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じゅきに あんkn@狩板

1 :今イ`:2002/09/03 13:58:23
笑え。

本家スレ「じゅきに あんkn」
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1030964092/l50

338 :名無し娘。 :2004/06/16(水) 18:58


339 :名無し娘。 :2004/06/19(土) 18:31


340 :名無し娘。:2004/06/20(日) 19:44


341 :名無し娘。 :2004/06/26(土) 18:31


342 :名無し募集中。。。:2004/06/26(土) 20:27


343 :名無し娘。 :2004/07/23(金) 18:27
これ、続き書いていいですか?

344 :名無し娘。:2004/07/24(土) 11:04
別にいいよ

345 :名無し娘。 :2004/08/03(火) 00:14
∬`▽´∬<じゃあ、お言葉に甘えて続き書かせてもらうよ

( -_-)<おい!

∬`▽´∬<・・・・・・えっ、何?

( -_-)<そっちかよ!小説の作者に怒られるだろ

∬`▽´∬<えっ、別に・・・平気だよ・・・ だって、あたしがその小説の作者なんだもん

346 :名無し娘。:2004/08/03(火) 11:24
お、そう来ましたか

347 :名無し娘。 :2004/08/04(水) 21:02
( -_-)<なあ、お前本当に小説の作者なのか?

∬`▽´∬<そうだよ

( -_-)<その割には >>105 で自分の名前間違えてるよな

∬;`◇´∬<・・・・

( -_-)<いや、そのぽかーんと開けた口は真似せんでもいいから

348 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

349 :名無し娘。:2004/08/06(金) 00:25
期待しますぞ

350 :名無し娘。:2004/09/20(月) 13:13
再開期待保全

351 :あぼーん:2004/09/22(水) 22:44
どっちをだよ!

352 :名無し娘。:2004/10/02(土) 00:04
深い朝霧の中へと体を沈めていくと、視界は白一色になった。
ぼんやりと見える街路樹もアスファルトも、霧の中でしっとりと濡れている。
自分の足音すら霧の中に吸収されてしまいそうだ。

朝方この場所は霧に包まれる。
小さな小川を底辺に、盆地となっているこの場所を走り抜けるのが最近のお気に入りだ。

353 :名無し娘。:2004/10/02(土) 00:04

外出禁止令のとけるこの時間に、外を出歩くものなどいない。
軍隊もその勤を終え、宿舎に戻っている時間だ。
まして、軍人でもないのに体を鍛えるために走るなんて滑稽でしかなかった。
今、走っているあたしでさえ、数ヶ月前まで考えることすらなかった。
何かに追われているわけでもなく、どこかに急いでいくわけでもなく、
どこにも寄らずに、ただ走ってもとの場所に戻るという発想すらなかった。
初めに圭織から話を聞いたとき、紺野と大笑いした。

でも、それがあちら側にたどり着くのに必要な体力をつけるためなら、
他の人に笑われようとも、毎日続けようと決めたんだ。

354 :名無し娘。:2004/10/02(土) 00:05

石黒さん達は、別にあたしたちの体力が上がるのをずっと待っているわけではなかった。
西に行くタイミングを待っているだけのことだ。その時がくれば、あたしたちの体力が
有ろうが無かろうが、西に向かっていくんだ。そして、体力が無い者は辿り着く前に死ぬしかないんだ。

霧を抜けた。

後ろから足音が聞こえてきた。
紺野と小川の足音だ。
あたしは振り向くことも無く、前を見て走り続けていく。

355 :名無し娘。:2004/10/02(土) 17:29
再開?マジなら嬉しいな

356 :名無し娘。:2004/10/09(土) 04:33
期待しる(・∀・)!!

357 :名無し娘。:2004/10/14(木) 17:33
小川編はフリだけ?

