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平家3を できちゃった雑談47
1 :
名無し娘。
:2007/03/26(月) 01:26
950よりお知らせ
いつも応援ありがとうございます。
皆さんの書き込みのお陰で俺と3をの談話室は雑談スレとして再活動し、この2月で
46を迎えました。
今日はいつも書き込みしてくださっている皆さんにお知らせがあります。
3を雑談スレ47は予てより書き込みしていた前スレ46の950に立てていただく事になりました。
コテではありませんが、狩狩の活動をとても理解し応援してくれている方です。
そして47が950を迎える頃、新しいスレが誕生します。
今までとはまた違った書き込みをし、学びながら心豊かに煽り、より深く、広がりのある
雑談に努めていきたいと思います。
予定していた1用AAが多々ありましたが、今は時事ネタを優先させてください。
楽しみにしてくれていた皆、本当にごめんね。
前々から話している通り“ネタ"は続けますので、勝手に省略させないでね(笑)
他スレも更新するのでチェックして下さい☆
これからも書き込み宜しくお願い致します。
平成19年3月26日 950
前スレ
【笑顔YASヌード】3を雑談スレ46【発売中?】
http://kari2.kuron.jp/test/read.cgi/bbs0/1171641807/
3を雑談スレの歩み
http://fire7.s2.xrea.com/wiki/index.php?%A3%B3%A4%F2%BB%A8%C3%CC%A5%B9%A5%EC
928 :
リライト習作
:2007/04/22(日) 04:21
だけどそうじゃなかった。
あれは、私が遅くまで出かけていた日だった。疲れて家に帰ると、ピアスをつけたままベッドに寝転がり眠ってしまった。
夜遅く、目覚めた。耳元であの幻聴だと思っていた声が、いつもの何倍もの大きさで聞こえてきた。
未知との遭遇、期待せざる邂逅、突然の出会いというものは時として人を完全に驚かせ、恐れさせ、失望させ、
落胆させる。そして時として我を失い、その結果として人は思わず叫んでしまうことがある、「何だろう、これ?」と。
それは私が、あのピアスを見つけたときと同じセリフだった。
ピアスの声がそうだったように、私の声もあの時の何倍もの大きさだった。
私が見たものは、ぼうっと宙に浮かぶこの世のものとは思えない小さな生き物だったのだ。
「あ、驚かせてもた。わたしはぁ、怪しいもんじゃなくてぇ、ピアスに住んでる精の高橋やよ、柴田さん」
929 :
リライト習作 3人称
:2007/04/22(日) 05:02
「? 何だろう、これ」
ドレッサーの引き出しの中に黒いケースがあった。
柴田にしては珍しく、ちゃんと整理しようと、普段半分くらいしか開けないのを全開にしたら、奥から出てきたのだ。
(たぶんアクセのケースだ。見覚えがあるような、ないような……)
取り出して見ると、シールが貼ってある。「Ayumi」の文字。
「あ(梨華ちゃんとお揃いのピアスだ)」
二人でつけようね、と言って買ったものだ。なのに、柴田はそのまま引き出しの中に突っ込んでしまっていた。
「たしか不思議な力があるってお店の人が言ってたな」
けれど、柴田は一度もつけたことがなかった。
(せっかくだから明日はこっそり学校帰りにつけてみようかな)
何となく、楽しいような気分になった
930 :
リライト習作 3人称
:2007/04/22(日) 05:04
校門をでてしばらく歩いてから、柴田はいつもの通りポケットからピアスを取り出した。
最近ではもう習慣になってしまっている。
それは、ささやかなストレス発散の方法だった。
進学校ということになっているこの高校の制服が、柴田はあまり好きじゃなかった。
制服に、英単語や漢字、あの難しい方程式や化学反応式と同じにおいを感じていたのだ。
それが、制服をちょっと着崩してピアスをつけると心が紛れる。
まるで好きな香水をつけた時のように、はっとする、新しい自分を見つけたような気持ちになれる。
特に学校で疲れた時には、この「香水」はよく効くような気がしていた。
だが、その香水は柴田には強すぎたのだろうか。
それともまだまだ先のはずの受験戦争に、柴田は知らぬ間にストレスを募らせていたのだろうか。
最近、柴田は学校帰りのふとした瞬間に、まわりに誰もいないのに、人間の声のようなものが聞こえることがあった。
その声は「…ゃょ……ゃょ……」と聞こえた。
それはかすかな声だった。
誰にも相談できなかったけど、「幻聴だ」と柴田は思った。
931 :
リライト習作 3人称
:2007/04/22(日) 05:05
だが、そうではなかった。
あれは、彼女が遅くまで出かけていた日だった。疲れて家に帰ると、ピアスをつけたままベッドに寝転がり眠ってしまった。
