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ときめきモーニング
- 1 :サボテン:2003/09/10 15:13:57
- 季節を選択してください
1 春
2 夏
3 秋
4 冬
- 142 :名無し娘。:2003/10/03(金) 05:30
- 3
- 143 :サボリン:2003/10/04(土) 08:43
- つーかオレ、寝てないじゃん。家で寝るよ、もう。
「あ〜眠すぎっ、シャワーして寝る」
昨日動き回ったせいで体中が泥だらけだ。
ん、絵里ちゃんも随分と汚れてるな。
「あ、オレ2階で浴びるから絵里ちゃんは1階の使って、じゃ」
「…シャワー……」
オレはさっさと2階に上がってシャワーを浴びた。
ふう、気持ちいいぜ。ったく、学校なんて行ってられるかつーの。
浴び終わって、何か飲もうと1階に行くと
さっきと同じ場所に同じ格好で絵里ちゃんが立っていた。
「あれ?絵里ちゃん、シャワー浴びなかったの?
あ、着替えがなかったか?ごめんね、なんか里沙の探してくるよ」
里沙の部屋に行って何かないか探し始める。
ゴジラの着ぐるみばかりでろくな服がない。
運良く袖も通してないようなパジャマが見つかった。
「はい、絵里ちゃん、シャワー浴びてきなよ」
「…シャワーって何ですか?」と絵里ちゃんが真顔でたずねてくる。
「え?」
「あ、すみません、私まだ目覚めたばかりなので
一部の記憶が戻るのに時間がかかったりするんです
特に前のご主人様との記憶は消されますので
その周辺の記憶が消えているのだと思われ」
「あ、そうなんだ…って、シャワーの入り方がわかんないの??」
「すみません」
前の主人との記憶が消えたって、まつうらさんと何やってたんだ?
「いや、ごめん、まだ慣れてないんだからしょうがないよ
そうだ、アヤカさーん、」
「はーい?」
と朝の6人分の食器洗いをしていたアヤカさんがやってきた。
- 144 :サボリン:2003/10/04(土) 08:44
-
「アヤカさん、悪いんだけど絵里ちゃんをお風呂に入れてくれる?
ちょっとした記憶障害でできないことがあるんだ」
「…はい、わかりました、さぁ、絵里さん、こちらへどうぞ」
「ごめん、頼んだよ」
絵里ちゃんはアヤカさんに連れられてお風呂場に入っていった。
ハハ、とぼけた顔して、まるで赤ちゃんみたいだな。。。
「絵里ちゃん、さぁ脱いで」
「…やだっ」
「ふふ、恥ずかしがらないの、女の子どうしでしょ?」
…なんだか楽しそうだなぁ。。
「キャァアアアア!!」
突然アヤカさんの悲鳴が響いた。
どうしたぁ??オレは少しためらったが着替え場の引き戸を開けた。
アヤカさんが腰を抜かして柱にしがみついていた。
その先に裸の絵里ちゃんがしょんぼり立っていた。
真っ赤になった顔に手を当ててる。少し驚いた瞳と目があった。
…視線を下にずらすと、藤本の言ったとおり、立派な一物が。。
「うぎゃぁああ!!」
オレは両手を頭に当てて叫んだ。
目を見開いてひたすら天井を凝視していた。
はぁはぁ、…あり得ない、ウソだ、幻覚だ、夢だ。
何かの間違いだ、そうだ見間違いだ!!
…オレは確認のため恐る恐る視線をまた下の方へ、、
「うぎゃぁあああ!」
た、確かに生えてる。
アレが、アレが生えてるぞォ!!
しかも、結構デカイぞォ!!
愕然としてオレはその場に座り込んだ。
- 145 :サボリン:2003/10/04(土) 08:45
-
と、しくしくと絵里ちゃんが泣き出す。
「うぅ、ど、どうしてみんな絵里を見て怖がるの?」
「え、絵里ちゃん…」
「美貴様もアヤカさんも○○さんも絵里を怖がる、どうしてぇ!」
絵里ちゃんは座り込んで本気で泣き出していた。
「え、絵里ちゃん、違うよ、みんなビックリしてるだけだよ
怖がってなんかいないよ」
「…ウソ」
「いやホント、絵里ちゃんがあんまりかわいいからさ
意外で驚いてるだけだって…」
「……」
絵里ちゃんは裸のまま座り込んで黙ってしまった。
このままじゃ風邪を引いてしまう。
アヤカさんは既にリビングの方に退避していた。
…ここでオレまで逃げたら絵里ちゃんを本当に傷つけてしまう。
「絵里ちゃん、と、とにかくシャワー浴びようね
風邪ひいちゃうよ」
「はなしてっ! うっ、うぅ、絵里は気持ち悪い!」
「そ、そんなことないよっ」
「絵里は人間じゃないから??」
「いや、そういう問題じゃなくて、、とにかく入ろう!」
と、オレは絵里ちゃんを立たせて風呂場に入れた。
泣いてる絵里ちゃんにお湯をかけながらなぐさめた。
「絵里ちゃん、おかしいな、泣いたらかわいこちゃんが台無しだぞ」
「うぅ、うっ」
髪を洗おうとシャンプーを手に取り頭に触れようとすると
「いやっ」と避けられた。
「うぅ、絵里は気持ち悪い。絵里は変だ!」
「バカッ!」パシッ!
オレは絵里ちゃんの頬をはたいた。
「絵里ちゃんは変じゃない!気持ち悪くない!
オレは絵里ちゃんのこと好きだよ
オレは絵里ちゃんのこと好きだから、二度とそんなこと言わないで」
絵里ちゃんの肩を抱きしめながらオレは思わず叫んでいた。
そう言うと絵里ちゃんは急におとなしくなり何も言わなくなった。
- 146 :サボリン:2003/10/04(土) 08:46
-
まだシクシク泣いてる絵里ちゃんの体を丁寧に洗ってあげた。
腕から肩へ、肩から背中、背中から胸へ、
…なんて綺麗な体なんだ。アレがついてる以外は完璧じゃないか。
絵里ちゃんも徐々に勝手を覚えてきたようで下半身は自分で洗っていた。
最後にお湯をたっぷりかけてあげて、風呂から出た。
バスタオルを体に巻いてパンパン軽くはたいた。
くすぐったいのか、体をくねらせてにやにや笑っている。
「…やっ」と言ってとうとう逃げてしまった。
「あ、こら、待て」
絵里ちゃんはリビングを裸で駆け回っていた。
オレも一緒になってグルグルとテーブルの周りを駆けて
「つかまえたっ」
「キャッ!」
なんとかバスタオルを巻きつけて体を拭きパジャマを着せた。
ふう、なんとか元気になったみたいだ。良かった。
…なんか久しぶりにはしゃいだなぁ。
- 147 :サボリン:2003/10/04(土) 08:46
-
「さてと、オレは寝るよ、絵里ちゃんは…」
「絵里も眠くなってきた」
「そか、じゃあ……親父のベッドで、我慢して」
一階の和室は紺野さんの部屋になってるし
残ってる部屋は親父の部屋しかなかった。
絵里ちゃんを親父の部屋に案内すると
ベッドの上でキャッキャ言ってジャンプしていた。
…オマエは子供か。ってホント、ある意味子供だよな。
「はい、ちゃんと寝ようね」
と寝かせつけて布団をかけてあげると
「○○も一緒に寝よ」と言う。
「しょうがないなぁ」とオレもベッドに入った。
…とても自然だった。裸見て体まで洗ってあげたんだ。
男女関係と言うよりも、年の離れた弟みたいな感じだ。
それに絵里ちゃんが女の子なら躊躇するけど
女の子じゃないもんな、と匂いにつられて横から抱きついた。
「いやん」
洗い立ての髪の匂いが気持ちいい。
ん?ちょっと待てよ、
女の子じゃないからってこんなこと気軽にしちゃってるけど
女の子じゃないなら余計問題じゃないか?むしろ変態では??
・・ま、いいや、絵里ちゃんかわいいし。
つーか、マジ眠い。そういやオレのベッドは壊れてるんだ。。
・・・このまま、、寝ちゃおう。。
・
・・
- 148 :サボリン:2003/10/04(土) 08:47
-
目が覚めると絵里ちゃんの方が抱きついていた。
「ん〜」
寝息をたててる。まだ寝ぼけてるんだな。
・・あれ?おなかに妙な違和感が。。
あ、絵里ちゃんのアレが当たってる。。デカイぞ。。
ひょっとして寝起きで元気になっちゃってるのか?
・・絵里ちゃんも大変だな。思春期なのに。
何も知らないからオナニーなんてしないんだろうな。
溜まってるのかな。。オレが楽にしてあげられるなら、、
っておい、それはやりすぎだろ、でも待てよ
絵里ちゃんのならできる。できる。できるぞ。むしろしゃぶれるぞ!
いや、いかん、オレは疲れてる。妄想に脈絡がない。
と、絵里ちゃんが抱きついてた腕に力をこめ始めた。
「ん〜、ん〜」…うなされてるみたいだ。
うぎゃ、やべ、力が強すぎるよ絵里ちゃん、、
「絵里ちゃん、絵里ちゃん!」
「ん〜、んー〜」
やべ、折れる、折れる!
