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ときめきモーニング
- 1 :サボテン:2003/09/10 15:13:57
- 季節を選択してください
1 春
2 夏
3 秋
4 冬
- 19 :前スレ427:2003/09/10 22:11:48
- ここも面白くなくなったら覚悟しとけよ?
- 20 :名無し娘。:2003/09/10 22:14:41
- >>19
偽物(´∀`)乙!
マターリいこうや。
同時進行すればいいじゃん。
読みたい方を読む。
- 21 :名無し娘。:2003/09/10 22:54:37
- おいおい新旧争ってる間に本格的に狩がヤヴァイぞ。
狩狩移動しようや。
http://www.omosiro.com/~sakuraotome/live/bbs/
- 22 :名無し娘。:2003/09/10 22:58:17
- >>21
スレ違い
- 23 :サボテン:2003/09/11 00:36:59
- すみません、よく見もせずこのスレタイで立ててしまいました。
もうひとつまったく同じスレがあったんですね。
すみませんでした。
- 24 :サボテン:2003/09/11 00:38:08
- 本当は参考にしているのはトゥルーラブストーリーですが
ときメモの方がわかりやすいかな?と思ったのでこのスレタイにしてしまいました。
- 25 :名無し娘。:2003/09/11 00:49:24
- またまた〜
別に殺伐が悪いわけじゃないよ
- 26 :名無し娘。:2003/09/11 01:04:26
- 死にスレは奈落に落ちた
427はさしずめ英雄というところか
- 27 :名無し娘。:2003/09/11 01:04:59
- 427・・・死にな・・・そうか!死の宣告!
- 28 :名無し娘。:2003/09/11 01:17:15
- かなりここイイですね
う〜む先が楽しみ
そういえばメンバー同士の恋愛スレあいのり娘。
は完全に放置状態・・・・
サボテンさん復活させてください
いいものになりそうな気がw
- 29 :名無し娘。:2003/09/11 03:42:10
- 鯖が変わりました。
http://www.omosiro.com/~sakuraotome/live/test/read.cgi/bbs/1062688195/62-64
- 30 :名無し娘。:2003/09/11 05:41:11
- 休み時間 第一
昼休み 校庭
でお願いします。
- 31 :サボテン:2003/09/11 14:58:48
- 休み時間は第二校舎で決定、
昼休みは校庭、第一校舎が2票ずつで同数ですが
勝手ながら第一校舎とさせていただきます。
次からはちゃんと多数決で決めます。
- 32 :サボテン:2003/09/11 15:04:20
- 俺は休み時間、なんとなく第二校舎へ足を運んでいた。
第二校舎には音楽室、理科室など各教科の教室が並んでいて、
普段は休み時間にわざわざ来るところでもないのだが、
まあもうすぐこの学校に来るのも最後になるし、いいか。なにか面白い事でもないかな。
廊下をぶらぶら歩いていると、どこからか歌声が聴こえてきた。
なんだ?誰が歌ってるんだ?
俺は気になって歌声がする方に向かった。
それは、廊下の突き当たりにある音楽室から聴こえてくる。
授業は終わっているはずなのに、おかしいな。
俺は無意識のうちに扉を開けてしまっていた。
声の主はすぐに俺に気付き、歌うのをやめた。
見たことのない少女が1人でいた。まっすぐなロングヘアーに黒くてまん丸な目がとても可愛い。
「ごめん、邪魔しちゃって」
「いえ、私こそ…。すぐに帰ります。次授業ですか」
彼女は散らばった楽譜を集めながら俺の顔を見もせずに言った。
「あ、違うんだ。綺麗な声が聴こえたから、つい…」
そう呟いた途端、少女はこちらを振り向き大きな目をより大きくさせた。
「キレイ?本当ですか!?」
「え…あ、うん」
少女の表情はみるみるうちに明るくなり、くしゃくしゃとした笑顔を見せた。
「あっし、いつも先生に注意されてばっかりなんすよ。
今度、合唱コンクールがあるんすけど、だから1人でももっと練習しなきゃなって」
嬉しくて興奮したのか、彼女は変なイントネーションで喋り始めた。その上早口で聞き取りにくい。
「あっし歌が大好きなんです!だから絶対にコンクールで優勝したいんです!」
「そっか。頑張ってね。君ならきっと大丈夫だよ」
「あっし、高橋愛っていいます!ちょっと元気出ました!ありがとうございました!」
高橋愛と名乗った少女はたくさんの楽譜を抱え、廊下を駆けていった。
- 33 :サボテン:2003/09/11 15:08:26
- 昼休み、第一校舎をぶらぶら散歩していると、
後ろから「あのーっ!」という声が聞こえた。俺を呼んでいるらしい。
朝のひとみのこともあって、嫌な予感がする。どうしようか。
1 振り返る
2 無視する
3 また殴られることを予想し、後ろにいる相手をすばやく蹴り飛ばす
- 34 :名無し娘。:2003/09/11 15:10:00
- おお、リアル更新だ。毎日更新?
2で
- 35 :ラスティ:2003/09/11 17:26:59
- 2
- 36 :名無し娘。:2003/09/11 17:27:22
- 更新乙
1で。
- 37 :名無し娘。:2003/09/11 17:52:48
- 2de
- 38 :サボテン:2003/09/11 19:00:27
- 俺は罪悪感と好奇心を押さえ、その呼びかけを無視した。
少し早歩きで進み逃れようとする。
しかし相手はまだ諦めていないようで、「あの〜っ!」ともう一度言った。
俺はまた無視した。
「シカトするつもりやで」
「これはお仕置きが必要れすね」
お仕置き?しかも、二人いる?
少し戸惑って足を止めると、後ろから両腕をがっしりと掴まれてしまった。
「なんだっ!?」
「無視すんなや。里沙ちゃんの兄ちゃん」
「ののたちを無視したれす。もう許さないれす」
俺の両腕にはお団子頭の幼い少女が二人くっついていた。
「誰?何?」
「わいは里沙ちゃんと同じクラスの加護亜依。で、こっちが」
「辻希美れす」
里沙の友達?里沙も高校生にしては幼い方だと思ってたけど、
この子達は小学生にしか見えないぞ…。
「で、なんで俺の腕に掴まってる?」
「あ、そうやった。わいらなぁ、腹減ったんよォ」
「ぺこぺこなのれす」
二人はお腹をさすり、今にも死にそうな顔をした。下手な芝居だ。
「それなら、食堂でラーメンでも食べたら?」
「けどなぁ、お金がないんよォ」
「財布カラカラなのれす」
今度はキャラクターが描いてあるお揃いらしいピンクの財布を取り出し、裏返しにして振った。
「でな、里沙ちゃんに相談してん」
「そしたら、お兄ちゃんなら奢ってくれるかもって言ってたんれす」
- 39 :サボテン:2003/09/11 19:00:51
- 「ハァ!?」
あまりにも二人が馴れ馴れしいのと、里沙の無責任な発言に俺は思わず叫んでしまった。
「まぁな、今日はお金貸してもらうとしてな、返すつもりやってんけどな」
「無視されたから怒ったれす。奢るべきれす」
絶対に嘘だ。最初から奢ってもらう気満々だったくせに…
「断る。」
「はぁ!?何言うてんねん!」
ピンクのボンボンの少女が怒り出した。
関西弁だから、なんとなく怖い。中澤先生を思い出してしまう。
「わいらは腹へってんねん!助けてくれたってええやろ!」
「今お金がないんだよ!それに、なんで初めて会った奴に奢らなきゃいけないんだ!」
廊下のど真ん中で俺と関西弁娘は怒鳴りあっている。
寺田の笑い声が聞こえたが、今は気にしていられない。
お金を貯めて、平家みちよのベストアルバムを買う予定なんだ!
少しの無駄遣いも許されないんだ!
「とにかく、俺は奢らないからな!」
「このケチがぁ!それでも男か!女の子が困っとるゆうのに!」
「ふ…ふぇ…」
「ん?どうした、のの」
関西弁娘に気をとられて、もう1人を忘れていた。
なんだ?今にも泣きそうな顔をしている。
ちょっと言い過ぎたかな、と謝ろうとした俺は
その大きな声に驚いて再びしりもちをついてしまった。
「らってみんな弁当じまんすんらもーん!!!」
- 40 :名無し娘。:2003/09/11 19:13:18
- 毎日どころか半日とはやるね
- 41 :サボテン:2003/09/11 19:16:40
- 仕方なく食堂にやってきた。泣かれては困ってしまう。
加護ちゃんはさっきまで怒っていたのが嘘のようににこにこ笑っているし、
辻ちゃんもさっきまでびーびー泣いていたくせに今はすごくご機嫌だ。
今日の俺はついてない。泣きたい。
「あら、可愛い子二人も引き連れちゃって色男ねぇ」
食堂の保田さんが俺の肩を肘でつついた。
この人、まだかなり若いらしいのに何かおばさんくさい。
だからみんなにおばちゃんと呼ばれている。本人も何故か嬉しがっているようだ。
「あ、おばちゃん。この人わいらに奢ってくれんねんで」
「優しいのれす」
「あら、よかったねぇ。で、何にする?」
1 ラーメン二つ みっちゃんよサヨウナラ
2 パン二つ みっちゃんは買えるかも。でもこの二人、何を言い出すかわからない
- 42 :サボテン:2003/09/11 19:18:36
- >>28
あいのり娘、さっき見てきました。
おもしろいですね。でも私はAAはちょっと無理なんで…
>>40
ペースは早くなったり遅くなったりすると思います。
あまり期待しないでおいてください
- 43 :名無し娘。:2003/09/11 20:53:54
- 期待しちゃうさー
- 44 :名無し娘。:2003/09/11 22:08:19
- 移転希望出てたけど、こっちで更新してんの?
