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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜

141 :とある夢見男1号:2003/11/30(日) 03:44

今日、帰り道が、飯田さんと一緒になった。

「あ、ここで今日の晩御飯買うんで。それじゃあ、お疲れさまでした」
交差点にあるコンビニの前にさしかかったところで、そう僕は飯田さんに挨拶する。
すると、飯田さんは少し困ったような顔をして、こう言った。
「・・・そっかー、一人暮らしだもんね。・・・う〜〜ん、どうしよっかな・・・」
しばらく一人で考え込む飯田さん。信号が2回変わったところで、ようやく口を開いた。
「・・・よし! 今からカオリの家おいで。たまにはちゃんとしたもの食べないと」
「ええっ!? マジですか!?」
突然のことに、僕は思わず素っ頓狂な声を出してしまう。
「何よー。そんなにびっくりすることないじゃん」
「・・・いや、びっくりしますよ・・・」
「そうかなー? カオリ、料理得意なんだけどなー」
ちょっと会話がズレたような気もしたけれど、せっかくなので僕は飯田さんの言葉に甘えることにした。

「・・・おじゃましまーす」
「はは、そんなに遠慮しないでよ」
玄関でいつもより丁寧に靴を脱ぎ部屋へ入ると、女の人の部屋らしい、ふわっと何かいい香りが鼻をくすぐる。
「ちょっと待っててね。すぐ用意するから」
そう言って、飯田さんは奥のキッチンへ入っていった。
部屋の隅にあるシンプルなデザインのオーディオからは、どこかの国の音楽が流れている。
待っている間、僕は、部屋の所々に飾られている絵をぼんやりと眺めていた。

「お待たせー」
その声にふと我に返ると、飯田さんがほわんと湯気の立つお盆を運んでいる。
「わ、うまそー」
目の前に置かれた、大きな野菜がたっぷり入ったクリームシチューに、僕は思わず身を乗り出した。
「でしょ? 特にジャガイモは先週北海道から送られてきたやつだから、おいしいよー」
僕のリアクションに、そう言って飯田さんは嬉しそうに目を細めながらパンやサラダをテーブルに並べている。
「「いただきまーす」」
飯田さんと向かい合わせに座った僕は、遠慮なく目の前の料理を御馳走になることにした。

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