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ときめきモーニング

1 :サボテン:2003/09/10 15:13:57
季節を選択してください

1 春
2 夏
3 秋
4 冬

348 :名無し娘。:2003/11/24(月) 16:20
1

349 :名無し娘。:2003/11/24(月) 17:27
1

350 :名無し娘。:2003/11/24(月) 18:06
2

351 :名無し娘。:2003/11/25(火) 02:28
1で

352 :サボリン:2003/11/26(水) 00:27
紺野とまい、両方連れてくことにします。

353 :サボリン:2003/11/27(木) 16:39
 
「う〜ん、…まいちゃんでおながいします」
「…そうですか、わかりました
 しかし、冷静に考えると、飯田のところで石を手に入れたとして、
 今の里沙から残りの3つを奪うのは難しいですね。。
 …私も一緒に行きましょう。美貴様はあさみにお願いします」
「はい」
「頼みましたよ、ここが正念場です、
 なんとしても美貴様を探し出してお連れするのです!
 私たちは先に行って必ずやさゆみんを確保しますから…」
と、紺野さんがあさみちゃんの手を握る。
「…はい」
「……あさみ、不憫な、
 私の影として随分とつらい目に遭わせてしまった…
 あなたにはもっとまともな学生生活を過ごさせてあげたかった…」
「そのような…
 紺野さんの悲しみに比べれば私の悲しみなど及びもしません」
「やさしい娘ですね…
 …行け!」バシッ!
と、いきなり紺野さんがあさみちゃんの手を振り切った。
「はっ」
あさみちゃんは忍者のように素早く家を出て行った。

「さ、○○さん、向かいましょう」
「う、うん」

ということで、オレと絵里ちゃんと紺野さんとまいちゃんで
瓦礫と化した我が家を抜け出し、飯田先輩の家に向かった。
紺野さんたちは飯田先輩の家を知らなかったのでオレが案内した。
 

354 :サボリン:2003/11/27(木) 16:40
 
 
薄暗くなった林にそびえる喫茶『北風』は以前よりも気味が悪かった。
店内に入ってみると、店の奥の方のソファに人影が見える。
全員が店内にはいると、ピカッと照明がついて、
いきなり店内が明るくなった。
ソファには飯田先輩と知らないお姉さんが座っていた。

「おお、これはこれはクリクリおめめのこんこんさん、
 お待ちしておりました、出会えて光栄です」
飯田先輩がワイングラスを片手に話しかけてきた。
「…?」
まるで俺たちが来るのを知っていたかのような話し方だ…
フリルのついた西洋貴族のような服を着た飯田先輩、、
長い髪を他人のもののように邪険に扱いながらワインを飲む。
この前のウェイトレス姿とはまるで別人だ。。
「あら、紹介がおくれましたね、
 こちらは前生徒会長の石黒さんです」と飯田先輩。
「…どうも」
飯田先輩の横にいたお姉さんが軽く会釈をする。
「初めまして、紺野です」
「…石が騒いでいましたのでね、
 そろそろおいでになるかと思っていました」と飯田先輩。
「…そうですか、随分と話が早いですね、
 では、その石を渡してもらいましょうか」と紺野さん。
よく見ると飯田先輩の首に例のネックレスがかかっている。
 

355 :サボリン:2003/11/27(木) 16:40
 
「ふふ、せっかちですね、
 しかし、あなたたちは何故この石を欲しがるのですか?」
「その理由はあなたが一番ご存じのはず」
「ははは、そうですね、さゆみんですか、
 しかし、さゆみんはその本質において手段であって目的ではありません。
 となると彼女を起こすのは他にしたいことがあるからですね、それは何か?」
「それは美貴様が知っています」
「ではあなたは、ここに来た理由を知らないのですね
 あなたは、行けと言われたから来ただけです
 ふっ、まるでロッタちゃんはじめてのおつかいのよう…」
「…何が言いたいんですか?」
「あらゆる物を支配する、紛れもない真理があります。
 因果関係です。作用、反作用、風が吹けば、桶屋が儲かる…」
「全ては選択から始まるのでは?」
「いいえ、違います、選択は幻想です、
 あるのはただ力を持つ者と、持たざる者です」
と、飯田先輩はワインを飲み干し、紺野さんから視線をずらして
オレの斜め後ろにいた絵里ちゃんを見つめる。
「…あなた、かわいい顔をして立派なモノをお持ちのようで」
そう言って飯田先輩は絵里ちゃんの方に軽く手を伸ばして指を動かし始めた。

ぷにゅぷにゅ。

「…ぁ…はっ…」

とつぜん絵里ちゃんが股間を押さえだした。

「どうした?絵里ちゃん?」とオレは絵里ちゃんの肩に触れる。
絵里ちゃんはわけもなく体を震わせている。ビクビクッ!

「…ぁぁ…絵里…っ…」
 

356 :サボリン:2003/11/27(木) 16:41
 
ぷにゅぷにゅ。

飯田さんは離れた場所で指を動かし続ける。
な、なにが起きてるんだ??超能力か??
「彼女には判らない、何故なのか?
 …そしてどうでもよくなる、
 すぐにわけや理由は消え去る、
 大事なのはその感覚だけになる…」

ぷにゅぷにゅ。

「…ぁぁ…っ…ぃ<…」

肩をビクン!と震わせて、絵里ちゃんはうずくまってしまった。。

「…トイレ…どこ…ですか?」真っ赤な顔をして絵里ちゃんがたずねる。
「向こうの奥ですよ」と飯田先輩が笑って指差す。
絵里ちゃんは股間を押さえながらトイレに走っていった。

「な、なにをしたんだ!?」と、オレは思わず飯田先輩に怒鳴った。
「ふっ、思春期の性欲にも理由はあります。
 …因果関係、そこからは逃れられない、私たちは永遠にその奴隷…
 私たちの唯一の安らぎはその理由を理解すること…
 理由こそ力の源、それを欠けば無力、そして私には!!
 …あなたたちにこの石を渡す理由は見当たらない、どこにも。
 …帰りなさい、出口はあっちです!」と飯田先輩は出口を指差す。

「…ヵぁァアア、このババア!!
 おとなしくしてりゃ、ゴタク並べやがって!
 テメエが石を渡す理由はあんだよ、死にたくねー!それが理由だァ!」
ついに紺野さんが切れて拳銃を飯田先輩に向ける。
 

357 :サボリン:2003/11/27(木) 16:42
 
「ほう、あなたの選択が正しいと思うなら撃ちなさい」
「へっ、あの世で禅問答でもしてろォ!」

バン!!

