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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜

1 :名無し娘。:2003/09/09(火) 18:55
前スレ

俺と娘。の夢物語
http://teri.2ch.net/mor2/kako/977/977128657.html
俺と娘。の夢物語〜第2章〜
http://teri.2ch.net/mor2/kako/986/986831774.html
俺と娘。の夢物語〜第3章〜
http://www.metroports.com/test/read.cgi/morning/1004618557/

このスレを狩と共に終わらせてしまうのは、
余りにも惜しい。

136 :名無し娘。:2003/11/24(月) 14:42
(*´Д`)モエー

137 :名無し娘。:2003/11/25(火) 01:29
>>134
れいなタン何言ってんのかさっぱりわからんw
ワロタよ

138 :名無し娘。:2003/11/25(火) 01:46
>>137
おそらく「変な事言って(つぶやいて)、(みんなを)怖がらせたらダメですよ」かと。

139 :名無し娘。:2003/11/25(火) 11:19
辻ちゃんと紺ちゃんとまこっちゃんとまめさんが楽しそうにおしゃべりしている。
どうやらまたお泊まり会でもするみたいで、とても楽しそうでこちらまで楽しい気分にってくる。
あっ、連れションに行っちゃった。もうすこし聞き耳立てていたかった気もするけど盗み聞きはよくないか。

「・・ペラ。・・カリカリ。・・ペラ」
部屋の隅っこのほうから何か聞こえてきたので振り返ってみた。
「えーと完了形の・・時を意味する・・副詞・・いけない。。?わからんガシ・・」
高橋の愛ちゃんが一生懸命本を読みながらノートを取っているみたいだ。

「愛ちゃん、なにやってるの?」声をかけて見ると
「えっ、いや、寂し、いや、ヅカはもうあきらめたけど、え、そうじゃなくて、
受験とかじゃなくて、いや、仲間はずれだから早稲田で見返して、いや・・」
何を支離滅裂な事を言ってるんだろう。
「いや、別に、誕生日がどうとかでは、、ちっとも寂しくない、、ガシ。見返してやるガシ。
娘。一の頭脳派になるガシ!こんちゃんだって所詮中卒ガシ!!哀は!哀は!!」

愛ちゃんがんばれ

140 :名無し娘。:2003/11/27(木) 01:21
新展開だな。広末の二の舞になるなよ。

141 :とある夢見男1号:2003/11/30(日) 03:44

今日、帰り道が、飯田さんと一緒になった。

「あ、ここで今日の晩御飯買うんで。それじゃあ、お疲れさまでした」
交差点にあるコンビニの前にさしかかったところで、そう僕は飯田さんに挨拶する。
すると、飯田さんは少し困ったような顔をして、こう言った。
「・・・そっかー、一人暮らしだもんね。・・・う〜〜ん、どうしよっかな・・・」
しばらく一人で考え込む飯田さん。信号が2回変わったところで、ようやく口を開いた。
「・・・よし! 今からカオリの家おいで。たまにはちゃんとしたもの食べないと」
「ええっ!? マジですか!?」
突然のことに、僕は思わず素っ頓狂な声を出してしまう。
「何よー。そんなにびっくりすることないじゃん」
「・・・いや、びっくりしますよ・・・」
「そうかなー? カオリ、料理得意なんだけどなー」
ちょっと会話がズレたような気もしたけれど、せっかくなので僕は飯田さんの言葉に甘えることにした。

「・・・おじゃましまーす」
「はは、そんなに遠慮しないでよ」
玄関でいつもより丁寧に靴を脱ぎ部屋へ入ると、女の人の部屋らしい、ふわっと何かいい香りが鼻をくすぐる。
「ちょっと待っててね。すぐ用意するから」
そう言って、飯田さんは奥のキッチンへ入っていった。
部屋の隅にあるシンプルなデザインのオーディオからは、どこかの国の音楽が流れている。
待っている間、僕は、部屋の所々に飾られている絵をぼんやりと眺めていた。

「お待たせー」
その声にふと我に返ると、飯田さんがほわんと湯気の立つお盆を運んでいる。
「わ、うまそー」
目の前に置かれた、大きな野菜がたっぷり入ったクリームシチューに、僕は思わず身を乗り出した。
「でしょ? 特にジャガイモは先週北海道から送られてきたやつだから、おいしいよー」
僕のリアクションに、そう言って飯田さんは嬉しそうに目を細めながらパンやサラダをテーブルに並べている。
「「いただきまーす」」
飯田さんと向かい合わせに座った僕は、遠慮なく目の前の料理を御馳走になることにした。

142 :とある夢見男1号:2003/11/30(日) 04:16
>>141 の続きです。

「ふふ。それにしても、たくさん食べたねー」
食後のコーヒーを口にしながら、そう言って飯田さんはおかしそうに笑う。
あれから、結局何度もおかわりした僕は、シチューの鍋を空っぽにしてしまった。
「すいません。でも、すっごいおいしかったんで」
「ありがと。一度の食事でお鍋が洗えるって、何か気持ちいいよ。いっつも残るからさ」
そう言うと、飯田さんは嬉しそうに微笑む。それからしばらく、2人でコーヒーを飲みながら他愛のない話をしていた。

「あ、もうこんな時間・・・」
その時、時計を見た飯田さんがそう呟く。確かにもうそろそろ帰る時間になっていた。
「今なら電車、まだ大丈夫?」
「はい、全然大丈夫ですよ。それじゃあ、今日はほんとにごちそうさまでした」
そう飯田さんにお礼を言うと、僕は荷物を持って立ち上がる。と、その時。
「ねえ」
飯田さんが、立ち上がった僕を見上げるように、ぽつりと呟いた。
「もし、カオリが『帰らないで』ってお願いしたら、ずっと一緒に居てくれる?」

「・・・・・・・・・」
その瞬間、僕は固まってしまったように呆然と飯田さんの大きな瞳を見つめてしまう。
飯田さんも同じように僕を見つめ返している・・・・・・かに見えた。
「・・・・・・・・・ふふっ、あははっ、冗談だよー。何かドラマみたいだったっしょ?」
そう言って、飯田さんはおかしそうにケラケラと笑う。
「そのうち、ほんとにこういう場面に出くわすかもしれないんだから、そん時はそんな『ぽかん』って顔しちゃダメだよ」
立ち上がった飯田さんは、僕の顔を覗き込むようにそう言うと、僕のおでこをつんっと突付いた。

「おやすみー。明日もいろいろあるから、早く寝るんだよ」
僕を送り出す飯田さんの優しい言葉は、でも今日の僕にはちょっと無理な注文だった。

143 :名無し娘。:2003/11/30(日) 04:43
俺のおでこも、突付いて…

144 :名無し娘。:2003/11/30(日) 08:29
ずっと一緒にいますよ。よし、あした離婚届出してこよう!

145 :名無し娘。:2003/11/30(日) 13:32
>>144
ま、待て!お、おちけち!!

146 :名無し娘。:2003/11/30(日) 19:27
>>144
早まるな!離婚届は俺が出すから。

147 :名無し娘。:2003/11/30(日) 19:59
>>146
お、お前も。お、おちつ…。ふぅ〜。 クラクラ

148 :名無し娘。:2003/11/30(日) 21:08
(*´Д`)カオタン…。

149 :名無し娘。:2003/11/30(日) 21:29
俺の緩んだ口元をなんとかしてくで (*´д`*)

150 :名無し娘。:2003/11/30(日) 21:38
モーニング娘。最高!
もう現実なんて見ない!!

