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アフター モーニング フローリック
- 1 :3を ◆XjKPPBUhLM :2005/07/23(土) 22:56
-
朝のバカ騒ぎを すっかりやめてしまったのは
それが孤独を 紛らわさなく なったから
でも反省なんかしてないわ そう
反省なんかしてないの。
だって今でも
私の夢は
私の夢は 笑いの絶えない生活。
- 152 :名無し娘。:2005/10/27(木) 17:39
- なぜかレスをつけにくいんだけど
後でまとめて読み返してみると結構面白いんだよな
- 153 :3を ◆XjKPPBUhLM :2005/10/28(金) 23:06
-
【コのよルハやスラかにねムレやグち】
□□□□
□□□□
□□□□
□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□
□□
□□
□□□□
□□□□□□□
□□□□□□□
□□□
□□□□□□□ ノハハヽ
□□ ( -◇-)
□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□
- 154 :3を ◆XjKPPBUhLM :2005/10/28(金) 23:07
- >>152 面白いといっていただけるとうれしいです。どうもありがとう。
- 155 :名無し娘。:2005/11/14(月) 23:03
- 3を不足
- 156 :名無し娘。:2005/12/17(土) 12:06
- 3をが行方不明
- 157 :名無し娘。:2005/12/17(土) 23:15
- 3をがいなくなってから狩狩は火が消えたよう
- 158 :マジ高 ◆MAJI3nr8FI :2006/01/01(日) 18:41
- 3をさんや、団長は四国八十八箇所巡りをして、あなたへの謝罪を済ませた
気になっています。どうかあなたも、その意を汲んで、お越しになられては
いかがかと思います。私は、3をさんの味方です。
- 159 :名無し娘。:2006/01/04(水) 23:57
- 敵とか味方とかいう表現は避けたほうがいいんじゃないかな
- 160 :名無し娘。:2006/01/06(金) 00:53
- 謝罪を済ませた気になってって・・・
だったらなんで普通に謝罪しないのかと
- 161 :名無し娘。:2006/01/08(日) 21:48
- 女子高生に嫌われるのってそんなにショックなものだらうか?
- 162 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/02/11(土) 01:39
-
( -_-)ヽ
- 163 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/02/11(土) 01:41
-
━━━━━━━━━━━━━━━
( D )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━
Tanoshii ohanasi
wo tanosiku simasho.
- 164 :名無し娘。:2006/02/11(土) 01:48
- 3をワールドなの
- 165 :名無し娘。:2006/02/11(土) 11:10
- おかえりおかえり
- 166 :名無し娘。:2006/02/11(土) 12:03
- さっそく3を節全開だな
- 167 :名無し娘。:2006/02/17(金) 05:26
- マルセル・デュシャン的ですね
- 168 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/02/17(金) 21:47
- 「のんびり・ののまこ」
( ´D`)<つじれすよ〜
∬ ´▽`)<まこですよー。
( ´D`)<2人あわせて〜。
∬ ´▽`)<のんびりー。
( ´D`)<のの〜
∬ ´▽`)<まこー。
( ´D`)
∬ ´▽`)
( ´D`)<ちょっと”まのび”してないれすかね〜
( ´D`)テヘテヘ
∬ ´▽`)<ちょっとまのびしすぎかもねー。
∬ ´▽`)<てへてへ
( ´D`)
∬ ´▽`)<てへてへ
- 169 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/02/17(金) 21:48
- ( ´D`)<あのれすね〜
∬ ´▽`)
( ´D`)<てへてへはくちでいうものじゃね〜れすよ〜
Σ∬ ´▽`)
∬;´▽`)<てへてへはー、
∬;´▽`)<口で言うものじゃー、
∬;゜▽゜)<ないんですかー?
( ´D`)<そ〜なのれすよ〜
( ´D`)<てへてへは〜
( ´D`)<くちでいうものじゃ〜
( `D´)<ね〜のれす!
( ´D`)テヘテヘ
∬ ´▽`)<じゃーどこでいうものなのー。
( ´D`)<腹。
∬ ´▽`)
( ´D`)
- 170 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/02/17(金) 21:48
-
∬ ´▽`)ノ<2人あわせて〜。
( ´D`)ノ<のんびり〜
∬ ´▽`)
( ´D`)<のの〜
∬ ´▽`)<まこー。
・終・
- 171 :名無し娘。:2006/02/19(日) 11:03
- のんびり〜
こんな二人を見たいよ・・・
- 172 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/03/08(水) 03:42
- 「ヲタとセイウチ 〜書き直し 2〜」
冬の海岸には人気もなく冷たい風が吹いている。浜ぞいの道路には車もない。
いや1台だけワゴン車がとまっていて、若くはない男が海の方をじっと眺めている。
男は微動だにしない。
ところが次の瞬間!男は海辺に何かを見つけると駆け足でそちらの方に
走っていった!!その目には涙。視線の先にはなぜかタキシードを着たセイウチ。
男とセイウチは互いの体をしっかりと抱き合うと、久しぶりの再開を喜び合うのだった。
ヲタ 「元気だったかい?君。何年ぶりなんだい?3年かな?」
海象 「2年と8ヶ月さ。正確にはね。」
ヲタ 「そうか、そうか。本当にまた合えてうれしいよ。」
海象 「僕もさ。どうだい?変わったことはなかったかい?」
ヲタ 「・・・・・。」
海象 「どうしたんだい?なにかあったのかい?」
ヲタ 「あぁ、実はそうなんだ。君は僕の親友だから言っておかなくちゃいけないんだけど・・・」
海象 「けど?」
ヲタ 「・・・・・。」
海象 「おいおい。大丈夫だよ。言ってみなよ。」
ヲタ 「じ、実は俺・・・モーヲタなんだ!」
海象 「・・・・・。」
ヲタ 「ごめんな。今まで黙っていて。でも、でも、なんか言い出せなくて・・・。」
海象 「いいんだよ。ちょっとびっくりしただけだよ。そうなんだ。君がモーヲタとは意外だな。
あ、そうだ。僕にも報告しなきゃいけないことがあるんだった。」
ヲタ 「え?報告?なになに?」
海象 「実は人間と結婚したんだ。」
ヲタ 「あ、そうなの?」
海象 「実はちょうど3年前からなんだ、いままで隠しててごめん。」
ヲタ 「なんだ。そんなことか。俺の秘密に比べればたいしたことないじゃないか。」
- 173 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/03/08(水) 03:42
- 「ヲタとセイウチ 〜書き直し 2〜」
冬の海岸には人気もなく冷たい風が吹いている。浜ぞいの道路には車もない。
いや1台だけワゴン車がとまっていて、若くはない男が海の方をじっと眺めている。
男は微動だにしない。
ところが次の瞬間!男は海辺に何かを見つけると駆け足でそちらの方に
走っていった!!その目には涙。視線の先にはなぜかタキシードを着たセイウチ。