紺野さんは躊躇なく飯田先輩に向かって銃を撃った。

が、パキン!と弾が跳ね返って天井の照明に当たった。パリッパリン!
「うわっ!」「キャッ!」辺りにガラスが降ってきた。
…どうやらバリアみたいなのが飯田先輩の周りに張ってあるらしい。

「ふっ、次は自分の弾で死なないように注意しなさい」
「…テメエ、人間なのか?」
「ふふ、この石を使えばこのくらいは訳もない
 もっとも、使い方を誤って怪物に変身したバカも居るようですが…」
「それは…クリリンのことかーっ!!」
「……いいえ、違います
 …あなたのお友達の里沙さんが苦戦している様が見えます」
「な、なに?」
「人間とは浅ましいもの、
 理由を知らず目的を理解せず欲望の赴くままに今を争うだけ…」

と、バタンッと絵里ちゃんがトイレから出てきた。なぜか内股。。
「…はぁ…はぁ、
 うぅ…絵里…もうお嫁に行けない」
まだ目の焦点が定まっていないように見える。
「亀ェ、ちょうどいいところに出てきた!
 コイツを殺って、石を奪うんだ!!」と紺野さん。
 

358 :サボリン:2003/11/27(木) 16:43
 
「え…絵里、この人恐い」
「何いってんだ、命令だ!殺れ!」
「…っ…はい」
「変なバリアみたいの張ってるから気をつけろォ!」
絵里ちゃんが静かに飯田先輩に近づいて
「えい!」と掌を出して力を込める。

バリバリ、バリッバリッ!!

と電撃が走って飯田先輩の周りのバリアがピンク色に見えるようになった。

「ほう、なかなかやりますね、しかし…」
「…うぅ」
しばらく互角に電撃を張り合っていたようだが、
突然飯田先輩が目を見開いて、バリバリッ!

「パラディノメ!!」

ドゥガガァァアアア!! ドシャン! パリパリン!

絵里ちゃんが吹っ飛ばされて窓を破って外に飛んでいった。
「絵里ちゃ〜ん! 大丈夫?」オレは慌てて絵里ちゃんに駆け寄った。
「うぅ…絵里…もうくじけそう」と絵里ちゃんがしなだれる。

「撤退じゃー!!」 そう言って紺野さんとまいちゃんも店から出てきた。

「ふう、な、なんなんじゃ、あのババアは!
 亀も吹っ飛ばすなんて完全に人間離れしてるぞ」と紺野さん。
「…たぶん、石の使い方を知り尽くしてるんですね
 あの石を奪わないことには近づけませんよ」とまいちゃん。
「とは言え、石を奪ったらもうババアには用はないんだがな…」
 

359 :サボリン:2003/11/27(木) 16:44
 
 
家も壊れてしまって、4人は行くあてもなく
しばらく公園のベンチで缶コーヒーを飲んで休んでいた。
と、向こうから女の人が寄ってくる。あ、飯田先輩の隣にいた人だ。

「ふふ、あなたたち、さっきはさんざんだったわね」
「…まだなんか用か?鼻ピアス!」と紺野さんがにらむ。
「そんなに怒らなくたっていいじゃないの
 私はもう引退したんだから敵でも味方でもないわ」
「……」
「私はモーニング高校の第五代の生徒会長だった…
 代々私たちは石を引き継ぎ、さゆみんとさゆみんの石を守ってきた…
 カオリはあなたたちに石を渡す理由はないなんて言ってたわね、
 確かにそうだわ、でも逆に言えば、石を渡さない理由もないのよ」
「…というと?」
「…あんな偉そうなことを言ってても
 カオリも私もさゆみんに会ったことはないわ
 何故石を守ってきたか、私たちだって知らないのよ
 石の魔力を自分のものにする…独占欲で守ってるだけよ」
「…で?」
「4つの石が集まろうとしているのはこれが初めてだわ、
 …私はさゆみんが実在するのなら会ってみたいとも思う…
 …私が石を手配してもいいって言ってるのよ」
「ホントか!」と紺野さんが目を見開く。
「ええ、私が石を盗ってきてあげるわ
 カオリも私にならスキを見せるでしょうから」
「お、恩に着る!」
「ただし、条件があるわ!
 その娘、亀って呼ばれてたわね
 その娘を小一時間貸してくれない?」
そう言って石黒というお姉さんは怪しげな笑みを浮かべる。
「おやすいご用です、亀、行け!」

「え…絵里、いやん、○○助けて!」
なにかを敏感に察知したようで絵里ちゃんが脅えてオレに抱きついてくる。
「ふふ、若いっていいわね」とお姉さんが微笑む。




1 「絵里ちゃん、美貴さまのためだ、頑張れ!!」
2 「そんなオバハンに絵里ちゃんを預けるなんてできない!」
3 「心配だからオレも一緒についていく、それなら許す」
 

360 :名無し娘。:2003/11/27(木) 16:48
相変わらず元ネタがわかんねえ 1で

361 :名無し娘。:2003/11/27(木) 18:41
3

362 :名無し娘。:2003/11/27(木) 19:20
3

363 :名無し娘。:2003/11/28(金) 03:08
3

364 :名無し娘。:2003/11/29(土) 00:25
2

365 :名無し娘。:2003/11/29(土) 01:51
3でしょ!

366 :名無し娘。:2003/11/29(土) 14:02
3しかnえx!!(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア!!

367 :サボリン:2003/11/30(日) 09:30
 
「心配だからオレも一緒についていく、それなら許す…
 絵里ちゃん、オレがついていくから心配ないよ、ね?」
「う、うん」
「ふふ、交渉成立ね、ついてきなさい」と石黒さんが歩き出す。
「亀、これも勤めじゃ、しっかりはげめよ」と紺野さん。
・・な、なんのことだ?? ・・絵里ちゃんはオレが守るぞ。。

オレと絵里ちゃんは黙って石黒さんについていった。
ビル街をしばらく歩いて、こぎれいなマンションに着き、部屋に案内された。
家具や小物が少なくて生活感のない部屋だ。隠れ家かなにかだろう。

「さ、座って」と石黒さんに言われて、
二人はおとなしくソファにちょこんと座った。
「ふふ、そんなに堅くならないでよ、とって食ったりしないわよ」
そう言って石黒さんは携帯で電話をする。
「あ、稲葉さん、用意できました、…はい」プチッ。
電話が終わって俺たちの方を向いて、
「…さて、私はこれからカオリの家に行って、なんとかして
 石を盗ってくるわ、二人はしばらくここで待っててね」と言う。
「え?それだけでいいの?」
「ふっ、まさか、
 今からここに、ちょっと変わったお姉さんが来るから
 二人ともその人の言うことをようくきくのよ。
 いい?これはビジネスなのよ、だからその人の言うとおりにしないと
 交渉決裂! …つまり石は手に入らない、わかるわね?」
「…はい」
「亀ちゃんは?わかった?」
「う、うん」
「いい子ね、それじゃ、待っててね」

そう言い残して石黒さんは部屋を出て行った。。


しばらくして、ビーッっとドアホンがなる。
「はい」と受話器を恐る恐るとる。
「助けてください、ひどい事故で
 友人が瀕死の重傷です、救急車を呼ばないと!」
「…あの〜、どなたですか?」
「石黒さんに案内されて来ました、ドアを開けて下さい!」
「あ、わかりました、ちょっと待って下さい」
オレは慌てて玄関に行ってドアを開けた。と、
アフロヘアのファンキーな格好をしたお姉さんが杖を持って立っていた。
 