- 45 :名無し娘。:2003/09/11 22:11:23
- 狩狩に移転してるぞ
ROMがでしゃばったか?
- 46 :名無し娘。:2003/09/11 22:53:41
- >>42
顔文字だけで十分ですけどw
気が向いたらやってみてください
- 47 :名無し娘。:2003/09/11 23:16:44
- 二重の負担を強いるのは酷だろうが
お前がやれ
1で
- 48 :サボリン:2003/09/22(月) 13:22
- 「パン2つで」
「なんや、にーさんケチやなぁ、
成長期の娘がパン2つで足りる思うとんのかぁ」
「金がないんだ、がまんしる」
「しかたねーのれす、ばぁちゃん、パン2つずつでおながいするのれす」
「あいよぉ、ってばぁちゃんはないだろ!」
「そうだよ辻ちゃん、ばぁちゃんは失礼だろ、って2つずつかよっ!
ってもう食ってるし!!」
「ほな、にーさん、おおきに」
「またおながいするのれす。」
「この借りはいつか体で返すでぇ」
「返すでぇ」
辻・加護は去っていった。…もの凄い小学生だな。。
- 49 :サボリン:2003/09/22(月) 13:23
-
自分の分のパンを買った。どこで食べようか。
疲れたんで静かなところがいいやと思って体育館裏に行ったら
運悪くウチの裏番の藤本とその舎弟に出くわしてしまった。
藤本は同じクラスのはずなのにほとんど見たことがない。
二人とも時代遅れな長スカートをはいてる。
「おう、○○、久しぶりだなぁ、元気にやってるかぁ」
「おう、藤本、久しぶり。たまには教室こいよ」
「余計なお世話だよぅ」って馴れ馴れしくアイアンクローを決めてくる。
「あいたた」藤本の眼がすわってる。シンナーか?
「先輩誰ですか?この人」藤本の指の隙間から舎弟が見える。
まだ煙草に慣れてないのか、眼がウルウルしている。
「同じクラスの○○だ。こっちは紺野。」
「紺野です。よろしくお願いします。」
さすがは藤本の舎弟。教育が行き届いてる。
「藤本、オレそろそろ帰るわ」
「おうまたな」とやっと手をどけてくれた。
- 50 :サボリン:2003/09/22(月) 13:24
-
教室に戻るとみんなそれぞれにぎわっている。
もう食べてる人はあまりいない。
辻加護、藤本紺野につきあってて時間を食ったな。
と、教室のすみで石川さんが一人、まだ弁当を食べている。
石川さんとはそれほど親しくない。
そう言えばいつも一人でいるような気もする。
オレも一人で食うのもなんだし、声をかけてみようかな。。
1 声をかける。
2 自分の席でパンを食べる。
- 51 :名無し娘。:2003/09/22(月) 17:48
- おお、こっちか
2で
- 52 :サボリン:2003/09/22(月) 21:50
- 勇気を出して声をかけてみよう。
「石川さん、一人?よかったら一緒に食べてもいいかな?」
「すっこんでろよっ、このっ、たぁこ!」
ガッ!いきなり足蹴りをされた。
「っっ!…あ、あれ?石川さん?石川さん?だよね?」
「はっ!あっ、□□くん、ごめんなさい、ごめんなさい、大丈夫?」
「い、いや、あんまり大丈夫じゃないけど、
ちょっとキャラ違うよね?どうしたの?」
…普段はおとなしい子なのに。…心なしか顔がむくんでるようだ。
「ごめんなさい、梨華、ちょっとネガティヴな考え事してたの。
ホントにごめんなさい。魔王様がときどきひどいことをするのね。
ぁあ〜梨華のばかばか」と言って頭をボコボコたたいている。
「石川さん、落ち着いて。頭たたくのはやめようね。リアルにヤヴァイから」
と言って石川さんの腕をつかんだ。と、目があうと石川さんの頬が赤くなる。
顔のむくみがとれてウルウルな瞳にドキッとしてしまう。
「さ、食べようよ」
「はい、ごめんなさい」
「そんなにあやまんないでよ、気にしてないから」
「梨華、ネガティヴな考え事してると我を忘れることがあるの…
梨華ってホントにダメな子ね…」と言うと、また顔がむくんできたような、、
ヤヴァイ!「石川さん、石川さん、ポジティブに行こう!ね!」
「はっ、う、うん。」
- 53 :サボリン:2003/09/22(月) 21:51
-
「石川さんて面白いね」
「そ、そうですか?そんなこと言われたの初めてです。
みんなには表裏が激しくてキショイって言われてるんです」
「それも一つの個性でしょ?気にすることないよ
石川さんは石川さんなんだから、あんまり気を回さずに
もっと普通にしてればいいんじゃないかな」
「…はい」とまた頬を赤くする。
「…□□くん、今日の放課後、教室掃除するんですよね?」
「あ、そうだ忘れてた」
「梨華、手伝います。さっきのお詫びに手伝わせて下さい」
「ホント?助かるよ。ありがとう。」
その後は他愛のない話で盛り上がった。
明るい石川さんに戻ってくれて良かった。
午後の授業が始まる頃、後藤さんがやってきた。
「んぁ〜おはよう」
後藤さんは授業中もずっと寝ていた。
保健室で十分寝てたはずなのに、なんちゅーやつだ。
さて、放課後だ。
掃除かぁ、かったるいなぁ。
「□□くん、約束通り手伝います」と石川さんが寄ってきた。
「う、うん、ありがとう」
と、そこへ携帯が鳴る。矢口先輩だ。
「○○くん、最近全然部活に出てないじゃん
今日は大事な話があるからでなさいよ。」ブツッ。
・・・やばいな、もう1週間も出てない。矢口先輩怒らすと恐いし。。
1 石川さんと掃除
2 部活に行く
3 掃除も部活もやめて帰る
- 54 :名無し娘。:2003/09/22(月) 22:05
- 一度に大量更新乙
1で
- 55 :サボリン:2003/09/22(月) 23:29
- やっぱり部活に行こう。
「石川さん、ごめんね、どうしても部活に出なきゃいけなくなっちゃった」
「え〜そんなぁ、中澤先生に言われたのにどうするんですか?」
「ゆゆたんも冗談で言ったんだと思うよ、大丈夫大丈夫」
「…梨華と一緒に掃除をするのが嫌なんだ」とだんだん顔がむくんできた。
ヤヴァイ!「石川さん、ホントごめん、この埋め合わせは明日するから」
「そうだ、明日の放課後、どっかに行こうよ、なんかおごるから」
「…わかりました。絶対ですよ!」
と石川さんは笑顔になって去っていった。
さてと、部活に行くか。…それにしてもなんでオレ、
女子柔道部のマネージャーなんてやってんだろ。。
体育館に着くともう準備は整っていて畳が敷かれていて
そこで安倍先輩と矢口先輩がじゃれあっていた。
「ほれ、だきわかれだべ」ドサッ!
「キャハハ!」
「ほれ、だきわかれだべ」ドサッ!
「キャハハ!」
「ほれ、だきわかれだべ」ドサッ!
「キャハハ!」
「ほれ、だきわかれだべ」ドサッ!
「キャハハ!って、おい!そこの丸くてイモくさい豚!
スポンジみたいに太ったりやせたりしやがってクソがぁ!
豚は豚らしく太ってろつーの!!わかったかゴルァ!」
と言いながら、矢口先輩は流れるように見事に
腕ひしぎ十字固めを安倍先輩に決めていた。二人とも仲がいいなぁ。
- 56 :サボリン:2003/09/22(月) 23:32
- 「オルァ!豚!まいったか豚!」
「うう、なっちは豚じゃないべ」
「まだ言うかこの豚!豚だと認めろ!」
「うぅ、この、ターナー症候群の染色体異常者!」
「もう頭キタァ!、腕折ったるど!
言え!私は豚です!私は豚ですと言え!」
「うぅ、なっちは、なっちは、天使だべ」
「ポルァ!」
「っぁぁあ!、私は豚です。私は家畜です!
私は矢口様の家畜です!どうぞ私の醜い贅肉をお食べ下さい!」
「ふっ、最初から素直に言えばいいものを」と技をはずす。
「なんて、なっち様が言うとでも思ったかぁ!!!」
と浮かせ気味に背負い投げを決める安倍先輩。
「ハウァ!」ガクッ!
着地際に体重をかけて肘をみぞおちに食らわせたみたいで
矢口先輩はリアルに落ちていた。
「ヤヴァイべ。ついつい落としてしまったべ。
糞尿が出てこないうちにカムバックさせるべ。
□□くん、念のため真里を体育館倉庫に運んで!
なっちは水と雑巾を用意してくるべ」と安倍先輩は去っていった。
「あわわわ」
おいおい、マジかよ。手加減ていうのを知らない先輩だな。
ヨイショヨイショ、完全に落ちた人間ほど重いものはない。
軽い矢口先輩とは言え、へろへろになりながら倉庫に運んだ。
安倍先輩が来て「ああ、□□くん、ありがとう」
「ひどいですよ安倍先輩、大丈夫なんですか?」
「大丈夫だべ、よくあることだべ、落ち着くべ。
とりあえず脈はあるからいつかはカムバックするべ。」
と言いながら水を矢口先輩の頭にかけて頬をバシバシ叩く。
矢口先輩の頬がみるみるとスズメバチに刺されたように腫れ上がっていく。
「それよりも糞尿の始末だけはしたくないべ。
取り敢えず今からケツの穴に雑巾詰めるべ。」
「マジですか?」
「マジだべ。早く詰めないと身が出てくるべ。」
真里は便秘気味だからたっぷり出てくるべ。」
「あわわわわ」
- 57 :サボリン:2003/09/22(月) 23:36
- 「したっけ、□□くんは真里の上半身を浮かせて!