エドモント本田なみのさば折りだぜこりゃ。しかも一物が腹に当たってる。
「はぐぁ!起きて!絵里ちゃ…」
「はっ…」
やっと目覚めてくれた。
「あ、ごめん、○○」と笑顔で言って照れてる。
「いや、大丈夫」・・ふう、死ぬかと思った。
絵里ちゃんがファティマだってこと、完全に忘れてた。。
時計を見るとまだ午後の2時だった。
絵里ちゃんと一緒に何食だかわからん食事をとった。
さて、どうするかな。
何をするにも微妙な時間だなあ。
1 そうだ、絵里ちゃんに街を案内するか。
2 あ、矢口先輩とかどうなったかな。学校行ってみるか。
3 面倒だな、このまま家でテレビでも見てるか。
- 149 :名無し娘。:2003/10/04(土) 08:51
- エロ小説化やね 3で
- 150 :名無し娘。:2003/10/04(土) 10:36
- 2の学校
- 151 :名無し娘。:2003/10/04(土) 11:17
- 2で
- 152 :名無し娘。:2003/10/04(土) 23:22
- 3
- 153 :名無し娘。:2003/10/05(日) 01:00
- 2
- 154 :名無し娘。:2003/10/05(日) 20:07
- 2で
- 155 :名無し娘。:2003/10/06(月) 14:56
- 1にきまってるじゃないですか!
(;´Д`)ハァハァ!!!
- 156 :名無し娘。:2003/10/06(月) 15:43
- 馬鹿野郎、家で(*´д`*)ハァハァだろ 3で
- 157 :サボリン:2003/10/07(火) 02:42
-
あ、矢口先輩とかどうなったかな。学校行ってみるか。
「絵里ちゃん、オレちょっと学校行ってみるわ、留守番おねがいね」
「はい、わかりました」
アヤカさんもいるし、大丈夫だろう。オレは着替えて学校に向かった。
学校について部室を覗いてみるが、安倍先輩も矢口先輩も見あたらない。
どうしたのかなぁ。大丈夫だったかなぁ。
矢口先輩の携帯に電話してみるが通じない。
うーん、そうだ、安倍先輩に電話してみよう。
プルルルー、ガチャ、
「もしもし〜だべ」
「あ、安倍先輩ですか?矢口先輩知りませんか?」
「ん、真里なら今なっちの家にいるべ」
「え?、あ、そうだったんですか?えと、大丈夫ですか?」
「大丈夫ってなにがぁ?」
「元気ですか?」
「元気も元気、ピンピンしてるべさ」
「それならいいんですけど」
「あっ、『○○くん? 助け…』ガッ!」
「あれ?安倍先輩!どうしたんですか?」
「…なんもねえべ、だいじょぶだぁ」
「…そ、そうですか?」
「だいじょぶだぁ、□□くんは部室の掃除でもしてるべ
忙しいから切るべ」ブツッ、
…また2人でじゃれあってるんだな。無事みたいで良かった。
- 158 :サボリン:2003/10/07(火) 02:43
-
オレはすることもなくなり、廊下をプラプラ歩いていた。
ふと歌い声が聞こえてきた。あ、愛ちゃんかな。
オレは音楽室を覗いてみた。やっぱり愛ちゃんが一人で練習していた。
「あ、先輩、こんにちわ」
「愛ちゃん、今日も練習?偉いね」
「なも〜あっし練習するくらいしか能がないんで」
「でも、合唱部なのに一人なの?」
「…実はうちの合唱部は2人しかえんです
あっし友達がえんです」とうつむいてしまった。
「なんで?愛ちゃんの歌を聴けばみんな友達になりたいと思うよ」
「そう言ってくれるのは先輩ぐらいです
…そうだ先輩知ってますか?この学校には女の子の幽霊がいて
その子と友達になれば何でも願い事をかなえてくれるっていう噂です」
「…へぇ〜」
「…あっし願い事はいいからその子と友達になりたいなぁ」
「なに暗いこと言ってんの、オレが愛ちゃんの友達じゃん」
「…先輩」
今にも泣きそうな目でオレを見つめる愛ちゃん、ホントにかわいいな。
「さ、元気出して、何か聴かせてよ」
「…はい」
おもむろに愛ちゃんは歌い出した。
「めぐるめぐるかぜ〜 めぐる想いにーのってー
なつかーしいあの日にー 会いにーゆーこう
(中略)
やさしい雨にうたれ〜
緑がよみがえるーようにー
涙のあとには いつも君がー
(中略)
いーま、いーまー、君といっーしょにー歌おう
めぐる風 めぐる想いにのっーてー
すばらしいあしーたに、会いに…」
「おにくすきすきっ、おなかすきすきっ イエイ!
ステーキ から揚げ しょうが焼きっ
ジャストミートでかっ飛ばそう!イエイ!
チャーオー、みんな元気ィ?」
と愛ちゃんの歌にかぶせて石川さんがやってきた。
- 159 :サボリン:2003/10/07(火) 02:44
-
「…っ、なんか用っすかァ!ビーナス姉さん!」
「あら、妊娠10週目の細胞分裂失敗で笑顔が汚くなったタカシャイさん
ごきげんよう、喉の調子はどうですか?」
「すこぶるイイっすよ んなことよりビーナス姉さん
いい加減音痴は合唱部やめてくれませんかね?」
「ごめーん、梨華、モールス信号わかんなーい
あ、あれ?□□くん!何やってんの、こんなとこで!
今日はどうしたの?さぼり?」
「いや、ちょっと、いろいろあってね」
「ふーん、あ、そうだ、梨華になんかおごってくれる約束でしょ
今からどっか行こうよ」
「あ、そうだったね、…しょうがないな」
「よし、じゃ、行こうよ」とオレの腕を引っ張って音楽室を出ようとする。
「ちょっと待ったァ!
あっしは放置されんのが一番嫌いなんすよビーナス姉さん!」
「あら、笑顔が汚い病、略してエキ病タカシャイ、まだなんか用?」
「まあまあ、2人とも、仲良くしようよ」
「あら、エキちゃんと梨華は大の仲良しよ、ね、エキちゃん」
「…そうですね!、ビーナス姉さん!」
「…あ、じゃぁ、愛ちゃんも一緒に行こうか?」
「え?いいんですか?あっしが行っても」と愛ちゃんが嬉しそうな顔をする。
「うん、もちろん、綺麗な歌を聴かせてくれたお礼になんかおごるよ」
「ありがとうございます、じゃ部室片づけてきますんで待ってて下さい」
「エキちゃん、早くしてね」
3人で校門を出て歩き始めた。
「おごりかぁ、何がいい?石川さん?」
「う〜ん、梨華、ノートパソコンがホスィなぁ」
「あっしはバックとポーチでおながいします」
「え?ちょっと2人とも…」
「やだ、冗談だよ□□くん、サ店でいいよ、サ店で」
「ふう、良かった、う〜ん、どこ行こうか」
「あっし、いいお店知ってますよ
『北風』っていうお店です。結構いいお店ですよ」
「そう、じゃ、そこでいいよ」
「…『北風』か〜、梨華、アイスにしよう!」
- 160 :サボリン:2003/10/07(火) 02:46
-
とりあえずその『北風』という店に行くことにした。
路地の奥、林に囲まれた古いレンガの建物が見えてきた。
入ってみると、店内は薄暗く、店員も出てこないので
3人で勝手に窓際の席に座った。
「大丈夫なの?勝手に座っちゃって、誰もいないじゃん」
「大丈夫ですよ、そのうち出てきますって」
ドタッ
ふと図体のデカイ女が上から降ってきた。
しばらくぶっ倒れたまま伸びていたが急に起きあがって
「えへ、かおり、着地しっぱい」と舌を出して笑う。
「あ、飯田先輩お久しぶりっす」
「あ、高橋に石川じゃん、ヒサブリ」
「お久しぶりです、こちらは梨華の同級生の□□くん」
「□□です、よろしくです」
「あ、うん、よろしく、飯田です。で、ご注文は?」
「相変わらずそっけないっすねぇ飯田先輩」と愛ちゃん。
ビシッ!
飯田先輩は無表情で愛ちゃんにデコピンを食らわせていた。
「…痛っ〜」
「えっと、ご注文は?」
「梨華はぁ〜、ハーゲンダッツ盛り合わせで」
「ハーゲンダッツ盛り合わせがお一つ」
おい、そんなメニューあんのか? って、あるわ・・・1280円。
「エキちゃんは?」
「…あっしはソースかつ丼でいいっすよ」
「ソースかつ丼をお一つ」
「□□くんは?」
「あ、オレは…コーラで」
「ごめん、コーラはないんだ」
「…そうですか、冷たい飲み物では他に何がありますかね?」
「う〜ん、ドクターペッパーとクエン酸ジュースね」
「……じゃ、クエン酸ジュースでおながいします」
「クエン酸ジュースをお一つ、以上でよろしいですか」
「……はい」
- 161 :サボリン:2003/10/07(火) 02:47
-
飯田先輩は注文をきくとすぐに裏の調理場に入っていった。
と、すぐに出てきて
「本日のお通し、鮭トバです」
おい、ここ何屋だよっ、つーかお通しトバかよっ、調理しろ!