368 :サボリン:2003/11/30(日) 09:31
 
「ハイハイハィ ゼェァ! 調子はドビー?」ガンガン!
と杖を床に叩きつける。
「…あの〜、どなたですか?」ビシッ!!
「痛ッ!」 いきなり杖で腕を叩かれて、
オレはその場にうずくまってしまった。
「マルチックいらないね!」と言いながらお姉さんは部屋の中に入ってくる。
「ほう、ユーがヘルマン君?ライティライッ?」
「え、絵里は絵里だよ…」
「ヘルマン君に出会えてミーはとってもラドシー!」
そう言ってお姉さんが絵里ちゃんの服を脱がせ始めた。
「な、なにするんだよっ!」
オレは慌てて止めに入ったが、ドスッ!
と腹にパンチを食らってまたもや倒れてしまった。
「…うぅ…」
「アム シーンィン ザ レイッ!」ドスッ!
「…くはっ!」
「ジャスッ シーーーィイン ザ レイッ!!」ドスッ!
「…うっく」
さらに腹に重い蹴りを2発食らってオレは動けなくなってしまった。
「○○!」と絵里ちゃんが駆け寄ろうとしたがお姉さんに止められる。
キッと絵里ちゃんがお姉さんをにらめつける。
「…なまいきなグラジーね、
 ミーの言うこときかない、バッディーワッツ!
 ユーは石が欲しいね、ライティライッ!?」
「……」 絵里ちゃんがおとなしくなった。
「絵里ちゃん、オレは大丈夫…」
「○○…」

「ミーはドラチングいやね、
 ルル!、邪魔なマルチック縛るよろし!」
「はい」
と、ドアの向こうからもう一人中国系のお姉さんがやってきて
オレは両手を後ろで縛られて目隠しをされ、口まで縛られてしまった。

「○○!」
「ヤーブルにトルチョックされたくなかったら、
 黙ってそこでスパチカねんねかましてな!」
「…ぅぅ…」
「さあさ、ヘルマン君、ミーとインアウト、ライティライッ?」
 

369 :サボリン:2003/11/30(日) 09:31
 
オレは朦朧とする意識の中、かすかに声だけを聞くことができた。

「さぁ、こっちに来るね、
 ユーのキーを見せるよろし」ガサゴソ。
「……ぁ…」
「ハラショー!!ボルシー!!
 でもヤーブルはマレンキーね、かわいいねェ!」スルスル。
「…ぅ」
「おお、ちゃんとデボチカで
 プーシュカかますこともできそうね、便利ねハラショー!」

「…ぁ」
「怖がらないでェ、コシュカちゃん、
 お姉さんが優しくしてあげる」
「……ひぃ…」
「ミーのロットは魔法のロット
 ミーのヤージックは吸い付いたら離れない!」ぺろぺろ。
「…ぁあ!」
「おお、もうパンハンドル!さらにグロムキー!!」
「…は、恥ずかしい…」
「さぁ、ミーのヤーマでインアウト、ライティライッ?」ガサゴソ。

「……っ、…ぁぁあ!」

「…そう、ゆっくりと、…おお、ドビードビー!!」
「…ぁ、…ぁ、絵里…」
「…ぅ、ぉぉお、ぉ!、ぉ…」ぎしぎし。
「…っ……だめっ…はっ…」
「…ぉお!…ガティワッツにビンビン来ます!」ぎしぎしぎし。
「…ぁて…ぃぅ…」
「…ふぅ…おぉ!、ガリバー痛も吹っ飛ぶぜこりゃ!」ぎしぎしぎしぎし。
「……ぁ……ぁ」
「…ぉ…ぉ、ユーのたっぷりモロコを頂くね!」ぎしぎしぎしぎしぎし。
「……ぁ……ぁ!……ぁあ!…」
「…ぉ!、ぉ!、…ホァ、ホラーショー!!」ガタッ!
 

370 :サボリン:2003/11/30(日) 09:32
 
 
 
・・・絵里ちゃん、絵里ちゃん

                ・・・絵里ちゃん、絵里ちゃん


「・・絵里ちゃん!!」ガバッ!!
オレは勢いよく起きあがった。

・・辺りを見渡すとさっきの部屋のままだ。
お姉さん二人は既にいない。夢?…のはずがない、体が痛む。
って、絵里ちゃんは!? 慌てて起きあがって辺りを探すと、
・・絵里ちゃんは隣の部屋のベッドで静かに寝ていた。

「絵里ちゃん…大丈夫?」静かに話しかける。
「…うん、大丈夫」 起きてたみたいだ。
「ホントに?怪我はない?…ごめんね」とオレは髪をなでる。
「…ううん、絵里、少し大人になっちゃった、えへっ」
心なしか満足げな笑みを浮かべて布団をかぶる絵里ちゃん、
顔色もいいようだ。・・・ホントに大丈夫そうだな。。
「○○、一緒に寝て、絵里の上に乗っかって」
「な、なに!?」 オレは少し恐くなって引いてしまった。
「…ちがうよ、絵里、押されてるのが好きなんだもん
 上に乗っかってもらうと落ち着くの、お願い」
「…うん、わかった」
そう言ってオレは絵里ちゃんの上に乗っかって体をくっつけた。
少し震えていた絵里ちゃんの体が徐々に静まった。

「…○○、今度は、○○とやりたいな」と耳元で絵里ちゃんが囁く。
「え? …絵里ちゃん、無理だよ!」
「え?どうして?絵里のこと嫌い?」
「いや、だから、男の子と男の子じゃ…」
「絵里は女の子もできるんだよ、今日わかった…」
「え?そうなの?…そうなんだ??」
「えへ、そうなの」
「そうか、それは良かった、
 そうか絵里ちゃんは女の子もできるのか!すごいな!」
「えっへん! …だから今度やろうね」
「…ああ、う、うん、今度ね」
「やくそくだよっ」
「…うん」
い、いかん、絵里ちゃん、なんか性の問題を軽く考えすぎだぞ。
ちゃんと教育しなければならない、断じていかん。
 

371 :サボリン:2003/11/30(日) 09:33
 
なんてしばらくベッドで横になっていると
「二人とも、いちゃいちゃしてる暇はないんでしょ?」
と、ドアの向こうから話しかけられた。…石黒さんが立っていた。
「あ、どうも」
「ふふ、若さって凄いわね、
 終わったばっかりなのにまたやってたの?」
「ち、ちがいますよ!」
「ふっ、私の目に狂いはなかったわ
 稲葉さんも随分満足していたみたいよ」
「……」絵里ちゃんが顔を赤くする。

「で、あの…例の石は?」
「ふふ、ほら、ちゃんと盗ってきたわよ」ヒュン、チャラン。
石黒さんが投げてきた石を受け取った。
確かに例の石だ。「S」と刻まれたブルーの石。
心なしか、「A」や「Y」よりも濃いブルーのようだ。
「気をつけなさい、心が弱くなると石に支配されるわよ」
「…はい、これ…絵里ちゃん、持っててよ
 オレは変身したりしたくないからさ…絵里ちゃんなら大丈夫だろ?」
「うん、わかった」 そう言って絵里ちゃんは首にネックレスをかけた。

「石黒さんは大丈夫だったんですか?あと、飯田先輩は…?」
「ふふ、大丈夫よ、カオリはグースカ寝てるわ、
 とはいえ起きたら恐いでしょうね、私、会うのが恐いから
 当分の間どっかのホテルで過ごそうかしら、子育ても疲れたし…
 って、ほら二人とも、人の心配してる暇があるの?」
「あ、そうだった」とオレはベッドを出る。
「早く行きなさい、紺野ちゃんが待ってるんでしょ?」
「はい、ありがとうございました、行こう絵里ちゃん」
「うん」
「またね、頑張ってね、亀ちゃん」
オレと絵里ちゃんは急いでマンションを出て公園へ向かった。
 

372 :サボリン:2003/11/30(日) 09:34
 
 
途中、結構大きなビルに囲まれた細い道を走っていった。
辺りはもう暗くなっていて、オフィスビルの明かりがまぶしかった。
と、前方の通りのビルの影から銃声が聞こえる。

トトトトトッ

機関銃のような細い音だ。…こんな街中で…銃声??