151 :名無し娘。:2003/11/30(日) 21:44
戦わなきゃ、現実と!

152 :名無し娘。:2003/12/01(月) 08:29
>部屋の隅にあるシンプルなデザインのオーディオからは、どこかの国の音楽が流れている。

( ゜皿 ゜)<ソレ、" パラディノメ "

153 :名無し娘。:2003/12/01(月) 15:54
やっぱ夢見さんだとレスの付きがぜんぜん違うなぁ。クヤスイ

154 :名無し娘。:2003/12/01(月) 16:15
某桜大戦のあやめさんみたいだ…
って、例えが悪いな。

155 :名無し娘。:2003/12/01(月) 16:22
ゲーヲタマジ勘弁

156 :名無し娘。:2003/12/03(水) 01:53
"ほわん"とか"もそもそ"とかの表現がイイ!!

157 :名無し娘。:2003/12/03(水) 03:09
>>一度の食事でお鍋が洗えるって、何か気持ちいいよ。
なんか萌えたww

158 :名無し娘。:2003/12/04(木) 00:59
>そのうち、ほんとにこういう場面に出くわすかもしれないんだから

川* ’ー ’)

159 :名無し娘。:2003/12/04(木) 02:13
今日は久しぶりにオフの日。特に予定のない僕は家でのんびりゴロゴロしていた。
誰かと買い物でも行こうかと考えていると、ふいに携帯が鳴った。


「はい、もしもし・・・」
「あ、もしもし私だけど」
電話の向こうから懐かしい声が聞こえてきた。
「あぁ、どうもです」
「何よその気のない返事は。高橋からじゃなくて残念そうね」
「そ、そんな事はないですよ・・・」

電話の声の主は保田さんだった。そう言えばこうやって保田さんと話すのは
随分久しぶりな気がする。

「まぁいいわ。ところで今、暇?ちょっと芝居の参考がてら劇場に行くんだけど、
一緒に行かない?」
「劇場ですか・・・えぇ、いいですよ。」

そう返事をした途端、保田さんの声がびっくりした口調に一変する。
「ええっ!?・・・・・ホントにいいの?」
「はい。今日は特に予定もありませんし、芝居も見てみたいかなぁって」
「そ、そう。じゃあ今から迎えに行くから待ってて・・・・ありがとうね」

最後の方がよく聞こえなかったのでもう一度聞き直そうと保田さんに
話し掛けた時には、もう電話は切れていた。

160 :名無し娘。:2003/12/04(木) 02:17
訂正、「懐かしい」のところは「聞き慣れた」です。
スレ汚しスミマセン・・・・

161 :名無し娘。:2003/12/04(木) 18:05
>>160
「随分久しぶりな気がする」なんだから、「懐かしい」のままでも良くないかな?
俺は読んでて、おかしいとは思わなかったんで・・・。

このエピソードは、またタクシーの運ちゃんにも断られた後なのかなw

162 :名無し娘。:2003/12/05(金) 18:03
ぐはっ 強烈な一発です夢見男さん。いいなかおりん。
あれですか?かおりん、愛ちゃん、美貴帝の三つ巴ですか?

163 :名無し娘。:2003/12/13(土) 02:44
今日は地方でコンサートがありそのまま現地で一泊する。しかも今日は安倍さん
が娘。単独での最後のコンサートということですごく盛り上がった。
ホテルにもどりシャワーを浴びて冷たいお茶を飲みながら一息つく。
安倍さんとの思い出をいろいろ思い出して彼女と一緒にすごす
時間がもう限られていることを改めて思い知らされる。

「あーりかちゃんにはやられたなー。おれもなっちって一度でいいから呼んでみたかったよ。」
などと言っているとドアのベルが鳴った。
僕の部屋を知ってるのはメンバーとマネージャーさんだけなのでそのうちの
だれかだとおもってドアをあける。するとそこにはお風呂に入った後であろうと
おもわれる亀井さんがいた。髪は少しぬれている。

「亀井さんどうしたの?」
「あのー先輩にちょっと相談したいことがあるんです。話を聞いてもらえますか?」
なんかいつもの元気な彼女とは違ってすこし思いつめたような表情が見て取れた
ので
「どうぞ」

といって彼女を部屋に入れる。

164 :名無し娘。:2003/12/13(土) 02:45
別に亀井さんは僕が教育係とかそういうのではないのだけれどすごく気になる
存在であるというのは自分自身でももう自覚してしまっている。
それが先輩として後輩をかわいいと思う気持ちなのか一人の女の子として
彼女を見ているのか・・・だけどまだその答えを明確にしてしまいたくない気持ちが
あるのも事実で。

ふたりでベッドに腰掛ける。彼女はTシャツに短パンという格好をしていた。
たぶんパジャマの代わりだろう。膝をかかえて体育座りをする彼女はすごく
弱弱しくて今にでも抱きしめたい衝動に駆られるがじっとこらえて
彼女が話を切り出すのを待つ。
「あのーさくら組のことなんですけど。私六期メンバーでただ一人じゃないですか。
だからちゃんとやれるかなって少し心配なんです。」

「なんだそんなことか(笑 大丈夫だよきっと。それにねこれはある意味チャンスだと
思うよ。六期はひとりだからさそのぶん目立つだろうし先輩たちとも
仲良くなれると思うけどな。あまり深く考えないで普段のようにやってみたら?
っていうか亀井さんもかわいいとこあるじゃん(笑」

「もう!先輩、人事だと思って!こっちは結構真剣に悩んでるのに!」

「いやーごめん。だって入ってきた当時は確かにこの子大丈夫かなって思ったけど
最近の亀井さんはすごく成長してるなって思ってたから。まーでもたしかに
田中さんと道重さんが乙女っていうのは結構きついかもね。」

165 :名無し娘。:2003/12/13(土) 02:46
「・・・そういうことじゃなくて・・・ほんとは先輩と同じ組がよかったかななんて
・・・。」

「え?」

「いや・・その・・なんていうか先輩たまに元気ない時があるからえりが
その・・そういう時はそばにいて励ましてあげたいかなって・・・。
あー私なに言ってるんだろう!!」

急に顔を赤らめて恥ずかしそうにしている。

「あーもう今日は寝ます!」というとそのまま僕のベットにごろんと寝転がり
目を閉じる亀井さん。

「あのー寝るってここは私の部屋なんですが・・・しかもシングルなんで・・」
とまったくわけのわからない事を言っている自分。
「亀井さん?あのー・・」今度はブランケットを肩までかけてどうしても
動かないつもりらしい。
「僕は床で寝たくないんですが・・・」

というと亀井さんは横を向いて横向きでやっと寝ることができるぐらいの
スペースをつくり手でそこをポンポンと二回叩いた。
終いにはうそのいびきを微笑みながらかき始めた。
「亀井さん?もうたのむよー(泣 」といいつつさっさと床で
ねることを決断できない自分が軽く情けない(泣

166 :名無し娘。:2003/12/13(土) 02:47
「いやーやっぱりさーいくらメンバー同士つってもさすがにまずいわけで・・
マネージャーさんも心配するだろうし・・そのー俺寝相悪いから
そんな狭いベットだと落ちる可能性もあるわけで・・・」
言っていることが支離滅裂だということに気づいていない。
彼女はというと・・・狸寝入りをしつつまたポンポンとベットをたたく。

するとまたドアベルが鳴った。
「もうーこんなときにだれだよー!」開けないわけにもいかないので
ドアに向かう。なんか騒がしいのでいやな予感がしたが構わず開けた。
「先輩!まだ起きてました?私たちの部屋でトランプ
やってるんです。一緒に遊びませんか?」

