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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜

422 :とある夢見男1号:2004/03/12(金) 00:50
>>412 の続きです。

「・・・ダメ・・・ですか?」
思わず振り向いた僕を、高橋さんは少し緊張した表情で見上げていた。
「あの・・・私・・・もっといっぱいお話したいんです。昔のことも、今のことも、これからのことも・・・。
 いっぱいいっぱいお話して・・・それで・・・」
そこまで話すと、高橋さんは、泣き出しそうな顔をして口をつぐんでしまう。
「うん、そっか・・・。じゃあ、今日は2人で夜更かしする?」
「・・・はい!」
小さな頭にそっと手を置く僕に、明るく応えた高橋さん。少し目に涙を滲ませて嬉しそうに微笑んでいた。

それから、僕たちは2人並んでソファーに座り、時が過ぎるのも忘れて語り合った。
娘。に入った頃、たくさん失敗して先輩たちに叱られ励まされたこと。
娘。に慣れてきた頃、年も近かった4期メンバーたちとバカやって笑い合っていたこと。
そして、自分にたくさんの後輩ができて、戸惑いながらも嬉しかったこと。
高橋さんは、そんな僕の話を、時に笑い、時に驚き、本当に楽しそうに聞いていた。

「それでね、その時・・・ん?」
すると、その時、僕は肩に小さな重みを感じた。いつの間にか、高橋さんが眠っている。
ふと見た部屋の時計は、とっくに日付を変えていた。
僕に身を預け、穏やかな横顔が小さな寝息を立てている。
その横顔に、僕は、ある日僕の前に現れ、いつしか誰よりも愛しくなっていた女の子の名前を、そっと囁いた。

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