ド カ ン !

今度はと大砲のような音が上の方からする。…な、なんだ? と、

ヒューゥゥ、 ドッ、ドゥガガガァァアア!!

「うわっ!」
真上から青い物体が降ってきてコンクリートを壊して吸い込まれていった。
プシュゥーっと、煙と埃を舞い上げて道路に大きな穴が出来ていた。
穴をのぞいてみると、ゴジラっ…里沙だ!!

「里沙っ、大丈夫か!?」
「はぁ、はぁっ、ちきしょう…」
苦しそうに立ち上がる里沙。。
と、上から女の子が宙を飛んで降りてきた。
「観念しなさい!」
…あ、まつうらさんの所にいた、みうなって女の子だ。
「みうなっ、どこだっ!追いつめたか!」と、
今度は銃を持ったお姉さんとバズーカ砲を持ったお姉さんが走ってくる。
…斉藤さんとマサオさんだ。。まつうらさんの手下だな。。
「はい、斉藤さん、もうダメですよコイツ」とみうな。
「よぉし、よくやった、はやいとこ石を奪え!」と斉藤さん。
「はい」と言ってみうなが穴の中に入って行って首にかけられた石に手を伸ばす。
「触るなッ!」と里沙は手を払ったが、ガッ!
とみうなに殴られて気を失ってしまった。
みうなはゆっくりと里沙の首から石を取る。
「持ってこい!」と斉藤さん。
「はい!」ぴょんとジャンプしてみうなが穴から出てきて石を渡す。
「…おお、まさしくこれはさゆみんの石!
 3つもいっぺんに揃うとは神のお導きじゃ!」
そう言って、斉藤さんは大事そうに石を内ポケットにしまう。
「やりましたね、ボス!」とマサオさん。
「おう、マサオ、これで亜弥様も喜んで下さる……ん?」
と、斉藤さんがこっちを向いて目があった。
 

373 :サボリン:2003/11/30(日) 09:34
 
…気づかれたらしい。…くそっ、早く逃げるべきだった。。
「…あららァ?、昨日、加護と一緒に来てた兄さんじゃねーか!
 どうしたァ?、かわいこちゃん連れて、デぇエトの帰りかぁ!」
「…う、うん、そんなところです
 斉藤さんも随分ハデなことやってるんですね、
 体に気をつけて下さい、じゃオレたちはこの辺で」
と、絵里ちゃんの手をひっぱって歩き始めたが、
「待てェ!」と回り込まれて銃を突きつけられた。
「…そこのかわいこちゃん、お首に何かけてるの?
 はっ!…やはり、…そうか藤本の連中だったっけなァ!」
「あ、あれはSの石!?」とマサオさん。
「へっ、俺たちゃ、そぅとぅ運がいいようだぜ!
 どうもさゆみんは亜弥様を求めているようだな、
 …その石を渡せェ!!」斉藤さんがオレの喉元に銃を突きつける。
「…くっ!」
「○○!」と絵里ちゃんが肩に抱きついてくる。
「いちゃついてんじゃねーぞゴルァ!
 かわいこちゃんよォー、テメェから先に殺ったろかァ!」
「…絵里ちゃん」




1 「…絵里ちゃん、全速力で逃げて紺野さんのところに行け!」
2 「…絵里ちゃん、絵里ちゃんならできる、コイツら殺っちゃえ!」
 

374 :名無し娘。:2003/11/30(日) 16:43
1

375 :名無し娘。:2003/11/30(日) 18:41


376 :名無し娘。:2003/11/30(日) 22:00


377 :名無し娘。:2003/12/01(月) 23:26
2

378 :名無し娘。:2003/12/02(火) 02:16
2

379 :名無し娘。:2003/12/02(火) 16:09
2

380 :名無し娘。:2003/12/02(火) 20:41


381 :名無し娘。:2003/12/03(水) 02:51
2

382 :名無し娘。:2003/12/03(水) 18:43
1文字レスで1000を目指すスレはここですか?

383 :名無し娘。:2003/12/03(水) 18:46
2で!(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア!!

384 :名無し娘。:2003/12/03(水) 23:41
2

385 :サボリン:2003/12/04(木) 06:06
 
「…絵里ちゃん、絵里ちゃんならできる、コイツら殺っちゃえ!」
オレは絵里ちゃんに耳打ちした。
「…うん」
「なんだとォー、殺れるもんなら…って……絵里??」と斉藤さんが驚く。
「絵里、オマエ、絵里か?生きてたのか!?
 …暗くてわかんなかったぜ…絵里…久し…」と斉藤さんが近寄る。と、

「えい!」ドカッ!
掌を押し出して絵里ちゃんが斉藤さんを吹っ飛ばす。

「うわっ!」ズザザザザァーッと斉藤さんが道路を擦って、
ガコン!とビルの壁にぶつかる。

「…痛ーーッ!…オマエ…」と頭を抱える斉藤さん。
「…ボス、コイツはもう藤本の手下ですよ、
 記憶がなくなってるんでさ、ワシらのことなんて覚えてないっすよ」
と、マサオさんが斉藤さんを抱き起こしながら言う。
「…そうか、…絵里……
 ……そーゆーことなら、・・悪く思うな…よっ!」

ズドドドドドドドドッ!!

「うわっ!」斉藤さんが機関銃を撃ち始めた。

ん? 平気だ。。絵里ちゃんがオレの前に立っている。
絵里ちゃんが全部ガードしてくれてるみたいだ。
「えい!」
と絵里ちゃんが力を込めると、バキバキン!!
と斉藤さんの機関銃が破裂してしまった。
 

386 :サボリン:2003/12/04(木) 06:06
 
「…ヵ、…ちきしょう、…マサオ!みうな!殺っちまえェ!」
「おう!」「はい!」

ドカン!ドカン!

と、マサオさんがバズーカ砲を撃ってきたが、

バリバリ、ヒューゥゥ、ドカッドカン!

絵里ちゃんのバリアに弾かれてタマが後ろのビルに突っ込んだ。
と、「えい!」と絵里ちゃんが力を込めて、ドカバキ、
…マサオさんのバズーカ砲も破裂してしまった。

「ちっ<...ぉぉぉぉお!」ガッ!

