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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜
390 :
とある夢見男1号
:2004/03/08(月) 01:21
>>389
の続きです。
「はは、そんな怖い顔すんなや」
すると、つんくさんがふっと吹き出す。
「さくらおとめは休みにしよかと思てるけど、娘。にはまだおってもらうで。ほやけど・・・」
そこで、つんくさんの顔に真剣みが増した。
「こういう話が出たってことは・・・分かるな?」
「はい。いずれは・・・ってことですよね」
その時、僕はどんな顔をしていたのだろう。つんくさんが、またおかしそうに笑った。
「お前、ほんまに娘。が好きなんやなあ」
「はい! もちろんです!」
つんくさんの呟きに、僕は即座に言葉を返す。
「はは、正直嬉しいわ。うん、ほんまに嬉しいわ・・・」
そう言うと、つんくさんはさっきよりも遠い目になった。
「4期が入った後すぐに市井が辞めて、『ボーイッシュ要素が欲しい』とか言うてたとこに、
俺が『ほな、かわいい男の子入れてみます?』言うたら、まさかほんまにオーディションになるとはなあ・・・。
ほんまにおもろかったで、あれは」
「はい、僕も最初TVで観て大笑いしましたよ。ほんと分かんないもんですよね、先のことなんて」
つんくさんも僕も、昔を思い出して互いに笑う。
「でも、俺が好きなようにできたんは、もしかしたらお前が最後やったかもしれんなあ・・・」
最後にそう呟いて静かに微笑んだつんくさん。その姿は、どこか寂しげに僕の目に映った。
その後、みんなのいる楽屋に出向いて、つんくさんから今回のことが発表された。
「「ええーーーっ!?」」「「マジでかーーー!?」」「「すげーーーっ!!」」
みんな、一斉に大騒ぎで驚いている。娘。を辞めるわけではないことが、その場を明るいものにしていた。でも・・・。
『でも、年長組は察するやろな』
楽屋への道すがらつんくさんが言った言葉が、その時僕の脳裏に浮かんでいた。
事実、幾人かの顔には、明るい盛り上がりの中にも、どこか冴えない色が見え隠れしている。
「おめでとうございます! すごいですね!」
すると、高橋さんがパチパチ手を叩きながら、キラキラした目で僕を見上げていた。
「うん、ありがと」
高橋さんの言葉にそう応えた僕の目には、その時、眩しいくらいに無邪気な高橋さんの笑顔しか写っていなかった。
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