って、横では普通に愛ちゃんと石川さんがトバ食って和んでる。。
「え?梨華が聞いたのは眠ってる女の子を起こすと
好きな人と両思いにしてくれるっていう話だったけど?」
「そうなんすか?あっしの聞いたのとは違いますねぇ」
「2人とも何の話?」
「さっきの女の子の幽霊の話ですよ
ビーナス姉さんも知ってたんですけどあっしの話とは違うみたいで」
「へぇ〜、いろんな噂があるんだね」
「女の子の幽霊かぁ、わくわくするね
ね、エキちゃん、今度深夜に学校行ってみようよ」
「嫌っすよ、恐いっすよ」
「じゃ、□□くん、今度一緒に探検しない?」
「…あ、うん、いいけど」
「しょうがないっすね、あっしも行きますよ」
「エキちゃん、さっき行かないって言ったじゃん」
「あっしは2人が心配なんでついていくんです」
「ふふ、恐くなって一番に逃げ出すんじゃないの?」
「あんたたち、余計なことに首をつっこむんじゃないよ」
と飯田先輩が料理を持ってきた。
随分恐い顔をしている。ん?元からそうなのか?
「飯田さん、単なる噂ですよ、肝試しみたいなもんですよ」
「…単なる噂、か」と言って飯田先輩は去っていった。
「なに恐い顔してんだろ飯田先輩」
「さあねぇ」
なんて話をしながら時間を過ごして、3人は『北風』を出た。
もうあたりは暗くなり始めてる。
さてと、
1 石川さんは同じ方角だな。石川さんをおくっていこう。
2 愛ちゃんは年下だから心配だ。愛ちゃんをおくっていこう。
3 なんか照れくさいな。一人で帰ろう。
- 162 :名無し娘。:2003/10/07(火) 13:10
- 1で
- 163 :名無し娘。:2003/10/07(火) 20:32
- 1
- 164 :名無し娘。:2003/10/08(水) 00:09
- 2で
- 165 :名無し娘。:2003/10/08(水) 01:23
- 2でおながいします
- 166 :名無し娘。:2003/10/08(水) 01:38
- 愛ちゃんじゃないだろ!
哀ちゃんだろ!2で
- 167 :名無し娘。:2003/10/08(水) 07:09
- 1
- 168 :名無し娘。:2003/10/08(水) 15:37
- 2しかない
- 169 :名無し娘。:2003/10/08(水) 19:16
- お願いだから2で
哀ちゃんをかまってやって
- 170 :名無し娘。:2003/10/08(水) 19:58
- もちろん2で
- 171 :サボリン:2003/10/09(木) 13:26
-
「さてと、じゃ愛ちゃん、送ってくよ」
「ええ〜、梨華は〜?」と石川さんは袖をつかんでくる。
「一応愛ちゃん年下だし。石川さんは大丈夫でしょ?」
「う〜ん、梨華、悲しみ〜」なんか顔がむくんできた。ヤヴァイな。
「石川さんは、また今度ね
あ、そうだ、今度おわびになんかおごるから、ね?」
「ホントに?絶対だよっ!」
「う、うん」
「やった〜、梨華、嬉しみ〜」
なんとか石川さんを振りきって愛ちゃんと2人きりになれた。ふう。
「なんか面白いお店だね『北風』って」
「そうですね、あの飯田先輩のお店ですから」
「…飯田先輩てどういう人なの?」
「ほえ、先輩知らないんですか?生徒会長じゃないですか?」
「へ?そうだったっけ?」
「ひどいですねぇ、自分の学校の生徒会長も知らないなんて」
「はは、そうだったのか〜」
「飯田先輩も合唱部だったんですけどね
生徒会と家の手伝いが忙しくなって春にやめちゃったんですよ」
「ふ〜ん」
- 172 :サボリン:2003/10/09(木) 13:27
-
なんて話をしながら愛ちゃんの家についた。
「ありがとうございました」と愛ちゃんがピョコンと頭を下げた。
「ううん、歌、がんばってね」
「はい、…あの、先輩?」
「ん?」
「よかったらあがっていきませんか?」
「え?」
「両親もいませんし大丈夫ですよ」
「それって余計やばくない?」
「あは、先輩なに考えてるんですか?
お茶ぐらいどうかなと思っただけですよ」
「そっか、じゃ頂こうかな」
愛ちゃんちは意外に遠くて疲れたかも。
2階の愛ちゃんの部屋に案内された。
「あっし、なんか持ってきますんで」とさっさと出て行ってしまった。
……女の子の部屋に一人取り残されるのは妙な気分だな。落ち着かない。
しばらくして愛ちゃんが紅茶とロールケーキを持ってきた。
「たいしたもんねぇんですけど〜」
「いや、お構いなく」…妙に緊張してしまった。
そんな空気が愛ちゃんにまで伝染したのか、しばらく沈黙が続いた。
- 173 :サボリン:2003/10/09(木) 13:28
-
・
・・
「あ、あれは宝塚のスター?」
とオレは壁に貼ってあるポスターを見つけた。
「そうです、あっし宝塚が好きでよく見に行くんです
でも今の宝塚は痛々しいですよね、宙組なんて作っちゃって
なんか必死ですよ、だいたいヴィジュアル重視の人選やってるから
レベルが下がっていくんだと思います。って、植田ァ、調子こいてんじゃねェ!
ヅカはやっぱ歌とダンス、そして存在感が全てだっつーの
鳳蘭とか、あんくらいゴツくないとダメだっつーの、ハァ昔は良かったなァ
…それがよォ、天海祐希が出てきた頃からおかしくなってきたんだよなぁ
つーかトップのサイクルが速すぎて下が育たねぇつーの、全部植田のせいや
ま、おかげであっしの好きな ふぶき がトップになれたのかもしれんけど〜
ふぶきって山で遭難すると吹いてくる冷たいのちゃうで
雪組の高嶺ふぶきやで。ちょっと小柄やけどダンスに切れがあっての
一路真輝の下でよう頑張ってトップになったん
でもまぁ今考えればトップの器でもなかったような気もするわ
2番手としていい味出してたん、トップにするならするで3年もたせろ植田ァ!
…ヅカの最後のトップと言えば花組の大浦みずきになるのかもしれんの〜
歌とダンスと存在感、最高のスターやったわ、素顔はブサイクやけどな
ちなみに大浦みずきの父は『サッチャンはね サチコっていうんだほんとはね』
を作詞した阪田寛夫。ちなみにアホの坂田ではない、なんてね……」
「……」
「はうぅ! すんません、あっし宝塚のことになると
見境なしにしゃべりたててもーて」
「…いや、だ、大丈夫だよ、、詳しいんだね」
「いんえ、んなこと……」
「……」
またもや沈黙が続いてしまった。
- 174 :サボリン:2003/10/09(木) 13:28
-
・
・・
「あ、いろいろCD持ってるんだね」
とオレは棚にあるたくさんのCDを見つけた。
「へぇ、あっしバレエやってたんでいろいろ聴くようになったんです
でもバレエの音楽は長たらしくて聴いてると飽きちゃいますよね
そう、あっしも若い頃はクライバーのブラームスがええとか
ヴァントのブルックナーがええとかほざいて調子乗ってたんすよ
しまいにはシェーンベルクとかヴェーベルンとかリゲティとか
わけわかんない方向逝っちまいまして実際わけわかんなかったっすよ
ま、最近はロックに戻りましたね
でもテクスチャー全盛時代に違和感も感じてますし
自意識過剰なワカッテ君の厨房ロックなんてうざくって聴けませんよ
それ以上にうざいのがバンドの取り巻き連中っすよ
マイブラ?レディヘ?ソニックユースは略さない??
…レディヘは確かにすごいよ、でもお前らロッキング・オンの読み過ぎだよ
にしても、ラリーズが伝説っつったって
音質の悪いライブ音源聴かされても何が凄いのかわかんねーっすよ
ちなみにDMBQは糞だから素直にゆら帝聴けよライヴ逝け
え?ベルセバはネオアコじゃねーだろ、たぶん
もういいから、スタジオ・ボイス読んで理論武装してねーで
南野陽子でも聴いてみろっつーの、目から鱗の衝撃って……」
「……」
「はうっ! すんません、またもや空気読まずに
早口で空回り気味にしゃべりたててもーて」
「…いや、だ、大丈夫だよ、、詳しいんだね」
「いんえ、んなこと……」
「……」
またもや沈黙が続いてしまった。
- 175 :サボリン:2003/10/09(木) 13:29
-
・
・・
「あ、結構本も読んでるみたいだね」
とオレは棚にあるたくさんの本を見つけた。
「へぇ、最近読んでるのは『Itと呼ばれた子』っつーギャグ小説で…」
「愛ちゃん?」とオレは愛ちゃんの肩に掌を乗せた。
沈黙に耐えられずにしゃべりまくる愛ちゃんが心配になった。
すると、突然愛ちゃんの目から涙が流れてきて
「すんません、あっしみたいに空気読めずに
一人でテンパってる女の子なんて
先輩は嫌いですよね」
「愛ちゃ…」
「あっしは、ビーナス姉さんが言ってたみたいに
『沈黙なんて恐くない恋人』ってやつを…」
「…あっ」愛ちゃんの言葉にならない吐息が唇を伝ってくる。
オレは黙って愛ちゃんの唇にキスをしていた。。
しゃべり続ける愛ちゃんを止めるにはこれしか手がないような気がした。
愛ちゃんの震えを押さえるようにオレは愛ちゃんを抱きしめた。
触れる程度のキスから角度をずらして軽く愛ちゃんの唇を口に含んだ。
愛ちゃんは唇を開こうとせずにすぼませるようにしている。
- 176 :サボリン:2003/10/09(木) 13:30
- 「はぁっ」
急に愛ちゃんが唇を離してオレの肩に頭を乗せて深呼吸し始めた。
「はは、息止めてたの?」
愛ちゃんの肩から力が抜けていくのがよくわかる。
お互いの顔が見れるくらいに体を離して、2人でしばらく見つめ合った。
愛ちゃんは真っ赤な顔のまま見つめ返してくる。
キスの感触を確かめるように唇を噛んで恥じらっている。
ふと我にかえったのか、視線をずらして下を向く。
「……」
「どうしたの?愛ちゃん
なんかしゃべんないの?」
「……先輩のいぢわるっ」
「はは、ごめんごめん」
「……」
「愛ちゃんはそこにいるだけでいいんだよ、そこにいるだけで」
「え〜、やだな〜なんかそれって置物みた〜い」
「いや、そういう意味じゃなくて…」
「…先輩? もう一度、しませんか?」
「……」
今度はオレの方がしゃべりすぎたかな。
もう一度キスをしようと顔を近づけたその時、窓の外に人影が見えた!
