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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜

205 :名無し娘。:2003/12/23(火) 23:01
「おはようございまーす」
そう言って楽屋のドアを開けたが、中には誰もいなかった。
どうやら僕が一番早かったみたいだ。
バッグを置いた僕は、ふと、楽屋の隅に二つ並んだロッカーが気になった。
まさかとは思うが、一応、ロッカーと壁との間を見てみる。

……亀井さんがいた。

「あ、おはようございます」
「おはよう」
狭い隙間に挟まったまま笑顔であいさつする亀井さんの姿はちょっとシュールだ。
「亀井さんって狭いところがホント好きだよね」
「はい、落ち着くんです。先輩も一緒にどうですか?」
そう言って僕の場所を空けるように、スススッとさらに奥へと入り込んでいった。
「あ、いや、僕にはちょっと狭すぎるかな」
ロッカーと壁との隙間は僕の体が入るにはちょっと幅が足りない。
「そうですか……」
亀井さんは残念そうな顔で下を向いてしまった。
それを見て僕はあわてて話題を変えた。

 パシャ!
そのまま僕と亀井さんが話をしていると、突然フラッシュが瞬いた。
ビックリした僕が見ると、そこにはカメラを構えた矢口さんと心配そうな顔をした安倍さんがいた。
「いいネタ拾っちゃったー。題して『ロッカーと話すバカ』」
矢口さんはうれしそうにキャッキャッと笑っている。
「最近いそがしかったから……クエン酸いる?」
安倍さんはバッグをゴソゴソとかき回しだした。
「違いますよ!そこに亀井さんが……あれ?」
隙間を見るとさっきまでそこにいたはずの亀井さんの姿が消えていた。
「どうしたんですかぁ?」
矢口さんと安倍さんの後ろから亀井さんが声をかけてきた。
「エッ!?」
「亀井こっちにいるじゃん!」
「大丈夫?病院行く?」
笑いながらカメラを僕の顔に向ける矢口さんとさっきよりも心配顔になった安倍さんの後ろで
亀井さんはいたずらっぽい笑みを浮かべていた。
それを見た僕は、僕が矢口さんと安倍さんに気を取られている間に
亀井さんは反対側からこっそり抜け出たんだと気付いた。
『あー、やられた……』
僕と目があった亀井さんは笑顔のままぺロッと小さく舌を出した。

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