男とセイウチは互いの体をしっかりと抱き合うと、久しぶりの再開を喜び合うのだった。
ヲタ 「元気だったかい?君。何年ぶりなんだい?3年かな?」
海象 「2年と8ヶ月さ。正確にはね。」
ヲタ 「そうか、そうか。本当にまた合えてうれしいよ。」
海象 「僕もさ。どうだい?変わったことはなかったかい?」
ヲタ 「・・・・・。」
海象 「どうしたんだい?なにかあったのかい?」
ヲタ 「あぁ、実はそうなんだ。君は僕の親友だから言っておかなくちゃいけないんだけど・・・」
海象 「けど?」
ヲタ 「・・・・・。」
海象 「おいおい。大丈夫だよ。言ってみなよ。」
ヲタ 「じ、実は俺・・・モーヲタなんだ!」
海象 「・・・・・。」
ヲタ 「ごめんな。今まで黙っていて。でも、でも、なんか言い出せなくて・・・。」
海象 「いいんだよ。ちょっとびっくりしただけだよ。そうなんだ。君がモーヲタとは意外だな。
あ、そうだ。僕にも報告しなきゃいけないことがあるんだった。」
ヲタ 「え?報告?なになに?」
海象 「実は人間と結婚したんだ。」
ヲタ 「あ、そうなの?」
海象 「実はちょうど3年前からなんだ、いままで隠しててごめん。」
ヲタ 「なんだ。そんなことか。俺の秘密に比べればたいしたことないじゃないか。」
- 174 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/03/08(水) 03:42
-
男は車の運転席に座っていて、セイウチは助手席に座っている。海岸道路の端で、
男がセイウチを無理やり助手席に押し込む様子は傍目からみればこっけいだったに
違いない。
車は街へ向かっている。ヲタとセイウチはその中で楽しく話を続けるのである。
ヲタ 「実は妻にヲタがばれそうなんだ。」
海象 「俗に言う、ヲタバレってやつだな。」
ヲタ 「君はなんにでも詳しいなぁ。もしかしてモーヲタに知り合いがいるのかい?」
海象 「いや、妻だよ。本当にこまったやつさ。」
ヲタ 「許してやってくれよ。ヲタって言うのはそういうものだから。」
海象 「ああ、僕も今は許してやってるんだ。」
ヲタ 「そうしてやってくれよ。で、夫婦は円満なの?」
海象 「ああ、円満さ。ただ一つだけ問題が・・・。」
ヲタ 「どうした?」
海象 「まだ、僕がセイウチだって妻にうち明けてないんだよ。」
ヲタ 「なんだ、そんなこと俺の秘密に比べればゴミみたいなもんさ。」
ヲタ 「そう、それからさ。実は職場でもヲタバレしそうなんだ。もうガクガクブルブルだよ。」
海象 「ああ、そうなんだ。僕は職場ではセイウチだって言ってあるから大丈夫。」
ヲタ 「だって、セイウチだけの会社じゃないか。ええと、なんて会社だっけ?」
海象 「セイウチファンダメンタルズだよ。でも、人間だっているんだぜ。
うちの副社長は人間だし、こないだ入ったお茶くみさんも人間なんだ。」
ヲタ 「あれ?社長も人間じゃなかった?社長さんやめちゃったのかい?」
海象 「ああ、実は社長もセイウチだったんだ。こないだ言われて初めて気づいたよ。
みんなが人間だと思ってたから言うに言えなかったらしい。
誤解されている間、ずっと苦しかったって本人はいってたな。」
ヲタ 「へえ、そんなことで苦しんでるのか。そんなこと俺の秘密に比べればゴミみたいなもんなのにな。」
- 175 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/03/08(水) 03:43
- ヲタは自宅近くの駐車場に車を止めると、さっそくタクシーを呼ぶ。昔2人でよく行った酒場に行くのだ。
ヲタがセイウチをタクシーに押し込むと、セイウチは笑って「君は昔から手荒だなぁ」と言った。
ヲタは頭を掻いて「すまないすまない。」と言う。運転手は唖然としてそれを見ていた。
タクシーが止まると、ヲタはそこから歩き、セイウチはそこから這う。階段のあるところはヲタがセイウチを
重そうに背負う。酒場につくと、セイウチは驚いた。むかし良く言ってた頃の、セイウチ用の椅子がまだ
のこっていた。
海象 「この店はいい店だね。実にいい店だ。」
ヲタ 「あぁ、でも君が見つけてきたんだぜ。よく見つけてきたよな。」
海象 「じつは今だから言うんだけど、奥さんが見つけてきたんだ。」
ヲタ 「へー。その君の結婚した人間の奥さん?」
海象 「そうそう。そうなんだ。」
ヲタ 「そうかぁ、一度顔をみてみたいな。写真とか持ってないの?」
海象 「あぁ、今もって無いんだよ。君持ってるの?」
ヲタ 「家族の写真はもってないんだよ。娘。のトレカならもってるんだけどね。」
海象 「それ奥さんが聞いたら怒るぞ。で、それはともかく、君は誰が好きなの?」
ヲタ 「実は俺、さゆ推しなんだ。」
海象 「さゆ?」
ヲタ 「ほら、娘。で一番かわいい子だよ。」
海象 「ああ、あのヒゲの立派な子だな。」
ヲタ 「セイウチじゃないって。」
海象 「あ、セイウチじゃないのか。」
ヲタ 「知らないなら無理に話し合わせなくても良いよ。
ほら、いま写真みせてあげるよ。この子さ。」
海象 「へぇ、この子か。ずいぶん若いな。若すぎだ。」
ヲタ 「こ、これでも人間では結婚できる年なんだぞ。」
海象 「じゃあ、16か。」
ヲタ 「でも、こんないい大人がさゆ推しと知れたら世間じゃ生きていけないよな・・・。」
海象 「あ、でも俺の妻はまだ12だぜ。」
ヲタ 「なんだ、そんなこと。俺の秘密に比べればゴミみたいなもんさ。」
こうして、ヲタとセイウチの夜は更けていく。
・終・
- 176 :名無し娘。:2006/03/09(木) 08:09
- なんか面白い
- 177 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/03/09(木) 19:54
- 「模型」
__
( ・e・)
||
||
||
┏┷┷┓
━┻━━┻━ ヽ∬ ´▽`) (’ー’川
∬ ´▽`)<これが先ほどお話した「No.22」です。
川 ’ー’)<へー、本当にただの作り物なんですねぇ。
∬ ´▽`)<そうなんですよ。でもカモメには本物に見えたんでしょうね。
川 ’ー’)<で、そのこの模型に9年間も求愛したあほなカモメと言うのは?
∬ ´▽`)<紺ちゃんですか?紺ちゃんならほらあそこにいます。
〆 ⌒ ⊃
川o・-・)
川 ’ー’)<うはっ。あほ面。テラワロス。うえうえ。
∬ ´▽`)<悲しそうな顔をしているでしょう?こうやって「No.22」を建物の中に隠して以来
ずっとあぁなんです。
川 ’ー’)<本当にあほなカモメですね。
∬ ´▽`)<しょうがないですよ。カモメがたくさん集まるように模型をたくさん置いたり、
仲間の鳴き声をスピーカーから流して、わざと勘違いさせたんですから。
川 ’ー’)
∬ ´▽`)<人間だって、お金を集めるためにステージにかわいい子をたくさん集めて
スピーカーから音楽を流したりするでしょう?私たちは同じことをしたんです。
川 ’ー’)<じゃあ、「No.22」はカモメたちのアイドルってことですか。
∬ ´▽`)<えぇ。人間のアイドル以上に完璧なアイドルですよ。
「No.22」は恋愛を宣伝するするくせに、まったく自分では恋愛しないんですから。
・終・
- 178 :名無し娘。:2006/03/09(木) 21:52
- ワロタ
- 179 :名無し娘。:2006/03/09(木) 22:06
- いや、むしろ悲しい
- 180 :名無し娘。:2006/03/10(金) 07:48
- うん、何か悲しい。
- 181 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/03/14(火) 23:55
- 時は戦国時代末期。
( ・e・)<家康様。家康様。
∬ ´▽`)<どうしたお豆。なんなりと申せ。
( ・e・)<大変でございます。あの憎き石田三成が殿との戦いの準備を進めております。
Σ∬ ゜▽゜)<な、なんだってー!!!