そこに立っているのは・・田中さんと道重さんのふたりだ。
これはまずい。まちがいなくまずい。
「いやーそのーもう遅いしさー。」しかし遅かったようだ。
「あー!えりー先輩の部屋で何しとー!」
「しかもえりベットに寝てるじゃんかー!」

「いやーそのこれは違うから。ね?亀井さんあれだよね。
相談があるからってそれで話を聞いてただけで。」

「なんかあやしかー」
「そんなことないって!」
「先輩あせってるー(笑」

こんなときの二人はホンと憎たらしい。
「先輩は同じ乙女組の後輩よりさくら組の後輩のほうがかわいいんだー。」
「いやーそんなことはないって。みんなかわいい後輩なわけで・・」
「先輩優柔不断ですよー(笑」
二人にがっちり両腕を組まれてもう彼女たちの部屋に行くしかない状況である。

「って冗談ですよ。みんなで遊びましょうよ。えりもいくよー。」
「・・うん・・。」
ベッドからおりてくる亀井さん。かぎを取りにいく時にすれ違った
亀井さんがぼそっと

「先輩の・・ロリコン・・(怒」

「っえ?」
呆気にとられる僕。あなたロリコンの意味わかって言ってますか?
納得がいかない。僕もロリコン呼ばわりされて黙っている訳にはいかない。
・・・がなんとなく何をいっても説得力に欠けるような気がしたので
そのままドアへと歩いていった・・・(泣

167 :名無し娘。:2003/12/13(土) 15:11
( ゜皿 ゜)<マッタクダ、コノロリコンガ!

168 :名無し娘。:2003/12/13(土) 18:09
俺はおとめだったのか

169 :名無し娘。:2003/12/13(土) 22:17
>163-166
そろそろコテハン付けてくんないかなぁ

170 :名無し娘。:2003/12/13(土) 23:58
(笑とか使わないほうがいいんじゃ

171 :名無し娘。:2003/12/14(日) 17:33
そろそろ亀井以外も書いてね

172 :名無し娘。:2003/12/14(日) 17:34
そろそろ亀井以外も書いてね

173 :名無し娘。:2003/12/14(日) 17:36
夢見男が来なくなって半月

174 :名無し娘。:2003/12/14(日) 20:01
あなたの書く亀井は最高ですよ
(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア!!

175 :名無し娘。:2003/12/15(月) 01:34
この板の雰囲気的にレスしてよいのかわかりませんが

>>167
いえけしてロリコンでは・・・

>>168
一応今回だけかもしれません。

>>169
コテハンですか。恐れ多い気もしますがでは次回から付けてみます。

>>170
ご指摘ありがとうございます。ぼくも違和感はあったんです。
次回更新時はその辺気をつけたいと思います。

>>171
今現在一番書きたいのが亀井さんですがなんとか挑戦してみます。

>>174
ありがとうございます。純粋に喜んでいただいてうれしいです。
長々とすいませんです。自分自身がこの板好きなんで
できるかぎり書いていければなと思います。それでは失礼します。

176 :甘夏みかん:2003/12/15(月) 16:31
さっそくですがコテハンこれでいかせていただきます。
今まで亀井さんばかり書いてまいりましたが今回はじめて
ほかのメンバーに兆戦しました。楽しんでいただければ。

177 :甘夏みかん:2003/12/15(月) 16:34
12月もいよいよ中盤に入りますます娘。たちも特番などで忙しくなってきている。
まー確かに一年でもっとも忙しい時期といってもいいだろう。
さらにお正月からのライブのリハーサルもこなさなければならない。
そんな時でも元気な矢口さんやよっすぃーを中心になんとか
みんながんばっている。

そんなある日、リハ後忘れ物をしたことに気づいて楽屋に戻った。
もうみんな帰って誰もいないだろうと思いつつドアを開けた・・・が、
そこには矢口さんがいた。しかも顔を両手で持ったタオルに埋めて。

「矢口さん・・・」
「みるなー」
そう言ってくるっとこちらに背を向ける。微妙に肩が震えている。
いつも元気に振舞っている矢口さん。その小さい体のどこからあんなすごい
パワーが出てくるんだろうっていつも思う。娘。のムードメーカーで
ぐいぐい僕らを引っ張っていってくれる。

でもほんとは人一倍繊細な部分を持ち、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも
大きな壁にぶつかった時は努力でそれを乗り越えてきた人。
そんな部分はこれっぽっちも見せないけど。

僕はそばにあった椅子を持って矢口さんのそばまで行きそっと座った。
「なんだよー見せもんじゃなっ・・」

僕は彼女に最後まで言わさずそっとその小さい体を胸によせた。
「・・やさしくすんなよー。今おいらそんなことされたら・・・」
「わかってます。」
「なんだよー生意気だぞ。」

178 :甘夏みかん:2003/12/15(月) 16:36
なんて言いつつも矢口さんはそのまま僕の胸に顔をうずめたままだ。
まだ体の震えは止まらない。僕は彼女の頭をやさしくなでる。
「ったく。後輩のくせに子ども扱いしやがって・・・」
「たまにはいいじゃないですか。」
「・・・うん・・・」

そんな状態がしばらくつづいたがだいぶ矢口さんも落ち着いてきたようで
僕に顔を見せないようにそっと体を離した。たぶん泣きはらした顔を僕に
見られたくないのだろう。こういうところは矢口さんらしいなと思う。
「矢口さんもう大丈夫ですか?」
「なにが?」
「いやなにがって。」
「勘違いすんなよ。おいらただ化粧落とそうとしてただけだからな。」
「ふっ」

思わず吹き出してしまう。
「まったく素直じゃないなー。ジャー誰でしたっけいままで僕の胸で
泣いてたのは?」
「はーそんな人知りませーん。そんなことより早く帰らなくちゃ。明日も早いし。」
といって荷物を持って立ち上がった。けどその後起こったことはまるでスローモーション
のように僕の脳裏に焼きついている。

矢口さんはありがとうとつぶやいて
僕の頬に・・・
「っ」

「さー明日もがんばるぞー!!おー!」
矢口さんは何事もなかったように一人で気合を入れ
何も言えないでいる僕のかたをバシッとおもいっきりたたいた。
「い、いたいですよー。」
「うるさい!」そういって矢口さんは帰っていった。
でもやっぱり照れくさかったのかそう言った矢口さんの顔が赤くなって
いたことを僕は見逃さなかった。

179 :名無し娘。:2003/12/15(月) 20:50
撃沈されました

180 :名無し娘。:2003/12/15(月) 22:16
イイネイイネー

181 :名無し娘。:2003/12/16(火) 10:35
し、市役所行って離婚届取ってくる!