今度はみうなが上空から突っ込んできて、バリバリバリバリッ!!
しばらく二人がお互いのバリアで張り合っていた。
が、みうなのバリアがパリンッ、と割れて、次の瞬間、
「やっ!」 ドスッ!!
絵里ちゃんが飛んで、みうなの腹に蹴りを食らわせていた。

「……くはっ!」

ひゅ〜ぅぅう、ドサッ!とみうなが気を失って落ちてきた。

「えへ、○○、絵里、なんだか強くなったみたい」
「う、うん、すごいね」
 

387 :サボリン:2003/12/04(木) 06:07
 
「……くそっ」と斉藤さんが舌打ちをする。と、
「…ぅぅ、このやろう…」とみうなが起きあがって、
「おりゃぁあ!!」と絵里ちゃんに飛びかかり、

バシッバシッバスバスバスッ!
と、もの凄い早さでパンチや蹴りを浴びせ始めた。
が、絵里ちゃんは全て片手でガードして相手にしない様子。

「とう!」ドッ!

ひゅん、ドガガガガガガガァーーー!!

みうなが絵里ちゃんの蹴りで吹っ飛ばされてビルの壁を壊してめり込んでいた。

「…ぅく!…」と鼻血を流して下を向くみうな。

「もうやめろ、みうな!
 もともとオマエ一人でかなう相手じゃない!」 斉藤さんが叫ぶ。
「…しかも石と同調して強くなってるみたいっすね」とマサオさん。

と、絵里ちゃんが斉藤さんに近寄り、
「その石は美貴様のだよ、返して!」
と言って斉藤さんの襟首を持って体全体を持ち上げる。
「あわわわ、返します、絵里様ァお助けを!」
と斉藤さんは石を出して絵里ちゃんに渡す。。案外素直だな。。

「ありがと」と石を受け取って絵里ちゃんがこっちに戻ってきた。
「さ、○○、行こ!」
「うん」 オレと絵里ちゃんは走って公園に向かった。
…絵里ちゃん、いつになく頼りがいがあるなぁ。。
 

388 :サボリン:2003/12/04(木) 06:08
 
公園につくと紺野さんとまいちゃんがバイクを用意して待っていた。
紺野さんに嬉しそうに事の次第を話す絵里ちゃん。。
「亀ェ……よくやった、ごはん3杯じゃ!!」
「うん!」
「ようし!、後は山埼の像に行けば道は開けます、
 行くぞっ!おまいら!!」ブォン!と紺野さんがエンジンを吹かす。
「はい!」「はい!」

オレはまいちゃんの後ろに乗っけてもらうことになった。
「○○さん、しっかりつかまっていて下さいね」と言われ、
「はい、おながいします」
オレは藤本の時みたいな恐い思いをしないように
まいちゃんの腰にしっかりと手を回して背中に抱きついた。
「あん…○○さん、…しっかりすぎますよ…」
「あ、ごめん」と少し手を緩めた。
「…いえ、気にしないで下さい
 それじゃ、発車しますよ!」
「はい、おながいします!」

ブオンブオン!ブオォォーーーン!と爆音を吐きながら、
4人は猛スピードで学校に向かった。
まいちゃんの運転は意外にやさしくて乗り心地が良かった。
…抱き心地も良かった。。
 
学校について時計を見てみるともう夜の9時だった。
時計の下の山埼校長の像に向かって紺野さんが歩き出す。
「亀、コイツをぶっ壊してくれ!」
「はい」 絵里ちゃんが山埼校長の像に近づいて
「えい!」とパンチをするとバキバキグシャン、と粉々に山埼が吹っ飛んだ。

と、像の下に白くて四角い大きなプレートが見えてきた。
上下左右に十字に線が引かれ、その端にはそれぞれ小さな穴があった。
「ここに石を置けばさゆみんへのゲートが開かれるはずです…
 さゆみんへのゲートへは石を持った4人のみが入れます
 さ、おまいら、一つずつ石を持って板の周りに立ってください」
と紺野さんに言われて、オレも一つ石を渡された。
「おまいら、4人の内、誰がさゆみんを発見しても
 絶対に起こさずにそのまま持ち出すんです、
 いいですか、唇にキスをして唾液を交換しない限り
 さゆみんが本当に覚醒することはありません、
 なんとしても無傷で持ち出し、美貴様にお渡しするのです!」
「はい!」「はい」「…はい」
「では、この穴にそれぞれ石を置いて下さい」
と紺野さんが穴に石を置こうとしゃがんだその時、カチャ、

389 :サボリン:2003/12/04(木) 06:08
 
紺野さんの頭に銃が突きつけられる。
「こ〜んちゃん、お久しぶり」
銃をたどって持ち主を見てみると、、ご、後藤さんが立っていた。
「後藤さん!」
「あは、□□くんもおひさ〜」
「ご、後藤さん…」と紺野さんが銃口へ視線を向ける。
「後藤さん、相変わらず抜けてますね…」
と今度はまいちゃんが後藤さんに銃を向ける。と、
「ふっ、あんたもね、後ろを見なさい」
まいちゃんの後ろには、れいなが門の上に立っていて銃を両手に持ち、
銃口をまいちゃんと絵里ちゃんに向けていた。
「絵里、久しぶり」
「れいな!」

と、時計の上からまたもや人影が!!スタッ!と誰かが降りてきた。
「今の気分はなに気分?ズバリ!?」
と降りてきたメガネの女の人が後藤さんとまいちゃんに銃を向ける。
「んぁ〜、誰?あんた?」
躊躇なく後藤さんがもう一丁銃を出してメガネに銃口を向ける。
「誰ですか?」
まいちゃんも銃をもう一丁出してメガネに向ける。
「あ、あらら?、そういうことするの?
 …私のこと知りませんか??」
…まだいたのか、、まつうらさんとこの村さんだ。
「村ちゃん!、大丈夫?」
と後ろには柴ちゃんまで出てきて
銃を構えて後藤さんとまいちゃんを狙って銃を構える。
それに反応してれいなが柴ちゃんを狙い、
紺野さんも密かに銃を出して柴ちゃんに向ける。
もはや、誰が誰を狙ってるのか、さっぱりわけワカメ。。
 

390 :サボリン:2003/12/04(木) 06:09
 
「あわわわ、みんなぉおおちけつ!!
 だ誰かが一人でも発砲したらみんな死んじゃうぞっ!!」
オレは大声で叫んだ。

「ふっ、後藤さん、やれるもんならやってご覧なさいな、
 銃はおもちゃじゃないんですよっ、
 私たちは皆、美貴様の捨て石!
 とっくに供養は済んでるんでさァ、
 …ただしィ、やったらあなたも確実に死にますねェ、
 頭が死んだらどうするんですかァ?そうでしょォ!後藤さん!」と紺野さん。
「んぁ〜、それはどうかなぁ…ねぇ、れいな?」と後藤さん。
「紺野さん、れいなば甘く見たら後悔するけんね、
 れいなは、まいさんが後藤さんを撃つより早く
 ここにいる全員ば正確に撃つことができるけん!」とれいなが銃を揺らす。
「……ちっ!」

「だから、おまいら、おちけつ! みんな銃を下ろすんだ!!」
と、オレが必死になって叫んでいると、キキキキィーイ!
と車が止まって、斉藤さんとマサオさんとみうなが出てきた。

「かっ、オマエら、何やってんだよォ!
 シヴァ、さっさと殺っちまえよ、コイツら!」と斉藤さん。
「…そんなこと言ったって、ヤバイですよこの状況…
 後藤さんまでいたんですよ…」と柴ちゃん。
「…ちっ、仕方ねーなァ」と斉藤さんがれいなを見る。