( ・e・)<家康様。そこは驚くところではございません。
∬ ´▽`)<え?そうなの?
( ・e・)<もう。しっかりしてくださいよ。前からそんな雰囲気だったじゃないですか。
∬*´▽`)<そうだっけ?
( ・e・)<もう、頼りないんだから。そんなことより大変でございますよ。
石田のやつ紺野を大将に据えようとしております。
(#`e´)っビシッ <これは断じて阻止しなければなりません!!
( ・e・)<しかしご安心ください。わたくしめに秘策がございます。京の料理人を集めて
連日宴会を開き紺野を招待なさいませ。紺野のこと、京から一歩もでることは無いでしょう。
∬ ´▽`)<でもそれって、結構お金かからない?
( ・e・)<めちゃくちゃかかります。でも仕方ありません。
∬ ´▽`)<うーん。
∬ ´▽`)<あのさぁ、紺ちゃんってそんなに強い武将だっけ?
( ・e・)<弱いよ。
∬;´▽`)
( ・e・)
∬;´▽`)<じゃあなんでそんなに必死になるの?
( ・e・)<家康様は古くからの言い伝えを知らないのですか?
∬ ´▽`)<言い伝え?え、どんな言い伝え?
( ・e・)<昔から言うではないですか。「こんこんを西の大将にするな」、と。
・終・
- 182 :名無し娘。:2006/03/19(日) 21:16
- 紺西派マンセー
- 183 :名無し娘。:2006/03/19(日) 21:26
- ダジャレー!
- 184 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/03/29(水) 02:29
- 「コンビニ」
( ´-`)<すみません。マイルドセブン1つ。
( ・e・)っ□<マイルドセブンですね。これでいいですか?
( ´-`)<うん。それです。
( ・e・)<あの、暖めますか?
( ´-`)
( ´-`)<タバコ暖めないでしょ。
( ・e・)<じゃあ、暖めなくていいんですね?
( ´-`)<もちろんだよ。
( ・e・)<それじゃあ冷凍マイルドセブンがひとつで350円になります。
( ´-`)
( ´-`)<なに?冷凍マイルドセブンて。
( ・e・)<冷凍したマイルドセブン。
( ´-`)<そんなの聞けばわかるよ。
( ・e・)<じゃあ、聞くなよ。
( ´-`)<そうじゃねぇよ。なんでタバコを冷凍してるのかって聞いてるの。
( ・e・)<税金が安くなるんですよ。
( ´-`)<なるかよ。しかも高くなってるじゃねぇかよ。350円って。
( ・e・)<そんなの国会議員に文句行ってくださいよ。
( ´-`)<問題をすり替えるな。
( ・e・)<うるさい人ですね。いったいなにが望みなんですか。
( ´-`)<普通のたばこを普通の値段で売れや。
( ・e・)
( ´-`)
( ・e・)っ□<マイルドセブン。270円です。
( ´-`)<あるのか。 ・終・
- 185 :名無し娘。:2006/04/01(土) 00:38
- クソワラタw
良い間だ
- 186 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/04/01(土) 01:38
- <<おくやみ>> ネタ書きの3を(三流ヲタ)氏が死去
3を(さんを、正式通称・三流ヲタ=さんりゅうをた、ネタ書き)1日、
アイドルスキャンダルによるショック死。葬儀は1日午前中、
狩狩板メイン掲示板「アフター モーニング フローリック」スレ内。
喪主はUFAに誰か派遣してくれと頼むも、いつになく丁重に断られ、
しかたがないの作中人物の三流尾田無茶夫氏がとりしきる。
狩・狩狩板でネタ、小説などを発表。独特の芸風で閑古鳥の声が
鳴り止まないこともしばしだった。
代表作は『さしみ賞』『鼻息』。どちらも本人は納得していなかった。
(エイプリルフール通信 4月1日)
- 187 :名無し娘。:2006/04/01(土) 02:05
- 自虐的だわw
- 188 :名無し娘。:2006/04/01(土) 20:52
- これを超える4月バカネタはあるまい
- 189 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/04/02(日) 00:22
- 「コンビニ」
( ・e・)<お弁当が1点で500円ですね。お弁当は温めますか?
( ´-`)<はい。
( ・e・)<当店では電子レンジとスチームアイロンが選べますが。
( ´-`)
( ´-`)<電子レンジで。
( ・e・)<ええっと、今ならいつも卵をあたためている近くの雌鳥でも・・・
( ´-`)<電子レンジで。
( ・e・)<それから今なら、私が懐であたためるっていう・・・
( ´-`)<電子レンジで。
( ・e・)
( ´-`)<電子レンジで。
( ・e・)
( ・e・)<はい。電子レンジですね。それではしばらくお待ちください。
( ´-`)
( ・e・)
( ´-`)
( ・e・)
( ´-`)<なんで暖めようとしないの。
( ・e・)<今、壊れてるんですよねー。電子レンジ。代わりのレンジが届くまで待ってください。
( ´-`)
( ´-`)<もういいよ。
( ・e・)<そうですか?じゃあスチームアイロンでいいですよね?
( ´-`)<無理に暖めるな。てか普通に謝れ。
・終・
- 190 :名無し娘。:2006/04/02(日) 01:41
- こんな感じのネタすごいすきw
- 191 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/04/03(月) 05:23
- 「コンビニ」
( ´-`)<あの、雑誌のことで聞きたいんだけど。
( ・e・)<雑誌ですね。こちらでお召し上がりですよね?
( ´-`)
( ´-`)<お召し上がりってどういうこと?
( ・e・)<お口に入れてモグモグすること。
( ´-`)<それは知ってるよ。
( ・e・)<じゃあ聞くなよ。
( ´-`)<ちげぇよ。どこの馬鹿が間違って雑誌を口に入れてモグモグするのかって聞いてるの。
( ・e・)っ<あいつら。
( ´-`)
( ´-`)<・・・なんで、この店にヤギいるの?
( ・e・)<お客さんのペットですよね?
( ´-`)<んなわけないし。
( ・e・)<あぁ、じゃあ近くの農場のヤギですね。待ってもらえます?いま、追い払いますから。
( ´-`)<はぁ。
( ´-`)
( ´-`)
( ・e・)<どうもすいません。で、なんでしたっけ?