182 :甘夏みかん:2003/12/18(木) 18:12
最近、夢見男さんはじめ他の作者の方々もお忙しいのでしょうか。
今回あいぼんですが当方あまり関西弁はくわしくないので
その辺は特に関西の方は脳内変換していただければ。
それでは。

183 :甘夏みかん:2003/12/18(木) 18:14
「ただいまー。って誰もいないか?」
最近なぜか家に帰ってくると一人暮らしで誰もいないのに
おもわず口から出てしまうこの一言。

「疲れてんのかなー。ふー。」
すでに深夜を過ぎておりとりあえずリビングのソファーに腰掛ける。
いろんなことから開放され落ち着くことができる瞬間だ。

とそんな時、僕の携帯メールの着信音が深夜の静かな部屋に響いた。
こんな深夜に誰だろうと思いつつメールをチェックする。
『夜遅くごめん。まだ起きてる?』
メールはあいぼんからだった。彼女ともよくメールはするから
けして珍しいことじゃないんだけどこんな夜遅くにきたのははじめてだった。

『うん起きてるよ。どうしたのこんな夜遅くに?めずらしいじゃん。』
打ち込んで送信する。しばらくして
『あんなー別に用って訳やないんやけどなんか眠れなくて。迷惑やった?f(^_^;』

あいぼん独特の関西弁と標準語が混ざったメール。
僕はたまに聞く彼女の関西弁になんとなくほっとすることがある。
それは漠然とあいぼんの関西弁から郷愁ってものを僕が感じている
からかもしれない。

184 :甘夏みかん:2003/12/18(木) 18:14
『全然、今帰ってきたところだし。よかったら今電話で話そうか?』
『ええねん。電話代もったいないし隣の部屋でおばーちゃんもう寝とるしな。』
あいぼんのこういうさりげないやさしさにいつも感心させられる。

『そっか。で最近どう?ってほとんど毎日あってるけどさ(^^*)』
『毎日楽しいで。忙しいけど。そっちこそどうなん?』
ほぼ毎日顔を合わせてはいるけれど15人という大所帯のなかで
こういったなにげない会話というものは実は埋もれがち。
常に一緒にいることが当たり前になりすぎてものすごく近くにあるものが
見えなくなることがある。

『うんやっぱ忙しいよな。こないだなんか俺三時間しか寝れなくて
次の日仕事死にそうだったもん。でもいつもうるさい誰かさんたち
の相手しなきゃいけないから大変だよ。』

『いつもうるさい誰かさんたちって誰のことやねん(-_-#)怒るでー!』
『なんだ自分でわかってるじゃん。(^^*)娘。ツートップには
毎日泣かされてますよ(T-T)』
普段あまり使わない顔文字が携帯の画面に踊る。
しばらく返信がこないので待っていると今度は電話の着信音が鳴った。

その着信音から誰が掛けてきたのかすぐわかったけどしばらく携帯を
見つめてやっと通話ボタンを押す。
「もしもし。」

「もしもし・・・ごめん。なんか急に声聞きたくなってん。眠たかったらすぐきるけど。」
「大丈夫だよ。それよりどうした?なんか変だぞ。」
「ほんとなんでもないねん。ただどうしても眠れへんねん。せやから声きいたら安心するかなおもて。」
「そっか。じゃー子守唄でも歌ってあげようか?」
「子守唄ってうちもう子供やないで。」
「ごめんごめん。ついね。」しばしお互い沈黙。

185 :甘夏みかん:2003/12/18(木) 18:15
「なーうちってやっぱまだ子供やろか?どう思う?」
「うーん正直まだそういう部分がないわけじゃないけど。でも最近のあいぼん見てると
少しずつなんていうんだろうな、大人っていうかおねーサンらしくなってきたというか。
でもさー俺は子供っぽいあいぼんすきだけどな。」
「うちは早よー大人になりたいねん。いつも子供っぽく見られるのはいやや。
どうしたら早よー大人になれるんやろか?」

「そんな急いでならなくてもみんないつの間にかなってるもんだよ。こうしたら大人とか
何歳になったら大人とかってもんでもないと思うし。」
「それでもうちは大人になりたいねん。自分大人やって自覚してるやろ?」
「俺?そうだね一応そのつもりだけど。年齢的にはどうなのかわからないけどもう周りの人たちは
そう思ってるだろうし責任もちゃんとあるし。」
「そやねん。いくら自分が大人やって思っても周りが認めてくれへんかったら子供やねん。」
再び二人の間に沈黙が流れる。

「も、もしやでもし好きな人がもう大人で,でもうちの事は子供にしか見てくれへんかったら・・なんか悲しいやん。
好きって気持ちに大人も子供もあらへん思うねんけど。やっぱあかんねん。なー・・・うちのこと
大人として見てくれへん?」
「え?」
「いや、あ、あれやでメンバーとしてな。へ、変なこと言うてんのとちゃうで。急には無理かもしれへんけど・・・」
「うん分かった。これからあいぼんのことはちゃんと大人として扱います。」
「ほんまにほんま?絶対やで!約束やで!!」

「ほんまにほんま。」関西弁をまねてみる。
「そっか。なんかそれ聞いたら眠たなってきたわ。ほんまありがとう。それじゃーもうきるで。
おやすみ!また明日な。」
「おやすみ。またね。」

電話を切ってまた静かな部屋にもどる。僕の顔は緩みっぱなし。
大人とか子供とかって気にしてるってことはやっぱりまだ子供なわけで
精一杯背伸びをしようとしている、少しでも大人に近づこうとする微妙なお年頃。
本人はそれにまだ気づいてないみたいだけど。
あいぼん・・・僕はそのままのあいぼんがいいな。幾つになってもさ。

186 :名無し娘。:2003/12/18(木) 23:57
>>181
お、落ち着け!お前はまだ結婚してない!

187 :名無し娘。:2003/12/19(金) 14:00
いや〜、珍しいね。あいぼんは。
なんかすごく新鮮で(・∀・)イイ!!ね

どうでもいいかもしれないけど、メンバーの数って一応16人じゃないの?

188 :名無し娘。:2003/12/21(日) 00:00
 亀 井 不 足 !

189 :甘夏みかん:2003/12/21(日) 00:30
>>187
あ、すいません。言われて気がつきました。16人です。
>>188
えーではちょっと早いですがえりりん誕生日記念ものをUPします。
今回も例によっていまいちな作品ですがたのしんでもらえればと。
ではいきます。

190 :甘夏みかん:2003/12/21(日) 00:33
「「お誕生日おめでとー!!」」
今日12月23日は言わずと知れた亀井さんの誕生日。
朝からお祝いムードでプレゼントをもらったりしている
亀井さんもうれしそうだ。

僕はというと当然プレゼントは用意してあるわけで
「亀井さん。誕生日おめでとう。はいこれプレゼント。」
「あ先輩!ありがとうございます。うれしい。あけてもいいですか?」
「たいしたものじゃないけど。」
「あーかわいい!ありがとうございます。」

僕も使っているPottery Barn のキャンドルやら雑貨やらをうれしそうに
手にとる彼女。
「あーこれいい匂いしますね。」
「うん。僕もお気に入りでよく使ってるから。」
「じゃー先輩の部屋と同じ匂いですね。」
「まーね。」
「お揃いって良いですよね。早速今日から寝る前とか使ってみますね。」

僕のプレゼントを大事そうに再び包んで鞄の中にしまう彼女。
「先輩あのー今ちょっと時間ありますか?」
「うん。」
「じゃーちょっときてください。」
と言って亀井さんは僕を引っ張っていった。

そのいつになく強引な彼女に少しとまどいつつただ後ろをついていく。
そして非常階段の前まで来て彼女は立ち止まった。
普段めったに人が通らない場所だ。

「先輩、本当に誕生日プレゼントありがとうございます。エリ、すごくうれしいんです。
先輩にはじめてお祝いしてもらったから。」
「イヤー別にそんな対したことしてないし。」
「ううん。そんなことないですよ。」
思った以上に喜んでいてくれるみたいだ。