358 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:38
「ほら、パスパス」

矢口さんがフェンスの向こうで両手を上に向けて、あたしに催促をしている。
そんな足場の悪い所でぴょんぴょん飛び跳ねてたら、崖下におっこっちゃうのに。

「パスって…」

あたしは両手でしっかりと握り締めた小さな箱を眺めた。
いつだったか、一緒にピクニックに行く時にって、百均で買ったお弁当箱…

「大丈夫だって、ちゃんとキャッチするから」
「そういう問題じゃなくって…」
「大丈夫、爆発しないって」
「だって…本当に爆発しないの?」
「作った本人が言ってるんだから間違いないって」

359 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:39
潜めていた声が段々声が大きくなっていく。
矢口さんの後ろは急な崖になっている。その崖を5メートルぐらい降りたところに二本の線路がある。
山手線だ。
東京の中心街をぐるっと回っているこの線路の上を、昼間は3分間隔で電車が通っていく。
3分間隔で電車が走ってるのに、どの電車も満員だ。
そこに乗っている人たちは、どの人もなるべく他人と関わらないようにと感情を押し殺し、
自分の自分達の世界に浸っている。
ニコニコしてるだけで「何わらってるんだ?」って殺されてしまうんだから、当たり前なんだけれど、
あたしは何だが電車っていう乗り物を好きになれなかった。
別に和気藹々と見知らぬ同士が仲良くする必要は無いんだけど、あのなんとも気まずい雰囲気が好きになれない。
エレベーターの個室と同じだ。あんな状態でよく乗ってられるよ。

360 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:39

「ごっつぁん?ごっつぁんごっつぁん!なにボーっとしてんの、早く」
「ん〜」
「時間無いんだから」
「うん、分かってるよ」

夜中に生活する者たちと、昼に生活する者たちが入れ替わろうとするほんの短い時間、この街は静寂を取り戻す。
その時間は季節によっても違うし、日によっても違っている。
雨が降ればその時間は長くなるし、今日みたいな晴れて気温の高い日は短くなる。
この短い時間にさっさと仕事を終わらせないと、誰かに目撃される可能性が高くなる。

「う〜ん、じゃあ渡すよ」
「おいよ」

フェンスの網目に右足をかけてよじ登ると、何とかフェンスの上に手が届いた。

「いくよ」
「う、うん」

手を離すと、弁当箱は矢口さんに向かって落ちていった。

361 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:40

「うわっ!」
「えっ!」
「やばい!やばいやばいって、ごっつぁん逃げろ」
「えっ!なに?なに?どうしたの!?爆発すんの?」
「やばいって、マジやばいって、早く逃げて」
「そんな、やぐっつぁん置いて逃げれないよ」
「うっそ〜」

そう言うと満足そうに笑い始めた。
まだ心臓がバクバクしている。目尻に涙すら滲んでいた。

「もう!本当に心配したんだから」
「ごめん」
「もう」
「あっ、ホントごめん。マジ悪かった。ごめん」

頬を伝う涙を見て、矢口さんが慌ててる。両手を合わせて…っていってもお弁当箱を
挟んでだけど…何度も頭を下げている。

362 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:40

「絶対許さないんだから、本当にびっくりしたんだから」
「だから、ごめん。本当ごめん。おいらが悪かった」
「ん〜、帰る」
「あっ、ちょっちょっと待って、待ってよごっちん。ねっねっねっ、ひとりやだ、ひとりぃや。
ごっつぁん帰るなら、おいらも帰るから」
「帰っちゃったら、裕ちゃんに怒られるよ」
「でも、ひとりいやだ、恐い」

もう、半べそ状態だ。泣いてもいないのに目が腫れぼったくなっていて、
目も口も横に一文字になっている。
この状態になると、かなりやばい。
1時間ぐらいそばにいて慰めなていないと、矢口さん歩くこともできなくなってしまうんだ。

363 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:41

「ん〜じゃあパフェね」

「ほ・・ほんと?パフェね?」
「うん、池袋の金魚鉢パフェね」
「うんうん…えっ?だって…あれ…ごっつぁん甘いものそんなに好きじゃないくせに」
「いいの。食べたいの」

金魚鉢パフェは矢口さんの大好物だった。
パフェを食べている時の矢口さんの顔を見ていると、あたしまで幸せな気分になれるんだ。

「わかった。わかったから、ねっ?ねっ?早く来て」
「しょうがないなー」

フェンスに足をかけてよじ登っていく。
景色はそのたびに変わり、その分遠くまで線路が続く。
その奥っ側線路が暗闇から浮かび始めた。
もうすぐ夜が明ける。

「ごっつぁん、そんなところで止まってると見つかっちゃうって」
「あ〜ごめんごめん」

あたしはフェンスの上から飛び降りた。

364 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:41

みんな死んじゃえばいいんだ。
何もかもあたしがぶっ壊してやる。

365 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:41

矢口さんの仕掛けた爆弾は、双眼鏡の先300メートルのところにある。
重装備した警官が2,3人取り囲み、両方の土手の上に楯を持った警官が何人か並んでいる。
通報したのが6時だから、30分足らずでこの体制を組めるようになったのも、
矢口さんのお陰なのかもしれない。