( ´-`)<あの、ザテレビジョンって雑誌売ってるかな。
( ・e・)っ□<ありますよ。250円ですね。
( ´-`)
( ´-`)<それ、ヤギの食いかけだよね。
・終・
- 192 :名無し娘。:2006/04/14(金) 01:10
- むしろガキさんの懐で暖めた弁当なら喜んで食う
- 193 :名無し娘。:2006/05/04(木) 22:36
- むしろガキさんの食いかけのザ・テレビジョンなら(ry
- 194 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/05/07(日) 23:18
- 「コンピュテーション」
川o・・-)<:-)-_(・。
「コンピュテーション II」
川o・-・)<わたしはカモメ。
「コンピュテーション III」
・続くけど終わり・
- 195 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/05/14(日) 02:27
- 「1999年/2006年」
ふるさとは 大いに破れ
少女らの 行く末見えぬ
秋の日の 憂いを帯びた
前奏の 猫に聞こえる
奇声して 顔をあげたる
女らの 機械のごとく
踊りだす あの騒がしき
楽曲の あの楽曲の
なかりせば この人々の
モーヲタの 初夏の心は
のどけからまし
- 196 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/05/14(日) 02:27
-
夏の日に そよ風連れて
花嫁と 共に歩いて
こちらへと 近づいてくる
中年の 入り口前で
ゴールした 茶色い髪の
染髪の 気だけは若い
プロデューサー 彼はいつでも
死ぬまでは 青春なのだと
言ってたが ついに彼にも
美しい 恋が宿って
初夏が来た その幸せを
幸せを 奥歯にじっと
噛み締めて 照れ隠しする
花婿の頬
- 197 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/05/14(日) 02:28
-
悲しみに 風吹き荒れる
平原の 小さな小屋の
窓越しに ロウソクが立ち
光散る すりガラス見て
昔日の 思い出などを
探しつつ 過ぎた時間は
帰らぬと 自分の心に
言い聞かせ 道を急げば
またひとり 道を分かつと
言い出して また悲しみが
襲い来る 歩みの速い
遅いによらず
・終・
- 198 :名無し娘。:2006/05/14(日) 06:50
- 五七調が沁みますなぁ。上手い。
- 199 :名無し娘。:2006/05/16(火) 22:46
- 長歌か
風流だな
- 200 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/06/10(土) 02:25
- 「コンビニ」
( ・e・)<免許証の提示をお願いします。一応、決まりなので。
( ´-`)<そんな決まりあるの?・・・しょうがないなぁ、はい。
( ・e・)<あの、コピーもとっていいですか?
( ´-`)<それも決まり?
( ・e・)<はい。その代わり次回からは免許証を見せていただく必要はないので。
( ´-`)<ふーん。・・・じゃあいいよ。
( ・e・)<じゃあ、ちょっと待ってくださいね。
( ´-`)
ウィーン
( ´-`)
ガガガ、バリバリバリバリ・・・
( ´-`)
( ´-`)
( ・e・)<残念なお知らせがあります。
( ´-`)<シュレッダーにかけたな。
( ・e・)<はい。・・・わざとじゃないですよ。
( ´-`)
( ・e・)<あの・・・次回から免許証いらないですから。落ち込まないでください。
( ´-`)
( ´-`)<てかさ、謝ろうとかしないの?
( ・e・)<謝った方がいいですか?
( ´-`)
( ´-`)<もういいよ。早く会計して。
( ・e・)<はい、じゃあコアラのマーチが一点で105円ですね。
・終・
- 201 :名無し娘。:2006/06/10(土) 22:47
- 展開とかオチとかそのまんまコントでも使えそうだな
- 202 :名無し娘。:2006/06/11(日) 16:14
- これは・・・・安倍さんなのか?
- 203 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/09(日) 13:23
- ひさしぶりに三題話でもしようかと思うんですけど、
お題をもらえないですかねぇ?
- 204 :名無し娘。:2006/07/09(日) 14:07
- 鍵
- 205 :名無し娘。:2006/07/09(日) 14:16
- 幼稚園
- 206 :ふとー:2006/07/10(月) 02:36
- 柱時計
- 207 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/10(月) 06:00
- 「時計」
同期の5期メンバーが一度に2人もいなくなってしまうことを高橋さんは
とても悲しく思っていた。もしもっと早く気づいていたら引き止められたかも
しれない、そうしたら友達が近くからいなくなってしまうのを止められたのに。
そう思っていた。
そんなある日、高橋さんは新垣さんの小さい時の不思議な話を聞いた。
昔、新垣さんは時間を操れたというのだ。
「子どもの時のことだから、そういう風に思ってただけだと思うけど、
幼稚園にあった時計をくるくるって回したら、未来とか過去とかが
見えたんだって。」
そう、新垣さんは言った。
「そういえば、愛ちゃんにもあったことがあるような気がする!
でもきっと記憶のいたずらってやつだよね。」
さらに新垣さんが言うには、その能力はある日先生にその時計の窓を
開けられないように鍵をされてしまってからと言うものなくなってしまったそうだ。
もちろんそんな話を高橋さんは本気になんてしていなかった。ところがある日
高橋さんがロケの仕事にでていたとき、休憩時間の散歩中に不思議なことが
起きた。今まで歩いていた道とは違う雰囲気の、でもどこか懐かしい雰囲気の
街角に出てきたかと思うと、そこに幼稚園があって新垣さんにそっくりな園児が
お母さんに連れられてはいっていった。園内にこっそり入ってみると、たしかに
部屋の中には柱時計があって、その女の子が台を使って時計の針を動かして
遊んでいた。
「あら、里沙ちゃんまた時計で遊んでる。もう鍵かけちゃおう。」
と、先生の声。思わず高橋さんは叫んだ。
「えぇ!」
- 208 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/10(月) 06:00
-
振り向く先生。高橋さんはしまったと思った。だけどとっさに言い訳を思い
ついた。どういうわけか高橋さんはいかにもテレビ取材に使いそうなマイクを
もったまま歩いていたので、それを利用することにした。
「突然すみません。実はですね、いま私取材してるんです。あの、もうすぐ
カメラもくると思うんですけど、ここで取材させてもらえないですか?」
すると、先生もテレビでなんとなく見たことがあると思ったのか、快く了承して
くれた。そのうえ、園児の子たちが緊張しないようにと園児とおしゃべりする
ようにさえ勧めてくれた。それでさっそくその女の子に声をかけた。
「里沙ちゃん、っていうんだ。時計で遊ぶの楽しい?」
高橋がそういうと女の子はうなずいた。
「お姉ちゃんに遊ぶとこみせてくれる?」
すると、また女の子はうなずいて、時計の針をくるくると回した。すると
どうだろう。周りの景色がくるくると回ったかと思うと、明らかに時代錯誤の服装を
人たちが現れた。女の子が針を戻すとまた元の時代にもどって来た。それが
証拠に先生が暖かい眼差しでこちらを見ていた。
高橋さんはすぐに、この子が本当に新垣さんで自分がどういうわけか昔に
タイムスリップしたらしいこと、それから新垣さんには本当に時間を操る能力が
あってそれはきっと先生が鍵をしてしまうまでは続くんだと言うことを理解した。
高橋さんはこうも思った。なんとかして鍵を持って帰ってしまえば(高橋さんは
来た道をもとの通りに帰れば自分がもといた時代に戻れると思っていた)、
新垣さんの能力はずっと続いたままになって、そうしたら昔にもどってメンバーを
説得できるんじゃないかと思った。
- 209 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/10(月) 06:01
-