「でも先輩・・・明日って何の日かわかりますよね?」
「明日?えーとイブってこと?」

191 :甘夏みかん:2003/12/21(日) 00:35
「はい。」

「あのーエリの誕生日って23日じゃないですか。だからいつも家では誕生日とクリスマスいっぺんに
祝いしちゃうんです。だからプレゼントも毎年一つしか貰えなくて。でもやっぱりクリスマスは
クリスマスでちゃんとお祝いしたいし、プレゼントもほしいんです。
だからー・・・そのー・・先輩からもクリスマスプレゼントほしいなって。」
「でも毎年娘ではプレゼント交換してるんだけど。」

「そうじゃなくてちゃんと先輩からもらいたいんです。しかも先輩にしかプレゼントできないものが。
我侭ってわかってます。だめですか?」
「わかった。で何か特別欲しい物でもあるの?」
「・・・はい。」
「いってごらんよ。何でもほしいものプレゼントするからさ。」

「ほんとですか?」
「あー。25日までには用意しておくからさ。」
「違うんです。いますぐ欲しいんです。」
「今すぐ?ちょっと急過ぎ・・・」

そう言っているうちに亀井さんは階段を一段だけ登ると後ろを振り向いた。いつもなら見下ろすはずの彼女の顔が
今は僕の目の前にある。そして彼女は何かを訴えるように僕の顔を少しだけ見つめたあと目を閉じた。
僕の心拍数は一気に跳ね上がり彼女にも聞こえてしまうんじゃないかって思った。
「せんぱぃ・・・」

僕は覚悟を決め一瞬周りに人がいないのをを確認して
聞こえるか聞こえないかぐらいの声でそうつぶやいた薄いピンクのルージュが引いてある彼女の
唇にそっと自分の唇を重ねた・・・

「ありがとうございました・・・うれしかったです・・・」
「ちょっと早いけど最高のクリスマスプレゼントになりました。」
そう言った亀井さんは今まで見たこともないくらいの笑顔で。

「そうだ。あのさ亀井さん俺にはクリスマスプレゼントくれないの?」
「あげません。」
「なんで。それじゃー不公平だよー。」

「ふふ・・えーとそれは来年までまってください。エリが16歳になるまで・・・」
「な、なにそれ・・・」

亀井さんまさかそれって・・・いやそんなことないよね?ね?
僕は冷静さを保つのに精一杯でそのあとした会話はほとんど覚えていない。

192 :188:2003/12/21(日) 00:53
さっそくきた!
(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア!!(*` Д´)//ア//ア!!

あんたもう最高だよ!

193 :名無し娘。:2003/12/21(日) 01:54
勃起してもうた…
最低だ俺

194 :名無し娘。:2003/12/21(日) 02:31
>>193
シンちゃんハケーン

195 :名無し娘。:2003/12/21(日) 09:53
し、市役所行って婚姻届取ってくる!

196 :名無し娘。:2003/12/21(日) 11:13
↑1年待て

197 :名無し娘。:2003/12/21(日) 15:19
>>195-196
ワラタ

198 :とある夢見男1号:2003/12/23(火) 02:18

今日は、12月23日。
僕は、亀井さんと一緒にコンビニへ買い物に出かけていた。

「明日のプレゼント交換、楽しみです」
お菓子を品定めしながら、不意に亀井さんがそう言う。
「そうだね〜。ちなみに、どんなの買ったの?」
「ふふっ・・・秘密です」
僕の問いかけに、そう言って亀井さんはちょっぴり不敵に微笑んでいた。

「はい、どうぞ」
その帰り道、僕はさっき買ったばかりのサンタの人形を亀井さんに手渡した。
「・・・え?」
突然のことに目をパチクリさせている亀井さんの手の中で、お菓子の詰まった袋をサンタが揺らしている。
「ほら、今日誕生日だろ? ついでみたいになっちゃったけどさ」
その瞬間、顔一面にぱぁっと笑顔の広がった亀井さん。
「えへへ、やったぁ・・・」
小さなサンタをぎゅっと大事そうに抱きしめながら、亀井さんは嬉しそうに僕の隣をトコトコ歩いていた。

「あーっ! 絵里だけずるかー!」
「・・・・・・ずるい」
楽屋に戻ると、
クリスマスプレゼントと勘違いした田中さんと道重さんに、さっそく亀井さんは囲まれていた。
「「・・・・・・」」
そして、2人はおもむろに僕をじぃっと無言で見つめてくる。
「・・・分かった。ジュースでよけりゃ、ついて来い・・・」
はぁと溜息をつきながら廊下を歩く僕の後ろを、3人の女の子がキャッキャ言いながらはしゃいでいた。

「マジで何の日か分からなくなってきた・・・」
チャリンチャリンと自販機に小銭を入れながら、僕は一人愚痴をこぼす。と、その時。
「天皇誕生日」
そう一言さらっと言いながら、いつのまにか現れた藤本さん。
ピッ、ガシャンッ。ちょうど僕が小銭を入れ終えた自販機のボタンを押し、フッと笑って午後ティーを買っていった。

「・・・かっこよかー」
田中さん。何か間違ってるよ、それ。

199 :名無し娘。:2003/12/23(火) 02:25
狼の6期スレに書けそうだな
まだあるのかあれ

200 :名無し娘。:2003/12/23(火) 11:56
200

201 :名無し募集中。。。:2003/12/23(火) 13:16
やっぱ夢見は一味ちゃうわ。
ミキティ(・∀・)イイ!!

202 :名無し娘。:2003/12/23(火) 13:36
うん、さすがだと思う。
夢物語と下手な妄想の違いだね。

203 :名無し娘。:2003/12/23(火) 17:31
萌えるねー

夢見タンもみかんタンもグッジョブ

204 :名無し娘。:2003/12/23(火) 20:24
http://www.omosiro.com/~sakuraotome/live/test/read.cgi/bbs/1067780567
よもすれば新たに職人が生まれるかも
あんまり期待できないけどw

205 :名無し娘。:2003/12/23(火) 23:01
「おはようございまーす」
そう言って楽屋のドアを開けたが、中には誰もいなかった。
どうやら僕が一番早かったみたいだ。
バッグを置いた僕は、ふと、楽屋の隅に二つ並んだロッカーが気になった。
まさかとは思うが、一応、ロッカーと壁との間を見てみる。

……亀井さんがいた。

「あ、おはようございます」
「おはよう」
狭い隙間に挟まったまま笑顔であいさつする亀井さんの姿はちょっとシュールだ。
「亀井さんって狭いところがホント好きだよね」
「はい、落ち着くんです。先輩も一緒にどうですか?」
そう言って僕の場所を空けるように、スススッとさらに奥へと入り込んでいった。
「あ、いや、僕にはちょっと狭すぎるかな」
ロッカーと壁との隙間は僕の体が入るにはちょっと幅が足りない。
「そうですか……」
亀井さんは残念そうな顔で下を向いてしまった。
それを見て僕はあわてて話題を変えた。

 パシャ!
そのまま僕と亀井さんが話をしていると、突然フラッシュが瞬いた。
ビックリした僕が見ると、そこにはカメラを構えた矢口さんと心配そうな顔をした安倍さんがいた。
「いいネタ拾っちゃったー。題して『ロッカーと話すバカ』」
矢口さんはうれしそうにキャッキャッと笑っている。
「最近いそがしかったから……クエン酸いる?」
安倍さんはバッグをゴソゴソとかき回しだした。
「違いますよ!そこに亀井さんが……あれ?」
隙間を見るとさっきまでそこにいたはずの亀井さんの姿が消えていた。
「どうしたんですかぁ?」
矢口さんと安倍さんの後ろから亀井さんが声をかけてきた。
「エッ!?」
「亀井こっちにいるじゃん!」
「大丈夫?病院行く?」
笑いながらカメラを僕の顔に向ける矢口さんとさっきよりも心配顔になった安倍さんの後ろで
亀井さんはいたずらっぽい笑みを浮かべていた。
それを見た僕は、僕が矢口さんと安倍さんに気を取られている間に
亀井さんは反対側からこっそり抜け出たんだと気付いた。
『あー、やられた……』
僕と目があった亀井さんは笑顔のままぺロッと小さく舌を出した。