頭にまたがって腰を持ってそう」
とオレがうつぶせの矢口先輩の腰をうかせると
安倍先輩は矢口先輩のジャージを脱がせ始めた。
「ヤヴァイですよ安倍先輩!」
「仕方ないべ、一刻を争う事態だべ。」
と言いながらパンツもおろしてホントにケツに雑巾を詰め始めた。
やっぱり女の子っていざっていうときは強いなぁ、と感心した。
「これで大丈夫だべ
念のため下は全部脱がして跳び箱にかけとくべ。
水の方は出てきてもふき取ればいいから。」
と言うので二人で矢口先輩を運んで跳び箱に引っかけた。
オレはもう汗だくになって座り込んでしまった。
ピンクのジャージを上だけ着て下半身全裸でケツの穴に雑巾を詰められて
跳び箱にうつぶせになって引っかかってる矢口先輩はとても情けなかった。
「人間、ああなっちゃおしまいだべ。」としみじみと言いながら
安倍先輩は缶コーヒーを差し出した。安倍先輩は気がきくなぁ。
なんて、二人でマットに座っていい感じになごんでいると
「ヤヴァイべ、ついにキタ!」・・うわっ、リアルに水が垂れ始めてる。
安倍先輩は必死になって汚水を雑巾で拭きながら
「真里、帰ってこい!女の子がはしたないべ、帰ってこい!」
と髪の毛をつかんで矢口先輩の頭を跳び箱にガンガンぶつけていた。
すると、「うぁぉぉぉぉ!」と叫んで矢口先輩が立ち上がった。
「ぉおぉお!帰ってきた!戦士達が帰ってきたべ!」
「っっ!バッキャロー!本気で宇宙と交信しちまったよ!
お前なんか森繁久彌と一緒に黄泉の國にいっちまえ!!
・・・っておい、」と顔を下に向ける矢口先輩。。
と、いつものように安倍先輩に殴りかかると思ったら
ヘナヘナと座り込んでシクシクと泣き出してしまった。
- 58 :サボリン:2003/09/22(月) 23:40
-
「ひどいよ、ひどいよ、なっち、○○くんの目の前で!」
「じ、事故だべ。身は出なかったし」
「ひどすぎる、、っあぁ!」と目を泳がす矢口先輩。。
・・やっとケツに詰まった雑巾に気づいたらしい。
「…本気で死ぬ。これから電車つっこむ。
なっちのこと呪いながら電車つっこむ」
「やめるべ、呪うのだけはやめるべ」
「矢口先輩、落ち込まないで。オレは気にしてないから」
「こっちが気にするよっ!!
…父さんにだって見られたことないのに!」
「これは3人だけの秘密だよ」
「そう言う問題じゃないよ!おいら、おいらはもう…」
と涙をボロボロ流してヒクヒク泣いてる。結構深刻な状態だ。
「矢口さん、死ぬなんて言わないで機嫌なおしてよ
矢口さんの言うことならなんでもきくからさ」
「ヒック…じゃ、○○くん、…○○くん、
責任もって、おいら、おいらのことお嫁にもらって!!」
「えぇえぇぇ!!」
「…嫌なの?」と顔をはらして目に涙をいっぱい溜めて言う。
「え、嫌じゃないけど、本気?
そういうことはよく考えてから決めるべきだと…」
- 59 :サボリン:2003/09/22(月) 23:42
- 「いたいけな少女のケツの穴に雑巾つっこんだんだ。
責任もって嫁にもらってやるべきだべ。」
(っておい、お前がつっこんだんだろ!!)
「…やっぱり死ぬ」
「待って待って、オレは結婚してもいいけど…
矢口さんはそれでいいの?結婚って好きな相手とするべきじゃ?」
「おいらは○○のこと好きだよっ!
ずっとずっと好きだったんだ!
好きな相手にこんなとこ見られたらもう告るしかないだろ!!」
ウァァァアン!!と泣き出す。どうやら本気らしい。
「わかった、矢口さん、わかったよ。
矢口さんが本気ならオレも本気で答えるよ。
オレだって矢口さんのこと好きだよ。
でもお嫁にもらうくらい好きかどうかはわかんない。
義務感で仕方なくするような結婚なんて意味がない。
オレが矢口さんのことをどれくらい好きなのか、
矢口さんがオレのことをどれくらい好きなのか、
それを確かめるためには時間が必要だよ。
ね、これからゆっくり確かめていこうよ。
矢口さんの気持ちは十分わかったから。」
「………
わかった。約束だよ。」
やっと矢口先輩がおとなしくなった。
それから二人で矢口先輩に服を着せた。
安倍先輩もさすがに反省したようでしょんぼりしている。
「真里はあんたのこと頼りにしてるみたいだね、あとは頼んだべ」
と言って先に帰っていった。なんだか複雑な表情だった。
「おんぶ」と言って
すっかり幼児帰りし始めている矢口先輩を背負って家まで送り届けた。
背中でいつまでも鼻をすすっている矢口先輩の息がくすぐったかった。
- 60 :サボリン:2003/09/22(月) 23:47
-
家に帰るといつもように里沙がアヤカさんをいびって
「アヤカさーん、味が薄いですよ!」と眉を曇らせていた。
「でも、健康のために塩分は控えめにした方がよろしいかと」
「オマエなぁ、口答えするんじゃねーよ、ビザ切れがぁ!」
「里沙、言い過ぎだぞっ!」
「…ふん」と言って里沙は2階に上がっていった。
アヤカさんは親父が日本語学校で拾ってきた家政婦で
親父がいないのをいいことに里沙にこき使われていた。
里沙は親父がアヤカさんと再婚するのではないかと疑っているようだ。
「アヤカさん、あんまり里沙を甘やかさないで下さいね
一応年上なんだからビシッとしかっちゃっていいんだから」
「はい、○○ぼっちゃん」
「…それといい加減その○○ぼっちゃんって言い方はやめてよ
○○くんでいいから」
「はい、…○○くん、あ、そう言えばお食事は?」
「うん、今日はいいや、もう寝るよ、おやすみ」
ホントに今日はいろいろあって疲れた。
ぐったりとベッドに崩れ落ちた。。。。
2日目
次の日の朝、なにげに早く目が覚めてしまった。
新聞を取りに玄関を出るとちょうど新聞屋が来たところだった。
まだ若い里沙と同じぐらいの子が自転車でまわっていた。
オレの家の前まで来て「新聞です」と笑顔で言って手渡してくれた。
「ありがと」と受け取ると、ゴホッゴボボッと嫌な咳をし始めた。
「だ、大丈夫ですか?」
「すみませんねぇ、気にしないで下さい。いつものことですから」
と言って手首を曲げておばさんくさい仕草をする。
少女はおもむろに醤油の小瓶を出してゴクゴク飲み始めた。
「こんな風邪、醤油でも飲んでれば直るんでございMAX!」
と笑顔で言ってふらつきながら去っていった。
…世の中、あの年代で苦労してるヤツもいるんだな。
さてと、
1 もう少し寝るかな
2 せっかく早く起きたんだ、ジョギングでもするか
3 腹減った、飯食おう
- 61 :名無し娘。:2003/09/22(月) 23:50
- よく見たら違う人だ!全然気付かんかったけど面白いからいいや
2で
- 62 :サボテソ:2003/09/23(火) 01:10
- せっかく早く起きたんだ、ジョギングでもするか。
さっそく冷蔵庫を開けてビールをジョッキになみなみとついで一杯やる。
いやぁ朝の一杯は格別だな。
ってそりゃジョッキングだろ!・・・・・朝から何やってるんだ俺は・・・
気分を入れ替えるためにもこんどこそジャージに着替えて朝日の昇り始め、
色のつき始めた街中を走り始める。
さすがにこの時間だと人はほとんどいない。
たまにさっきの少女が白目むいて路上で倒れているぐらいだ。やっぱだめだったか・・・
そんな爽やかな風景の朝の街中をとりあえずきのむくままに走っていく。
おや?向こうから走ってくるのは・・・
1 妹の理沙だ。そういえばあいつ毎朝ジョギングしてたな・・・
2 下級生の高橋だ。そういえばコンクールのために体鍛えてるって言ってたな・・・
3 先輩の飯田さんだ。そういえばエメラルド星人が地球を襲ってくるから私の命にかえてでも!っていってたな・・・
- 63 :サボリン:2003/09/23(火) 01:30
- お、サボテン帰ってきたか。
2で。
- 64 :サボリン:2003/09/23(火) 01:34
- ちくしょ、サボテソだったか。。。
- 65 :名無し娘。:2003/09/23(火) 01:39
- 3で
>>63
本物が白目むくなんて描写かかねーだろw
- 66 :サボリン:2003/09/23(火) 15:08
- 1 妹の理沙だ。そういえばあいつ毎朝ジョギングしてたな・・・
・・・機嫌が悪そうだな。無視、無視。
と、急に吐き気をもよおし、川岸へ行って吐いた。
ふう、朝からビール飲んでジョギングはさすがにつらかったな。
と、そこへ上流からプカプカと水死体が流れてきた。
綺麗な顔をした女の子だ。黒い髪が顔にまとわりついてる。
・・・吐き気がおさまらねぇ。無視、無視。
と、水死体の目がバチッと開いてこっちを見つめる。
「あれ?…確か紺野さん?どうしたの」
「…あ、○○さん、おはようございます」
「うん、おはよう、いい天気だね」
「はい、いい天気ですね」
「って、おい、大丈夫かよ」
「…あまり大丈夫じゃありません、できれば助けて頂きたいのですが」
しょうがねぇな。。適当な棒を見つけて紺野さんをたぐり寄せる。
全身びしょ濡れの紺野さんをやっとこさ岸に運び上げた。
「ありがとうございます…ぅう、おなかが苦しい、、」
水を飲んだらしいな。腹に両手をあてて押してやると
プレデターみたいに口からブクブクと泡を立てて水をはき出した。
「ふう、すっきりしました、ホントにありがとうございました」
「いったい、どうしたの?」
「いえ、ちょっとした抗争に巻き込まれまして、、」
「…深くは追及しないけど、あまり藤本とは関わらない方が、、」
「なんてことをおっしゃる!私にとって美貴様は神!……」
と、また気を失いかけてる。やばいな、どうしよう。
「紺野さん、おうちはどこ?」
「…お父様やお母様に心配をかけたくありません
ひとまず、○○さんのうちにかくまってはいただけませんか?」
「かくまうって、、」
「おながい…」と言って紺野さんは眠ってしまった。
しょうがねえな。近くにあったリアカーに紺野さんをのせて
家まで運んでいった。眠っている紺野さんはホントに死んでるみたいだった。
- 67 :サボリン:2003/09/23(火) 15:08
- 紺野さんのことはひとまずアヤカさんに頼んで学校に行くことにした。
玄関を出ると矢口先輩が待っていた。
顔を伏せながら「おはよう○○」
「あ、おはようございます、矢口先輩」
「ぅもう!矢口先輩だなんて、よそよそしいな」
真里って呼んでよ。」
「あ、はい、…真里、、」
「キャハハ!じゃ、行こっか」
「はい」と、歩き出すと矢口先輩はニコニコして腕を組んできた。
「…あの〜、や…真里さん?」
「ん?」
「これって、どういう」
「つきあってるんだからこれくらいいいじゃん!」
「あはは、そうですね」
って、あれ?もうそういうことになってるんだ!