夜遅く、目覚めた。耳元であの幻聴だと思っていた声が、いつもの何倍もの大きさで聞こえてきたのだった。
未知との遭遇、期待せざる邂逅、突然の出会いというものは時として人を完全に驚かせ、恐れさせ、失望させ、
落胆させる。そして時として我を失い、その結果として人は思わず叫んでしまうことがある、「何だろう、これ?」と。
それは柴田が、あのピアスを見つけたときと同じセリフだった。
ピアスの声がそうだったように、彼女の声もあの時の何倍もの大きさだった。
柴田が見たものは、ぼうっと宙に浮かぶこの世のものとは思えない小さな生き物だったのだ。
「あ、驚かせてもた。わたしはぁ、怪しいもんじゃなくてぇ、ピアスに住んでる精の高橋やよ、柴田さん」
932 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 14:01
ああ、どっちもいいですねぇ。
どっちにするかは次に書いてきてくれた人に
あわせることにしましょう。
ありがとうございます。
933 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 14:07
現状
(パターン1)
>>926-928
>>899
(誰か)
>>920
(超期待)
(パターン2)
>>929-931
>>899
(誰か)
>>920
(超超超超期待)
挿絵担当
>>922
934 :
名無し娘。
:2007/04/22(日) 19:20
エヌ君いる?
935 :
リライター
:2007/04/22(日) 19:25
>932
有難うございます。
寝なきゃ、という時刻だったので、ちょこちょこっとしか直していません。
もう少しきちんと整えればよかったかもしれません。
936 :
名無し娘。
:2007/04/22(日) 20:47
サーいる?
937 :
名無し娘。
:2007/04/22(日) 20:55
召還術が効かないようだねぇw
938 :
名無し娘。
:2007/04/22(日) 21:19
てきとーなとこに差し込めそうなの書いてもいいの?
939 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 21:36
>>938
もちろん!極力使わせていただきます
940 :
エヌ
◆45KgZeCOYA
:2007/04/22(日) 22:13
>>934
今更だけど
何でしょう?
941 :
名無し娘。
:2007/04/22(日) 22:29
自スレ更新しないと倉庫行きになっちゃうよ
942 :
エヌ
◆45KgZeCOYA
:2007/04/22(日) 22:37
ああ一ヶ月書き込みが無いと落ちるんでしたっけ
なんていうかそこまで力が回らないと言うか
毎日に追いかけられてると言うかそんな感じです
スレはもう落ちたらそれまでだったという事でいいのかも
943 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 22:58
「で、その友情の妖精がなんで出てきたの?」
「夢をかなえるためやの。」
「え?!それ本当?」
「うん。本当。」
「えー?どうしようかなぁ。わたしいろいろありすぎて思いつかない。」
「え?」
「やっぱりお金かなぁ。それとかあと一生衰えない美貌とか。だれにも壊せない幸せとか。」
「ん?」
「ねぇ?いくつまでだったら私の夢かなえてくれるの?」
「あ、ちがうよ。柴田さんの夢じゃなくて、私の。」
「え?高橋さんの夢?」
「そう!私の夢!」
「なんだ自分のためか。で、高橋さんの夢ってなんなの?」
「甲子園!」
「はぁ?甲子園?」
「そう!夢の舞台!甲子園!!」
944 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 22:58
「・・・。」
「というわけでお願い!この家に住まわせてください!」
「ちょっ!え?!そんなお願い私にされても。」
「柴田さんがいいと言ってくれればあとは妖精パワーでなんとかしますから!」
「そんなムチャクチャな。」
「お願い!この通り!」
私はしばらく考えてたけれど、その間高橋さんはずっと頭をさげていた。
妖精に頭を下げられなんてなんだか申し訳ない気分になってきた。
「いやだめだ、きっとこれは妖精の作戦なんだ」と思ったけど、結局その作戦に
はまってしまった。
「いいよ。家族を説得できたらだけど。」
「ほんと?!いいの!?」
すると高橋さんは飛び上がったかと思うと急に大きくなった。
つまり普通の高校生サイズになったのだ。
「ちょっと、まだ家族がいいって言ってないじゃん!」
「大丈夫。大丈夫。あぁ安心たら眠くなってきた。ほいたら私もう寝るね。」
そういうと部屋を出て行く高橋さん。
「ちょっとどこ行くの?」って言おうとしたけれど強烈な眠気が襲ってきて・・・
