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【小説】チープなドラマ感覚で【みたいな】
- 542 :『ゲーム』:2006/12/07(木) 20:20
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それはとても久しぶりの事だった。
浴びるように酒を飲み、酩酊に近い状態。
ふわついた足どりで歩む帰路は、アルコールの力を借りてもなお、冷たい風が頬に痛くすらある。
そんな冬の夜の事だった。
おそらく酔ってさえいなければ通らないような道だったであろう。
かえって回り道になる、公園を横切るように抜けていく道程。
酔いに任せた気まぐれで足を向けた公園内。
薄汚れた電灯が数本、相応の広さを誇る空間を照らし出してはいたが、その明かりは儚いまでに微弱だった。
そんな薄暗い公園の中を、遊具の間を縫うようにゆったりとした足どりで進んでいた時。
不意に感じた痛みに顔をしかめて足元を見ると、なにかを踏んだ拍子に足首を少しばかり捻ったようだった。
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