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ときめきモーニング

1 :サボテン:2003/09/10 15:13:57
季節を選択してください

1 春
2 夏
3 秋
4 冬

2 :名無し娘。:2003/09/10 15:23:22
2 秋

3 :名無し娘。:2003/09/10 15:54:20
3で

4 :名無し娘。:2003/09/10 16:36:57


5 :名無し娘。:2003/09/10 17:48:12
2で

6 :サボテン:2003/09/10 18:23:23
>>2
これはどっちということなんでしょう?

7 :名無し娘。:2003/09/10 18:25:18
>>6
秋ってことにしておけばいいのでは?

1の春で

8 :名無し娘。:2003/09/10 18:28:37
3の秋で。

9 :サボテン:2003/09/10 18:30:03
多数決で、秋にします

10 :サボテン:2003/09/10 18:41:11
同級生(高校2年生)
後藤、吉澤、石川、藤本、寺田くん(友)

下級生(高校1年生)
辻、加護、高橋、紺野、小川、新垣(妹)

上級生(高校3年生)
飯田、安倍、矢口

教師
中澤(担任)、保田(食堂のおばちゃん)

その他もでるかもしれません。教師、新垣、寺田くんは恋愛対象外です

11 :サボテン:2003/09/10 19:31:59
高校2年生の秋。親の仕事の都合で引っ越すことになった。
この街とももうお別れ。もちろん、今の学校からも転校する。
転校まであと1ヶ月。短い間だけど、モーニング高校での生活を有意義に過ごしたい。
明日から、今まで喋らなかった人なんかにも話し掛けてみようか。

トントン

部屋をノックする音が聞こえた。
「はい」
「よかった、起きてた」
入ってきたのは妹の里沙だった。
「どうした?」
「お兄ちゃんに頼みごとがあるの」
「なんだ?」
金なら貸さないぞ、と心の中で呟いた。
「転校のこと、まだ誰にも言わないでほしいの」
俺は少し拍子抜けした。
「そんなことか。でもなんで?」
「今言ってもあと1ヶ月あるし、みんなが気をつかうでしょ」
「…まぁそうだな。そうしようか」
俺が承知すると里沙はありがとう、といって自分の部屋に戻っていった。

明日からも今まで通り過ごそう。
転校まで思いっきり楽しむんだ。
俺は眠りについた。



12 :サボテン:2003/09/10 19:32:46
1日目

「お兄ちゃん、おはよう!」
寝坊した俺が階段を降りてくると里沙はもう既に家を出るところだった。
「お兄ちゃん、ちゃんと朝ごはん食べなきゃだめだよ。昨日食べなかったでしょ。倒れるよ」
いつも母親みたいなこといいやがって生意気だ。
「それと、昨日のこと、よろしくね」
「ああ、わかってる」
「そう。じゃあ行ってきます!」
里沙は元気よく飛び出していった。
あいついつも学校に行くのが本当に楽しそうだよな。
きっと、俺なんかよりずっと辛いんだろうな。
おっと、こんなこと考えてる場合じゃない。遅刻してしまう。
朝食を抜こうかとも思ったがなんとなく気が引けて、
俺はパンを口の中に放り込むと急いで家を出た。

引っ掛けてきた靴を履きなおしながら腕時計を見る。
ギリギリだけど、走っていけば間に合う時間だ。
よし、学校まで走るか。
「おーいっ!!!」
後ろから大声が聞こえて振り返った瞬間、鞄で思い切り顔を殴られた。
俺はしりもちをついて倒れた。
「いってぇ…」
「あははは!ごっめーん!」
頬を摩りながら目をあけると、女が手を差し出してきた。
俺の家の隣に住んでいる幼なじみ、吉澤ひとみだった。
「またお前かよ!いつもいつも殴ったり蹴っ飛ばしたりしやがって!」
「だからごめんって言ってるじゃん。ほら、早く掴まんな」
ひとみは片手で俺を軽々と起こした。
「お前はほんっとうに男みたいだよな!」
「うるさいな。あんたこそ女々しいんだよ。あれぐらいで倒れちゃって」
「お前の力が強すぎるんだよ!」
ひとみはケラケラと笑った。
生まれたときから俺の家とひとみの家は隣同士で、小さい頃よく遊んでいた。
普通の女の子よりも背も高く力も強かったひとみは、俺とケンカをしてもいつも勝った。
高校生になって背丈はこしたものの、
小学校のときからバレー部のひとみは今でも負けそうなくらい力が強い。
その上バカだから手加減を知らないので困る。
でも、ひとみとももうお別れか。ケンカもできなくなるな。


13 :サボテン:2003/09/10 19:33:14
「あれっ?」
気が付くと隣にいたはずのひとみがいない。
「あいつ、抜け駆けしたな!」
もう走っても遅刻しそうな時間になってしまっていた。
俺は一目散に駆け出した。

学校まであともう少しのところで、チャイムの音が聞こえた。
「くっそぉ…ひとみのせいで…」
校門をくぐりぬけ、2年の靴箱まで行くと見覚えのある人影が見えた。
同じクラスの後藤さんだ。
「おはよう、後藤さん」
「んぁ〜。おはよ」
後藤さんは美人で存在感があって、男子からすごく人気がある。女子からも憧れの存在だ。
しかし、遅刻の常習犯でもある。
いつも昼ちょっと前に教室にやってくる。今日はまだ早い方だ。
「後藤さん、一緒に教室まで行こうよ」
「ぁぁ。ごとー保健室で寝てから行くから先に行って」
「あ…うん」
後藤さんは教室と反対方向の保健室へのんびりと歩いていった。
昼頃来てるんじゃなくて、いつも保健室で寝ているのか。
って、そんなことはどうでもいい。はやくしないと中澤先生に怒られる!
俺は2年A組まで走った。


14 :サボテン:2003/09/10 19:34:05
「おはようございます!」
「おい、遅刻やで。あんた、今月で確か3回目やんなぁ。罰として今日の放課後は1人で教室掃除!」
「ええ!?」
「そんな顔しても無駄やで。はよ席着け。出席とるでー」
俺は仕方なくとぼとぼ席に着いた。
みんなが俺を見てくすくす笑う。中でも、後ろから聞こえてくるひとみの笑い声が一番大きかった。
くそ、ひとみめ。

今日の予定

休み時間→
昼休み→
放課後→第一校舎(確定)

第一校舎(1,2,3年普通教室、職員室、食堂)
第二校舎(保健室、音楽室、美術室、理科室、図書室、家庭科室)
校庭周辺(グラウンド、テニスコート、中庭)
その他(体育館、室内プール)

↑の4つからそれぞれ選んでください。()の中からどこへ行くかはランダムで決まります
(多数決で決めます)

15 :名無し娘。:2003/09/10 19:43:40
サボテンがんがれ。

休み時間→ 第二校舎(保健室希望)
昼休み→ 第一校舎

って感じのレスでいいのかな?


16 :名無し娘。:2003/09/10 20:08:58
サボテソ期待。

休み時間→その他
昼休み→校庭周辺

17 :名無し娘。:2003/09/10 20:29:02
ときメモよりも、トゥルーラブストーリーみたいな選択肢みたいでいいですね。
古い人間でスマソ。

休み時間→第二校舎
昼休み→第一校舎

でお願いします。

18 :名無し娘。:2003/09/10 20:56:16
新しいときもにスレだ!!
ときモニ。DISC7から誘導されてきたんだけど、
正直漏れも猿ニ匹は余計な事が多すぎるような気がした。
選択肢は

休み時間→第ニ校舎
昼休み→その他

で。

19 :前スレ427:2003/09/10 22:11:48
ここも面白くなくなったら覚悟しとけよ?

