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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜3
- 541 :『価値 LastCase』:2007/06/03(日) 00:43
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弾むような足取りで、同期のところへ歩いていったさゆ。
今までとは少し違った気配に向き直ると、そこには確かに今までとは違う状況が待っていた。
「……なんで?」
いつの間にか、すっかり馴染んだツーショット。
中華街で仲良くなれたのか、こんなところでまで一緒にくるとは思わなかった。
「待ってる間に二人で話してたんですけどお」
「なんか考えてたことが一緒っぽいから、じゃあって」
切り出した愛佳ちゃんに小春ちゃんが言葉を添えて。
そういえば二人からもらったメールは、伝え方が違うだけで内容そのものは同じ意味のものだったっけ。
「で、並んで座ってるわけね」
「はい」
「でもだったら、なんで並んでたの?」
「それはだって……」
「なんか勢いでえ」
どこか子供らしい笑いでそう話す二人は、少しだけ懐かしい二人を思い起こさせた。
白昼夢にも似た懐旧を小さなため息にして吐き出して、目の前で座る二人に気持ちを戻した。
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