- 177 :サボリン:2003/10/09(木) 13:31
-
「だれだっ!」
オレはカーテンを開けて外を確かめる。
と、ベランダに絵里ちゃんが指をくわえてうずくまっていた。
「え、絵里ちゃん!?…なんでこんなとこにいんだよォ!」
「だって紺野さんが迎えに行ってこいって言うから来たんだもん」
「…あ、そう、、ってよくここがわかったね」
「…帰ろ」とオレの袖を引っ張って窓から外へ出そうとする。
「絵里ちゃん、そこ出口じゃないから、ちょっと!」
と、反対側の袖を愛ちゃんにつかまれた。
「…先輩、放置せんで下さい。。この人誰ですか?」
「あ、ごめん、絵里ちゃんつって、うーんと、藤本っているじゃん、
あいつの子分みたいなもんかな、ってだから絵里ちゃん、ちょっと待って」
なおも絵里ちゃんが袖を引っ張るのでオレは完全にベランダに出てしまった。
絵里ちゃんの力に引きずられて愛ちゃんまで窓際に来てしまっている。
「…先輩、一緒に住んでるんですか?この子と?」
「いや、そういうわけじゃ、なくもないんだけど…
って絵里ちゃん!!落ちるだろ!」
絵里ちゃんはベランダの柵の上に登っていた。
「○○、おんぶしてあげるよ」と凄い力でオレの体を引っ張り上げる。
「うぎゃ、、絵里ちゃん、ひょっとして飛ぶ気?」
「早く〜」と絵里ちゃんはオレを強引に背中に乗っける。。本気だな。。
「あ、愛ちゃん、詳しい話はまた後で…」
「じゃ〜んぷ!」
スタッ、ドサッ!
ひょぇえええ〜 一挙に隣の電信柱の上までジャンプした!
オレは必死になって絵里ちゃんの首に抱きついた。
「ほ〜ぷ」ひゅぅぅう、ドサッ!
「すて〜ぷ」ひゅぅぅぅう、ドサッ!
「じゃ〜んぷ!」ひゅぅぅぅぅぅう、ドサッ!
と、絵里ちゃんは次々と電信柱を渡り飛んで行く。
- 178 :サボリン:2003/10/09(木) 13:32
- 「え、絵里ちゃん、普通に帰ろうよ!」
「ほ〜ぷ、すて〜ぷ、じゃ〜んぷ!」
うぇっ、絵里ちゃんの背中で酔ってしまいそうだ。
「え、絵里ちゃ〜ん!」
「ほ〜ぷ」
「絵里ちゃんてば!!」
スタッ、といきなり電信柱の上で止まった。
ひゅぅぅぅうと上空の風が肌に冷たい。
止まったら止まったで余計高さを感じる。
「い、いきなり止まるな!」
「ねぇ、○○、絵里にもして」
「するって何を?」
「さっき、あの人にしてたみたいに口をつけて…」
「絵里ちゃん、、どっから見てたんだ?」
「してよ」
「わかった、後でするから、早く下ろしてくれェ!」
「今してよ」とオレの体を下ろして電線の上に立たせる。
「うわぁぁあ! オレは中国雑伎団じゃねーんだぞッ!」
絵里ちゃんに両脇を支えられてかろうじて立ってる。情けない格好だ。
「今してよ」と絵里ちゃんはオレを見つめる。
「わぁーったっ、わぁったから」
しょうがないから絵里ちゃんにキスをする。恐怖で雰囲気も何もない。
「さ、したぞ、降りて普通に帰ろうよ!」
「……なんともないね」と指をくわえる。
「どぉってことないさぁ、なんくるないさぁ!」
絵里ちゃんは左手一本ででオレの右手を持って支えてる。
体が左右にふらつくがなんとか持ちこたえる。
・・お、オレって結構バランス感覚いいのかな。
「絵里は○○がご主人様だったら良かったな」
「ケェーッ、セラッ、セラッ、っと、っと」
「……帰ろ」
と、絵里ちゃんはすばやくオレをおんぶして、また飛び始めた。
ひゅぅぅぅう、スタッ、ドサッ、
「ケェーッ、ケケッ、ケェーーーッ!」
ひゅぅぅう、ひゅぅぅぅう!
「ケェーッ、ケーレ!転回!コペルニクスッ!」
ひゅぅう、ひゅぅぅう、ひゅぅぅぅう!
- 179 :サボリン:2003/10/09(木) 13:32
-
絵里ちゃんの背中に乗ってあっという間に家に着いた。
ふう。生きてることってすばらしい。
生きてるだけでまるもうけとまでは思わないけどな。
「お帰りなさい、○○さん、ご飯できてますよ」
と紺野さんが玄関で迎えてくれた。
「あ、うん、ただいま…」
「亀ェ〜、な〜に突っ立ってんだァォ〜
さぁっさと向こう逝って手伝わんかヴォケがぁ!」
と紺野さんが絵里ちゃんを怒鳴りつける。
「…は〜い」と言って絵里ちゃんは台所に行ってしまった。
紺野さんと絵里ちゃんとオレと里沙とアヤカさんで夕食になった。
里沙はなんか随分無口になってしまった。大丈夫だろうか。
まあ、紺野さんに社会勉強させてもらってるんだから心配ない。
さて、とりあえず食事も無事に終わった。良かった。
久しぶりに落ち着いた夜が過ごせそうだ。
どうするかな。
1 ゆっくりと風呂にでも入るか
2 とりあえず部屋に行ってマターリするか
3 リビングでテレビでも見るかな
- 180 :名無し娘。:2003/10/09(木) 14:36
- Itと呼ばれた子ってとんでもない小説だよ哀ちゃん・・・_| ̄|○
3でお願いします
- 181 :名無し娘。:2003/10/09(木) 16:20
- 1で
- 182 :名無し娘。:2003/10/09(木) 18:37
- 2で
- 183 :名無し娘。:2003/10/09(木) 21:04
- 1
- 184 :名無し娘。:2003/10/09(木) 21:12
- 哀さんの暴走加減ワロタ
2で
- 185 :名無し娘。:2003/10/09(木) 23:24
- 1で亀さんの亀をハァハァ
- 186 :名無し娘。:2003/10/10(金) 02:27
- 漏れは2で。
- 187 :名無し娘。:2003/10/13(月) 22:09
- 2でおながい
- 188 :サボリン:2003/10/14(火) 12:29
-
とりあえず部屋に行ってマターリするか
ふう、ベッドは壊れているが、やっぱり自分の部屋が一番落ち着くな。
なんか親族以外の方が多いみたいだからな、この家は。
…知らず知らずのうちに気を遣っていたのかもしれない。。
オレは壊れたベッドに潜り込んでしばらくボーっとしていた。
ふと「○○〜」という小さな声がする。
誰の声だろ。この家は人が多すぎてわかんないや。。眠い。
「○○〜」よく聞くとベッドの下の方で声がする。
「だっ、だれ?」と起きあがったが、部屋には誰もいない。
・・・疲れてるんだな。オレ。。寝るか。。
「○○ーッ!ここだよーっ、○○〜」
ふと枕元で目を開けてみると、ベッドの脇で矢口先輩が
必死になってベッドを登ろうとしている。
・・矢口先輩、いくら小さいからってベッドぐらい登れるだろ。。
・・・幻覚か。。最近いろんなことがありすぎて疲れてるんだ。
「○○ーッ!助けてよーっ」
…あれ?再び目を開けてみると、そこには確かに矢口先輩がいた。
「や、矢口さん!」
ベッドの端で小さな矢口先輩がウニウニもがいていた。
「○○〜、上げてよ」
オレは両手で矢口先輩を持ち上げて膝の上に乗っけた。
「ど、どうしたの?矢口先輩、こんな小さくなっちゃって!」
- 189 :サボリン:2003/10/14(火) 12:29
-
「ふぇぇえん、おいらにもわかんないよ〜
あの後○○が追いかけてきてくれないから
おいら本気で電車に突っ込んだんだ!!
