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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜

478 :名無し娘。:2004/04/19(月) 01:05
>>477の続きです。

鍵のかかったドアは開かなかったが、僕はドアの曇りガラスにうつる人影に気付いた。
『誰か来た!?』
高橋さんも気付いたらしく、僕に背中を向けたまま慌ててシャツのボタンをとめている。
「ちょっと待ってねー」
できるだけ自然に声を出したつもりだったが、裏返ってしまった。
高橋さんがボタンをとめ終わるのを待ってから、鍵を外してドアを開ける。
そこには道重さんがいた。
「……おはようございます」
「おはよう」
「道重ちゃん、おはよ」
高橋さんも笑顔であいさつを返す。
楽屋に入ると道重さんは高橋さんの顔をジッと見つめた。
「何?」
「……真っ赤……」
「え!?あ、ちょっとカゼひいちゃって」
高橋さんは赤い頬を隠すように両掌をあてた。
道重さんは目をパチパチと瞬かせると、今度は高橋さんの胸元をジッと見つめた。
「……ボタン、ずれてます……」
「え!?ホント!?……あれー?なんでやろー?」
ますます真っ赤になった高橋さんは慌ててシャツのボタンを直した。
僕は開かれた胸元を見ないように視線をそらした。
「……二人で何してたんですか?」
僕と高橋さんを交互に見ながら道重さんが言った。
あまりにも突然でストレートな質問に僕と高橋さんの時間が止まった。
道重さんは不思議そうな顔をして首をかしげている。
「……チョコレート!チョコレート買ってきたから二人でこっそり食べようと思って!」
高橋さんは自分のバッグに駆け寄ってチョコレートを取り出し、道重さんに差し出すようにした。
「あ、それ新しいやつですね」
道重さんはうれしそうに言った。
「うん、そう。道重ちゃんも一緒に食べようか」
「はい」
高橋さんは開け口を無視してビリリリッと豪快に箱を開け、道重さんに一つ手渡した。
笑顔の道重さんがチョコレートを口に入れるのを僕と高橋さんはジッと見ていた。
「おいしい?」
そう聞くと、道重さんは幸せそうに大きくうなずいた。
それを見て僕と高橋さんは同時に大きく息を吐く。
口の中のチョコレートがなくなった道重さんは僕達を見て言った。

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