20 :名無し娘。:2003/09/10 22:14:41
>>19
偽物(´∀`)乙!
マターリいこうや。
同時進行すればいいじゃん。
読みたい方を読む。

21 :名無し娘。:2003/09/10 22:54:37
おいおい新旧争ってる間に本格的に狩がヤヴァイぞ。
狩狩移動しようや。
http://www.omosiro.com/~sakuraotome/live/bbs/

22 :名無し娘。:2003/09/10 22:58:17
>>21
スレ違い

23 :サボテン:2003/09/11 00:36:59
すみません、よく見もせずこのスレタイで立ててしまいました。
もうひとつまったく同じスレがあったんですね。
すみませんでした。

24 :サボテン:2003/09/11 00:38:08
本当は参考にしているのはトゥルーラブストーリーですが
ときメモの方がわかりやすいかな?と思ったのでこのスレタイにしてしまいました。

25 :名無し娘。:2003/09/11 00:49:24
またまた〜
別に殺伐が悪いわけじゃないよ

26 :名無し娘。:2003/09/11 01:04:26
死にスレは奈落に落ちた
427はさしずめ英雄というところか

27 :名無し娘。:2003/09/11 01:04:59
427・・・死にな・・・そうか!死の宣告!

28 :名無し娘。:2003/09/11 01:17:15
かなりここイイですね
う〜む先が楽しみ
そういえばメンバー同士の恋愛スレあいのり娘。
は完全に放置状態・・・・
サボテンさん復活させてください
いいものになりそうな気がw

29 :名無し娘。:2003/09/11 03:42:10
鯖が変わりました。
http://www.omosiro.com/~sakuraotome/live/test/read.cgi/bbs/1062688195/62-64

30 :名無し娘。:2003/09/11 05:41:11
休み時間 第一
昼休み  校庭

でお願いします。

31 :サボテン:2003/09/11 14:58:48
休み時間は第二校舎で決定、
昼休みは校庭、第一校舎が2票ずつで同数ですが
勝手ながら第一校舎とさせていただきます。
次からはちゃんと多数決で決めます。

32 :サボテン:2003/09/11 15:04:20
俺は休み時間、なんとなく第二校舎へ足を運んでいた。
第二校舎には音楽室、理科室など各教科の教室が並んでいて、
普段は休み時間にわざわざ来るところでもないのだが、
まあもうすぐこの学校に来るのも最後になるし、いいか。なにか面白い事でもないかな。

廊下をぶらぶら歩いていると、どこからか歌声が聴こえてきた。
なんだ?誰が歌ってるんだ?
俺は気になって歌声がする方に向かった。
それは、廊下の突き当たりにある音楽室から聴こえてくる。
授業は終わっているはずなのに、おかしいな。
俺は無意識のうちに扉を開けてしまっていた。
声の主はすぐに俺に気付き、歌うのをやめた。
見たことのない少女が1人でいた。まっすぐなロングヘアーに黒くてまん丸な目がとても可愛い。
「ごめん、邪魔しちゃって」
「いえ、私こそ…。すぐに帰ります。次授業ですか」
彼女は散らばった楽譜を集めながら俺の顔を見もせずに言った。
「あ、違うんだ。綺麗な声が聴こえたから、つい…」
そう呟いた途端、少女はこちらを振り向き大きな目をより大きくさせた。
「キレイ?本当ですか!?」
「え…あ、うん」
少女の表情はみるみるうちに明るくなり、くしゃくしゃとした笑顔を見せた。
「あっし、いつも先生に注意されてばっかりなんすよ。
今度、合唱コンクールがあるんすけど、だから1人でももっと練習しなきゃなって」
嬉しくて興奮したのか、彼女は変なイントネーションで喋り始めた。その上早口で聞き取りにくい。
「あっし歌が大好きなんです!だから絶対にコンクールで優勝したいんです!」
「そっか。頑張ってね。君ならきっと大丈夫だよ」
「あっし、高橋愛っていいます!ちょっと元気出ました!ありがとうございました!」
高橋愛と名乗った少女はたくさんの楽譜を抱え、廊下を駆けていった。



33 :サボテン:2003/09/11 15:08:26
昼休み、第一校舎をぶらぶら散歩していると、
後ろから「あのーっ!」という声が聞こえた。俺を呼んでいるらしい。
朝のひとみのこともあって、嫌な予感がする。どうしようか。

1 振り返る
2 無視する
3 また殴られることを予想し、後ろにいる相手をすばやく蹴り飛ばす


34 :名無し娘。:2003/09/11 15:10:00
おお、リアル更新だ。毎日更新?
2で

35 :ラスティ:2003/09/11 17:26:59
2

36 :名無し娘。:2003/09/11 17:27:22
更新乙

1で。

37 :名無し娘。:2003/09/11 17:52:48
2de

38 :サボテン:2003/09/11 19:00:27
俺は罪悪感と好奇心を押さえ、その呼びかけを無視した。
少し早歩きで進み逃れようとする。
しかし相手はまだ諦めていないようで、「あの〜っ!」ともう一度言った。
俺はまた無視した。
「シカトするつもりやで」
「これはお仕置きが必要れすね」
お仕置き?しかも、二人いる?
少し戸惑って足を止めると、後ろから両腕をがっしりと掴まれてしまった。
「なんだっ!?」
「無視すんなや。里沙ちゃんの兄ちゃん」
「ののたちを無視したれす。もう許さないれす」
俺の両腕にはお団子頭の幼い少女が二人くっついていた。
「誰?何?」
「わいは里沙ちゃんと同じクラスの加護亜依。で、こっちが」
「辻希美れす」
里沙の友達?里沙も高校生にしては幼い方だと思ってたけど、
この子達は小学生にしか見えないぞ…。
「で、なんで俺の腕に掴まってる?」
「あ、そうやった。わいらなぁ、腹減ったんよォ」
「ぺこぺこなのれす」
二人はお腹をさすり、今にも死にそうな顔をした。下手な芝居だ。
「それなら、食堂でラーメンでも食べたら?」
「けどなぁ、お金がないんよォ」
「財布カラカラなのれす」
今度はキャラクターが描いてあるお揃いらしいピンクの財布を取り出し、裏返しにして振った。
「でな、里沙ちゃんに相談してん」
「そしたら、お兄ちゃんなら奢ってくれるかもって言ってたんれす」


39 :サボテン:2003/09/11 19:00:51
「ハァ!?」
あまりにも二人が馴れ馴れしいのと、里沙の無責任な発言に俺は思わず叫んでしまった。
「まぁな、今日はお金貸してもらうとしてな、返すつもりやってんけどな」
「無視されたから怒ったれす。奢るべきれす」
絶対に嘘だ。最初から奢ってもらう気満々だったくせに…
「断る。」
「はぁ!?何言うてんねん!」
ピンクのボンボンの少女が怒り出した。
関西弁だから、なんとなく怖い。中澤先生を思い出してしまう。
「わいらは腹へってんねん!助けてくれたってええやろ!」
「今お金がないんだよ!それに、なんで初めて会った奴に奢らなきゃいけないんだ!」
廊下のど真ん中で俺と関西弁娘は怒鳴りあっている。
寺田の笑い声が聞こえたが、今は気にしていられない。
お金を貯めて、平家みちよのベストアルバムを買う予定なんだ!
少しの無駄遣いも許されないんだ!
「とにかく、俺は奢らないからな!」
「このケチがぁ!それでも男か!女の子が困っとるゆうのに!」

「ふ…ふぇ…」
「ん?どうした、のの」
関西弁娘に気をとられて、もう1人を忘れていた。
なんだ?今にも泣きそうな顔をしている。
ちょっと言い過ぎたかな、と謝ろうとした俺は
その大きな声に驚いて再びしりもちをついてしまった。