・・・そうだったのかぁ!
- 68 :サボリン:2003/09/23(火) 15:09
-
と、後ろから「おーいっ、○○」といつもの声が聞こえる。
さりげなく頭をガードしていると、足を引っかけられ無様にこけた。
「っ痛、、ひとみぃ、いい加減に…」って、あれ?
「オラ、貴様、おいらのダーリンになにしくさってんだ、ゴルァ!」
と矢口先輩が得意の腕ひしぎ十字固めをひとみに決めていた。
「白熊みたいにブクブク太りやがってコラ!
言え!私は白熊です!私は白熊ですと言え!」
「ぁぁああ!私は白熊です!私は白熊です!」
とひとみが言うと矢口先輩はやっと技をはずしてあげた。
矢口先輩はやっぱり頼りになるなぁ。
「かっけ〜!って、○○、なんだ、このチビは?」
「キサマァ!」と技をかけようとした矢口先輩の頭を
バレーボールみたいにひとみがはたいた。
矢口先輩は飛ばされてすっころんでズザザザザァーと
地面を引きずりながら電信柱にぶつかって三点倒立をしていた。
「さっきは油断したがなぁ、二度もかかると思ってんのか、このチビ!」
矢口先輩はピョンと立ち上がって、口からプッと血をはき出すと
「ふっ、いい度胸だ、やってやろうじゃんか!」
「ちょ、ちょっと二人ともやめろって、仲良くしようよ!」
「…そうだな、朝からケンカは疲れるし」とひとみ。
「…ダーリンが言うならやめるよ」
「…さっきからこのチビはダーリンダーリンうるさいがV6のファンか?」
「チビ言うな!おいらは○○の彼女なんだよ!」
「なにっ!○○の彼女ぉ!、、ホントか?○○?」
「う、うん、まあ、そんなとこだ」
昨日の今日だ、下手に否定すると矢口先輩がまた自殺するとか言い出す。
「う、そうなのか、○○の彼女ねぇ」
「そうだよ、バーカ!わかったらホクロ星人はあっち行け!」
「…そうだな、悪かったな、邪魔をして…」
と、ひとみは、らしくなくはにかみながら去っていった。
- 69 :サボリン:2003/09/23(火) 15:09
- 学校へ着くとやっと矢口先輩が腕を放してくれた。
「じゃ、また放課後ね」
「う、うん」
・・放課後もあるのか。何か対策を考えねば。
矢口先輩と別れると急にめまいがしてきた。
つーか、昨日からいろいろありすぎてマジ疲れたな。。
授業さぼってどっかで休むかなぁ。
1 保健室で寝る
2 体育館裏で一服
3 やっぱりまじめに授業に出る
- 70 :名無し娘。:2003/09/23(火) 15:40
- もうなんでもありだなおい
2で
- 71 :名無し娘。:2003/09/23(火) 16:14
- 多数決関係ねぇ!
1で
- 72 :名無し娘。:2003/09/24(水) 12:15
- もうこの路線で決定なの?
- 73 :名無し娘。:2003/09/24(水) 13:31
- 面白くなってきたのに水を差す気か?2で
- 74 :名無し娘。:2003/09/24(水) 16:54
- 2で川VvV从登場キボン。
- 75 :サボリン:2003/09/24(水) 17:37
- 保健室でちょっと寝ていくか。
ガラガラッ・・・あれ、誰もいないみたいだな。
ベッドは2台あるのだが、、両方空いてるみたいだ。
勝手に寝ちゃうか。。ま、大丈夫だろう。
ドサッ。うーん、気持ちいいなぁ。
シーツも洗い立てで、オレのベッドとは大違いだ。
疲れがたまっていたのだろう、、深い眠りに落ちていく。
・
・・
・・・・た、助けて。
ん、何だ、夢か?
目の前には、頬がリンゴのように赤らんでいる
かわいい女の子の姿が見える。まだ幼さを残した黒髪の少女。。
…君は誰?名前は?
・・助けて。
- 76 :サボリン:2003/09/24(水) 17:38
-
・・
・・・ふう、夢か。
「妙にリアルな夢だったなぁ」
「ふふ、どんな夢だったの?」
「ん?なんか女の子が助けてって言ってて…」
「ふーん、、いやらしい夢」
「しょうがないだろ、夢なんだから、
って、あれ?、、後藤さん!こんなとこでなにやってんの!?」
「なにって、ちょっとお昼寝」
一緒のベッドでか!!しかも横向きになって腕をオレの胸に絡ませるか!
なんだ!?この情事を終えた男女のような慣れ親しんだシチュエーションは!!
「あわわ、ちょ、ちょっと後藤さん!まずいんじゃない?」
「なんで?いや?」
「嫌とかそういう問題じゃなくて…
つーかもう一つベッドがあったじゃん!」
「んぁ、あっちは小川ちゃんのだから」
「ここのベッドには所有者がいるのか!?」
「小川ちゃん、すやすや眠ってるから起こしちゃかわいそう。
静かにしにょ。なんか最近寒いしちょうどいいじゃん」
と小声で言って、後藤さんはそのまま目をつぶってしまう。
・・なんかヤヴァイような気もするが、…後藤さん、いい匂いだな。
寝息がくすぐったいよ。。って、おい、ひたるな、この状況に!!
とはいえ後藤さんの腕が胸に乗っかっててうまく起きれないし、
心なしか足も絡まってきたような、、うにゅう、、万事休す。
おいおい、こんなとこ人に見られたらどうすりゃ委員会?
- 77 :サボリン:2003/09/24(水) 17:39
-
なんて思っているうちに、保健室のドアの開く音が、ガラガラッ!
「ごとー、そろそろ起きた方がいいんじゃん?」と先生の声。
ヤヴァイ!!もーれつ(ア太郎なみ)にヤヴァイ!!
「おい、ごとー!」と、ベッドわきのカーテンが開かれる。
こんなとこ見つかったら停学とかくらうのかなぁ、、、
「ご、ごとー、、」顔面蒼白気味の先生。
カーテンが開けられ入ってきた光をまぶしそうに避けて体を起こす後藤さん。
「んぁ、市井ちゃん、おはよう」
「ご、ごとー、ど、どういうことだよっ、これは!?」
ヤヴァすぎる。市井先生相当怒ってる!
「あ、だって後藤のベッドにこいつが寝てるんだもん
仕方ないじゃん」
「お前は猫かよ、魚づらのくせに!!
…っ、、ホイホイ誰にでも抱きつくんだなっ!……あたしも、、
…あたしなんか結局その場しのぎのお慰みってことかよ!」
「なに怒ってんの、市井ちゃん、らしくないじゃん」
と、後藤さんは立ち上がって市井先生の耳にかけた髪をいじり始める。
「あたしの市井ちゃんに対する気持ちは変わらないよ」
「うそつけ」と少し涙目な市井先生。。なんか状況が読めんが。。
「もう、市井ちゃんはかわいいなぁ、そんな市井ちゃんが好き」
と後藤さんは市井先生をぎゅっと抱きしめる。後藤さんの胸に抱かれながら
「…ごめん、最近ちょっと疲れてるんだ」と市井先生。
「疲れたときはしっかりと休憩をとって休まなきゃ、ね?
