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【小説】チープなドラマ感覚で【みたいな】
- 546 :『ゲーム』:2006/12/07(木) 20:23
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携帯を切ってから待つこと数分。
キコキコと耳に障る音を響かせて自転車に乗ってやってきた警官。
「あんたが通報した人? で……これ? どれどれ」
おっとりした口調だが面倒事であることを隠そうともしない警官がそう俺に確認すると、よいしょと膝を屈めて確認作業に入った。
詳細に調べるまでもなく、ただ単に泥酔して潰れているだけだったらしい。
「ダメだねぇ、こりゃ……完全に潰れてるよ。知り合いじゃないんだった?」
改めて違うと告げると、小さく溜息をつきながら立ち上がった警官は困ったように口を開いた。
「派出所まで運ぶから。あんたその自転車おしてついてきてくれんかね」
一応、簡単な調書を取るし。
そう付け足した警官の言葉は、要請ではなく命令だと酔った頭ながらに考えた。
が、しかし、逆らうのはどうにもうまくない。
頭の中で、余計なことしなきゃ良かったとぼやきながら自転車へ近づいていった。
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