「らってみんな弁当じまんすんらもーん!!!」

40 :名無し娘。:2003/09/11 19:13:18
毎日どころか半日とはやるね

41 :サボテン:2003/09/11 19:16:40
仕方なく食堂にやってきた。泣かれては困ってしまう。
加護ちゃんはさっきまで怒っていたのが嘘のようににこにこ笑っているし、
辻ちゃんもさっきまでびーびー泣いていたくせに今はすごくご機嫌だ。
今日の俺はついてない。泣きたい。
「あら、可愛い子二人も引き連れちゃって色男ねぇ」
食堂の保田さんが俺の肩を肘でつついた。
この人、まだかなり若いらしいのに何かおばさんくさい。
だからみんなにおばちゃんと呼ばれている。本人も何故か嬉しがっているようだ。
「あ、おばちゃん。この人わいらに奢ってくれんねんで」
「優しいのれす」
「あら、よかったねぇ。で、何にする?」

1 ラーメン二つ みっちゃんよサヨウナラ
2 パン二つ みっちゃんは買えるかも。でもこの二人、何を言い出すかわからない

42 :サボテン:2003/09/11 19:18:36
>>28
あいのり娘、さっき見てきました。
おもしろいですね。でも私はAAはちょっと無理なんで…

>>40
ペースは早くなったり遅くなったりすると思います。
あまり期待しないでおいてください

43 :名無し娘。:2003/09/11 20:53:54
期待しちゃうさー

44 :名無し娘。:2003/09/11 22:08:19
移転希望出てたけど、こっちで更新してんの?

45 :名無し娘。:2003/09/11 22:11:23
狩狩に移転してるぞ
ROMがでしゃばったか?

46 :名無し娘。:2003/09/11 22:53:41
>>42
顔文字だけで十分ですけどw
気が向いたらやってみてください

47 :名無し娘。:2003/09/11 23:16:44
二重の負担を強いるのは酷だろうが
お前がやれ

1で

48 :サボリン:2003/09/22(月) 13:22
「パン2つで」
「なんや、にーさんケチやなぁ、
 成長期の娘がパン2つで足りる思うとんのかぁ」
「金がないんだ、がまんしる」
「しかたねーのれす、ばぁちゃん、パン2つずつでおながいするのれす」
「あいよぉ、ってばぁちゃんはないだろ!」
「そうだよ辻ちゃん、ばぁちゃんは失礼だろ、って2つずつかよっ!
 ってもう食ってるし!!」
「ほな、にーさん、おおきに」
「またおながいするのれす。」
「この借りはいつか体で返すでぇ」
「返すでぇ」
辻・加護は去っていった。…もの凄い小学生だな。。

49 :サボリン:2003/09/22(月) 13:23

自分の分のパンを買った。どこで食べようか。
疲れたんで静かなところがいいやと思って体育館裏に行ったら
運悪くウチの裏番の藤本とその舎弟に出くわしてしまった。
藤本は同じクラスのはずなのにほとんど見たことがない。
二人とも時代遅れな長スカートをはいてる。
「おう、○○、久しぶりだなぁ、元気にやってるかぁ」
「おう、藤本、久しぶり。たまには教室こいよ」
「余計なお世話だよぅ」って馴れ馴れしくアイアンクローを決めてくる。
「あいたた」藤本の眼がすわってる。シンナーか?
「先輩誰ですか?この人」藤本の指の隙間から舎弟が見える。
まだ煙草に慣れてないのか、眼がウルウルしている。
「同じクラスの○○だ。こっちは紺野。」
「紺野です。よろしくお願いします。」
さすがは藤本の舎弟。教育が行き届いてる。
「藤本、オレそろそろ帰るわ」
「おうまたな」とやっと手をどけてくれた。

50 :サボリン:2003/09/22(月) 13:24

教室に戻るとみんなそれぞれにぎわっている。
もう食べてる人はあまりいない。
辻加護、藤本紺野につきあってて時間を食ったな。
と、教室のすみで石川さんが一人、まだ弁当を食べている。
石川さんとはそれほど親しくない。
そう言えばいつも一人でいるような気もする。
オレも一人で食うのもなんだし、声をかけてみようかな。。


1 声をかける。
2 自分の席でパンを食べる。

51 :名無し娘。:2003/09/22(月) 17:48
おお、こっちか
2で

52 :サボリン:2003/09/22(月) 21:50
勇気を出して声をかけてみよう。

「石川さん、一人?よかったら一緒に食べてもいいかな?」
「すっこんでろよっ、このっ、たぁこ!」
 ガッ!いきなり足蹴りをされた。
「っっ!…あ、あれ?石川さん?石川さん?だよね?」
「はっ!あっ、□□くん、ごめんなさい、ごめんなさい、大丈夫?」
「い、いや、あんまり大丈夫じゃないけど、
 ちょっとキャラ違うよね?どうしたの?」
…普段はおとなしい子なのに。…心なしか顔がむくんでるようだ。
「ごめんなさい、梨華、ちょっとネガティヴな考え事してたの。
 ホントにごめんなさい。魔王様がときどきひどいことをするのね。
 ぁあ〜梨華のばかばか」と言って頭をボコボコたたいている。
「石川さん、落ち着いて。頭たたくのはやめようね。リアルにヤヴァイから」
と言って石川さんの腕をつかんだ。と、目があうと石川さんの頬が赤くなる。
顔のむくみがとれてウルウルな瞳にドキッとしてしまう。
「さ、食べようよ」
「はい、ごめんなさい」
「そんなにあやまんないでよ、気にしてないから」
「梨華、ネガティヴな考え事してると我を忘れることがあるの…
 梨華ってホントにダメな子ね…」と言うと、また顔がむくんできたような、、
ヤヴァイ!「石川さん、石川さん、ポジティブに行こう!ね!」
「はっ、う、うん。」

53 :サボリン:2003/09/22(月) 21:51

「石川さんて面白いね」
「そ、そうですか?そんなこと言われたの初めてです。
 みんなには表裏が激しくてキショイって言われてるんです」
「それも一つの個性でしょ?気にすることないよ
石川さんは石川さんなんだから、あんまり気を回さずに
もっと普通にしてればいいんじゃないかな」
「…はい」とまた頬を赤くする。
「…□□くん、今日の放課後、教室掃除するんですよね?」
「あ、そうだ忘れてた」
「梨華、手伝います。さっきのお詫びに手伝わせて下さい」
「ホント?助かるよ。ありがとう。」
その後は他愛のない話で盛り上がった。
明るい石川さんに戻ってくれて良かった。


午後の授業が始まる頃、後藤さんがやってきた。
「んぁ〜おはよう」
後藤さんは授業中もずっと寝ていた。
保健室で十分寝てたはずなのに、なんちゅーやつだ。


さて、放課後だ。
掃除かぁ、かったるいなぁ。
「□□くん、約束通り手伝います」と石川さんが寄ってきた。
「う、うん、ありがとう」
と、そこへ携帯が鳴る。矢口先輩だ。
「○○くん、最近全然部活に出てないじゃん
 今日は大事な話があるからでなさいよ。」ブツッ。
・・・やばいな、もう1週間も出てない。矢口先輩怒らすと恐いし。。


1 石川さんと掃除
2 部活に行く
3 掃除も部活もやめて帰る

54 :名無し娘。:2003/09/22(月) 22:05
一度に大量更新乙
1で

55 :サボリン:2003/09/22(月) 23:29
やっぱり部活に行こう。

「石川さん、ごめんね、どうしても部活に出なきゃいけなくなっちゃった」
「え〜そんなぁ、中澤先生に言われたのにどうするんですか?」
「ゆゆたんも冗談で言ったんだと思うよ、大丈夫大丈夫」
「…梨華と一緒に掃除をするのが嫌なんだ」とだんだん顔がむくんできた。
ヤヴァイ!「石川さん、ホントごめん、この埋め合わせは明日するから」
「そうだ、明日の放課後、どっかに行こうよ、なんかおごるから」
「…わかりました。絶対ですよ!」
と石川さんは笑顔になって去っていった。
さてと、部活に行くか。…それにしてもなんでオレ、
女子柔道部のマネージャーなんてやってんだろ。。