そうだ、また今度、イタリアンライスボウルをつくってあげる」
と、後藤さんは体を離して、市井先生の頭をなでている。
その姿をぼーっと眺めていると市井先生と目があって、一瞬にらまれた。
「市井ちゃん、にらまないの、仲良くしよう、ね?」
「…うん、ごめん」
「さ、お弁当にしよっか、□□くんも一緒に食べよっか?」
「え、いいの?」・・昼飯代が浮くのはありがたい。
「うん、あたしいつもつくりすぎちゃうんだよね、食べてよ
いいでしょ?市井ちゃん?」
「う、うん」
妙な空気が流れる中、3人で弁当を食べた。
おにぎりと卵焼きやウインナーなどのおかず。シンプルで落ち着いている。
後藤さんのつくったおにぎりはとても美味しかった。
「後藤さん、美味しいよ、特にこの卵焼きが最高!」
「ふふ、あんがと、またいつでも食べに来てね」
「うん」、って、また市井先生ににらまれたような。。
- 78 :サボリン:2003/09/24(水) 17:40
-
食べ終わると
「んぁ、そろそろ行くよ」
「う、うん」としおらしい市井先生。
「あ、そうだ、小川ちゃん起こさなきゃ」
と、後藤さんは霧吹きを持って隣のベッドに入っていった。
シュッシュッ、「小川ちゃ〜ん、起きようね」
シュゥピュー、「そろそろ起きないと欠席扱いになっちゃうよ〜」
「グフッ!ブクブクップハーッ、、
…っと、すみませんねぇ後藤さん、いつも起こして頂いて」
とびしょ濡れの顔を出したのは、今朝オレんちの前で
醤油を飲んでいた新聞配達の女の子だった。
「あれ、□□さん、今日はご病気で?」
「い、いや、そうじゃないんだけど…
君、新聞配達の?」
「そうです、毎度お世話になります小川麻琴といいます。
よろしくお願いしMAX!」
「あ、うん、よろしく」
「あ、小川ちゃん、これいつものね」と市井先生がなんか薬を手渡している。
「毎度すみませんねぇ市井センセ」
「いいのよ、学校のなんだから
それより小川ちゃん、体を壊さないように気をつけてね」
「お気遣いありがとうございます市井センセ」
「小川ちゃん、はいこれ、今日のお弁当、いっぱい食べて元気出してね」
「うぅ、ごとーしゃん、ありがとうございます」
・・・なんかここでは小川さんは大事にされてるみたいだ。
「じゃ、そろそろ行こっか」
「うん」「は〜い」
と言いながら3人は保健室を出た。
- 79 :サボリン:2003/09/24(水) 17:41
-
5時間目の初めに教室に着いたら、運悪く中澤先生の授業だった。
「コゥラァ!□□ッ!」と黒板消しが飛んできた。バコッ!!
いってぇ〜。。中澤先生はそのまま凄い形相で寄ってきて襟首をつかんで
「ワレ、なめとんのかぁ、ゴルァ!
昨日の掃除はさぼる、今日は社長出勤ときたぁ!
たるんだことしてっとキィン玉にぎりつぶすぞコラ!!」
「す、すみません、もうしません、ごめんなさい!」
「ワレ、放課後ぅ、進路指導室来ィ!」
「はい、わかりますた!」
やっと襟首を離してくれた。シャツが伸びてしまった。
……ふう、やっと授業が終わった。放課後だ。
あれ?向こうから石川さんがニコニコ寄ってくるぞ。
・・そうだ!今日何かおごる約束をしてたんだっけ!
進路指導室に来いって中澤先生に言われてるし、
部室も一応のぞいておかないと矢口先輩がうるさいだろうし
ああ、そう言えば水死体の紺野さんはどうなっただろう?
1 石川さんとデート
2 進路指導室へ行く
3 部室へ行く
4 紺野さんが心配だ、家へ帰る
- 80 :名無し娘。:2003/09/24(水) 17:43
- なんか普通になっちゃったな
4で
- 81 :名無し娘。:2003/09/24(水) 17:46
- ちょっと待て、選択肢なしでもいいんじゃないか?
- 82 :サボテソ:2003/09/24(水) 20:07
- 4 紺野さんが心配だ家へ帰る
そうだ。うちに水死体をおきっぱなしだった。急いで家に帰らなくちゃ!
ポケットから竹とんぼを取り出し頭に取り付け窓へと走る。
「まってよ□ωくん!」石川さんが追っかけてくる。
「ごめん!今日は急用が!」
竹とんぼのスイッチを押して窓から飛び出す。そして墜落。そして複雑骨折。
やっぱり形だけ真似ても無理か・・・
とりあえずまだ足をやられただけなので逆立ちで家へと急ぐ。
町を行く人々の視線がちょっぴりエキゾチックなのはきのせいだろう。
買い物途中らしい親子連れに
「あ!グドンだ!」
「こら!ツインテールでしょ!」
とか言われてもいつもなら
「だれがえびやねん!」
と返すんだが今日は急いでいるので見逃してやることにする。命拾いしたなぼうや。
- 83 :サボテソ:2003/09/24(水) 20:18
- ・・・・・なんとか家にたどりついた。
ずっと逆立ちしてたおかげで腕がつかれた。
あとで新しい腕をアヤカさんに焼いてもらおう。
さて、朝アヤカさんに渡してほったらかしといた水死体はどうなったかな?
出かけるときはソファーにぽいっと放っておいたんだが・・・・
いたいた、まだソファーの上にまだあった。
水死体にはアヤカさんが気をきかして顔の上に白い布。
頭の上のところには線香もたいてある。
顔の上の白い布を取ってみる。
水死体は真っ白でふやけて静かに眠っているような顔だ・・・
きれいだろ?それで死んでるんだぜ・・・
「ズッピョラポッポッパー!!」
とおもったら寝息が聞こえてきた。まだ生きてたようだ。
せっかく今日はふぐ料(ry
とりあえずおきるまでコレはほっとくか・・・
さて俺は・・・
1>残りのドラゴンボールを集める
2>石川さんにさっきのことを電話でわびておくか
3>そういえば今日は天才塾にいく日だったな・・・
- 84 :名無し娘。:2003/09/24(水) 20:21
- こどもスペシャルだな
1で
- 85 :名無し娘。:2003/09/24(水) 23:16
- なんかめっちゃふぐりでてるっ!!
3で
- 86 :サボリン:2003/09/25(木) 14:39
- 3>そういえば今日は天才塾にいく日だったな・・・
・・・めんどくせぇな、やっぱ昼寝でもするか。
ふと目が覚めた。もう外は暗くなっている。
しばらくベッドでうつぶせになりウトウトしていると、
窓がガラガラと開く音がする。むにゃ、なんだぁと思っていたら
いきなり背後からキャメルクラッチ!
「だーれだっ」
「ぐげ、誰だじゃないよ、誰だよオメー、
うぅ、か、勝手に人の部屋入ってくんな!」
「あんだと?オレ様の声を忘れたかコラ!」と力を強める。
「ちょっと待て!落ち着こうぜ涙ガール!」
「モーニング高校で一番強くてかわいいオレを忘れたか!」
「あ、藤本か?藤本様ですね?」
「おせーよ気づくのが!」と言って藤本はやっとどいてくれた。
「で?紺野はどこだ?」
「あれ、なんで紺野さんがオレんちにいること知ってんの?」
「紺野にはいざというときのために発信器がついてんだよ」
「紺野さんなら1階で寝てるよ」
二人で1階に様子を見に行く。
「これはまだ動けそうにないな、○○、迷惑かけてすまん」
「いや、別に、、」
「迷惑ついでにちょっとつきあえ、一人じゃ無理な仕事だ
しかも今日じゃないとできないんだ」
「なんだよ、ヤバイ仕事なのか?」
「・・たいしたことないって、つきあえ」
と言って藤本はオレの手をひっぱって連れて行く。しょうがねぇなぁ。
- 87 :サボリン:2003/09/25(木) 14:40
- 案内された先には見事なバイクが一台。
青い色。スズキのヤツらしい。
「ホレ、メットはちゃんとかぶれよ
紺野用だからオマエでも大丈夫だろ」
…渡されたメットをかぶる。
「あとな、これは護身用だ」と鉄パイプを手渡された。
「オレの護身用だからな、オマエは後ろに乗って
いざというときは応戦してオレの身代わりとなれ」
…おーい、楽しそうな夜のピクニックだな。
「じゃ、行くぞ」とバイクにまたがってエンジンをかける藤本。
もの凄い音だ。藤本の後ろにまたがって腰をつかんだ。
「もっとちゃんとつかまれよ、落ちても知らねーゾッと!」
ブォーっといきなり発車したのでマジで落ちそうになり
必死になって藤本の腰に巻きついた。
轟音の中、「いったいどこへ行くんだよっ!」と大声で叫ぶと
「うるせぇ!!マイク付いてるから普通にしゃべれ!」
と、返された。ホントだ。轟音の中でも会話が出来る。すごいや。
とはいえ爆速バイクの後席に慣れるのが必死で会話どころじゃない。
いつの間にかあたりはコンクリートの壁に囲まれている。
首都高に入ったらしい。
と、「おいでなっすった」と藤本。
ガツッ!!いきなり背後から鉄パイプで頭を殴られた。
「殺れ!殺らなきゃオマエが殺られるぞ!」
おい、マジかよ。17にして犯罪者になりたくねぇ!!