そして気づいたら、なっちの部屋にいて小さくなってたんだ!!」
と矢口先輩は泣きながら言う。
「そうかーなるほどー」
「なるほどじゃねー、おいらのこの体をどうしてくれるんだよっ!
おかげでなっちにもてあそばれて
野良猫と格闘させられるわ、お風呂でおぼれさせられるわ
ビートマニアでウサギ跳びで恋レボひかされるわ、大変だったんだ!
…首輪つけられて犬畜生の扱いを受けて、うっ、うぅ、
隙を見て逃げて、、必死の思いでここまで来たんだぞーっ!」
よく見ると矢口先輩はボロボロになった幼稚園の青い制服を着ている。
黄色い名札には「あべあさみ」と書かれているようだ。
「…そうか、大変だったんだね、
ここまで来たらもう安心だから落ち着きなよ」
「うぅ、○○〜」と矢口先輩は泣きながらオレの腹にしがみついてきた。
・・それにしても中途半端に小さくなったもんだなぁ。
身長50センチぐらいだろうか。幼稚園の制服がブカブカという程度。
こんな大きくちゃリカちゃんハウスにも入んないじゃないか。
胸ポケットに入れて学校につれて行くこともできないし、、
肩に乗っけて「こわくない」なんて言いつつ指を噛まれることもないな。
「う〜ん、困ったな〜。。
いったい何でこんなことになったんだろ?」
「んなこと、おいらにだってさっぱりわかんないよ!
これからおいらどうやって生きていけばいいんだよォ!」
「とりあえず安倍先輩がなんか知ってそうだな…」
「だめだっ!奴には近づくなっ!
…たとえ知ってたとしてもおとなしく吐くタマじゃねー」
「うーん、じゃぁどうすればいいんだ?
ご両親もそろそろ心配してるだろ?
明日から学校はどうするんだ??」
「……今、親いないんだ旅行中で」
「そうか…こんなことになっちゃって、、
オレにもどうしていいかわかんないよ…
取り敢えず誰かに相談した方がいいと思う」
1 とりあえず医者に診せてみよう
2 担任・女子柔道部顧問の中澤先生に相談
3 あ、あの飯田先輩ならなんとかしてくれるかも!
- 190 :名無し娘。:2003/10/14(火) 16:50
- 3で
- 191 :名無し娘。:2003/10/14(火) 16:56
- 元ネタがわからないがお医者さんごっこで1
- 192 :名無し娘。:2003/10/14(火) 17:49
- これはもしかして「南君の恋人」???
1で
- 193 :名無し娘。:2003/10/14(火) 19:03
- 3かな
- 194 :名無し娘。:2003/10/14(火) 21:45
- 3
- 195 :名無し娘。:2003/10/15(水) 08:49
- 2で
- 196 :サボリン:2003/10/15(水) 16:09
-
よし、担任・女子柔道部顧問の中澤先生に相談してみよう。
いざというときには頼りになる人だし。
「矢口さん、中澤先生に相談してみようよ
頼りになるし、学校のこととか親のこととか相談できるし」
「…そうだね、その辺のヤブ医者行くよりはいいかもね」
…といっても電話で相談しても信じてもらえるわけないし、
とにかく矢口先輩を見せに行かないとな。。
って、こんなロリっぽい服着て
顔がちょっと老けた女子高生で体が赤ん坊サイズな
矢口先輩を公共の場にさらすわけにはいかない。
とりあえずボストンバッグかなんかで運ぶか。
「矢口さん、とりあえずこの中に入って」
「うん」
「狭いけどがまんしてね」
バッグにバスタオルをひいて矢口先輩を中に入れた。
- 197 :サボリン:2003/10/15(水) 16:11
-
オレは矢口先輩の入った重いバッグを持って廊下を降りていった。
すると、運悪く1階に藤本が来ていた。
「よう、○○、元気かァ!」
「ああ…はい、元気です」
「なんだぁ、そのカッコ、旅行にでも行くのかぁ?」
「いやちょっと友達にマンガを返しに行くだけだよ」
「はーん、随分とエロ本ため込んだじゃねーか」バコッバコッ!
藤本が近づいてきて矢口先輩の入ったバックをボコボコ膝蹴りする。
「うぅ…」
「ちょっとやめろよ、人のなんだから!」
「それよりも○○、亀のアソコ確かめたか?」
と肩を組んで耳うちする。
「…うん、…確かにはえてたよ」
「だろ?…ちくしょう、
とんでもないもんひろっちまったぜ
…ま、もうしばらく置いてやってくれな」
「でも藤本が主人なんだから…やられるなんてことはないだろ」
「ま、よく考えたらそうなんだけどな、
…とにかく、このことは人に言うなよっ!
ふっ、亀のアレはいざというときに使えそうだからなァ」
と藤本がブキミに不敵な笑みを浮かべている。
「…オマエぇ、なに考えてんだよぉ」
「まぁ、いいや、さっさと行ってこいやッ」バコッ!
と矢口先輩の入ったバックをかかとで蹴ってくる。
「わー、わー、わかりますた。じゃ行ってきます」
オレは慌てて玄関を出た。
玄関を出てからバックを開けて見てみると
矢口先輩は既に泡を吹いて気を失っていた。
・・ヤヴァイな、中澤先生よりも医者に診せるべきかもなぁ。
でも医者に診せてコレが直るのか?…人体実験とかさせられるかも。。
とりあえず中澤先生に相談してみて医者に診せるか決めよう!
- 198 :サボリン:2003/10/15(水) 16:13
-
オレはあれこれ考えながら自転車をこいで
中澤先生のマンションまでたどり着いた。
が、よく考えるとオレ、一昨日は掃除さぼって昨日は居残る約束破って
おまけに今日は学校までさぼって……ベルを鳴らすのが恐くなってきた。
・・が、矢口先輩が第一だ。オートロックのベルを恐る恐る鳴らした。
「なんじゃぁ!」
「あ、夜分すみません□□です」
「おお、□□かいな、あがれや」
と言って結構簡単にドアを開けてくれた。
エレベータに乗って11階に向かう。結構上の方に住んでんだなぁ。
先生の部屋のインターホンを押すと即座にドアが開いた。
「なんやぁ、□□ッ、おそいやないかぁ!」
「すみません、実は…」
「なんや、その荷物は?」
ん?中澤先生の目が泳いでるな。…酔ってんのか?
「それが、あの…」
「なんや、ワレ、泊まるつもりかいな、え?」
「いや、そうじゃなくて…」
「家出か、あかんなぁ、ってワレ、ワシのとこなら大丈夫思ったんか?
30過ぎの独身女やから簡単に泊まらせてくれる思うたんか?
そうかぁ、ワシも甘く見られたもんやわぁ、
はぁん、あわよくばさびしい教師と一発やっちまうかって魂胆か?
あん?□□ゥ…三十路の独身女をなめんなよォオ!
ワシんだってプライドっつーもんがあるんじゃあ!ゴルァ!!」
- 199 :サボリン:2003/10/15(水) 16:14
-
・・やばいな。完全に酔ってるじゃん。
こんなんじゃ矢口先輩を見せても無駄だ。
「あ、ごめん、ゆゆたん、出直すよ、それじゃ」
と帰ろうとしたら、急に袖をつかまれて
「待ってぇや!
…待ってぇ、お願いや
ウチが悪かったわ、堪忍してぇや
さみしいんやわぁ、体が夜泣きするんやぁ
慰みもんで結構や、抱いてやってくれやぁ!」
「な、なに言ってんですか!
だから、そんなつもりじゃないですって!!」
「なぁ、□□ぅ、後生やぁ、恥かかせんでぇ〜
ウチを助ける思うて、なぁ、据え膳食わぬはなんたらやでぇ
…はっ、それともなにかぁ、ひやかしに来ただけかいな、え!?
そんなにウチには魅力ないかぁ、三十路三十路みんなしてバカにしてぇ…」
中澤先生は涙をボロボロ流してオレの袖で鼻をかんでいた。。きたねぇな。
「ちょっと、ゆゆた〜ん、酔いすぎだって」
「なぁ、帰らんといてぇ、あんたぁ、あんたぁ!」
だーっ、隣の人が出てきそうなくらい大きな泣き声だ。
「わーった、帰らないから、ね? 静かにしよ、ゆゆたん」
「ホンマかぁ…」
「とにかく、中に入ろうよ」
オレは重いバックと中澤先生を引きずって何とか部屋に入れた。
- 200 :サボリン:2003/10/15(水) 16:15
-
オレは自転車をこいで来た疲労と今のごたごたの疲労で
玄関に座り込んでしまった。すると中澤先生が
「□□ぅ、さっきはきつー言ってすまんかったなぁ」
と言って抱きついてくる。
「ちょっ…」
避ける間もなく中澤先生のキスを受けた。
即座に容赦なくれろれろと舌を入れてくる。
あ、あぁ、コレが、大人のキスかぁ。。
「って、ゆゆたん!!」
「照れることないでぇ
今日は出来そうもないくらいなこと、おねだりしてくれてええねんで」
「…で、出来そうもないくらいなことって、
あんなことや、こんなことも〜?」
「そうやぁ、あんなことも、こ〜んなことも。
今日はウチ□□の言いなりや、なんでもするでぇ〜」
1 「じゃぁ、ゆ、ゆゆたんの脇の下の匂いを嗅ぎたい」
2 「じゃぁ、ゆ、ゆ、ゆゆたんの爪を磨かせてほしい」
3 「じゃぁ、ゆゆたんの制服姿が見たいな、
制服でオレとこれからデートすんだぞ〜できるかぁ!