「斉藤さん、さっきは絵里が情けをかけてやったそうじゃないですかァ
 礼儀を示して下さいよ、斉藤さァん!」と紺野さん。

391 :サボリン:2003/12/04(木) 06:10
 
「ふっ、そうだな、…じゃ、ここで提案だ、
 みうな、れいな、絵里、それぞれのファティマに入らせて
 先にさゆみんを取ってきたヤツの勝ちにしようじゃないか?」
「…なっ、…みうな?、そうか…やはり松浦さんの手元に…」
と紺野さんが驚いてみうなを見つめる。
「紺野、オマエだって人間だ、
 さゆみんを見つけたとして、起こさないままちゃんと運んでこれるかァ?
 欲が出て藤本を裏切り、自分が主になろうとは思わないかァ?」
「なにを! 私が美貴様を裏切るようなことは断じてない!!」
「へっ、どうだか、オレだって実際にさゆみんに会ったら
 亜弥様を裏切ってキスしちゃうかも知れないぜェ、
 …だからな、ファティマだったら安心だろ?」
「……」 紺野さんは黙って考えているようだ。
「後藤サンは?、どうですかァ?」と斉藤さんが聞く。
「…私は別に構わないけどね、れいなが勝つに決まってるもん」
「…ようし、紺野はァ、どうするよォ!」
「…残りの一人は誰が行くんですか?」

「オレが行く!!」
・・オレは気が付くとそう叫んでいた。
・・・考えるよりも先に口が出てしまった。。後には引けない。。
「…言っとくけどオレは藤本の手下になった覚えはない、
 オレは誰の味方でもない!、中立の立場だ、…ただ、
 オレはみんなが血を流してさゆみんを奪い合うのは見ていられない!
 オレがさゆみんを見つけたら、…オレが主になる!
 そしてこの闘いを終わらせる!
 よくわかんないけど、さゆみんを使って悪いことはしない、
 その代わり、さゆみんは誰にも渡さない!!」
「……ほう、なかなかいい提案じゃねーか、
 オレは構わねーぞ、どうだァ、紺野は?」と斉藤さん。
「……はい、それなら構わないでしょう」
「後藤サンはァ?」
「…別に、いいよ」
「ようし、話は決まったァ!
 みんな!銃を下ろすんだ、シヴァ、村さん、下ろせ!」
 

392 :サボリン:2003/12/04(木) 06:10
 
柴ちゃんと村さんが先に銃を下ろして、後藤さんとれいなも下ろし、
まいちゃんと紺野さんもおとなしく銃をしまった。

あらためて、みうな、れいな、絵里ちゃん、オレが石を持ち、
プレートの前に立った。
ホントにこの4人でゲートをくぐることになってしまった。。

「みうな、頼んだぞ」「はい!」と斉藤さんとみうな。
「れいな、頑張ってね」「まかしてください!」と後藤さんとれいな。
「亀ェ、死んでも取って来いよォ!」「…う、うん」と紺野さんと絵里ちゃん。


・・・オレには送ってくれる人がいないのか、ショボーン。。と、
「○○さんも、頑張って下さいね
 さゆみんを起こさずに取って来れたら
 美貴様も私も亀もまいもあさみも、
 ○○さんの言うこと、なぁんでもきいちゃうんだからぁ…」
なんて紺野さんが舌打ちする。
「な、なに言ってんだよ、お、オレがさゆみんの主になるんだ!」
「そこォ!、なにこそこそしてんだ!?
 いかさますんじゃねーぞォ!」と斉藤さんに怒られる。

・・・オレが、誰よりも早くさゆみんを見つけて主になる。
そしてこの闘いを終わらせるんだ!!
って、こんな人間離れした3人と闘って勝てるのか…
…早くも不安になってきた。。

「さぁ、オマエら、石を置け!」
斉藤さんの合図で4人が一斉にプレートの穴に石を置く。。
 

393 :サボリン:2003/12/04(木) 06:11
 
 
と、プレートがスゥーーッと光って消えて

光に溢れた穴がプレートの下にでき、



気づくともう光の道を、




まっさかさまに






落ちて、









落ち…











 

394 :サボリン:2003/12/04(木) 06:12
 
























・・











 

395 :サボリン:2003/12/04(木) 06:12
 









・・・









「…ぅぅ…」
















「…ぅぅ…さゆ…」






 

396 :サボリン:2003/12/04(木) 06:13
 




 
「…ちゃん、起きてよ!」



「…んん?」




「…ちゃんてば!!」



あれっ、ここはどこだ??

…ベッドの上だ。。
ん?誰かに起こされたみたいだ。

ベッドの横でオレの体を揺すって起こしているのは…




1 幼なじみのみうな
2 妹のれいな
3 妹の絵里
 

397 :名無し娘。:2003/12/04(木) 07:01
3

398 :名無し娘。:2003/12/04(木) 11:11
3!3!!(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア!!

399 :名無し娘。:2003/12/04(木) 15:17
3しかない!!

400 :名無し娘。:2003/12/04(木) 15:50
3

401 :名無し娘。:2003/12/04(木) 22:17
3

402 :名無し娘。:2003/12/04(木) 23:40
3だよな!

403 :名無し娘。:2003/12/05(金) 04:36
3

404 :名無し娘。:2003/12/05(金) 23:16
3

405 :名無し娘。:2003/12/06(土) 01:25
3

406 :名無し娘。:2003/12/06(土) 14:54
3

407 :名無し娘。:2003/12/06(土) 20:24
    @ @
   ( ‘д‘)
  (( (  つ ヘ⌒ヽフ
    ),ィ⌒( ´D`)
  (_(__人__,つ 、つ

408 :名無し娘。:2003/12/06(土) 20:36
3

409 :名無し娘。:2003/12/06(土) 22:40
3

410 :名無し娘。:2003/12/07(日) 00:09
3

411 :名無し娘。:2003/12/07(日) 00:59


412 :名無し娘。:2003/12/07(日) 01:47
3

413 :名無し娘。:2003/12/07(日) 02:49
3

414 :名無し娘。:2003/12/07(日) 02:56
漏れも3

415 :名無し娘。:2003/12/07(日) 03:39
3

416 :名無し娘。:2003/12/07(日) 05:15
す、凄い団結力。。。漏れも33で

417 :サボリン:2003/12/07(日) 05:23
ちょっと待て!
レスが多すぎるが…、しかも全会一致って…
おまいらえりりん恋しさに自演してないよな??

ともあれ、たくさんのレスありがとうございます。
今からマターリと書きます。ご期待にそえるかどうか。。

418 :名無し娘。:2003/12/07(日) 11:44
全員一致キタ━━━━━━从*^ー^)━━━━━━!!!!