体育館に着くともう準備は整っていて畳が敷かれていて
そこで安倍先輩と矢口先輩がじゃれあっていた。
「ほれ、だきわかれだべ」ドサッ!
「キャハハ!」
「ほれ、だきわかれだべ」ドサッ!
「キャハハ!」
「ほれ、だきわかれだべ」ドサッ!
「キャハハ!」
「ほれ、だきわかれだべ」ドサッ!
「キャハハ!って、おい!そこの丸くてイモくさい豚!
スポンジみたいに太ったりやせたりしやがってクソがぁ!
豚は豚らしく太ってろつーの!!わかったかゴルァ!」
と言いながら、矢口先輩は流れるように見事に
腕ひしぎ十字固めを安倍先輩に決めていた。二人とも仲がいいなぁ。

56 :サボリン:2003/09/22(月) 23:32
「オルァ!豚!まいったか豚!」
「うう、なっちは豚じゃないべ」
「まだ言うかこの豚!豚だと認めろ!」
「うぅ、この、ターナー症候群の染色体異常者!」
「もう頭キタァ!、腕折ったるど!
 言え!私は豚です!私は豚ですと言え!」
「うぅ、なっちは、なっちは、天使だべ」
「ポルァ!」
「っぁぁあ!、私は豚です。私は家畜です!
 私は矢口様の家畜です!どうぞ私の醜い贅肉をお食べ下さい!」
「ふっ、最初から素直に言えばいいものを」と技をはずす。
「なんて、なっち様が言うとでも思ったかぁ!!!」
と浮かせ気味に背負い投げを決める安倍先輩。
「ハウァ!」ガクッ!
着地際に体重をかけて肘をみぞおちに食らわせたみたいで
矢口先輩はリアルに落ちていた。

「ヤヴァイべ。ついつい落としてしまったべ。
 糞尿が出てこないうちにカムバックさせるべ。
 □□くん、念のため真里を体育館倉庫に運んで!
 なっちは水と雑巾を用意してくるべ」と安倍先輩は去っていった。
「あわわわ」
おいおい、マジかよ。手加減ていうのを知らない先輩だな。
ヨイショヨイショ、完全に落ちた人間ほど重いものはない。
軽い矢口先輩とは言え、へろへろになりながら倉庫に運んだ。
安倍先輩が来て「ああ、□□くん、ありがとう」
「ひどいですよ安倍先輩、大丈夫なんですか?」
「大丈夫だべ、よくあることだべ、落ち着くべ。
 とりあえず脈はあるからいつかはカムバックするべ。」
と言いながら水を矢口先輩の頭にかけて頬をバシバシ叩く。
矢口先輩の頬がみるみるとスズメバチに刺されたように腫れ上がっていく。
「それよりも糞尿の始末だけはしたくないべ。
 取り敢えず今からケツの穴に雑巾詰めるべ。」
「マジですか?」
「マジだべ。早く詰めないと身が出てくるべ。」
 真里は便秘気味だからたっぷり出てくるべ。」
「あわわわわ」

57 :サボリン:2003/09/22(月) 23:36
「したっけ、□□くんは真里の上半身を浮かせて!
 頭にまたがって腰を持ってそう」
とオレがうつぶせの矢口先輩の腰をうかせると
安倍先輩は矢口先輩のジャージを脱がせ始めた。
「ヤヴァイですよ安倍先輩!」
「仕方ないべ、一刻を争う事態だべ。」
と言いながらパンツもおろしてホントにケツに雑巾を詰め始めた。
やっぱり女の子っていざっていうときは強いなぁ、と感心した。
「これで大丈夫だべ
 念のため下は全部脱がして跳び箱にかけとくべ。
 水の方は出てきてもふき取ればいいから。」
と言うので二人で矢口先輩を運んで跳び箱に引っかけた。
オレはもう汗だくになって座り込んでしまった。
ピンクのジャージを上だけ着て下半身全裸でケツの穴に雑巾を詰められて
跳び箱にうつぶせになって引っかかってる矢口先輩はとても情けなかった。

「人間、ああなっちゃおしまいだべ。」としみじみと言いながら
安倍先輩は缶コーヒーを差し出した。安倍先輩は気がきくなぁ。
なんて、二人でマットに座っていい感じになごんでいると
「ヤヴァイべ、ついにキタ!」・・うわっ、リアルに水が垂れ始めてる。
安倍先輩は必死になって汚水を雑巾で拭きながら
「真里、帰ってこい!女の子がはしたないべ、帰ってこい!」
と髪の毛をつかんで矢口先輩の頭を跳び箱にガンガンぶつけていた。
すると、「うぁぉぉぉぉ!」と叫んで矢口先輩が立ち上がった。
「ぉおぉお!帰ってきた!戦士達が帰ってきたべ!」
「っっ!バッキャロー!本気で宇宙と交信しちまったよ!
お前なんか森繁久彌と一緒に黄泉の國にいっちまえ!!
・・・っておい、」と顔を下に向ける矢口先輩。。
と、いつものように安倍先輩に殴りかかると思ったら
ヘナヘナと座り込んでシクシクと泣き出してしまった。

58 :サボリン:2003/09/22(月) 23:40

「ひどいよ、ひどいよ、なっち、○○くんの目の前で!」
「じ、事故だべ。身は出なかったし」
「ひどすぎる、、っあぁ!」と目を泳がす矢口先輩。。
・・やっとケツに詰まった雑巾に気づいたらしい。
「…本気で死ぬ。これから電車つっこむ。
 なっちのこと呪いながら電車つっこむ」
「やめるべ、呪うのだけはやめるべ」
「矢口先輩、落ち込まないで。オレは気にしてないから」
「こっちが気にするよっ!!
 …父さんにだって見られたことないのに!」
「これは3人だけの秘密だよ」
「そう言う問題じゃないよ!おいら、おいらはもう…」
と涙をボロボロ流してヒクヒク泣いてる。結構深刻な状態だ。
「矢口さん、死ぬなんて言わないで機嫌なおしてよ
 矢口さんの言うことならなんでもきくからさ」
「ヒック…じゃ、○○くん、…○○くん、
 責任もって、おいら、おいらのことお嫁にもらって!!」
「えぇえぇぇ!!」
「…嫌なの?」と顔をはらして目に涙をいっぱい溜めて言う。
「え、嫌じゃないけど、本気?
 そういうことはよく考えてから決めるべきだと…」

59 :サボリン:2003/09/22(月) 23:42
「いたいけな少女のケツの穴に雑巾つっこんだんだ。
 責任もって嫁にもらってやるべきだべ。」
(っておい、お前がつっこんだんだろ!!)
「…やっぱり死ぬ」
「待って待って、オレは結婚してもいいけど…
 矢口さんはそれでいいの?結婚って好きな相手とするべきじゃ?」
「おいらは○○のこと好きだよっ!
 ずっとずっと好きだったんだ!
 好きな相手にこんなとこ見られたらもう告るしかないだろ!!」
ウァァァアン!!と泣き出す。どうやら本気らしい。
「わかった、矢口さん、わかったよ。
 矢口さんが本気ならオレも本気で答えるよ。
 オレだって矢口さんのこと好きだよ。
 でもお嫁にもらうくらい好きかどうかはわかんない。
 義務感で仕方なくするような結婚なんて意味がない。
 オレが矢口さんのことをどれくらい好きなのか、
 矢口さんがオレのことをどれくらい好きなのか、
 それを確かめるためには時間が必要だよ。
 ね、これからゆっくり確かめていこうよ。
 矢口さんの気持ちは十分わかったから。」
「………
 わかった。約束だよ。」
やっと矢口先輩がおとなしくなった。

