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【小説】チープなドラマ感覚で【みたいな】

585 :『ゲーム』:2006/12/07(木) 20:36

己の中の眠っている何を見抜かれたかのように僅かに後退った。
その不思議な笑みと妖しさを秘めた強い目に飲まれ身体が動かなかった。
不意に立ち上がった藤本の予想外に華奢な手に引かれて寝室へ、そしてベッドの上に押し倒される。
そのすらりとした脚をふわりと包み込んでいたパンツを脱ぎ捨て、露わになった下半身にはシャツの隙間から黒いパンティが覗けた。

ペットボトルの水を口に含んだ藤本が薄く微笑みながらその濡れた唇を押しあてて。
舌で割られた口内に流れ込んでくる水と、艶めかしく動く舌にむせ返るような感覚を覚えた。
軽く咳き込む身体の上で藤本美貴は、流麗な身体のラインを強調するように腰を引きながら髪をかき上げる仕草。

「……もうこんなになってる」

クスクスと喉で笑いながら、タオル越しに硬くなりだしているペニスの上で艶めかしく腰をふっている。
たまらずその身体に手を伸ばすが、触れる直前に細い腕でそっと払い除けられた。

「触りたいの? まだダメだよ」

妖しい目で笑いながら、払った手を掴みバンザイの姿勢でベッドに押しつけられた。
そして自らシャツのボタンへ手を掛け、一つ、また一つと焦らすようにゆっくりと外していく。
少しずつ見えてくる白い素肌と、対極の黒いブラ。
視覚での興奮はますます血液を一点に集めていく。
脱いだシャツをゆらゆらと動かし、目隠しをするようにそのまま顔の上に落とした。

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0ch BBS 2006-02-27