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【小説】チープなドラマ感覚で【みたいな】
- 1 :名無し娘。:2006/09/17(日) 19:57
- ハロプロ全般、上から下まで。
予定は未定で確定ではないけれど、書いていこうと思います。
『ヒロインx男』の形が多くなると思うので、好まない方はスルーでお願いします。
下の方でコソコソいきます。
レスしてもらえるなら喜んで受けます。
類似したものを書いてくださる方はどんどん書いてください。
- 742 :『Dessin』:2007/06/04(月) 22:13
-
「いや、ごめん。まいはそれでいいと思うよ。僕は好きだから」
「そ、そう? なんかやだなぁ、もう」
「さ、それはともかく」
仕切り直した僕の言葉に、まいがピクリと反応をする。
ふむ、鋭いな。
ごそごそと取りだしたスケッチブックを目にしたまいは渋面を見せる。
「やっぱりだ。また描くの〜?」
「いいじゃん」
「できあがったの見たことないじゃんっ」
「……。さっ、準備して」
「え〜っ!」
ぶつぶつ文句を言いながらも彼女は身支度を始める。
かれこれ半年以上、付き合っているうちにいつの間にか生じた二人の強弱、というか上下関係というか。
意外と好きなんじゃないのかなんて考えまで浮かんでくるほどに、まいが強く拒んだ記憶が僕にはない。
などと黙考してる間に、まいは身支度を終えた。
まぁ身支度といっても……要は脱ぐだけの話だ。
フローリングの一部に敷いてある毛足の長い絨毯の上、用意した真っ白なシーツ一枚で身体を隠したまいが口を開いた。
「はぁ、もう。こっち向いてていいんでしょ?」
「うんうん、オッケー」
- 743 :『Dessin』:2007/06/04(月) 22:14
-
背中を向けたままでこちらへ視線を流したまいの言葉へ、満足感ありありの言葉を返す。
その身を半ばまで晒した彼女の身体は、ごくありきたりな蛍光灯の光ですら眩しく見せるようだった。
健康的な褐色の肌はなめらかに光を受けて、どれほど精妙な彫刻ですら表現し得ない生の艶めかしさを感じさせる。
身じろぎした肩から腰の美しい曲線とそれへかかる薄茶の髪。
意識なければ口元が緩むほどに創作意欲をそそられる。
「髪、前へ持ってってくれる?」
「ん……、こう?」
胸元でシーツを押さえた手に気をつけながら、空いた手を首筋へ伸ばし髪を梳きながら肩越しに胸元へ流していく。
その仕草も、梳かれる髪も、そして項の後れ毛までも、作り込まれた精緻さではないと主張するように婀娜っぽい。
「いーねー、その首筋。そそられるわあ」
「うるさいっ、もぅ……バカッ」
どっちがだよ、とはさすがに言わない。
別に僕だって威張れたもんじゃないし、ましてやつまらないことで彼女を傷つけるつもりもない。
「ホント、綺麗なんだよね〜」
「またそんなこと……」
いやホントに。
……黙ってると相当なもんなんだけどね。
これも前に言ってえらく拗ねられたことがあるから言わないけど。
- 744 :『Dessin』:2007/06/04(月) 22:14
-
「綺麗綺麗」
「全然心がこもってない」
マジメに言えば照れるくせに。
実際、その均整の取れたスタイルは非の打ち所がないだろうと思う。
勿論個人的な好みはあるだろうにしろだ。
身長だって低くはなく、締まった身体にマッチョではない柔軟な筋肉がバランスを良く見せている。
くびれたウエストの上下には女性らしい、やさしいふくらみが魅力的なカーブを描いている。
これは……色々なものをそそるワケだ。
鉛筆を置き、開けたばかりの真新しい絵筆に変えた。
筆先を指の腹で摘んで弾くと、サラサラと軽い感触が流れていく。
――これは使える
すいと上げた筆を払うように動かした。
「ひゃあっ!?」
奇声と共に反り返った背中がくるりと向きを変え、強い瞳が僕を睨み付けた。
「な、なにしたのっ、今ぁ」
なにをしたと、そう宣った口元で、彼女の背を撫でた絵筆をヒラヒラと揺らして見せた。
揺れる筆先を追って、半ば条件反射で目を左右に連動させたまいが、僕の手をパンと叩き絵筆を遠ざける。
- 745 :『Dessin』:2007/06/04(月) 22:15
-
「そうじゃないっ。なにをしたの、って訊いたのっ!」
「えっと……撫でましたけど」
「なんでっ」
「……」
「な・ん・でっ!」
拗ねた素振りで口をとがらせた僕へ、そんなもので騙されるもんかと、一語一語を強く問い糾してくる。
仕方がないと、ニヤリと笑った僕は「欲望に負けて」と正直に答えた。
ヒクリと頬を引きつらせたまいは、イヤな予感でもしたんだろう。
……いや、まぁ勘が鋭くなってきたね。
っていうか、もう何度目かの事なんだけど。
ジリジリとにじり寄る僕から逃れようと背を向けたまい。
逃がすまいと掴んだシーツを引き合う。
細い身体のどこにそんな力が、とは思うけれど、所詮は女の子。
引き寄せたシーツと、おまけ――いや、シーツの方が要らないんだけど――にまいが付いてきた。
「やっ、バカ、ちょっと……」
「有無は言わせない。ってか聞かない」
引き寄せた細い身体を掴まえて強引な体勢のままでキスをした。
これなら否も応も言えまい。
抗うまいが諦めるまで、離さないくちびるは段々と深く繋がっていく。
口内で暴れる舌に観念したのか、力が抜けてきたところでようやくまいのくちびるを解放してやった。
互いに酸素を求めて深い呼吸をしあった後、「最後まで描かないじゃん」と些細な抵抗をされた。
- 746 :『Dessin』:2007/06/04(月) 22:15
-
「……描くよ」
イヤらしく笑って見せて、まだ離さずにいた絵筆を掲げる。
またまたイヤな予感がしたんだろう、まいはえらく焦った表情で口を開く。
「な、……なにする気?」
「ひひっ♪」
「ウソでしょ?」
「そう思う?」
「……思わない」
「そういうこと」
逃げだそうとしたまいの腰にすかさず伸ばした腕を絡めて、俯せになった脚の上に身体を寄せる。
「待って! やだってば。絶対くすぐったぃ――ひゃっ!?」
首筋へ這わせた筆先にまいの言葉が途切れる。
やっぱくすぐったいだけなんだろうか?