それから二人で矢口先輩に服を着せた。
安倍先輩もさすがに反省したようでしょんぼりしている。
「真里はあんたのこと頼りにしてるみたいだね、あとは頼んだべ」
と言って先に帰っていった。なんだか複雑な表情だった。

「おんぶ」と言って
すっかり幼児帰りし始めている矢口先輩を背負って家まで送り届けた。
背中でいつまでも鼻をすすっている矢口先輩の息がくすぐったかった。

60 :サボリン:2003/09/22(月) 23:47

家に帰るといつもように里沙がアヤカさんをいびって
「アヤカさーん、味が薄いですよ!」と眉を曇らせていた。
「でも、健康のために塩分は控えめにした方がよろしいかと」
「オマエなぁ、口答えするんじゃねーよ、ビザ切れがぁ!」
「里沙、言い過ぎだぞっ!」
「…ふん」と言って里沙は2階に上がっていった。
アヤカさんは親父が日本語学校で拾ってきた家政婦で
親父がいないのをいいことに里沙にこき使われていた。
里沙は親父がアヤカさんと再婚するのではないかと疑っているようだ。
「アヤカさん、あんまり里沙を甘やかさないで下さいね
 一応年上なんだからビシッとしかっちゃっていいんだから」
「はい、○○ぼっちゃん」
「…それといい加減その○○ぼっちゃんって言い方はやめてよ
 ○○くんでいいから」
「はい、…○○くん、あ、そう言えばお食事は?」
「うん、今日はいいや、もう寝るよ、おやすみ」

ホントに今日はいろいろあって疲れた。
ぐったりとベッドに崩れ落ちた。。。。


2日目

次の日の朝、なにげに早く目が覚めてしまった。
新聞を取りに玄関を出るとちょうど新聞屋が来たところだった。
まだ若い里沙と同じぐらいの子が自転車でまわっていた。
オレの家の前まで来て「新聞です」と笑顔で言って手渡してくれた。
「ありがと」と受け取ると、ゴホッゴボボッと嫌な咳をし始めた。
「だ、大丈夫ですか?」
「すみませんねぇ、気にしないで下さい。いつものことですから」
と言って手首を曲げておばさんくさい仕草をする。
少女はおもむろに醤油の小瓶を出してゴクゴク飲み始めた。
「こんな風邪、醤油でも飲んでれば直るんでございMAX!」
と笑顔で言ってふらつきながら去っていった。
…世の中、あの年代で苦労してるヤツもいるんだな。


さてと、
1 もう少し寝るかな
2 せっかく早く起きたんだ、ジョギングでもするか
3 腹減った、飯食おう

61 :名無し娘。:2003/09/22(月) 23:50
よく見たら違う人だ!全然気付かんかったけど面白いからいいや
2で

62 :サボテソ:2003/09/23(火) 01:10
せっかく早く起きたんだ、ジョギングでもするか。

さっそく冷蔵庫を開けてビールをジョッキになみなみとついで一杯やる。
いやぁ朝の一杯は格別だな。
ってそりゃジョッキングだろ!・・・・・朝から何やってるんだ俺は・・・
気分を入れ替えるためにもこんどこそジャージに着替えて朝日の昇り始め、
色のつき始めた街中を走り始める。
さすがにこの時間だと人はほとんどいない。
たまにさっきの少女が白目むいて路上で倒れているぐらいだ。やっぱだめだったか・・・
そんな爽やかな風景の朝の街中をとりあえずきのむくままに走っていく。
おや?向こうから走ってくるのは・・・


1 妹の理沙だ。そういえばあいつ毎朝ジョギングしてたな・・・
2 下級生の高橋だ。そういえばコンクールのために体鍛えてるって言ってたな・・・
3 先輩の飯田さんだ。そういえばエメラルド星人が地球を襲ってくるから私の命にかえてでも!っていってたな・・・

63 :サボリン:2003/09/23(火) 01:30
お、サボテン帰ってきたか。
2で。

64 :サボリン:2003/09/23(火) 01:34
ちくしょ、サボテソだったか。。。

65 :名無し娘。:2003/09/23(火) 01:39
3で

>>63
本物が白目むくなんて描写かかねーだろw

66 :サボリン:2003/09/23(火) 15:08
1 妹の理沙だ。そういえばあいつ毎朝ジョギングしてたな・・・
・・・機嫌が悪そうだな。無視、無視。
と、急に吐き気をもよおし、川岸へ行って吐いた。
ふう、朝からビール飲んでジョギングはさすがにつらかったな。
と、そこへ上流からプカプカと水死体が流れてきた。
綺麗な顔をした女の子だ。黒い髪が顔にまとわりついてる。
・・・吐き気がおさまらねぇ。無視、無視。
と、水死体の目がバチッと開いてこっちを見つめる。
「あれ?…確か紺野さん?どうしたの」
「…あ、○○さん、おはようございます」
「うん、おはよう、いい天気だね」
「はい、いい天気ですね」
「って、おい、大丈夫かよ」
「…あまり大丈夫じゃありません、できれば助けて頂きたいのですが」
しょうがねぇな。。適当な棒を見つけて紺野さんをたぐり寄せる。
全身びしょ濡れの紺野さんをやっとこさ岸に運び上げた。
「ありがとうございます…ぅう、おなかが苦しい、、」
水を飲んだらしいな。腹に両手をあてて押してやると
プレデターみたいに口からブクブクと泡を立てて水をはき出した。
「ふう、すっきりしました、ホントにありがとうございました」
「いったい、どうしたの?」
「いえ、ちょっとした抗争に巻き込まれまして、、」
「…深くは追及しないけど、あまり藤本とは関わらない方が、、」
「なんてことをおっしゃる!私にとって美貴様は神!……」
と、また気を失いかけてる。やばいな、どうしよう。
「紺野さん、おうちはどこ?」
「…お父様やお母様に心配をかけたくありません
 ひとまず、○○さんのうちにかくまってはいただけませんか?」
「かくまうって、、」
「おながい…」と言って紺野さんは眠ってしまった。
しょうがねえな。近くにあったリアカーに紺野さんをのせて
家まで運んでいった。眠っている紺野さんはホントに死んでるみたいだった。

67 :サボリン:2003/09/23(火) 15:08
紺野さんのことはひとまずアヤカさんに頼んで学校に行くことにした。
玄関を出ると矢口先輩が待っていた。
顔を伏せながら「おはよう○○」
「あ、おはようございます、矢口先輩」
「ぅもう!矢口先輩だなんて、よそよそしいな」
 真里って呼んでよ。」
「あ、はい、…真里、、」
「キャハハ!じゃ、行こっか」
「はい」と、歩き出すと矢口先輩はニコニコして腕を組んできた。
「…あの〜、や…真里さん?」
「ん?」
「これって、どういう」
「つきあってるんだからこれくらいいいじゃん!」
「あはは、そうですね」
って、あれ?もうそういうことになってるんだ!
・・・そうだったのかぁ!