引き続き2台目がやってきて今度は腰をガツッと殴られた。
バイクが揺れて危うく転倒しそうになった。
「殺れ!○○ッ!覚悟決めろや!
前にまわすから突いて前席のヤツを落とせ!」
いきなりスピードが上がってさっきの2台をみるみる追い抜く。
1台の前に直線上に並んで、今度はスピードを落として近づいていく。
バックミラーからかすかに後ろのバイクが見える。
後ろのヤツは必死に進路を変えようとするが藤本が許さない。
「今だ!殺れぇ!」
ちくしょぅ!やけくそだ!ガゴッ!!
後ろを向いて鉄パイプを思いっきり後ろのヤツのシールドに刺した。
後ろのバイクはバランスを失って激しく転倒していた。
「次ィ!来るぞっ!」2台目が今度は横からやってくる。
敵の後席が藤本と重なる。藤本をねらってるみたいだ。
「危ない!」鉄パイプを振りかぶった敵の脇を思いっきり刺した。
後席のヤツは激しくもだえて落ちていった。
追っ手は攻撃手を失って諦めたようで減速して去っていった。
- 88 :サボリン:2003/09/25(木) 14:40
- 「よくやった、○○、感動した!!」
「感動したじゃねぇ!!
前途あるオレの将来をどうしてくれるんだよぉ!」
「油断するな、○○、アレは子供だ。
母親が前の方で待ってるはずだ、しっかりつかまってろ!」
とまたスピードを上げる。ブォォオーーァツ!!
…頼むから話を、オレの話を聞いてくれよぉ。。
と、前の方にでかい黒のバイクが見えてきた。
後ろ姿から判断するに女の子二人組。
しかもノーヘル!髪をバサバサ乱して走ってる!
「真打ち登場だぁ!先制するぞ○○!」
「って藤本!いくらなんでもノーヘルの女の子に
鉄パイプ食らわすなんてオレにはできねぇぞ!」
「ほざいてろ、殺らなきゃ殺られる、世の中の掟だぜ」
なんて言ってるうちに前のバイクに近づく。
と、前のバイクが減速してきて横に並ぶ。
前席のサングラスをかけた長い茶髪の女の子がかすかに微笑む。
と、後席の黒髪が鉄パイプですばやく何回も突いてくる。
連続で脇腹に食らって吐きそうになる。いったん距離をとって、
「殺れ!ヤツはファティマだ!鉄パイプごときで死にゃしねぇ!」
「できない、オレにはできない!!」
なんて言い合っているうちにまた敵のバイクが右側から近づいてくる。
と、茶髪がおもむろに銃を出してきた。
あれ?マジですか?
茶髪は無表情のまま銃をかまえる。「ドンッ!」と音がした。
やられた!と思ったら弾が当たったのはバイクの方だった。
茶髪はニヤと微笑むとどんどんと先に行ってしまった。
「っちくしょぅ!燃料タンクをやられた!」
ガソリンがポタポタこぼれて足が濡れてくる。
「…美貴さまぁ!、もう帰りましょう!」
「もう少しだ、あと少しだ、辛抱しろ!!」とますますスピードを上げる。
「いったい何がやりたいんですか?美貴さまぁ!」
「この9号をまっすぐ南に下ってちょうど24時、
最南端にオレンジの中央分離帯が見えてくるはず、
それが首都高の9と4分の3線だ、それに時速88マイルでつっこむ!!
「はぁ?これって族の抗争じゃなかったんすか?」
「うるさい!だまってつかまってろ!」
バイクが爆発するんじゃないかという恐怖とスピードで頭がくらつく。
- 89 :サボリン:2003/09/25(木) 14:42
-
・・・意識が遠のく中、遠くに黒のバイクが見えてきた。
高速なのに、本当にオレンジの線が見えてくる。
と、思ったら前のバイクが突然消えた。バイクはさらにスピードを上げて
「キタァーーー!! 間、イッッ、パァァーーツ!!」
・
・・
ドッ!
ッドガガガガッッーーーァァアア!!
激しい音でこけまくって草原の中を転がっていた。
っつってぇえええ!
何が起きたんだ!?
- 90 :サボリン:2003/09/25(木) 14:43
-
10メートルくらい先に藤本が、
さらに10メートル先にバイクが転がっている。。
体中が痛かったが、なんとか藤本の側までたどり着き、
「大丈夫か?」とたずねると
ドゥガァーーンとバイクが激しく爆発した。
「うぅうーん、いってぇ」と起きあがる藤本。
後ろから「あはは、ミキティ、何とか間に合ったみたいね」
と、どっかで聞いた声がする。サングラスの女の子だ。
「□□くん、こんばんは」とサングラスをはずす。
「ご、ごとーさん!!」
「今日はよく会うね」とニコッと笑う後藤さん。
オレは状況が飲み込めず言葉が出てこなかった。
「ミキティもひどいなぁ、紺ちゃんがいないからって
□□くんを巻き込んじゃうなんて」
「…っこの腐乱魚がぁ!テメーがやったんじゃねーか!」
といきなり藤本が立ち上がって後藤さんに殴りかかった。
と、黒髪の女の子に軽く拳を握られ背中まで腕を曲げられる。
「いててててて」
「れいな、それくらいにしてあげな」
「はい」と黒髪が藤本の腕を放す。
「ちっくしょう!化け物手なずけやがって!」
「後藤さんに手を出したら、れいなが承知せんけんね」と黒髪。
「んぁ、ここまで来たんだから、もう仲良くしようよ、ね?」
「…フッ、そうだな、オマエも計算尽くでさっき見逃したんだろ」
「さてね」
「結局オマエだって雑魚さ、一人じゃ恐いんだろ!」
「さてね」
「いててててて」…また黒髪が藤本を痛めつけてる。
「れいな」
「はい」と藤本の腕を放す。
「んぁ、じゃそろそろ行こうか」
『つづく』
- 91 :名無し娘。:2003/09/25(木) 15:34
- 天才塾行けよ!一行目で妥協すんな!
- 92 :サボリン:2003/09/25(木) 16:14
- スマソ、天才塾ってなに??
- 93 :名無し娘。:2003/09/25(木) 16:22
- 漫画でしょ
- 94 :名無し娘。:2003/09/26(金) 02:52
- 愚問かも知れないが、サボテンとサボリンとサボテソって全部別人なの?
- 95 :名無し娘。:2003/09/26(金) 10:50
- 別人だろ書き方が違う
- 96 :名無し娘。:2003/09/26(金) 17:51
- >>95
いや、もしかしたら自演なのかな・・・と。マジレスThanks。
- 97 :サボリン:2003/09/26(金) 18:05
- オレはサボテンでもサボテソでもないよ。
サボテン=サボテソかもしれないけどw
ついでに今日の更新はない。
って待ってるヤツなんていないだろうけど。。
- 98 :名無し娘。:2003/09/26(金) 18:31
- >>97
待ってるよ〜。
- 99 :名無し娘。:2003/09/26(金) 23:04
- 俺はサボテソの雰囲気が一番好き
- 100 :名無し娘。:2003/09/26(金) 23:08
- サボリンは矢口のケツの穴に雑巾つっこんだテンションを維持して欲しい
あれおもろかった
- 101 :サボリン:2003/09/26(金) 23:19
- 「行くってどこに?」
「あそこさ、あれがムネオハウスだ」
と藤本が指さした先には、趣味の悪いピンクのデカイ屋敷が建っていた。
「ム、ムネオハウス…」
「って、誰かつっこめよ!」
「んぁ、ミキティ、紺ちゃんがいないと調子悪いみたいね」
「ま、頭の回転が悪い魚にはつっこみは無理か」
と藤本は黒髪の女の子から離れてつぶやく。
「ていうか美貴さまぁ、ここわどこなんですか?」
よくよく見渡すと辺り一面草原しかない。空は紫色によどんでいる。
「うるさい、だまってついてこい!」と藤本は先に歩き出してしまう。
「ここは時空間が現実とずれた異世界、夢の世界みたいなものね」
と、後藤さんが歩きながら言う。オレも横に並んでついていく。
「あたしもミキティもあの城の中に眠るファティマをねらってるの」
「ファティマ?」
「ま、見た目は普通の女の子なんだけど特別な能力を持っているの
この子を見て、田中れいなって言うの、彼女もファティマよ」
「田中れいな言います、よろしくです」と黒髪の女の子に挨拶された。
「あ、どうも」…より目気味だけど外見はまったく普通の女の子に見える。
「れいな、□□くんはあたしの友達だからちゃんと守ってあげてね」
「はい」
・・友達って言う割にはさっき二人してオレのこと殺そうとしてなかったか?
なんてやりとりをしているうちに屋敷の門の前まで来た。
「んぁ、詳しい話は後でするね」
藤本が待っていた。
「おせーよ、オメーラ!」
ハート形のピンクの柵門を開けて敷地内に入る。
御影石のひかれた道を藤本はガツガツ進んでいく。
「気をつけなよミキティ、焦ってもいいことないよ」
「るせー、仲間気取るな、行くぞ○○!」と玄関の扉を開ける。
入ってみると想像していたより広いホールが広がっている。
と、数メートル先の大階段の前に白のワンピース姿の女の子が立っていた。
「だ、だれだっ!」と藤本。・・反応がない。
黒い髪、綺麗な二重、長いまつげから見える瞳が下の方を見ている。
藤本がおそるおそる近づく。。女の子の目の前で手を振ってみせる。
「死んでんのか?……どっかの迷い幽霊かな?」
ふと女の子の薄い唇が微かに動いたと思うと、女の子の回りに閃光が走る。
「うっ…」 ドッ、カァァァア!!