419 :名無し娘。:2003/12/07(日) 14:28
えりりんのωなら大丈夫だろー?>3投票のみんな




420 :名無し娘。:2003/12/07(日) 15:36
3

421 :名無し娘。:2003/12/07(日) 16:27
3

422 :名無し娘。:2003/12/07(日) 20:44
便乗3

423 :名無し娘。:2003/12/07(日) 20:55
3

424 :サボリン:2003/12/07(日) 21:13
 
 
 
「おにーちゃんてば!!
 もう起きてよ〜、今日は絵里と一緒に海に行く約束でしょ!?」

目を開けてみると絵里ちゃんがベッドの横に座っていた。
「…むにゃ、……、え、絵里ちゃん??」
「…な、なに寝ぼけてるの?
 んもう、おにーちゃん、気持ち悪い、
 …“絵里ちゃん”なんてやめてよ」
「…お、おにーちゃん?」
「…早く降りてきてね、ごはんできてるよ」
そう言って絵里ちゃんはぴょんとジャンプして立って伸びをする。
半袖シャツに半ズボン、なんだか夏のような格好だ。
「…う、うん」
絵里ちゃんはドアのところでニッっとかわいくにらんでから、
髪を揺らして階段を下りていった。


…あ、あれ?ここはどこなんだ?
カーテンを開けてみると、うわっ、
…まぶしい、カッと照りつける太陽だ。。
軽く風が吹いて、なんか鳥が鳴いている。
朝の気持ちいい空気が流れている。。

「…おにーちゃん!」

下から絵里ちゃんの声がする。

「今行く!」
 

425 :サボリン:2003/12/07(日) 21:14
 
慌てて階段を下りていくと
「おはよう、ねぼすけクン」
と、階段下で知らないお姉さんが話しかけてきた。
…あわあわ、あわわ、…平家さんだ、憧れの平家みっちゃんだ!!

「…みっちゃん、なにやってんのこんなとこで!?」
「…なにって、朝ご飯つくって…これから洗濯するところや?」
「あ、思い出した、ベストアルバム買おうとは思ってたんだけど
 忙しくてまだ買ってなかった、ごめんね…」
「はぁ? いつまで寝ぼけてるんね
 しゃんとしんさい! ○○クン!」ピン!
とみっちゃんにデコピンをくらった。
「…あいて」
「ふふ、早くご飯すませてーな、洗い物もせんならんで」
「…うん」


……あ、そうか、
みっちゃんはオレの叔母さんだったっけ……
そうだ、それで…、絵里はオレの妹だったよな……たしか。


ダイニングに着くと目玉焼きにウインナーにキャベツの千切り、
納豆におみそ汁、なんかとってもあったかい料理が並んでいた。
絵里は先にテーブルについてむしゃむしゃご飯を食べていた。
「おにぃちゃん、さっさと食べて準備してよね」もぐもぐ。
「うん、…あ、絵里、ご飯つぶ、ほっぺについてるぞ」
「え?どこどこ?」
「ここだよ」
オレは絵里のほっぺのご飯つぶを取って、パクッと食べた。
「…ありがと」 と絵里が舌を出して照れ笑いをする。
「はは、絵里はまだまだ子供だなぁ」
「子供じゃないもん!」
「だってお前、下見てみろよ」
「…あ」
絵里の食器の横にはキャベツの千切りがぼろぼろ落ちていた。
「まったく、箸もちゃんと使えないんだから、子供だよなぁ」
「…おにーちゃんのいぢわる!」 と絵里は頬をふくらませる。
…なんて、いつものように絵里をからかいながらオレも席に着いた。
 

426 :サボリン:2003/12/07(日) 21:14
 
と、「絵里〜、準備できと〜?」
勝手口から女の子が入ってきた。絵里の友達のれいなだ……たしか。
「れいな来るの早いよ〜」
「あは、そうかいな?
 あ、○に〜ちゃん、おはよう」
「…おはよう」

「あれ、れいなちゃん、おはよう、
 随分早いんね、朝ご飯は?ちゃんと食べた〜?」
と、みっちゃんが顔を出してれいなに話しかける。
「あは、実はまだねー」
「ほな、食べてかんとね、今準備するで」
「すみません」 れいながちょこんとおじぎをしてオレの隣に座る。

「れいな〜、いい加減うちで朝ご飯食べるのやめてよね」と絵里。
「なに言っとーと、絵里はけちんぼやね〜」
「…別にけちで言ってるんじゃないもん」
「やったら、なんでそんなに怒っとーよ?」
「はは、さっきオレがからかったから怒ってるだけだよ」
「あは、○に〜ちゃん、また絵里のこと子供やってからかったんね?」
「ま、まーね…」
「しょうがなか、ほんまのことやけんね、あはは」
「なにさ、れいななんか思いっきり幼児体型のくせに!」
「ふん、絵里のアヒル口!」
「れいなの…フック鼻!」
「だいこん!!」
「よりめ!!」
「…え〜ん、○に〜ちゃん、絵里がいぢめる〜」とれいなが抱きついてくる。

「…絵里、言い過ぎだぞっ、あやまんなさい!」
「そんな〜、れいなだって好き放題言ってたのに!
 それよりれいな〜、おにーちゃんから離れてよ!」
「べーっだ、絵里がいぢめるから隠れてるんばい!」
と言ってオレの背中に隠れるれいな。
「……」
「あは、絵里のブラコン! でも、だめばい、
 ○に〜ちゃんはれいなと結婚するんやけんね
 絵里はどう頑張っても結婚できなかからね、へへーんだ!」
そう言ってれいなが後ろから抱きついてくる。ぷにっ。
「なにを〜、キーッ!! お、お、おにーちゃんから離れて〜!!」
と絵里がれいなを追っかけるが、オレを盾にしてれいなが左右によける。
「へへーんだ、絵里ののろま〜!」
「むっき〜!!」
二人がオレを挟んで追いかけっこを始める。ドタガタ。

「ええい、二人とも、やめんか!!」
 

427 :サボリン:2003/12/07(日) 21:15
 
 
…ケンカする二人をなんとか収めて、ようやく出発となった。
「いってらっしゃ〜い、気をつけてね〜」
とみっちゃんが送ってくれた。


家から歩いて10分のところにいつも行くビーチがある。
ビーチにつくと、オレたち以外誰も人がいなくて独占状態だった。
今日は本当にいい天気だ。青い空に青い海。からっとした暑さが気持ちいい。
絵里もれいなもさっきのケンカは忘れて、
ビーチボールでキャッキャと遊んでいた。
オレはお守りみたいなもんだ、、パラソルの下で横になって休んでいた。
ザァーッ、ザァーッ、という波の音に誘われて
ついついウトウトしてしまう。。と、

「○○、はい、差し入れっ」
ひゃっ!!と頬に冷たい感触が!!
オレは慌てて起きあがった。。なんだ、…みうなか。
「なんだよっ、突然、ビックリするだろ!!」
「はは、ごめんごめん」 みうなが意地悪そうに笑ってオレの横に座る。
「オマエ、店はいいのかよ?」
みうなが持ってきたアイスティーを飲みながらたずねる。
「うん、ちょっと抜けてきたんだ…
 はは、絵里ちゃんもれいなも元気だね〜」
絵里とれいなは浮き輪で浮かびながら水をキャッキャとかけあっていた。
「…うん、そうだね」
薄く切ったオレンジがアイスティーに浮かんでいる。
こんないい天気の中でビーチで寝そべっていると、
生きる事も爽やかに視えてくるから不思議だ。
…自分が誰かも忘れてしまいそうだ。。