「あ〜なんで柴田は来ないんだよ!村田なんかじゃ話にならんつーの」

矢口さんがだんだん荒れ始めている。
警官が来るまでは、超ハイテンションで楽しそうで鼻歌すら歌っていたのに
今は双眼鏡すらのぞこうとしないで、両足を投げ出して座っているだけだった。

これが上層部の計画なのか、矢口さんの趣味なのかあたしにはわからなかった。
でも、何度も続けているうちにあたしが分かったのは、これもひとつのテロなのかもしれないということだった。
まあ、どちらにしても、毎回矢口さんは楽しんでいることには違いなかった。
なんやかんやいっても、今回だって実は楽しんでいるんだ。
その証拠に、すでにストップウォッチを握り締めて、さっきから頻りにあたしに処理状況を確認している。

366 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:42

「ねえ、どうなの?村田の馬鹿まだもたもたしてるの?」
「うん、そうみたい」
「あいつは慎重すぎるよ。あれじゃあいつまでたっても柴田には追いつけやしないよ」

そんなことは村田にとって大きなお世話だ。
あっちは同一犯ということだけで、それ以外何もあたしらのことなんか知っちゃいない。
まあ、あたしらも同じようなものかもしれない。相手の名前と爆弾の解除時間しか分かっちゃいない。
でも、その名前と解除時間の長短から、矢口さんは彼女らの性格や趣味なんかを想像して、
双眼鏡の向こうのやり取りを勝手に想像して、勝手に物語を作って、勝手にライバルにしていた。

367 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:42

「楽しいゲーム」

矢口さんはそういった。
あたしがしているのは?

「あ〜面白かった」

面白いなんて思ったことはなかった。
腕に止まった蚊をたたき殺すのと何も変わらない。
何も変わらないんだ…

「ねえ、まだ解除できないの?もう30分たってるんだよ」
「まだみたい」
「馬鹿じゃないの?ちょっと貸して」

矢口さんが我慢しけれずにあたしの手から双眼鏡を奪った。

368 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:43

「あ〜もう!横で斉藤が邪魔してるよ。あ〜だめだって代わっちゃ。あいつにあたしの
繊細なボムが解除できるわけないじゃない。あ〜もう村田は…」

斉藤は解除を好まず、爆発させてとっとと終わらすタイプだった。
爆発させるといったって、その場で爆発させるわけじゃない。
処理する専用の車に放り込んで行うんだ。

「あっ、行け!村田!奪い返すんだ。…わっ、ひでー何も殴ること…あっ!だめ!
だめだって!あっやばいってまずいって!」


300メートル先で閃光が走り、その数秒後に爆発音があたしたちを通り過ぎていった。

369 :名無し娘。:2004/10/19(火) 23:47
( ゚Д゚) ハァ?

370 :名無し娘。:2004/10/20(水) 11:47
(゜凵K)ポカーン

371 :名無し娘。:2004/10/20(水) 20:31
氏ね
二度とくるな。ここはおまえの落書きをうpする場所じゃねえ

372 :名無し娘。:2004/10/20(水) 21:40
なんで人のスレに無断で書き込んでいるんだ氏ね

373 :名無し娘。:2004/10/22(金) 03:23
なぜよりによってここに・・・
氏にスレなら上の方にいくつもあるのに

374 :名無し娘。:2004/10/23(土) 15:40
んー、これは飼育で落ちちゃった方の続きなのかなとか思ったり

375 :名無し娘。:2004/10/25(月) 18:13
そういえば矢口と後藤が出てたっけ・・・>飼育の方

376 :名無し娘。:2004/11/04(木) 02:52
>>371
言い杉。

前スレと誘導だれか頼む。

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0ch BBS 2006-02-27