そっと降ろしていく絵筆のタッチを微妙に変えて、肩胛骨から脇腹へのラインをトレースしていく。
- 747 :『Dessin』:2007/06/04(月) 22:16
-
「っ――」
ピクンと身じろぎして逃げたけれど、僅かに反応が違った気がする。
脇腹から方向転換して脇へ這い上がらせた筆の動きに合わせて、まいの身体が小刻みに揺れる。
くちびるから洩れ出す声が若干甘さを帯びている。
明確な理由は特定できないけれど、抗おうとする力――もしくは気持ち――が無くなったらしく、絨毯へ仰向けになって胸を手で覆い隠しているまい。
視線を落としてみれば、そっちは巻き付いたシーツが辛うじて隠して。
「ちょ――」
「隠さないで。こんなに素敵なんだから」
いわゆる甘いささやきとかいう感じ。
キャラではないけれど、この状況では通用することも経験則で知っていた。
ジッと見つめていれば、おずおずと力を抜いていくように腕が解かれていく。
「キレイだよね」
「そんなことないよぉ」
- 748 :『Dessin』:2007/06/04(月) 22:17
-
計らせてもらったわけじゃないから知らないけれど、一応Dカップらしい胸は口にしたとおり綺麗な――少し離れ気味だと本人談――形をしている。
やわらかな丘陵へそっと筆先を這わせる。
歯を食いしばっているのはくすぐったさを堪えてるのか、それとも羞恥なのか。どう見ても後者っぽいけど。
一度刺激に対して解き放たれてしまった“感覚”は押さえられないようで、丘の頂上のそれはさっきまでよりも自身の存在を誇示している。
「ふあっ、つっ……」
敏感なポッチを刺激され、意識とは別のところで洩れた声を飲み込んでいる。
しなやかな毛先はなめらかなお腹を滑り降り、シーツの隙間をくぐっていく。
絵筆と一緒に僕がもぐり込んでも、手にしたシーツを手放す気はないらしい。
薄暗闇の中で筆先がなめらかな肌とは違う感触を伝えてくる。
微かに熱のこもったシーツの中で深く息を吸い込むと、馴染んだ香りの中に夜の匂いがする。
遠回しに“そこ”をなぞっていくたびに、ビクンと反応を返すまいが愛らしい。
無色な色彩を拾っていた筆先が、赤みがかったピンクの小さく可愛らしい突起を撫でる。
ひときわ高くなる嬌声が、ただでさえ消えかけていた僕の理性を吹き飛ばしてしまった。
――もう我慢できない
- 749 :『Dessin』:2007/06/04(月) 22:17
-
………
……
…
- 750 :『Dessin』:2007/06/04(月) 22:18
-
「あれ?」
気怠い微睡みの中、まいの声が耳に舞い込む。
少し前まで隣でシーツにくるまっていたはずなのに、なにをしているんだろうと半睡のままで思う。
「これ……」
どれ?
これ?
あれ……ちょっと寒いなあ。
しぶしぶ開いた目を瞬くと、その先にすらりとした脚とシーツに覆われた魅惑的なヒップと。
そして八号のキャンバスに描かれた自分をしげしげと眺めてる嬉しげな顔だった。
end.
- 751 :名無し娘。:2007/06/04(月) 22:21
-
最後の最後で容量使いきりの書下し。
ピッタリで満足です(笑)
では、ありがとうございました♪
- 752 :名無し娘。:2007/06/05(火) 07:31
- まだ残ってるよ!
- 753 :名無し娘。:2007/06/09(土) 16:58
- この残量じゃもう書けないようっ
- 754 :名無し娘。:2007/07/01(日) 00:36
- 乙
- 755 :名無し娘。:2007/07/01(日) 13:17
- 続編どこー
- 756 :名無し娘。:2007/07/02(月) 00:36
- 続編? どの?
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