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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜
69 :
名無し娘。
:2003/10/20(月) 20:47
楽屋で雑誌を読んでいると、声が聞こえた。
「後ろ、とめに来てー」
声のしたほうを見ると、僕に背中を向けている人が一人。
後ろ髪を両手で持ち上げ、うなじがあらわになっている。
上がりきっていないファスナーの間からは背中も少し覗いていた。
「早くしー」
周りを見回したが僕の他には誰もいない。
「ねー」
僕は雑誌を置き、その人の背後に立った。
間近で見るうなじと背中は真っ白で、光を受ける肌がまぶしい。
思わず、ジッと見てしまう。
「なんしよーとー?」
その声で我に返り、ファスナーに手を伸ばす。
指の隙間からわずかに垂れる黒髪を挟まないようにゆっくりと上げた。
僕がファスナーを離すと、押さえられていた髪がゆっくりと解き放たれる。
「ありがとっ」
振り返り、僕の顔を見たその人の目は大きく開かれた。
「先輩やったと!?絵里やなかったとね!?」
「・・・うん」
これ以上無いほどの驚きの表情で僕を見つめる田中さん。
その頬が紅く染まっていく。
「あの・・・ありがとうございましたッ!!」
そう言うとすごい勢いで走って出て行ってしまった。
僕は田中さんが出て行ったドアをしばらく見つめていた。
「・・・よいしょ」
突然、僕しかいないはずの楽屋で小さな声がした。
そして、ロッカーと壁の隙間から亀井さんがモソモソと出てきた。
「あ、いたんだ」
「はい」
ニコニコと笑っている亀井さんだが、笑顔がいつもとはちょっと違う様な気がする・・・
「・・・もしかして、わざと隠れてた?」
「はい。全部見てましたぁ」
亀井さんの笑みがよりいっそう広がる。
僕は自分の頬が紅くなるのを感じた。
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0ch BBS 2006-02-27