68 :サボリン:2003/09/23(火) 15:09

と、後ろから「おーいっ、○○」といつもの声が聞こえる。
さりげなく頭をガードしていると、足を引っかけられ無様にこけた。
「っ痛、、ひとみぃ、いい加減に…」って、あれ?
「オラ、貴様、おいらのダーリンになにしくさってんだ、ゴルァ!」
と矢口先輩が得意の腕ひしぎ十字固めをひとみに決めていた。
「白熊みたいにブクブク太りやがってコラ!
 言え!私は白熊です!私は白熊ですと言え!」
「ぁぁああ!私は白熊です!私は白熊です!」
とひとみが言うと矢口先輩はやっと技をはずしてあげた。
矢口先輩はやっぱり頼りになるなぁ。
「かっけ〜!って、○○、なんだ、このチビは?」
「キサマァ!」と技をかけようとした矢口先輩の頭を
バレーボールみたいにひとみがはたいた。
矢口先輩は飛ばされてすっころんでズザザザザァーと
地面を引きずりながら電信柱にぶつかって三点倒立をしていた。
「さっきは油断したがなぁ、二度もかかると思ってんのか、このチビ!」
矢口先輩はピョンと立ち上がって、口からプッと血をはき出すと
「ふっ、いい度胸だ、やってやろうじゃんか!」
「ちょ、ちょっと二人ともやめろって、仲良くしようよ!」
「…そうだな、朝からケンカは疲れるし」とひとみ。
「…ダーリンが言うならやめるよ」
「…さっきからこのチビはダーリンダーリンうるさいがV6のファンか?」
「チビ言うな!おいらは○○の彼女なんだよ!」
「なにっ!○○の彼女ぉ!、、ホントか?○○?」
「う、うん、まあ、そんなとこだ」
昨日の今日だ、下手に否定すると矢口先輩がまた自殺するとか言い出す。
「う、そうなのか、○○の彼女ねぇ」
「そうだよ、バーカ!わかったらホクロ星人はあっち行け!」
「…そうだな、悪かったな、邪魔をして…」
と、ひとみは、らしくなくはにかみながら去っていった。

69 :サボリン:2003/09/23(火) 15:09
学校へ着くとやっと矢口先輩が腕を放してくれた。
「じゃ、また放課後ね」
「う、うん」
・・放課後もあるのか。何か対策を考えねば。

矢口先輩と別れると急にめまいがしてきた。
つーか、昨日からいろいろありすぎてマジ疲れたな。。
授業さぼってどっかで休むかなぁ。

1 保健室で寝る
2 体育館裏で一服
3 やっぱりまじめに授業に出る

70 :名無し娘。:2003/09/23(火) 15:40
もうなんでもありだなおい
2で

71 :名無し娘。:2003/09/23(火) 16:14
多数決関係ねぇ!
1で

72 :名無し娘。:2003/09/24(水) 12:15
もうこの路線で決定なの?

73 :名無し娘。:2003/09/24(水) 13:31
面白くなってきたのに水を差す気か?2で

74 :名無し娘。:2003/09/24(水) 16:54
2で川VvV从登場キボン。

75 :サボリン:2003/09/24(水) 17:37
保健室でちょっと寝ていくか。
ガラガラッ・・・あれ、誰もいないみたいだな。
ベッドは2台あるのだが、、両方空いてるみたいだ。
勝手に寝ちゃうか。。ま、大丈夫だろう。
ドサッ。うーん、気持ちいいなぁ。
シーツも洗い立てで、オレのベッドとは大違いだ。
疲れがたまっていたのだろう、、深い眠りに落ちていく。




・・

・・・・た、助けて。



ん、何だ、夢か?
目の前には、頬がリンゴのように赤らんでいる
かわいい女の子の姿が見える。まだ幼さを残した黒髪の少女。。



…君は誰?名前は?



・・助けて。

76 :サボリン:2003/09/24(水) 17:38
 
 
 
 
 
 
・・
・・・ふう、夢か。



「妙にリアルな夢だったなぁ」

「ふふ、どんな夢だったの?」
「ん?なんか女の子が助けてって言ってて…」
「ふーん、、いやらしい夢」
「しょうがないだろ、夢なんだから、
 って、あれ?、、後藤さん!こんなとこでなにやってんの!?」
「なにって、ちょっとお昼寝」
一緒のベッドでか!!しかも横向きになって腕をオレの胸に絡ませるか!
なんだ!?この情事を終えた男女のような慣れ親しんだシチュエーションは!!
「あわわ、ちょ、ちょっと後藤さん!まずいんじゃない?」
「なんで?いや?」
「嫌とかそういう問題じゃなくて…
 つーかもう一つベッドがあったじゃん!」
「んぁ、あっちは小川ちゃんのだから」
「ここのベッドには所有者がいるのか!?」
「小川ちゃん、すやすや眠ってるから起こしちゃかわいそう。
 静かにしにょ。なんか最近寒いしちょうどいいじゃん」
と小声で言って、後藤さんはそのまま目をつぶってしまう。
・・なんかヤヴァイような気もするが、…後藤さん、いい匂いだな。
寝息がくすぐったいよ。。って、おい、ひたるな、この状況に!!
とはいえ後藤さんの腕が胸に乗っかっててうまく起きれないし、
心なしか足も絡まってきたような、、うにゅう、、万事休す。
おいおい、こんなとこ人に見られたらどうすりゃ委員会?

77 :サボリン:2003/09/24(水) 17:39

なんて思っているうちに、保健室のドアの開く音が、ガラガラッ!
「ごとー、そろそろ起きた方がいいんじゃん?」と先生の声。
ヤヴァイ!!もーれつ(ア太郎なみ)にヤヴァイ!!
「おい、ごとー!」と、ベッドわきのカーテンが開かれる。
こんなとこ見つかったら停学とかくらうのかなぁ、、、
「ご、ごとー、、」顔面蒼白気味の先生。
カーテンが開けられ入ってきた光をまぶしそうに避けて体を起こす後藤さん。
「んぁ、市井ちゃん、おはよう」
「ご、ごとー、ど、どういうことだよっ、これは!?」
ヤヴァすぎる。市井先生相当怒ってる!
「あ、だって後藤のベッドにこいつが寝てるんだもん
 仕方ないじゃん」
「お前は猫かよ、魚づらのくせに!!
 …っ、、ホイホイ誰にでも抱きつくんだなっ!……あたしも、、
 …あたしなんか結局その場しのぎのお慰みってことかよ!」
「なに怒ってんの、市井ちゃん、らしくないじゃん」
と、後藤さんは立ち上がって市井先生の耳にかけた髪をいじり始める。
「あたしの市井ちゃんに対する気持ちは変わらないよ」
「うそつけ」と少し涙目な市井先生。。なんか状況が読めんが。。
「もう、市井ちゃんはかわいいなぁ、そんな市井ちゃんが好き」
と後藤さんは市井先生をぎゅっと抱きしめる。後藤さんの胸に抱かれながら
「…ごめん、最近ちょっと疲れてるんだ」と市井先生。
「疲れたときはしっかりと休憩をとって休まなきゃ、ね?
 そうだ、また今度、イタリアンライスボウルをつくってあげる」
と、後藤さんは体を離して、市井先生の頭をなでている。
その姿をぼーっと眺めていると市井先生と目があって、一瞬にらまれた。
「市井ちゃん、にらまないの、仲良くしよう、ね?」
「…うん、ごめん」
「さ、お弁当にしよっか、□□くんも一緒に食べよっか?」
「え、いいの?」・・昼飯代が浮くのはありがたい。
「うん、あたしいつもつくりすぎちゃうんだよね、食べてよ
 いいでしょ?市井ちゃん?」
「う、うん」
妙な空気が流れる中、3人で弁当を食べた。
おにぎりと卵焼きやウインナーなどのおかず。シンプルで落ち着いている。
後藤さんのつくったおにぎりはとても美味しかった。