945 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 22:59
「あゆみ、起きなさぁい。」
そんな声が聞こえてきた。朝だ。
深夜の出来事などすっかり忘れていた。
私がリビングのテーブルにつくと、いつもより1つ多い朝ごはんの用意。
私はぎくりとした。
「あ、あれ?ひとつ多くない?」
「あら、愛ちゃんがいるでしょ。」
「え?」
「ようやく家にも慣れてくれたみたいね。」
「えぇ?!」
「だけど相変わらず朝には全然慣れないみたい。ほらあゆみ、愛ちゃんを起こしてきて。」
「えぇぇぇぇ!!!!」
「そんなに嫌がることないでしょ?」
「どこで寝てるの?」
「どこで、って。愛ちゃんはあなたの隣の部屋じゃない。」
「そんな部屋・・・」
「そんな部屋この家には無い」と言いかけて私は口をつぐんだ。
席をたって私は自分の部屋の前の廊下に走り出した。
未知との遭遇、期待せざる邂逅、突然の出会いというものは時として人を完全に驚かせ、恐れさせ、失望させ、
落胆させ、そして時として我を失い、その結果として人は思わず叫んでしまうことがある、
「私の家、大きくなっている・・・」と。
946 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 23:00
3レスしか書いて無いけど。
止まってるよりはきっとましかと思ってアップ。
1人称で書いてるけど、3人称に書き直せると思いますから
続きを書いてくれる方は3人称でもいいです。
947 :
名無し娘。
:2007/04/22(日) 23:22
突然ですが質問です
今の狩狩で動いてるネタ書きさんは何人くらいいますか?
948 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 23:27
のべ人数ですか?誉はおやつに入りますか?
949 :
名無し娘。
:2007/04/22(日) 23:28
まずは「動いてる」の定義から
>>948
誉は300人まで
950 :
947
:2007/04/22(日) 23:33
のべ人数っちゅーか
とりあえず今現在でネタを書いていると思われるネタ書きさんの数
ちなみに誉はおやつに入りません
951 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 23:37
20人くらいかなぁ。いや調べたわけじゃないからわからないんだけど。
ちなみに
>>949
の数え方だと301人
952 :
947
:2007/04/22(日) 23:45
20人くらいですか
誰とかってわかります?
あと・・・次スレって自分が立てるんでしょうか?
953 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 23:48
>>952
いや誰とかまでは。あくまで印象です。
セミリタイアされてる方も入れるともっと多いとは思います。
次スレですが基本的には立てていただければ、と。
954 :
名無し娘。
:2007/04/22(日) 23:50
例えば、さしみ賞にエントリーしたけど
それ以外は最近書いてない人は
「今現在書いている人」に含まれるのか
続き物のネタ持ってて、まだ更新する気はあるけど
間隔が1ヶ月空いてる人は含まれるのか
などなど決めないと名前を挙げられないのでは?
>>952
よろ
955 :
947
:2007/04/22(日) 23:56
そうか
自分も定義がハッキリしないな
実はですね
さしみ賞エントリー用ネタ的なものを書こうかと思いまして
ネタ書きさんを出す分には人数制限は無いとの事なので
数名の方を勝手に使わせていただこうかと思ったのですが
今この板で活躍されてる方がどれ位いるのか良くわからないんですよ
自スレは了解しましたが
スレタイはどうしましょう?
956 :
947
:2007/04/22(日) 23:57
スイマセン訂正です
×自スレは了解しましたが
○次スレは了解しましたが
957 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/22(日) 23:58
「ふとー・チン亀のたのしい雑談スレッド」で。
958 :
名無し娘。
:2007/04/23(月) 00:00
哀チュンでも出しておけばいいんじゃないの?
ネ タ は 書 い て な い け ど
>>957
やり直し
959 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/23(月) 00:09
「【エントリーは】第8回さしみ賞開催中雑談【エントリースレへ】」
960 :
947
:2007/04/23(月) 00:20
スレタイは959でよろしいか?
