■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 最新50
手の届かない夢

1 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2003/10/15(水) 03:46

【日常】

私は今日も彼女の帰りを待っていた。
10月になって日に日に寒さを増してきた。
そんな中彼女は今日も帰りが遅くなるのだろうか。
ふと外で車の止まる音が聞こえる。
彼女が帰ってきた。

「ただいまー!」
本当に仕事帰りかと疑うほどの満点の笑顔。残念ながらその半分は目深にかぶった帽子の下に隠れていた。
「おかえり、麻琴。今日は早かったね」
「うん。今日は皆と寄り道してこなかったんだ〜」
「珍しいね。って事はおなかペコペコなんじゃない?ごはん少しとって置いてあるよ」
「あ、食べる食べるー!」
あっという間に今日の私の夜ごはん残り―カボチャの煮つけ―をたいらげて麻琴は浴室に向かった。
「お姉ちゃんはもう浴びたの?」
「うん。私は先に寝てるから。」
私はベットに入って目を閉じる。外の静かな音と一緒に浴室のシャワーの音が聞こえる。
半分眠りに入った頃、肩のあたりに気配を感じた。
麻琴が私のベットもぐりこんできたのだ。
「今日も疲れた?」
「あ、お姉ちゃん起きてたの?…うーん疲れたけど今日も楽しかったよ!」
いつもの会話をしながら1つのベッドの中で私たち二人はまた眠りについた。

101 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/04/21(水) 00:53
 
【日曜】
 
「じゃあ、いきましょっか!」

そう言われて私と麻琴がついてきた(麻琴もどこへ行くか知らなかったらしい)ところは…
『ウィークエンドサービス!』『土日ポイント5倍』ナドの大きい文字が躍っている、スーパーだった。
「?????」
私が混乱しているとまず麻琴がつっ込んだ。
「あのー…どこで食べるんですか?」
「ウチ。」
「ええええぇ〜!?」
だって。お礼とか言うんだったら普通外食じゃないの?しかもこれから3人で吉澤さんの家に…。
私は心底驚いたけれど麻琴は「あ、そうなんだぁ」と軽く言って流した。
(そうなんだぁじゃなくてさ!)
吉澤さんは大声を出した私を見てニッと笑った。そして
「好きな食べ物はリサーチ済みですから!」
と言って親指をたてた。
 
私がよく利用するスーパーとは違うスーパー。品揃えも違ってなんだか面白い。
でもそれ以上に異様なのはモーニング娘。のメンバーの2人がスーパーでお買い物している姿。(付き添い約1名)
渋谷とか原宿あたりにはメンバー同士で買い物に行ったりしているらしいがこんなところってすごい珍しい感じ。
2人が楽しそうに買い物カートを押している後ろで携帯をチェックした。
メールが1件。
あさ美ちゃんからだった。

102 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/04/21(水) 01:00

>>92-94
ありがとうございます。
PCが死なない程度に鞭打って頑張らせます。
ちなみに出るものは「だし」です(笑)
 
>>99
お待たせいたしました^^
これからもたびたび待たせるとは思いますが付き合ってくださいませ。
 
>>100
∬∬*´▽`)<100ゲッツおめでとうございまーす

川o・-・).。oO(確かにこっちの方がいいですね)

川o・-・)∬´▽`).。oO(これから使わせてもらいます)

103 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/05/07(金) 21:45

【吉澤邸】

スーパーから出て徒歩3分。吉澤さんの住んでいる白いマンションについた。
最近よく聞く「デザイナーズマンション」…と言う感じで一言でいうとゴージャス。
…すっごい。
「じゃ、10分で作るんで暫し御歓談を!」
「はーい」
「はい…」
吉澤さんがキッチンに向かった時、やっと肩の力を抜いた。
自分でも身構えすぎだと思ってるけどどうしても緊張してしまう。
そんな私とは逆にゆったりくつろいでいる麻琴はかなり空腹なようでごはん待ちの顔をしていた。
そんな様子が可愛くて声をかけた。
「今日でさ。お店一旦終了だよ〜」
「あ、そっか!お義姉ちゃんお疲れ様〜」
「半額セールとかってやっぱりすごくてs…」
「そうだ!思い出した!」
急に麻琴の目が勢いをつけだした。
「あのねぇ。のんつぁんとあいぼんがお店に行きたいっていってたの。改装が終わったらパーティとかやったりしてもいいかな?」
「パーティかぁ。早めに店長に言っとけば大丈夫じゃないかなぁ。何のパーティなの?」
「えっ?…あー。えーと…。わかんないやぁ。とりあえずお店に行きたいみたいよ。えへへ」
「ん。わかった。言っとくね。」
「お願いしまーす!」