「後藤さん、美味しいよ、特にこの卵焼きが最高!」
「ふふ、あんがと、またいつでも食べに来てね」
「うん」、って、また市井先生ににらまれたような。。

78 :サボリン:2003/09/24(水) 17:40

食べ終わると
「んぁ、そろそろ行くよ」
「う、うん」としおらしい市井先生。
「あ、そうだ、小川ちゃん起こさなきゃ」
と、後藤さんは霧吹きを持って隣のベッドに入っていった。
シュッシュッ、「小川ちゃ〜ん、起きようね」
シュゥピュー、「そろそろ起きないと欠席扱いになっちゃうよ〜」
「グフッ!ブクブクップハーッ、、
 …っと、すみませんねぇ後藤さん、いつも起こして頂いて」
とびしょ濡れの顔を出したのは、今朝オレんちの前で
醤油を飲んでいた新聞配達の女の子だった。
「あれ、□□さん、今日はご病気で?」
「い、いや、そうじゃないんだけど…
 君、新聞配達の?」
「そうです、毎度お世話になります小川麻琴といいます。
 よろしくお願いしMAX!」
「あ、うん、よろしく」
「あ、小川ちゃん、これいつものね」と市井先生がなんか薬を手渡している。
「毎度すみませんねぇ市井センセ」
「いいのよ、学校のなんだから
 それより小川ちゃん、体を壊さないように気をつけてね」
「お気遣いありがとうございます市井センセ」
「小川ちゃん、はいこれ、今日のお弁当、いっぱい食べて元気出してね」
「うぅ、ごとーしゃん、ありがとうございます」
・・・なんかここでは小川さんは大事にされてるみたいだ。
「じゃ、そろそろ行こっか」
「うん」「は〜い」
と言いながら3人は保健室を出た。

79 :サボリン:2003/09/24(水) 17:41

5時間目の初めに教室に着いたら、運悪く中澤先生の授業だった。
「コゥラァ!□□ッ!」と黒板消しが飛んできた。バコッ!!
いってぇ〜。。中澤先生はそのまま凄い形相で寄ってきて襟首をつかんで
「ワレ、なめとんのかぁ、ゴルァ!
 昨日の掃除はさぼる、今日は社長出勤ときたぁ!
 たるんだことしてっとキィン玉にぎりつぶすぞコラ!!」
「す、すみません、もうしません、ごめんなさい!」
「ワレ、放課後ぅ、進路指導室来ィ!」
「はい、わかりますた!」
やっと襟首を離してくれた。シャツが伸びてしまった。



……ふう、やっと授業が終わった。放課後だ。

あれ?向こうから石川さんがニコニコ寄ってくるぞ。
・・そうだ!今日何かおごる約束をしてたんだっけ!
進路指導室に来いって中澤先生に言われてるし、
部室も一応のぞいておかないと矢口先輩がうるさいだろうし
ああ、そう言えば水死体の紺野さんはどうなっただろう?



1 石川さんとデート
2 進路指導室へ行く
3 部室へ行く
4 紺野さんが心配だ、家へ帰る

80 :名無し娘。:2003/09/24(水) 17:43
なんか普通になっちゃったな
4で

81 :名無し娘。:2003/09/24(水) 17:46
ちょっと待て、選択肢なしでもいいんじゃないか?

82 :サボテソ:2003/09/24(水) 20:07
4 紺野さんが心配だ家へ帰る

 そうだ。うちに水死体をおきっぱなしだった。急いで家に帰らなくちゃ!
ポケットから竹とんぼを取り出し頭に取り付け窓へと走る。
「まってよ□ωくん!」石川さんが追っかけてくる。
「ごめん!今日は急用が!」
竹とんぼのスイッチを押して窓から飛び出す。そして墜落。そして複雑骨折。
やっぱり形だけ真似ても無理か・・・
とりあえずまだ足をやられただけなので逆立ちで家へと急ぐ。
町を行く人々の視線がちょっぴりエキゾチックなのはきのせいだろう。
買い物途中らしい親子連れに
「あ!グドンだ!」
「こら!ツインテールでしょ!」
とか言われてもいつもなら
「だれがえびやねん!」
と返すんだが今日は急いでいるので見逃してやることにする。命拾いしたなぼうや。

83 :サボテソ:2003/09/24(水) 20:18
・・・・・なんとか家にたどりついた。

ずっと逆立ちしてたおかげで腕がつかれた。
あとで新しい腕をアヤカさんに焼いてもらおう。
さて、朝アヤカさんに渡してほったらかしといた水死体はどうなったかな?
出かけるときはソファーにぽいっと放っておいたんだが・・・・

いたいた、まだソファーの上にまだあった。
水死体にはアヤカさんが気をきかして顔の上に白い布。
頭の上のところには線香もたいてある。
顔の上の白い布を取ってみる。
水死体は真っ白でふやけて静かに眠っているような顔だ・・・

きれいだろ?それで死んでるんだぜ・・・

「ズッピョラポッポッパー!!」

とおもったら寝息が聞こえてきた。まだ生きてたようだ。
せっかく今日はふぐ料(ry
とりあえずおきるまでコレはほっとくか・・・

さて俺は・・・

1>残りのドラゴンボールを集める
2>石川さんにさっきのことを電話でわびておくか
3>そういえば今日は天才塾にいく日だったな・・・

84 :名無し娘。:2003/09/24(水) 20:21
こどもスペシャルだな
1で

85 :名無し娘。:2003/09/24(水) 23:16
なんかめっちゃふぐりでてるっ!!

3で

86 :サボリン:2003/09/25(木) 14:39
3>そういえば今日は天才塾にいく日だったな・・・
・・・めんどくせぇな、やっぱ昼寝でもするか。

ふと目が覚めた。もう外は暗くなっている。
しばらくベッドでうつぶせになりウトウトしていると、
窓がガラガラと開く音がする。むにゃ、なんだぁと思っていたら
いきなり背後からキャメルクラッチ!
「だーれだっ」
「ぐげ、誰だじゃないよ、誰だよオメー、
 うぅ、か、勝手に人の部屋入ってくんな!」
「あんだと?オレ様の声を忘れたかコラ!」と力を強める。
「ちょっと待て!落ち着こうぜ涙ガール!」
「モーニング高校で一番強くてかわいいオレを忘れたか!」
「あ、藤本か?藤本様ですね?」
「おせーよ気づくのが!」と言って藤本はやっとどいてくれた。
「で?紺野はどこだ?」
「あれ、なんで紺野さんがオレんちにいること知ってんの?」
「紺野にはいざというときのために発信器がついてんだよ」
「紺野さんなら1階で寝てるよ」
二人で1階に様子を見に行く。
「これはまだ動けそうにないな、○○、迷惑かけてすまん」
「いや、別に、、」
「迷惑ついでにちょっとつきあえ、一人じゃ無理な仕事だ
 しかも今日じゃないとできないんだ」
「なんだよ、ヤバイ仕事なのか?」
「・・たいしたことないって、つきあえ」
と言って藤本はオレの手をひっぱって連れて行く。しょうがねぇなぁ。

87 :サボリン:2003/09/25(木) 14:40
案内された先には見事なバイクが一台。
青い色。スズキのヤツらしい。
「ホレ、メットはちゃんとかぶれよ
 紺野用だからオマエでも大丈夫だろ」
…渡されたメットをかぶる。
「あとな、これは護身用だ」と鉄パイプを手渡された。
「オレの護身用だからな、オマエは後ろに乗って
 いざというときは応戦してオレの身代わりとなれ」
…おーい、楽しそうな夜のピクニックだな。
「じゃ、行くぞ」とバイクにまたがってエンジンをかける藤本。
もの凄い音だ。藤本の後ろにまたがって腰をつかんだ。
「もっとちゃんとつかまれよ、落ちても知らねーゾッと!」
ブォーっといきなり発車したのでマジで落ちそうになり
必死になって藤本の腰に巻きついた。
轟音の中、「いったいどこへ行くんだよっ!」と大声で叫ぶと
「うるせぇ!!マイク付いてるから普通にしゃべれ!」
と、返された。ホントだ。轟音の中でも会話が出来る。すごいや。