206 :名無し娘。:2003/12/23(火) 23:09
亀井さんの悪戯な部分がよく出てていいね。

207 :名無し娘。:2003/12/23(火) 23:11
強かな奴でよかった

208 :とある夢見男1号:2003/12/24(水) 00:48

今日は、12月24日。
さっき恒例のプレゼント交換を終え、ひとしきり盛り上がった後、
僕はみんなと一緒に楽屋で他愛のない話をして時間を過ごしていた。

「そう言えば、今年はサンタに何貰うの?」
僕の隣にいた辻ちゃんに、ちょっとからかい加減で僕はそう聞いてみる。
すると、一瞬きょとんとした辻ちゃん。次に返ってきたリアクションは少し予想外だった。
「んー、サンタはね、ちゃんといるよ」
「・・・え?」
「サンタはね、クリスマスの日に何か一ついいことを起こしてくれるんだよ」
今度はきょとんとさせられてしまった僕に、そう言って辻ちゃんはふふんと何だか得意げに笑っていた。

「おーい、そろそろケーキ食べよっか」
その時、飯田さんがみんなに声をかける。すると、僕の周りの数人がはっと顔を強張らせた。
「しまった・・・さっきチキン食べ過ぎた・・・」
と、これは辻ちゃん。
「あ〜〜〜、パンプキンパイ一切れ多かった・・・」
と、これは小川さん。
「・・・よし! 今からフットサルして、お腹を減らそう!」「「それいい! 賛成!」」
そう言うなりボールを持って立ち上がった吉澤さんに、辻ちゃん小川さんを始め数人が後へと続く。
「かおり〜ん、ちょっと待っててね〜。あいぼ〜ん、あいぼんも行こーよー」
ケーキを持ったまま苦笑している飯田さんに声をかけると、辻ちゃんは傍にいた加護ちゃんの手を取った。と、その時。
「いや、ウチはええわ。今そんなにお腹いっぱいとちゃうし」
その刹那、辻ちゃんの顔がものすごく寂しそうな顔になる。しばらく2人で押し問答。
楽屋の出入口の所で、吉澤さんがボールを手でクルクル回しながら黙ってそんな2人を眺めていた。

「そんなこと言わないで行こうよー。のんがあいぼんのシュート全部止めるからさー」
「あー、そら頼もしいわ・・・って、ウチを助けるんと違うんかい!」
と、いつのまにやら、加護ちゃんもすっかりその気。見ると、出入口の吉澤さんはもういなくなっていた。
「ほら、何ボーッとしてんねん。あいぼんさんチームのキーパーに御指名や!」
そう加護ちゃんに急かされた僕は、やれやれと頭を掻きながら後へと続く。

「ね。やっぱりサンタはいるんだよ」
楽屋を出る間際、そう言って辻ちゃんはほんとに嬉しそうな笑顔を浮かべると、軽やかに僕を追い越していった。

209 :名無し娘。:2003/12/24(水) 01:07
よくわからないかな?俺だけ?

210 :名無し娘。:2003/12/24(水) 02:44
お、俺今からピッチ行って主審やってくる!

211 :名無し娘。:2003/12/24(水) 08:36
じゃあ、俺はボールの役を!

212 :甘夏みかん:2003/12/24(水) 15:25
やっぱさすがですね。ほんと情景が浮かびます夢見男さんの作品は。
>>205
(*´Д`)えりりん

みなさまよいクリスマスイブを。

213 :甘夏みかん:2003/12/24(水) 15:26
「あーあ、クリスマスイブかー。全然関係ねーなー。」
娘。にはいってから毎年当然のように仕事が入っている。
はっきりいって世間の浮かれ具合が悔しいというかうざいというか。

「だーれだ?」
リハの休憩中、自販機のそばでコーヒーを飲んでいた僕の後ろから
誰かが子供がやるように手で目隠しをしてそう言った。
「よしこだろ。」
「ちぇ、つまんねー。」

声を少し変えたつもりだろうが簡単に言い当ててしまったので
少しご機嫌斜めなよっすぃー。
「すぐわかるっつーの。」
「ほほーそれは同期の絆ってやつですか?それともなに?
愛しの吉澤さんのことはすぐ分かるって感じですか?」

「ばかじゃないの。なにいってんだよ。」
よっすぃーとはいつもこんな感じ。同期ってこともあるけど
彼女のさばさばした性格も手伝ってお互い遠慮なく何でも言い合える間柄で
親友と言ってもいいと思う。少なくとも僕はそう思っている・・・。

ホットココアを買って僕の隣に座るよっすぃー。
「クリスマスイブですよ。まったく。恋人がいない人間にとって
これほど嫌がらせな日はないよね。たまにはクリスマス中止とかなんないかなー。」
「なんだそれ。」
「だって悔しいじゃんかー。」といってまた一口ココアを飲む。

「あ、そうだ!一時間ぐらい休憩あるじゃん。ちょっと外行ってみない?」
「カップルだらけで余計空しくなるだけじゃないの?」
「いいからいいから。ほら早くいくよ!」
そんなよっすぃーの勢いに負けて街に繰りだしイルミネーション輝く
夜を歩く。

214 :甘夏みかん:2003/12/24(水) 15:27
「あーやっぱ綺麗だねー。なんだかんだ言ってこの雰囲気は好きなんだよね。」
いつもと変わらない夜もクリスマスってだけでまるで違ったものに
思えてくる。それはすれ違う人たちも同じでみな幸せそうだ。

「やっぱカップル多いねー。」
「だから言ったろ。そりゃ一大イベントだから彼らにとっちゃ。」
しばし信号で待ちぼうけを食らう。

「ねーあのさー。」
「ん?」
「やっぱりいい。」
「なんだよ気になるだろ。」
僕の隣で少しうつむくよっすぃー。

「私たちってさー周りからはどういう風に見えるんだろね?」
「え?いやーどういう風ってそらカップルに見えないこともないだろうけど
・・・どうなんだろう・・・やっぱ普通に友達って感じじゃないかな。
別にぴったり寄り添って歩いてるわけじゃないし。」努めて冷静を装う僕。

信号が青になって歩き出そうとした瞬間コートのポケットに入れていた
左手に違和感を感じた。
いきなりよっすぃーが右手を僕のポケットに入れ、そして僕の左手を握ってきた。
「・・・あったかいね・・・」

突然のことでどうしていいか分からずとにかく彼女に歩調を合わせてゆっくり歩く。
「これならどっからどう見ても恋人ってかんじだよね。」
「あぁ・・・」
「ねーあのさー・・いつまでサンタクロースいるって信じてた?」
「えーいつだろう。たぶん小学校の三年生ぐらいじゃないかな?家で親が隠してた
プレゼント見つけてさそれで。」

「私もそんな感じかな。いたいけな少女は傷つきましたよ。」
「はぁー?誰がいたいけな少女だって?」
「あのねーチョー可愛かったんだぞー。まったくデリカシーのない奴だなー。」
「ごめんごめん。」なんかいつもの感じになってきた。