映画館に行って映画が始まったら下で……声を出したらダメだぞっ」
4 「じゃぁ、ゆゆたん、これからコンビニに、お、おでんを買いに行って。
で、オレはその後をつ、つけるから、気づかないふりをして歩いてて。
で、公園まで来たら襲うから、『痴漢!』と言ってはたいてほ、ほしい」
5 「じゃぁ、ゆゆたん、---(読者リクエスト)---してほしい!」
- 201 :名無し娘。:2003/10/15(水) 16:32
- 5で俺のニークロ並みのナックルボールを受けてほしい
- 202 :名無し娘。:2003/10/15(水) 23:13
- 5で一緒に裸になってベッドに上り下りしながらケツをバンバン叩く
- 203 :名無し娘。:2003/10/15(水) 23:26
- 5でバハラタへ通じる道を開いてほしい
- 204 :名無し娘。:2003/10/16(木) 00:04
- 5で矢口先輩をなんとかしてほしい
- 205 :名無し娘。:2003/10/16(木) 00:15
- 5でファイズのベルトで俺を倒して欲しい。
- 206 :名無し娘。:2003/10/16(木) 01:00
- 5でジャイアンをこらしめる道具を出して欲しい
- 207 :名無し娘。:2003/10/16(木) 02:34
- 5で一緒に大威震八連制覇に出場してほしい。
- 208 :名無し娘。:2003/10/16(木) 03:05
- 5で加護ちゃんを誘拐してきてほしい
- 209 :名無し娘。:2003/10/16(木) 12:23
- 選択人の中にたっくんがまじっとるな・・・
5でなっちゃんのCMにでてた子の苗字は星井
- 210 :名無し娘。:2003/10/16(木) 12:27
- 5で、ひょっこりひょうたん島の振り付けを教えて欲しい
- 211 :名無し娘。:2003/10/16(木) 13:16
- 5で魔人ブゥを倒すために俺とフュージョンしてほしい
- 212 :サボリン:2003/10/16(木) 22:08
-
「じゃぁ、ゆゆたん、か、加護ちゃんを誘拐してきてほしい!」
「…ぅ、なんじゃあ、ワレ、この期に及んで『加護ちゃん』かぁ!
ちくしょう、お仕置きじゃぁ、お仕置きしちゃるでぇ、こっち来ィ!」
と中澤先生は急に態度を変えて、襟首をつかんでオレを引っ張る。
「いててて、ゆゆたん、冗談だよっ!」
「へっ、冗談は加護の激太りだけにしとけよゴルァ!」
と、「うぅ〜、○○〜」と矢口先輩の声がする。目が覚めたのか?
「…なんじゃぁ?」
「だからぁ、矢口先輩が大変なんだって!」
オレは慌ててバッグを開けて矢口先輩を取り出した。
「ほぇえ〜、ヤグチがどうしたって?」
「ほらっ!矢口先輩がこんなに小さくなっちゃったんだ!」
オレは矢口先輩を抱き上げて中澤先生に見せた。
「うぅ〜、ひどいよ○○ぅ、苦しくて死にそうだったんだぞっ
あ、裕ちゃん、助けて〜、おいらこんな小さくなっちゃったんだよ〜」
と矢口先輩は中澤先生の足に抱きついていった。
ちょうど膝あたりに頭がきて先生を見上げていた。
中澤先生は信じられないといった目つきで
矢口先輩をマジマジと見ながらしゃがみ込んだ。
- 213 :サボリン:2003/10/16(木) 22:08
-
「…だから、ワレ、冗談は加護の激太りだけにしとけと、、
・・・はゎゃ・・ヤ、ヤグちぃ〜!!」
中澤先生は矢口先輩をギュゥゥっと胸に抱きしめた。
「キャハハ! 裕ちゃん、苦しいよっ」
矢口先輩は必死に首の角度を変えて呼吸している。
「ヤグちぃ〜、ヤグチやないかぁ」
と、矢口先輩を片手で抱いて胸や股間を指でいじくりまわす。
「キャハハ! 裕ちゃんくすぐったいよっ、あん、やめてよ」
矢口先輩は真っ赤な顔をして体をひねらせて抵抗していた。
中澤先生は今度は矢口先輩を持ち上げて
「ヤグちぃ〜、会いたかったわ〜ヤグちぃ〜」
といいながら矢口先輩にキスをし、しまいには頬をれろれろなめていた。
「キャハハ! っておい! この年増ッ!
くせーだろ、やめろっ!やめろっつってんだろ!」バスッ、バスッ!
と矢口先輩は小さな手で中澤先生の頬を必死で殴っていた。
「あいた、あいた、…ウチも肌の張りがなくなってきたなぁ」
矢口先輩の顔は既に中澤先生の唾液でびちょびちょだった。
「ちくしょう、くせー唾液が酒に加齢臭プラスで3倍くせーぜ」
「…うぅ、ヤグチまでそんなこと言うんかぁ
うぇぇん、ウチのヤグチが反抗期やぁ、悪い子になってもうたぁ!」
と言って中澤先生が泣き出す。
「ったく、裕ちゃんは酔うとしつっこいんだよなぁ」
「ヤグちぃ〜、ウチが悪かったでぇ、堪忍やぁ」
「んなことより、裕ちゃん、少しは驚けよっ、この状況にィ!」
「ん?」
- 214 :サボリン:2003/10/16(木) 22:09
-
「だからぁ、おいらがこんなに小さくなっちゃってんだよォ!」
「…なにか問題でも?」
「…くぁあ!裕ちゃんなんかに相談しようとしたおいらがバカだった!
○○、他を当たろうよ」
「う、うん」
矢口先輩は中澤先生の手をなんとか振り切ってプニプニ歩き出した。
「ヤグちぃ〜、どこ行くんやぁ
ウチは酔ってても頭は冷めとるでぇ
そおんな体して、他に誰に相談する言うねん」
「……」
「そやろ、行くあてないやろ
これは神様の思し召しや、ヤグチ、ウチと一緒に暮らそうや」
「どこで暮らすとかじゃなくて
おいらは、まずこの体を元に戻したいんだよ!」
「せやから、焦ってもしかたなかろ
ウチとゆっくり考えていこうや、
とりあえずその汚れた体、洗おうやないか」
と言ってまた矢口先輩をつかんで服をぬがし始める。
「ちょっと、裕ちゃん、○○が見てるじゃん、やめてよっ」
「ほぉれ、いい子だねぇ〜」
「裕ちゃん!やっぱり酔ってるでしょ!」
抵抗むなしく、矢口先輩は全裸にさせられて風呂場に運ばれていった。
「さぁ、真里ちゃ〜ん、お風呂入りまちょうね〜」
「なんちゅう、現実感のないオバハンやっ、
コラッ胸をもむな、…あぁ!
…っ、助けて〜○○〜!」
「…ゆゆたん、オレどうしようか?」
「あ、□□、まだいたんか
ヤグチはウチに任しときぃ、さぁ帰った帰った」
「…だ、大丈夫?」
「大丈夫やっ、食ったりせーへんから、たぶん」
「……学校とかどうするつもり?」
「ウチにまかしとき、ウチがちゃんとヤグチを元通りにしてやるで!」
「……ん〜じゃ、、帰ろうかなぁ」
「まかしとき、ほな、明日な、遅刻すんなよ〜」
と言って中澤先生は風呂場に入っていってしまった。
「○○〜、帰るなぁ、○○〜」小さく矢口先輩の声が響いていた。
・・・ホントに大丈夫かな。。
1 矢口先輩が心配だ、風呂からあがるまで待っていよう。
2 なんか面倒になってきたな。中澤先生に任せて帰ろう。
- 215 :名無し娘。:2003/10/16(木) 22:38
- 結局無難なところに落ち着いちまったのかい2で
- 216 :名無し娘。:2003/10/16(木) 23:02
- 1だが2人に見えないよう隠れてて欲しい
- 217 :名無し娘。:2003/10/16(木) 23:46
- 1でお風呂の実況を、矢口先輩が心配です。
- 218 :名無し娘。:2003/10/17(金) 07:16
- 1で、待つのは風呂場のドアの前がベストでぇーすッ!
その間…、鍵穴に目をちかづけるのはいけないことしょおーーーか〜〜〜〜〜!?
- 219 :名無し娘。:2003/10/17(金) 18:00
- >>218はなにを言ってるんでしょうか?
