し募集中。。。:2004/04/17(土) 14:09
- 紺野さん 愛ちゃん
好み重視で
- 829 :名無し娘。:2004/04/17(土) 14:44
- れいな 加護ちゃん
- 830 :名無し娘。:2004/04/17(土) 16:02
- 愛ちゃん 絵里ちゃん
- 831 :sage:2004/04/18(日) 03:27
- れいなとえりりん
好みでw
- 832 :名無し娘。:2004/04/19(月) 08:15
- 紺野さん 愛ちゃん
展開たのしみにしてます
- 833 :名無し娘。:2004/04/19(月) 22:12
- 愛ちゃん 加護ちゃん
あいちゃんずで
- 834 :名無し娘。:2004/04/20(火) 05:10
- 絵里ちゃん 加護ちゃん
- 835 :名無し娘。:2004/04/22(木) 08:04
- 紺野さん、絵里ちゃん
- 836 :サボリン:2004/04/27(火) 01:23
-
よし、紺野さんと絵里ちゃんと愛ちゃんを連れて行こう。
石を盗られたのはオレの責任だ。
あの状態のまつうらさんは確かに危険だと思う。
できるならみんなを危険な目にはあわせたくないけど、
オレ一人で解決できる問題じゃない、
藤本やみんなにも協力してもらうしかないのか。。
オレはモンモンとしながら眠りについた。
26日目。
朝、起きて校庭に出てみると
紺野さんたちが銃を用意して待っていた。
「○○、隊員は決まったかァ?」と、藤本。
「うん、・・・紺野さん、絵里ちゃん、愛ちゃんに頼もうと思う、
みんな、一緒に行ってくれるかな?」
「もちろんです」「やったー○○と一緒!」「先輩について行きます」
「ありがと、みんな、まつうらさんのことはオレに責任が…」
「ヨゥシ、隊員は決まったァ、
各自朝食を済ませ、8時に裏門に集合だ、わかったかァ!」
「はいっ」「はい!」「やよー」「…うん」
8時に裏門に集合してみると
機関銃とリュックが各自に用意されて手渡された。
「それぞれ装備の確認を怠るな、
銃の使用法はあらかじめ紺野やまいに習っておけェ!」
銃の使い方を教わって、装備をつけてみると、
なんだかみんな物々しい格好になっていた。。
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