215 :甘夏みかん:2003/12/24(水) 15:27
「でも・・また信じてもいいかも・・サンタクロース。」
「何いきなり?」
「うん。いやーちゃんとプレゼントくれたからさ・・・今年は。」
「なにそのプレゼントは?教えてよ。」軽く冗談のつもりで言ってみた。すると・・・

「バカ。」
急に立ち止まるよっすぃー。そして僕の手を思いっきり握る。
「い、痛いって。ちょ、よしこ・・・」
「あーやっぱ信じない!絶対信じない!!もう帰る!」
そう言うと一人でスタジオのほうへ歩き出した。とにかく謝ろうと思って・・

「ちょっ・・ごめん。俺が悪かった。あ、そうだ!ケーキ!ケーキ奢るからさ。な?」
「今ケーキって言ったよね?しかも奢るって。」
「あぁ。」
「しょうがないなー。それで手を打ってやるか。」
怒っていると思いきやなぜかうれしそうなよっすぃー。

「よっしゃーケーキ屋へレッツゴーだ!!」
「まったく現金な奴だな」
「なんか言った?」
「いえなにも。ひとみ嬢にケーキをおごれてうれしゅうございます。」
「うん。わかれば良い。」

そう言ってまたよっすぃーは腕を組んできて二人で歩き出した。
「ぴったりしたいクリスマスー!まったりしたいクリスマスー!ってほら
いっしょに歌うの!」
やっぱりよっすぃーといるとすごく楽しい。気の置けない奴っていうかなんというか。
ずっとこういう関係が続けばいいなって思った。
だって僕らはまだこの関係がこのあと劇的に変わってしまうことなど知る由もなかったから・・・。

「「サンタさんー!!」」
二人の楽しげな歌声が街に響いた。

216 :名無し娘。:2003/12/24(水) 23:06
「ねえ、なっちとかおり連れて飲みに行かない?」
振り返ると矢口さんがいた。
「こんな日にメンバーでっていうのもあれだけどさ、寂しい思いするよりは・・・」
そうだ!
「ねぇ矢口さん、耳貸して。ゴニョゴニョ・・・」
「いいねぇそれ!早速二人連れてくるよ。」


一時間後・・・
自宅に到着


「どうぞ、上がってください。」
「ちょっとこいつと買出し行ってくるから、先に始めてて。」

「かお、二人行っちゃったよ。」
「ねぇ、普通買出しくらい途中で済ませてくるよね、案外矢口って抜けてる所あるよね。」
「ふたりっきりでどうしろってのさ、こんな夜に」
「何にもしてないのも退屈だから料理でもしよっか。」
「そうしよっか、冷蔵庫の中はどう?かお」
「あっ、鶏肉あるよ。スモークサーモンも。」
「じゃあ、なっちが唐揚げ作るよ。」
「私はサーモンでオードブルでも作ろうかな・・・」

「一緒に住んでたときはよく料理とかしたよね、かお」
「そうだね、鍋いっぱいにシチューとか作っちゃったりして(笑)」
「しかも、まっずいの(笑)」
「当時は忙しかったけどお金も無かったし、いつもスーパーに閉店間際に駆け込んでさ・・・」
「あの頃はこんな日が来るなんて思わなかったな・・・」
「本当、こんな大所帯になるなんて思わなかったし、なっちが卒業するなんて・・・」
「かお・・・、そっかもうあと一月だ」
「ふたりっきりだから言えるけど、本当に寂しいの。裕ちゃんとかとはやっぱり違うよ・・・」
「かお・・・」

ピピピピピピ
飯田さんの携帯がメールの着信を知らせている・・・

『二人だけの時間を大切にね。サンタより』

217 :名無し娘。:2003/12/24(水) 23:06

送信っと

「あんたもたまには気の利いたこと考えるね。」
「たまにはってヒドイじゃないですか、矢口さん」
「これからどうするの?うちらは」
「・・・・・・・・・・・考えてない」
「ちょっと!マジで?こんな寒空にレディを連れ出しておいて?」
「れでぃ?プ」
「何よ!何か文句ある?」
「ないない、全然無いですよ。」

「あそこ、入ります?矢口さん」
「おでん?いいねぇ〜!熱燗でキューっといきますか」


「矢口さん、飲みすぎじゃないですか?」
「うるへー!ぬぁんかもんくある?」
「無いです・・・」
「おんぶー!おんぶー!」
「はいはい、困ったれでぃですね。」
「よーし!けーちゃんとこで飲みなおすぞー」
「・・・ちょっと電話してみます。」

『いいわよ(笑)、いらっしゃい。待ってるから プツ』
(助かった・・・)

「あんた!なんか言った?」
「何も言って無いですよ。あっ、そうだ明石家サンタ観れるな。」
「あたしも毎年観てるんだ〜、実は。」
「どうせなら出ましょうか、プレゼント狙いで(笑)」
「えー、いいよ。今年はもうプレゼントもらったしね〜」
「えっ?いつですか?何もらったんですか?」
「ん〜、あったか〜い背中かな キャハハ」

「えっ!矢口さん・・・   寝ちゃったのか。」


(なっちとかおりをだしにしたかいがあったかな・・・メリークリスマース♪)

218 :名無し娘。:2003/12/24(水) 23:07
処女作です
みなさんメリークリスマス

219 :名無し娘。:2003/12/24(水) 23:55
>>209
辻にとって加護と遊べることが「いいこと」で、
そういう「小さな幸せ」をサンタはプレゼントしてくれるってことじゃないかな、多分。

>>212
何か新しい物語が始まりそうですね、期待。

>>218
「僕」の年齢設定が他の方のより高めなのかな? ちょっと新鮮。

220 :名無し娘。:2003/12/25(木) 11:28
3/8に解散するまで・・・・・・
などという他の内容は全然覚えてないのに日付だけが妙にハッキリしてるマジ夢を見た。
初めて娘。が出てきた夢がこんな内容で鬱。

221 :名無し娘。:2003/12/25(木) 14:54
>>220
じゃああと1年は持つな。

ポジティブポジティブ…_| ̄|○

222 :名無し娘。:2003/12/25(木) 15:21
あと2ヶ月ちょいだろ

223 :とある夢見男1号:2003/12/25(木) 23:21

今日は、12月25日。
安倍さんとコンビニへ行った帰り道、僕たちはとあるケーキ屋さんの前を通りかかった。

「ほんとは今日が本番なんですけどねー」
店内をちらっと見てみると、もうクリスマスケーキが割引で売られている。
街の様子も昨日のお祭りのようなムードに比べると、随分大人しくなっていた。
「・・・かわいそうだな・・・」
すると、その時、僕の隣で安倍さんがぽつりとそう呟く。
「え? 何がですか・・・って、嘘ぉ!?」
何気なく聞き返した僕は、予想外のことにびっくりした。安倍さんが目に涙を溜めている。
「ど、どうしたんですか!?」
「・・・あのね、あのケーキ見てたらね、ほんとならみんなにわーって囲まれて幸せなのに、
 何かかわいそうになっちゃってさ・・・はは、なっち変だね、泣かなくてもいいべさ」
そう言って、安倍さんは照れ臭そうに笑う。
僕はもう一度店内を見ながら、すぐには安倍さんに言葉を返せなかった。

「買って帰りましょっか、ケーキ」
「・・・え」
ぽそっと呟いた僕を見上げながら、安倍さんは涙の乾きかけた目をパチパチさせる。
「昨日も食べたけど・・・ま、いいじゃないですか。あれば飛びつきますよ、みんな」
「・・・うん、ありがと」
少し恥ずかしそうにマフラーに顔を埋めながらそう言うと、安倍さんはへへっと鼻をこすっていた。

「2つぐらい買ってもよかったんじゃないですか?」
安倍さんが持っているケーキの箱を見ながら、僕はそう聞いてみる。
「だめ。そんなことしたら、下の子たちがいくらでも食べるっしょ?」
こんな時だけ、お姉さんの顔になる安倍さん。僕はおかしくて少し笑った。

「何よー。何がおかしいべさー? 失礼しちゃうねー」
そう言って、膨れっ面の安倍さんはケーキに言葉をかける。
箱の中のケーキはきっと少し困りながら、でも幸せそうに微笑んでいるに違いなかった。

224 :名無し娘。:2003/12/25(木) 23:42
イイネー!イイネー!