1で
- 220 :名無し娘。:2003/10/17(金) 19:54
- 1
- 221 :名無し娘。:2003/10/17(金) 22:16
- >>219
ジョジョ第2部を読めばわかるさ。
- 222 :名無し娘。:2003/10/20(月) 17:16
- <丶`∀´>2だ
- 223 :サボリン:2003/10/22(水) 14:29
-
・・疲れた。なんか面倒になってきた。マジ帰るか。。
オレは矢口先輩を中澤先生に任せて一人で部屋を出た。
家に着くとどうやら藤本はもう帰った後で
里沙とアヤカさんが後かたづけをしていた。
紺野さんも絵里ちゃんもそれぞれの部屋にいるらしい。
オレはさっさと風呂をすませて自分の部屋に入り、
ふと、さっき矢口先輩を運んだバックを片づけようとした。
と、ちゃら〜ん、とバッグの中から何かが落ちてきた。
「・・ん?なんだこれ?」
ブルーの綺麗な石がつるされたネックレスだ。
2センチくらいの大きさの石に「A」と刻まれていた。
・・安倍先輩のかな?? ま、明日あたり矢口先輩に聞いてみよう。
オレは久しぶりにゆっくりと睡眠をとることにした。
- 224 :サボリン:2003/10/22(水) 14:31
-
4日目。
う〜ん、久しぶりによく寝た。
・・今日も学校かぁ、面倒だな。
しかし家にいてもすることないし行くか。
準備をすませて玄関に向かうと絵里ちゃんが待っていた。
「これ、絵里が作ったの、よかったら食べて」
とお弁当を差し出された。
「あ、ありがと〜、助かるよ〜」
母が失踪してからというもの、弁当なんて初めてだ。
「初めて作ったから、うまくできてるかわかんないけど…」
「ううん、絵里ちゃんが作ったなら美味しいに決まってる!」
「…やだもう」と言って絵里ちゃんは体をクネクネさせる。
「ホントありがと、…じゃ、いってくるよ」
「うん、いってらっしゃい、早く帰ってきてねっ」
と絵里ちゃんが頬にキスをする。
「あは、急になんだよ、照れるじゃん、こいつう」
とオレは絵里ちゃんのオデコを軽くデコピン。
…ふと横を見ると、口をあんぐりと開けて
紺野さんと里沙がこっちを見ていた。
「・・・亀ェ…」
「いやん、えりりん、逃げるん!」
絵里ちゃんはすばやく5段飛びで階段を登っていった。
「すみません、○○さん、亀が調子乗ってるみたいで」
「いや、ふざけてるだけだから、
徐々に慣れてきたみたいで良かったね」
- 225 :サボリン:2003/10/22(水) 14:31
-
なんて話をしながら玄関を出た。
・・今日はさすがに矢口先輩は待っていないようだ。
里沙の自転車の後ろに揺られる紺野さんを見送りながら
マターリと歩いていると、後ろからいつもの声がする。
「よ〜、○○ぅ〜」
背後から頭部に迫った鞄をバシッと受け止めた。
「おはよう、ひとみ」
最近藤本やその他に鍛えられて瞬発力が良くなったらしい。
ひとみは意外な顔をしてオレの横を歩き始めた。
「あっれ〜、○○ぅ、冴えてるなッ!」
とひとみは今度は足を引っかけようとしたが、
オレはそれもヒュンとすばやくかわした。
「ふん、そういつもいつも引っかかってたまるか」
オレはひとみを見下して笑った。
「…ちくしょう!」バコッ!
「くはッ!」…脇腹をグーで殴られ、オレはその場にうずくまった。
「…ぅオマエぇ・・やることがストレートすぎないか…」
「あははは!ごっめーん!」
そう言いながらひとみは走っていってしまった。
くそ、ひとみめ。
- 226 :サボリン:2003/10/22(水) 14:32
-
なんとか学校にたどり着いた。
久しぶりにホームルームの前、時間通りに到着した。
・・・中澤先生、あの後どうしたかな。。
ガラガラッ
「おっはよー、みんな元気かぁ!
お、□□ぅ、めずらしくちゃんと来とるな」
「はぁ、おはようございます」
「うむ。
さ、今日はみんなに転校生を紹介するで〜」
「えー!!」「でじまー!?」という声が教室中に響き渡る。
「矢口真里男くん、だ!」
と、中澤先生はおもむろにバッグから矢口先輩を出した。
「おお!」と教室中から感嘆の声。矢口先輩は紺の半袖半ズボンで、
私立小学校の制服みたいなきちんとした服装。
スッと教壇の上に立ち上がり
「矢口真理男です、みなさんよろしくお願いしますっ」
と言ってペコリと頭を下げた。 か、かわいぃ〜。。
って、中澤先生!! みんなにばらしてどーすんだよっ!!
「え〜、矢口真理男くんは家庭の事情で
今、先生の家に預かっている。みんな仲良くするように。
いじめたりしたら先生が承知せーへんでー」
そう言って中澤先生はオレにウィンクして来た。
「どうや」という感じで、なんか勝ち誇ってるようなウィンクだが、、
全然問題解決してねーぞ。むしろ事態は悪い方向に、、
って、あれ?…なにげに矢口先輩、みんなと和んでる。。
「真理男くーん、どこから来たの?」
と石川さんが話しかけて、みんなが矢口先輩のまわりに集まって
質問ぜめしている。・・このクラスのヤツらがバカで良かったな。
身長50センチの男装老け気味ロリ顔小学生が転校してきて
違和感なく対応してるぞ。むしろ人気者だ。
- 227 :サボリン:2003/10/22(水) 14:33
-
「真理男くんは、どこの席がええやろかぁ」
「ハイハイ!梨華の隣がいいで〜す」
「そやな〜、藤本はほとんど学校に来ないから
しばらくはそこでええやろ」
「やったー、梨華、嬉しみ〜
真理男くん、よろしくネッ!」
「うん、梨華ちゃん、ヨロシコ!」
と言って矢口先輩は藤本の席にちょこんと座った。
「あっれ〜、おいら、椅子に座ると机で前が見えないな〜」
「じゃ、梨華の膝の上に座りなよ」
「え〜、悪いねぇ、じゃ遠慮なく」
と言って靴を脱いで石川さんの腿の上に乗っかる矢口先輩。
「キャハハ、梨華ちゃん、くすぐったいよ〜」
石川さんは矢口先輩をだっこして嬉しそうにじゃれていた。。
…なんて感じで何事もなく授業は進み、昼休みになった。
矢口先輩もやっとクラスのみんなの質問ぜめから解放されて
オレのそばにやってきた。
「どう?○○、この格好」
「う、うん、似合ってるね」
「へへ、裕ちゃんが作ってくれたんだ。
誰もおいらのこと気づいてないみたいだね」
「…そうだね」
・・単にみんな3年の矢口先輩のことを知らなかっただけだよな。。
- 228 :サボリン:2003/10/22(水) 14:34
-
「あれ〜、真理男くん、もう□□くんと友達になったの〜?」
と言って石川さんが寄ってくる。
「うん、そうなんだ、あ、石川さんも□□と一緒に飯にしよーぜ」
と、矢口先輩はオレの机の上に乗って弁当を広げ始める。
「いいわね、でも、□□くんは、お弁当じゃないでしょ?」
「あ、オレ、今日は弁当なんだ、妹が作ってくれて」
「そう、じゃ、ちょうどいいわね」
石川さんは俺の隣の席に座り、3人で弁当を食べることにした。
と、フタを開けてビックリ。
卵のそぼろごはんの真ん中に桜でんぶでハートマーク。
その上段にはタコ型揚げウィンナーと牛肉の八幡巻き、
輪切りの緑・黄・赤の3色ピーマンとハート形にんじんのバター炒め。
その横にレタス畑に囲まれたプチトマトが二つと黄色の星形つま楊枝。。
「はうぁ!」…目がチラチラしてテンカン起こしそうだ。。
「あっら〜、□□くんの妹さんって□□くんにぞっこんなのね」と石川さん。
「…う、うん、まあ」
「……」なんか矢口先輩がにらんでいる。ヤバイな。
「さ、ま、真理男、食べようぜ〜」
「いただきま〜す」
「……」
オレは牛肉の八幡巻きから一口、もぐもぐ、、ウマー!!、
…絵里ちゃん、シャワーの入り方も知らなかったくせに料理の腕前は凄いな。
なんてオレが顔を崩してにやけて食ってると、
なおも矢口先輩がにらんできてマズイ空気が流れた。
- 229 :サボリン:2003/10/22(水) 14:35
-
と、そこへ
ガラガラッ
「ちーす、このクラスにかわゆい男の子が転校してきたってねー!」
と安倍先輩が入ってきた。
「どこかな、どこかな、あれ、かわいい」
と矢口先輩を抱き上げた。矢口先輩は苦笑いをしたままおとなしくしている。
「ぼく〜、お名前なんていうの?」
「…矢口真理男って言うんだ、よろしくねっお姉ちゃん!」
「よろしく〜、かわいいお洋服でちゅね〜」
「キャハハ、お姉さんのほっぺもふっくらしててかわいい」
二人は不気味な笑顔を作ってにらみ合っていた。
「安倍先輩、なにしに来たんですか?」
「そんな言い方ないべ〜、
なっちも□□くんと一緒にお弁当食べようと思っただけだべさ」
と言ってオレを見つめる安倍先輩はいつもと違った雰囲気だ。
あ、そうか、制服を着てるせいか。。
…今まで柔道着姿の安倍先輩しか見たことなかったかも。
「あ、安倍先輩、制服が結構似合うんだね」
「やだぁ、いきなり何をいいだすんだべ、□□くんは〜
そんなこと言われたら、なっちは照れてしまって〜」
と、急に矢口先輩を両手で持ち上げて
「どーすればいいんだべかぁ!!」ヒュゥウ!