961 :
名無し娘。
:2007/04/23(月) 00:23
「3を」を入れてくれれば
962 :
名無し娘。
:2007/04/23(月) 00:32
定義なんてあってないようなもんだしねえ
好きな人を使えばいいんじゃない? 人数も大体で
963 :
947
:2007/04/23(月) 00:48
新スレ
http://kari2.kuron.jp/test/read.cgi/bbs0/1177256800/l50
964 :
938
:2007/04/23(月) 00:52
「甲子園はいいけどさあ、他のメンバーはどうするの?」
「ピッチャーはもう決まってるんだ」
「へえ。誰?」
「ちょっと待っててね。今連れてくるから」
そう言って出て行った高橋の後ろ姿を見送って、柴田は改めて部屋の中を見回した。
いかにも部室然としたこの部屋は、今日、高橋と共に登校してきたらすでにそこに“あった”ものだった。
朝、学校へ行こうとする柴田に、当然のような顔で着いてきた高橋が、例の“妖精パワー”とやらでしたことらしい。
当たり前のように同じ学校、同じクラスに入ってきた高橋は、普通にクラスメイトにも馴染んでいた。
友情の妖精との名は伊達じゃあないらしいと、妙に感心した柴田だった。
この部室もそうだ。
部室があること自体もそうだが、道具類も全て揃っているようだ。
おまけに心持ちグラウンドまで広くなっている。
ああ、素晴らしき哉妖精パワー。
「柴田さーん。連れてきたよー」
その声に意識を向けると、若干サル系にも見える満面の笑みを浮かべた高橋が、誰かの手を引きながら部室へ入ってきたところだった。
「あ、後ろの子……ぉ?」
出しかけた柴田の言葉が途切れ、開いた口もそのままで、視線と同様に固まった。
高橋の後ろから姿を現したのは、まだどこかにあどけなさすら残る少女だった。
965 :
938
:2007/04/23(月) 00:56
未知との遭遇、期待せざる邂逅、突然の出会いというものは時として人を完全に驚かせ、恐れさせ、失望させ、
落胆させ、そして時として我を失い、その結果として人は思わず叫んでしまうことがある。
「私、小さくなった?」
少女の顔が、その前にいる高橋の頭の上にあるだけである。
訝しそうに少女が口を開く。
「こんにちは」
「あっ、どうも。こんにちは」
「熊井ちゃんです。こちら柴田さん」
まるで仲人のような口調で互いを紹介する高橋を、部室の隅まで引っ張って柴田が問う。
「あの子誰? うちであんな子見たことないよ」
「あ、うん。初等部の子やし」
「はあ? 高校野球じゃないと甲子園行けないんだよ? ってかあの子小学生!?」
「当たり前やろ、柴田さん。うちら高校生やもん」
「だって……、ええ!?」
「そこは妖精パワーで」
長身から繰り出す速球について熱く語る高橋を横目に柴田は思った。
呆れながらもついた諦念のため息と共に。
なんでもありかよ、と。
966 :
938
:2007/04/23(月) 00:57
書いてみたら予想通りかぶったw
だから時間軸的にかぶらないのはこんだけっす
967 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/23(月) 01:00
ありがとう助かります。なるほどそうくるかぁ。勉強になります。
かぶっているところもみせてほしいなぁ。
968 :
947
:2007/04/23(月) 01:03
定義とか考えないで書こうと思います
ありがとうございました
969 :
938
:2007/04/23(月) 01:12
「柴田さん、柴田さん」
学校へと向かう道中、ふいに聞こえてきた声に気づいてはいた。
けれど柴田はその相手を顧みることもなく、答えを返そうともせずに脚を速める。
「柴田さんって。おーい」
声は柴田を呼び続ける。
柴田は小さく舌打ちし、予定にはない路地へと道を変えた。
「あ、今『ちっ』って言うた? 人に舌打ちするなんてよくないことやよ」
「聞こえてたか」
「ちゃんと聞こえるに決まってるやよ。それよりも柴田さんこそ聞こえてるんなら返事してくれんと」
「いや、周りに人がいるのにピアスに返事なんてできないでしょ」
「ピアスじゃなくてピアスに住んで――」
「それは判ったってば」
ちょっとくどいんだよねと、ここ数日の経験で辟易させられていた柴田が口の中で呟いた。