そこでなんとかして鍵を手に入れる方法を考えようとした。だけどいい方法が
思いつかない。無理やり持っていくわけにはいかないからあきらめようとしたとき、
先生が高橋さんの持っていたマイクに書いてある番組の名前をみて言った。
「あぁ!この番組しってる!ジャンケンで買ったらなんかもらえるんでしょ?!」
高橋さんの番組はちっともそんな番組じゃなかったから、どうして先生がそう
思ったのかはわからなかったけれど、昔そういう似た名前の番組でもあったのかも
しれないと思った。ただこれはチャンスだと思ったので、思いつきで言った。
「そうなんです!ジャンケンで買ったらプレゼントがあります。ただ負けたらなにか
もらうことになってるんです。たとえば・・・」
と、そこまで言った瞬間、他の男の子の園児が先生に抱きついてきた。先生は
そのことにびっくりした様子だったが、よくあることらしく、その子は先生と2、3言葉を
交わした後、走り去ると先生はもう一度高橋さんの方を見た。
「えっと、なにをしたらいいんですって?」と、先生。高橋さんは言った、
「じゃんけんの時にできれば、あの時計の鍵を賭けてくれませんか?」
直後、高橋さんはしまったと思った。その言い方では「なんで時計の鍵なんですか?」
と聞かれてしまうに違いない。ところが先生の反応は意外だった。
「もちろんいいですよ。」
と言ったのだ。高橋さんは喜んだ。じゃんけんで勝てるかどうかは分からないけれど、
なんとなくツキはこっちに向いている気がした。だがそれはやはり気のせいだった。
先生は時計の方から戻ってきてこう言った。
「時計の鍵なら今かけて来ました。」
その言葉を聞いた次の瞬間高橋さんが見たものは、もとのロケ地の光景だった。
どうやら車で寝ていたらしい。高橋さんは人生を変えると言うことは難しいことなんだ
と思った。それだから余計にこれから人生を変えようとする人のことを深く思った。
・終・
- 210 :名無し娘。:2006/07/10(月) 06:24
- 沁みた…
- 211 :名無し娘。:2006/07/10(月) 11:29
- イイヨイイヨー
- 212 :名無し娘。:2006/07/12(水) 17:46
- この設定は素晴らしい
- 213 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/24(月) 00:00
- 「希望」
緑色の草原で4人がレジャーシートを敷いて座っている。
紙コップにジュースを注いで4人は声をそろえる。
「「「「乾杯!」」」」
太陽が笑っている。小鳥も鳴いている。
鮮やかな色彩を野に咲く花が添えている。
きっと大丈夫。
そんな歌もあったよね、と話題になる。
きっとじゃないよ、絶対大丈夫。
そう言って1人が歌いだす。
「なにその踊り?」と大笑いするみんな。
そのへんてこな振り付けでもうひとりが踊りだし、もうひとりも踊りだし、
結局、みんな踊りながらケラケラ笑っていた。
誰かが作ってきたサンドイッチをみんなで食べる。
「おいしいね。」
と誰かが言った。「おいしいね」と誰かが答えた。
箱はあっという間に空になって太陽が沈みはじめた。
「それじゃあね。」
と言って別れる4人。4つの希望。
・終・
- 214 :名無し娘。:2006/07/24(月) 05:10
- いいねぇ グっときた
- 215 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/25(火) 21:12
- 「職場の上司」
夏は暑い。だが職場は寒い。クーラーがガンガン効いているのは、俺の上司が
死ぬほど暑がりだからだ。そのくせ仕事もせずにいつもアイドルの写真集などをみて
ニヤニヤしている。
「ちょっとちょっと、君。」
その上司が俺を呼びつけて言った。
「君がこの前くれた資料だけどね。あれもう古くなったから捨てといて。」
そういって資料を俺の前に叩きつける。割れても不思議でない勢いだ。
「そうそう君の資料にない分は僕が適当に処理しておいたから。」
勝手なことしやがって。そう思った俺だが口先だけは「ありがとうございます」と
言っておいた。俺は机に戻ると資料を大切にかばんに収めた。
- 216 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/25(火) 21:13
-
職場に電話が鳴り響く。上司がそれをとる。
「あぁ、なに?あぁ、またそういう人。うん。いいよ、こっちから人をよこすから。」
そういって上司は受話器を塞ぐ。いやな予感。そしてそれは的中する。
「君。いつもみたいにクレーマー来てるみたいだから、あって話を聞いてきてよ。」
こういうとき俺はどっと疲れがでる。上司は相変わらず写真集だ。クレーマーの用件も
分かっている。この上司がしたことに腹を立てているのだ。俺は至極もっともだと思う。
しかしそれをなだめて帰っていただくのが俺の使命だ。
- 217 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/25(火) 21:13
-
俺の上司だが実はあいつは神様なのだ。これはたとえではない。ここは本当のあの世で、
俺は死んでからこの部署に配属になった。出世すれば俺も晴れて中間管理職の肩書きを持った
神様の仲間入りと言うわけなのだが、なにせこっちの世の中では人が死なないので、
下界を操るのに飽きる神様待ちだ。ヒラの分際で神にこんなことを言うとまずいのかもしれないが
俺は今の上司よりはいい神様になる自信がある。いま、こう思っている間もあいつはまだ
写真集を眺めてニヤニヤしている。
「大阪さんがいらっしゃいました。」
と、声がした。俺のお客様だ。大阪というのは彼が生まれたか死んだ場所なのだろう。
ともかく、そいつはそう名乗っている。俺はその人に説明するための資料を探したが、
見つからない。仕方がないので、俺は上司の前に立った。
「夏服?いいよ、持ってって。」
上司はちょうど新しい写真集に取り掛かったところだった。
- 218 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/25(火) 21:14
-
日がとっぷりと暮れた。あの世にも夜は来る。そして職場には誰もいなくなった、残業の
俺を除いて。俺はいつまでたっても終わらない仕事の山を前にして、生きていたときのことを
思い出す。俺はアイドルオタクだった。だから俺はこのアイドル課に配属になったのだろう。
あぁ、なんと皮肉な運命なんだ。
皮肉な運命。
そうだ。俺の仕事は、下界でアイドルオタクだったやつが、特にまだこっちの世界でもそれを
引きずっているやつが、ときどき神様本人にあって文句をいいたいと言ってくるのを、優しい言葉で
なだめることなのだ。そのためには下界のアイドルのことをよくよく知っている必要があるし、うまい
言い訳を考えておく必要もある。本当にいやな仕事だ。
そんな俺の今の最大の楽しみは、こちらで入手困難な、生きていた頃に推していたあの子の
生写真をながめることだ。だが上司の前ではそんなことはできない。あいつはアイドルを辞めさせるのが
趣味だから、目をつけられたら行動はすぐだ。写真も手に入らなくなってしまう。
そんな写真こっちの世界でどうやって手に入れるかって?簡単な話だ。あの、大阪という男は
実は下界の人間なのだ。あいつに情報を教えてやる代わりに、俺は写真をもらう。そういうことだ。
生きていた頃はあいつがどうやってアイドルのレアな情報を仕入れているのか不思議だったが、
いまや俺も当事者と言うわけだ。
疲れた。今日はもう帰ろうと思う。帰りは車の中で今日上司から帰してもらったラヴマシーンを聴こう。
・終・
- 219 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/26(水) 07:25
- 「言葉によるパントマイム」
回転
∬ ´▽`)∬ `▽`)∬ `▽´)∬ ´▽´)∬ ´▽`)
宣伝
∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ ´▽`)
好転
∬ T▽T)∬ T▽T)∬ T▽T)∬ T▽T)∬ ´▽`)
漏電
∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ X▽X)
採点
∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ -▽-)
電電