いきなり藤本が宙を舞って後ろ向きにすっ飛ばされて来た。
オレの胸で受け取るかたちになり、ドッ、ズザザザザザーッ!
二人して床を引きずりながら壁にぶつかった。ドフッ!
また藤本の腰に巻き付いてるオレ。今日は抱きつきまくりだな。。
偶然だが左手が胸をさわっているような。。ん?、ていうか胸があまりないぞ?
「っていうか美貴さま、大丈夫っすか?」
「痛ッ〜!、ていうか、何からの『ていうか』やねん!?
なんでウチ関西弁やねん、っていうか、ヤツは何者だぁ!?」
- 102 :サボリン:2003/09/26(金) 23:20
-
「…ファティマだ」と後藤さんがつぶやいてスッと銃を出す。
「ま、まさか!?」
後藤さんは躊躇なく銃を「ドンッ、ドンッ!」と撃った。
が、女の子の前で弾は失速し、宙に浮いた弾を女の子は手に取り、
おもむろに口に運ぶと、、ガリガリッ、…食べちゃった。
・・・ガッちゃんか!?
「…間違いない、ファティマだ」と後藤さん。
「けど、どうして!?ヤツは眠ってるはずじゃ?
…2匹目のファティマなのかぁ?」
「2人のファティマを同時に持つことなんてできるはずない…」
「じゃ、じゃあ、ヤツが!?」
「わかんない、…とにかく主を探そう!」
戦闘タイプのファティマじゃない。れいなで十分おさえられるはず!」
後藤さんが目で合図をすると、れいなが宙を飛んでガッちゃんに近づいた。
れいなとガッちゃんがお互いにバリアみたいな球を体の回りに張り合って、
バリバリッ、パリンッと双方の球が崩れた瞬間、ドッ!
れいなのアッパーキックがガッちゃんのアゴに当たって
ガッちゃんは真上にすっ飛んでって天井に頭から刺さって動かなくなった。
頭だけ天井にめり込んだまま、てるてる坊主みたいにプラプラ揺れてる。
あわわわわ。。パンツ丸見え。女の子同士のケンカとは思えない。
「今のうちよ、行きましょ!」と後藤さんが階段を登りだす。
「行くぞ、○○ッ!」と藤本が走り出す。
「美貴さまぁ!」とオレは必死になってついていく。
ハァハァ・・
後藤さんも藤本も足が速ええなぁ、、ついてけねぇよ。
ハァハァッ・・どこまで登るんだよぉ。
と、階段の踊り場に上品なグラスと水がたっぷり入ったピッチャーがあった。
1 ふう、ありがてぇ。いただきっ!
2 藤本においてかれちゃう、我慢して進もう!
- 103 :名無し娘。:2003/09/26(金) 23:25
- 3 とりあえず両方持っていって走りながら飲もう
- 104 :サボリン:2003/09/26(金) 23:27
- 少しだけ更新。
例によって、多数決で選択肢が決まらない場合があります。
>>98 ありがと。励みになります。
>>99 サボテソのネタはようわからん。。
サボテソが出てくると物語が続かねぇ。オレ以上のぶっ壊し屋だなw
>>100 ありがと。なるべくね。重複の狩狩スレだったんで軽い気持ちで始めたんで
正直、どこまで続くかわかんない。
- 105 :名無し娘。:2003/09/26(金) 23:32
- 金曜ロードショーみたいだな・・・ファティマってなんだっけ?
1で
- 106 :サボテソ:2003/09/26(金) 23:53
- >>104
正直スマンカッタ
後はたのんだよw
あ、怒ったわけじゃないんで。
- 107 :サボリン:2003/09/29(月) 02:25
-
ふう、ありがてぇ。いただきっ、とピッチャーに手を伸ばすと、、
ガタッ、と踊り場に見事な穴が開き、
あれぇ〜とオレは闇の中へ落下していった。
・・ひゅゆぅぅぅ〜
ボフッ!
とトランポリンみたいな大きいクッションの上に落ちた。
と、その反動で横にいたらしい女の子がフワッと浮かび上がって、
クルッと半回転しながらオレの腹の上にまたがって着地した。
・・・だ、だれですか!?
「まつうら、あやで〜す。」とニコニコ顔の女の子。
「・・・」
「まつうら、あやで〜す。」とさっきと同じくニコニコ顔の女の子。
「…□□○○です」
「まつうらぁ、あやで〜す。」とさっきとまったく変わらずニコニコ顔の女の子。
「・・□□〜、○○で〜す。」とオレもニコニコ顔で返した。
「○○くん、こんばんわ、ん〜今日はどうしたのかなぁ?」
と、オレの腹の上にまたがったまま、まつうらさんが質問してくる。
よく見ると、人をバカにしたように派手なオレンジと黄色のドレスを着てる。
「いや、ちょっと野暮用で」
「そうですかぁ〜、タイヘン、ですねっ。」と口をすぼませる。
「いえ、まあ、で、あの、どいてくれませんか?」
「まつうら、ちょっと疲れちゃいました」
と、そのままオレに抱きつくかたちで体を倒してきた。
あわわわわ、人の話を聞いて下さい。と思ったら
「アハ、にゃんにゃんにゃんにゃん、わぁ、プールだプールだぁ」
とオレの体の上でクロールを始める。おい、大丈夫かこの子は?
- 108 :サボリン:2003/09/29(月) 02:25
-
「ハッ、あら、こんなことしてる場合ではございませんわ。」
と、今度はいきなりオレの腹の上に立ち膝で起きあがる。いててて。
「ほら、これをご覧なさい。」と言ってやっとどいてくれた。
まつうらさんの指さしたモニターの中では
れいなとガッちゃんが相変わらず人間離れしたケンカを続けていた。
「後藤さんのファティマが意外に強くて困ってしまいます。」
「…あの子達は何者なんですか?あんなにかわいい顔をして、、」
「…かわいい?」一瞬まつうらさんの眉が上がった。
「え?、かわいい顔してるのに強いなって、、」
「…かわいい?」・・あれ?まつうらさんの目の焦点があってないぞ。
こころなしか顔全体がピクピク痙攣している。オレの腕をつかんで
「…かわいい?」と、なおも言いながら顔を近づけてくるので恐くなって
「・・あ、でも、まつうらさんの方がかわいいですよねぇ、、」
と言うと、ピタッと動きが止まって
「…わたし、かわいい?」
「かわいいですよ、すごいかわいい、ちょーかあいい!
世界一!! 信じられない、なんでそんなにかわいいんでしょう?」
「うふ、なんでやろか、なんでウチこんなかわええんやろか?
なあ、なんでやろ?」といきなり復活してニコニコ顔で鏡を見ている。
・・・強い。この子は強い。藤本以上に強い何かを感じる。。
「そういえば、○○くん、喉がかわいていらっしったのでは?」
と今度は唐突に水を差しだしてきた。
・・なんかヤヴァイ雰囲気だったがニコニコ顔が恐くて
「…あ、そうだった、ありがとう」と差し出された水をゴクゴク飲んだ。
と、あれぇ〜、、手足がしびれて動かなくなってしまった。
「ふふ、まつうらの術中にかかりましたね、さすがはまつうら…」
・・なんだか意識も薄れてきた、、
- 109 :サボリン:2003/09/29(月) 02:26
-
・
・・う、気がつくと手首がしばられて、、いたたた、
体全体がつるされている!!
下を見ると、、かなり高いぞ。…落ちたら死ぬかも。
よく見るとそこは大きな円形のホールで
豪華なピンクの椅子にまつうらさんが座っていた。
と、そこに藤本と後藤さんがやってきた。
(美貴さまぁ!)と叫ぼうとしたが声が出ない。
オレのつるされている位置が高すぎて2人は気づいてくれない。。
「…たん、お久しぶりね」
「…まつうら、ずいぶんと羽振りがいいみたいじゃねぇか」と藤本。
「たんの方こそ、相変わらずお元気で」
「っ、人のこと痰、痰、呼ぶんじゃねェ!顔面溶解猿がぁ!」
「ミキティ、落ち着いて、話し合いで解決…」
「・・・たん、私を裏切った罰をお受けなさい」と立ち上がるまつうらさん。
「まつうらァ!!」と藤本は腰からナイフを出す。
「"さん"をおつけなさい、デコ助さん!」
ドゥガァァア!!
まつうらさんがバズーカ砲を出してぶっ放していた。
2人は寸前でよけたが吹っ飛ばされて転がっていた。
「痛ッ〜、…あの野郎、相変わらずぶっとんでんな」
「んぁ〜、後藤を無視するなぁ! だから話せば…」
ドゥガァ! ドゥガァ!!
まつうらさんは休むことなく容赦なくバズーカ砲を打ち続ける。
壁や床の石が崩壊してなだれこみ、煙であたりが見えなくなる。
- 110 :サボリン:2003/09/29(月) 02:27
-
やっとあたりの煙が消えたところ、
藤本がまつうらさんの背後に回ってナイフを首に押しつけている。
「墓穴を掘ったようだな、まつうらァ
さぁ、話し合いとやらを始めよか」
「まっつー、だいたいあたしらがここにいる時点で…」
「さぁ、ファティマの契約を解除しろ!