「高橋はくどくないやよ。これでもシュッとした美少女妖精で通ってるがし」
自分で言うなよ。それにそんなピアスの中の話なんて知らないって。
そうは思ったけれど、口出せば長くなることを学んでいた柴田は意図して話を変える。
「はいはい判った。で、その美少女なピアスの精がなんの話?」
「ピアスの精じゃなく友情の妖精だって。柴田さんも覚えが悪い人やの」
「……、で、なに」
無自覚なだけに余計に苛立つが、続けても話が終わらなくなるだけだということも柴田は学んだ。
このピアスの精、もとい、ピアスに住む友情の妖精から忍耐も学んでいた柴田はなんとか冷静に言葉を返す。
970 :
938
:2007/04/23(月) 01:13
「柴田さん、甲子園って知ってるがしか?」
「……はあ?」
「知らんの? 甲子園」
「知ってるけど。野球のでしょ」
「そうそう。知ってるなら話が早いやよ」
イヤな予感が胸をよぎった。
なにやら厄介なことになりそうだと思いつつ、柴田は続く言葉を待つ。
「一緒に甲子園に行くがし」
「……ヤダよ」
「行くがし」
「ヤダって」
「行くがしっ!」
「そもそも行ってなにすんのよ。阪神でも応援するの?」
「……ふふん」
「あっ、くっそう。人を見下したように笑うなっ!」
「甲子園まで応援に行く? 柴田さんはダメな子やの」
「……すっごいムカつくんだけど」
憐れむような妖精の口調に、怒りと情けなさの入り混じった複雑な声で返す。
するとクラスの優等生が仕方なく劣等生に答えを説くように、優越感を滲ませた妖精が言った。
「甲子園といったら高校野球に決まっとるやろ」
「知らないよ。そもそも高橋さんさ、そのサイズでどうやって野球すんの?」
「妖精を甘く見たらイカンがし。それっ!」
そう言った高橋は光に包まれて、集束していく光の中から柴田とさほど変わらぬ高橋が姿を現した。
すっかりやる気の高橋は、クリムゾンレッドに白抜きで“Rabbits”と描かれたユニフォーム姿。
柴田は思った。
そんなハデな高校球児はいないだろ、と。
971 :
938
:2007/04/23(月) 01:14
こんなんです
ちょっと色が違うなあと思うw
972 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/23(月) 22:01
カラフルですねw
できたら部分的にでも使わせていただきたいと思います。
973 :
920
:2007/04/24(火) 23:05
ちょっと書いてみた
…けど、こんなんでいいのか分からない
974 :
920
:2007/04/24(火) 23:05
「ほうかぁ…。高橋はんが甲子園に行きはがってふぁのには
ほんな理由があっはんらね〜」
駅前にあるたった1件のファミレス「やきそばランド」で
熊井ちゃんは3皿目のやきそばを頬張りながらしみじみ呟いた。
私はとりあえず食い終わってから喋ってくれ、と思ったが
食い終わると熊井ちゃんはそのまま冬眠に入ってしまう可能性が
あったので仕方なく黙って話を聞いていた。
「でもさぁ〜、うちら女の子じゃないですか。甲子園って男しか
出られないんじゃないんですか?」
なんて正論。そう言われればそうだ。
「それは大丈夫がし。茨城にある野球チームにも確か女の子がおったやよ」
甲子園関係ねー!
「あぁー友理奈そのチーム知ってます!
確か監督がインサイダー取引とやらで捕まっちゃったんですよね?」
熊井ちゃんは萩本欽一と村上世彰の区別が付かないらしい。
「何か先行き不安になって来た…」
私がそう言ってふぅっとため息をつくと、熊井ちゃんは満面の笑みで叫んだ。
「大丈夫ですよ!柴田さん、エンジョーイ!!」
「エンジョーイでも騎乗位でもいいから熊井はさっさとメンバー集めてくるがし!」
メニューにソースカツ丼が無いせいか、高橋さんはどこか機嫌が悪かった。
975 :
920
:2007/04/24(火) 23:06
次の日の放課後。
グラウンドの片隅で私と高橋さんがあやとりをしながら待っていると
約束通り熊井ちゃんが後輩達をぞろぞろと引き連れてやってきた。
「随分いるね…」
正直こんなに連れて来るとは思ってなかったので面食らった。
「さすが熊井ちゃんやよ!思ったとおり顔がデカイがしね!」
そこは顔が広いと言ってやれ高橋。
「これで対外試合もこなせますよ!