225 :名無し娘。:2003/12/25(木) 23:57
俺をケーキ役で出演させてくれ

226 :名無し娘。:2003/12/26(金) 00:21
ケ・ー・キ! ケ・ー・キ!

227 :名無し娘。:2003/12/26(金) 09:51
>>226
中に紺野がいるような

228 :甘夏みかん:2003/12/26(金) 15:13
(ToT)な、なっち・・・。
夢見男さん最高!!!
なっち僕の胸に飛び込んで来てもいいんだよ。

229 :名無し娘。:2003/12/26(金) 15:26
感想は名無しで言った方がいいんじゃないかなぁ

230 :名無し娘。:2003/12/26(金) 17:37
>>229
了解

231 :名無し娘。:2003/12/26(金) 22:52
sageのあとにスペース入れると誰だかわかっちまうぞ

232 :名無し娘。:2003/12/27(土) 04:25
>>223
世界に一つだけのケーキか

233 :甘夏みかん:2003/12/30(火) 18:45
もうすぐ新年を迎えようという12月末、今年最後の仕事となる紅白の
リハーサルが始まった。しかし年末の忙しさのせいで実は体調を
崩している。でもあまりメンバーには心配をかけたくないので
いつも通りにこなしていたつもり・・・だったのだけど

「先輩なんか今日いつもと違って元気ないですね。どこかわるいんですか?」
といって亀井さんが僕のほうに近づいてきた。

「え?なんで?」
「いやーだって顔色あまりよくないしあんまりしゃべってないし。」
「そうかな?」
「はい。」

「なんか亀井さん俺のことずっと見てたみたいじゃない。」
「はい見てましたよ。」
さも当然のように言う亀井さん。

「さようですか・・・」
「やっぱり先輩どっか悪いんじゃないですか?」
「うーん実はちょっと体調があまりよくないんだよ。一応薬は飲んでるんだけどね。」
「熱はあるんですか?」
「ちょっとね。」

「先輩ちょっといいですか?」
「え?」
僕の返事を待たず亀井さんは顔を僕に近づけるとおでこを僕のおでこにくっつけた。
「うん。ちょっとありますね。」
というかそんなことしたら熱なくてもあがるだろうとおもいつつもなすがまま。

とかそんなことをやっていたら遠くから聞こえてくる声があった。
「あーんせんぱーい!お久しぶりです〜。」
振り向かずともそれとわかる桃色パワー。

「先輩おひさしぶりです〜元気でしたか〜?まつうら〜先輩に会えなくて
寂しかったです〜シクシク」
最後は泣きまねだ。

234 :甘夏みかん:2003/12/30(火) 18:46
「あー亜弥ちゃん。久しぶりってつい此間あったばかりでしょ。」
「まつうらにとってはすごーくながかったんです〜。あそうそう私ハワイに
行ってきたんですよ。」
「みたいだね。で楽しかった?」
「はい。また行きたいですね〜。今度は先輩も一緒に行きましょうね。ね?ね?」

といって僕の腕を両手でつかんでぶらぶらさせている。
が僕はもう一人の存在を忘れていた。
「あのー松浦さん。先輩実は風引いてるんですよ。だからそんなに騒がないでください。
頭にひびいちゃいますよねー先輩?」
「あ、亀井ちゃんいたんだ。」雲行きが怪しくなってきた。

「松浦さん、先輩つらそうだからその手離してください。」
「先輩大丈夫ですか〜?まつうら〜な〜んでもしますから言ってくださいね。」
「あのー先輩のお世話は私がしますから松浦さんは心配しなくてもいいです。」
「辛かったら先輩まつうらの膝に頭載せて寝てください。」まったく亀井さんのいうことは聞いていない。

「いや大丈夫だから。」
「そんなせんぱい遠慮しないでくださいよ〜。」
「いや本当に大丈夫だから。」
「先輩もう楽屋に戻りましょうよ。」といって僕の体を支えるようにして立ち上がる亀井さん。
すると反対側から松浦さんが僕を抱きかかえる。

「先輩、まつうらの肩につかまってください。」
僕をはさんで見えない火花が散る。
するとそこへよっすぃーが通りかかった。
「ちょうどよかった。ちょっとよしこ何とかしてよ。」

「どうしたの?困ってるようには見えないけど。なんか両手に花って感じじゃない。」
「先輩からだの調子が悪いんです。それで私が楽屋に連れて行こうとしてるんですけど
松浦さんが邪魔するんですよ。」

「邪魔してるのは亀井ちゃんでしょ。ね?せんぱい。」
「なるほどそういうことね。馬鹿は風引かないっていうけどあれ違ったんだ。」
と言ってよっしぃーは向こうへ歩いていってしまった。
「ちょと、おーいよしこ。」
仕方ないのでふたりに挟まれて楽屋まで歩いていく。

少し歩いてふと振り向くとよっすぃーが廊下の壁にもたれて下を向いていた。
そしておもむろに顔を上げ僕のほうをみた。目が合った瞬間よっすぃーは何か一言つぶやいたようだった。
遠くてもちろん声は聞こえない。けどその唇の動きから彼女が僕に“バカ”とそういったのがわかった。

235 :とある夢見男1号:2003/12/31(水) 12:11

今日、僕は楽屋で一人悩んでいた。
僕の周りでは、SMAPの紅白大トリの是非について熱い議論が交わされている。

・・・さて、どうしたものか。
僕は、ちょうど去年の今頃を思い返していた。
・・・みんなにヘンな目で見られたもんなあ・・・。
そう、今は年末。こんな時ぐらい、僕はちゃんと御挨拶しなければいけない。でも・・・。
「大トリは、やっぱりサブちゃんだべ」
「いいえ、五木さんもええと思います」
「別にSMAPでいいじゃん。200万だよ、200万」
この騒がしさに紛れて、言ってしまってもいいかも。
でも、それでは、みなさんに失礼だ。何かいい方法は・・・・・・あっ・・・。
その時、僕は「ある場所」のことを思い出した。

そうだ・・・「あそこ」なら、きっと誰もいないはず・・・よし、「あそこ」へ行こう!
思い立ったが吉日ならぬ吉時。僕は、その場をすっくと立ち上がった。
「あれ? どこ行くの?」
「ん、ちょっとトイレ」
隣で鮭トバをかじっていた藤本さんの声に、そう僕は答えて楽屋を後にする。
でも、僕の足は、トイレではなく「あそこ」に向かって歩を進めていた。

236 :とある夢見男1号:2003/12/31(水) 12:13
>>235 の続きです。


現在、「あそこ」に滞在中。

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0ch BBS 2006-02-27