いきなり矢口先輩を空中に放り投げた。
「ほうれ、たかい、たかーい」ヒュゥ、ヒュゥウ!
と言いながら何回も矢口先輩を空中に放り投げていた。
「キャハハ、やめてよお姉さん!」
と言って笑いつつも矢口先輩は顔が引きつっていた。
- 230 :サボリン:2003/10/22(水) 14:36
-
「ちょっと安倍先輩、怖がってるじゃん!」
「ん?」
と安倍先輩は急にこっちに顔を向けて、目を離し、ドカッ!!
「うぎゃ!」と、矢口先輩が後ろで床に激突していた。
「はれぇ、□□くんのせいで真理男くんが落ちてしまったべ
だいじょぶかぁ?」と矢口先輩のそばに駆け寄る。
「キャハハ、気にしないでよお姉ちゃん、大丈夫」
と矢口先輩は背中に手を伸ばし
「なわけねーだろっゴルァ!!」バリバリバリッ!
小型スタンガンで安倍先輩が感電していた。
「はうっ、はう、はう」
矢口先輩はうずくまる安倍先輩にボコボコ蹴りを入れつつ
制服の中に何かを入れて素早く離れた。
と、バチバチバチッ、パンパン、パパンッ!
と爆竹が安倍先輩の制服の中で鳴り始め、辺りが煙に包まれた。
「はうっ、はう、はう」
安倍先輩はひたすらもがいていたが、やがて起きあがって
「ま、真理男く〜ん、面白い遊びを知ってるんだねぇ〜!」
と言って破れた制服を脱ぎ捨て、矢口先輩に近寄ろうとする。
「あれェ?火薬が足りなかったかなぁ〜
久しぶりに豚の丸焼きが食えると思ったのになァ!」
「…真理男くん、許さないべ」
「へっ、豚ァ、豚ァ、ここまで来れるもんなら来てみやがれ豚ァ!」
と言いながら矢口先輩はぴょんぴょんと巧みに机の上をジャンプして
ベランダの柵の上までたどり着き、
「あばよォ、豚、この続きはまた後でなぁ!」
と言ってベランダから飛び降りて行った。
おい、ここは4階だぞっ、矢口先輩!!
あわてて下を見てみると、
パラシュートで華麗に舞ってる矢口先輩が笑って手を振っていた。。
・・・小さくなってからの矢口先輩は
ますます人間離れしていくような気がする。
「ちくしょー、こしゃくな技を使いおって」
と言いながら安倍先輩は教室を出て行った。
「真理男くん、かっこいい〜」
石川さんはベランダに出て矢口先輩を見ながら目を輝かせていた。
- 231 :サボリン:2003/10/22(水) 14:37
-
午後の授業が始まる頃に矢口先輩は無事に帰ってきた。良かった。
で、午後の授業も終わり放課後だ。
さて、今日はどうするか。
矢口先輩があれじゃ、部活は事実上休部だしなぁ。
そう言えば今日は平家みちよのベストアルバム発売日なんだよなぁ。
・・買いに行こうかな。
ん、向こうから矢口先輩を抱いた石川さんが寄ってくるぞ。
「□□くん、一緒に帰ろ」
1 石川さん、矢口先輩と一緒に帰る
2 一人で隣町まで買い物に行く
3 そうだ、昨日のこと、愛ちゃんに謝らなきゃ
- 232 :名無し娘。:2003/10/22(水) 17:41
- おもしれえ!他のときめき系とは違うな
で、2で
- 233 :名無し娘。:2003/10/22(水) 18:57
- 安倍矢口が絡むといい感じにノッてくるな3
- 234 :名無し娘。:2003/10/22(水) 20:20
- 1
- 235 :名無し娘。:2003/10/22(水) 21:28
- 2で
- 236 :名無し娘。:2003/10/22(水) 22:15
- 3で
- 237 :名無し娘。:2003/10/22(水) 22:50
- 3だな
- 238 :名無し娘。:2003/10/24(金) 00:31
- う〜ん、面白い! 3で
- 239 :名無し娘。:2003/10/24(金) 01:20
- 1で
- 240 :サボリン:2003/10/25(土) 19:08
-
そうだ、昨日のこと、愛ちゃんに謝らなきゃ。
「ごめん、石川さん、今日ちょっと用事があって」
「え〜、そんなぁ、梨華、悲しみ〜」
「石川さん、せっかくだから真理男と二人でデートでもしてきなよ」
「……」何も言わずに矢口先輩がにらんでいる。。
「じゃ、そう言うことで、また明日!」
と言ってオレはすばやく教室を出て音楽室に向かった。
・・矢口先輩と一緒にいると、ときどき疲れるんだよなぁ。
音楽室に着き、ドアを開けてみたが、そこには誰もいない。
あれ?今日は合唱部休みかなぁ。。と、
ドカッ!!
突然、背後から強烈な膝カックンを食らってオレはその場に突っ伏した。
誰かが背中に乗って両手を後ろで押さえられ、頭を床に押しつけられる。
「だれれすか?」
「うぅ…」
「なんの騒ぎやぁ!」と、奥から誰かが出てきた。
「しんぬーしゃれす!」
「…侵入者て、のの、あんたが鍵し忘れたんやろ?」
「…あ、そうれした、ごめんれす」
「ホンマに使えんなぁ」
と言ってその子はオレの髪の毛をつかんで顔を上げさせる。
「なんやぁ、里沙ちゃんの兄ちゃんやないか!」
「か、加護ちゃん!」
「里沙ちゃんのお兄ちゃん!?」
「加護ちゃん、これはどういうことだよっ!」
「…のの、離してやりぃ」と言って頭を抱える。
辻ちゃんが背中をどいてくれてやっと自由になれた。
「…はぁ、痛かった。…二人とも何やってんのさ?」
「ひみつれす」
「のの、これ以上邪魔が入らんよう、さっさと鍵しめろや」
「あい」と言って辻ちゃんがドアの鍵を閉める。
- 241 :サボリン:2003/10/25(土) 19:09
-
「仕方ない、兄さんにも手伝ってもらおか
兄さんには借りもあるし、分け前ははずむで」
「な、なんの話だよ」
「詳しい話はタカハシが帰って来てからや」
と、ドアをコンコンとノックする音。
「タカハシ!」と加護ちゃんが言うと
「え、笑顔汚い」という声がドアの向こうからする。
「加護亜依!」
「ハゲ、ハゲ…激しくかわいい!」
「…よし、入れや」と言って加護ちゃんが鍵を開ける。
と、ドアを開けて愛ちゃんが入ってきた。
「遅いやねーか、タカハシ!」
「すんません」
「首尾は?」
「へぇ、なんとか」
「ブツは?」
「へぇ、ここに」
と言って愛ちゃんはアタッシュケースを加護ちゃんに手渡した。
「ようやった」
と加護ちゃんがアタッシュケースを開けると
中には白い粉が入ったビニール袋がびっしりと。。
「のの、準備せえ!」
「…あい、…どんくらいで試すんれすか?」
「これや」と言って加護ちゃんは右手で5本指を立てる。
「…ご、五百れすか?…大丈夫れすか?」
「アホ、うちをなめんなよ、グラム打ったって死にゃせんわ!」
「……あい、わかりますた」
辻ちゃんは袋を一つとって窓際で試験管をいじりだした。
- 242 :サボリン:2003/10/25(土) 19:10
-
「か、加護ちゃん…これって」
「ヒロポンや、…うちの友達にミカってメリケン人がおっての
そいつがダニエルっつー兄弟の腹切って、中に詰めて運んで来たんや
…それが不幸な事故でのぅ、腹ん中の袋の一つが割れてしまっての
あと少しってところでダニエルは血の涙を流して逝っちまったんや
ミカはショックで稼業から足を洗う決心をしたんやが…
上から認められそうもなくてのう、悩んでおったんや、
そこでうちがブツを安う引き受けるかわりに、ミカを逃がしてやったんや」
「……」
「とゆうても、うちにだってこんな大量なブツ、
さばききれるはずあらへん、んで、これから斉藤さんつー
ここいらの元締めにまとめて引き取ってもらうところや
でも相手が斉藤さんやからなぁ…下手なブツ納めたら首が飛ぶ
つーことで今からうちが直々に純度の鑑定とくらぁ」
「あいぼん、準備できたのれす」と言って辻ちゃんが注射器を差し出す。
「ちょちょ、ちょっと加護ちゃん、高校生がいけないよ!」
「兄さんは黙っててもらおうかの!
うちもここが勝負時や、
コイツで儲けて父ちゃんをムショから出して
ののと一緒に高飛びや!」
と言って右肩を出して紐を肩に巻き始めた。
脇の下の方には青い痣が見えた。
「くそぅ、しばらくやってなくて太っちまったからなァ
血管が出てこねぇ、タカハシ!手伝えや!」
「へぇ」と言って愛ちゃんが加護ちゃんの肩を強く縛る。
「タカハシ、覚えとくとええで、
夏も長袖着るような恥ずかしいマネしとうなかったら
こうやって脇の下から入れるんや」
「へぇ」
「ほな、イクでぇ!」
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