では皆、柴田さんと高橋さんに自己紹介でもしてやって」
「おい…。何で上から目線なんだ?」
「何言ってるんやよ。始めから柴ちゃんより熊井ちゃんの方が目線が上にあるがし」
「いや、そういう意味じゃないから」
「そんなことよりさっさと高橋のヒモ取るがし」
「お前はいつまであやとりやってんだ!…まぁいいや、じゃあ熊井ちゃん頼むわ」
呆れる私をよそに、熊井ちゃんは後輩達にどこのジェロニモかと思うような
大声で号令をかけた。
「よし、お前ら整列!!!!!」
後輩達は訓練された兵士のようにビシッと一列に並んだ。
…縦に。
976 :
920
:2007/04/24(火) 23:07
「待て!お前らスッペシャルジェネレーションでも歌う気か!?
横に並べ横に!」
「横ですか?分かりました!お前らフォーメーションガンマでよろしく!」
熊井ちゃんがそう言うと、後輩達は一瞬にして今度はズラッと横に並び直す。
「ガンマって何やよ?」
「むしろアルファとベータが何なのか気になるな」
ペースを熊井ちゃんに握られたまま彼女の後輩達の自己紹介が始まった。
977 :
920
:2007/04/24(火) 23:07
「一番ショート前田憂佳です」
「二番セカンド福田花音です」
「三番センター田中杏里です」
「四番ファースト諸塚香奈実です」
「五番キャッチャー吉川友です」
「六番サード能登有沙です♪愛称はのっち、千葉県出身、1988年12月26日生まれ山羊座のAB型、
趣味はカラオケ、切手収集、お絵かき、特技は書道、苦手なことは早起き、好きな色は赤、オレンジ、黄緑…」
「七番レフト橋本愛奈です」
「八番ライト真野恵里菜です」
「九番ピッチャー湯徳歩美です」
978 :
920
:2007/04/24(火) 23:07
「ちょっと待つやよ!」
突如高橋さんが叫んだ。
「ん?どうした流氷の妖精」
「流氷やなくて友情の妖精やよ!!あっしクリオネじゃないがし!」
「クリオネは妖精じゃなくて流氷の天使ですが」
相変わらず熊井ちゃんは正確に言わないと気が済まないらしい。
「そんなことはどうでもいいやよ!何で打順とポジションが既に確定してるんやよ!
高橋と柴ちゃんは一体どこ守るがしか!?」
あぁ〜確かに。
「まぁ私は別にベンチでもいいんだけどさ。
でも長身から繰り出す速球が武器の熊井ちゃん(
>>965
参照)は出なくていいの?」
「え?ピッチャー?
…私、マネージャーなら引き受けるって言いませんでしたっけ?」
「え?」
「え?」
つづく …か?
979 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/24(火) 23:35
おぉ。期待して待ってましたよ。w
エッグが出ているところがかなりレギュレーション的に危ないですが
全く楽しくて素晴しくていいですね。
たぶん、詩吟さんの意図としてはアウトなんでしょうが、
もしかするとエッグはバニー姿が似合わないと思ってる
かもしれないのでお伺いをたててみます。
980 :
◆EriX.adiTg
:2007/04/24(火) 23:58
エッグネタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
のっちってそういうキャラなのかぁ
981 :
名無し娘。
:2007/04/25(水) 00:07
あんまり深く考えないでどんどん作っていって最後に考えればいいと思います
982 :
名無し娘。
:2007/04/25(水) 00:33
どんだけ大作描くつもりなんだw
983 :
名無し娘。
:2007/04/25(水) 01:11
>>852
「とつぜん家にやってきた高橋愛が
仲間と一丸となって甲子園を目指す萌え系顔文字ネタ」
 ̄ ̄ ̄
今気付いたけどこれはどうするんだw↑
984 :
3を
◆XjKPPBUhLM
:2007/04/25(水) 01:15
その辺は今をときめくエリックスがなんとかしてくれる。
985 :
スキトキメキトヱリクス
◆EriX.adiTg
:2007/04/25(水) 03:52
○○「柴田せんぱぁい、ボールもって来ましt・・・、あっ!」
必ず転んでボールをぶちまける後輩とか
986 :
名無し娘。
:2007/04/26(木) 21:17
続きマダー
987 :
920
:2007/04/27(金) 05:09
(
>>978
から)
「…マネージャー?ピッチャーやらんの?」
間の抜けたトーンで高橋さんが聞いた。
「はい!だって私生まれてこの方野球なんて一度もやったことないですし♪w」
ここに来て衝撃の告白をする熊井ちゃん。
しかし私はあることをふと思い出す。
「でもさ、以前高橋さん、熊井ちゃんを連れてきたときに
この長身から繰り出す速球がなんちゃらかんちゃらとか熱く語っていなかったけ?」
「そうやよ!熊井ちゃんはロッテの渡辺俊介よりも速い球を投げることが出来るんやよ!」
また微妙な比較対象を。
「野球やったことないって言ってるのに一体どこでそれ見たのさ」
「あっ!」
急に何かを思い出したように熊井ちゃんが叫ぶ。
988 :
920
:2007/04/27(金) 05:09
「もしかして高橋さん、あのときのアレを見てたんですか?」
ん?アレ?