104 :名無し娘。:2004/05/12(水) 20:36
頑張れ。頑張れPC。

105 :名無し娘。:2004/05/19(水) 23:08
ほんだしもほんだしのPCも逝`

106 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/05/21(金) 02:11

【満腹】

「お待たせしましたー!」
クリームソースがたっぷりかかったパスタが見たことないくらい大きいお皿に山のように盛られている。
…5、6人前くらいありそうだ。
量の多さに口をあけて驚いていると麻琴が下から顔をのぞいてきた。
「お義姉ちゃんの好きな食べ物、クリ−ムスパゲッティでいいんだよね?」
可愛い…じゃなくってリサーチって麻琴に聞いたってことなのね。
確かに大好物だが、量が異常。
「あ、あぁそうそう!うれしいなぁ!」
明らかにわざとらしい返事だったが二人は納得したらしい。
「よかったぁー!じゃあ早速食べちゃってください!」
「いただきまーす!」
「いただきます…」
 
30分後。
信じられないことにあのとんでもない量のスパゲッティが3人の胃袋に収まった。
私もすごい食べた。吉澤さんがあんなに料理がうまいとは思わなかった。
「あぁ…美味しかった。」
自然に出た誉め言葉だけど、満腹による苦しみの声に近かった。
「ふー」
「いやぁ量多かったっすね〜;残してくれてもよかったのにぃ」
「吉澤さーん。トイレ借りまーす。」
「え!?お前勿体無いことすんなよ!」
「違いますよぉ〜。本当にタダのトイレですっ!」

107 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/05/21(金) 02:11

【wc】
 
麻琴は既にトイレの場所を知っていて一人でそそくさと行ってしまった。
…つまり、
「いやー二人っきりになっちゃいましたねぇ〜」
吉澤さんはがごいニコニコしながら話し掛けてきた。
「…そぅですね」
本当はもっと警戒したかったけれど胃袋に余裕がなくて返事をするのでいっぱいいっぱいだった。
「あのぉ、お姉さんに前から訊きたかったんですけど…」
「は…はい、なんですか?」
き…きたかっ?
なな何言われるんだろう?どんな事訊かれるんだろう??
「お姉さん、あたしの事嫌いっすか?」
「えっ?」
「いや…なんとなく、思っただけなんであの…気にしないでください!」
吉澤さんが顔を真っ赤にして目線をはずす。なんかいつもとは別人な感じ…?
「あ、あとその、この間のケーキ本当ありがとうございました!美味しかったです!」
「あ、いえ…」
こっちが恥ずかしくなるほど彼女の顔がまだ赤い。
「実は、今日ごはんに誘ったのもお姉さんと近づきになりたかったんですよぉ」
「おちかづき…?」
「お姉さんに嫌われてるのかなーとか思ってて、麻琴とは仲いいのにお姉さんとは悪いとかってイヤじゃないですか。」
「はぁ。」
「なんか、嫌われてはいないみたいでよかったっす!」
…あれ?私何にも言ってないよね?
「いつでもまた遊びにきてください!なんでもまた作りますよ!これからもよろしくお願いしまっす!」
顔が赤いまま、彼女はにこーっと笑って決め台詞(?)を言った。

108 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/05/21(金) 02:25
 
【月】
 
「じゃあお疲れ様っす!」
「はーいお疲れ様です!」
「さよならー」
吉澤さんが大きく手を振って麻琴も大きくてを振る。
私は会釈をして別れた。会釈をするとき、自然に笑顔が出た。
あさ美ちゃんを疑うわけじゃないけれど、吉澤さんってそんな人じゃないのかも。
なんて、今日思った。

109 :名無し娘。:2004/05/23(日) 17:10
GJ

110 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/05/26(水) 03:55


差出人 : あさ美ちゃん
件名  : おはようございます^U^
 
昨日はメールがなくて心配しましたよぉぉ^^;
なにか言われましたか?とっても心配です><
私とまこっちゃんは今日もダンスレッスンですv
頑張ってきますね☆

111 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/05/26(水) 03:56

¶<送信しました
 
川o・-・)¶パチン
 
川o・-・).。oO(ここで吉澤さんが動いてくるなんて思ってなかった…)
 
川;o・-・).。oO(どうしよう何か先手を打たないと)
 
川o・-・)・・・
 
柏o’∀’)ピーン
 
川o・ー・)フフッ
 
∬∬´▽`)ノ<おーいあさ美ちゃーん。飯田さんが呼んでるよー
 
〜川o・ー・)<ハーイ

112 :名無し娘。:2004/06/09(水) 02:33
( `.∀´)<サバばっかりしてないでしっかり書きなさいよ!