冗談抜きにコイツを突き刺すぞ!」
「たん、たん、たん、さわやか三組〜、たん、たん…」
ガツッ!と藤本がまつうらさんの頭を殴る。
「…最後のチャンスだ、契約を解除しろ!」
「んぁ〜、後藤を…」
「そ〜んなこと、言ってる場合じゃないと思うんだけどぉ」
「なにぃ!?」
「上をご覧なさい」
藤本と後藤さんがこっちを見た。やっと気づいてくれたみたいだ。
しびれも徐々におさまってきたようで、やっとの思いで声を出す。
「美貴さまぁ…」
「クッ、あのバカ!」
「…□□くん」
「一般人を巻き込むからこういうことになるのよ。
○○くんの周りには爆弾が仕掛けられてるわ、でこれがスイッチ」
とまつうらさんは手のひらのスイッチを藤本に見せる。
「訓練を受けてない人間がこっちで死んだら、あっちでも死ぬわよ」
「へっ、あんなバカが死んだって委託も家宅もねえぜ!」
- 111 :サボリン:2003/09/29(月) 02:28
- 「…ふーん、そう」カチッ
ドガァ!!
「ハゥア」 オレの横の方で爆弾が爆発して吹っ飛ばされた。
オレは振り子のようにブラブラ揺れることしかできない
「美貴さまぁ、だすけて!!」
「っちきしょう!」
「はやくそのナイフをどけなさい」
「…だから、あんなバカ、死んだって、、」
「…ミキティ」
「はやくどけなさい!」
ドガァ!! また爆弾が爆発して吹っ飛ばされる。
「っ!」
「次は真後ろの一番大きいの行きますよ、最後のチャンスです」
「っ…わかったよ」
と藤本はまつうらさんの喉からナイフをどかした。
「ナイフを捨てなさい」
チャリーン、藤本は言うとおりにナイフを捨てた。
すると、まつうらさんは意外な顔をして藤本から離れて
「…たん、ホントにあなたは変わってしまったのね、、
…たんの、ミキたんの、ミキたんのバカァ!」
ドゥガァ!ドゥガドゥガァア!!
とまつうらさんは泣きながらバズーカ砲を藤本に撃ちまくる。
「わっ、バカ、少しは学習しろ猿!
建物ごとぶっ壊れるぞっ」と藤本は逃げまくっている。
- 112 :サボリン:2003/09/29(月) 02:29
-
と、ドンッと音がしてオレの体が落下していく。
ひゅぅぅう〜、ウギャッ!壁が崩れた土砂の上に落ちた。
「大丈夫?□□くん」向こうで後藤さんが手を振っている。
どうやら後藤さんが銃で助けてくれたらしい。
それに気づいたまつうらさんが、
「ごっちん、余計なことを、、しないで下さい!!」
ドガァア!!
後藤さんに向けてバズーカ砲を撃った。
オレに気をとられていたのか、後藤さんはよけ損ない、
爆風で吹っ飛んでいって、壁に頭を打って動かなくなった。
「後藤さん!!」オレは慌てて駆け寄った。後藤さんは気を失っている。
「余計なことをするからです」
煙が晴れて見渡すと向こう側で藤本まで倒れていた。
「うぅ…」
「ミキたん、年貢の納め時です。また向こうで会いましょう」
とまつうらさんは動けない藤本にバズーカ砲を構える。
とっさにオレは後藤さんの銃を引き抜き、
「待て!!」とまつうらさんに銃を向けた。
「…あら?○○くん、意外に勇気があるのね」と松浦さん。
「よくわからないけど、まつうらさんやりすぎだよ、もうやめて」
「○○くんにまつうらみたいなかわいい女の子を撃てるのかしら」
「撃てェ、撃てェ、○○ッ!
ヤツはこっちで死んでもホントに死ぬわけじゃない!」
「○○くん、いぢめられてるのはまつうらの方なのよ、わからない?」
とまつうらさんはウルウルした眼で言うが、
バズーカ砲は藤本に向けたままだ。
「撃てェ、○○ッ、考えるなァ!!」と藤本の声が響く。
「たん、うるさいですよ」とまつうらさんは引き金に指を置く。
1 藤本を助けるためだ、まつうらさんを撃つ!
2 あんなかわいいまつうらさんを撃つことなんてできない!
3 うぅ、この場の状況に耐えられない、逃げるべし!
- 113 :サボリン:2003/09/29(月) 02:32
- >>106
いいえん。
最初はサボテソに書かれないうちに
早く書かねばという気持ちで書けて良かったよ。
- 114 :名無し娘。:2003/09/29(月) 06:11
- >112
1で。
- 115 :名無し娘。:2003/09/29(月) 10:08
- 3だな
- 116 :名無し娘。:2003/09/29(月) 18:59
- 1
- 117 :サボリン:2003/10/01(水) 15:59
-
藤本はさっきオレを守ってくれたんだ。。
藤本を助けるためだ、まつうらさんを撃つ!
勇気を出して引き金を引いた。。
ドンッ
最後は眼をつぶってしまったかも。。
ダッ!
「痛っ」
まつうらさんが回転しながら吹っ飛んだ。
「はぁっ、はァ、…ほ、本当に撃ちましたねっ、
…ったん、ず、ずいぶんと惚れられたみたいね」と心臓を押さえる。
「へっ、オマエと違って躾は行き届いてんだ、○○、よくやった!」
と言ってヘナヘナと藤本は立ち上がってまつうらさんのそばに行く。
まつうらさんは心臓に当てていた手を離して藤本に伸ばす。
「…たん」血だらけの右手を藤本がしっかりと握りしめる。
「…猿、なんだ?猿!?」
「・・さゅ、、む、こう、」
「猿がどうしたって!? え? 猿!?猿ッ!!」
「・・猿言うな」ガクッ。
まつうらさんは息絶えたと思うとサラサラッっと消えてしまった。
「猿…」と掌を見つめる藤本。
まつうらさんは本当に大丈夫だったんだろうか・・?
- 118 :サボリン:2003/10/01(水) 16:00
- と、階段をれいなが登ってきた。ガッちゃんを抱えている。
ガッちゃんは気を失っているようだ。
「いいところに来たな、れいな、ご主人様が大変だぞ」
「後藤さん!」とれいなはガッちゃんを投げ出して後藤さんに駆け寄る。
ドサッと落ちたガッちゃんの前に藤本が寄っていく。
藤本はガッちゃんを抱きかかえて顔に付いた泥を丁寧にぬぐう。
「さぁて、お姫様のお目覚めだ」
と藤本はガッちゃんに、、キスをした!
ズキュゥゥン!と音がしそうなくらい濃厚なキスだった。
あ〜〜藤本、いかん、そっち系だったのか?
藤本、とにかく、いかん!
と、ガッちゃんが目覚めた。
「我が主、お名前は?」
「焼き肉大好き藤本美貴で〜す、いらっしゃ〜い」
「…焼き肉大好き藤本美貴さま、よろしくおながいします、えりです」
「だ〜、藤本美貴でいいの、美貴様とお呼びっ!」
「美貴様、よろしくおながいします、亀井絵里です」
「うんうん、よろしく、えりちゃん、っておい!!」
といきなり血相を変えてえりちゃんのえりをつかむ藤本。
「…えりりんと呼んで下さい」と怯えたように絵里ちゃんが薄ら笑いで言う。
「えりりん……本当にそれがお前の名前なのか!」と真剣な表情の藤本。
「…はい、えりりんですっ」と人差し指を伸ばす絵里ちゃん。
愕然として言葉が出ない様子の藤本。。一体どうしたんだ?
「…第二関節が曲がります、え?誰でも曲がるって?」
ガツッ!と絵里ちゃんを殴る藤本。
「それじゃ一体・・・さゆみんとは・・・?」
- 119 :サボリン:2003/10/01(水) 16:01
-
「んぁ〜、だからミキティ、話せばわかったのに」
と背後から後藤さん。どうやら目が覚めたみたいだ。
「…魚、生きてたか」
「本当のさゆみんが起きてたら、
まっつーにだってコントロールできるかあやしいもん」
「…猿のファティマがさゆみんだという情報は間違ってたのか。。」
「とにかく話は後にしよ。もうすぐ朝だから早く帰ろ」
と後藤さんとれいなは奥の階段を登り始める。
「…っ、○○、行くぞっ」
「うん」
「ん?、あ、こいつ、どうしよう」と藤本。
絵里ちゃんがウルウルした目で藤本の裾をつかんでいた。
「ん〜、もうオレが飼い主だしな、しょうがねぇ、連れてくか、
亀、来い!」
「はい、美貴様!」嬉しそうな顔をして絵里ちゃんもついてくる。
階段をどんどん登って最上階までついたらしい。
吹き抜けになっていて一番下の階が見える。
恐ろしく高い。手すりも何もなくて下手したら落ちそうだ。
よく見ると一番下の階には小さめのプールのようなものが見える。
「さ、行こうか」と後藤さん。
「…あ〜あ、また川の上に落下とか嫌だなぁ」と藤本。
「あ、絵里、座標指定できますよ」
「ほ、ホントか? 亀、オメー案外使えるな」
「えっへん、どこにしましょう?」
「紺野もいることだし○○の家にしよう」
「わかりました○○さんの家ですね。
では先に行って計算しています。
皆さんは私の後についてきて下さいね」
と言ってピョンとジャンプして真っ逆さまに落下していった。
ひょぇえ〜!!
と、絵里ちゃんはプールの中にスッと消えていった。
こ、こっわ〜、オレにはとてもできないな、と思っていたら
「次、オマエ行け」と藤本に蹴られて既に宙を飛んでいた。
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