「そうやよ!高橋あのときの熊井ちゃんのアレをバッチリ見てたんやよ!」
「いや、アレはたまたま偶然なんですって!もうムリですって!!」
「そんなことないって!アレだけのアレなら熊井ちゃんきっとアレだって!」
「お前ら越中詩郎かって!意味分からんから最初から説明しろって!」
私がそう言うと高橋さんは遠い目をして回想モードに入った。
「そうやね…。あれは、確か先月の終わり頃のことやよ…」
「あのー皆さん」
「今しゃべりようやろ人が!!」
どっかで聞いたようなツッコミだ。
989 :
920
:2007/04/27(金) 05:10
振り返ると我々の後ろには、ちっこい癖に
何故か女子大生っぽくも見える女の子がつっ立っていた。
「ん?あなたは誰?」
「のっちこと能登有沙だって!やってやるって!」
お前もサムライ・シローかよ。
「…あの、みんなもうとっくに練習始めてますけど」
「あ、ゴメン君らの事すっかり忘れてた!」
「ヒドスwww」
「それじゃあ柴田さん、私たちはどうしましょうか?」
「…高橋が石を蹴りながら一人で柴ちゃんちに帰る途中のことやった…。
その日は朝から強い雨が…」
「そうだね、とりあえず野球のルール覚えなきゃならないから
私、部室で究極ハリキリスタジアムやってくる」
「何ですかそれ!w のっち知ってる?」
「何だか分からないからやってみましょう!」
「…そのとき熊井ちゃんが現れたんやよ!高橋あまりのデカさに驚いてしまって…」
その後私と熊井ちゃんとのっちの三人は、練習に励む後輩たちと
回想に浸る高橋さんをガン無視し部室で5時間程ゲーム三昧だったのでした。
「でも楽しかったからいいのです。うぷぷ。」 (のっち・談)
990 :
920
:2007/04/27(金) 05:13
ダメだこりゃ…orz これボツにしていいから誰か続き書いて
991 :
920
:2007/04/27(金) 05:37
【文章の繋がりがおかしいので訂正】
>>978
>「まぁ私は別にベンチでもいいんだけどさ。
>でも長身から繰り出す速球が武器の熊井ちゃん(
>>965
参照)は出なくていいの?」
↓
「まぁ私は別にベンチでもいいんだけどさ。でも熊井ちゃんは出なくていいの?
ピッチャーなんでしょ?」
>>987
>しかし私はあることをふと思い出す。
↓
(削除)
992 :
名無し娘。
:2007/04/27(金) 07:20
>>989
>「でも楽しかったからいいのです。うぷぷ。」 (のっち・談)
こ・・・、こいつ本物ののっちヲタだw
993 :
名無し娘。
:2007/04/28(土) 00:13
ゴールデンウィークだよ!
994 :
名無し娘。
:2007/04/28(土) 01:28
ヒトイネ
995 :
名無し娘。
:2007/04/28(土) 01:31
仕方ないから一人埋めるか
996 :
名無し娘。
:2007/04/28(土) 01:32
yonda?
997 :
名無し娘。
:2007/04/28(土) 01:33
Λ_Λ
( ´∀`)<埋めるモナー
( )
| | |
(__)_)
998 :
名無し娘。
:2007/04/28(土) 01:33
Λ_Λ
( ´∀`)<埋めるモナー
( )
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(__)_)
999 :
名無し娘。
:2007/04/28(土) 01:33
Λ_Λ
( ´∀`)<埋めるモナー
( )
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(__)_)
1000 :
名無し娘。
:2007/04/28(土) 01:33
ののたんに捧げる1000ゲット
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