とはいえ爆速バイクの後席に慣れるのが必死で会話どころじゃない。
いつの間にかあたりはコンクリートの壁に囲まれている。
首都高に入ったらしい。
と、「おいでなっすった」と藤本。
ガツッ!!いきなり背後から鉄パイプで頭を殴られた。
「殺れ!殺らなきゃオマエが殺られるぞ!」
おい、マジかよ。17にして犯罪者になりたくねぇ!!
引き続き2台目がやってきて今度は腰をガツッと殴られた。
バイクが揺れて危うく転倒しそうになった。
「殺れ!○○ッ!覚悟決めろや!
 前にまわすから突いて前席のヤツを落とせ!」
いきなりスピードが上がってさっきの2台をみるみる追い抜く。
1台の前に直線上に並んで、今度はスピードを落として近づいていく。
バックミラーからかすかに後ろのバイクが見える。
後ろのヤツは必死に進路を変えようとするが藤本が許さない。
「今だ!殺れぇ!」
ちくしょぅ!やけくそだ!ガゴッ!!
後ろを向いて鉄パイプを思いっきり後ろのヤツのシールドに刺した。
後ろのバイクはバランスを失って激しく転倒していた。
「次ィ!来るぞっ!」2台目が今度は横からやってくる。
敵の後席が藤本と重なる。藤本をねらってるみたいだ。
「危ない!」鉄パイプを振りかぶった敵の脇を思いっきり刺した。
後席のヤツは激しくもだえて落ちていった。
追っ手は攻撃手を失って諦めたようで減速して去っていった。

88 :サボリン:2003/09/25(木) 14:40
「よくやった、○○、感動した!!」
「感動したじゃねぇ!!
 前途あるオレの将来をどうしてくれるんだよぉ!」
「油断するな、○○、アレは子供だ。
 母親が前の方で待ってるはずだ、しっかりつかまってろ!」
とまたスピードを上げる。ブォォオーーァツ!!
…頼むから話を、オレの話を聞いてくれよぉ。。
と、前の方にでかい黒のバイクが見えてきた。
後ろ姿から判断するに女の子二人組。
しかもノーヘル!髪をバサバサ乱して走ってる!
「真打ち登場だぁ!先制するぞ○○!」
「って藤本!いくらなんでもノーヘルの女の子に
 鉄パイプ食らわすなんてオレにはできねぇぞ!」
「ほざいてろ、殺らなきゃ殺られる、世の中の掟だぜ」
なんて言ってるうちに前のバイクに近づく。
と、前のバイクが減速してきて横に並ぶ。
前席のサングラスをかけた長い茶髪の女の子がかすかに微笑む。
と、後席の黒髪が鉄パイプですばやく何回も突いてくる。
連続で脇腹に食らって吐きそうになる。いったん距離をとって、
「殺れ!ヤツはファティマだ!鉄パイプごときで死にゃしねぇ!」
「できない、オレにはできない!!」
なんて言い合っているうちにまた敵のバイクが右側から近づいてくる。
と、茶髪がおもむろに銃を出してきた。
あれ?マジですか?
茶髪は無表情のまま銃をかまえる。「ドンッ!」と音がした。
やられた!と思ったら弾が当たったのはバイクの方だった。
茶髪はニヤと微笑むとどんどんと先に行ってしまった。
「っちくしょぅ!燃料タンクをやられた!」
ガソリンがポタポタこぼれて足が濡れてくる。
「…美貴さまぁ!、もう帰りましょう!」
「もう少しだ、あと少しだ、辛抱しろ!!」とますますスピードを上げる。
「いったい何がやりたいんですか?美貴さまぁ!」
「この9号をまっすぐ南に下ってちょうど24時、
 最南端にオレンジの中央分離帯が見えてくるはず、
 それが首都高の9と4分の3線だ、それに時速88マイルでつっこむ!!
「はぁ?これって族の抗争じゃなかったんすか?」
「うるさい!だまってつかまってろ!」
バイクが爆発するんじゃないかという恐怖とスピードで頭がくらつく。

89 :サボリン:2003/09/25(木) 14:42



・・・意識が遠のく中、遠くに黒のバイクが見えてきた。
高速なのに、本当にオレンジの線が見えてくる。
と、思ったら前のバイクが突然消えた。バイクはさらにスピードを上げて
「キタァーーー!! 間、イッッ、パァァーーツ!!」




・・

 ドッ!


ッドガガガガッッーーーァァアア!!




激しい音でこけまくって草原の中を転がっていた。



っつってぇえええ!


何が起きたんだ!?

90 :サボリン:2003/09/25(木) 14:43

 
 
10メートルくらい先に藤本が、
さらに10メートル先にバイクが転がっている。。
体中が痛かったが、なんとか藤本の側までたどり着き、
「大丈夫か?」とたずねると
ドゥガァーーンとバイクが激しく爆発した。

「うぅうーん、いってぇ」と起きあがる藤本。

後ろから「あはは、ミキティ、何とか間に合ったみたいね」
と、どっかで聞いた声がする。サングラスの女の子だ。
「□□くん、こんばんは」とサングラスをはずす。
「ご、ごとーさん!!」
「今日はよく会うね」とニコッと笑う後藤さん。
オレは状況が飲み込めず言葉が出てこなかった。
「ミキティもひどいなぁ、紺ちゃんがいないからって
 □□くんを巻き込んじゃうなんて」
「…っこの腐乱魚がぁ!テメーがやったんじゃねーか!」
といきなり藤本が立ち上がって後藤さんに殴りかかった。
と、黒髪の女の子に軽く拳を握られ背中まで腕を曲げられる。
「いててててて」
「れいな、それくらいにしてあげな」
「はい」と黒髪が藤本の腕を放す。
「ちっくしょう!化け物手なずけやがって!」
「後藤さんに手を出したら、れいなが承知せんけんね」と黒髪。
「んぁ、ここまで来たんだから、もう仲良くしようよ、ね?」
「…フッ、そうだな、オマエも計算尽くでさっき見逃したんだろ」
「さてね」
「結局オマエだって雑魚さ、一人じゃ恐いんだろ!」
「さてね」
「いててててて」…また黒髪が藤本を痛めつけてる。
「れいな」
「はい」と藤本の腕を放す。
「んぁ、じゃそろそろ行こうか」



                                『つづく』

91 :名無し娘。:2003/09/25(木) 15:34
天才塾行けよ!一行目で妥協すんな!

92 :サボリン:2003/09/25(木) 16:14
スマソ、天才塾ってなに??

93 :名無し娘。:2003/09/25(木) 16:22
漫画でしょ

94 :名無し娘。:2003/09/26(金) 02:52
愚問かも知れないが、サボテンとサボリンとサボテソって全部別人なの?

95 :名無し娘。:2003/09/26(金) 10:50
別人だろ書き方が違う

96 :名無し娘。:2003/09/26(金) 17:51
>>95
いや、もしかしたら自演なのかな・・・と。マジレスThanks。

97 :サボリン:2003/09/26(金) 18:05
オレはサボテンでもサボテソでもないよ。
サボテン=サボテソかもしれないけどw
ついでに今日の更新はない。
って待ってるヤツなんていないだろうけど。。

98 :名無し娘。:2003/09/26(金) 18:31
>>97
待ってるよ〜。

99 :名無し娘。:2003/09/26(金) 23:04
俺はサボテソの雰囲気が一番好き

100 :名無し娘。:2003/09/26(金) 23:08
サボリンは矢口のケツの穴に雑巾つっこんだテンションを維持して欲しい
あれおもろかった

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