∬ ´▽`)¶∬ ´▽`)¶∬ ´▽`)¶∬ ´▽`)¶∬ ´▽`)¶
争点
∬ ´▽`)∬ `▽´)( `▽´)( ^▽^)( ´▽`)
新田
∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ ´▽`)∬ ´▽`)コメウマー
要点
∬ ´▽`)コメウマー
・終・
- 220 :名無し娘。:2006/07/26(水) 11:01
- ウマー
- 221 :名無し娘。:2006/07/26(水) 22:56
- なんじゃこりゃ
- 222 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/07/27(木) 00:28
- 「言葉によるパントマイム」
ビ 8
ル 8
ヂ 8
ン 8
グ 8
8
ビ 8
ル 8
ヂ 8
ン 8
グ 8
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ビ 8
ル 8
ヂ 8
ン 8
グ 8
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ビ 8
ル 8
ヂ 8
ン 8
グ 8
自動扉 自動扉 自動扉 自動扉 8 自動扉
ビ 8
ル 8
ヂ 8
ン 8
グ 8
8
8
( ´`)▽
∬ ´▽`)∬ ´▽`) ∬ ´▽`) ∬ ´▽`) ∬ ´▽`)
□
- 223 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/08/31(木) 19:03
- 「しおりはいかが? 〜狩狩3周年記念〜」
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃[ピスタチオ] 勢いで登場してしまった ┃
┃ (;´ー`)っ ピスタチオ仮面の ┃
┃ っ ) [ 狩狩3周年 ] 運命やいかに? ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
↑ナッツは天使
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃[Jビーフ] 国産牛肉の ┃
┃( ^▽^) 全頭検査が ┃
┃ つ つ [ 狩狩3周年 ] ウゼェんだよ。┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
↑お肉スキスキ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃@ハハ@ いいニュースだと思ったら ┃
┃川 T.∀T) ヤススレだなんてひどすぎる! ┃
┃ ( つ⊂ ) [ 狩狩3周年 ]┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
↑仲良きことは
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃@ノハ@ ┃
┃川‘〜‘) カオリの飴玉あげる、だから許して。 ┃
┃ ( つ◎ [ 狩狩3周年 ]┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
↑美しき☆カナ
おまけ
イイコイイコ
[ピスタチオ]
(・´ー`)っノハハヽ
っ ) (・e・*) エヘヘ ←ちまたでうわさの
「ナッツとガキさん」
- 224 :名無し娘。:2006/09/01(金) 06:43
- いかん
「ナッツは天使」がツボだw
- 225 :◆phy./haiHo :2006/09/02(土) 00:58
- 「ナッツとガキさん」ってどっちも豆じゃないですかw
- 226 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/04(月) 02:36
- 「フリスビー」
( ・x・)
(・x・ )
( ・x・)
( ・x・)<なにやってるんだお前ら?
ノノ*^ー^)<あ、藤本さん。フリスビーですよ。一緒にやりませんか。
( ・x・)<こんな狭い部屋でフリスビーて。
ノノ*^ー^)<その狭いところがいいんじゃないですか。
( ・x・)<よく分からない理由だな。ちょっと貸してみ。 シュッ
从 X ヮX) <ウニャ!
( ・x・)<やった!命中!
ノノ;^ー^)<藤本さん、そういうゲームじゃないですよ。
从#` ヮ´) キー!<怒ったぞ!返り討ちにしてやる! シュッ
( ・x・))) フッ<あまいな。
ノノ*XーX)<あたっ!
Σ从;´ ヮ`) <あ、ごめん。
ノノ*`ー´)<・・・やだ!許さない!
エリもれいなにフリスビーを当てなきゃ気がすまない!
( ・x・)<まぁまぁそう怒るなって。やられたらただやり返すだなんてよくないよ。
ノノ*`ー´)<でもぉ!
( ・x・)<だからさ。こんど手裏剣の使い方教えてやるから、倍にして返しな。
ΣΣ从;´ ヮ`)。o O(死ぬし!!)
- 227 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/04(月) 20:12
- 「ネタの見る夢」
僕はネタ。狩狩のネタ。僕は夢を見る。
僕は僕の中に僕を持つ。たとえばこんな風。
|
|僕はネタ。狩狩のネタ。僕は夢を見る。
|
|僕は僕の中に僕を持つ。たとえばこんな風。
|
|
| |
| |僕はネタ。狩狩のネタ。僕は夢を見る。
| |
僕に続きはない。
誰かが続くだけ。
その時、僕の外に僕ができる。
少しだけ色づいて。
( http://fire7.s2.xrea.com/wiki/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=AMF227_1.htm&refer=%A3%B3%A4%F2 )
- 228 :名無し娘。:2006/09/04(月) 20:24
- >>227
すげえ!
新しい!
感動した!
- 229 :名無し娘。:2006/09/04(月) 20:42
- ちくそーやられたw
- 230 :名無し娘。:2006/09/05(火) 10:50
- 凄いな
- 231 :名無し娘。:2006/09/05(火) 22:17
- これどういう仕組みなの?
- 232 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/06(水) 19:55
- >>231 狩狩の外部に、ここそっくりなページを作って置いてあるだけです。
- 233 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/09(土) 17:05
- 「うでのぼたん」
藤本さんは他に誰もいない部屋にひとりで座っていた。彼女はいつも右腕に包帯を
巻いていたが、このときはまさにその包帯をゆっくりと外しているところだった。藤本さんの
右腕には機械についているような丸くて赤いボタンが埋め込まれていた。これは隠さなくては
いけない事実だった。別に誰かに隠すように言われたわけではないけれど、物心ついたころ
から藤本さんの腕には包帯が巻かれていた。話によればこれは生まれつきらしい。
誰も押した事のないボタン。その上に巻かれた包帯がどれだけ他人に異様に映ろうとも
それを隠すのが生まれたときからの藤本さんのルールだった。
そこへ運悪く、吉澤さんがノックもせずに部屋に入ってきてしまった。
藤本さんの「あっ」と叫ぶ声で始まったしばしの沈黙。
それを終わらせたのも藤本さんだった。
「変でしょ、これ。」
そういうと藤本さんはボタンのすぐ上の宙に左手の指をくるくるっと遊ばせながらボタンを指した。
「生まれつきなの。信じられる?」
吉澤さんはじっとそのボタンをみた。なにも言わなかったけれど顔は「信じられない」
と言っていた。廊下を誰かが歩く音がした。とっさに吉澤さんはボタンを背中にして廊下を向いた。
そして静寂を打ち破るノック、戸を開ける音。年老いた守衛だった。そこをうまく繕って守衛が去る。
この間ずっと吉澤さんは何を言うべきか考えていた。
- 234 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/09(土) 17:05
-
「生まれつき。なんだ。」
自分でももっとうまい言葉があったに違いないと思うが重い浮かばなかった。吉澤さんは自分の中に
好奇心が成長していることがうまい言葉がでてこない理由だと思った。