113 :名無し娘。:2004/06/21(月) 11:56
( ´D`)<サバで交わした約束を待つのれす。。。

114 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/06/21(月) 23:44
 
【梅雨】
 
あれから。
麻琴の先輩の卒業の発表があったりして。
麻琴はミュージカルが始まったりして、いつもに増して彼女は忙しい。
私は休業中で、ヒマで。
短期のバイトでもやろうかなぁなんて求人雑誌をめくっていたときに携帯がなった。 
チャ〜ラララララ〜ラ〜ラ〜♪
…そういえば、この曲もう古いな。
「もしもーし。仕事終わったの?」
『うんー。今から帰るねー』 
「あーい。ごはん何がいい?」
『あ、あのねぇ。のんつぁんに美味しいパン屋さん教えてもらったの。だからそれ買って帰るねー』
「うん。わかった」
雨が強くなってきた。麻琴傘持ってるのかな?
 
麻琴が買ってきたパンは本当に美味しかった。
特にバターロールが美味しくて、なにもつけなくても味が濃くてすごく美味しい。
「あ!あのねぇ。これあさ美ちゃんにもらったの。」
唐突に麻琴がカバンから何かとりだす。
「なになに?」
「遊園地のチケット!一緒に行こうって!」
麻琴は満面の笑顔でネズミのイラストが書いてあるチケットを私に見せた。
 

115 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/06/21(月) 23:47
>>112
∬∬*´▽`)デヘー
 
>>113
どうにか今日中です;
∬∬*´▽`)ノシ<またやろうねー

116 :名無し娘。:2004/06/25(金) 02:52
川;σ_σ;||<チームで放置したらダメみゅん・・・ *8410

117 :名無し娘。:2004/07/02(金) 02:47
(〜^◇^)<300レスまだー?がんばれー

118 :名無し娘。:2004/07/27(火) 14:32
保全ですよ

119 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/08/26(木) 22:15
 
【雨雨】
 
あさ美ちゃんにもらったチケットをもって私たちはディズ●ーランドにいる。
…はずだった。
なんでも、チケットの数より多く人を誘ってしまって、結局チケットの期限も切れてしまって誘った皆でカラオケに…ということになったらしい。
別に私をはずしてもよかったんだけどなぁ。
「本当にすいません;まこっちゃん、ごめんねー;」
あさ美ちゃんが私たちに謝る。
「いや、別に気にしてないよ」
「どっちにしろ皆で遊べるんだからいいじゃん!」
 
私たち3人がカラオケボックスについた時、雨が降ってきた。
かなりの大粒。そういえば台風がきてたんだっけ。
「お義姉ちゃん、洗濯物大丈夫?」
「ん、今日は中に干してきたから。」
麻琴に言ったつもりだったが何故かあさ美ちゃんと目があってにっこりされた。
 
麻琴とあさ美ちゃんは帽子をかぶったりしていたけど一応私が受付に書きに行くことにした。
「あさ美ちゃん、今日何人来るの?」
「あ、えーっと…全部で7人です!」
「7人!?」
「はい!」

120 :ほんだし ◆21GHEvwtNw :2004/08/26(木) 22:15
 
【生歌】
 
7人。
って事は今のメンバーにあと4人来るのかぁ。
実は今まで聞くタイミングを逃していて誰が来るのか全く知らない。
まぁ、あと10分くらいで皆着くらしいので今聞かなくてもいいか。
 
「「わぁー!広い!」」
7人部屋…の割にはすごい広い。ソファーもフカフカしてる。
「私お手洗い行ってきますー。先に歌ってていーですよっ!」
「「いってらっしゃーい」」
私は分厚い歌本の新譜のページを見始めた。
さて、何歌おうかなぁ。カラオケなんてかなり久しぶり。
「えへへ〜」
声の方向に振り向くとソファーにひざをついて座っている麻琴の顔がすぐ近くにあった。
「お義姉ちゃんとカラオケ来るの初めてだよね〜」
「あ、そうだね」
確か麻琴から誘われたことが何回かあったけれど歌に自信があるわけでもないし、二人でカラオケというのもなんか微妙な気がしたので「いつか行こう」という約束だけした覚えがある。
「たくさん歌おうね!今日吉澤さんも来るしお義姉ちゃんが好きなちょこっとLOVE歌うよ!」
マジで!?生プッチ…じゃなくってやっぱり吉澤さんくるのかぁ。
あと誰が来るんだろう?のんつぁんとかも来るのかな?

121 :名無し娘。:2004/09/01(水) 01:42
( ‘д‘)<うんこ

68KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail(省略可)

0ch BBS 2006-02-27