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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜3

1 :TACCHI:2006/09/18(月) 03:42
すいません、前スレ埋めてしまいまして(汗)
今度から、こっちでお願いしますm(_ _)m

776 :☆ フォトグラフ ☆:2007/09/17(月) 18:33
様々な準備でかれこれ一時間以上は費やされただろう。
窮屈な衣装を着せられ、したことがないほど濃いメイクをほどこされた僕は撮影スタジオへ足を踏み入れた。
先に準備を済ませたよっすぃーの盛大な笑い声に深い嘆息を洩らし指し示された場所へ辿り着く。
隣にどこかで見たような気がしなくもないよっすぃーが笑いを堪える仕草。

「知ってたのか?」

そう訊いた声が一段低いトーンになるのは抑えきれなかった。

「……ぷっ、…いや、知らな……くもなかったけど。……っ」

返ってくる声が所々で途切れるのが癇に触って仕方がない。

「後でなんか奢ってもらうからな」
「ふはっ、……や、奢る。奢らせてもらいますとも。こんな面白いモン見せてもらったんだから」
「それとだ。娘。のメンバーには言うなよ。この仕事のことは」
「わかった。わかったってば」

それから数分かけて、なんとか不機嫌さを押し隠した僕と、なんとか笑いを堪えきったよっすぃーと。
二人並んで仲睦まじく写真に収まることになった。
何故だかウエディングドレスの僕とタキシードのよっすぃーで。

数日後。
何人かの娘。たちに大爆笑され、何人かの娘。たちに激しく責められた。
笑い袋な先輩から広まったんだとは後から聞かされた。

777 :ゆで卵:2007/09/18(火) 00:12
久しぶりに亀井さんと二人で食事をする
といっても高級なレストランなんかじゃなくてただのお弁当なんだけど
でも亀井さんが自分で作ってきてくれた手作り弁当だから
ありがたくいただかないとバチが当たるかもしれない

亀井さんは黙々と食べている
いつもの彼女からは考えられないくらい静かだ
彼女は「はい」と言ってゆで卵を僕に渡す。食べていいのかな?

「それは絵里が食べる分だからね」

亀井さんは眠そうな目を一瞬だけ鋭くさせて僕を見る

「どういうこと?」

亀井さんが食べる分をどうしてわざわざ僕に渡すんだろう?

「殻むいてください」

なんでも亀井さんは元気がなくなるとゆで卵の殻がむけなくなるらしい
ずっと一緒にいるけどそんなの初めて聞いたよ!
亀井さんは僕の前にずらっとゆで卵を並べる
これ全部僕がむくのか………ううむ。手ごわい。
でもこれを全部食べたら亀井さんも少しは元気が出るかもしれない

778 :ゆで卵:2007/09/18(火) 00:12
「元気がなくなるとね。もういいやってなっちゃうの」

くすくす笑いながら亀井さんが言う。ちょっとは元気出てきたかな?

「もういいや?」

殻をむくのが面倒だから食べなくてもいいやってなっちゃうのかな?

「殻ごといっちゃえ〜って」

おいおいおいおいおい
僕は思わず手を滑らせてゆで卵を取りこぼす
いくらなんでも殻ごとはまずいですよ怪我しますよ
ていうか本当なのかな?からかわれているだけなのかな?殻だけに。なんちゃって

「もしかして亀井さん、僕のことからかってます?」

「えー、からかってないよー」

「殻だけに」

779 :ゆで卵:2007/09/18(火) 00:14
亀井さんはあああああああああああああああ〜と言って後ろに反る
椅子から落ちそうになる亀井さんをすんでのところで椅子ごと抱きかかえる
目と目があって思わず僕は赤面してしまう
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい

「あは。椅子から落ちるかと思ったよ」

「そんなに反り返るからですよ」

「だって〜、殻だけにって言ったもーん」

そう言いながらも亀井さんの目は優しく笑っていた
そしてそれ以上僕のことを責めることもなくじっと殻をむく僕のことを見つめていた

なぜ亀井さんが元気がないのか、僕はその理由はきかない
ただ黙って亀井さんのリクエスト通りにゆで卵の殻をむく
イガイガの殻をとるとつるんと丸いゆで卵が顔を出す
亀井さんの心からもこんな風にイガイガのものがとれたらいいのにな
そして明日からまた元気になってほしい。明日から。殻だけに。なんちゃって。

にやにやしながら殻をむく僕を亀井さんは不思議そうな顔で見つめる
もう一回言ってみようかな
そうしたらもう一回亀井さんは椅子ごと倒れるほどに反り返るかな?

そしたらまた亀井さんのことを抱きかかえて
そして今度は

そんな不埒な想像をしながら僕は6個目のゆで卵にとりかかる

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