「怪我じゃなかったんだ。痛くないの?」
吉澤さんは自分の行き過ぎた好奇心が指を藤本さんのボタンに向かわせていることに気づかずにいた。
あと少しで触れると言うところで藤本さんは言った
「待って。」
吉澤さんははっとした。自分の行動に気づいたためだったが、しかし同時に拒まれた好奇心を
捨てられない気持ちを感じた。
「待って。押さないで。・・・触ってもいいけど。」
- 235 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/09(土) 17:06
-
「触っていい」と言った藤本さんはきっとその吉澤さんの好奇心を表情から読み取ったのだろう。
一方の吉澤さんは仲のよい友人である藤本さんの秘密に文字通り触れる機会を持って自分が
異様な興奮を覚えているのを感じた。
まず吉澤さんはボタンの縁のほうを触ってみた。
「痛くない?」
「ううん、くすぐったい。」
さらにその縁をくるりと一周なでてみる。
「押したこと、ないんだ?」
「・・・」
指がそこでぴたりと止まった。
「あるの?」
「ないんだけど。試したことはある。」
指は逆周りを始めた。
「押せなかった?」
「左手だから。ちょっと固いみたい。」
- 236 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/09(土) 17:06
-
藤本さんがそう言ったので、ボタンの真ん中の部分にも触ってみる。たしかに固い感触が
吉澤さんの指に伝わってくる。固さを確かめながらくるくると指でなでてみる。
「やっぱりくすぐったい?」
「そこだけ感覚がない感じ。」
指先はさっきよりもゆっくりと重く動く。
「神経が来てないのかな。」
「でもちょっとは感じる」
指はしばらく動いていたが、突然ぴたりと止まった。そこで吉澤さんははたと我に返った。
「ごめん。」
2人は2人だけの世界から再び部屋に戻ってきた。しばらく自分たちがどの部屋にいるかすら
知覚していなかった。
「こんなことする必要なかったよね。」と吉澤さん。
「このことはもちろん黙ってるから。」
「ううん。」藤本さんは言った。
「いいの、よっちゃんにはいつか言う日が来るかもって思ってたし。」
- 237 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/09(土) 17:07
-
吉澤は包帯を手に取った。もちろん藤本さんの腕に巻きつけるのを手伝うためだった。
腕を差し出す藤本さん。くるくると慎重に包帯を巻きつけていく吉澤さん。
しかし藤本さんは考えていた、自分は今、人生の重要なチャンスを逃がそうとしているのではないか、
つまり、このままボタンの意味を知らずに死んでいくくらいなら、自分の人生の秘密をほかならぬ
吉澤さんと共有するのも選択肢のひとつ、いや、そうでなければきっと後悔する。そう思った。
「待って。」
藤本さんがそう言ったのは、ちょうど包帯を巻き終えようとしているときだった。
「ボタン、押してくれない?」
初め吉澤さんは自分がなにを言われているか分からなかった。けれど藤本さんが真剣に
見つめてくるのを見て意味を理解した。
「いいの?」
「よっちゃんに、押して欲しい。」
わずかなの沈黙の瞬間の後、吉澤さんはまるでさっきの逆再生のように包帯を
外していった。胸でまたあの奇妙な興奮が騒いでいるのを感じた。包帯はふたたび
ひらりひらりと解かれていく。そして藤本さんの綺麗な腕にふたたびボタンは表われた。
「押すよ。」
吉澤さんは言った。藤本さんは目をつぶった。右手の親指と左手の親指をボタンの上に
突き合わせて吉澤さんは意思を固めた。
- 238 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/09(土) 17:07
-
けれど藤本さんがつぎの瞬間感じたのは吉澤さんの手のひらが自分の頬をなでている感覚
だった。実際目を開けるとその光景だった。藤本さんは抗議した。
「なに?早くしてよ。」
吉澤さんは答えた。
「終わったよ。怖かったね。」
その吉澤さんの顔がとても優しい顔で、それでいてふざけていないということが分かって、
藤本さんは自分の腕を見た。そう、終わっていたのだ。みると確かにボタンはへこんでいた。
だけどなんの変化もおきない。それどころか吉澤さんはまるでおもちゃで遊ぶようにボタンを
カチカチ押してはボタンをへこませたり元に戻したりしてみせた。それは明らかに飾りのような
ものだと言うことが、なにより本人の感覚としてよく分かった。
藤本さんは多少がっかりしたような顔をした。けれどすぐにさばさばとした表情で言った。
「人生の秘密なんて意外とこんなものよね。」
・終・
- 239 :名無し娘。:2006/09/09(土) 21:52
- ションナ!
- 240 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:50
- 「亀のせいにしない」
藤本は知っていた。
仕事明けの深夜、亀井は疲れた顔をして港の方へむかう。しかも一度や二度じゃない。
毎日だ。
港は込み入っていて人気もない。この商売は金の入りは悪くない。なのに亀井は
ちっとも派手じゃない。よくないことが起こっていると直感した。
こういうときにストレートに話を聞くやつは無責任だ。本当のことをいうわけがない。
だから後をつけた。
- 241 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:50
-
亀井は港の奥のほうへどんどんと入っていく。するとそこに何人かの人影が現れた。
やっぱりだ。
いや様子がおかしい。亀井とやつらの間が広い。あれは毎日会うやつらの間ではない。
亀井は明らかに避けている。
藤本は走り出した。亀井が気づいたが挨拶の暇はない。まずこいつらのリーダーらしきやつの
顔を殴る。ダウン。意外に弱い相手だ。残りは2人片方は制服を着てやがる。なんだただの不良か。
あとはなにもせずとも3人は一目散に逃げていった。
- 242 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:51
-
「藤本さん。」亀井は言った。「なぜここに?」
「それはこっちのセリフだ。毎日何しに来てる?」
亀井はハッとした。
「ちがうんです。わたし。」
そういうとしばらくもじもじした。
「私、泳ぎに来てるんです。」
「はぁ?!」
藤本は叫んだ。すると突然亀井は服を脱ぎだした。藤本は焦った。なにを
考えているのかさっぱりわからない。頭がおかしいのではないかと思った。
その狼狽をよそに亀井は全裸になると早速海に飛び込んだ。
- 243 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:51
-
そこからは全く目を疑う光景だった。水中で亀井は人ではない黒い物体に変わった。
それが海亀だとすぐ気づいた。海亀は気持ちよさそうに泳いでいる。そしてまた人の形に
変わった。亀井が海から上がってきた。
「ありがとう。」亀井は言った。
「なにが?」藤本は困惑している。
「さっき助けてくれたでしょ?」亀井は微笑む。
「あ、あぁ。」そういうのがやっとの藤本。信じられない。
「いまからいい所にいきませんか?」と、亀井。
「いいとこ?」
「そう、龍宮城。」
次の瞬間、藤本は海に投げ出された。
- 244 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:51
-
「ずいぶんなご歓待で感謝の言葉もねぇ。」
藤本は皮肉たっぷりにそう言ってやった。海に投げ入れられた。おまけに水中をさんざん
引き回された。生きているのが不思議なくらいだ。
「ごめんなさい。でもこうでもなくちゃ来てくれないでしょ?」
と、亀井は悪びれもせず言う。しかし確かにそれは一理ある。絵にもかけない美しさ
とはまさにここのことだ。だがこうでもなきゃこんなところには来ない。
「主人の乙姫に会ってもらえますよね?」
「あぁ。」
- 245 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:51
-
部屋に通される。気づくと亀井は亀になって床に頭をこすり付けている。主人を待つときは
いつもこうなのだろう。
「頭下げた方が良いか?」
「藤本さんはお客様ですからそのままで。」
亀はその姿勢崩さずに言った。乙姫とやらが入ってきた。ものすごい美人だ。