「なに?どうしたの?具合でも悪いの?」
目をつぶって動かないオレを心配してか、みうながたずねる。
「いいや、太陽がいっぱいで、最高の気分さ…」
 
 

428 :サボリン:2003/12/07(日) 21:15
 
と、そのとき、
「きゃあぁ!!」「きゃー!!」という二人の叫び声がする。

「どうしたァ!!」
オレは慌てて波打ち際の方へ走った。
二人の方へ駆け寄ると、、
女の子が一人、砂浜に倒れていた。
服がびっしょりと濡れている。おぼれたのだろうか。。

「お、おい、そ、その子どうしたんだ??」
「海からあがったらそこに倒れてたの…」と絵里が脅えて言う。
「全然気づかなかったとよ、いつからいたんやろ…」とれいな。
「そ、そんなことより、大丈夫なのかその子は??」
オレは慌てて駆け寄って女の子の上半身を抱き上げた。
「おい!、大丈夫か!おい!!」ペチペチ。
頬を叩いてみるものの、返事がない。ただの屍のようだ。
…いや、意識がないだけだろう。。
しかし、口元に耳を当ててみると、、呼吸してるのかどうか、あやしい。
……そのわりに頬の血色は良いようだが。。




1 と、とりあえず救急車を呼ぶ。
2 ベルトを緩め、濡れた服を脱がす。
3 いや、即座に人工呼吸だ。
 

429 :名無し娘。:2003/12/07(日) 22:37
3!!!!!

430 :名無し娘。:2003/12/07(日) 22:38
2と行きたいが3で

431 :名無し娘。:2003/12/07(日) 23:06
3

432 :名無し娘。:2003/12/07(日) 23:24


433 :名無し娘。:2003/12/07(日) 23:26
3

434 :名無し娘。:2003/12/08(月) 00:13
3で

435 :名無し娘。:2003/12/08(月) 00:30
3

436 :名無し娘。:2003/12/08(月) 01:50
3

437 :名無し娘。:2003/12/08(月) 02:54
3

438 :名無し娘。:2003/12/08(月) 10:33
3

439 :名無し娘。:2003/12/08(月) 22:32
3

440 :名無し娘。:2003/12/08(月) 23:09
3!(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア!!

441 :名無し娘。:2003/12/08(月) 23:42
3

442 :名無し娘。:2003/12/08(月) 23:54
おまいら3好きだな。だがそんな漏れも3。

443 :名無し娘。:2003/12/08(月) 23:56
3

444 :サボリン:2003/12/09(火) 00:11
うにゅう、、ここまで一致した選択がされてしまうのは
オレの出す選択肢が適当だからだなぁ。。ちと考えねばならん。

ストーリー重視だから仕方ないところもあるけど
せっかく選択してもらっても無理矢理戻すこともあったしな。。
でも、>>396とかは選択通りにちゃんと3パターン考えてたのに3ばっかだった。

ま、読んで下さった方は「読んだよ」という軽い気持ちで選択して下さい。
これからはもっと選べる選択肢を考えます。
でも、その分修正が必要になり、無視することもあるかも知れませんがご了承を。
・・・うーん、何が言いたいのかわかんなくなってきた。ま、マターリやります。

445 :名無し娘。:2003/12/10(水) 01:45


446 :名無し娘。:2003/12/10(水) 05:15
2

447 :サボリン:2003/12/12(金) 15:38
 
「あわわ、これはいかん、即座に人工呼吸だ!」
オレは女の子の頭を抱えて口をつけようとした。が、
「おにーちゃん、だめぇ〜!!」ドスッ!!
と、絵里に突き飛ばされた。
「な、なにすんだよお前、一刻を争う事態だぞっ!」
「だって…」 すると、
「…れいながやるけん」
そう言って、れいなが女の子の頭を抱えて鼻をつまんで口をつける。
フーーーッと思いっきり息を吹き込むれいな。
もの凄い勢いで女の子の肺が膨らんでいく。。
「おい、れいな、もうちっとやさしくやれよ…」
「大丈夫ばい」と言って鼻から手を放し、また口をつけて息を吹き込む。
と、「こほっ、こほっ!」
と女の子が咳をして呼吸を始めた。…良かった。
目をうっすらと開けたものの眉を寄せて苦しそうな表情だ。
「…水ば吐かせなかと」
そう言ってれいなは女の子を抱き起こし背中をバシバシ叩く。
「うぅ!、うぅ…」
「だめだなぁ…」と、れいなが女の子の口に指を突っ込むと、
「うぇ、うぇぇぇえ!!」げろげろ。
と、女の子が水をはき出した。
「よし、もう大丈夫ばい!」
と、れいなは女の子の顔をのぞき込む。
どこで習ったのか知らないが、見事な手腕だ。。
絵里とみうなも女の子の周りに立って様子を見る。
女の子は眠ってしまったようだ。
でも、さっきより楽そうな表情をしていてよかった。
…口元のほくろがかわいい。
なんかどっかで会ったことがあるような懐かしい顔をしている。。


おっと、そんな感傷に浸っている場合じゃない。
「絵里、あそこのタオル全部取ってこい」
「うん」
オレとみうなで体を支えながら濡れた上着とスカートを脱がせ、
絵里が取ってきたタオルで女の子の体を拭いてぐるぐる巻いた。
「と、とりあえず、おれんち運ぶか」
「…そうだね、もう峠は越したみたいだし」
みうなに手伝ってもらって女の子を背負い、おれんちまで運ぶことにした。
 

448 :サボリン:2003/12/12(金) 15:39
 
「おいしょ!」
オレは坂道を必死になって登っていく。結構重いな。。
「○に〜ちゃん、この子大丈夫やろか?」
後ろから心配そうな顔をして、れいながついてくる。
「ああ、大丈夫だよ、…たぶん」
・・・オレの体力の方が大丈夫じゃないよ、ハァ、ハァ。
海からおれんちまでの坂道は一人だってつらいときがあるというのに。。
「○に〜ちゃん、頑張って!」
とれいなが後ろから押してくれる。
「ああ、ありがとな」
「おにーちゃん、頑張って!」
「○○〜男でしょ〜、それくらいなんだ!」
絵里とみうなが前を歩きながら声をかけてくる。
「おまいらも手伝え…」

オレは必死の思いで女の子を背負い、なんとか家までたどり着いた。
みっちゃんは女の子を見て、「えらいこっちゃ」とあたふたと動き、
客間に布団を敷いて、女の子を着替えさせて寝かせてくれた。

みんなでしばらく女の子の周りに座って様子を見ていたが
「…よく眠ってる、大丈夫や
 ゆっくり寝かせたろ、みんな外にでよか」
みっちゃんに言われてオレたちは部屋を出た。
みうなは心配していたものの店の手伝いがあるので帰った。
れいなも絵里と遊びながらちょくちょく女の子の様子をのぞいていたが
夕方になって帰ることになった。
「絵里、またね、明日見に来るからね」
「うん」
「あん子が元気になりよったら一緒に遊ぼうね」
「うん」
「れいな、気をつけて帰れよ」
「うん、○に〜ちゃん、またね」
「おう、じゃーな」
れいなはサンダルをひっかけて、
オレンジになった砂利道をカラコロ音を立てて帰っていった。
 

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