「亀を助けていただいたそうで。わたくしはこの亀を本当にかわいがって
おりまして。どれだけ感謝しても感謝しつくせません。」
「いやいいんだ。絡まれてたから助けただけだし。亀井は仕事の仲間だ。
私、身寄りがないからさ。亀井のこと私もかわいがってたんだ。」
亀井は藤本に身寄りがないという話を聞くのは初めてだった。自分がかわいがられている
と言うことも気づいていなかった。藤本は陸上で仕事をしているときの憧れの先輩といった
感じだった。ただどこか近寄りがたい雰囲気があって自分もそんなに良くは思われていないの
だろうと思っていた。そういえば藤本にしては妙にやさしいな、と思うことがたびたびあったのを
亀井はいくつか思い出していた。
「亀。」そう呼ばれて亀井は我に返った。「藤本さんをご案内しなさい。」
- 246 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:52
-
亀井は人の姿にもどって、藤本に辺りを案内する。珍しい形の珊瑚や海草がそこかしこに
あって美しい。小魚が群れをなして泳いでいる。あれは舞の練習なのだと亀井が教える。
鯛やひらめが挨拶をする。この魚たちはそれこそ舞の達人なのだそうだ。日の光がきらきらと
差し込んでいて魚たちのうろこがそれを反射して光っている。
「ねぇいいところでしょ?」と亀井は言った。
「あぁ。」と藤本。
「ねぇ、藤本さん。」亀井は藤本の腕をつかんで言う。「もしよかったら、ここでずっと暮らしませんか。」
「え?」
「ここは食べ物にも困らないし働く必要もない、すごくいいところなんですよ。」
「うーん。仕事あるし。ずっといると飽きるかも。」
「飽きませんよ!ここは楽しいことが一杯あるんですよ。ゲームも沢山あります。
地上のどんなゲームより面白いんですよ。」
「ここってさ、あんまり長居すると地上の様子がすぐに変わっちゃうでしょ?」
「・・・はい、まぁ。」
「私、街にでてきてるけど、故郷があってさ。だれも知り合いはいないけど時々あの風景の中に
戻りたくなるんだよね。だからさそんなに長くはいられないよ。」
「そうですか・・・。」
亀井は残念そうに言った。
- 247 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:52
-
しばらくして宴会に呼ばれた。さきほどの魚たちがそれはそれは綺麗に踊っている。料理は
海草で出来ている。不思議な味がするがうまいと藤本は思った。亀井もそばにいて食べる。
「亀井はさぁ。なんで陸上なんかに出たの。ここはこんなにいいところなのに。」
亀井は料理をくわえたまま藤本のほうを見る。乙姫が行儀をとがめるように見つめるのをみて、
亀井は料理をあわてて飲み込む。
「私、小さな頃に優しくしてくれた人間のことが好きなんです。だから時々会いに行くんです。」
「そうなんだ。わたしあんまり優しくなかったよね。」
「そんなことないです。確かに藤本さんはクールだけど。」
「じゃあさ、地上にもどったらもっと優しくするよ。」
「あの・・・」
「ん?」
「・・・わたしもう地上じゃ暮らせないんです。」
「え?なんで?」
「だって藤本さん私が亀だって知ってるじゃないですか。そういう人がいる間は陸上で
生活できない決まりなんです。」
「そう・・・なんだ。じゃあ私が地上に帰ると・・・」
「藤本さんが帰っちゃうとお別れです。一生。」
それはそれは悲しそうな顔をして亀井が言うと宴会の場にいる乙姫や魚たちもみんな寂しそうな
顔をした。藤本も寂しいと思った。沈黙が続いた。だから藤本はわざと明るい声で言った。
「そうだ亀井!面白いゲームがあるんでしょ?それやろうよ!」
- 248 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:52
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宴会が終わるとすぐに帰る事になっていた。龍宮城の赤い屋根が海の青い色とコントラストに
なっているのを目に焼き付けようと藤本は思った。
「藤本さん。」亀井は亀になっていた。「そろそろ行きましょう。」
「あぁ。」
藤本は亀の背中にしがみつこうとした。すると亀はふっと仰向けになったかと思うと、また
人の形にもどった。思わず亀井を抱きしめてしまう藤本。にやっと笑う亀井。
「バカだなぁ、亀井は。」
そう言ってもう少しきつく抱く。そしてしばらくの時間がたった。
「さ、行こう。」
藤本は言った。亀井はもう一度亀になった。
- 249 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:52
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藤本は気絶していた。気づくと亀井の顔。背景に青い空。
「夢・・・じゃないな。」
藤本は言った。全てが夢にしては亀井は悲しい顔をしすぎている。
「亀井。そんなに悲しい顔をするなよ。」
「違うんです。わたし、わたし・・・」
そういうと亀井は泣きわめいた。身を起こす藤本。亀井の頭にあてる。すると気が付いた。
「ん?どこだここは?」
- 250 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:52
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それは奇妙な光景だった。前にあったはずの倉庫がなくなっていた。陸上はどこまでも白い平面が
続いている。山も谷もないただ平らなだけの土地だ。周りを見ても風に吹かれて波立つ海だけが
起伏であって、日の光を青く照り返す空と海だけが色彩だった。
亀井はまだ泣いている。「私のせい」となんども繰り返している。あとは何を言っているか泣きすぎていて
よくわからない。
「亀井。落ち着けよ。なんだ?どうしたんだ?ここはどこなんだ?」
しかしそう言っているうちに藤本にも分かってきた。ここはとてつもない未来だ。しかしなぜ?
私はすぐに帰ってきたんじゃないのか???
「私が・・・あの時・・・ふざけなければ・・・」
亀井がそういって、藤本はハッとした。そうか。そんなに長い間抱きあってたのか。私たちは。
- 251 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:53
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「私のせいです・・・私の・・・私のせいで・・・私・・・」
亀井はずっと泣いている。藤本は亀井の頭に手をやったままぼうっとしてしまった。突然甲高い音が
どこからか聞こえた。音のする方向から白い立方体のようなものがこちらへとやってくる。よかった。
この世界には誰もいないかと思ったがそうでもないようだ。そう思った。ところが白い立方体から
出てきたのは、およそ人とは思えないようななにかだった。そのなにかは得体のしれない音を出している。
おそらく話しかけているのだが理解できない。
「あぶない!」
亀井に突き飛ばされる藤本。見ると網のようなものが藤本のいたところに投げられていた。
この怪物はどうやら自分を捕まえようとしている。
「亀井!早く帰れ!」
藤本は叫んだ。亀井は首を振る。
「バカ!」藤本は亀井の方に近づいた。怪物は今度は亀井の方を狙っていた。
「だめ!」と、叫ぶ亀井。
捕まる!!と亀井が思った次の瞬間、亀井は海に投げ出された。
- 252 :3を ◆XjKPPBUhLM :2006/09/12(火) 18:53
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捕まった藤本はその白い立方体に押し込まれた。外の様子は見えないがどうやら移動しているようだ。
体がすこしふわりと浮く。地下にいくようだと直感した。この得体のしれない生命体はじっと藤本の目の前で
静止している。危害を加える気はないようだ。立方体は停止した。
側面が開いて外が見える。やはりそこは地下であった。白い廊下、白い壁。正方形の天窓が廊下の天井に
等間隔に並んでいる。部屋の入り口もまた正方形だ。網に動きを奪われたまま藤本はその中の一室に
入れられた。
そこは天窓以外は何もない部屋だった。
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